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Category : 未分類
フィリピンは武器をくれてやるべきではない。そういうことだ。
デゥテルテ新大統領は麻薬常習者や売人を問答無用で殺している。そこでは形式的な法的手続きすら装っていない。口先一つで治安機構や自警団の類を動かして人を殺し、さらには「本当に売人だったのか」といった検討すらしていない。
まずは国内民族問題や領域警備・漁業取締でも同じことをするということだ。テロや領域警備で世論が沸騰すればそうする。強い自分、実行力を持つ自分を見せつけるためにそうする。
実際に前にもやらかしている。数人がかりで台湾漁船に小銃のフルオート射撃を行い漁民を殺したものだ。治安組織もその程度ということだ。
■ 日本は人殺しに手を貸すべきではない
そのような国に武器を与えるべきではない。日本は現時点でTC-90をくれてやり、今後は防衛協力を進めると約束した。さらには巡視船の供与も始めている。だが、いずれも反故にすべきだ。
フィリピンに武器を与えるとロクなことにならない。
大統領だけではない。その専制支配を許す軍・政府・官僚機構をみれば、そこに法の支配はないことは明らかである。さらにはマスコミや世論もアテにならない。
もし、武装可能な航空機や艦船を渡せば、躊躇なく自国民や他国民に指向する。日本はそれに手を貸すべきではない。
■ 渡すならベトナム
中国への対抗なら、ベトナムにP-3Cでも潜水艦救難艦でも渡せば良い。
ベトナムには民主主義も表現の自由もなく、デモ等を令状なしで拘束はする。
だが、いきなり指導者が人殺しを宣言し、それを政府や党や軍隊が看過する国でもない。対中対峙も一線は超えないように注意しており、領域警備でも他国民にもいきなり武器は指向しない。
この点、フィリピンとは雲泥の差がある。武器を渡して良いのはベトナムだということだ。
デゥテルテ新大統領は麻薬常習者や売人を問答無用で殺している。そこでは形式的な法的手続きすら装っていない。口先一つで治安機構や自警団の類を動かして人を殺し、さらには「本当に売人だったのか」といった検討すらしていない。
まずは国内民族問題や領域警備・漁業取締でも同じことをするということだ。テロや領域警備で世論が沸騰すればそうする。強い自分、実行力を持つ自分を見せつけるためにそうする。
実際に前にもやらかしている。数人がかりで台湾漁船に小銃のフルオート射撃を行い漁民を殺したものだ。治安組織もその程度ということだ。
■ 日本は人殺しに手を貸すべきではない
そのような国に武器を与えるべきではない。日本は現時点でTC-90をくれてやり、今後は防衛協力を進めると約束した。さらには巡視船の供与も始めている。だが、いずれも反故にすべきだ。
フィリピンに武器を与えるとロクなことにならない。
大統領だけではない。その専制支配を許す軍・政府・官僚機構をみれば、そこに法の支配はないことは明らかである。さらにはマスコミや世論もアテにならない。
もし、武装可能な航空機や艦船を渡せば、躊躇なく自国民や他国民に指向する。日本はそれに手を貸すべきではない。
■ 渡すならベトナム
中国への対抗なら、ベトナムにP-3Cでも潜水艦救難艦でも渡せば良い。
ベトナムには民主主義も表現の自由もなく、デモ等を令状なしで拘束はする。
だが、いきなり指導者が人殺しを宣言し、それを政府や党や軍隊が看過する国でもない。対中対峙も一線は超えないように注意しており、領域警備でも他国民にもいきなり武器は指向しない。
この点、フィリピンとは雲泥の差がある。武器を渡して良いのはベトナムだということだ。
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昨日の15時20分頃、国会図書館から永田町駅に戻るとき道路封鎖があった。しばらく経つと車列がくる。その一両に五紅星旗がついている。外相会談に来た外交部長の王毅さんなのだろう。
その時、信号待ちをさせられていた連中の雰囲気だが、ややよろしくない感じとなった。言動といったものではない。雰囲気というのも不確かといわれればそれまでだが、周囲のそういった感覚を感じた。顔色が変わるような感じの感覚だと思ってもらえばよい。
