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官房長官は統幕長をお咎めなしとした。政治的関与を禁じられる立場にありながら憲法改正に言及した件を個人見解として追認したものだ。
政権は政権が望む発言ならば問題視しないといったものだ。自党に都合よい発言なら兵隊が法令や慣習に背いてもかまわない、罰しないとするのは軍隊を甘やかすものでしかない。
逆に、政権が容認してくれるだろうから発言する方も都合が良すぎる。リアルに陰腹の一つも切って出るならともかく。自分の任期も終わりになって多少あっても逃げ切れる態勢で言い出すあたりはまずは汚いものだ。
■ 「一自衛官の話」なんか聞かない
「一自衛官として申し上げる」というのもみっともない話だ。統幕長として呼ばれ、統幕長の発言として取り扱われる場所でそれはない。
統幕長の立場を利用しながら責任から逃れるものである。統幕長でございといったお膳立てのあとで一自衛官と逃げている。その場でなければタダのオッサンの言うことで誰も耳をかさない。
本当にそう言いたいなら私服で新宿駅前でそう言えばよい。皆が見ているのは制服と階級章だけだ。統幕長の中身なんか誰も興味ない。誰も相手にしやしない。
だが、それでは相手にされないから姑息な手を使った。「統幕長です」といって出て「一自衛官として申し上げる」といったふざけた振る舞いをした。「どうせ退職金は出るだろう」のみっともない発想の上で。
■ 党の軍隊がほしい
それを喜ぶ政権もどうかしている。自分たちに擦り寄ってきたことから、味方認識で保護したのはそれだ。
彼らは自分たちの価値基準に従順な自衛隊を優先している。法を守る自衛隊ではなく、自民党の理念に従い票田となる番犬がほしいということだ。
その憲法改正で国防軍にすると言うが、それは嘘だ。本当にほしいのは党の軍隊なのだろう。
だが、軍隊のわがままを一度許せば前例となる。以降もわがままを繰り返し国家を転覆する。
これは戦前のとおりだ。政党政治は軍隊や右派を利用するつもりが軍隊や右派に操られた。
■ 独裁偏差値の低下
さらに言えば戦前よりもなお悪い。
戦前は政党も軍隊もエリートで頭が良かった。政党政治家は帝大卒、陸海軍は士官学校兵学校をでていた。
だが、今日の内閣枢要は帝大も出ていないし、自衛隊も指揮官は防衛大しか出ていない。首相の偏差値でジッチャンよりも20-25は低いし、内閣書記官長と官房長官の偏差値も同じ程度の差がある。自衛隊の方も旧日本軍隊に比較して10-15は低い。
同じ独裁をやらせるとしても、ヨリ頭の悪いことをしてくれるだろうよ。
政権は政権が望む発言ならば問題視しないといったものだ。自党に都合よい発言なら兵隊が法令や慣習に背いてもかまわない、罰しないとするのは軍隊を甘やかすものでしかない。
逆に、政権が容認してくれるだろうから発言する方も都合が良すぎる。リアルに陰腹の一つも切って出るならともかく。自分の任期も終わりになって多少あっても逃げ切れる態勢で言い出すあたりはまずは汚いものだ。
■ 「一自衛官の話」なんか聞かない
「一自衛官として申し上げる」というのもみっともない話だ。統幕長として呼ばれ、統幕長の発言として取り扱われる場所でそれはない。
統幕長の立場を利用しながら責任から逃れるものである。統幕長でございといったお膳立てのあとで一自衛官と逃げている。その場でなければタダのオッサンの言うことで誰も耳をかさない。
本当にそう言いたいなら私服で新宿駅前でそう言えばよい。皆が見ているのは制服と階級章だけだ。統幕長の中身なんか誰も興味ない。誰も相手にしやしない。
だが、それでは相手にされないから姑息な手を使った。「統幕長です」といって出て「一自衛官として申し上げる」といったふざけた振る舞いをした。「どうせ退職金は出るだろう」のみっともない発想の上で。
■ 党の軍隊がほしい
それを喜ぶ政権もどうかしている。自分たちに擦り寄ってきたことから、味方認識で保護したのはそれだ。
彼らは自分たちの価値基準に従順な自衛隊を優先している。法を守る自衛隊ではなく、自民党の理念に従い票田となる番犬がほしいということだ。
その憲法改正で国防軍にすると言うが、それは嘘だ。本当にほしいのは党の軍隊なのだろう。
だが、軍隊のわがままを一度許せば前例となる。以降もわがままを繰り返し国家を転覆する。
これは戦前のとおりだ。政党政治は軍隊や右派を利用するつもりが軍隊や右派に操られた。
■ 独裁偏差値の低下
さらに言えば戦前よりもなお悪い。
戦前は政党も軍隊もエリートで頭が良かった。政党政治家は帝大卒、陸海軍は士官学校兵学校をでていた。
だが、今日の内閣枢要は帝大も出ていないし、自衛隊も指揮官は防衛大しか出ていない。首相の偏差値でジッチャンよりも20-25は低いし、内閣書記官長と官房長官の偏差値も同じ程度の差がある。自衛隊の方も旧日本軍隊に比較して10-15は低い。
同じ独裁をやらせるとしても、ヨリ頭の悪いことをしてくれるだろうよ。
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抗議活動が気に食わないと「道交法違反」というのは習性なのだろう。辺野古抗議の「路上での座り込み抗議は道交法違反」の伝で、今度は永田町で「点字ブロックを踏むのも違反」と言い出そうとしている。
和田政宗さんの発言がそれだ。
当然だが反論を受ける。新潟県知事の米山さんは次のように述べる。
■ 具体性のない和田再反論
和田さんはそれに対して再反論にならない反論をしている。「人としてよくこうした発言ができるなと。障害のある方の実際も知らないのではないか?」(和田)といったものだ。さらに「私も新潟にゆかりがあるが、こんな人物が知事を努めているのは県民にとって不幸だ。」(和田)とも述べている。
だが、そこには具体性がない。「障害のある方の実際も知らないのではないか?」(和田)と述べている。だが、具体例をもって困ることの例示はない。
だいたい利用していない点字ブロックの上に人が居て何が困るのだろうか?
そもそも議員宿舎前の抗議行動は通行を阻害するものではない。いつもやっていてそこを通り抜けることは自在であり、普通に避けてくれる。そこで点字を頼りとする人も同じだ。白杖をもつなりした人が来ればどく。
「テロ等準備罪」に反対するような市民活動、左派の抗議はそのあたりは丁寧なものだ。草莽の会とやらのように国会図書館の新館利用者に向けてスピーカで怒鳴りつけるようなことはしない。
その本心は「テロ等準備罪」に反対する人が気に食わない。点字ブロックを踏むと汚れるとでもいったあたりなのだろう。
■ 法輪功に文句はつけない
ちなみに、興味深いことは自分たち側の勢力には何の文句も言わないことだ。
実際の所、議員会館前の抗議といえば法輪功のほうが状態化している。
だが、市民・左派サイドの国会前抗議活動に噛み付く和田さんやその支持層は文句をつけない。 法輪功は「新中国の悪口を言う味方」だから点字を踏んでも文句はつけないのだろう。
さらにいえば8月15日に靖国社の前で自慰行動をする兵役経験なしのコスプレ集団が武道館先の社頭前の点字を踏んでも文句はつけない。
結局、和田さんにとって点字ブロックや視覚障害者は都合のよい道具だということだ。自分たちが便利につかう言いがかりにすぎない。障害云々はそのダシに使っているといったことだ。
まー、和田さんの再反論読んで和田さんが正しいとか思う人もまず居ない。そもそもふつーに米山さんの反論に納得する。それに文句つけてる連中見ても、まあたいがいといったものだ。残りの人生は点字ブロックを迂回して歩いていただきたいものだ。
和田政宗さんの発言がそれだ。
和田政宗 @wadamasamune
金曜日、参議院議員会館前で「テロ等準備罪」に反対活動をしている人々の様子。他の方も写真をアップしていたが、彼らは注意をしても繰り返し点字ブロックの上に立って占拠。「人権を守れ」と叫びながら、障害のある方や他者への配慮は関係無しか。
https://twitter.com/wadamasamune/status/866065706114142209
当然だが反論を受ける。新潟県知事の米山さんは次のように述べる。
米山隆一@RyuichiYoneyama
点字ブロック上を歩いている人がいるのに道を開けないならともかく、そこを歩いている人がいない状態で点字ブロックの上に立っているからと言って他人に配慮がないと断罪するのは、あまりに独善が過ぎます。道はそれぞれが譲り合って使えばいい事です
https://twitter.com/RyuichiYoneyama/status/866180565464104961
■ 具体性のない和田再反論
和田さんはそれに対して再反論にならない反論をしている。「人としてよくこうした発言ができるなと。障害のある方の実際も知らないのではないか?」(和田)といったものだ。さらに「私も新潟にゆかりがあるが、こんな人物が知事を努めているのは県民にとって不幸だ。」(和田)とも述べている。
だが、そこには具体性がない。「障害のある方の実際も知らないのではないか?」(和田)と述べている。だが、具体例をもって困ることの例示はない。
だいたい利用していない点字ブロックの上に人が居て何が困るのだろうか?
