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櫻井よしこさんは、沖縄県民が愚かだから翁長さんに投票した、と考えている様子だ。
櫻井さんの「民意の成長が果たせなかった沖縄県知事選現職敗北の“失望”」は、直接表現は避けているが、そう言っているようなものだ。
櫻井さんは、「沖縄の民意」は「成長」していない幼稚な段階なので、「仲井眞弘多氏が対立候補の翁長雄志氏に10万票の大差で敗北した。」と主張している。
また、「中国に対処できるのは」「仲井眞氏」だけなのに、「沖縄県民は気付く」ことはなく、「共産党や社民党と組んだ。そんな人物[翁長氏]の主張が支持」されたと、沖縄の民意が非国民の意見であるかのようにも指摘している。
沖縄は、中国との対処のためには、基地を受け入れろ、それをしないということは、共産党や社民党の一味だ、と櫻井さんは言いたいのだろう。まずは白井聡さんが永続敗戦論で指摘した発想そのものであることだよ。
お仲間との会食で、仲良く牡蠣の貝毒にでも当たれと心底願うものだよ。あまりのアレさ加減に、とっさにこれを書くくらいにね。
※ 櫻井よしこ「民意の成長が果たせなかった沖縄県知事選現職敗北の“失望”」(櫻井よしこオフィシャルサイト,2014.11.29)http://yoshiko-sakurai.jp/2014/11/29/5634
※※ 沖縄知事選での民意は間違った民意といいながら、香港の雨傘革命での民意は、正しい民意どか言い出すのだろうね。
櫻井さんの「民意の成長が果たせなかった沖縄県知事選現職敗北の“失望”」は、直接表現は避けているが、そう言っているようなものだ。
櫻井さんは、「沖縄の民意」は「成長」していない幼稚な段階なので、「仲井眞弘多氏が対立候補の翁長雄志氏に10万票の大差で敗北した。」と主張している。
また、「中国に対処できるのは」「仲井眞氏」だけなのに、「沖縄県民は気付く」ことはなく、「共産党や社民党と組んだ。そんな人物[翁長氏]の主張が支持」されたと、沖縄の民意が非国民の意見であるかのようにも指摘している。
沖縄は、中国との対処のためには、基地を受け入れろ、それをしないということは、共産党や社民党の一味だ、と櫻井さんは言いたいのだろう。まずは白井聡さんが永続敗戦論で指摘した発想そのものであることだよ。
お仲間との会食で、仲良く牡蠣の貝毒にでも当たれと心底願うものだよ。あまりのアレさ加減に、とっさにこれを書くくらいにね。
※ 櫻井よしこ「民意の成長が果たせなかった沖縄県知事選現職敗北の“失望”」(櫻井よしこオフィシャルサイト,2014.11.29)http://yoshiko-sakurai.jp/2014/11/29/5634
※※ 沖縄知事選での民意は間違った民意といいながら、香港の雨傘革命での民意は、正しい民意どか言い出すのだろうね。
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国防は選挙の争点とはならない。自民だろうが、民主だろうが、国防政策は変わらない。どちらも、対中シフトと、中国とのゲームを重視している。強いて差を挙げても、防衛費の増減幅の綱引き程度であるが、財政再建との兼ね合いの要素が大きいので、やはり大差あるものでもない。
その状況を見ずに、北村淳さんが「国防が国政選挙の争点にならない不思議な日本」と主張するのは、大局を見たものではない。北村さんはJBPRESSの「超高額兵器の調達をなぜ総選挙の争点にしないのか -自衛隊が買っていいもの、買うべきではないもの」でそのように主張しているが、スケール感覚が誤っているように見える。
各論は、全く異論はない。E-2Dは便利だね、AAV7やオスプレイは要らないよね、といった主張は、頷けるものがある。
だが、いずれも選挙の争点になるほどのものではない。E-2Dだろうが、737AEW&Cだろうが、警戒戦力の更新には世論に異論はないし、AAV7やオスプレイを買うか買わないかはともかくとして、離島対処そのものも世論は肯定しているからだ。
それを云々するのは、株主総会でトラックの種類を云々しようというようなものだ。経営陣が「輸送力が不足している、そのためにトラックを買う」と判断したことについて、株主は妥当だと思っている。このレベルでは、購入するトラックが、いずずだろうが、三菱だろうが、日野だろうが、どうでもいいためだ。
実際は、選挙へのこじつけだろう。北村さんの「国防争点の選挙もいいんじゃね」という主張は、いま興味が注がれている選挙に無理やりコジツケたものだろうようにも見える。おそらく、本当に主張したいのは、E-2Dは便利だね、AAV7やオスプレイは要らないである。
ただ、装備の諾否だけを書いても読者の興味を惹きにくい。だから、頑張って国防と選挙を結びつけたのだろう。だが、国防政策そのものが争点とならない以上は、そうとうに無理筋であるようにみえる。
あと、北村さんについての批評でいつも書いていることだが、北村さんの記事は読むべき価値のある記事であると断っておく。その上での批評である。
でもねえ、北村さんが「国防大事、国防超大事」のフレームに囚われすぎていることは、違いないとも思うよ。そこを外れても、国防の話はできると思うけどね。
※ 北村淳「超高額兵器の調達をなぜ総選挙の争点にしないのか -自衛隊が買っていいもの、買うべきではないもの」『JBPRESS』(日本ビジネスプレス,2014.11.27)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42287
その状況を見ずに、北村淳さんが「国防が国政選挙の争点にならない不思議な日本」と主張するのは、大局を見たものではない。北村さんはJBPRESSの「超高額兵器の調達をなぜ総選挙の争点にしないのか -自衛隊が買っていいもの、買うべきではないもの」でそのように主張しているが、スケール感覚が誤っているように見える。
各論は、全く異論はない。E-2Dは便利だね、AAV7やオスプレイは要らないよね、といった主張は、頷けるものがある。
だが、いずれも選挙の争点になるほどのものではない。E-2Dだろうが、737AEW&Cだろうが、警戒戦力の更新には世論に異論はないし、AAV7やオスプレイを買うか買わないかはともかくとして、離島対処そのものも世論は肯定しているからだ。
それを云々するのは、株主総会でトラックの種類を云々しようというようなものだ。経営陣が「輸送力が不足している、そのためにトラックを買う」と判断したことについて、株主は妥当だと思っている。このレベルでは、購入するトラックが、いずずだろうが、三菱だろうが、日野だろうが、どうでもいいためだ。
実際は、選挙へのこじつけだろう。北村さんの「国防争点の選挙もいいんじゃね」という主張は、いま興味が注がれている選挙に無理やりコジツケたものだろうようにも見える。おそらく、本当に主張したいのは、E-2Dは便利だね、AAV7やオスプレイは要らないである。
ただ、装備の諾否だけを書いても読者の興味を惹きにくい。だから、頑張って国防と選挙を結びつけたのだろう。だが、国防政策そのものが争点とならない以上は、そうとうに無理筋であるようにみえる。
あと、北村さんについての批評でいつも書いていることだが、北村さんの記事は読むべき価値のある記事であると断っておく。その上での批評である。
でもねえ、北村さんが「国防大事、国防超大事」のフレームに囚われすぎていることは、違いないとも思うよ。そこを外れても、国防の話はできると思うけどね。
※ 北村淳「超高額兵器の調達をなぜ総選挙の争点にしないのか -自衛隊が買っていいもの、買うべきではないもの」『JBPRESS』(日本ビジネスプレス,2014.11.27)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42287
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陸空と海で言葉が違うものだが、歩調とるときの言葉で、「一、一、一二」(いち、いち、いちにー)は陸式で、「左、左、左右」(だり、だり、だりみぎ)は海式なのかね。
昨日自分で書いたやつみて、銃器格納で分隊で武器係やってたA(病気か何かで、防大を6年掛かりで卒業だった)が、1112方式だったのを思い出した。でも、部隊で儀仗隊の類やるときには、左左左右だった記憶がある。まあ、部隊だと歩調なんか取らないけど。多分、前者が陸で後者が海なんだろう。
用語で言えば、陸海だと、「エンカン」が衝突していた。
タバコの灰おとしの缶を指してエンカンというのが陸式。海だと幹部しか使わない当たりをみると防大系が使いだしたのだろう。己は普通に灰皿か灰落としと言っていたが、一般大も半分くらいはエンカンを使いようになった。海曹士でもそうは言うのもいるが、普通に灰皿のほうが多い。
エンカンだと、円管服を指すのが海式だった。だったというのは、そうとう昔になくなった服なので、今は使わないということだ。昔の准尉さんとか予定者さんが使っていた言葉だった。
紛らわしいのは、射撃場での陸の「右肩よし」かね。海のグループには「打ち方よし」に聞こえて、連鎖的に射撃を始めそうになったことがある。あのあたりの号令詞は、海は別にして「打ち方はじめ」にしないと危ないだろう。
まあ、拳銃の弾を自分で弾倉に込める(陸)あたりで、陸海は全然違うのだけれども。「弾倉って弾詰めた状態で売ってるんじゃないのかね」とか皆で冗談いっていたら、2陸佐ドノが「いや、弾は別に届く」と真面目に答えていた。海曹連も64式で「この銃、叉銃が難しいねえ」と、からかっていたみたいだけどね。
※ この銃、どうやって叉銃やるのさは、平成15年位の射撃でウン年ぶりに射撃やった曹長さんも言ってたとのこと。○○さんはガラント以外撃ったことないみたいねえと先任が言っていた。
ただまあ、己も、部品名だが、みんなが剣座、ケンザと言うから、正式にはなんていうか思い出せないとかある。
昨日自分で書いたやつみて、銃器格納で分隊で武器係やってたA(病気か何かで、防大を6年掛かりで卒業だった)が、1112方式だったのを思い出した。でも、部隊で儀仗隊の類やるときには、左左左右だった記憶がある。まあ、部隊だと歩調なんか取らないけど。多分、前者が陸で後者が海なんだろう。
用語で言えば、陸海だと、「エンカン」が衝突していた。
タバコの灰おとしの缶を指してエンカンというのが陸式。海だと幹部しか使わない当たりをみると防大系が使いだしたのだろう。己は普通に灰皿か灰落としと言っていたが、一般大も半分くらいはエンカンを使いようになった。海曹士でもそうは言うのもいるが、普通に灰皿のほうが多い。
エンカンだと、円管服を指すのが海式だった。だったというのは、そうとう昔になくなった服なので、今は使わないということだ。昔の准尉さんとか予定者さんが使っていた言葉だった。
紛らわしいのは、射撃場での陸の「右肩よし」かね。海のグループには「打ち方よし」に聞こえて、連鎖的に射撃を始めそうになったことがある。あのあたりの号令詞は、海は別にして「打ち方はじめ」にしないと危ないだろう。
まあ、拳銃の弾を自分で弾倉に込める(陸)あたりで、陸海は全然違うのだけれども。「弾倉って弾詰めた状態で売ってるんじゃないのかね」とか皆で冗談いっていたら、2陸佐ドノが「いや、弾は別に届く」と真面目に答えていた。海曹連も64式で「この銃、叉銃が難しいねえ」と、からかっていたみたいだけどね。
※ この銃、どうやって叉銃やるのさは、平成15年位の射撃でウン年ぶりに射撃やった曹長さんも言ってたとのこと。○○さんはガラント以外撃ったことないみたいねえと先任が言っていた。
ただまあ、己も、部品名だが、みんなが剣座、ケンザと言うから、正式にはなんていうか思い出せないとかある。
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「自衛隊スゲー」系の記事なのだろう。産経の「短艇(カッター) 海自の誇りを支える人力舟 容赦なき『総短艇用意』に海自幹部は震え上がる…」だが、そこまで大したものではない。アレは天下の奇祭ていどのものだ。
特に産経が書いていると、安っぽいヨイショ記事にしか見えない。まあ、中身は間違いはないが、思い入れ過剰で「自衛隊を擁護するオレ達、国益の鏡」みたいな増長慢の匂いがするものだ。あるいは、海自広報にいいようにヤラれているなともね。その意味では、海自広報はいい仕事をしているのだが。
短艇は、軍艦と岸を連絡し、非常時に脱出するための手漕ぎボートのことで、昔は端艇と書いた。銃隊を縦隊にいいかえるようなものだが
高松宮さまの日記には「舟」へんに「カ」と書いてあるように、旧日本海軍も普通にカッターと読んでいたし、己たちも口語ではカッターと読んでいた。号令も「第○カッター卸し方用意、短艇索解け」だから、オフィシャルでも口にだすときは「カッター」が正しいのだろう。
短艇(タンテイ)はどっちかというと、防大系のような気もする。あそこには短艇委員会というのがあって、それ上がりが艇指揮(艇長は分隊長等の最先任者)をしていた。短艇委員会自体が、アレな体育会系で、最初はガミガミ言うが、半年も経つと、御本尊もそれなりにダラけたもんだ。そもそも、最初から中身はマトモだった。今から思えば、役割演技にハメられていたのだろう。高校も奴さんは城西大川越で、己は川越、しかも一留の同学年なので、共通の知り合いがいた。
その総短艇にしても、それほど震え上がるものでもない。掛かったらやらされるだけの話であるし、所詮はエンジン(真ん中のあたりはそういうし、実際にしゃべる発動機程度の扱い)なので、別に分隊が勝とうが負けようが知ったことでもない。中途、力尽きて櫂を上げるわけでもなし、最後までキッチリ漕いでいたが、結局は「業務命令だからやってりゃいいだろ」程度のものだった。
勝つことが重要で、負けたら悔しがるというのも、そういうふうに振る舞えという雰囲気だけの話だ。「震え上がる」とか「あんなものを二度とみたくない」というのも、そう言えといった雰囲気に合わせているだけ。別になんとも思わないし、1術校でやらされている候補生をみても、「ご苦労さん」としか思わない。自分の居た分隊が、土日や自由時間にお稽古していれば「がんばれよ」とも言うし、差し入れもするが、その程度である。やれと言われれば、幹部は懐かしさで喜んでやると思うよ。「指潰すな」とか「索跨ぐな」とか言いながら、終わった後にはメンドイねえとか腰がねとかいうだろうけど。
尻の皮が剥けるというの、やや誇張されている。
国際法云々も、少しは疑うべきだろう。記事では
このあたり、海自の広報にいいようにヤラれているように見える。候補生の挙動を見ないで、海自広報の言うままに書いているのではないかね。自分でなにか新しい発見を書くわけでもないあたり、やっつけにも見えるものだよ。まあ海自広報の勝利だ。
基本、自衛隊スゲー、自衛隊エライと書いておけば、取材元も編集も読者も満足するのだろう。そのようにして書かれた埋め草記事である。
その実態からすれば、天下の奇祭として、「安藤家猫おどり」ていどに面白おかしく紹介すればいいていどのものだ。やりたいからやっているのではない、仕事だから仕方なくやっているものだ。
