fc2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

連絡先:[email protected] (新)
旧  :[email protected] (旧)

メールアドレスは、新旧で切り替え中です


→ サークルMS「隅田金属」

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

連絡先:[email protected] (新)
旧  :[email protected] (旧)

メールアドレスは、新旧で切り替え中です


→ サークルMS「隅田金属」

Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2019.10
30
CM:1
TB:0
01:06
Category : 未分類
 MP3ファイルは継ぎ足しで気づけば20年近くを経ている。基本は前のMP3プレイヤーに入れてたMP3を新しいプレイヤーや携帯電話に移行させる。あんまり新しい曲は入れない。

 だから古い曲がそのまま残っている。その中に「風の祭り」がある。「シャーマニックプリンセス」(96年~98年)の挿入歌、番外編EDでシングルCDからCDRに入れてそれをMP3に打ち込んだまま。同世代のMP3ファイルは「輪舞」あたりか。



 だいたい単曲でしか足さないからファイル数は比較的少ない。まとめて入れたのは佐藤勝ソングコレクションくらいなものだ。

 比較的少ない曲数だから「風の祭り」はしょっちゅう出てくる。プレイリストも適当なんで次がとべ孫悟空の「ゴー・ウエスト」だったり前がトリオ・ロス・パンチョスだったりするのだけれども。



 そいや、とべ孫悟空の人形劇のフォーマットってジャンボマックスと関係しているのかねえ。ただまあジャンボマックスは世代ではないけど。
2019.10
26
CM:7
TB:0
16:32
Category : 未分類
 産科婦人科学会は松笠元帥なのだろうか。GHQなのだろうか。

 医者がHPVワクチンの前衛活動をされている。その水準は評価したうえでの推進を超えている。まずは神信心による宣教とおなじだ。HPV党のピオニールとして機関紙に乗るようなアバンギャルドな活動である。

 その産科婦人科学会の権威に浴する姿勢はなかなかなものである。

たぬきち@TOTB1984
HPVワクチンに関して、産科婦人科学会と異なるデマを拡散する公人リスト
山本太郎(れいわ新撰組)
池田としえ(日野市議員)
小森谷さやか(つくば市議員)
末吉美帆子(所沢市議員)
篠田江里子(札幌市議員)
伊藤純子(伊勢崎市議員)
はたともこ(立憲パートナーズ)
上記は完全にデマの証拠がある公人です
https://twitter.com/TOTB1984/status/1187653472423837696


たぬきち@TOTB1984
下記で寄せられた情報から、完全にデマの証拠がある公人をリスト化して産科婦人科学会に既に提出しています。
また、完全にアウトではなくとも誤った発言が多い公人も下記のツリーで確認可能です。今後、子宮頸がんを発症した患者さんからの訴訟などには有用なリストかと。
https://twitter.com/TOTB1984/status/1187654403223736320



■ 産科婦人科学会は最終裁判所兼ねて医療警察

 判断基準をすべて学会においている。「HPVワクチンに関して、産科婦人科学会と異なるデマ」(たぬきち)と断定する姿勢には信仰心すら伺える。産科婦人科学会は医療に関する最終裁判所であるとでも思っているのだろう。

 そして非違を断じる医療警察であると考えている様子も伺える。「デマの証拠がある公人をリスト化して産科婦人科学会に既に提出しています。」「今後、子宮頸がんを発症した患者さんからの訴訟などには有用なリストかと。」(たぬきち)はそれだ。


■ 薬害訴訟に有用なリストに名前を載せてもいいよね

 でもねえ、HPVワクチンで薬害が出たときにたぬきち@TOTB1984さんは責任を取るのかね。「今後、子宮頸がんを発症した患者さんからの訴訟などには有用なリストかと。」(たぬきち)と言う。それなら「今後、HPVワクチンが薬禍となったときに被害者さんからの訴訟などには有用なリスト」に名前を乗せられて訴訟を受ける覚悟があるかどうか。