そもそも議員宿舎前の抗議行動は通行を阻害するものではない。いつもやっていてそこを通り抜けることは自在であり、普通に避けてくれる。そこで点字を頼りとする人も同じだ。白杖をもつなりした人が来ればどく。
「テロ等準備罪」に反対するような市民活動、左派の抗議はそのあたりは丁寧なものだ。草莽の会とやらのように国会図書館の新館利用者に向けてスピーカで怒鳴りつけるようなことはしない。
その本心は「テロ等準備罪」に反対する人が気に食わない。点字ブロックを踏むと汚れるとでもいったあたりなのだろう。
■ 法輪功に文句はつけない
ちなみに、興味深いことは自分たち側の勢力には何の文句も言わないことだ。
実際の所、議員会館前の抗議といえば法輪功のほうが状態化している。
だが、市民・左派サイドの国会前抗議活動に噛み付く和田さんやその支持層は文句をつけない。 法輪功は「新中国の悪口を言う味方」だから点字を踏んでも文句はつけないのだろう。
さらにいえば8月15日に靖国社の前で自慰行動をする兵役経験なしのコスプレ集団が武道館先の社頭前の点字を踏んでも文句はつけない。
結局、和田さんにとって点字ブロックや視覚障害者は都合のよい道具だということだ。自分たちが便利につかう言いがかりにすぎない。障害云々はそのダシに使っているといったことだ。
まー、和田さんの再反論読んで和田さんが正しいとか思う人もまず居ない。そもそもふつーに米山さんの反論に納得する。それに文句つけてる連中見ても、まあたいがいといったものだ。残りの人生は点字ブロックを迂回して歩いていただきたいものだ。
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アレな子は証拠とされる文書を否認したいあまり「公印を押しているものだけが公文書」と言い出している。アレ宰相がフィリピン並みのカシーケ民主主義で親戚の大学に120億を貢がせた話についての反応がそれだ。
例えば、衛星政党から与党に鞍替えを図った御仁の体制擁護発言に対し「通知先、発信した役所の部署名、日付、発番、公印が揃って、初めて公文書となります。」(飛騨守右近「必殺!刑事告発人」)といった発言である。
問題は首相が行政に親戚・支持者への利益供与を強制し実行させたことだ。
そして国家を私有化する振る舞いの証拠として圧力を与えた書類がでてきた。それだけで瀆職を主張するに十分である。
そこで「その書面が公的文書としての形式を保っているかどうか?」を問題視しても意味はない。公的文書だろうが私的文書だろうが、首相=政権が自勢力のために不当な利益供与を権限を持つ立場の行政に求め、しかも圧力を掛けたことは明らかだからだ。
■ 公的文書は公文書だけと限定しようとする欺瞞
だが、ネトウヨ政権ヨイショ連はその事実を認めたくない。その拒否反応として「証拠となるのは公的文書だけ、公的文書は公文書だけ」と独自見解を立てて合理化しようとしている。もちろんシャクティパット高橋代表の「体温が0度ではないから死んでいない」と同じで自分たちしか信じない理屈だ。
「偽造文書である」「私的文書である」「公文書ではない」は彼らが彼ら自信を騙す自己欺瞞でしかない。
偽造文書のおそれは小さい。私的文書であっても証拠となりえる。後者は既に述べたとおりだ。
さらにいえば、公的文書を公文書に限定することは馬鹿げている。
そもそも公印そのものにはさしたる意味はない。公文は押すか押さないかは公印の取扱の規程だけによる。押してあろうがあるまいが公文書であることには代わりはない。例えば公印を押さない「写し」は公文書ではないというのだろうか? 役所が日常的に発簡する事務連絡にも業務連絡にも公印は押さないし、機関や種別によっては発簡番号もとらない。
さらにいえば、公文書と公的文書を意図して取り違えている部分もある。行政立法司法を問わず公的機関の業務の過程で作られた文書はすべて公的文書となる。これは手許の手書きメモも行政文書に含まれることと同じだ。
その点で「通知先、発信した役所の部署名、日付、発番、公印が揃って、初めて公文書となります。」(飛騨守右近「必殺!刑事告発人」)といった発言は公的文書の概念に合致しないのである。
まー、トリモロスの縁故主義を擁護するあたりで、そのあたりは見えないし理解しようともしないと思うのだけれどもね。パンもサーカスも与えられないのによくヨイショできるものだ。
例えば、衛星政党から与党に鞍替えを図った御仁の体制擁護発言に対し「通知先、発信した役所の部署名、日付、発番、公印が揃って、初めて公文書となります。」(飛騨守右近「必殺!刑事告発人」)といった発言である。
和田 政宗@wadamasamune
大丈夫か?朝日新聞と民進党。第二の「永田メール事件」になりはしないか?朝刊で、加計学園に関連し「文科省が、内閣府から「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする記録を文書にしていた」との記事。私も文書を手に入れたが、省庁の文書として本来あるべき作成期日と作成部局が入ってない
https://twitter.com/wadamasamune/status/864688900307959808
飛騨守右近「必殺!刑事告発人」 @yamakennta 23 時間23 時間前
返信先: @wadamasamuneさん
本来なら、役所が作成した文書とは、コレですよね〜 ^ - ^
通知先、発信した役所の部署名、日付、発番、公印が揃って、初めて公文書となります。それ以外は、公文書として認められません。公文書規程にも定められています。
https://twitter.com/yamakennta/status/864698026417311744
問題は首相が行政に親戚・支持者への利益供与を強制し実行させたことだ。
そして国家を私有化する振る舞いの証拠として圧力を与えた書類がでてきた。それだけで瀆職を主張するに十分である。
そこで「その書面が公的文書としての形式を保っているかどうか?」を問題視しても意味はない。公的文書だろうが私的文書だろうが、首相=政権が自勢力のために不当な利益供与を権限を持つ立場の行政に求め、しかも圧力を掛けたことは明らかだからだ。
■ 公的文書は公文書だけと限定しようとする欺瞞
だが、ネトウヨ政権ヨイショ連はその事実を認めたくない。その拒否反応として「証拠となるのは公的文書だけ、公的文書は公文書だけ」と独自見解を立てて合理化しようとしている。もちろんシャクティパット高橋代表の「体温が0度ではないから死んでいない」と同じで自分たちしか信じない理屈だ。
「偽造文書である」「私的文書である」「公文書ではない」は彼らが彼ら自信を騙す自己欺瞞でしかない。
偽造文書のおそれは小さい。私的文書であっても証拠となりえる。後者は既に述べたとおりだ。
さらにいえば、公的文書を公文書に限定することは馬鹿げている。
そもそも公印そのものにはさしたる意味はない。公文は押すか押さないかは公印の取扱の規程だけによる。押してあろうがあるまいが公文書であることには代わりはない。例えば公印を押さない「写し」は公文書ではないというのだろうか? 役所が日常的に発簡する事務連絡にも業務連絡にも公印は押さないし、機関や種別によっては発簡番号もとらない。
さらにいえば、公文書と公的文書を意図して取り違えている部分もある。行政立法司法を問わず公的機関の業務の過程で作られた文書はすべて公的文書となる。これは手許の手書きメモも行政文書に含まれることと同じだ。