半蔵門のあたりで天皇陛下の車列にぶつかる時と全然ちがう。その時は理由を教えられず待たされた連中も、そうとわかると和気のようなものが生まれた。横断歩道を渡るときに、別個に来た全く関係ない連中が話すようなものだ。
今回はその真反対。領土問題でぶつかっているからそうなるが、国立国会の利用者でもそうなのだから、それだけ対中感情がよくないと納得したものだ。
さらに感情がこじれると、選択肢が狭められる状況ともなるだろう。
日本側だけではなく中国側もそうだが、国民感情の影響から、既に対中関係や尖閣問題や合理的な選択肢は取りがたくなっている段階にある。現地で互いに下がれない状態に陥っている。
これがすすめば、日中とも自国が損をしても相手を損させる形ともなるだろう。何も利益を生まず不利益だけを積み上げる無駄となるだろう。これまでは仲が悪く睨み合っていても、共通の利益追求はできたものだけどね。
その時、信号待ちをさせられていた連中の雰囲気だが、ややよろしくない感じとなった。言動といったものではない。雰囲気というのも不確かといわれればそれまでだが、周囲のそういった感覚を感じた。顔色が変わるような感じの感覚だと思ってもらえばよい。
半蔵門のあたりで天皇陛下の車列にぶつかる時と全然ちがう。その時は理由を教えられず待たされた連中も、そうとわかると和気のようなものが生まれた。横断歩道を渡るときに、別個に来た全く関係ない連中が話すようなものだ。
今回はその真反対。領土問題でぶつかっているからそうなるが、国立国会の利用者でもそうなのだから、それだけ対中感情がよくないと納得したものだ。
さらに感情がこじれると、選択肢が狭められる状況ともなるだろう。
日本側だけではなく中国側もそうだが、国民感情の影響から、既に対中関係や尖閣問題や合理的な選択肢は取りがたくなっている段階にある。現地で互いに下がれない状態に陥っている。
これがすすめば、日中とも自国が損をしても相手を損させる形ともなるだろう。何も利益を生まず不利益だけを積み上げる無駄となるだろう。これまでは仲が悪く睨み合っていても、共通の利益追求はできたものだけどね。
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大戦中の武器を見世物にする話はどうなったのかね?
陸海空あるが、角が立つので陸海空のどの話というつもりはない。
だが、どれとは言わないが話の続きがないのは不思議なものだ。まずは立ち消えとなっている。寄付を集めた以上、使途含めて定期的に説明するものだと思うが、それがない。まずは上手く行っていなかったり、説明できない事態が起きているのではないか。まずはそう思われる状態だろう。
もっと不思議なのは、アレに金を出す連中だった。集金元は明らかにランカイ屋である。いずれの計画もキレイ事言ってるが、武器を見世物にして投げ銭をとる商売であり、さらに永続性は見込めない。
その胡乱なビジネスを真に受け、寄付をする様子は胡乱なものだった。衛生博覧会の胴元に「貴重な標本だから寄付してくれ」と言われ、いうがままに金を差し出すお人好しといったものだ。
軍事や安保の類はコレが多い。さほど大事でもないものを、商売にする自称権威が大事々々と言いふらし、それにセミプロレベルの中堅が付和雷同する。そして一般ファンが真に受けて信じこむアレだ。
沖縄海兵隊なんかその好例だろう。正直言えば、日米ともに使いみちもないものだ。だが、利害関係者が大事と言っているうち、
商売人がそれをオウム返しにして大事というようになった。そしてそのうち本当に大事と信じこむ○○がでてきているのが今である。
とれくらい○○かといえば、試しに「嘉手納と普天間辺野古のどっちが大事か」聞いても「どっちも大事」といって答えられないようなレベルの○○だ。自分で判断できないし、自分の感覚を信じられない。周りに合わせた口を効く機械みたいな連中だ。
このあたり、まずは同じ連中が養分になっているのではないかね。大事々々といわれたらそのまま騙されるのだからお人好しなのだろう。
まあ、それ以上に本当に信じこむ商売人には大笑いだがね。商売づくでやっているならともかく、それを心底信じこんでいればバカにされてもしかたがないだろう。
健康を謳ったインチキグッズで考えればよい。インチキと知りながら売る奴と、本当に信じて売る奴、阿呆呼ばわりされるのはどちらか?
