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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「アイ・アム・ナンバー4」
「アイ・アム・ナンバー4」を見た。




「トランスフォーマー」のマイケル・ベイ製作。監督はD・J・カルーソのSF。

滅びた遠い星から、種族最後の希望を託されて地球に避難してきた超能力持った若者の一人が主人公。そして、その命を狙って、母星を滅ぼした敵役の別の異性人が地球に捜索にやってくる。仲間にはそれぞれナンバーがついており、1から3までは殺された。そしてナンバー4の主人公に危機が迫るというのが映画の設定。

映画の冒頭、この設定をすべて主人公のナレーションで一気に説明してしまうのにはちょっとびっくり。主人公の台詞やヴォイス・オーバーで状況を説明するのは、悪い映画の一種の典型なのであるが、ここまで割り切って延々と台詞で説明されると、そこまでやりますかと、逆に妙な爽快感あり。

物語そのものは、オハイオの田舎町の高校を舞台に、学校を牛耳る嫌味なフットボール・キャプテン、いじめられるオタク少年、転校してきた主人公とヒロインを巡る三角関係など、典型的なハイスクール物語を主軸としているところが、ちょっと「トランスフォーマー」に似てるな。

ホラーなどによくあるびっくり系のおどかしが多用されており、大画面ではちょっと心臓に悪いよなあ。

あの犬はいったい何なのかとか、トラックに乗ってるのは何かとか、爆発を背に紅蓮の炎から出てきた女はいったい何者かとか、映画の終盤になってもなかなか伏線が回収されないので、さすがに心配になったが、最後のバトルになって、あれよあれよという間に全て説明的シーンや台詞が連発されて大団円に。

予告編で触れられたナンバー1から3の殺害も本編ではかなり省略されており、そもそも時間の配分を誤って、最後にバサバサと切った線が濃厚だが、バトル・シーンはなかなか凄まじく、カタルシスあり。まあ、それなりに面白かった。でもDVD買うほどでもないかなあ。