その点で「通知先、発信した役所の部署名、日付、発番、公印が揃って、初めて公文書となります。」(飛騨守右近「必殺!刑事告発人」)といった発言は公的文書の概念に合致しないのである。
まー、トリモロスの縁故主義を擁護するあたりで、そのあたりは見えないし理解しようともしないと思うのだけれどもね。パンもサーカスも与えられないのによくヨイショできるものだ。
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ooi@n_mさんは自衛隊ヨイショをしているつもりになっている。
これは函館の陸自連絡機墜落対応でのものだ。「救難ヘリ発進が遅れた」とする批判的意見に「11時の墜落に13時に対応できた」とooi@n_mさんは反論したものだ。
■ 救難機投入は遅れている
だが、ooi@n_mさんによる皮肉混じりの反論は意味をなしていない。今回の事件で救難機投入が遅れたことは否めないからだ。
実態として救難機は5分もかからず離陸するからだ。かつて海自八戸の救難飛行隊は1分未満で離陸した例もある。さらにいえば、墜落以外の対応も1時間もかからない。震度5以上の地震で海岸線を偵察することになっているが、その場合でも発進には15分もかかっていないからだ。
それが1時間程度遅れて離陸したことをもって、「直ちに投入した」(fj197099)は「この資料にある13時台の捜索用回転翼機は幻か何かか。」と述べている。
つまり皮肉とならないものが皮肉となると思い込んでいるわけだ。批判的意見に対して自衛隊ヨイショの心持ちで皮肉をいったが、それが誤りだということだ。
ちなみに、今回も発進の指示から離陸までの時間そのものは早い。13時5分から8分の間に3機が上がっている。03分、04分に指示がでたものだろう。
本来なら「墜落のおそれあり」で救難機は出すべきだが、何らかの事情によりそれが1時間も遅れたということだ。まだ分からないが、その間は「まあ飛んでいるのだろう」や「非常事態とは限らない」と判断したといったものだろう。
■ むしろ滑稽となる皮肉
それを考慮すれば「11時48分の消失から概ね1時間後に投入されてるのは遅いとの仰せかのう。」(ooi@n_m)というのはさらに味わい深い。文章語では使わない「仰せかのうのう」をつけて皮肉を効かせているが、むしろ滑稽さが増す結果を産んでいる。
ooi@n_mさんは自衛隊との自己同一化が行き過ぎた結果、不都合な情報は受容できなくなったのだろう。批判的意見は耳に入らず、発表等も批判的に見えない。そのような情報には自衛隊ヨイショ的管制から皮肉的に反応する。「遅いとの仰せかのう。」(ooi@n_m)といったように。
まあ、ooi@n_mさんは「潜水艦の鋼材を変えれば水中排水量が小さくなる」といった意見を妄信して「や、あの人いきなり何言ってンのかしらねと。(=_=;」(ooi@n_m)と皮肉交じりの発言をされているからね。あまり自分で考えない御仁なのでしょう。
これは函館の陸自連絡機墜落対応でのものだ。「救難ヘリ発進が遅れた」とする批判的意見に「11時の墜落に13時に対応できた」とooi@n_mさんは反論したものだ。
fj197099 @fj197099
今回の件で明らかになったことは、「自衛隊は全天候型の捜索用回転翼機を直ちに投入する事はできない」ということで、これはこれで問題を感じる。30数年前の御巣鷹山の事故から態勢はどこまで進歩しているのか。千歳配備の空自のUH-60Jとか投入されたのだろうか。
https://twitter.com/fj197099/status/864469447079116801
ooi@n_m @JDSDE214
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2017/05/16g.pdf … "自衛隊は全天候型の捜索用回転翼機を直ちに投入する事が出来ない"と言うのが流れてきたのだが、この資料にある13時台の捜索用回転翼機は幻か何かか。
https://twitter.com/JDSDE214/status/864472101503221760
ooi@n_m @JDSDE214
11時48分の消失から概ね1時間後に投入されてるのは遅いとの仰せかのう。
https://twitter.com/JDSDE214/status/864472899033235456
■ 救難機投入は遅れている
だが、ooi@n_mさんによる皮肉混じりの反論は意味をなしていない。今回の事件で救難機投入が遅れたことは否めないからだ。
実態として救難機は5分もかからず離陸するからだ。かつて海自八戸の救難飛行隊は1分未満で離陸した例もある。さらにいえば、墜落以外の対応も1時間もかからない。震度5以上の地震で海岸線を偵察することになっているが、その場合でも発進には15分もかかっていないからだ。
それが1時間程度遅れて離陸したことをもって、「直ちに投入した」(fj197099)は「この資料にある13時台の捜索用回転翼機は幻か何かか。」と述べている。
つまり皮肉とならないものが皮肉となると思い込んでいるわけだ。批判的意見に対して自衛隊ヨイショの心持ちで皮肉をいったが、それが誤りだということだ。
ちなみに、今回も発進の指示から離陸までの時間そのものは早い。13時5分から8分の間に3機が上がっている。03分、04分に指示がでたものだろう。
本来なら「墜落のおそれあり」で救難機は出すべきだが、何らかの事情によりそれが1時間も遅れたということだ。まだ分からないが、その間は「まあ飛んでいるのだろう」や「非常事態とは限らない」と判断したといったものだろう。
■ むしろ滑稽となる皮肉
それを考慮すれば「11時48分の消失から概ね1時間後に投入されてるのは遅いとの仰せかのう。」(ooi@n_m)というのはさらに味わい深い。文章語では使わない「仰せかのうのう」をつけて皮肉を効かせているが、むしろ滑稽さが増す結果を産んでいる。
ooi@n_mさんは自衛隊との自己同一化が行き過ぎた結果、不都合な情報は受容できなくなったのだろう。批判的意見は耳に入らず、発表等も批判的に見えない。そのような情報には自衛隊ヨイショ的管制から皮肉的に反応する。「遅いとの仰せかのう。」(ooi@n_m)といったように。
まあ、ooi@n_mさんは「潜水艦の鋼材を変えれば水中排水量が小さくなる」といった意見を妄信して「や、あの人いきなり何言ってンのかしらねと。(=_=;」(ooi@n_m)と皮肉交じりの発言をされているからね。あまり自分で考えない御仁なのでしょう。
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「外国人によれば」で都合のよい話を創造する例がある。山本さんの「ウチの二階に間借りしているユダヤ人(日本語流暢)によれば」みたいなものだ。
この「東南アジア人によれば」もその伝はないかと疑うものだ。
何故そのように見えるのか? アレげな子たちが聞きたがる内容に沿いすぎている点だ。理系カルトあるいはメカミリ系の子達が聞くと喜ぶサヨク批判としてのピースボート批判にハマりすぎている。その点で、相手にあわせて作った童話に見える。
そもそも東南アジア人と先進国を対峙させる図式も現状に合っているとは考えがたい。「ボランティア団体」に参加する「東南アジア人」はテイクオフした国の国民ではないかといった疑問が湧く。シンガポール、マレーシア、タイはほぼ先進国の水準に達しつつある。果たして「先進国は?」と批判をするのだろうか?