武器も海兵隊も同じことだ。インチキと知りながら衣食のため協力するヤツと、カルトをそのまま信じているヤツ。後者の評価は二段底ということだ。
陸海空あるが、角が立つので陸海空のどの話というつもりはない。
だが、どれとは言わないが話の続きがないのは不思議なものだ。まずは立ち消えとなっている。寄付を集めた以上、使途含めて定期的に説明するものだと思うが、それがない。まずは上手く行っていなかったり、説明できない事態が起きているのではないか。まずはそう思われる状態だろう。
もっと不思議なのは、アレに金を出す連中だった。集金元は明らかにランカイ屋である。いずれの計画もキレイ事言ってるが、武器を見世物にして投げ銭をとる商売であり、さらに永続性は見込めない。
その胡乱なビジネスを真に受け、寄付をする様子は胡乱なものだった。衛生博覧会の胴元に「貴重な標本だから寄付してくれ」と言われ、いうがままに金を差し出すお人好しといったものだ。
軍事や安保の類はコレが多い。さほど大事でもないものを、商売にする自称権威が大事々々と言いふらし、それにセミプロレベルの中堅が付和雷同する。そして一般ファンが真に受けて信じこむアレだ。
沖縄海兵隊なんかその好例だろう。正直言えば、日米ともに使いみちもないものだ。だが、利害関係者が大事と言っているうち、
商売人がそれをオウム返しにして大事というようになった。そしてそのうち本当に大事と信じこむ○○がでてきているのが今である。
とれくらい○○かといえば、試しに「嘉手納と普天間辺野古のどっちが大事か」聞いても「どっちも大事」といって答えられないようなレベルの○○だ。自分で判断できないし、自分の感覚を信じられない。周りに合わせた口を効く機械みたいな連中だ。
このあたり、まずは同じ連中が養分になっているのではないかね。大事々々といわれたらそのまま騙されるのだからお人好しなのだろう。
まあ、それ以上に本当に信じこむ商売人には大笑いだがね。商売づくでやっているならともかく、それを心底信じこんでいればバカにされてもしかたがないだろう。
健康を謳ったインチキグッズで考えればよい。インチキと知りながら売る奴と、本当に信じて売る奴、阿呆呼ばわりされるのはどちらか?
武器も海兵隊も同じことだ。インチキと知りながら衣食のため協力するヤツと、カルトをそのまま信じているヤツ。後者の評価は二段底ということだ。
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「公安調査庁が取り上げたから、未来はない」とは笑い話に過ぎない。
(発言者の名を出すことは趣旨ではないので、本文中には記載しない)
■ 公調は二流以下
だが、あそこは治安維持・情報組織としても二流以下と評され、マトモに取り扱われていない。オウム真理教の破防法適用の時のオソマツや、昨年に管轄外の中国情報収集で子飼の素人スパイがチョンボ件だけでもわかるものだ。
その公調がSEALDsを取り上げたから「SEALDs参加者の未来はオシマイ」というのは、過大評価もよいところだ。ヒマでいつリストラされるかビクビクしている公調が、必死になって仕事を探し、政権への阿りと数合わせで取り上げただけのものだ。
■ どんな不利益があるのか?
そもそもSEALDsに参加したことで何が拒否されるのか? 暴力行為で政府転覆を主張したわけでもないし、誰も殺していないし、殺すといった発言もしてない。別段、参加が問題となる団体ではない。
役所の採用調査でも問題とならない。自衛隊が採るときに身元調査を入れるが、入れたところでアレだ。本当に「日本国憲法の下で成立した政府の転覆を主張する団体」でもない限り拒否できない。警察も「その構成員でない」こと以外は伝えられない。そこまで調査していることがバレたら困るからだ。
強いて言えば警察くらいだ。あそこは採用する時には思想調査が内々でできる。だから調べを入れる。特にあとで公安で採用するときには徹底的にみるだろう。
逆に、公調位なら入れる。採用もザルっぽい。刑務所職員になれるなら入れるだろう。
■ 親切を装ったおためごかし
「十字架」やら「責任」といった中身も、親切を装っただけの話である。要はサヨク嫌いのSEALDs・リベラル派言論人批判でしかない。「若者の将来を奪った」と良さげなことを言っているが、ネトウヨがSEALDsに参加した連中の未来なんか心配するはずもない。
鳥越さんが落選した時、人格攻撃のために宇都宮さんを持ち上げれたアレと同じだ。鳥越さんが出馬を取りやめて宇都宮さんが落ちれば、宇都宮さん攻撃のために鳥越さん可哀想と言い出す。詐欺集団がやる詐術の罪悪感の想起の手法と同じものだ。
■ インナーサークルの言論
まー、なんにせよネトウヨ内々だけでしか通用しない言動だけどね。別の御仁は公安監視対象となるとかいってるが、そんな数まで監視しないし、その公安は公安調査庁じゃない。そのあたりも気づかない連中限りの言論でしかない。
RTしている知的水準もそのあたりにある。まずは産経的といえるものだ。権力側にいるつもりだが、当の権力からは読売とは違い相手にされていない。それでも背伸びをして権力側として振る舞おうとするあたりが、まったく産経である。
じっさいのところ監視対象なら、どっちかというとアレ右派とか日本スゲー系の方が警戒されている感じもするけどね。開戦と同時に外事警察に引っ張られたのは日独友好協会の親分だったし、戦争中も重点的な監視対象はアレ右翼やその周辺者だった。左派はほっといても情報が入ってくるし、戦争中は予防拘禁できたというのもあるだろうけどね。
* https://twitter.com/Polaris_sky/status/765547219856465920
公安調査庁 内外情勢の回顧と展望(平成28年1月)http://www.moj.go.jp/content/001177471.pdf …
SEALDsは公安調査庁の資料にバッチリ載った。参加した若者は解散後もその十字架を背負う。扇動したリベラル文化人達は責任とれるのかな?