まあ、なんにせよ国際法云々といった過剰なヨイショの臭いがすると、ケナしたくなるものだよ。産経は「国民の自衛官」とかやって兵隊の歓心を買おうとしているが、兵隊からみても、猫撫で声にしか聞こえなかった。なんかいいように使われているねとか、己等は非国民の自衛官だからねえと結構、否定的に見ていたものだよ。
※ 杉本康士「短艇(カッター) 海自の誇りを支える人力舟 容赦なき『総短艇用意』に海自幹部は震え上がる…」『産経ニュース』(産経新聞,2014.11.28)http://www.sankei.com/premium/news/141128/prm1411280004-n1.html
特に産経が書いていると、安っぽいヨイショ記事にしか見えない。まあ、中身は間違いはないが、思い入れ過剰で「自衛隊を擁護するオレ達、国益の鏡」みたいな増長慢の匂いがするものだ。あるいは、海自広報にいいようにヤラれているなともね。その意味では、海自広報はいい仕事をしているのだが。
短艇は、軍艦と岸を連絡し、非常時に脱出するための手漕ぎボートのことで、昔は端艇と書いた。銃隊を縦隊にいいかえるようなものだが
高松宮さまの日記には「舟」へんに「カ」と書いてあるように、旧日本海軍も普通にカッターと読んでいたし、己たちも口語ではカッターと読んでいた。号令も「第○カッター卸し方用意、短艇索解け」だから、オフィシャルでも口にだすときは「カッター」が正しいのだろう。
短艇(タンテイ)はどっちかというと、防大系のような気もする。あそこには短艇委員会というのがあって、それ上がりが艇指揮(艇長は分隊長等の最先任者)をしていた。短艇委員会自体が、アレな体育会系で、最初はガミガミ言うが、半年も経つと、御本尊もそれなりにダラけたもんだ。そもそも、最初から中身はマトモだった。今から思えば、役割演技にハメられていたのだろう。高校も奴さんは城西大川越で、己は川越、しかも一留の同学年なので、共通の知り合いがいた。
その総短艇にしても、それほど震え上がるものでもない。掛かったらやらされるだけの話であるし、所詮はエンジン(真ん中のあたりはそういうし、実際にしゃべる発動機程度の扱い)なので、別に分隊が勝とうが負けようが知ったことでもない。中途、力尽きて櫂を上げるわけでもなし、最後までキッチリ漕いでいたが、結局は「業務命令だからやってりゃいいだろ」程度のものだった。
勝つことが重要で、負けたら悔しがるというのも、そういうふうに振る舞えという雰囲気だけの話だ。「震え上がる」とか「あんなものを二度とみたくない」というのも、そう言えといった雰囲気に合わせているだけ。別になんとも思わないし、1術校でやらされている候補生をみても、「ご苦労さん」としか思わない。自分の居た分隊が、土日や自由時間にお稽古していれば「がんばれよ」とも言うし、差し入れもするが、その程度である。やれと言われれば、幹部は懐かしさで喜んでやると思うよ。「指潰すな」とか「索跨ぐな」とか言いながら、終わった後にはメンドイねえとか腰がねとかいうだろうけど。
尻の皮が剥けるというの、やや誇張されている。
カッターでは下半身に加わる摩擦も強くなる。ある男性海自幹部は「お尻の皮がむけるので、女性用生理ナプキンを着けるんですよというのも、己の周りではなかった。剥ける奴は剥けるのだろうが、剥けないのは剥けない。そもそも、体重で引けるようになると、腰なんか形しか掛けない。尻に荷重も摩擦も掛からないもんだ。どっちかというと剥けるのは掌で、それも慣れると滑らせないから剥けもしない。
国際法云々も、少しは疑うべきだろう。記事では
総短艇は速ければいいわけではない。服装、ルールが厳しく定められ、少しでも違反すればタイムに加算される。他の短艇の邪魔をすれば即失格。他の分隊に違反があれば、教官に申し立てを行う。国際海洋法を正しく理解し、事故があれば的確に状況を説明する能力を鍛えるためだ。と書いている。だが、候補生は相身互いなので、それほど他艇に文句つける話はない。実際は、教育部長あたりが「靴の脱ぎ用が悪い」とか、「索の扱いが気に食わない」というのがペナルティの大概である。判定についても、多分、ほとんどの候補生は勝ち負けはどうでもよい。それよりも「早く終われ」や「サッサと飯食わせろ」だ。
このあたり、海自の広報にいいようにヤラれているように見える。候補生の挙動を見ないで、海自広報の言うままに書いているのではないかね。自分でなにか新しい発見を書くわけでもないあたり、やっつけにも見えるものだよ。まあ海自広報の勝利だ。
基本、自衛隊スゲー、自衛隊エライと書いておけば、取材元も編集も読者も満足するのだろう。そのようにして書かれた埋め草記事である。
その実態からすれば、天下の奇祭として、「安藤家猫おどり」ていどに面白おかしく紹介すればいいていどのものだ。やりたいからやっているのではない、仕事だから仕方なくやっているものだ。
まあ、なんにせよ国際法云々といった過剰なヨイショの臭いがすると、ケナしたくなるものだよ。産経は「国民の自衛官」とかやって兵隊の歓心を買おうとしているが、兵隊からみても、猫撫で声にしか聞こえなかった。なんかいいように使われているねとか、己等は非国民の自衛官だからねえと結構、否定的に見ていたものだよ。
※ 杉本康士「短艇(カッター) 海自の誇りを支える人力舟 容赦なき『総短艇用意』に海自幹部は震え上がる…」『産経ニュース』(産経新聞,2014.11.28)http://www.sankei.com/premium/news/141128/prm1411280004-n1.html
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札幌市がオリンピックを誘致するという。自治体の中で愚行権を行使するのは勝手だが、国を巻き込むのは迷惑千万なものだ。そもそも、やってどうなるものでもない。
まずは招致できるものでもない。欧州でもやってない国(やってもトクもないけどね)は結構あるし、東欧はほとんどやっていない。具体的には、まだやったことのないスウェーデンとポーランドに勝てるはずもない。
仮に成功しても、景気浮揚は一時の徒花に終わる。国から金を引っ張ってきて、無駄遣いさせた後には、使いもしない施設や、ペイしない交通網が残るだけだ。いつもの北海道開発と変わらない。
それなら、まだ「食の祭典」のほうがマシだ。余計な箱モノは作らないで済むし、地元の農業や水産業の宣伝にもなる。どうせ土地は余っている。夏なら屋根も要らない。どっかの空き地に軽トラ並べて、試食と販売でもすれば安上がりだろうよ。
だいたい、オリンピックを二度やるほどマヌケな話はない。一つの国が、テイクオフするときに、皆様の御蔭で立派になりましたと一回やれば良い。結婚式と同じで、二回も三回もやっても悦にいるのは本人だけの話だ。
まあ、なんにせよだ、理由もロクなものでもない。
東京オリンピックもそうだが、どうせ盛り上がらない。日本人も三回めの長野でオリンピックは飽きているし、四回目はさらにしらける。その後でまたやっても、土建屋と、金に汚いスポーツ団体を肥えさせるだけの話だ。
ま、いっそ、北朝鮮にやらせたらどうかね。必死になってやろうとするから、その負担で国が疲弊してくれるだろう。参加拒否されると体制の面目が潰れるから、オリンピックまでの間は日米韓にも下手にでることは間違いないものだよ。
東京オリンピックも、地方長官が変わって、相当節約する気になったのはいい話だろう。いくら積んだかしらないが、IOCの副会長だかに「大阪でやってもいいじゃん」と言わせたのは大成功だと思うよ。2億のワイロで200億節約できれば、いいワイロだろう。特に、押し付ける先として大阪を上げたのも良いセンスをしている。成功を焦っている大阪市長あたりは、ダボハゼのように食いついてくるんじゃないかね。なんにせよ、余っている運動場は日本国内に一杯ある。そこで好き勝手やらせればいいだろう。客が入らないのは、どこでやっても変わらない。
まずは招致できるものでもない。欧州でもやってない国(やってもトクもないけどね)は結構あるし、東欧はほとんどやっていない。具体的には、まだやったことのないスウェーデンとポーランドに勝てるはずもない。
仮に成功しても、景気浮揚は一時の徒花に終わる。国から金を引っ張ってきて、無駄遣いさせた後には、使いもしない施設や、ペイしない交通網が残るだけだ。いつもの北海道開発と変わらない。
それなら、まだ「食の祭典」のほうがマシだ。余計な箱モノは作らないで済むし、地元の農業や水産業の宣伝にもなる。どうせ土地は余っている。夏なら屋根も要らない。どっかの空き地に軽トラ並べて、試食と販売でもすれば安上がりだろうよ。
だいたい、オリンピックを二度やるほどマヌケな話はない。一つの国が、テイクオフするときに、皆様の御蔭で立派になりましたと一回やれば良い。結婚式と同じで、二回も三回もやっても悦にいるのは本人だけの話だ。
まあ、なんにせよだ、理由もロクなものでもない。
上田市長は理由について、「札幌市は人口190万人の大都市に発展したが、前回のオリンピックで整備された都市基盤やスポーツ施設は老朽化し、当時の感動を知る世代は減っている。大会の開催は、子どもたちに夢と希望を与えるとともに、冬のスポーツ振興、日本全体の活性化につながる効果がある」と述べました。札幌は「子どもたちに夢と希望を与える」ために、一世代に一回オリンピックをしなければならないとでもいうのだろうか。そもそも、「冬のスポーツ振興」ごときに国費を吸い取られ、「都市基盤やスポーツ施設」整備に使われるのは勘弁ものだし、東京の二回目と同じで、どうみても「日本全体の活性化」にはつながらない。
東京オリンピックもそうだが、どうせ盛り上がらない。日本人も三回めの長野でオリンピックは飽きているし、四回目はさらにしらける。その後でまたやっても、土建屋と、金に汚いスポーツ団体を肥えさせるだけの話だ。
ま、いっそ、北朝鮮にやらせたらどうかね。必死になってやろうとするから、その負担で国が疲弊してくれるだろう。参加拒否されると体制の面目が潰れるから、オリンピックまでの間は日米韓にも下手にでることは間違いないものだよ。
東京オリンピックも、地方長官が変わって、相当節約する気になったのはいい話だろう。いくら積んだかしらないが、IOCの副会長だかに「大阪でやってもいいじゃん」と言わせたのは大成功だと思うよ。2億のワイロで200億節約できれば、いいワイロだろう。特に、押し付ける先として大阪を上げたのも良いセンスをしている。成功を焦っている大阪市長あたりは、ダボハゼのように食いついてくるんじゃないかね。なんにせよ、余っている運動場は日本国内に一杯ある。そこで好き勝手やらせればいいだろう。客が入らないのは、どこでやっても変わらない。
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AFP「フランス、強襲揚陸艦のロシアへの引き渡しを延期」で面白い指摘があった。
これは、ロシアとしても契約違反で訴えても得るものがないと判断したことを示している。
まず、フランスに違約金支払いを迫ったところで、揚陸艦の引渡しも促進されず、違約金の支払いも見込めない上、関係だけを損ねる結果になる。
その契約不履行を言い立てても、内外に「ロシア外交の失敗を、ヨリ強く印象付ける結果となる」問題もある。揚陸艦本体はどうでもよい。それよりも、契約履行についての完全拒絶が明確になる方が、ロシア包囲網の強化が印象づけられるため、痛い。
ロシア包囲網の強化といった印象は、ウクライナを勢い付け、旧東欧にヨリ強行手段を選ばせやすくしてしまう。欧米全体の対露団結を強化する。それ以外の国にも、ロシアが弱い立場にあるので、吹っかけるなら今とする印象を与える。
国内でも、プーチン政権の失敗をイメージさせる。既にロシアは経済的困難に直面している。原油価格は低落しており、ルーブルも弱く、海外からの投資も減っている。その上で、欧米に負けているといった印象は、強い指導者であるプーチンの威厳を損なうものである。
ロシアは、強くは出られないのである。
ロシアの弱気は、フランスの強気でもある。フランスは、揚陸艦の引渡しができない理由として、ロシアの責任と強弁することもできる。「今回の契約が遅れるのは、ウクライナ情勢が原因であり、その責任はロシアにある。」とでも言って「フランスは違約金を支払う立場にはない」とか「ロシア側が、ウクライナから手を引けばすぐにも引き渡せる」と言い抜けることもできる。
その雰囲気はある。実際に、大統領府のコミュニケについての報道をみると、東ウクライナ情勢が原因だよと言っている。これは、ロシアのせいだといっているようなものだ。引渡しも、違約金支払いも、どっちもしない気がマンマンなのだろう。3年5年10年でも引き伸ばして、ウクライナ情勢が手打ちになったときにも、サビだらけになった揚陸艦だけを引き渡せばいいと判断したのだろう。
※ 「フランス、強襲揚陸艦のロシアへの引き渡しを延期」『AFP BB NEWS』(クリエイティヴ・リンク, 2014.11.26)http://www.afpbb.com/articles/-/3032770
今回の仏政府の発表に対するロシア側の反応は比較的穏やかだ。ユーリイ・ボリソフ(Yury Borisov)国防次官は「直ちにフランスを契約違反で訴えるつもりはない」と述べた。点を報道したものだ。
これは、ロシアとしても契約違反で訴えても得るものがないと判断したことを示している。
まず、フランスに違約金支払いを迫ったところで、揚陸艦の引渡しも促進されず、違約金の支払いも見込めない上、関係だけを損ねる結果になる。
その契約不履行を言い立てても、内外に「ロシア外交の失敗を、ヨリ強く印象付ける結果となる」問題もある。揚陸艦本体はどうでもよい。それよりも、契約履行についての完全拒絶が明確になる方が、ロシア包囲網の強化が印象づけられるため、痛い。
ロシア包囲網の強化といった印象は、ウクライナを勢い付け、旧東欧にヨリ強行手段を選ばせやすくしてしまう。欧米全体の対露団結を強化する。それ以外の国にも、ロシアが弱い立場にあるので、吹っかけるなら今とする印象を与える。
国内でも、プーチン政権の失敗をイメージさせる。既にロシアは経済的困難に直面している。原油価格は低落しており、ルーブルも弱く、海外からの投資も減っている。その上で、欧米に負けているといった印象は、強い指導者であるプーチンの威厳を損なうものである。
ロシアは、強くは出られないのである。
ロシアの弱気は、フランスの強気でもある。フランスは、揚陸艦の引渡しができない理由として、ロシアの責任と強弁することもできる。「今回の契約が遅れるのは、ウクライナ情勢が原因であり、その責任はロシアにある。」とでも言って「フランスは違約金を支払う立場にはない」とか「ロシア側が、ウクライナから手を引けばすぐにも引き渡せる」と言い抜けることもできる。
その雰囲気はある。実際に、大統領府のコミュニケについての報道をみると、東ウクライナ情勢が原因だよと言っている。これは、ロシアのせいだといっているようなものだ。引渡しも、違約金支払いも、どっちもしない気がマンマンなのだろう。3年5年10年でも引き伸ばして、ウクライナ情勢が手打ちになったときにも、サビだらけになった揚陸艦だけを引き渡せばいいと判断したのだろう。
※ 「フランス、強襲揚陸艦のロシアへの引き渡しを延期」『AFP BB NEWS』(クリエイティヴ・リンク, 2014.11.26)http://www.afpbb.com/articles/-/3032770
