民放系列のBS(衛星放送)テレビ5社すべてが、この3月期決算でやっと黒字化した。00年12月に開局してから大幅な赤字に悩んできたが、06年度にBSジャパン(テレビ東京系)とBSフジ(フジテレビ系)の2局が黒字に転換。07年度にはビーエス・アイ(TBS系)、ビーエス朝日(テレビ朝日系)、BS日本(日本テレビ系)の3局も黒字決算となった。
収益が改善した最大の理由は、BS放送を視聴できるテレビ受信機の普及。5月末の普及台数は3684万台、ケーブルテレビ経由を合わせると視聴可能なテレビ受信機は3821万台に達している。全国の世帯数5100万に対する割合は74.9%に上昇した。この数字から見るかぎり、BS放送はマスコミとしての市民権を獲得したと言えるだろう。
ただ視聴可能なテレビ受信機が普及しても、実際に番組が見られるかどうかは別問題。ゴールデンアワーの視聴率は平均1-2%で、地上波の8分の1程度にしかすぎない。これから視聴率を上げて行くためには、BSの独自性を活かした良質のソフト作りが必要だ。しかし黒字化したといっても、各局の経常利益はまだ4-6億円ほど。制作費に多額のカネを注ぎ込める状態ではない。
今後の見通しは、決して暗くない。受信機の普及は急速に進みそうだから、黙っていても売上げは増加する。そのなかでBSらしい新番組を開発し、固有のファンを拡大できた局が一歩抜け出すことになるだろう。ネット広告に押されて苦しい地上波局にとっても、これまでお荷物だったBSが虎の子になる日は近い。遠からぬうちに、持ち株会社による合併などの動きが出るかもしれない。
≪19日の日経平均 = 下げ -322.65円≫
≪20日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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今後の見通しは、決して暗くない。受信機の普及は急速に進みそうだから、黙っていても売上げは増加する。そのなかでBSらしい新番組を開発し、固有のファンを拡大できた局が一歩抜け出すことになるだろう。ネット広告に押されて苦しい地上波局にとっても、これまでお荷物だったBSが虎の子になる日は近い。遠からぬうちに、持ち株会社による合併などの動きが出るかもしれない。
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