6:54 - 2016年8月16日 *
(発言者の名を出すことは趣旨ではないので、本文中には記載しない)
■ 公調は二流以下
だが、あそこは治安維持・情報組織としても二流以下と評され、マトモに取り扱われていない。オウム真理教の破防法適用の時のオソマツや、昨年に管轄外の中国情報収集で子飼の素人スパイがチョンボ件だけでもわかるものだ。
その公調がSEALDsを取り上げたから「SEALDs参加者の未来はオシマイ」というのは、過大評価もよいところだ。ヒマでいつリストラされるかビクビクしている公調が、必死になって仕事を探し、政権への阿りと数合わせで取り上げただけのものだ。
■ どんな不利益があるのか?
そもそもSEALDsに参加したことで何が拒否されるのか? 暴力行為で政府転覆を主張したわけでもないし、誰も殺していないし、殺すといった発言もしてない。別段、参加が問題となる団体ではない。
役所の採用調査でも問題とならない。自衛隊が採るときに身元調査を入れるが、入れたところでアレだ。本当に「日本国憲法の下で成立した政府の転覆を主張する団体」でもない限り拒否できない。警察も「その構成員でない」こと以外は伝えられない。そこまで調査していることがバレたら困るからだ。
強いて言えば警察くらいだ。あそこは採用する時には思想調査が内々でできる。だから調べを入れる。特にあとで公安で採用するときには徹底的にみるだろう。
逆に、公調位なら入れる。採用もザルっぽい。刑務所職員になれるなら入れるだろう。
■ 親切を装ったおためごかし
「十字架」やら「責任」といった中身も、親切を装っただけの話である。要はサヨク嫌いのSEALDs・リベラル派言論人批判でしかない。「若者の将来を奪った」と良さげなことを言っているが、ネトウヨがSEALDsに参加した連中の未来なんか心配するはずもない。
鳥越さんが落選した時、人格攻撃のために宇都宮さんを持ち上げれたアレと同じだ。鳥越さんが出馬を取りやめて宇都宮さんが落ちれば、宇都宮さん攻撃のために鳥越さん可哀想と言い出す。詐欺集団がやる詐術の罪悪感の想起の手法と同じものだ。
■ インナーサークルの言論
まー、なんにせよネトウヨ内々だけでしか通用しない言動だけどね。別の御仁は公安監視対象となるとかいってるが、そんな数まで監視しないし、その公安は公安調査庁じゃない。そのあたりも気づかない連中限りの言論でしかない。
RTしている知的水準もそのあたりにある。まずは産経的といえるものだ。権力側にいるつもりだが、当の権力からは読売とは違い相手にされていない。それでも背伸びをして権力側として振る舞おうとするあたりが、まったく産経である。
じっさいのところ監視対象なら、どっちかというとアレ右派とか日本スゲー系の方が警戒されている感じもするけどね。開戦と同時に外事警察に引っ張られたのは日独友好協会の親分だったし、戦争中も重点的な監視対象はアレ右翼やその周辺者だった。左派はほっといても情報が入ってくるし、戦争中は予防拘禁できたというのもあるだろうけどね。
* https://twitter.com/Polaris_sky/status/765547219856465920
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今年も8月15日。終戦の日が来ます。先程からTBSラジオで亡くなられた秋山ちえ子の『かわいそうなしゃち』の朗読が始まりました。
戦争中に起きた動物の出征。お国のために水族館から出征したシャチのおはなしは、昭和時代に小学校教育を受けた人ならみんな知っている内容です。毎年、あの暑い夏の一日の記念日に、秋山ちえ子は戦争を語り継ぐため、相模湾、江ノ島での悲劇を朗読をします。
敵の潜水艦を沈めるために調教されたにシャチ。秘匿名称はオルカ金物。生物爆雷として潜行中の潜水艦に体当たりするように条件付けをされたシャチ、ジョーイのお話です。
体当たり用の爆雷を取り付けられたジョーイですが、戦局が悪化し外地での運用が不可能になります。御役御免で除隊したはずのジョーイは、江ノ島にある水族館に戻り、毎日近くの海で遊んでは帰ってくるといったように、ノンビリ過ごしていました。