また、話の構造としてピースボートと青年海外協力隊、あるいは平和部隊の類を混同しているようにも見える。
ピースボートは物味遊山団体であってボランティア団体ではない。安く行けるボランティア・スタッフはピースボートの船内業務を補助する要員であって、行った先でボランティアをする連中ではない。
果たして本物がいたとしてそう言い出すだろうか? 「ボランティア団体」に属し、ピースボートについて「入港できる場所は本当に助けを必要としてると思う?」と批判する御仁がそれを知らないことがあるのだろうかが不思議である。
これらの点からアレな子向けの新作童話であることが疑われるものだ。実際にこの発言をRTする子をみても、少なくともそれ向けのチューニングはされているだろう。
まあ、東南アジア人とやらのリップサービスの可能性もあるけどね。この発言もそうだけど、理系カルト-メカミリ的なリアリズム親和的な発言をしている御仁である。サヨク的な人道主義とかピースボート的な楽観主義を批判している御仁に、東南アジア人が適当に話をあわせたといったものだ。それくらいのことはするだろう。
この「東南アジア人によれば」もその伝はないかと疑うものだ。
某国の整備兵@サン大附属航空部 @kazoosky
昔某ボランティア団体の人と話す機会があって、当時純粋無知だった僕が「ピースボート乗って世界でボランティアしたいです」って言ったら鼻で笑いながら「あんな規模の船が入港できる場所は本当に助けを必要としてると思う?助けを必要としてる人は別にいるんじゃない?」って言われたw
https://twitter.com/kazoosky/status/864170260823330816
某国の整備兵@サン大附属航空部 @kazoosky
その人は東南アジアの出身なんだけど、先進国のNGOが嫌いな人で理由を聞くと「先進国NGOの奴らは自己満足で来てる奴がほとんどだから居住環境にいちいちうるさい。本当に必要としてる人たちはそんな環境にすらいない。彼らは助けが本当に必要としてる人には手を伸ばさない。」ってぶった切ってた
https://twitter.com/kazoosky/status/864171622772596736
何故そのように見えるのか? アレげな子たちが聞きたがる内容に沿いすぎている点だ。理系カルトあるいはメカミリ系の子達が聞くと喜ぶサヨク批判としてのピースボート批判にハマりすぎている。その点で、相手にあわせて作った童話に見える。
そもそも東南アジア人と先進国を対峙させる図式も現状に合っているとは考えがたい。「ボランティア団体」に参加する「東南アジア人」はテイクオフした国の国民ではないかといった疑問が湧く。シンガポール、マレーシア、タイはほぼ先進国の水準に達しつつある。果たして「先進国は?」と批判をするのだろうか?
また、話の構造としてピースボートと青年海外協力隊、あるいは平和部隊の類を混同しているようにも見える。
ピースボートは物味遊山団体であってボランティア団体ではない。安く行けるボランティア・スタッフはピースボートの船内業務を補助する要員であって、行った先でボランティアをする連中ではない。
果たして本物がいたとしてそう言い出すだろうか? 「ボランティア団体」に属し、ピースボートについて「入港できる場所は本当に助けを必要としてると思う?」と批判する御仁がそれを知らないことがあるのだろうかが不思議である。
これらの点からアレな子向けの新作童話であることが疑われるものだ。実際にこの発言をRTする子をみても、少なくともそれ向けのチューニングはされているだろう。
まあ、東南アジア人とやらのリップサービスの可能性もあるけどね。この発言もそうだけど、理系カルト-メカミリ的なリアリズム親和的な発言をしている御仁である。サヨク的な人道主義とかピースボート的な楽観主義を批判している御仁に、東南アジア人が適当に話をあわせたといったものだ。それくらいのことはするだろう。
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Calciさんは太陽光を憎んでいる。憎むあまり、新聞の題名と写真だけを見て内容を短絡し「電気料金と税金」が「持逃げされ」たと言い出している。そう見えるものだ。
具体的な発言はこれだ。日経記事「太陽光宴のあと」(2017年5月13日朝刊 1面)を受けた発言である。
だが、記事の中身は全く読めていない。その内容は改正FIT法により「40-36円で売電する」契約だけを押さえていた業者が排除されたと言った中身だ。
従来、問題視されていたのは権利を押さえているだけで発電所の現物は作っていないことだ。その権利転売だけで利鞘を稼ぐ不健全な構造となっている。だから契約解除する形でその単価を認めないこととなった。
■ 記事内容を理解できないCalciさん
だが、Calciさんはまったくそれを理解できていない。
まず記事内容が読めていない。発言には記事内容とはかすりもしていない。反映している内容すらない。
逆に全く書かれず、事実無根の中身も書かれている。「電気料金と税金」が「持逃げされ」たと言い出している部分がそれだ。
なぜ、着工されてもいない太陽光発電施設に電力料金が支払われ、さらに税金が注入されるのだろうか?
そもそも、メガソーラには補助金は入っていない。太陽光発電の補助は家庭向けしかない。それも施工・稼働後に金を振り込む形である。そもそも国や自治体は現物がないものに金は支払わない。
■ 題名と写真しか見ない
おそらくは題名と写真だけしかみていないのだろう。「太陽光宴のあと」「未稼働560万世帯分失効」「再生エネ遠のく普及」とメガソーラの写真(これは稼働中のもの)を見て「稼働中のメガソーラに(CALCIさんが喜ぶ)不利なことが起きた」と判断したものだ。
まずはパターン認識しかできていないといったものだ。これは「AIが東大に入れるか」で注目された新井紀子さんが最近主張しているものだ。ロジックが読めない人は、出現する単語だけで結論を出す。そのため見当違いの理解や答えをする。
■ ネトウヨ界隈おざなりの結論
以後の発展もAIによるパターン認識的である。「太陽光発電が否定された」と判断したため、あとはお仲間で語られる太陽光についての問題点を並べるだけで結論となると考えいてる。「電力会社が買わないんなら電気作っても無意味。持逃げされた費用は電気料金と税金です。」(Calci)といったトンチンカンな発言がそれだ。
「電気作っても無意味」(Calci)というが、そもそも記事の事例では設備は作っていないので全く意味はない。
「持逃げされた費用は電気料金と税金です。」(Calci)も、そもそも電気料金も補助金としての税金も支払われていない。逆に耕作放棄地を含む土地の場合は、地目変更が強制されるため固定資産税はむしろ余計に支払っているだろう。
■ 製造電力量は2年も経たずに回収できる
ちなみに、Calciさんの発言には「太陽光パネルは製造電力量を回収できない」といったいつものアレ発言がぶら下がっている。そしてそれにCALCIさんの賛同がくっく形となっている。
だが、最近の太陽光パネルの製造電力回収は2年もかからない。二酸化炭素排出量は少なく、製造電力回収、製造コスト回収(半年程度)は他の発電手段よりも短い。
だいたい本当に「パネルの電力生産量だとパネルの生産した電力より下回る」なら、世界的に太陽光がここまで普及することはどのように説明するのだろうか?
たとえばインドも風力と太陽光にシフトしている。従来「原子力発電の建設を各国に呼びかけていたが、その本心の石炭発電」と言われいたが、そのインドが太陽光シフトを行っているということは、経済性で勝っていることの証左である。
ちなみに、最近では太陽光と風力はコスト的に水力に優るといった主張も出ている。
具体的な発言はこれだ。日経記事「太陽光宴のあと」(2017年5月13日朝刊 1面)を受けた発言である。
Calci @Calcijp ほーら太陽光パネルバブルが弾けた。目ざとい業者はとっくに権利を売り抜けて補助金持逃げ。騙されるのはいつもオッチョコチョイの個人。電力会社が買わないんなら電気作っても無意味。持逃げされた費用は電気料金と税金です。
https://twitter.com/Calcijp/status/863167607033126912
だが、記事の中身は全く読めていない。その内容は改正FIT法により「40-36円で売電する」契約だけを押さえていた業者が排除されたと言った中身だ。
従来、問題視されていたのは権利を押さえているだけで発電所の現物は作っていないことだ。その権利転売だけで利鞘を稼ぐ不健全な構造となっている。だから契約解除する形でその単価を認めないこととなった。
■ 記事内容を理解できないCalciさん
だが、Calciさんはまったくそれを理解できていない。
まず記事内容が読めていない。発言には記事内容とはかすりもしていない。反映している内容すらない。
逆に全く書かれず、事実無根の中身も書かれている。「電気料金と税金」が「持逃げされ」たと言い出している部分がそれだ。
なぜ、着工されてもいない太陽光発電施設に電力料金が支払われ、さらに税金が注入されるのだろうか?
