日曜は出勤日。朝、出勤前にコンビニに寄って、お茶を買ったついでにおにぎりを買うかと思ったが、さすがに都心のコンビニの日曜は品ぞろえ悪い。まあ、確かにたいして客がいない。POSで売上データ管理して在庫調整してるのだろう。
「カリカリ梅おにぎり」というのがあったのだが、福島の梅から高度なセシウム汚染が検出されてる現時点では、どうも気分的に手が伸びない。もちろん、暫定値の500ベクレルを超えているものは出荷規制がかかって流通してないはずだし、今年の梅がもう梅干となって流通してる可能性もないとは思うのだが、なんとなく嫌なんだな。
風評被害を増幅するのかと言われると困るのだが、特定の作物からは実際に放射性物質が検出されており、これは風評ではない。食品について全てを検査している訳でもなく、まして食品偽装事件で、世の中にはモラルのない生産者や流通業者がいることも自明な以上、高濃度でセシウムが出ている食品の産地が不明であれば、やはり忌避する気分になってしまう。
食品中の放射性物質の検査結果(厚生労働省報道発表資料)は随時チェックしているが、福島の梅、原木しいたけ、たけのこからは、どう言う訳か他の農産物と比較にならないほど高い放射性セシウムが検出されている。出荷規制されてるとはいえ、誰かが24時間見張ってる訳ではないから、まあ、注意するに越したことはない。
ただこれらの特殊な例を除くと、福島の他の野菜からはヨウ素は既に消滅し、以前検出されていたセシウムも未検出となっている。ヨウ素は半減期が短いから文字通り消えたのだが、セシウムはおそらく雨に流されて土壌に落ちて沈着したということだろう。この土壌セシウムの吸収が根から始まると、状況はまた変化するし、その兆候も始まってるようだが、今のところ、心配する水準ではなくなっている。
しかし、茶葉や荒茶は、福島に留まらず広範囲で極端にセシウムが高く出ているのが驚くべきところ。静岡や神奈川でも、土壌のセシウムよりもずっと高い値で出ていると伝えられており、これには茶葉特有のセシウム吸着、濃縮のメカニズムが働いているのでは。チェルノの時は、森のキノコ汚染が全ヨーロッパで深刻で、野生のキノコ類はやたらにセシウムを吸着することは有名だが、ロシアで茶葉を栽培してた話はあまり聞かないから、茶葉に関しては、セシウム蓄積に関する有効な過去の知見はあまり無いのでは。今後どうなるかは注意が必要。
茶葉については汚染された産地がずいぶん広範囲に広がっている上、加工するため、産地を判別して忌避するのが難しい。規制を超えたセシウムを含む静岡茶がフランスで発見されて突き返されたのは記憶に新しいが、規制値超えたものや、ギリギリのものも、モラル無い生産者や流通業者によって、既に日本国内に流通してるのではないだろうか。しかし、日本でお茶飲まないで過ごすのは実に難しいよなあ。
まあ、今後1ベクレルも余分な放射性物質を摂取したくない人は、しばらくお茶は一切飲めないということになるだろう。葉からの吸着が終わった二番茶からベクレル値が下がればよいが、次に根からの吸収が始まるとしたら、セシウム137の半減期30年からすると、ずいぶん長く汚染が続くことになるのだが。
私自身は、自宅ではもともと日本茶を飲む習慣は無いのだが、会社ではペットボトルのお茶を飲み、寿司屋でもお茶を飲んでいる。まあ、規制値は一応安全サイドの見積もりだし、お茶として淹れれば濃度はガクンと減る。茶葉を食品として直接たくさん食べない限りは、万一規制値を上回った茶葉が流通していても、健康に被害あるほど摂取する可能性はないと考えているのだが。
もちろん、気になる人はお茶は飲まないほうがよいし、別に気にせず飲めなどと強要するつもりはない。水道水も現時点ではほぼ安全だと考えているが、これから一生ミネラルウォーターしか飲まないという人には、どうぞ信じる道を突き進んでくださいと言うしかない。個人的には、あまりにも怯えすぎて余計なコストをかけると、避けうるリスクの量と、まったく見合わないと思うけれども。まあ、個人の考え次第だ。
海産物については、福島、茨城の海域でモニタリングされてる魚介からは、規制値以下でもまんべんなくセシウム汚染が見つかっており、これが今後どうなるかは実に深刻な問題。もちろんチェルノの農地や森の汚染よりも良いニュースは、だんだん大海洋に拡散してゆくということ。海流の調査からは、福島近辺の海水は銚子以南には回流せず、黒潮に乗って太平洋中心に向かうのが明らか。だとすると、房総より西の魚のセシウム汚染は極めて限定的ということになるのだが。