 まずは怪しいものだ。

 もちろんHPVリスクの指摘もリスク無視の宣伝も不法行為ではない。だから賠償の責任もないものだ。

 ただ、その段になれば「当時は産科婦人科学会がそういっていた」といって言を左右にするようのだろうよ。価値判断や指針を学会に依存している様子からはそのようにみえるもんだ。






 昔、HPVのワクチン紅衛兵(医官)の先輩連は「つわりにはサリドマイド。産科婦人科学会が推奨するいいお薬です」とか言ってたんじゃないのかね。あとで薬害の可能性を指摘されても「世界中で評価されるおドイツ製の薬に重大な副作用があるはずがない」とか言ってそう。
2019.10
26
CM:7
TB:0
05:05
Category : 未分類
 献血ポスターの件なんだが。絵そのものの露出はどうでもよい水準だ。だが嫌悪感を抱くのもまた尤もでもある。まずは避けるものであるし問題となれば止める中身のものだ。その点からすれば赤十字側の担当者がロクなものではない。ストパンやらゲート使う自衛隊担当者と同じ程度に頭が悪いということだ。

 ただ、作者の主張は都合がよすぎる。報道で赤十字が配ったファイルの絵柄が出たことに文句をつけている内容がそれだ。
丈(たけ)■単行本1~3巻発売中@syokumutaiman
日テレさんからの打診はあったと聞いてて僕も担当編集もキッパリ断ったはずなんですが誰がいつテレビで使うことを許可したのかそれとも勝手に使われたのか説明は欲しいところですね
https://twitter.com/syokumutaiman/status/1187161022353661952


 利益は欲しいけど批判は受けたくない。そのような不覚悟が透けて見えてくるものだ。

 絵を描いて発表した以上は評価は避けられない。反論するかはともかく批判そのものの存在は認める責任がある。

 だが、作者はそこから逃げている。「誰がいつテレビで使うことを許可したのか」と寝ぼけたことをいっている。批評を受けたくない。だから許可のいらない引用を許可しない、拒否するといった小賢しい主張をしている。

 まずは情けない反応でもある。「営業的にはマイナスになる。出版社との関係もあるので筆者手元の画像は提供しない。だが批評でクリアファイルを使うのはご勝手」くらいなことをいうのが普通なんだが。それを「勝手に使われた」と文句をいうのはね。
2019.10
24
CM:14
TB:0
13:17
Category : 未分類
 自衛隊調達には無駄がある。

 かつて陸自は市価以上でトイレットペーパーを購入していた。地方隊単位でのまとめ買いを行った結果だ。競争入札にもかかわらず応募資格や納入条件の高さからスーパーやホームセンターの価格よりも高くなっった。さらにそれに輸送費をかけて部隊に配分していた。

 これは、まとめ買いの弊害の一つだ。

 また国内生産も不経済は大きい。1990年ころ米国はF-16を30億円で買っていた。それを再開発した国産機F-2は100億円飛行機となった。そして中身はF-16もF-2も大差あるものではなかった。

 H-60系ヘリも2-3倍の差がある。陸軍用の輸送型は米国では10億円程度で調達されている。それを日本はライセンス生産で40億円程度で生産している。

 まずは無駄だ。


■ 防衛費に財務省は口を出すな

 だが、その問題を無視する主張がある。加藤AZUKIさんと菊池誠さんの発言はそれである。

加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談@azukiglg
財政審、防衛予算を議論 安易な「まとめ買い」にクギ 国内でのライセンス生産は「合理的な理由がある場合に限定を」 https://sankei.com/economy/news/191023/ecn1910230015-n1.html
よし、財務省解体しよう
https://twitter.com/azukiglg/status/1186889221908287488


kikumaco(11/10がもよん12ベアーズ)@kikumaco
財務省が国防政策にまで口を出せるという状況は異常ですよ。財務省を解体・格下げして、権力を奪わないと
https://twitter.com/kikumaco/status/1186889606098145281