そもそも、メガソーラには補助金は入っていない。太陽光発電の補助は家庭向けしかない。それも施工・稼働後に金を振り込む形である。そもそも国や自治体は現物がないものに金は支払わない。
■ 題名と写真しか見ない
おそらくは題名と写真だけしかみていないのだろう。「太陽光宴のあと」「未稼働560万世帯分失効」「再生エネ遠のく普及」とメガソーラの写真(これは稼働中のもの)を見て「稼働中のメガソーラに(CALCIさんが喜ぶ)不利なことが起きた」と判断したものだ。
まずはパターン認識しかできていないといったものだ。これは「AIが東大に入れるか」で注目された新井紀子さんが最近主張しているものだ。ロジックが読めない人は、出現する単語だけで結論を出す。そのため見当違いの理解や答えをする。
■ ネトウヨ界隈おざなりの結論
以後の発展もAIによるパターン認識的である。「太陽光発電が否定された」と判断したため、あとはお仲間で語られる太陽光についての問題点を並べるだけで結論となると考えいてる。「電力会社が買わないんなら電気作っても無意味。持逃げされた費用は電気料金と税金です。」(Calci)といったトンチンカンな発言がそれだ。
「電気作っても無意味」(Calci)というが、そもそも記事の事例では設備は作っていないので全く意味はない。
「持逃げされた費用は電気料金と税金です。」(Calci)も、そもそも電気料金も補助金としての税金も支払われていない。逆に耕作放棄地を含む土地の場合は、地目変更が強制されるため固定資産税はむしろ余計に支払っているだろう。
■ 製造電力量は2年も経たずに回収できる
ちなみに、Calciさんの発言には「太陽光パネルは製造電力量を回収できない」といったいつものアレ発言がぶら下がっている。そしてそれにCALCIさんの賛同がくっく形となっている。
ヒョウ柄ノまさ🐆 @masa_toaruFire 13 時間13 時間前
しかも当時のパネルの電力生産量だとパネルの生産した電力より下回るからエコにもならない(笑)しかも20年後はゴミw
https://twitter.com/masa_toaruFire/status/863168393247047680
Calci @Calcijp 13 時間13 時間前
日経は今度は太陽光パネル廃棄ビジネスを持て囃すんじゃないですかねw
https://twitter.com/Calcijp/status/863169416984379392
ヒョウ柄ノまさ🐆 @masa_toaruFire返信先: @Calcijpさん
それだ!
https://twitter.com/masa_toaruFire/status/863169521967742977
だが、最近の太陽光パネルの製造電力回収は2年もかからない。二酸化炭素排出量は少なく、製造電力回収、製造コスト回収(半年程度)は他の発電手段よりも短い。
だいたい本当に「パネルの電力生産量だとパネルの生産した電力より下回る」なら、世界的に太陽光がここまで普及することはどのように説明するのだろうか?
たとえばインドも風力と太陽光にシフトしている。従来「原子力発電の建設を各国に呼びかけていたが、その本心の石炭発電」と言われいたが、そのインドが太陽光シフトを行っているということは、経済性で勝っていることの証左である。
ちなみに、最近では太陽光と風力はコスト的に水力に優るといった主張も出ている。
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「この記事は空中楼閣ではないか?」と疑う記事がある。
産経WEST「中国共産党の根拠なき持論『沖縄はもともと中国だった』」はそのような中身となっている。中国共産党員、元自衛隊幹部、米研究者、日本政府関係者が出て来るが、どの職位にあるかを示唆もせず、発言としてヘンテコな内容に溢れた記事となっているからだ。
■ 「一人がそういった」から「中国共産党の公式見解」
まずは、記事中で取り上げた中国共産党員について、誰の発言であるかを全く述べない点は奇妙なものだ。普通は発言者がだれかを明示する。それができなくとも、組織の中での立ち位置は示すからだ。
だが、それがない以上、本当にそのような発言をしたのかも疑わしい。
さらにいえば、末端の一人の発言をもって全体の発言とするロジックも対外だ。中国には1億人近い共産党員がいるが、そのトップが言ったのか末端が言ったのかを示さず、共産党の持論とするのはそのようなものだ。
このあたり、無署名記事なので遠慮なくいえば、相当の馬鹿が書いた記事だ。産経は「組織の一人がそう発言した以上、組織の持論となる」といった理屈を振りまいているからだ。
そこからすれば産経は何を言われても受け入れなければならないことになる。産経社員の誰かがカルト発言をすれば、産経の公式スタンスはカルト思想ですといわれても反論できないからだ。社員やバイトの一人が教祖様の主張を口にすれば産経の公式見解はカルトと同じですと言われても何も言えないだろう。(実際にカルトは多そうだが)
■ 「元自衛隊幹部」は陸海空のどれか、あるいはシビルか
さらにいえば、元自衛隊幹部とやらの証言も怪訝だ。
「中国が尖閣諸島を手に入れれば、潜水艦や空母、航空機を次々と太平洋に進出させ」られると思っているあたり相当にトンチキな発言だ。あの島はそれには何の訳にも立たないからだ。あの島を手に入れてどうやって「潜水艦や空母、航空機を次々と太平洋に進出させ」るのかを聞いてみたいものだ。
さらに不思議なことは「元自衛隊幹部」といった書き方だ。元海自幹部あるいは元海自将官とならない点も奇妙である。陸自あたりの神がかり幹部の発言なのではないかと疑うものだ。
■ 米研究者も誰かを言わない
最後が米研究者だ。
元自衛隊幹部もそうだが、米研究者の名前を明かさないのは何故だろうか? それを憚る理由はない。それを秘しているあたり、どっちも相当にトンチキな御仁であることを伺わせるものである。
さらに、その理屈もおかしい。
まず、9段線の問題は中国から離れていることではないことに反するからだ。一般的には海を囲い込んで領土に似た主張をする点がオカシイとされている。
また、自国から「遠く離れ」たところに領土があることを問題視する点もヘンテコである。その研究者先生にフォークランドがイギリスの領土であることは認められないのか? 太平洋にフランス海外県があることに疑義があるのかを尋ねた場合にどう答えるのか。さらには「グアムが米領なのはおかしくありませんか?」と質問してみるとよい。
■ 空中楼閣記事を否定できない中身
つまりは、誰が言ったのかがアテにならず、記事として全然信頼性がないということだ。他にも「日本政府関係者」とやらもでてくるが、これも存在は怪しげである。
厳しくいえば、この記事は空中楼閣であることを疑われても仕方がないものだ。面倒だから中国共産党員と元自衛隊幹部と日本政府関係者と米研究者に話を聞いたことにして作文したとしても不思議はないほどヘンテコな中身だからだ。当然だが、無署名記事であることも追い打ちをかけるものだ。
さらにいえば前科もある。産経は以前に系列の夕刊フジの胡散臭い情報筋記事を転載したことがある。一介のライターが「筆者が親しい人民解放軍関係者によれば、米情報機関関係者によれば、防衛省幹部によれば、警察関係者によれば、日本政府関係者によれば」と連発する記事だ。
その点で、違った意味でのフェイクニュースであっても不思議はない。関西のアレな産経読者が喜ぶ内容を適当に作ったようにも見える内容である。