ですが戦争は内地まで近づいてしまいました。すでに特攻隊は何遍も飛び立っていました。そして内地でも、水中でも、体当たりで敵を沈めようとする体当たりの潜水艇が準備されていたのです。
ジョーイは、特攻隊の人の潜水艦を襲ってしまうかもしれません。だから、軍隊からシャチを殺しなさいという命令が出てしまったのです。
水族館では、ジョーイに毒薬を注射しようとしますが針は海獣の厚い皮を通さずポキリと折れてしまいます。大好きな魚に毒の入れて与えようとしても、知能の高いジョーイはそれを見抜いてしまいます。
飼育員のおじさんたちは、命令違反を承知でジョーイを外海に逃がそうとしますが、水族館で育ったジョーイは外海で生きていけず帰ってきてしまうのです。
それでもジョーイは褒めてもらいたくて芸をします。飛び上がって回転したり、上半身を水上に突き出してみたり、逆立ちをして尻尾を立ててみたり。飼育員さんを鼻先に乗せようとしたりして、ほめてもらおうとするのです。それを見ていたみんなは、銃殺や干上げて殺すことはとてもできない。餓死させるしかないだろうと決めました。
しかし、そんなことを知るジョーイではありません。よい芸を見せれば今まで育ててくれた人間が餌をくれるものと信じています。芸をすれば体力が奪われてしまうというのに。そして、ジョーイはどんどん弱っていってしまいました。流線型の体は脂肪が減って痩せ馬がでてしまいました。ほとんど衰弱して、ただ浮かぶだけになってしまいますが、飼育員の長谷川さんを見つけると芸をみせようとするのです。
ジョーイを子供のように思う飼育員の長谷川さんは辛くなって、辛くなって、ついに食料のサバやイワシを、ジョーイに分けてしまいました。限られた燃料を使って、汚穢船を転用した支援船で網を引いて手に入れた皆の食べ物です。「ジョーイ、腹が減ったろう、おいしいか、おいしいか」と食べさせる長谷川さんに他の飼育員のおじさんたちは何もいえませんでした。所長も、大学の人も、配属された海軍の将校さんも何も言わずに、見守っていました。中には涙を流している人もいました。
みんなその晩に話し合いをしました。「ジョーイを殺すことなんかできない」「心を鬼にしてプールからジョーイを追い出そう。銛でついてもいい、音でいじめてもいい、普通のシャチとは違う体になってしまったけれども、外に出れば、お腹が空けば魚を食べるだろう。」
でも、海軍の人は申し訳なさそうに口を開きました。「ジョーイが三浦半島まで出てしまったら、水中特攻部隊の若い人を殺してしまうかもしれません」
戦争は過酷でした。特攻隊は東京のすぐそば、相模湾の近くにある三浦半島でまで用意されいたのです。そして、毎日、敵の軍艦に体当りする訓練をしていたのです。
そして、特攻隊の人の乗る、体当たりで敵を沈める潜水艇は、あまりにも小さすぎて、爆雷をつけていないジョーイであってもぶつかれば沈んでしまうかもしれないのというのです。
飼育員のみんなも黙ってしまいました。実は戦争がどうなっているか、軍隊の方針がどうであるのかということは誰の頭にもありませんでした。でも、みんなは特攻隊の兵隊さんが、自分の子供のような年齢の兵隊さんの身の上を思うとなんともいえませんでした。特攻隊の兵隊さんたちは水族館の側に寄宿しており、上陸日にはジョーイの芸を楽しみに見に来ていたくらいですからなおさらです。
学徒出陣してきた分隊士さんの中には、学生時代に研究で水族館に通っていた人もいました。若い下士官を連れた将校さんは、彼らをジョーイの鼻先に乗せてやれるように懇願しました。若い下士官も軍服を着ながらジョーイの鼻や背に乗って無邪気に喜んで、ジョーイに貴重品になった特別配給の飴を食べさせようとしたりしているのも見ていました。
そして、その兵隊さんたちの潜水艇は安全なものではなく、ちょっとした不具合で沈んだままになってしまう。そのまま殉職してしまうことも知っていました。みんなは、もう若い人が、訓練で死ぬのはやりきれないです。
長谷川さんが口を開きました。「もう、ジョーイには何の餌もやらない」みんなは、下をうつむいて何も離しませんでした。ただただ、長谷川さんを囲んで味のしない合成の理研酒をまわし飲むだけでした。