■ 防衛費は神聖にして犯すべからず

 防衛費にも経済性の原則は適用される。同じ防衛力なら防衛費は安いほうがよい。同じ防衛費なら防衛力は大きくつくれたほうがよい。

 それを無視するのは不思議なものだ。

 さらには主張には統帥権干犯のロジックとの重なりがみえる。防衛費は聖域であるといった発想から「よし、財務省解体しよう」(加藤)や「財務省が国防政策にまで口を出せるという状況は異常」(菊池)はまったくそれである。






■ オマケ

 自称軍事クラスターの御仁の発言なんだが。国産輸送機なんかもともとコスト意識もないのだけども。防衛省の好きにすればコストは確保できたようないいようだよね。

はらぺこ(CV:沢城みゆき)@harapeko11
河野大臣や山本副大臣には是非とも全力でこの財務省の意見というか言いがかりにもの申して欲しい。財務省は自身の輸送機調達のチョンボを指摘されて私怨で防衛省に無理難題ふっかけている。
はらぺこ(CV:沢城みゆき)@harapeko11 ·
財政審、防衛装備品調達の改善要請「徹底した単価削減が大前提」 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20191023/k00/00m/010/239000c
委員からも「防衛省はコスト意識が無いのでは」との意見が出たという。〉輸送機にトンチキ難癖着けて結果調達コスト増を招いたイカレポンチの能無し財務省が何ぬかしてんだボケナス。
https://twitter.com/harapeko11/status/1186981576917172225
https://twitter.com/harapeko11/status/1186986977221996546


 「調達コスト増を招いたイカレポンチの能無し財務省」(はらぺこ(CV:沢城みゆき))とのことだけど。C-17とくらべて低性能なくせに同じ価格帯となったといったC-2開発の「イカレポンチの能無し」は批判しないのは不思議なものだよ。
2019.10
16
CM:14
TB:0
00:02
Category : 未分類
 Japan In-depthで「日本のEEZ主張は説得力なし」https://japan-indepth.jp/?p=48402 が公開されました。

 まあ、趣旨は「日本のEEZ主張は必ずしも説得力を持ち得るものではないよ」で仮題は「日本のEEZ主張は通用するのだろうか?」なんだけど編集側でその題になりました。

 YAHOO転載では https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191015-00010000-jindepth-int なんですが、例によってコメントがなかなかの内容。ヤフコメの人々ってくくられるのもよく分かるもんだ。

 なかでもこれ
---------------------------------------------
csw*****
なんか理路整然と語っているようでハチャメチャだ。
まず、領海についてだが、200マイル?200海里設定なら知っている。マイルではなく、シーマイルだ。この時点でこの記事の信憑性は疑わしくなる。
最後に、中キョウとの大陸棚問題についてだが、触れない方が良い?訳分からん。勝手に大陸棚は自分らのもんと主張して話し合うと言いながら勝手に大陸棚油田に食指を伸ばして我儘勝手に振舞っているのは奴等だ。[以下略]
---------------------------------------------

 まず海里って日本語限定の言葉なのをご存じない。 

 そして英語は全部マイル。陸上マイルと違うことを示すときだけノーティカル・マイル。日本でも職業関連ではMLかnmとかいて口語では全部マイルと読む。

 その点でマイルをSTATUTE MILEと考えるのはまずはご存じないということだ。

 その上、シーマイルといった言葉を使うのもねえ。まあシーマイルといった言葉はググるとなくはないがあんまり使う用法ではない。英語圏でもnmといった用語をご存じない人が使う表現らしい。

 あとは中国の大陸棚主張には根拠がないとしているあたりもね。大陸棚は大陸の延伸でありといったロジックは中国が独自に作ったものではない。さらに今でもそれなりの説得力を持つ。