「そのような記事を編集委員が通すのか」は産経では問題とはならない。編集委員兼論説委員が名誉毀損で負け続けているあたり、そのあたりはザルでしかないことがうかがえるからだ。
産経WEST「中国共産党の根拠なき持論『沖縄はもともと中国だった』」はそのような中身となっている。中国共産党員、元自衛隊幹部、米研究者、日本政府関係者が出て来るが、どの職位にあるかを示唆もせず、発言としてヘンテコな内容に溢れた記事となっているからだ。
■ 「一人がそういった」から「中国共産党の公式見解」
まずは、記事中で取り上げた中国共産党員について、誰の発言であるかを全く述べない点は奇妙なものだ。普通は発言者がだれかを明示する。それができなくとも、組織の中での立ち位置は示すからだ。
「沖縄はもともと中国だった」。中国共産党員の1人は、中国が沖縄県石垣市の尖閣諸島に対する領有権を主張し公船派遣を強める前、こう言い放った。
中国共産党にとって、沖縄は歴史的に“中国のもの”だったという主張は、[中略]軍事衝突をも恐れない野望が隠されている。
だが、それがない以上、本当にそのような発言をしたのかも疑わしい。
さらにいえば、末端の一人の発言をもって全体の発言とするロジックも対外だ。中国には1億人近い共産党員がいるが、そのトップが言ったのか末端が言ったのかを示さず、共産党の持論とするのはそのようなものだ。
このあたり、無署名記事なので遠慮なくいえば、相当の馬鹿が書いた記事だ。産経は「組織の一人がそう発言した以上、組織の持論となる」といった理屈を振りまいているからだ。
そこからすれば産経は何を言われても受け入れなければならないことになる。産経社員の誰かがカルト発言をすれば、産経の公式スタンスはカルト思想ですといわれても反論できないからだ。社員やバイトの一人が教祖様の主張を口にすれば産経の公式見解はカルトと同じですと言われても何も言えないだろう。(実際にカルトは多そうだが)
■ 「元自衛隊幹部」は陸海空のどれか、あるいはシビルか
さらにいえば、元自衛隊幹部とやらの証言も怪訝だ。
元自衛隊幹部はこう指摘する。
「中国が尖閣諸島を手に入れれば、潜水艦や空母、航空機を次々と太平洋に進出させ、日本や在日米軍への攻撃力を一機に高めることになる」
「中国が尖閣諸島を手に入れれば、潜水艦や空母、航空機を次々と太平洋に進出させ」られると思っているあたり相当にトンチキな発言だ。あの島はそれには何の訳にも立たないからだ。あの島を手に入れてどうやって「潜水艦や空母、航空機を次々と太平洋に進出させ」るのかを聞いてみたいものだ。
さらに不思議なことは「元自衛隊幹部」といった書き方だ。元海自幹部あるいは元海自将官とならない点も奇妙である。陸自あたりの神がかり幹部の発言なのではないかと疑うものだ。
■ 米研究者も誰かを言わない
最後が米研究者だ。
「九段線」は、米研究者から「中国から遠く離れ、誰がどうみても中国のものとは思えない」と指摘される。
元自衛隊幹部もそうだが、米研究者の名前を明かさないのは何故だろうか? それを憚る理由はない。それを秘しているあたり、どっちも相当にトンチキな御仁であることを伺わせるものである。
さらに、その理屈もおかしい。
まず、9段線の問題は中国から離れていることではないことに反するからだ。一般的には海を囲い込んで領土に似た主張をする点がオカシイとされている。
また、自国から「遠く離れ」たところに領土があることを問題視する点もヘンテコである。その研究者先生にフォークランドがイギリスの領土であることは認められないのか? 太平洋にフランス海外県があることに疑義があるのかを尋ねた場合にどう答えるのか。さらには「グアムが米領なのはおかしくありませんか?」と質問してみるとよい。
■ 空中楼閣記事を否定できない中身
つまりは、誰が言ったのかがアテにならず、記事として全然信頼性がないということだ。他にも「日本政府関係者」とやらもでてくるが、これも存在は怪しげである。
厳しくいえば、この記事は空中楼閣であることを疑われても仕方がないものだ。面倒だから中国共産党員と元自衛隊幹部と日本政府関係者と米研究者に話を聞いたことにして作文したとしても不思議はないほどヘンテコな中身だからだ。当然だが、無署名記事であることも追い打ちをかけるものだ。
さらにいえば前科もある。産経は以前に系列の夕刊フジの胡散臭い情報筋記事を転載したことがある。一介のライターが「筆者が親しい人民解放軍関係者によれば、米情報機関関係者によれば、防衛省幹部によれば、警察関係者によれば、日本政府関係者によれば」と連発する記事だ。
その点で、違った意味でのフェイクニュースであっても不思議はない。関西のアレな産経読者が喜ぶ内容を適当に作ったようにも見える内容である。
「そのような記事を編集委員が通すのか」は産経では問題とはならない。編集委員兼論説委員が名誉毀損で負け続けているあたり、そのあたりはザルでしかないことがうかがえるからだ。
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T-62にはRPG-2が効かない。解放軍の75ミリ無反動砲や40ミリロケットは通用しない。
これは共産党の雑誌に掲載された珍宝島関連記事で見つけた記述だ。朱岩さんの「中俄双方視角下的珍宝島事件」*では次のように書いている。
跳弾といった言葉には違和感があるが、おそらくは撃角不良で信管が通用しなかったことを指している。慣性式であったため、T-55以前よりも砲塔が曲面化したT-62には通用しなかったといったあたりだ。
HEATでの慣性式信管は動作確実ではない。大戦中・戦後初期の成形炸薬弾は弾底の慣性信管で発火する。だが、これは動作不良の原因であり、後に圧電効果を利用したピエゾ信管に遷る。日本の場合だと1960年ころの業界誌に載っており、おそらくそのあとにピエゾ化している。中国はそれからさらに遅れたのだろう。実際に使っていた武器もRPG-2である。ネット上でざっとみてもRPG-2は-7とは違い特にピエゾを使っているとかいているわけではない。
しかも新戦車T-62が投入されたことで動作不良は目立つこととなった。珍宝島ではT-62が投入され、解放軍に捕獲されている。後に「打倒苏修!」の幕をつけて展示された車両だ。ちなみに別記事にその写真があり小学校か中学校のころ一度見たことを思い出した。その砲塔はT-55以前よりも曲面化が進んでいる。そのため、少しでもズレるとHEATは真芯で当たれない、砲塔にまっすぐ立って当たらない。
それを「跳弾」と称したのだろう。砲弾軸からやや斜めからの衝撃に対して信管は動作せず、そのまま滑って飛んでいってしまったように見えた。そんなあたりなのだろう。
それからすれば、本格的交戦をした場合まず中国側のHEATは相当に威力を発揮できなかったのだろう。珍宝島事件以降、新中国は70年代を通じて準戦時体制を続けていた。東北や内蒙古、新疆で戦争になると考えていた。実際にソ連には中国と全力で戦う余力もなかった。だが、本当にそうなったとすれば頼みの各種兵器は、無反動砲やロケット砲あるいは旧式砲は無効ではないものの残念な結果におわっただろう。
ちなみに、当時の新中国は九四式山砲向けのHEAT等も作っている。八〇年ころの火砲関係の洋書、たぶんイアン・V・ホッグの現用火砲の本(うろおぼえ、家にあるはずだが探しても見つからない)には、なぜか日軍九四式が載っていてHEATの威力を五〇ミリとしていた。旧軍のHEATそのものを作ったか戦後に新しく設計したかはともかく、まずはこれもアテにならなかっただろう。
* 朱岩「中俄双方視角下的珍宝島事件」『党歴博採』2016年6期(中国共産党河北省委党史研究室,2016年)pp.46-50.