それから3週間たった夏の暑い日、長崎に原爆が落ちた4日後、ジョーイはプールで沈み、窒息してしまいました。せめて綺麗な体で埋めてあげようと、一端引き上げて爆雷取付具や安全尖外しを取り除き、ガスが堪って膨れたお腹を開いたとき、本当は風呂桶のように大きなジョーイの胃袋は湯たんぽの大きさまでしぼんでいたそうです。
いまでもジョーイが死んだ8月15日には、鎌倉建長寺で慰霊祭が行われるそうです。
『かわいそうなしゃち』でした。
それではみなさん、ごきげんよう。
2009年夏『瀛報』(ようほう)29号のまえがきから、一部修正。
参考
谷甲州「ジョーイ・オルカ」『星の墓標』(1987.7 早川書房)
秋山ちえ子 朗読 土家由岐雄「かわいそうなぞう」『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』2016年8月14日(TBSラジオ、2016.8)
戦争中に起きた動物の出征。お国のために水族館から出征したシャチのおはなしは、昭和時代に小学校教育を受けた人ならみんな知っている内容です。毎年、あの暑い夏の一日の記念日に、秋山ちえ子は戦争を語り継ぐため、相模湾、江ノ島での悲劇を朗読をします。
敵の潜水艦を沈めるために調教されたにシャチ。秘匿名称はオルカ金物。生物爆雷として潜行中の潜水艦に体当たりするように条件付けをされたシャチ、ジョーイのお話です。
体当たり用の爆雷を取り付けられたジョーイですが、戦局が悪化し外地での運用が不可能になります。御役御免で除隊したはずのジョーイは、江ノ島にある水族館に戻り、毎日近くの海で遊んでは帰ってくるといったように、ノンビリ過ごしていました。
ですが戦争は内地まで近づいてしまいました。すでに特攻隊は何遍も飛び立っていました。そして内地でも、水中でも、体当たりで敵を沈めようとする体当たりの潜水艇が準備されていたのです。
ジョーイは、特攻隊の人の潜水艦を襲ってしまうかもしれません。だから、軍隊からシャチを殺しなさいという命令が出てしまったのです。
水族館では、ジョーイに毒薬を注射しようとしますが針は海獣の厚い皮を通さずポキリと折れてしまいます。大好きな魚に毒の入れて与えようとしても、知能の高いジョーイはそれを見抜いてしまいます。
飼育員のおじさんたちは、命令違反を承知でジョーイを外海に逃がそうとしますが、水族館で育ったジョーイは外海で生きていけず帰ってきてしまうのです。
それでもジョーイは褒めてもらいたくて芸をします。飛び上がって回転したり、上半身を水上に突き出してみたり、逆立ちをして尻尾を立ててみたり。飼育員さんを鼻先に乗せようとしたりして、ほめてもらおうとするのです。それを見ていたみんなは、銃殺や干上げて殺すことはとてもできない。餓死させるしかないだろうと決めました。
しかし、そんなことを知るジョーイではありません。よい芸を見せれば今まで育ててくれた人間が餌をくれるものと信じています。芸をすれば体力が奪われてしまうというのに。そして、ジョーイはどんどん弱っていってしまいました。流線型の体は脂肪が減って痩せ馬がでてしまいました。ほとんど衰弱して、ただ浮かぶだけになってしまいますが、飼育員の長谷川さんを見つけると芸をみせようとするのです。
ジョーイを子供のように思う飼育員の長谷川さんは辛くなって、辛くなって、ついに食料のサバやイワシを、ジョーイに分けてしまいました。限られた燃料を使って、汚穢船を転用した支援船で網を引いて手に入れた皆の食べ物です。「ジョーイ、腹が減ったろう、おいしいか、おいしいか」と食べさせる長谷川さんに他の飼育員のおじさんたちは何もいえませんでした。所長も、大学の人も、配属された海軍の将校さんも何も言わずに、見守っていました。中には涙を流している人もいました。
みんなその晩に話し合いをしました。「ジョーイを殺すことなんかできない」「心を鬼にしてプールからジョーイを追い出そう。銛でついてもいい、音でいじめてもいい、普通のシャチとは違う体になってしまったけれども、外に出れば、お腹が空けば魚を食べるだろう。」
でも、海軍の人は申し訳なさそうに口を開きました。「ジョーイが三浦半島まで出てしまったら、水中特攻部隊の若い人を殺してしまうかもしれません」
