◇ 人口増と生活水準の向上で需要増加 = 人類の水争いは、21世紀中にはもっと激しくなるかもしれない。20世紀を通じて、地球上の人口はおよそ4倍、取水量は7倍、灌漑面積は6倍に増大した。いま、これら取水の7割が農業、2割が工業、1割が生活に使われている。
世界で取水される量は、25年に5兆2350億立方㍍。00年に比べて3割増えると予測されている。この増加の6割は、アジアの人口増加によるものだ。国連の推計では、現在は世界で7億人が水で一定の制限を受けているが、25年にはこれが30億人に増大する可能性が大きい。
水資源を十分に確保できない地域に住む人口は、00年では全人口の1割程度だった。国土交通省の試算によると、これが25年には3割を超え、50年には4割以上になる。また東大などの研究チームによると、地球温暖化が進んで21世紀後半の平均気温がいまよりも3度上がると、20億人が水不足の状態に陥るという。
気温が上昇して、水が蒸発してなくなってしまうからではない。蒸発した水は、やがて雨となって地上に降り注ぐ。ところが、そのとき雨がどこに降るか。温暖化で降雨量の地域的な格差が拡大することが、水不足の深刻さを増すわけだ。このように水不足の問題は、淡水の偏在が主な原因となって惹き起こされる。
(続きは来週サタデー)
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