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桜林美佐さんも放送作家として、ノンフィクションに脚色するのがお好きな様子だ。
アレ宰相のお気に入りの放送作家、件のハゲが「『ノンフィクション作家は、うまいことウソ入れる。わたしも、ノンフィクション書くとき、平気でいっぱいウソ入れてます。ほんまにそのまま書いたら、おもろない』」といったそうだ。頭の程度が伺える話だが、これは放送作家に共通する振るまいなのだろう。
桜林さんの「沖縄の人々と米海兵隊の真の姿 地域の清掃や養護施設訪問など素朴な交流 」にも、アレな脚色がされている。
「テーブルの物は全て転げ落ち、[兵隊が]皆倒れそうに」(桜林)は、完全な脚色でしかない。そもそも、そんな急いで急回頭する必要はないし、回頭するにしても、巡航速力で常用舵角なら、傾斜は大したものではない。しかも大型の揚陸艦では、テーブルのものが全部落ちるような急回頭は、航空甲板や車両甲板の荷物が崩れたらどうするやら、燃料や真水が暴れて重心がといった問題がある。やることがないものだ。
実際に、軍艦の大角度変針はゆったりしたものだ。高速航行中の高速艇でもなければ、回り出しもゆっくりで、傾斜もゆるりとしている。ものが落ちることはそうそうないし、倒れそうになるようなこともない。普通に小便器で小便できるし、飯も食える。揺れて困るのは、むしろ錨泊中のローリングぐらいなものだ。
そもそも、「予告なしの方向転換」(桜林)もなにかね。変針の際には逐一予告されるような艦船なんか聞いたこともない。
この点で、桜林さんの記事は、アテになるものではない。
事実に基づかない脚色とすれば、桜林さんの記事は嘘が含まれているということになる。
逆に、「『そう聞いた』から書いた」というなら、桜林さんは内容の検討が足らないことを示している。今度は、記事としての質が問われるのである。
こうなると、本筋の海兵隊擁護の部分も疑わしく見えてくるものだ。事実に基づかない内容や、あるいは事実とは異なるような聞き取りを検討せずに載せていると疑われてもしかたがない。
だいたい、この記事の体裁からすると、全部海兵隊員からの聞き取り、あるいは、海兵隊員の話を聞いた人の伝聞である。自著のキャプションすら、防衛省広報におんぶ抱っこする桜林さんからすれば、多分後者だろう。内容について正誤を検討せず、そのまま使っているだろうし、「急カーブしたよ」みたいな潤飾もするだろう。
そもそも、沖縄の海兵隊擁護には、本土の怪しい集団が絡んでいる。教祖のイカタコ芸(仮称)で有名なイカタコ教団(仮称)の関与はよく知られており、ZAKZAKやその本体の産経にもイカタコ教団(仮称)の政治フロント、イカタコ憑依党(仮称)の記事があがる。桜林さんの記事も、その辺りにあわせて、営業で書いているようにも見える。
そもそも、「いい海兵隊員」がいたからといって、海兵隊の駐留はいいことにはならない。
とは、なにを主張したいものか。なるほど、いい海兵隊員もいるだろう。道徳や宗教心に篤い兵隊は結構多い。だが、それで沖縄に海兵隊が必要、辺野古は必要という結論にはならない。戦争中、中国にも、いい日本兵もいた。農業指導やら医療支援ということも結構あった。だが、だからといって、中国への侵略は正当化されない。それと同じことだ。
まあ、名護市長選挙、沖縄県知事選挙、那覇市長選挙からみても、そのあたりは明確だしね。
いずれにせよ、放送作家のノンフィクションは如斯。『人間万事塞翁が丙午』と同じで、戯作だと思ったほうが良い。
※ 桜林美佐「沖縄の人々と米海兵隊の真の姿 地域の清掃や養護施設訪問など素朴な交流」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.11.26)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141126/plt1411260830003-n1.htm
アレ宰相のお気に入りの放送作家、件のハゲが「『ノンフィクション作家は、うまいことウソ入れる。わたしも、ノンフィクション書くとき、平気でいっぱいウソ入れてます。ほんまにそのまま書いたら、おもろない』」といったそうだ。頭の程度が伺える話だが、これは放送作家に共通する振るまいなのだろう。
桜林さんの「沖縄の人々と米海兵隊の真の姿 地域の清掃や養護施設訪問など素朴な交流 」にも、アレな脚色がされている。
[海兵隊は]東日本大震災の時は訓練のためにインドネシア近海にいた者が多かった。震災発生により皆がニュースにくぎ付けになっていたとき、突如、艦艇が針路を変えた。予告なしの方向転換にテーブルの物は全て転げ落ち、皆倒れそうになったが、すぐに自分たちは東北に救援に行くのだと悟り、数千人の隊員が「行くぞ!」と歓声をあげたという。
「テーブルの物は全て転げ落ち、[兵隊が]皆倒れそうに」(桜林)は、完全な脚色でしかない。そもそも、そんな急いで急回頭する必要はないし、回頭するにしても、巡航速力で常用舵角なら、傾斜は大したものではない。しかも大型の揚陸艦では、テーブルのものが全部落ちるような急回頭は、航空甲板や車両甲板の荷物が崩れたらどうするやら、燃料や真水が暴れて重心がといった問題がある。やることがないものだ。
実際に、軍艦の大角度変針はゆったりしたものだ。高速航行中の高速艇でもなければ、回り出しもゆっくりで、傾斜もゆるりとしている。ものが落ちることはそうそうないし、倒れそうになるようなこともない。普通に小便器で小便できるし、飯も食える。揺れて困るのは、むしろ錨泊中のローリングぐらいなものだ。
そもそも、「予告なしの方向転換」(桜林)もなにかね。変針の際には逐一予告されるような艦船なんか聞いたこともない。
この点で、桜林さんの記事は、アテになるものではない。
事実に基づかない脚色とすれば、桜林さんの記事は嘘が含まれているということになる。
逆に、「『そう聞いた』から書いた」というなら、桜林さんは内容の検討が足らないことを示している。今度は、記事としての質が問われるのである。
こうなると、本筋の海兵隊擁護の部分も疑わしく見えてくるものだ。事実に基づかない内容や、あるいは事実とは異なるような聞き取りを検討せずに載せていると疑われてもしかたがない。
だいたい、この記事の体裁からすると、全部海兵隊員からの聞き取り、あるいは、海兵隊員の話を聞いた人の伝聞である。自著のキャプションすら、防衛省広報におんぶ抱っこする桜林さんからすれば、多分後者だろう。内容について正誤を検討せず、そのまま使っているだろうし、「急カーブしたよ」みたいな潤飾もするだろう。
そもそも、沖縄の海兵隊擁護には、本土の怪しい集団が絡んでいる。教祖のイカタコ芸(仮称)で有名なイカタコ教団(仮称)の関与はよく知られており、ZAKZAKやその本体の産経にもイカタコ教団(仮称)の政治フロント、イカタコ憑依党(仮称)の記事があがる。桜林さんの記事も、その辺りにあわせて、営業で書いているようにも見える。
そもそも、「いい海兵隊員」がいたからといって、海兵隊の駐留はいいことにはならない。
こうした沖縄の人々と海兵隊の真の姿は、メディアなどではなかなか映し出されない。私たち日本人の米海兵隊についての情報は、極めて限られているのではないだろうか。
とは、なにを主張したいものか。なるほど、いい海兵隊員もいるだろう。道徳や宗教心に篤い兵隊は結構多い。だが、それで沖縄に海兵隊が必要、辺野古は必要という結論にはならない。戦争中、中国にも、いい日本兵もいた。農業指導やら医療支援ということも結構あった。だが、だからといって、中国への侵略は正当化されない。それと同じことだ。
まあ、名護市長選挙、沖縄県知事選挙、那覇市長選挙からみても、そのあたりは明確だしね。
いずれにせよ、放送作家のノンフィクションは如斯。『人間万事塞翁が丙午』と同じで、戯作だと思ったほうが良い。
※ 桜林美佐「沖縄の人々と米海兵隊の真の姿 地域の清掃や養護施設訪問など素朴な交流」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.11.26)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141126/plt1411260830003-n1.htm
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零戦を日本で飛ばす云々の話がある。アレはどんなものかねみたいな話をしていた時に思ったことだが、飛ばすことは難しいし、それ以前に飛ばす必要もないんじね。
まず、飛ばすのは厄介過ぎる。飛行状態を保つなら、飛ばすにも試運転するにも、飛行場に隣接したショップが必要だが、任意団体には難しい。公的セクターが絡まないと、現実的にはムリといってよい。
そう考えると、飛ばし続けるのは無理。始終飛行させるのは無理。もともと耐用年数長めの飛行機ではない。飛ぶたびに無理がかかり、すぐに補修の域は越える。その金は出てこない。もともと、金を集めるくらいなんだから、そこから利益もでるわけもない。マネタイズも最初のうちだけで、継続して稼ぐのは無理だろう。
むしろ、美術品扱いで保存したほうがいいのではないかね。日本の武器の保存は基本、美術品でしょ。東博に刀剣銃砲があるが、あの扱いで長持ちさせればいいのではないか。東博の刀剣は試し身なんかしないし、実射もしないが、それに不満はないし、科博みたいに金儲けとも考えていない。東博的な手法で保存すればいいのではないかね。
ま、主催の方は存じないし、おそらく立派で志の高い方なのだろうが、アレな外野が付和雷同とするのではないかとワクワクしているよ。「日本の意識は低い」みたいな、「メリケンではワーバードはフライアブルなステイタスにするのが目標ザマス」とか。「日本の飛行機文化を発展させるためには」とか言い出すのが楽しみ。おそらくは、国粋的に「日本のスゲー技術を保存」みたいなこと言い出す奴が出てくると思うけどねえ。
※ そいや、防衛本省の敷地、神社の近くに山砲があるけど、アレも保存状態が悪い。公的セクターでも保存修復しないてペンキ塗るだけだしね。旧軍の武器も、東博的に確実に油引いてグリスつけて置いたほうがいいと思うけどね。
まず、飛ばすのは厄介過ぎる。飛行状態を保つなら、飛ばすにも試運転するにも、飛行場に隣接したショップが必要だが、任意団体には難しい。公的セクターが絡まないと、現実的にはムリといってよい。
そう考えると、飛ばし続けるのは無理。始終飛行させるのは無理。もともと耐用年数長めの飛行機ではない。飛ぶたびに無理がかかり、すぐに補修の域は越える。その金は出てこない。もともと、金を集めるくらいなんだから、そこから利益もでるわけもない。マネタイズも最初のうちだけで、継続して稼ぐのは無理だろう。
むしろ、美術品扱いで保存したほうがいいのではないかね。日本の武器の保存は基本、美術品でしょ。東博に刀剣銃砲があるが、あの扱いで長持ちさせればいいのではないか。東博の刀剣は試し身なんかしないし、実射もしないが、それに不満はないし、科博みたいに金儲けとも考えていない。東博的な手法で保存すればいいのではないかね。
ま、主催の方は存じないし、おそらく立派で志の高い方なのだろうが、アレな外野が付和雷同とするのではないかとワクワクしているよ。「日本の意識は低い」みたいな、「メリケンではワーバードはフライアブルなステイタスにするのが目標ザマス」とか。「日本の飛行機文化を発展させるためには」とか言い出すのが楽しみ。おそらくは、国粋的に「日本のスゲー技術を保存」みたいなこと言い出す奴が出てくると思うけどねえ。
※ そいや、防衛本省の敷地、神社の近くに山砲があるけど、アレも保存状態が悪い。公的セクターでも保存修復しないてペンキ塗るだけだしね。旧軍の武器も、東博的に確実に油引いてグリスつけて置いたほうがいいと思うけどね。
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戦車教団周辺だと、日本の商船会社は、徴用やら沈没の補償棒引きでかわいそうみたいな話を前々からしている。その件について、別人がツイートしたことを、また今回も教団が身内で回しているのだが、その内実は全く見えていないのだろう。教団だけの部分ならここで提示してもいいけど、最初の人に迷惑掛けたくないので、今回は特に示さない。
そもそも戦前海運は戦時徴用を前提とした補助金を受けている。主要航路は補助金漬けで、商船建造も補助金漬け。特に優秀船の改装は悲劇みたいに言ってるけど、経済性が合わないから空母改装前提で作られている。当たり前の話ではないかね。
沈没船舶の補償棒引きも、船員と海運会社への補償を別けて考えれば、大したものではない。
死傷した船員の補償は援護法で国が行っている。
海運会社は、個人でもないし、そもそもエライ目にあってない。それ以前に戦争でウハウハ儲けをしている。日華事変以来、戦争で空前の利益を挙げている。政府の援助で作り、後には配船までさせた船舶で利益を上げて、その船員の補償は国が被っている。そこに経営者のアニマルスピリットはない。その状況で、沈没商船の補償棒引きくらいは過酷な話でもなんでもない。
そもそも、補償棒引きは、戦後も続いた海運業界への厚遇との引き換えでもある。確かに、徴用沈没商船の補償は権利かも知れないが、それを厚遇された海運業界にそのまま与え続けるのは、他業界との平衡を欠く。戦後も、海運業界は船舶割当制度で新造船舶は安くあてがわれている。戦後の何もない時代に、傾斜生産の時期から厚遇されているわけだ。低利で金貸してもらって、新造船も苦労なくあてがわれて、そこで補償まで保証しろというのは虫が良すぎる主張でもある。なんせ、他業種は戦時罹災の補償はない。
戦時商船の悲劇は、船員の悲劇であって、海運会社の悲劇ではない。もともと半官の海運会社が、戦争で膨大な利益を上げたくせに、「踏んだり蹴ったり」(海運)というのは、まじめにとる話ではない。
会社と船員はわけて理解する必要があるということだ。
そもそも戦前海運は戦時徴用を前提とした補助金を受けている。主要航路は補助金漬けで、商船建造も補助金漬け。特に優秀船の改装は悲劇みたいに言ってるけど、経済性が合わないから空母改装前提で作られている。当たり前の話ではないかね。
沈没船舶の補償棒引きも、船員と海運会社への補償を別けて考えれば、大したものではない。
死傷した船員の補償は援護法で国が行っている。
海運会社は、個人でもないし、そもそもエライ目にあってない。それ以前に戦争でウハウハ儲けをしている。日華事変以来、戦争で空前の利益を挙げている。政府の援助で作り、後には配船までさせた船舶で利益を上げて、その船員の補償は国が被っている。そこに経営者のアニマルスピリットはない。その状況で、沈没商船の補償棒引きくらいは過酷な話でもなんでもない。
そもそも、補償棒引きは、戦後も続いた海運業界への厚遇との引き換えでもある。確かに、徴用沈没商船の補償は権利かも知れないが、それを厚遇された海運業界にそのまま与え続けるのは、他業界との平衡を欠く。戦後も、海運業界は船舶割当制度で新造船舶は安くあてがわれている。戦後の何もない時代に、傾斜生産の時期から厚遇されているわけだ。低利で金貸してもらって、新造船も苦労なくあてがわれて、そこで補償まで保証しろというのは虫が良すぎる主張でもある。なんせ、他業種は戦時罹災の補償はない。