 まずは日本もそれをしていることをご存じない。太平洋側の日本EEZの大陸棚延伸はそれだ。この御仁はそれにも反対するのかねえ
2019.10
13
CM:21
TB:0
13:53
Category : 未分類
 ネトウヨ連が「今回の台風で八ッ場ダムが洪水抑制に大活躍した」とか言ってる。例の旧民主党への非難だ。

 ただ実際にはあんま効いているようには見えない。

 ざっと書くなら

・ 八ッ場ダムは利根川水系である。今回に関東で氾濫が問題となった荒川水系や多摩川水系ではない。

・ 水自体もさして貯めていない。
 - 台風直前の11日の段階で水位は38m/46mと水位の80%に達している。
    ダムの形状を乱暴に錐体として貯水率は約50%、45×100万立米。(ダムの湛水量は90×100万立米)
    台風の水が貯められる量も残りの45×100万立米
 - ダムの流域面積は700平方キロ、草津の12日降水量は250ミリ、流域の降水は175×100万立米
 - つまり降水量の38%を溜めただけ

・ 調節効果は利根川に流れ込んだ雨水の2%以下
  利根川に流れ込んだ雨水は2500×100万立米。流域面積は1万7000平方キロ、流域平均降水量を少なめだが150ミリとした

・ 利根川の断面積は八ッ場ダム分に耐える
 - 利根川水系は荒川や多摩川より強い。
     ・ 「堤防-利根川-堤防」の洪水堤外地の幅は広い
     ・ 天端も高い

→ 八ッ場ダムがなくとも利根川水系は問題は生じなかった


 あとは、建設の経緯とか費用対効果との比較検討だよね。反対がなくて安価に作れるなら45×100万立米も割が合うかもしれないけどその逆ではねえ。
2019.10
13
CM:4
TB:0
05:18
Category : 未分類
 入間川の水害シナリオで最悪の展開は多摩川の流路変遷だろうね。多摩川の流れが入間川に突っ込めば川沿いは大変となる。落合橋以南の荒川も無事ではすまないだろう。

 青梅のあたりは多摩川の扇状地となっている。頂点は宮の平駅付近だ。今の多摩川はその南端を通っている。

 そして、その多摩川扇状地の北端に霞川が流れている。これは入間川の支流だ。距離は1kmも離れていない。

 なにかの機会で川筋が入れ変わる。例えば台風の大雨の中で南岸側山地が崩れて川筋を埋める。そうなると多摩川上流の水は霞川に流れ込み入間基地のあたりでそのまま入間川に流れ込む。

 その場合には大洪水となるだろう。入間川の河川断面積、まずは堤外地(堤防の川側)間の面積では捌ききれない。まあ南北両岸が台地のあたりならあまり浸水域は広がらない。一段低いところが水をかぶるだけで済むだろう。ただ八瀬大橋以南は大変で落合橋以南は川島も川越低地も大変となりそのまま荒川もあふれさせるのではないかね。

 何を馬鹿なことをというかもしれない。

 でもねえ、今の入間川って多摩川の痕跡でもあるんだよね。武蔵野台地を大きくえぐられた現入間川流路は多摩川北流の名残なわけだ。小畔川と赤間川の間の低地は昔に多摩川が流れた結果できたわけだろうよ。そもそも多摩川扇状地ができたのも多摩川の流路変遷の結果だ。北方向に今の入間川流路に流れたリ南の現多摩川河道にながれたりの浮気の産物であの地形はできている。





 と書いていて気づいたのだけど、所沢三富の要因もそれだなと。狭山丘陵が盾になって多摩川の侵入を防いだから所沢から三富方向はは侵食をうけていない。また表流水は開析の結果低くなった入間川・多摩川の方向に去ってしまう。川から遠いから地下水も涵養されないしそれも入間川・多摩川方向に流れる。崖からドンドン流れ出る。