戦争は過酷でした。特攻隊は東京のすぐそば、相模湾の近くにある三浦半島でまで用意されいたのです。そして、毎日、敵の軍艦に体当りする訓練をしていたのです。
そして、特攻隊の人の乗る、体当たりで敵を沈める潜水艇は、あまりにも小さすぎて、爆雷をつけていないジョーイであってもぶつかれば沈んでしまうかもしれないのというのです。
飼育員のみんなも黙ってしまいました。実は戦争がどうなっているか、軍隊の方針がどうであるのかということは誰の頭にもありませんでした。でも、みんなは特攻隊の兵隊さんが、自分の子供のような年齢の兵隊さんの身の上を思うとなんともいえませんでした。特攻隊の兵隊さんたちは水族館の側に寄宿しており、上陸日にはジョーイの芸を楽しみに見に来ていたくらいですからなおさらです。
学徒出陣してきた分隊士さんの中には、学生時代に研究で水族館に通っていた人もいました。若い下士官を連れた将校さんは、彼らをジョーイの鼻先に乗せてやれるように懇願しました。若い下士官も軍服を着ながらジョーイの鼻や背に乗って無邪気に喜んで、ジョーイに貴重品になった特別配給の飴を食べさせようとしたりしているのも見ていました。
そして、その兵隊さんたちの潜水艇は安全なものではなく、ちょっとした不具合で沈んだままになってしまう。そのまま殉職してしまうことも知っていました。みんなは、もう若い人が、訓練で死ぬのはやりきれないです。
長谷川さんが口を開きました。「もう、ジョーイには何の餌もやらない」みんなは、下をうつむいて何も離しませんでした。ただただ、長谷川さんを囲んで味のしない合成の理研酒をまわし飲むだけでした。
それから3週間たった夏の暑い日、長崎に原爆が落ちた4日後、ジョーイはプールで沈み、窒息してしまいました。せめて綺麗な体で埋めてあげようと、一端引き上げて爆雷取付具や安全尖外しを取り除き、ガスが堪って膨れたお腹を開いたとき、本当は風呂桶のように大きなジョーイの胃袋は湯たんぽの大きさまでしぼんでいたそうです。
いまでもジョーイが死んだ8月15日には、鎌倉建長寺で慰霊祭が行われるそうです。
『かわいそうなしゃち』でした。
それではみなさん、ごきげんよう。
2009年夏『瀛報』(ようほう)29号のまえがきから、一部修正。
参考
谷甲州「ジョーイ・オルカ」『星の墓標』(1987.7 早川書房)
秋山ちえ子 朗読 土家由岐雄「かわいそうなぞう」『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』2016年8月14日(TBSラジオ、2016.8)
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ふらいんぐうぃっち、最終回は何回みてもどうしても涙なしでは見られません。
新任魔女の通過儀礼、白い悪魔と呼ばれる冬の青森、なんで真琴は時計回りを選んでしまったのか、なんで茜なんか連れて行き、その妄言に従うのか
錯乱したケリーさんが川に飛び込むシーン、杏子チームに割り振られ、豆の数を数えていた圭が突然「千夏が死んだ」と叫びだすシーンはモウ…
新刊本文ようやく推敲終わりました。2万2000字です。
あとはインデザインに流し込んで組版、地図等製図と配置といったととこです。
--- 現 況 ---
新 刊 : 以下のとおり
・ 表紙は完成、トンボ切りも半分終了
・ まえがき、あとがき完成 (海軍特別娘子兵のアレとふらいんぐうぃっちのアレ、アルデンテ飛はん)
・ 本文構成終了 ← 今ココ
パンフ : 製本済
旧 刊 : 増刷済
物 資 : 集積済、釣り銭確保
----------------------
夏コミは、
隅田金属 日曜日(3日目) 東ペ-28A です
「ぺ」は半濁音、PE です。
新任魔女の通過儀礼、白い悪魔と呼ばれる冬の青森、なんで真琴は時計回りを選んでしまったのか、なんで茜なんか連れて行き、その妄言に従うのか
錯乱したケリーさんが川に飛び込むシーン、杏子チームに割り振られ、豆の数を数えていた圭が突然「千夏が死んだ」と叫びだすシーンはモウ…
新刊本文ようやく推敲終わりました。2万2000字です。
あとはインデザインに流し込んで組版、地図等製図と配置といったととこです。