戦時商船の悲劇は、船員の悲劇であって、海運会社の悲劇ではない。もともと半官の海運会社が、戦争で膨大な利益を上げたくせに、「踏んだり蹴ったり」(海運)というのは、まじめにとる話ではない。
会社と船員はわけて理解する必要があるということだ。
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サンアントニオに航空艤装なら、2000億位でできるのではないかね。
USNIのサイト(多分、会員しか読めない)に、Sam LaGroneさんのLPD-17の改良型、LX(R)についての記事がある。ハンチントン・インガルスのプランを見ると、陸兵500から800を運ぶために、既存から7000トンを増加した2.4万トン、車両甲板2300平米、貨物容積480立米(170総トン)、JP-5(ママ)を1200立米(1000トン弱か)を必要とし、それを動かす乗員は400名とされている。1ヶ大隊弱を運ぶのは、この程度は必要ということあろう。面白いのは、30tクレーンや上甲板での舟艇ハンドリングをつけている。大発の類を結構使うつもりなんだろう。
前にも『軍事研究』で、「おおすみ」だと搭載量的に「半個中隊+α」がいいとこだと書いたけれども。サンアントニオのフライト2状態の記事をみても、「おおすみ」の能力はやっぱそんなものだね。
ちなみに、建造費は、1番艦で16.4億ドル、11隻作れば14億ドルとしている。今のアントニオの倍、行かないくらいか。
海自が建造するだろう新型揚陸艦も、揚陸艦ベースとすると、値段はそんなものか。輸送力の部分は、LX(R)のあたりで用意する。その上に追加するのは、海自の空母欲しいよ願望に合わせた航空艤装とそれにあわせた船殻の大型化(3万トン位かね)だが、それはさほどは高くつくものでもない。武装やシステム、速力をLXあたりに抑えて、あとは人繰対策の省力化にだけ金突っ込んでも、予算は極端には上がらない。
その場合、海自に好き積ませても、「いずも」の倍いくかだろう。己のつかみだけど、食べ放題でも2000億円くらいか。あとはLCACとか、航空部隊の新設とか、陸海の搭載用ヘリの搭載で決まる。これならシリアルで2隻、頑張れば3隻は作れる。2隻揃えれば、「いずも」と後継艦とあわせて4隻でローテできる。
これを、ホンモノの強襲揚陸艦アメリカ級(4万5000t)みたいにでかくすると、米国で35億ドルくらいにはなる。「固定翼も積めるよ」となると、乗っける航空機も考えなければいけない。1式5-6000億円位になると、日本でも作れるとしても頑張って1隻、もう1隻は、政治主導で頑張っても、10年後とかになるんじゃないかねえ。「いずも」2隻とあわせて、1隻と2隻の2単位ローテかね。
※ LaGrone,Sam "What the Navy’s Next Generation Amphibious Ship Could Look Like""USNI NEWS"(USNI,2014.11.21)http://news.usni.org/2014/11/21/navys-next-generation-amphibious-ship-look-like
USNIのサイト(多分、会員しか読めない)に、Sam LaGroneさんのLPD-17の改良型、LX(R)についての記事がある。ハンチントン・インガルスのプランを見ると、陸兵500から800を運ぶために、既存から7000トンを増加した2.4万トン、車両甲板2300平米、貨物容積480立米(170総トン)、JP-5(ママ)を1200立米(1000トン弱か)を必要とし、それを動かす乗員は400名とされている。1ヶ大隊弱を運ぶのは、この程度は必要ということあろう。面白いのは、30tクレーンや上甲板での舟艇ハンドリングをつけている。大発の類を結構使うつもりなんだろう。
前にも『軍事研究』で、「おおすみ」だと搭載量的に「半個中隊+α」がいいとこだと書いたけれども。サンアントニオのフライト2状態の記事をみても、「おおすみ」の能力はやっぱそんなものだね。
ちなみに、建造費は、1番艦で16.4億ドル、11隻作れば14億ドルとしている。今のアントニオの倍、行かないくらいか。
海自が建造するだろう新型揚陸艦も、揚陸艦ベースとすると、値段はそんなものか。輸送力の部分は、LX(R)のあたりで用意する。その上に追加するのは、海自の空母欲しいよ願望に合わせた航空艤装とそれにあわせた船殻の大型化(3万トン位かね)だが、それはさほどは高くつくものでもない。武装やシステム、速力をLXあたりに抑えて、あとは人繰対策の省力化にだけ金突っ込んでも、予算は極端には上がらない。
その場合、海自に好き積ませても、「いずも」の倍いくかだろう。己のつかみだけど、食べ放題でも2000億円くらいか。あとはLCACとか、航空部隊の新設とか、陸海の搭載用ヘリの搭載で決まる。これならシリアルで2隻、頑張れば3隻は作れる。2隻揃えれば、「いずも」と後継艦とあわせて4隻でローテできる。
これを、ホンモノの強襲揚陸艦アメリカ級(4万5000t)みたいにでかくすると、米国で35億ドルくらいにはなる。「固定翼も積めるよ」となると、乗っける航空機も考えなければいけない。1式5-6000億円位になると、日本でも作れるとしても頑張って1隻、もう1隻は、政治主導で頑張っても、10年後とかになるんじゃないかねえ。「いずも」2隻とあわせて、1隻と2隻の2単位ローテかね。
※ LaGrone,Sam "What the Navy’s Next Generation Amphibious Ship Could Look Like""USNI NEWS"(USNI,2014.11.21)http://news.usni.org/2014/11/21/navys-next-generation-amphibious-ship-look-like
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南シナ海で中国が飛行場を作っているという話だが、構わずにどんどんやればいいのではないか。中国はやればやるほど、ベトナム、フィリピン、マレーシアが強硬になる。ベトナムやフィリピンは中国の挑戦に対して過敏に反応する。中国との対峙を行う国も、これ幸いと小国に援助をしてけしかける。
「南沙諸島で中国が滑走路建設か…衛星写真分析」によると、南沙に飛行場と港湾を造成中であるという。そこら辺の土砂を切り取って陸上部に盛っているのだろう。
日本としては、基本的にはどうでもいい話である。南シナ海ではあまり困っていない。平時に南沙を支配する上では役立つだろうが、日本は公海として自由航行できればどうでもいい。戦時にも、日本は迂回すればいいし、そもそも突出した飛行場を維持できるかも怪しいものだ。
高みの見物をすればよい。このようなことをしていれば、中国は沿岸国との深刻な対立に直面する。周辺国は、南沙の争奪で中国に負けるだろう。だが、潜水艦等で中国の南シナ海の使用を拒否できる態勢をつくろうとしている。南シナ海は、中国にとっては、尖閣どころではない核心的利益である。そこで中国が雁字搦めになるのなら、むしろ背中を押してやってもいいだろう。
そもそも、南沙に飛行場を作ったのは中国が最初ではない。南沙では、台湾が先に太平島に飛行場を作っている。その点から、非難はしないほうがよい。つまらない義憤にかられるよりも、対立構造を煽ったほうがいいだろう。
なんにしても、日本だけが中国と対立するのは損である。その仕事は、空気を読まないフィリピンや、反中感情が時折突沸するベトナムにやらせたほうがよい。どこからも恨まれないように注意しながら、中比越の各国が喧嘩腰になるように、適当に援助や火種を投げ込むべきだろう。
フィリピンは、海兵隊を押し付けるにも向く。中比両方に強硬な態度をとってもらうようにおだてあげれば、フィリピンもそこで一時の迷いから、海兵隊を受け入れるとでも言うだろう。そこで沖縄海兵隊を押し付け、引越代でも払ってやって、移転してもらうが吉だと思うがね。あの国も対中政策には一貫性はないし、他力本願だからできないことでもないと思うよ。
※ 「南沙諸島で中国が滑走路建設か…衛星写真分析」『読売オンライン』(読売新聞,2014.11.22)http://www.yomiuri.co.jp/world/20141122-OYT1T50042.html
「南沙諸島で中国が滑走路建設か…衛星写真分析」によると、南沙に飛行場と港湾を造成中であるという。そこら辺の土砂を切り取って陸上部に盛っているのだろう。
日本としては、基本的にはどうでもいい話である。南シナ海ではあまり困っていない。平時に南沙を支配する上では役立つだろうが、日本は公海として自由航行できればどうでもいい。戦時にも、日本は迂回すればいいし、そもそも突出した飛行場を維持できるかも怪しいものだ。
高みの見物をすればよい。このようなことをしていれば、中国は沿岸国との深刻な対立に直面する。周辺国は、南沙の争奪で中国に負けるだろう。だが、潜水艦等で中国の南シナ海の使用を拒否できる態勢をつくろうとしている。南シナ海は、中国にとっては、尖閣どころではない核心的利益である。そこで中国が雁字搦めになるのなら、むしろ背中を押してやってもいいだろう。
そもそも、南沙に飛行場を作ったのは中国が最初ではない。南沙では、台湾が先に太平島に飛行場を作っている。その点から、非難はしないほうがよい。つまらない義憤にかられるよりも、対立構造を煽ったほうがいいだろう。
なんにしても、日本だけが中国と対立するのは損である。その仕事は、空気を読まないフィリピンや、反中感情が時折突沸するベトナムにやらせたほうがよい。どこからも恨まれないように注意しながら、中比越の各国が喧嘩腰になるように、適当に援助や火種を投げ込むべきだろう。
フィリピンは、海兵隊を押し付けるにも向く。中比両方に強硬な態度をとってもらうようにおだてあげれば、フィリピンもそこで一時の迷いから、海兵隊を受け入れるとでも言うだろう。そこで沖縄海兵隊を押し付け、引越代でも払ってやって、移転してもらうが吉だと思うがね。あの国も対中政策には一貫性はないし、他力本願だからできないことでもないと思うよ。
※ 「南沙諸島で中国が滑走路建設か…衛星写真分析」『読売オンライン』(読売新聞,2014.11.22)http://www.yomiuri.co.jp/world/20141122-OYT1T50042.html
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英米植民地の教育なのかね。学習指導要領を改定して、小学校3年から英語をやらせるというが、みんながみんなに英語を教えてどうするものか。それでいて「高校では英語で討論できるレベルを目指す」というが、学校だと国語でだって討論なんか成立せんのに、できると思うのが不思議な話だ。
だいたい、学校の先生に英語を教えられるかが怪訝だ。小学校の先生に英語ができるかどうかも怪しい。中高の教師をみても、英語ができるヤツも、大概は教育学部やら文学部やらの英米文学専攻で、日常会話と文芸に傾きすぎている。
教科書も、同じようなもので、文芸と日常会話を重視すぎている。論文やら記事の読み方の類は一切教えていない。戦後のメリケンやらエゲレスの作文法は結構良く出来ていて、段落の先頭だけ読んでいけば全体がわかるようになっている。自然科学でも社会科学でも、論文はそうだし、新聞雑誌の記事もそれ。さらにパワーライティングで書いている場合は、抽象レベルが階段状なので、それを念頭にすれば容易にわかる。それを教えないで、ロジック一発で割り切れない文芸ばかりやらせている。
TOEICの類も、たいがいなものだ。中身は植民地(現地雇)採用試験のようなもので、雇員ボーイの試験にしかならない。英語ができるやつは、アレで999点とるだろう。だが、逆に999点とっても、アレなやつも結構いる。兵隊の通訳には結構それがいて、あんま役に立たない。結局は己達が筆談やらでやるし、範囲も地図や絵で確認する形になる。英連邦ボーイ採用現地試験だと思ったほうがよい。
なによりも、英語教育をすれば国が発展するといった発想があやしい。昔から英語教育、々々々々とやってきた。だが、それで国が発展してきたわけではない。
英語教育をしても、国が発展するわけではない。日本の経済成長は、「ハッピーカムカム」程度の英語教育貧困期に達成している。そして、バブル以降に教育行政は英語教育を最重点とした。だが、経済はむしろ縮小し、国際的な存在感は縮小している。「学校で英語教育をやれば、国際人を大量生産できて、日本が発展する」発想そのものが、誤っているわけだ。
だいたい、英語教育を強化するということは、英語が必要もない奴や、素養のないやつまで英語をやらせるということだ。上手くいくはずもない。
結局は、英語教育業界が儲かるだけではないのかね。70年代のLL教室や、90年代以降の駅前英会話学校の類で、やったところでなんの役にも立たない教育になる。書道教育業界を儲けさせるために、教科化された書道教育に近いものがあるのではないかね。
※ 「小3から英語授業、高校では討論レベル 指導要領諮問 -中教審、16年度中に改訂内容答申」『日本経済新聞』(日本経済新聞,2014.11.20)http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H2K_Q4A121C1CR0000/
だいたい、学校の先生に英語を教えられるかが怪訝だ。小学校の先生に英語ができるかどうかも怪しい。中高の教師をみても、英語ができるヤツも、大概は教育学部やら文学部やらの英米文学専攻で、日常会話と文芸に傾きすぎている。
教科書も、同じようなもので、文芸と日常会話を重視すぎている。論文やら記事の読み方の類は一切教えていない。戦後のメリケンやらエゲレスの作文法は結構良く出来ていて、段落の先頭だけ読んでいけば全体がわかるようになっている。自然科学でも社会科学でも、論文はそうだし、新聞雑誌の記事もそれ。さらにパワーライティングで書いている場合は、抽象レベルが階段状なので、それを念頭にすれば容易にわかる。それを教えないで、ロジック一発で割り切れない文芸ばかりやらせている。
TOEICの類も、たいがいなものだ。中身は植民地(現地雇)採用試験のようなもので、雇員ボーイの試験にしかならない。英語ができるやつは、アレで999点とるだろう。だが、逆に999点とっても、アレなやつも結構いる。兵隊の通訳には結構それがいて、あんま役に立たない。結局は己達が筆談やらでやるし、範囲も地図や絵で確認する形になる。英連邦ボーイ採用現地試験だと思ったほうがよい。
なによりも、英語教育をすれば国が発展するといった発想があやしい。昔から英語教育、々々々々とやってきた。だが、それで国が発展してきたわけではない。
英語教育をしても、国が発展するわけではない。日本の経済成長は、「ハッピーカムカム」程度の英語教育貧困期に達成している。そして、バブル以降に教育行政は英語教育を最重点とした。だが、経済はむしろ縮小し、国際的な存在感は縮小している。「学校で英語教育をやれば、国際人を大量生産できて、日本が発展する」発想そのものが、誤っているわけだ。
だいたい、英語教育を強化するということは、英語が必要もない奴や、素養のないやつまで英語をやらせるということだ。上手くいくはずもない。