まあ、これも、今後海産物から検出されるセシウムをきちんとモニタリングしてゆかなくてはならないのだが。
「カリカリ梅おにぎり」というのがあったのだが、福島の梅から高度なセシウム汚染が検出されてる現時点では、どうも気分的に手が伸びない。もちろん、暫定値の500ベクレルを超えているものは出荷規制がかかって流通してないはずだし、今年の梅がもう梅干となって流通してる可能性もないとは思うのだが、なんとなく嫌なんだな。
風評被害を増幅するのかと言われると困るのだが、特定の作物からは実際に放射性物質が検出されており、これは風評ではない。食品について全てを検査している訳でもなく、まして食品偽装事件で、世の中にはモラルのない生産者や流通業者がいることも自明な以上、高濃度でセシウムが出ている食品の産地が不明であれば、やはり忌避する気分になってしまう。
食品中の放射性物質の検査結果(厚生労働省報道発表資料)は随時チェックしているが、福島の梅、原木しいたけ、たけのこからは、どう言う訳か他の農産物と比較にならないほど高い放射性セシウムが検出されている。出荷規制されてるとはいえ、誰かが24時間見張ってる訳ではないから、まあ、注意するに越したことはない。
ただこれらの特殊な例を除くと、福島の他の野菜からはヨウ素は既に消滅し、以前検出されていたセシウムも未検出となっている。ヨウ素は半減期が短いから文字通り消えたのだが、セシウムはおそらく雨に流されて土壌に落ちて沈着したということだろう。この土壌セシウムの吸収が根から始まると、状況はまた変化するし、その兆候も始まってるようだが、今のところ、心配する水準ではなくなっている。
しかし、茶葉や荒茶は、福島に留まらず広範囲で極端にセシウムが高く出ているのが驚くべきところ。静岡や神奈川でも、土壌のセシウムよりもずっと高い値で出ていると伝えられており、これには茶葉特有のセシウム吸着、濃縮のメカニズムが働いているのでは。チェルノの時は、森のキノコ汚染が全ヨーロッパで深刻で、野生のキノコ類はやたらにセシウムを吸着することは有名だが、ロシアで茶葉を栽培してた話はあまり聞かないから、茶葉に関しては、セシウム蓄積に関する有効な過去の知見はあまり無いのでは。今後どうなるかは注意が必要。
茶葉については汚染された産地がずいぶん広範囲に広がっている上、加工するため、産地を判別して忌避するのが難しい。規制を超えたセシウムを含む静岡茶がフランスで発見されて突き返されたのは記憶に新しいが、規制値超えたものや、ギリギリのものも、モラル無い生産者や流通業者によって、既に日本国内に流通してるのではないだろうか。しかし、日本でお茶飲まないで過ごすのは実に難しいよなあ。
まあ、今後1ベクレルも余分な放射性物質を摂取したくない人は、しばらくお茶は一切飲めないということになるだろう。葉からの吸着が終わった二番茶からベクレル値が下がればよいが、次に根からの吸収が始まるとしたら、セシウム137の半減期30年からすると、ずいぶん長く汚染が続くことになるのだが。
私自身は、自宅ではもともと日本茶を飲む習慣は無いのだが、会社ではペットボトルのお茶を飲み、寿司屋でもお茶を飲んでいる。まあ、規制値は一応安全サイドの見積もりだし、お茶として淹れれば濃度はガクンと減る。茶葉を食品として直接たくさん食べない限りは、万一規制値を上回った茶葉が流通していても、健康に被害あるほど摂取する可能性はないと考えているのだが。
もちろん、気になる人はお茶は飲まないほうがよいし、別に気にせず飲めなどと強要するつもりはない。水道水も現時点ではほぼ安全だと考えているが、これから一生ミネラルウォーターしか飲まないという人には、どうぞ信じる道を突き進んでくださいと言うしかない。個人的には、あまりにも怯えすぎて余計なコストをかけると、避けうるリスクの量と、まったく見合わないと思うけれども。まあ、個人の考え次第だ。
海産物については、福島、茨城の海域でモニタリングされてる魚介からは、規制値以下でもまんべんなくセシウム汚染が見つかっており、これが今後どうなるかは実に深刻な問題。もちろんチェルノの農地や森の汚染よりも良いニュースは、だんだん大海洋に拡散してゆくということ。海流の調査からは、福島近辺の海水は銚子以南には回流せず、黒潮に乗って太平洋中心に向かうのが明らか。だとすると、房総より西の魚のセシウム汚染は極めて限定的ということになるのだが。
まあ、これも、今後海産物から検出されるセシウムをきちんとモニタリングしてゆかなくてはならないのだが。
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