--- 現 況 ---
新 刊 : 以下のとおり
・ 表紙は完成、トンボ切りも半分終了
・ まえがき、あとがき完成 (海軍特別娘子兵のアレとふらいんぐうぃっちのアレ、アルデンテ飛はん)
・ 本文構成終了 ← 今ココ
パンフ : 製本済
旧 刊 : 増刷済
物 資 : 集積済、釣り銭確保
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夏コミは、
隅田金属 日曜日(3日目) 東ペ-28A です
「ぺ」は半濁音、PE です。
Category : 未分類
重大放送を聞きながら書いていますが、今朝の続きです
表紙が完成しました
対中劣位となっても巡洋艦戦略で対抗できるといった内容です
(全体)
(拡大)
本文書いて飽きたら表紙と旧刊製本といった形やってますが、表紙作業そのものはだいたい7時間
・ 海図(120cm×90cm)をA4スキャナで分割取込・結合・歪み取りに3時間
・ ゴミ取りと陸地と海の着色に2時間
・ イラストレータとインデザインの作業(というか、題を決めるのに)で3時間
といったところです
「まえがき」と「あとがき」ができているから新刊はでるでしょう。
まあ、TVマンガの話は「ふらいんぐうぃっち」と「ウィッチクラフトワークス」で書いていたのですが、どっちかというと「精神注入棒も出てこない『海軍特別小娘兵』はチョットね」といったところでしょうか。
アレも艦艇実習からではなく、原作通りにやればねえ。15で入る女子海洋学校・横須賀の鬼の教班長(CV:地井武男)と海洋学校101の罰直。でも、鬼も心根は優しい。孤児のヒロインに、いかにもなホストの兄が来るとことか最高ですよ。「ボクみたいなのが家族だと知れると妹も迷惑でしょう」と面会を断って、妹にと差し出した酒と煙草を黙ってヒロインに渡すところです。ああいったマンガ版で良かったところが全カットです。まあ、白メシを銀蝿しようとしてバレて殴られるとかはともかく、寒村の貧困、アル中の父、家族に貼れれた活動家のレッテル、井上式三角定規を盗まれた同期の自殺…とか萌えミリTVマンガとして受容できなかったのでしょうけど
もちろん「ボクの考えたドイツ軍」よりは全然素晴らしいものでした。あっちなんかボクの考えた軍隊機構感が気になって、そっちは第1話も最後まで見られませんでした。
表紙が完成しました
対中劣位となっても巡洋艦戦略で対抗できるといった内容です
(全体)
(拡大)
本文書いて飽きたら表紙と旧刊製本といった形やってますが、表紙作業そのものはだいたい7時間
・ 海図(120cm×90cm)をA4スキャナで分割取込・結合・歪み取りに3時間
・ ゴミ取りと陸地と海の着色に2時間
・ イラストレータとインデザインの作業(というか、題を決めるのに)で3時間
といったところです
「まえがき」と「あとがき」ができているから新刊はでるでしょう。
まあ、TVマンガの話は「ふらいんぐうぃっち」と「ウィッチクラフトワークス」で書いていたのですが、どっちかというと「精神注入棒も出てこない『海軍特別小娘兵』はチョットね」といったところでしょうか。
アレも艦艇実習からではなく、原作通りにやればねえ。15で入る女子海洋学校・横須賀の鬼の教班長(CV:地井武男)と海洋学校101の罰直。でも、鬼も心根は優しい。孤児のヒロインに、いかにもなホストの兄が来るとことか最高ですよ。「ボクみたいなのが家族だと知れると妹も迷惑でしょう」と面会を断って、妹にと差し出した酒と煙草を黙ってヒロインに渡すところです。ああいったマンガ版で良かったところが全カットです。まあ、白メシを銀蝿しようとしてバレて殴られるとかはともかく、寒村の貧困、アル中の父、家族に貼れれた活動家のレッテル、井上式三角定規を盗まれた同期の自殺…とか萌えミリTVマンガとして受容できなかったのでしょうけど
もちろん「ボクの考えたドイツ軍」よりは全然素晴らしいものでした。あっちなんかボクの考えた軍隊機構感が気になって、そっちは第1話も最後まで見られませんでした。
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