結局は、英語教育業界が儲かるだけではないのかね。70年代のLL教室や、90年代以降の駅前英会話学校の類で、やったところでなんの役にも立たない教育になる。書道教育業界を儲けさせるために、教科化された書道教育に近いものがあるのではないかね。
※ 「小3から英語授業、高校では討論レベル 指導要領諮問 -中教審、16年度中に改訂内容答申」『日本経済新聞』(日本経済新聞,2014.11.20)http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H2K_Q4A121C1CR0000/
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フォーカス台湾で、面妖ならぁめんを見つけた。カップラーメンにプリンを入れるとのことで、台湾人がやっていて、米人がニュースにしたものを、フォーカス台湾が和訳したもの。完成したラーメンにプリンをいれるのではなく、熱湯を入れて即時にプリンを入れるとのこと。
まあ、主は卵なので、極端にアレでもないのだろう。茶碗蒸し入れたと思えばいいし、ラーメン自体が何でもアリの無国籍料理で、味噌だの魚粉だのバターだの入れる。しかも、すでに似ても似つかわないものだが、オリジンの支那そばは中国人のものだから、連中がいいといえばいいのだろう。
次はシュークリームでもいれるのかね。キャベツを載せるならそれもよかろうといって言って。
※ 呉協昌「台湾で話題沸騰の『プリンヌードル』 米メディアも紹介」『フォーカス台湾』( 中央通訊,2014.6.26)http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201406260009.aspx
まあ、主は卵なので、極端にアレでもないのだろう。茶碗蒸し入れたと思えばいいし、ラーメン自体が何でもアリの無国籍料理で、味噌だの魚粉だのバターだの入れる。しかも、すでに似ても似つかわないものだが、オリジンの支那そばは中国人のものだから、連中がいいといえばいいのだろう。
次はシュークリームでもいれるのかね。キャベツを載せるならそれもよかろうといって言って。
※ 呉協昌「台湾で話題沸騰の『プリンヌードル』 米メディアも紹介」『フォーカス台湾』( 中央通訊,2014.6.26)http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201406260009.aspx
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ロシア向け揚陸艦について、ロシア報道の紹介屋さんは、なにが焦点かを示せていないのは興味ふかい。おそらく、それが限界を示すものなのだろう。名誉ロシア人さんは、揚陸艦にロシア人乗員が乗降する件で、互いに矛盾する報道を、翻訳の上で許可があるのか公開している。だが、そこには何の考察もない。
揚陸艦については、フランスは引き伸ばして有耶無耶にする気がチラチラ見えている。本来なら商売づくでさっさと引渡したいが、ウクライナ情勢による制裁がある。このため、フランスもロシアに揚陸艦を引き渡すことができない状態にある。だが、リファウンドも嫌な話だ。既に揚陸艦は完成しており、建造費は費消しているし、揚陸艦には使い道もない。このため、大統領がいつかは渡す、ウクライナ情勢が終われば、といっている。その状況にある。
この状況では、フランス政府としては、ロシア人による乗り逃げを警戒している。揚陸艦では、ロシア人が基本的な訓練を受けている。そのロシア人達が勝手に揚陸艦に乗り逃げする気になれば、出来ない話でもない。商売第一の建造所や、その労組、フランスの独自外交で満足したい連中が手伝う可能性もある。
だから、ロシア人の乗員の乗降が問題になる。乗り逃げを警戒すれば、乗艦を規制したいし、対露関係を損なわないためには、規制はできない。その間で、関係部署が綱引きをしている最中ではないのかね。
まあ、仮にフランスの現場分子が、こんな面倒なモンはさっさとどっかいっちまえ、と燃料満載させて、いってらっしゃいしても面白いけどね。
まず、対露強硬派の海軍国オランダと、相当に仲がいい英国が、嫌がらせと追跡をするだろう。
その上、ロシア相手だと結構やらかしそうなポーランドあたりが、ハッスルして捕獲するかもね。アレは非合法の海賊行為で奪取されたもので、軍艦としての地位は主張できないとか難癖つけてねえ。
まあ、それよりも面白いのは、乗艦を許す、許さないといった相矛盾する話について、名誉ロシア人さんが頑張って紹介屋しているけど、その背景について、なんでそんな話が出てきたのかを言及しないあたりかね。本来なら、それをすべきなのだが、そこまで深化できていないのは、限界を示すものでしょう。
他記事にしても、機械的に転載しているだけで、それを批判的に読み込んだり、比較したりはできていない。たまに経時的な積み重ねをやっても、どこそこの港に居るのは◯◯です、とか、正式な艦名が1年前にホニャララに変わったことを知らないのは情弱です、だけだもの。だからどうしたと思うよ。
※ ロシア政府としては、フランスの対露態度を強硬化させるから、乗り逃げなんかまずはやらせないけどね。所詮は揚陸艦だもの。
揚陸艦については、フランスは引き伸ばして有耶無耶にする気がチラチラ見えている。本来なら商売づくでさっさと引渡したいが、ウクライナ情勢による制裁がある。このため、フランスもロシアに揚陸艦を引き渡すことができない状態にある。だが、リファウンドも嫌な話だ。既に揚陸艦は完成しており、建造費は費消しているし、揚陸艦には使い道もない。このため、大統領がいつかは渡す、ウクライナ情勢が終われば、といっている。その状況にある。
この状況では、フランス政府としては、ロシア人による乗り逃げを警戒している。揚陸艦では、ロシア人が基本的な訓練を受けている。そのロシア人達が勝手に揚陸艦に乗り逃げする気になれば、出来ない話でもない。商売第一の建造所や、その労組、フランスの独自外交で満足したい連中が手伝う可能性もある。
だから、ロシア人の乗員の乗降が問題になる。乗り逃げを警戒すれば、乗艦を規制したいし、対露関係を損なわないためには、規制はできない。その間で、関係部署が綱引きをしている最中ではないのかね。
まあ、仮にフランスの現場分子が、こんな面倒なモンはさっさとどっかいっちまえ、と燃料満載させて、いってらっしゃいしても面白いけどね。
まず、対露強硬派の海軍国オランダと、相当に仲がいい英国が、嫌がらせと追跡をするだろう。
その上、ロシア相手だと結構やらかしそうなポーランドあたりが、ハッスルして捕獲するかもね。アレは非合法の海賊行為で奪取されたもので、軍艦としての地位は主張できないとか難癖つけてねえ。
まあ、それよりも面白いのは、乗艦を許す、許さないといった相矛盾する話について、名誉ロシア人さんが頑張って紹介屋しているけど、その背景について、なんでそんな話が出てきたのかを言及しないあたりかね。本来なら、それをすべきなのだが、そこまで深化できていないのは、限界を示すものでしょう。
他記事にしても、機械的に転載しているだけで、それを批判的に読み込んだり、比較したりはできていない。たまに経時的な積み重ねをやっても、どこそこの港に居るのは◯◯です、とか、正式な艦名が1年前にホニャララに変わったことを知らないのは情弱です、だけだもの。だからどうしたと思うよ。
※ ロシア政府としては、フランスの対露態度を強硬化させるから、乗り逃げなんかまずはやらせないけどね。所詮は揚陸艦だもの。
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北村淳さんが、台湾に潜水艦を売れと言っている。JBpress「潜水艦技術を供与して台湾の苦境を救え」がそれだ。
だが、なんでそこまでして、台湾の苦行を救わなければならないのか。しかも、日本が貧乏くじを引いてまでやらなければならないかは、わからない。
北村さんは、台湾の防衛強化は日本のために役立つと言っている。敵の敵は味方とする発想だろう。だが、中国の政治力、経済力、軍事力の伸張により、台湾は中立化しつつある。そこでの通常潜水艦売却は、焼け石に水である。台湾としても、潜水艦ごときで中国と急に張り合う気持ちにはならない。
むしろ、今となっては、台湾に中国についたら、日米は台湾をエライ目に合わせるということを暗示する時期だろう。中国との対峙は望めないにせよ、中立を保たないと台湾も大変なことになる。中国に軍事協力したら、台湾も攻撃対象となるよ程度のことを、遠回しにわかってもらったほうが良い。
この状況で、台湾をその気にして中国に対抗させようとするのは、甘い考えだろう。
そもそも、日本は台湾に潜水艦を売れる立場にない。ドイツやフランスですら、中国の反発があるので、台湾には潜水艦を売れない。中国との通商悪化を懸念して新規の武器売却を止めている。中国は、日本が台湾に武器を売るとなると、ドイツやフランス以上に許さない。通商での条件悪化は更に悪くなる。
台湾に潜水艦を売って得られるメリットよりも、中国との貿易で金儲けできなくなるデメリットの方が大きいということだ。日本の経済は、中国市場に相当依存している。潜水艦を売ると、中国は面子から自分が損をしてでも、日本を損させようとする。尖閣でのレアメタル禁輸以上のことをされ、市場から締め出される。そうなることが目に見えているのに、台湾の防衛ごときのため、潜水艦を売る義理はない。
潜水艦を持たせて、台湾に多少なりとも中国への自信を植え付けさせるにしても、日本の臭いは消してもらわないとたまったものではない。北村さんのいうように
は、安全保障の理屈だけに則った話で、馬鹿正直に過ぎるということだ。
やるなら、パキスタンの核開発方式でやることを邪魔しない程度だ。台湾側が、日本で勝手に技術習得をするのを邪魔しないことと、技術者と溶接技術者のインストラクターを台湾に招聘したあとで、雇うことに気づかないフリをする程度だろう。※※
まあ、前にも書いたけど、中国の反発を考えりゃ、台湾が潜水艦を買える国って、その中国しかないじゃね?(「中国から軍艦を買うという方法もあるのではないか」) ウルトラCだけどさ、緊張緩和にもなるし、なによりも中国は反対しないでしょ。
それができなきゃ、台湾は自前で頑張って作るしかないね。でもま、今やろうとしているガトーの作り直しから始めれば、いずれはそれなりは出来るとは思う。100年前のドイツでも、50mは潜れるUボートは作れたし、それで潜水艦作戦はできた。それでも潜ってりゃレーダには引っかからないし、中国海軍に対潜努力を強要できるわけですよ。
※ 北村淳「潜水艦技術を供与して台湾の苦境を救え」『JBPRESS』(日本ビジネスプレス)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42243
でも、なんでJBPRESSの安全保障関係って、威勢にいい意見しか書かせないのかねえ。現実からすれば、到底できないような話が多いよ。
※※ それなら、中国人を雇えばいいと思うけどね。日本人以下を雇うよりも、新中国の設計者と工員まるごと雇うほうが安いし、言葉の問題もないからねえ。
※※※ 去年の同じ時期に北村さんが書いて、同じ時期に己も同じような反論やってるね。「台湾は中国の代わりにはならない」 安全保障だけが対外関係のすべてじゃないってことだ。
※※※※ いつも北村さんの記事ついて書く時のお約束だけど、北村さんの記事は、読む価値はある記事ではある。井上和彦さんや桜林美佐さんのような、中身もなければ志もない上、全く調べ物もしない、愛国エンターテインメント読み物とはぜんぜん違う。今回も井上さんは「多分台湾は中国に技術を漏らすよね~」という点を指摘してる。全体の筆致については、北村さんは承知で、商業的な見地からこうしているのだろう。
だが、なんでそこまでして、台湾の苦行を救わなければならないのか。しかも、日本が貧乏くじを引いてまでやらなければならないかは、わからない。
北村さんは、台湾の防衛強化は日本のために役立つと言っている。敵の敵は味方とする発想だろう。だが、中国の政治力、経済力、軍事力の伸張により、台湾は中立化しつつある。そこでの通常潜水艦売却は、焼け石に水である。台湾としても、潜水艦ごときで中国と急に張り合う気持ちにはならない。
むしろ、今となっては、台湾に中国についたら、日米は台湾をエライ目に合わせるということを暗示する時期だろう。中国との対峙は望めないにせよ、中立を保たないと台湾も大変なことになる。中国に軍事協力したら、台湾も攻撃対象となるよ程度のことを、遠回しにわかってもらったほうが良い。
この状況で、台湾をその気にして中国に対抗させようとするのは、甘い考えだろう。
そもそも、日本は台湾に潜水艦を売れる立場にない。ドイツやフランスですら、中国の反発があるので、台湾には潜水艦を売れない。中国との通商悪化を懸念して新規の武器売却を止めている。中国は、日本が台湾に武器を売るとなると、ドイツやフランス以上に許さない。通商での条件悪化は更に悪くなる。
台湾に潜水艦を売って得られるメリットよりも、中国との貿易で金儲けできなくなるデメリットの方が大きいということだ。日本の経済は、中国市場に相当依存している。潜水艦を売ると、中国は面子から自分が損をしてでも、日本を損させようとする。尖閣でのレアメタル禁輸以上のことをされ、市場から締め出される。そうなることが目に見えているのに、台湾の防衛ごときのため、潜水艦を売る義理はない。
潜水艦を持たせて、台湾に多少なりとも中国への自信を植え付けさせるにしても、日本の臭いは消してもらわないとたまったものではない。北村さんのいうように
日本が台湾に対して潜水艦部門で協力するとなれば、当然のことながら、中国政府からの対日反撃が猛烈なものとなるのは必至である。しかしながら、台湾防衛は日本防衛に直結しているという大原則を日本政府は直視し、目先の利益に惑わされず、将来の日本の防衛のためにそのような難局を乗り越える覚悟を決めて、オーストラリア以上に台湾に対する潜水艦分野での協力を実施すべきである。
は、安全保障の理屈だけに則った話で、馬鹿正直に過ぎるということだ。
やるなら、パキスタンの核開発方式でやることを邪魔しない程度だ。台湾側が、日本で勝手に技術習得をするのを邪魔しないことと、技術者と溶接技術者のインストラクターを台湾に招聘したあとで、雇うことに気づかないフリをする程度だろう。※※
まあ、前にも書いたけど、中国の反発を考えりゃ、台湾が潜水艦を買える国って、その中国しかないじゃね?(「中国から軍艦を買うという方法もあるのではないか」) ウルトラCだけどさ、緊張緩和にもなるし、なによりも中国は反対しないでしょ。
それができなきゃ、台湾は自前で頑張って作るしかないね。でもま、今やろうとしているガトーの作り直しから始めれば、いずれはそれなりは出来るとは思う。100年前のドイツでも、50mは潜れるUボートは作れたし、それで潜水艦作戦はできた。それでも潜ってりゃレーダには引っかからないし、中国海軍に対潜努力を強要できるわけですよ。
※ 北村淳「潜水艦技術を供与して台湾の苦境を救え」『JBPRESS』(日本ビジネスプレス)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42243
でも、なんでJBPRESSの安全保障関係って、威勢にいい意見しか書かせないのかねえ。現実からすれば、到底できないような話が多いよ。