 だから所沢も三富も地下水位も深いところにある。「所沢には嫁にやるな」(水くみが大変)とか、近世に野火止用水ができるまでは水がないから三富が放置されたとか。古代東山道付近にある掘兼の地名とか、あのあたりの「まいまいず井戸」の原因もそれなんだろ。
2019.10
11
CM:19
TB:0
06:21
Category : 未分類
 今月号の『軍事研究』に「F-15改修は悪手」の記事を書いた。実際には前に納品した記事が載っていたのだけれども。

 もっと強調しても良かった部分がある。今年の予算で決まったF-15改修2機の工期が4国と5国になっているアタリがそれ。

 普通はしない。それからすれば改修メニューには機体ごとに相当の差があるように見える。相当古く改修に手間取る機体が5国、最新状態にある機体が4国である。あるいはF-15のうちの未改修タイプ、プレMSIPとやらを5国でMSIPが4国でやっている可能性もあるかもしれない。

 でもまあ、ロクな事業ではないとしかいいようはない。どうせ改修してもF-35には及ばない。しかもF-35のほうが寿命も長い。運用経費もF-35よりも高い。

 そんなら改修やめてその金でF-35をかったほうがよい。

 あるいはF-16の最新型を買ったほうがよいのではないかね。そうすれば少なくとも今あるエンジン転用はできる。

 一番いいのはF-35とJF-17あるいはF-50の組み合わせだけどね。
2019.10
04
CM:3
TB:0
12:23
Category : 未分類
 須賀原洋行さんは体制擁護が大好きなのだろう。政権や政府のやることはすべて正しいと主張している。

 あるい体制の主張が正解だと信じているのかもしれない。社会における問題については政権や政府で実施されているから正解としている。まずは受験勉強のような正解探しだ。自分で正解を考えようとしていない。


■ 「『消費税は法人税減税に使われた』はデマ」(須賀原)だって

 そして、それは事実の否認にまで至っている。消費税は法人税減税を実現するために使われてきた。その事実を否定するために「デマ」と言い立てているのもその伝である。

須賀原洋行@tebasakitoriri
「消費税増税分は法人税減税に充てられてきた」というデマは、最初は野党の国会質問などで「そう取られても仕方ありませんよ!」的な言い方だったのだが、いつの間にかこの人のように「穴埋めに使われてきた」「事実」などと堂々と言うようになり、こないだも某映画監督が本気で信じてそう主張していた
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/1179075347284840448



■ 根拠は「法律にそう書いてある」(須賀原)

 だが、その内実はやはり無思慮だ。先に体制擁護がありあるいは正解探しがある。「消費税は社会保障に使うと法律で決まっているから全部社会保障に使われている」程度のものでしかない。

須賀原洋行@tebasakitoriri
「消費税で支え」てないです。消費税の使途は社会保障目的と法律で決まってますし。
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/1179681575044206592



■ 消費税は特別会計ではない

 まずは会計のことをご存じないとしかいいようもない。会計には一般会計と特別会計の2つがある。そして消費税と社会保障は一般会計である。特別会計ではない。そのあたりから理解されていない。

つまり、歳入としての租税とその用途はリンクしていない。消費税を社会保障に限定して使うといったやり方は理屈上できないのだ。

 そして、一般会計の歳入の部で占める消費税増税分と法人税減税分は見事に釣り合っている。その点で消費税は法人減税に使われてきたとしかいいようはないのである。



■ 「法律で決まってます」(須賀原)こそデマだよね

 さらにいえば法律は根拠ともなりえない。

 須賀原さんは「消費税の使途は社会保障目的と法律で決まってます」と述べている。

 たしかに法律にはそれっぽく書いてある。
第二条 消費税法の一部を次のように改正する。
  第一条の見出しを「(趣旨等)」に改め、同条に次の一項を加える。
 2 消費税の収入については、地方交付税法(昭和二十五年法律第二百十一号)に定めるところによるほか、毎年度、制度として確立された年金、医療及び介護の社会保障給付並びに少子化に対処するための施策に要する経費に充てるものとする。[略]
「平成28年法律第85号 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律案」