これは共産党の雑誌に掲載された珍宝島関連記事で見つけた記述だ。朱岩さんの「中俄双方視角下的珍宝島事件」*では次のように書いている。
我辺防軍使用的75毫米無后坐力炮和40毫米火箭筒都是蘇聯40年代的設計的武器、威力有限、当弾闘撃中有着新型外殻設計的蘇軍装甲車両時、大多為威”跳弾”従其表面滑過(朱岩.p49)
跳弾といった言葉には違和感があるが、おそらくは撃角不良で信管が通用しなかったことを指している。慣性式であったため、T-55以前よりも砲塔が曲面化したT-62には通用しなかったといったあたりだ。
HEATでの慣性式信管は動作確実ではない。大戦中・戦後初期の成形炸薬弾は弾底の慣性信管で発火する。だが、これは動作不良の原因であり、後に圧電効果を利用したピエゾ信管に遷る。日本の場合だと1960年ころの業界誌に載っており、おそらくそのあとにピエゾ化している。中国はそれからさらに遅れたのだろう。実際に使っていた武器もRPG-2である。ネット上でざっとみてもRPG-2は-7とは違い特にピエゾを使っているとかいているわけではない。
しかも新戦車T-62が投入されたことで動作不良は目立つこととなった。珍宝島ではT-62が投入され、解放軍に捕獲されている。後に「打倒苏修!」の幕をつけて展示された車両だ。ちなみに別記事にその写真があり小学校か中学校のころ一度見たことを思い出した。その砲塔はT-55以前よりも曲面化が進んでいる。そのため、少しでもズレるとHEATは真芯で当たれない、砲塔にまっすぐ立って当たらない。
それを「跳弾」と称したのだろう。砲弾軸からやや斜めからの衝撃に対して信管は動作せず、そのまま滑って飛んでいってしまったように見えた。そんなあたりなのだろう。
それからすれば、本格的交戦をした場合まず中国側のHEATは相当に威力を発揮できなかったのだろう。珍宝島事件以降、新中国は70年代を通じて準戦時体制を続けていた。東北や内蒙古、新疆で戦争になると考えていた。実際にソ連には中国と全力で戦う余力もなかった。だが、本当にそうなったとすれば頼みの各種兵器は、無反動砲やロケット砲あるいは旧式砲は無効ではないものの残念な結果におわっただろう。
ちなみに、当時の新中国は九四式山砲向けのHEAT等も作っている。八〇年ころの火砲関係の洋書、たぶんイアン・V・ホッグの現用火砲の本(うろおぼえ、家にあるはずだが探しても見つからない)には、なぜか日軍九四式が載っていてHEATの威力を五〇ミリとしていた。旧軍のHEATそのものを作ったか戦後に新しく設計したかはともかく、まずはこれもアテにならなかっただろう。
* 朱岩「中俄双方視角下的珍宝島事件」『党歴博採』2016年6期(中国共産党河北省委党史研究室,2016年)pp.46-50.
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産経は読者が読みたい記事を掲載する。「日本は中国に勝てる」といった中身を読者が欲っすれば「日本は中国に勝てる」と書く。UFO信者にあわせて「UFOは存在する」記事を書くオカルト誌の迎合そのものだ。
だから「ガス田で訴訟しても勝てる」と書く。産経WESTの「中国、東シナ海で合意無視の違法開発 『国際裁判所に訴えるべきだ』 自民・原田義昭委員長」がそれだ。
■ どーなったら「勝ち」なのかね
だが「勝てる」とは何か?
「中国が採掘をやめさせること」を勝ちとするのではその見込はない。
なぜならむしろ中国側に勝ち目がある。
なによりも中間線の向こうの採掘の話だ。中国は日本主張の中間線からみて中国側で採掘している。つまり、日本の主張にぶつからない範囲での経済活動である。それに文句をつけてどうなるものでもない。
海底ストロー理論も通用するとは思えない。中国側も中間線から最低2km程度は離隔しているからだ。海底地質調査も行っていないし日本側が地下で繋がっているとは証明できない。
なによりも採掘していない点で日本は中国に対抗できない。日本側は採掘実績がない点で、実損が主張し難い。これはストロー理論の証明も同じだ。それまで採掘していれば、その品位や圧力低下で証明のしようもあるだろうが、そもそも採掘していないのでそれでも証明できない。
中国の大陸棚理論を否定できる見込みもない。中国は中間線を越えた自然大陸棚の境界で採掘しているわけではないからだ。訴えられない中身である。当然ながらそれについて判断は出ない。判決は訴えの範囲を出ないからだ。
■ 「中国の採掘は乱暴かもしれない」と書かれれば満足なのか
強いて探せば、中国の採掘態度への批判かあれば勝利といったものだ。「日本とよく話し合うべきだったのに」とか「日本と約束したあとで新しいガス井を作ったのは妥当ではない」といった記述が出現したことをもって勝利とみなすものだ。
だが、そんな記述がでたところで、ガス田問題は何も解決しない。「中国の採掘は違法なのですぐやめろ」といった判決がでなければ何が書いてあっても「今までのとおり採掘OK」の御墨付きとなる。それはむしろ中国勝利だ。
そのような中身について「日本が勝つ」見込みがあるような記事にするのは、まずは読者に迎合したものだ。
その点、新聞としての存在価値が幇間とも言える。アレ右派に「日本スゲー」をみせることだけが目的だからだ。
産経はそこにしか生きる道もない。もともと保守紙としての地位が高いわけではなかったが、90年代後半以降は読売・日経からさらに引き離される凋落の一途である。だから残ったカスのようなネトウヨ層に媚びるしかないのだろう。UFO信者が求める「UFOは実在する」記事を量産するオカルト誌の商売のようなものだ。
だから「ガス田で訴訟しても勝てる」と書く。産経WESTの「中国、東シナ海で合意無視の違法開発 『国際裁判所に訴えるべきだ』 自民・原田義昭委員長」がそれだ。
--[ガス田問題で]中国を提訴して勝てるのか[産経]
「28年3月にも同じように、訴えるべきだという提言をまとめた。それから党内で議論し、外務省や法務省などを呼んで勉強した。そして、訴えるだけの理論はあるとして党で今回の決議文をまとめた。提訴するかどうかは政府の専権だ」[中略]
「国際公法で世界的権威の実務家、ポール・ライクラー弁護士にも党で講演してもらった。[中略]『十分、争いに値するのではないか』『訴えるに値する』という指摘を頂いた。
■ どーなったら「勝ち」なのかね
だが「勝てる」とは何か?
「中国が採掘をやめさせること」を勝ちとするのではその見込はない。
なぜならむしろ中国側に勝ち目がある。
なによりも中間線の向こうの採掘の話だ。中国は日本主張の中間線からみて中国側で採掘している。つまり、日本の主張にぶつからない範囲での経済活動である。それに文句をつけてどうなるものでもない。
海底ストロー理論も通用するとは思えない。中国側も中間線から最低2km程度は離隔しているからだ。海底地質調査も行っていないし日本側が地下で繋がっているとは証明できない。
なによりも採掘していない点で日本は中国に対抗できない。日本側は採掘実績がない点で、実損が主張し難い。これはストロー理論の証明も同じだ。それまで採掘していれば、その品位や圧力低下で証明のしようもあるだろうが、そもそも採掘していないのでそれでも証明できない。
中国の大陸棚理論を否定できる見込みもない。中国は中間線を越えた自然大陸棚の境界で採掘しているわけではないからだ。訴えられない中身である。当然ながらそれについて判断は出ない。判決は訴えの範囲を出ないからだ。
■ 「中国の採掘は乱暴かもしれない」と書かれれば満足なのか
強いて探せば、中国の採掘態度への批判かあれば勝利といったものだ。「日本とよく話し合うべきだったのに」とか「日本と約束したあとで新しいガス井を作ったのは妥当ではない」といった記述が出現したことをもって勝利とみなすものだ。
だが、そんな記述がでたところで、ガス田問題は何も解決しない。「中国の採掘は違法なのですぐやめろ」といった判決がでなければ何が書いてあっても「今までのとおり採掘OK」の御墨付きとなる。それはむしろ中国勝利だ。
そのような中身について「日本が勝つ」見込みがあるような記事にするのは、まずは読者に迎合したものだ。
その点、新聞としての存在価値が幇間とも言える。アレ右派に「日本スゲー」をみせることだけが目的だからだ。
産経はそこにしか生きる道もない。もともと保守紙としての地位が高いわけではなかったが、90年代後半以降は読売・日経からさらに引き離される凋落の一途である。だから残ったカスのようなネトウヨ層に媚びるしかないのだろう。UFO信者が求める「UFOは実在する」記事を量産するオカルト誌の商売のようなものだ。
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産経が願望報道をしている。千葉倫之さん、杉本康士さん「日米の有事態勢は 米軍は空母増派が『サイン』…北の核施設など限定攻撃か」『SANKEI BIZ』(2017.5.1)がそれだ。その内容は珍妙づくしとなっている。
■ 中国と交渉している段階でそれはない
まず、今の段階で「攻撃をする」と言い出すあたりが珍妙である。中国と韓国のスタンスを無視するものだからだ。
今、米国は中国を北制裁に引き込もうとしている。
これは攻撃を遠ざけるものだ。当然だが、北制裁を飲ませるためには北への攻撃は行わないことを示す必要がある。北朝鮮への攻撃は中国の面子を潰すからだ。逆に、北を攻撃すれば中国の北制裁も望めなくなる。しかも、今は中国もそれなりに賛同している。この段階でそれをすれば、問題は米朝関係にとどまらず米中関係の悪化にもつながる。
また、記事には韓国の立場も一切書いていない。韓国はとっくに北朝鮮のミサイル攻撃圏内にある。そのミサイルが「長射程化する、米国に届く」からといって戦争を始められるのは勘弁してくれといった立場にある。
その点で記事はオカシイ。米国の軍事力行使の可否はこの2国の影響大であるが、それを見ず軍事的要因だけを記述しているからだ。
■ 限定攻撃と言いながら大規模攻撃を持ち出している
また、その軍事的オプションの既述もオカシイ。
なぜなら限定攻撃といいながら大規模攻撃を持ち出しているからだ。
そう言いながら敵防空網を破壊を前提とした攻撃を示している。
バンカーバスターやらMOABで攻撃し、その効果をみて再攻撃をするような軍事行動が限定的だろうか? それをしても産経の言う本格的戦闘にならないとするのも不思議だ。
さらに、バンカーバスターやMOAB投入の投入状況もオカシイ。
敵防空網が残った状態にB-2を投入するだろうか? 敵体制を打倒する攻撃ならそれはあり得るだろうが、あくまでも限定攻撃である。その危険は冒さない。
MOABについては噴飯である。あれは輸送機でしか運べない。敵戦闘機どころか防空兵器を狩り尽くしたあとでなければ投入しない。
そのような武器の名前を列挙して「軍事記事でござい」としている。これは武器の動画を引っ張ってきてスペックをつけて「軍事記事でござい」並に低レベルな中身である。
■ どこに機雷を入れるのか?