※※ それなら、中国人を雇えばいいと思うけどね。日本人以下を雇うよりも、新中国の設計者と工員まるごと雇うほうが安いし、言葉の問題もないからねえ。
※※※ 去年の同じ時期に北村さんが書いて、同じ時期に己も同じような反論やってるね。「台湾は中国の代わりにはならない」 安全保障だけが対外関係のすべてじゃないってことだ。
※※※※ いつも北村さんの記事ついて書く時のお約束だけど、北村さんの記事は、読む価値はある記事ではある。井上和彦さんや桜林美佐さんのような、中身もなければ志もない上、全く調べ物もしない、愛国エンターテインメント読み物とはぜんぜん違う。今回も井上さんは「多分台湾は中国に技術を漏らすよね~」という点を指摘してる。全体の筆致については、北村さんは承知で、商業的な見地からこうしているのだろう。
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原油がバレル75ドルを割っている。円切り下げのアレ政策のせいで、石油製品価格が落ちていることは分からないが、世界的にはそうなっている。
そうなると、ロシアは相当に苦しくなる。ロシア経済は一次産品だよりで、特に石油と天然ガスに依存している。ロシアの予算には、石油等の販売収入が含まれているが、市況はバレル98ドルを前提としているという。それ以上となると基金取り崩しで対応するとのことだが、そこにも限界がある。
このままの原油価格が継続すれば、まずは軍隊の近代化のペースが遅れることになるだろう。すでに、ロシアはウクライナ正面に拘束されている。軍事支出への影響は示されていないが、もちろんタダでできることではない。ウクライナ対応での支出増大と、原油価格低落による収入減の影響で考えられることは、装備更新の遅れである。
さらに原油価格が低落すれば、ロシアの体制にも影響をおよぼす。まずはプーチンの指導力が低下する。プーチンが人気を保つ構造の半分はチャペスと変わらず、金の力である。今のロシアは、金の力で不自由体制の不満を押さえつけている状態である。従来は、石油価格上昇の恩恵で国民にパンとサーカスを与えることができた。だが、 リーマン・ショック時のように、バレル50ドルを切り、それがある程度の期間継続すれば、それは難しくなる。
ただし、ロシアが弱くなっても日本にはさしたる影響はない。
25年前から、ロシアは無視して良い。極東ではロシアはスーパーパワーではない。極東での政治経済的な地位もたいしたものではなく、軍事的にもロシア軍は無視できる。
とはいえ、領土問題は進展しない。19世紀ならともかく、21世紀には、貧乏になっても神聖な領土は売らない。北方領土を回収できるのは、次の戦争の時くらいの話である。北朝鮮の再調査しますよ詐欺のように、譲歩や援助を狙った甘言に食いついても仕方ないだろう。
まずは、本当に困ったときに、天然資源を買い叩くくらいか。ロシアが自前で開発できないガス田や鉱物資源、オホーツクでの漁業権について、開発権を買うくらいではないかね。
そうなると、ロシアは相当に苦しくなる。ロシア経済は一次産品だよりで、特に石油と天然ガスに依存している。ロシアの予算には、石油等の販売収入が含まれているが、市況はバレル98ドルを前提としているという。それ以上となると基金取り崩しで対応するとのことだが、そこにも限界がある。
このままの原油価格が継続すれば、まずは軍隊の近代化のペースが遅れることになるだろう。すでに、ロシアはウクライナ正面に拘束されている。軍事支出への影響は示されていないが、もちろんタダでできることではない。ウクライナ対応での支出増大と、原油価格低落による収入減の影響で考えられることは、装備更新の遅れである。
さらに原油価格が低落すれば、ロシアの体制にも影響をおよぼす。まずはプーチンの指導力が低下する。プーチンが人気を保つ構造の半分はチャペスと変わらず、金の力である。今のロシアは、金の力で不自由体制の不満を押さえつけている状態である。従来は、石油価格上昇の恩恵で国民にパンとサーカスを与えることができた。だが、 リーマン・ショック時のように、バレル50ドルを切り、それがある程度の期間継続すれば、それは難しくなる。
ただし、ロシアが弱くなっても日本にはさしたる影響はない。
25年前から、ロシアは無視して良い。極東ではロシアはスーパーパワーではない。極東での政治経済的な地位もたいしたものではなく、軍事的にもロシア軍は無視できる。
とはいえ、領土問題は進展しない。19世紀ならともかく、21世紀には、貧乏になっても神聖な領土は売らない。北方領土を回収できるのは、次の戦争の時くらいの話である。北朝鮮の再調査しますよ詐欺のように、譲歩や援助を狙った甘言に食いついても仕方ないだろう。
まずは、本当に困ったときに、天然資源を買い叩くくらいか。ロシアが自前で開発できないガス田や鉱物資源、オホーツクでの漁業権について、開発権を買うくらいではないかね。
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沖縄知事選で、翁長さんが当選した。普天間もNO、辺野古もNOという立場が支持を受けた形である。
その翁長さんが、ラジオのインタビューで興味深いことを言っている。
そして、ラジオのコメントも興味ふかい発言をしている。番組ゲストの仲村清司さんが「『私は死にますよ』は、保守の本懐ではないか」(23時20分頃)というものだ。確かに、今の革新系の政治家はそういうことは言わないし、あまり命を投げ出すものでもない。※※
ある程度に功を遂げた政治家は、歴史の評価を気にする。翁長さんは政治家30年、年齢も64となる。死んだ後の名を惜しむ年頃である。普天間、辺野古へのNOでは、妥協しないし、妥協した現知事の汚辱をみれば、士大夫としてできるものではない。逆に、在沖米軍問題を進めれば、後の選挙で負けようとも、名誉は死ぬまで、あるいは死後も続く。
もちろん、現知事の埋立免許も、故郷のために良かれと判断した結果である、だが、汪兆銘化した以上、汚辱は免れない。免許自体、県民からすれば裏切り行為である。その上、汚名を着てまで妥協した上での調査工事実施でも、安倍政権には顔に泥を塗られている。現地時は工事警備には穏便にと何回もリクエストしたのに、強硬警備となってしまっている。
翁長さんは、その轍は踏めない。踏むと死ぬまで、死後も断罪される。だから、県民の付託を受けた牧民官として、公言したとおりNOと言い続け、死んでみせるだろう。それ以外の方法はない。逆に牧民官として死ねば、島田知事のように後世まで名誉に包まれることもできるかもしれない。
実際にNOと言い続ければ、芽も出る話でもある。まずは、翁長さんの政治力があがる。現知事が汪兆銘なら、蒋介石のようなものだ。蒋介石は戦場で負け続けようが、日本帝国主義と戦い続けることで、政治力がパワーアップした。さらにその上で、NOと言い続ければ、普天間を残すか、辺野古に移すかの二択以外のオプションについても直視する状況が生まれてくる。具体的には海兵隊を日本から撤退させるというものだ。
そもそも、海兵隊駐留は、日米同盟にとって必須ではない。海兵隊陸上戦力や、オスプレイ他のヘリ部隊は中国との対峙で全く役に立っていない。§ 日米と中国との対峙は、軍艦と航空機で行われており、地上戦力は屁の役にも立たない。戦時にも、米海兵隊が殴り込める先も、南沙程度しかない。
そして、日米同盟に刺さっている刺も、主として海兵隊である。普天間問題、辺野古問題、米軍犯罪へのイメージは、すべて海兵隊に収斂している。逆に、普天間や辺野古基地そのものも、有事のみ使うような自衛隊管理施設になれば、それほどの反発もない。
逆に言えば、海兵隊を日本から除けば日米同盟はヨリ安定化する。とりあえずは、沖縄の県民感情は好転するし、嘉手納や勝連への飛び火も防げる。那覇基地の滑走路増設もうまく回る。
この観点からすれば、海兵隊撤退は日米沖にとって最善手である。問題は、政権党の保守派や政府の一部が、米国の国益と、米安全保障サイドの要求と、海兵隊益§§ の切り分けができていないことにある。だが、新知事が沖縄県民の後押しを受けて、NOと言い続ければ政権党や政府もそれを直視し、理解することになるだろう。
※ 「荻上チキSession-22」TBSラジオ(TBS,2014.11.17)
※※ 今の辺野古での抗議や、上関原発の件はそういう人もいるだろうが、政治家でそういう人は、見る限りではいない。
ただ、この雰囲気では、工事警備をこじらせると辺野古で、例えば「ここで死ぬなら本望」の老い先短いジジィババァがでてくる可能性が高い。さらにその上、ナショナリズム勃興期にある沖縄という、想像の共同体のためになにをするかがわかったものではない。実際に、祝島は、党派性を超え、死にぞこないのジジィババァが先頭に出て座り込みのをやっているので、当然手は出せていない。この点で、沖縄局は危機感が足りない。もし何かあると、今後30年は悪者扱いで後ろ指をさされ、他米軍の工事や、自衛隊工事や基地対策にも祟る。
§ 岩国の海兵航空団は役立つかもしれないが、イタリアの事故の件を見ても、固定翼でも海兵隊はロクなことはしそうにない。
§§ 嘉手納統合案が一番ポシャった理由は、米空軍が海兵隊を嫌がったせいという話もある。そもそも、普天間-辺野古は在日米軍そのものの利益ではない。
その翁長さんが、ラジオのインタビューで興味深いことを言っている。
ボクは裏切る前に自分が死にますよ。それくらいの気持ちを言わないとね沖縄の政治はできないですよ。ね。俺はそのくらいの決意でやらないといかんですよ。うん。これをね、今、予測不可能ななかでね、こんな言い方をされるとね。私がどういってそんな言葉で言えるかったらね。その時は死んでみせますというね、そのくらいの決意でしかない、いえないですね。(翁長雄志)
「荻上チキSession-22」TBSラジオ(TBS,2014.11.17)23時17分頃から聞き取り
そして、ラジオのコメントも興味ふかい発言をしている。番組ゲストの仲村清司さんが「『私は死にますよ』は、保守の本懐ではないか」(23時20分頃)というものだ。確かに、今の革新系の政治家はそういうことは言わないし、あまり命を投げ出すものでもない。※※
ある程度に功を遂げた政治家は、歴史の評価を気にする。翁長さんは政治家30年、年齢も64となる。死んだ後の名を惜しむ年頃である。普天間、辺野古へのNOでは、妥協しないし、妥協した現知事の汚辱をみれば、士大夫としてできるものではない。逆に、在沖米軍問題を進めれば、後の選挙で負けようとも、名誉は死ぬまで、あるいは死後も続く。
もちろん、現知事の埋立免許も、故郷のために良かれと判断した結果である、だが、汪兆銘化した以上、汚辱は免れない。免許自体、県民からすれば裏切り行為である。その上、汚名を着てまで妥協した上での調査工事実施でも、安倍政権には顔に泥を塗られている。現地時は工事警備には穏便にと何回もリクエストしたのに、強硬警備となってしまっている。
翁長さんは、その轍は踏めない。踏むと死ぬまで、死後も断罪される。だから、県民の付託を受けた牧民官として、公言したとおりNOと言い続け、死んでみせるだろう。それ以外の方法はない。逆に牧民官として死ねば、島田知事のように後世まで名誉に包まれることもできるかもしれない。
実際にNOと言い続ければ、芽も出る話でもある。まずは、翁長さんの政治力があがる。現知事が汪兆銘なら、蒋介石のようなものだ。蒋介石は戦場で負け続けようが、日本帝国主義と戦い続けることで、政治力がパワーアップした。さらにその上で、NOと言い続ければ、普天間を残すか、辺野古に移すかの二択以外のオプションについても直視する状況が生まれてくる。具体的には海兵隊を日本から撤退させるというものだ。
そもそも、海兵隊駐留は、日米同盟にとって必須ではない。海兵隊陸上戦力や、オスプレイ他のヘリ部隊は中国との対峙で全く役に立っていない。§ 日米と中国との対峙は、軍艦と航空機で行われており、地上戦力は屁の役にも立たない。戦時にも、米海兵隊が殴り込める先も、南沙程度しかない。
そして、日米同盟に刺さっている刺も、主として海兵隊である。普天間問題、辺野古問題、米軍犯罪へのイメージは、すべて海兵隊に収斂している。逆に、普天間や辺野古基地そのものも、有事のみ使うような自衛隊管理施設になれば、それほどの反発もない。
逆に言えば、海兵隊を日本から除けば日米同盟はヨリ安定化する。とりあえずは、沖縄の県民感情は好転するし、嘉手納や勝連への飛び火も防げる。那覇基地の滑走路増設もうまく回る。
この観点からすれば、海兵隊撤退は日米沖にとって最善手である。問題は、政権党の保守派や政府の一部が、米国の国益と、米安全保障サイドの要求と、海兵隊益§§ の切り分けができていないことにある。だが、新知事が沖縄県民の後押しを受けて、NOと言い続ければ政権党や政府もそれを直視し、理解することになるだろう。
※ 「荻上チキSession-22」TBSラジオ(TBS,2014.11.17)
※※ 今の辺野古での抗議や、上関原発の件はそういう人もいるだろうが、政治家でそういう人は、見る限りではいない。
ただ、この雰囲気では、工事警備をこじらせると辺野古で、例えば「ここで死ぬなら本望」の老い先短いジジィババァがでてくる可能性が高い。さらにその上、ナショナリズム勃興期にある沖縄という、想像の共同体のためになにをするかがわかったものではない。実際に、祝島は、党派性を超え、死にぞこないのジジィババァが先頭に出て座り込みのをやっているので、当然手は出せていない。この点で、沖縄局は危機感が足りない。もし何かあると、今後30年は悪者扱いで後ろ指をさされ、他米軍の工事や、自衛隊工事や基地対策にも祟る。
§ 岩国の海兵航空団は役立つかもしれないが、イタリアの事故の件を見ても、固定翼でも海兵隊はロクなことはしそうにない。
§§ 嘉手納統合案が一番ポシャった理由は、米空軍が海兵隊を嫌がったせいという話もある。そもそも、普天間-辺野古は在日米軍そのものの利益ではない。
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理系上がりに兵書しか読ませないと、世間知らずの将校が生まれる。JBPressの森清勇さんの記事※ をみると、将校教育について、戦前と全く同じ失敗をしていることが伺える。
森さんの「日本のジャーナリストの怠慢とジャーナリズムの堕落」だが、内容的にはいつもの恨み節である。だが、今回については、あきらかな間違いがある。
まずは、調べなかったり、陸自の失敗と自衛隊の失敗を混同している。具体的にはここだ
大蔵と防衛の公務員宿舎には、面積差はない。森さんは大蔵省(全公務員向け)の官舎が広いとしているが、たまたま狭い宿舎に押し込まれただけの話である。宿舎には単身から家族持ち用(110平米とかある)まであるが、防衛は人事計画が寸前ギリギリなので宿舎手配がうまくいかない。独身者10人、所帯持ち5人の後任に、独身5人、所帯持ち10人となれば、狭い所に押し込められるだけの話である。それがいやなら、森さんがキチンと調整すべきだし、嫌なら外に家を借りればいい。家賃は一定額まで半額補助がでる。
