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1978年の新聞を読んでいると、護送船団の極みで、銀行CDの稼働時間まで文句をつけている話がある。「住友銀行の自動支払機時間延長『独走困る』と大蔵省」がそれ。
中身は、銀行のCD、支払いしかできないキャッシュディスペンサーをのばそうとすると大蔵省が必死になって止めようとしている。その理由は「他の銀行の客が奪われる」という、今から見ればわけのわからない話。
その住友がやろうとしていたのも、
平日 0800-1700を、0800-1900に延長し、
土曜 0800-1400を、0800-1600に延長する程度のもの。
ちなみに、当時は日曜日は稼働してない。
そもそも、CD・ATMは窓口がやっていない時間にもサービスをするためであって、平日の課業時間外や土日こそ動かさなければならないはずなのだが、当時は窓口が開いている時に、脇で動くものであった。時間外稼働は+2時間といったもの。
駅のキオスクの隣に自販機を置いといて、キオスクの営業時間が終わって暫くすると自販機の電源を抜くようなものだ。今から見るとマヌケで極まりないことをしていたわけだ。
それを、ほんの少し多少延長しようとしただけで、大蔵省が必死になって止めようとするのも、アレな話だ。記事によれば、届け出だけで済む話なのだが、それを止められるのも、今から見れば訳の分からない裁量行政である。コネを作るだけのMOF担とかも出来わけだ。
ただ、いまでもこの手の裁量行政も残っている。警察の風営法まわりがそれ。鉄砲の窓口と風営法の窓口が一緒なのだが、こっちにはものすごい丁寧なんだが、風営法の方は厳しい上に、どうみても裁量行政じゃね?と言う感じ。
己は技能検定の申し込みに行った時の話なんだが、同じカウンターの隣がパチンコ屋の改装計画。己達からすれば軽微な模様替えなんだが、それについて建築主事でも言わないような、避難路への動線だの天井の灯火感覚からの床面照度みたいなことまで文句をつけて、とりあえずリジェクトしようとしていた。
でもねえ、避難路への動線については基準法も消防法も完全にクリアしているし、灯火についても、灯具の数が尋常じゃない。明るさはどうみてもコンビニ並み、労安法どころかJIS規制の倍以上の照度が確保されているんだけどね。
まあ、口挟む話じゃないから、同然挟まないし、パチンコ屋も反論したら、裁量行政が更に進むので、却って面倒なので黙っているのだろうけど。
※ 「住友銀行の自動支払機時間延長『独走困る』と大蔵省」『朝日新聞』朝刊(朝日新聞,1978.9.11)p.3
中身は、銀行のCD、支払いしかできないキャッシュディスペンサーをのばそうとすると大蔵省が必死になって止めようとしている。その理由は「他の銀行の客が奪われる」という、今から見ればわけのわからない話。
その住友がやろうとしていたのも、
平日 0800-1700を、0800-1900に延長し、
土曜 0800-1400を、0800-1600に延長する程度のもの。
ちなみに、当時は日曜日は稼働してない。
そもそも、CD・ATMは窓口がやっていない時間にもサービスをするためであって、平日の課業時間外や土日こそ動かさなければならないはずなのだが、当時は窓口が開いている時に、脇で動くものであった。時間外稼働は+2時間といったもの。
駅のキオスクの隣に自販機を置いといて、キオスクの営業時間が終わって暫くすると自販機の電源を抜くようなものだ。今から見るとマヌケで極まりないことをしていたわけだ。
それを、ほんの少し多少延長しようとしただけで、大蔵省が必死になって止めようとするのも、アレな話だ。記事によれば、届け出だけで済む話なのだが、それを止められるのも、今から見れば訳の分からない裁量行政である。コネを作るだけのMOF担とかも出来わけだ。
ただ、いまでもこの手の裁量行政も残っている。警察の風営法まわりがそれ。鉄砲の窓口と風営法の窓口が一緒なのだが、こっちにはものすごい丁寧なんだが、風営法の方は厳しい上に、どうみても裁量行政じゃね?と言う感じ。
己は技能検定の申し込みに行った時の話なんだが、同じカウンターの隣がパチンコ屋の改装計画。己達からすれば軽微な模様替えなんだが、それについて建築主事でも言わないような、避難路への動線だの天井の灯火感覚からの床面照度みたいなことまで文句をつけて、とりあえずリジェクトしようとしていた。
でもねえ、避難路への動線については基準法も消防法も完全にクリアしているし、灯火についても、灯具の数が尋常じゃない。明るさはどうみてもコンビニ並み、労安法どころかJIS規制の倍以上の照度が確保されているんだけどね。
まあ、口挟む話じゃないから、同然挟まないし、パチンコ屋も反論したら、裁量行政が更に進むので、却って面倒なので黙っているのだろうけど。
※ 「住友銀行の自動支払機時間延長『独走困る』と大蔵省」『朝日新聞』朝刊(朝日新聞,1978.9.11)p.3