 だが、その条文は何の意味も持たない。チェックの義務もなく条文に違背した際の処置も決められていない。その点で無意味な条文である。

 そもそも消費税は一般会計だ。歳入の段階でお金はごたまぜになる。

 その点で須賀原さんの主張である「消費税は法人税減税には使われていない」証拠とはならない。消費税は法人税減税を実現するために使われてきた。消費税による歳入金額は法人税減税と釣り合っている。その事実は否定できないのである。


■ 評価や判断を上部に依存しているよね

 評価や判断を上位存在に依存しているのだろう。政策であれば政府の言うことが正しい。現状認識でも政権党の言うことが正しいといったものだ。

 これは政治思想や右派政治家だけではない。須賀原さんの哲学マンガもそうだった。その内容のことごとくはサルトルほかのエライ先達がそう言っているから正しいでしかなかった。

 それを伺わせる発言もある。例えば組体操を「やり甲斐のある得難い体験だった」「中学、高校の部活、大学の体育会で鍛えられた精神力」(須賀原)と評するあたりだ。

須賀原洋行@tebasakitoriri
組体操も高校の文化祭で経験したし(やり甲斐のある得難い体験だった)中学、高校の部活、大学の体育会で鍛えられた精神力でマンガ家の過酷なスケジュールに35年以上耐え続けられた私は、社会を支えているとまでは思わないけど、このくらい頑張れる人達がそれなりに社会貢献してきたことは事実だと思う
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/1179841308531118080


 まずは「いい子」なんだろう。子供の頃から権威に従順である。「やり甲斐のある得難い体験だ」からと組体操をやらされると「やり甲斐のある得難い体験だ」と信じ込む。「中学、高校の部活、大学の体育会」の狭い社会で「卓球で精神力が鍛えられた」といった先達の言葉を信じてピンポンごときで精神力が鍛えられたと信じるあたりがそれだ。

 だが、それは盲信盲従でしかない。批判的精神を封じ込められた「いい子」であり、長じてもその不自然を自覚できていない。哲学をやっても批評的精神は獲得できなかったあたりでお気の毒なものだ。
2019.10
01
CM:5
TB:0
14:05
Category : 未分類
 建国70周年のパレードみてていたのだが。科学技術方陣とやらでスゲーの出てきた。ロケットとヒコーキと新幹線のお子様ランチね。

お子様ランチ小さい
「慶祝中華人民共和国成立70周年大会、閲兵式、群衆游行」『CCTV-1综合』(中央電視台、2019.10.1)13時03分ころ

 大貫剛さんほかの日本のヒコーキやらロケット屋さんの好きそうな山車だね。子供が好きなものばかりを愛でるのもいいのだが、それを混ぜごぜに一緒に乗せている。ラーメンに寿司乗せてカレーを掛けるようなもんだ。だが彼らはその点を問題視しない。それを忌避する感度はトテモトテモ低い。中国にも同じような連中がいるのだろう。


 まあ軍事パレードよりもそのあとだね。

 軍事パレードではもZ-18やらY-8Qやら、ちょっと気になる予警機が出てきた直後のバス車列のほうが面白かった。毛新宇さんや十大元帥の親族、建国大将首席の粟裕、八路軍や新四軍の服着た老戦士が興味をそそった。

 さらにいえば現実的価値としてはパレードの各種団体の力関係だろう。その順番が何を示しているか。そういいったことだ。農業や農村は三回出てきていた。

 その上で面白さだけで言えばなによりも各直轄都市と各省のキテレツ山車だね。河北省は維安新区で広告兼ねて媚び売ったりするのだが。何も有名な産品がない吉林省が大変なのと、本来なら湖南省はトウガラシで澳門はルーレットだろうとねえ。

 でもま、お理工さんめいた連中の頭の中の具現化のお子様ランチが一番印象深かったものだ。