予算編成時期にベッドが用意されないのは、他省庁も同じである。どこの省庁も、正規のベッドはない。国交や文科に行ったヤツに聞いても、アレは個人で買うもので与えられるものではない。毎日帰れないからそうしているだけの話である。対して、今の防衛省には、有事用として作ったシャワー、洗濯機付きの正規の寝床がある。大面積和室×1、陸海空用×各1だが、これは他省庁にはない。ちなみに担当として清掃業者込みで全部を管理していたが、結構なカネを掛けている。
本来の出張なら、旅費(バウチャー買えば余る)も日当(5400円だったか)もキチンとでる。後払証=運搬費による輸送は、部隊単位の輸送くらいしか使われない。それを個人単位の出張につかうことは、海空には曹士でもまずない。陸が正規の予算要求をしていないか、旅費類をどっかの中央部署に吸い取られている結果だろう。そもそも出張は個人で要求する。嫌なら行くなという話だ。
森さんは、慰安婦問題報道でも、日本の名誉を優先するといい切るあたり、ジャーナリズムの本質を理解していない。
そもそも、慰安婦問題で日本が責められているのは、吉田証言が原因ではない。人身売買と管理買春が原因である。「軍の強制連行ではなく、『関与』を示すものでしかない」(森)と述べているのは問題の本質を誤っている。「関与」そのものが問題なのである。さらに言えば、強制連行の事例そのものも皆無でもない。
そして、臭いものにフタをするのが、マスコミの仕事ではない。国益や名誉を考えろというが、ジャーナリズムは国益や名誉のために事実をまげるのが仕事だと勘違いしているのだろう。
結論として「産経こそがクォリティ紙に相応しい」(森)とするのも、やはり世間とのズレを感じる。兵隊時代に自衛隊をヨイショするマスコミが良いマスコミ※※ だという思い込みなのだろう。それで産経だけを読むと、そう考えるようになるということだ。クオリティ紙は、国益や国の名誉のために臭いものにフタはしない。一部の読者層をヨイショするために、国民の自衛官やら警察官顕彰もしない。
森さんがこの手の発言をするバックグランドとしては、やはり理系教育と兵書ばかりを読んできたものがあるのだろう。
理系については、某教団がアレな理由と通じるものがある。理系理系そのものが悪いわけではないが、社会に対して批判的な読書をする習慣もない。同じ事件について、右派左派両方からの主張を比較するような教育はない。自分たちが常識と考える慣習を疑う習慣もない。
兵書の読み過ぎも同じである。特に陸はCGSを通る教育ばかりを行うし、そこで思想統制が図られる。当今はドクトリンという言葉を戦策レベルに安易に使うがが、本来の意味は思想や価値観の統制に近い。用兵術や戦略論の類は、所詮は社会科学にすぎないが、出来ん子はそれを自然科学と勘違いしたりする。価値観統制も、相当ズレているもので、陸CGS出で基地対策をやっていた奴が、基地対策をやっている己に、「北富士演習場での入会はけしからん」といって、忍野の母の戦いを知らないのかと唖然としたことがある。その感覚では、有事に使用範囲や期間のお願いも難しかろうと思ったよ。
教育では用兵術、幕僚勤務でもG-3(作戦)系統しかやらせないから、行政関連や予算執行の経験もないのでトンチンカンなことを言いだす。「防衛官舎は狭い」とか「官費のベッドがない」「出張で旅費がない」といいだす森さんの背景には、理系+兵書教育の弊害がある。ある意味で被害者とも言えるが、任官以降に自腹で一般書を買って読む機会はいくらでもあった点からすれば、自業自得とも言える。
逆に己が知る限り、将官クラスは、まともな一般書や一般紙を読んでいるし、性格や人使いはともかく世間との乖離はそれほどない。新聞は朝日と日経、雑誌や本には『諸君』(これはいい右派誌だった)もあったが、わだつみの声もあたったし、何回読んでも挫折した石母田正を見た時には「負けた」と思った。(読んだかどうかは聞いていない)
逆に定年将補で終わるあたりには、産経と正論をおいて右派的な発言をするタイプも結構いるし、高い確率でマイナー宗教に帰依している。世間話や部下指導等でも、そのスタンスでやるから、1佐(一)にはなれても、将官になれないのだろうと思っていたよ。森さんも、御趣旨についてはともかくとして、そんな感じなのだろう。※※※
※ 森清勇「日本のジャーナリストの怠慢とジャーナリズムの堕落 -南京大虐殺や百人斬りの虚報も朝日新聞だけの責任か」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2014.11.17)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42191
※※ 防大出は大学の段階でそう考えるらしい。幹部候補生の段階でも「分隊でとる新聞は産経」と機械的に発言していた。自分の会社を擁護する新聞を読んでなにか役に立つものかねと文句をつけたら、朝日と読売になったがね。
※※※ このタイプは、むしろ人使いや性格はいいが(海空の田母神恩顧1佐は、4人中4人がそんな感じ)、中にはパワハラで裁判もいる。一術校の時、自己啓発にハマり、お前は精神が悪いと文句つけてきた課程科長が、佐世保の指揮官でパワハラ裁判、賠償金となった時には、そうだろうなあと思ったよ。将官になるヤツなら、基本は全員に当たりが悪くとも、パワハラや個人への違法行為はキレイに避けるものだ。
森さんの「日本のジャーナリストの怠慢とジャーナリズムの堕落」だが、内容的にはいつもの恨み節である。だが、今回については、あきらかな間違いがある。
まずは、調べなかったり、陸自の失敗と自衛隊の失敗を混同している。具体的にはここだ
管理面においても、同一敷地内にある大蔵省と防衛庁(共に当時)の官舎を比べると、防衛庁官舎は狭く貧弱であったし、予算査定時期になると、他の省庁ではあり得ないような庁舎のコンクリート床に毛布を敷いて寝泊まりした。
一般の公務員や会社員などには理解されない自衛隊特有の旅費体系で、出張においても旅費や日当などの現金は一切支給されない。「運搬費」という形で目的地までの切符が渡される。給食・宿泊は部隊で行い、諸々の経費には自分の給料から出す仕儀となる。
大蔵と防衛の公務員宿舎には、面積差はない。森さんは大蔵省(全公務員向け)の官舎が広いとしているが、たまたま狭い宿舎に押し込まれただけの話である。宿舎には単身から家族持ち用(110平米とかある)まであるが、防衛は人事計画が寸前ギリギリなので宿舎手配がうまくいかない。独身者10人、所帯持ち5人の後任に、独身5人、所帯持ち10人となれば、狭い所に押し込められるだけの話である。それがいやなら、森さんがキチンと調整すべきだし、嫌なら外に家を借りればいい。家賃は一定額まで半額補助がでる。
予算編成時期にベッドが用意されないのは、他省庁も同じである。どこの省庁も、正規のベッドはない。国交や文科に行ったヤツに聞いても、アレは個人で買うもので与えられるものではない。毎日帰れないからそうしているだけの話である。対して、今の防衛省には、有事用として作ったシャワー、洗濯機付きの正規の寝床がある。大面積和室×1、陸海空用×各1だが、これは他省庁にはない。ちなみに担当として清掃業者込みで全部を管理していたが、結構なカネを掛けている。
本来の出張なら、旅費(バウチャー買えば余る)も日当(5400円だったか)もキチンとでる。後払証=運搬費による輸送は、部隊単位の輸送くらいしか使われない。それを個人単位の出張につかうことは、海空には曹士でもまずない。陸が正規の予算要求をしていないか、旅費類をどっかの中央部署に吸い取られている結果だろう。そもそも出張は個人で要求する。嫌なら行くなという話だ。
森さんは、慰安婦問題報道でも、日本の名誉を優先するといい切るあたり、ジャーナリズムの本質を理解していない。
しかし、[吉田証言が]国際社会の問題になる以前に、どのマスコミも、日本の名誉は「我がこと」という意識に至らなかったのだろうか。「我がこと」となれば、何とかしなければという思いに駆られるに違いない。
そもそも、慰安婦問題で日本が責められているのは、吉田証言が原因ではない。人身売買と管理買春が原因である。「軍の強制連行ではなく、『関与』を示すものでしかない」(森)と述べているのは問題の本質を誤っている。「関与」そのものが問題なのである。さらに言えば、強制連行の事例そのものも皆無でもない。
そして、臭いものにフタをするのが、マスコミの仕事ではない。国益や名誉を考えろというが、ジャーナリズムは国益や名誉のために事実をまげるのが仕事だと勘違いしているのだろう。
結論として「産経こそがクォリティ紙に相応しい」(森)とするのも、やはり世間とのズレを感じる。兵隊時代に自衛隊をヨイショするマスコミが良いマスコミ※※ だという思い込みなのだろう。それで産経だけを読むと、そう考えるようになるということだ。クオリティ紙は、国益や国の名誉のために臭いものにフタはしない。一部の読者層をヨイショするために、国民の自衛官やら警察官顕彰もしない。
森さんがこの手の発言をするバックグランドとしては、やはり理系教育と兵書ばかりを読んできたものがあるのだろう。
理系については、某教団がアレな理由と通じるものがある。理系理系そのものが悪いわけではないが、社会に対して批判的な読書をする習慣もない。同じ事件について、右派左派両方からの主張を比較するような教育はない。自分たちが常識と考える慣習を疑う習慣もない。
兵書の読み過ぎも同じである。特に陸はCGSを通る教育ばかりを行うし、そこで思想統制が図られる。当今はドクトリンという言葉を戦策レベルに安易に使うがが、本来の意味は思想や価値観の統制に近い。用兵術や戦略論の類は、所詮は社会科学にすぎないが、出来ん子はそれを自然科学と勘違いしたりする。価値観統制も、相当ズレているもので、陸CGS出で基地対策をやっていた奴が、基地対策をやっている己に、「北富士演習場での入会はけしからん」といって、忍野の母の戦いを知らないのかと唖然としたことがある。その感覚では、有事に使用範囲や期間のお願いも難しかろうと思ったよ。
教育では用兵術、幕僚勤務でもG-3(作戦)系統しかやらせないから、行政関連や予算執行の経験もないのでトンチンカンなことを言いだす。「防衛官舎は狭い」とか「官費のベッドがない」「出張で旅費がない」といいだす森さんの背景には、理系+兵書教育の弊害がある。ある意味で被害者とも言えるが、任官以降に自腹で一般書を買って読む機会はいくらでもあった点からすれば、自業自得とも言える。
逆に己が知る限り、将官クラスは、まともな一般書や一般紙を読んでいるし、性格や人使いはともかく世間との乖離はそれほどない。新聞は朝日と日経、雑誌や本には『諸君』(これはいい右派誌だった)もあったが、わだつみの声もあたったし、何回読んでも挫折した石母田正を見た時には「負けた」と思った。(読んだかどうかは聞いていない)
逆に定年将補で終わるあたりには、産経と正論をおいて右派的な発言をするタイプも結構いるし、高い確率でマイナー宗教に帰依している。世間話や部下指導等でも、そのスタンスでやるから、1佐(一)にはなれても、将官になれないのだろうと思っていたよ。森さんも、御趣旨についてはともかくとして、そんな感じなのだろう。※※※
※ 森清勇「日本のジャーナリストの怠慢とジャーナリズムの堕落 -南京大虐殺や百人斬りの虚報も朝日新聞だけの責任か」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2014.11.17)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42191
※※ 防大出は大学の段階でそう考えるらしい。幹部候補生の段階でも「分隊でとる新聞は産経」と機械的に発言していた。自分の会社を擁護する新聞を読んでなにか役に立つものかねと文句をつけたら、朝日と読売になったがね。
※※※ このタイプは、むしろ人使いや性格はいいが(海空の田母神恩顧1佐は、4人中4人がそんな感じ)、中にはパワハラで裁判もいる。一術校の時、自己啓発にハマり、お前は精神が悪いと文句つけてきた課程科長が、佐世保の指揮官でパワハラ裁判、賠償金となった時には、そうだろうなあと思ったよ。将官になるヤツなら、基本は全員に当たりが悪くとも、パワハラや個人への違法行為はキレイに避けるものだ。
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なんで『フィガロ』がやったフランスの世論調査やら元大統領のインタビューを、ノーボスチ通信から孫引きするのか不思議なもの。だから、直接『フィガロ』を読んでみたのだけども。あまりにも面白い記事を見つけたので紹介する。
『フィガロ』で引き伸ばしの話が出ている。"Mistral : Hollande veut décider sans "pression""2時間前の記事だけど、とりあえずオランド大統領は、面倒事はしたくないので引き延ばしたい様子。
内容は、オランド大統領が、「ウクライナ問題が解決したら引き渡すよ」と言ったとのことだ。フランス語は読めないので、グーグル先生の翻訳で読んだ。仏語を日本語にしても、念の為に英語にしても、内容的には一致するので問題ない。
当然だが、ウクライナ情勢はいつ解決するかはわからない。体の良い引き伸ばしだ。
もちろん、これは最終決定ではない。とりあえずロシアと欧米、国内向け世論の反応をみてみようかというものだだろう。それに一喜一憂してもしょうがないのだが。
ただし、揚陸艦については「引渡しもしない、契約破棄もしない(だから金も払わない)」という選択肢の実現性をさぐっていることも伺える。今の情勢では、フランスにとってはそれが一番よい解決法であるためだ。もちろん、ウクライナがどうなろうと、フランスは内心は売り払いたいし、2隻目も売りたいが、それは現実的な選択肢ではない。
ちなみに、問題先送りは、プーチンにとっても、極端に悪い話ではない。引き渡されないにしても、契約解除にしても、どちらもロシア包囲網の強化を印象づける。だが、引き伸ばしであれば政治的なショックも少なくて済む。契約は生きていると言えるからだ。
既支払分云々にしても、いい抜けはできる。フランスは契約に従って、キチンと建造している。その実費だとも主張できる。預かった金ではなく、建造に要した費用の一部で、既に使用したと強弁する余地はある。その引渡しが、ウクライナ情勢が終わったあとになるかもしれないだけの話だ。
なんにしても、実物の揚陸艦も、金もフランスの手元にある。決めるのはフランスであって、やいのやいのロシアが文句をつけてもしかたがない。欧米も同じようにか、それ以上にフランスに渡すなと、やいのやいのいうので相殺される。フランスは自分の都合を優先して、引き渡すか、契約解除か、引き渡さずに契約解除もしないかを、とっくり時間を掛けて判断できるということだ。
まー、そこで「商道徳だから支払え」とか、名誉ロシア人(自称)としての名誉を掛けて息巻いてもしょうがない。
もともと、自分の判断がうまくいかないフラストレーションなのでしょう。「情弱には理解できませんが、ロシアに引渡します」とか「情弱は理解してませんが、違約金でロシアはウハウハです」と大見え切った以上、後もない。(一回後退したけどね)
ただ、「フランスは売って欲しい、支払って欲しい」願望と、「フランスは売るだろうか、支払うだろうか」検討は別のものだよね。そして、検討に対して反発しても、せんないことじゃないの。
まあ、事情通を目指すなら、翻訳権があるかないかの怪しい内容を公開するよりも、情勢みて、フランスに可能な行動をみて、判断すべきじゃないの?