細かい点を挙げれば北が対機雷戦をすると言い出すのもオカシイ。
産経は日本が機雷除去に参加する可能性を示している。
だが、日本海周辺部は海底が急峻であり、沿岸ギリギリでなければ機雷も敷設できない。厄介な沈底機雷は領海相当部分どころか、日本なら内水に相当する部分にしか敷設できない。当然だが、マラッカやホルムズ、対馬・津軽のような国際的に使用する航路でもない。そのような機雷は放置して構わない。(逆に北が頑張って対馬や津軽に機雷、例えば索を300-400mまで延長した繋維機雷をいれれば、世界の敵となり自ら攻撃を引き寄せることになるのでしない)
逆に、黄海沿岸では海自が機雷除去する可能性はない。まず中国正面であり、また浅すぎるので米艦は活動しないので除去する必要もないからだ。
実際に機雷を敷設しても放置である。北朝鮮沿岸は各国の商船が通るわけでもなく、仮に北朝鮮問題が一挙に解決しても浅すぎて寄らない。また、泥中に沈むため逐一処分もしていられない。電池が切れるまで放置して終わりとなる。
なんらかの事情により機雷除去をするにしても、中国も目鼻の先で日米部隊が行動することは望まない。取り切れないとは思うが、面子にかけて中国が除去して終わりだ。
■ 中国と交渉している段階でそれはない
まず、今の段階で「攻撃をする」と言い出すあたりが珍妙である。中国と韓国のスタンスを無視するものだからだ。
今、米国は中国を北制裁に引き込もうとしている。
これは攻撃を遠ざけるものだ。当然だが、北制裁を飲ませるためには北への攻撃は行わないことを示す必要がある。北朝鮮への攻撃は中国の面子を潰すからだ。逆に、北を攻撃すれば中国の北制裁も望めなくなる。しかも、今は中国もそれなりに賛同している。この段階でそれをすれば、問題は米朝関係にとどまらず米中関係の悪化にもつながる。
また、記事には韓国の立場も一切書いていない。韓国はとっくに北朝鮮のミサイル攻撃圏内にある。そのミサイルが「長射程化する、米国に届く」からといって戦争を始められるのは勘弁してくれといった立場にある。
その点で記事はオカシイ。米国の軍事力行使の可否はこの2国の影響大であるが、それを見ず軍事的要因だけを記述しているからだ。
■ 限定攻撃と言いながら大規模攻撃を持ち出している
また、その軍事的オプションの既述もオカシイ。
なぜなら限定攻撃といいながら大規模攻撃を持ち出しているからだ。
トランプ氏が軍事行動に踏み切った場合、日米防衛関係筋が可能性が高いとみるのが、北朝鮮の核施設や大陸間弾道ミサイル(ICBM)関連施設に対する限定攻撃だ。
そう言いながら敵防空網を破壊を前提とした攻撃を示している。
米領グアムや米本土から展開されるB2ステルス爆撃機は、地中深くの施設を打撃する特殊貫通弾「バンカーバスター」を搭載可能。[中略]アフガニスタン駐留米軍が4月13日に同国東部で投下した大規模爆風爆弾(MOAB)の使用も有力な選択肢となる。
バンカーバスターやらMOABで攻撃し、その効果をみて再攻撃をするような軍事行動が限定的だろうか? それをしても産経の言う本格的戦闘にならないとするのも不思議だ。
南北軍事境界線付近に展開された北朝鮮軍の長距離砲など300門以上がソウルを標的にしており、本格戦闘になれば100万人規模の死傷者が想定される。ちなみに、100万人規模の死傷者も相当にオカシイがそれはおいておく。
さらに、バンカーバスターやMOAB投入の投入状況もオカシイ。
敵防空網が残った状態にB-2を投入するだろうか? 敵体制を打倒する攻撃ならそれはあり得るだろうが、あくまでも限定攻撃である。その危険は冒さない。
MOABについては噴飯である。あれは輸送機でしか運べない。敵戦闘機どころか防空兵器を狩り尽くしたあとでなければ投入しない。
そのような武器の名前を列挙して「軍事記事でござい」としている。これは武器の動画を引っ張ってきてスペックをつけて「軍事記事でござい」並に低レベルな中身である。
■ どこに機雷を入れるのか?
細かい点を挙げれば北が対機雷戦をすると言い出すのもオカシイ。
産経は日本が機雷除去に参加する可能性を示している。
朝鮮半島有事となれば、自衛隊は米軍と行動を共にすることが想定される。[中略]場合によっては機雷除去を担う可能性も出てくる。[中略]朝鮮戦争時に機雷除去に当たった海上保安庁の部隊の流れをくむ掃海隊は、母艦を含む27隻を擁する。
だが、日本海周辺部は海底が急峻であり、沿岸ギリギリでなければ機雷も敷設できない。厄介な沈底機雷は領海相当部分どころか、日本なら内水に相当する部分にしか敷設できない。当然だが、マラッカやホルムズ、対馬・津軽のような国際的に使用する航路でもない。そのような機雷は放置して構わない。(逆に北が頑張って対馬や津軽に機雷、例えば索を300-400mまで延長した繋維機雷をいれれば、世界の敵となり自ら攻撃を引き寄せることになるのでしない)
逆に、黄海沿岸では海自が機雷除去する可能性はない。まず中国正面であり、また浅すぎるので米艦は活動しないので除去する必要もないからだ。
実際に機雷を敷設しても放置である。北朝鮮沿岸は各国の商船が通るわけでもなく、仮に北朝鮮問題が一挙に解決しても浅すぎて寄らない。また、泥中に沈むため逐一処分もしていられない。電池が切れるまで放置して終わりとなる。
なんらかの事情により機雷除去をするにしても、中国も目鼻の先で日米部隊が行動することは望まない。取り切れないとは思うが、面子にかけて中国が除去して終わりだ。