※ "Mistral : Hollande veut décider sans "pression""Le Figaro"(Le Figaro,2014.10.16)http://www.lefigaro.fr/flash-actu/2014/11/16/97001-20141116FILWWW00021-mistral-hollande-veut-decider-sans-pression.php
速報のようなので、ルモンドとか、あるいは英米系新聞の後追いも注視すべきか
※※ 「10式戦車が欲しい」という願望と、「10式戦車は必要か」という検討を切り分けられなかった連中に近いよねえ。
『フィガロ』で引き伸ばしの話が出ている。"Mistral : Hollande veut décider sans "pression""2時間前の記事だけど、とりあえずオランド大統領は、面倒事はしたくないので引き延ばしたい様子。
内容は、オランド大統領が、「ウクライナ問題が解決したら引き渡すよ」と言ったとのことだ。フランス語は読めないので、グーグル先生の翻訳で読んだ。仏語を日本語にしても、念の為に英語にしても、内容的には一致するので問題ない。
当然だが、ウクライナ情勢はいつ解決するかはわからない。体の良い引き伸ばしだ。
もちろん、これは最終決定ではない。とりあえずロシアと欧米、国内向け世論の反応をみてみようかというものだだろう。それに一喜一憂してもしょうがないのだが。
ただし、揚陸艦については「引渡しもしない、契約破棄もしない(だから金も払わない)」という選択肢の実現性をさぐっていることも伺える。今の情勢では、フランスにとってはそれが一番よい解決法であるためだ。もちろん、ウクライナがどうなろうと、フランスは内心は売り払いたいし、2隻目も売りたいが、それは現実的な選択肢ではない。
ちなみに、問題先送りは、プーチンにとっても、極端に悪い話ではない。引き渡されないにしても、契約解除にしても、どちらもロシア包囲網の強化を印象づける。だが、引き伸ばしであれば政治的なショックも少なくて済む。契約は生きていると言えるからだ。
既支払分云々にしても、いい抜けはできる。フランスは契約に従って、キチンと建造している。その実費だとも主張できる。預かった金ではなく、建造に要した費用の一部で、既に使用したと強弁する余地はある。その引渡しが、ウクライナ情勢が終わったあとになるかもしれないだけの話だ。
なんにしても、実物の揚陸艦も、金もフランスの手元にある。決めるのはフランスであって、やいのやいのロシアが文句をつけてもしかたがない。欧米も同じようにか、それ以上にフランスに渡すなと、やいのやいのいうので相殺される。フランスは自分の都合を優先して、引き渡すか、契約解除か、引き渡さずに契約解除もしないかを、とっくり時間を掛けて判断できるということだ。
まー、そこで「商道徳だから支払え」とか、名誉ロシア人(自称)としての名誉を掛けて息巻いてもしょうがない。
もともと、自分の判断がうまくいかないフラストレーションなのでしょう。「情弱には理解できませんが、ロシアに引渡します」とか「情弱は理解してませんが、違約金でロシアはウハウハです」と大見え切った以上、後もない。(一回後退したけどね)
ただ、「フランスは売って欲しい、支払って欲しい」願望と、「フランスは売るだろうか、支払うだろうか」検討は別のものだよね。そして、検討に対して反発しても、せんないことじゃないの。
まあ、事情通を目指すなら、翻訳権があるかないかの怪しい内容を公開するよりも、情勢みて、フランスに可能な行動をみて、判断すべきじゃないの?
※ "Mistral : Hollande veut décider sans "pression""Le Figaro"(Le Figaro,2014.10.16)http://www.lefigaro.fr/flash-actu/2014/11/16/97001-20141116FILWWW00021-mistral-hollande-veut-decider-sans-pression.php
速報のようなので、ルモンドとか、あるいは英米系新聞の後追いも注視すべきか
※※ 「10式戦車が欲しい」という願望と、「10式戦車は必要か」という検討を切り分けられなかった連中に近いよねえ。
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こないだの技本パンフにあった電気防食とUEP対策の件が、会計検査で引っかかっている。※ 要は、計測機器について納入期限が来ても現物がないのに検査調書を作ったという話。
実際に、納入期限にモノがないのは、よくある話である。
3月は31日までだが、4月3日とか5日に来ることはある。それを信じられるなら、31日付で作っといて、現物が届いてから31日付の調書を上げれば良い。
納期が怪しい時や「この業者信用できない」となった時には、不合格にする。できていないのを承知で、31日段階での完成品を持ってこさせて、検査不合格にして、2週間の再検査として手直しを指示する。つまり、これで期間は2週間伸びる。業者としても契約実績に傷がつかないから、いうことは聞く。これを「3月は45日まであるけんのぅ」とよく言っていた。
だが、この件では、6月30日まで現物ができていない。契約相手方が、商売よりも技術を売り物にする会社だから、間に合わせようとする心が弱いのだろう。己も一回、磁気センサで「なにを言い出すのかこの会社」と思ったことがあるし「それは非現実的だ」、「やれるものならやってご覧」といったこともある。
技本の件は、しかたがないので、おそらく同じ機能を持つ機械をそこに設置して、当座をごまかし、その後に本物をいれたのだろう。通常はバレないものだが、会計検査でそれがバレた。馬鹿正直に完成写真でも撮っておいて、そこに違うものが映りこんでいて、それが現物と違うことに気づかれたのだろう。
下手に代替機をいれないで、全く不動作でもいいから本物のガワだけでも入れておいて、機械は後で嵌めれば良さそうなものだがね。機械が半年で壊れることもあるし、それは保証期間云々なのだがねえ。
まあ、技本はそのあたり甘そうな感じはする。普通は会計検査はなるべくさせない。
海自なら飛行機乗りませんかとか、艦艇で訓練状況を見ませんかという。検査官の半分は出向なので、相身互いで、問題をつつく可能性を減らせるのでそれに乗ってくる。
でも、たまに指揮官がマヌケがしっかり検査させろとか言い出すとおかしくなる。会計検査に100%耐えられる行政機関なんかないのにね。
他にもテクニックはある。旧施設庁にはヤバイ時には、突かれてもいいところの検査書類に大穴をあけるとか、そういったノウハウを得々として語る爺様がいた。免れて罪なしの類で、褒められたものでもないが、本当にヤバイならそれをすればよい。
まあ、発表を見ても世知慣れていない感じだっだ。やはり技本は引っかかるべくして引っかかったのだろう。
とはいえ、技本は言うほど悪質でもない。半分は、誤魔化すのが下手で引っかかるような処理をしたやつも悪いが、正味半分は、技術バカの会社の納期遅れと、そこの営業がアレなせいでもある。
本当に悪質なのは、こっちの方※※ だろう。東方の第334会計隊なのだが、支払いの権限を持っている会計係長(調書には苗字がでている)が偽造書類を作り、自分の口座に国庫金400万を振り込ませたのはなかなかのもの。詐欺というか横領そのもので、それに比べれば、技本の方は問題でもない。「コラッ」と減俸程度で済む話で、その後でバリバリ働いて取り返せば良い程度のものだ。
※「物品の調達に当たり、契約物品が納期までに納入されていなかったにもかかわらず、納入されたとする虚偽の検査調書を作成するなど会計経理が不適正」『平成25年度決算会計報告の概要』(会計検査院,2014.11.7)http://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary25/pdf/fy25_futo_510.pdf
※※ 「職員の不正行為」『平成25年度決算会計報告の概要』(会計検査院,2014.11.7)http://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary25/pdf/fy25_futo_520.pdf
実際に、納入期限にモノがないのは、よくある話である。
3月は31日までだが、4月3日とか5日に来ることはある。それを信じられるなら、31日付で作っといて、現物が届いてから31日付の調書を上げれば良い。
納期が怪しい時や「この業者信用できない」となった時には、不合格にする。できていないのを承知で、31日段階での完成品を持ってこさせて、検査不合格にして、2週間の再検査として手直しを指示する。つまり、これで期間は2週間伸びる。業者としても契約実績に傷がつかないから、いうことは聞く。これを「3月は45日まであるけんのぅ」とよく言っていた。
だが、この件では、6月30日まで現物ができていない。契約相手方が、商売よりも技術を売り物にする会社だから、間に合わせようとする心が弱いのだろう。己も一回、磁気センサで「なにを言い出すのかこの会社」と思ったことがあるし「それは非現実的だ」、「やれるものならやってご覧」といったこともある。
技本の件は、しかたがないので、おそらく同じ機能を持つ機械をそこに設置して、当座をごまかし、その後に本物をいれたのだろう。通常はバレないものだが、会計検査でそれがバレた。馬鹿正直に完成写真でも撮っておいて、そこに違うものが映りこんでいて、それが現物と違うことに気づかれたのだろう。
下手に代替機をいれないで、全く不動作でもいいから本物のガワだけでも入れておいて、機械は後で嵌めれば良さそうなものだがね。機械が半年で壊れることもあるし、それは保証期間云々なのだがねえ。
まあ、技本はそのあたり甘そうな感じはする。普通は会計検査はなるべくさせない。
海自なら飛行機乗りませんかとか、艦艇で訓練状況を見ませんかという。検査官の半分は出向なので、相身互いで、問題をつつく可能性を減らせるのでそれに乗ってくる。
でも、たまに指揮官がマヌケがしっかり検査させろとか言い出すとおかしくなる。会計検査に100%耐えられる行政機関なんかないのにね。
他にもテクニックはある。旧施設庁にはヤバイ時には、突かれてもいいところの検査書類に大穴をあけるとか、そういったノウハウを得々として語る爺様がいた。免れて罪なしの類で、褒められたものでもないが、本当にヤバイならそれをすればよい。
まあ、発表を見ても世知慣れていない感じだっだ。やはり技本は引っかかるべくして引っかかったのだろう。
とはいえ、技本は言うほど悪質でもない。半分は、誤魔化すのが下手で引っかかるような処理をしたやつも悪いが、正味半分は、技術バカの会社の納期遅れと、そこの営業がアレなせいでもある。
本当に悪質なのは、こっちの方※※ だろう。東方の第334会計隊なのだが、支払いの権限を持っている会計係長(調書には苗字がでている)が偽造書類を作り、自分の口座に国庫金400万を振り込ませたのはなかなかのもの。詐欺というか横領そのもので、それに比べれば、技本の方は問題でもない。「コラッ」と減俸程度で済む話で、その後でバリバリ働いて取り返せば良い程度のものだ。
※「物品の調達に当たり、契約物品が納期までに納入されていなかったにもかかわらず、納入されたとする虚偽の検査調書を作成するなど会計経理が不適正」『平成25年度決算会計報告の概要』(会計検査院,2014.11.7)http://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary25/pdf/fy25_futo_510.pdf
※※ 「職員の不正行為」『平成25年度決算会計報告の概要』(会計検査院,2014.11.7)http://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary25/pdf/fy25_futo_520.pdf
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フランスには、引渡しも、違約金支払いもしないオプションがある。ウクライナ情勢を受け、ロシア向けミストラル級売却をどうするかが問題となっているが、フランスが持つ選択肢は、契約遂行での引渡しか、契約解除と違約金支払いだけではない。引渡しもせず、違約金も支払わない選択肢もある。
これはフランスにはメリットとなる。まず、国際協調体制に留まれること。そしてウクライナ情勢を理由に、金を払わずに済むことである。
ロシアへの揚陸艦引渡しは、武器輸出であるため、実施は難しい。ウクライナ情勢により、欧米は対露強硬策で結束している。その中で、フランスが揚陸艦を引き渡すことは、ロシアへのいわば利敵行為となり、欧米の非難を浴びる。揚陸艦は戦力としては取るに足らないものであるが、欧州の対露強硬策をなし崩しにするものである。内心では売り渡したいが、世間体から実施は難しい
だが、契約解除により、違約金を支払うことは、フランスにとって損となるだけである。こちらはそれほどの非難はうけないだろう。だが、フランスからすれば、ふんだり蹴ったりである。建造費は回収できず、その上、追い銭を払うことになる。何のメリットもない。
しかし、ウクライナ情勢を口実にすれば、引渡しもせず、違約金も支払わないこともできる。これはフランスにとって都合がいい。対露強硬策で結束する欧米も、フランスの不払いを擁護し、むしろ評価する。それを非難しないどころか、対露強硬策の一つであると、成果の宣伝もするだろう。
この場合、フランスは独自外交路線だから云々は、ない。フランス外交は実質的に欧米協調路線である。それを失ってまでロシアと仲良くしようとは思わない。いわゆるフランスの独自外交も、平時に名声獲得やナショナリズム慰撫、商売大事で大統領主導で行われるものである。対ロシアでも、それで冷戦期に旧式プラントやSECAMを売った。だが、有事には外務省主導の欧米協調外交に復帰している。そもそも、オランド大統領は独自外交を打ち出していない。
この点からすれば、外交巧者のフランスは言を左右にして引き渡さず、支払わない可能性もある。「引き渡さない」とか「支払わない」と宣言する必要もない。のらりくらりと引き伸ばすだけでもよい。契約は契約として生きているとかいいながら、引き渡せる状態ではないといって誤魔化せばよい。なんせ、現物と現金を持っているのはフランスである。実際にいまもそうしている真っ最中かもしれない。
対して、ロシアはなにもできない。フランスの背後には欧米がつく。引渡し拒否、違約金拒否に対して、フランス系資産や投資を接収した場合、欧米側はさらに強硬策を採る。ここで天然ガス戦略云々は成り立たない。やったら最後、ロシアは欧米からのガス販売による外貨収入を失うだろう。
まあ、そうなった場合には、ロシア通の話がどう変化するかが気になるものだ。とある高名な軍事研究家が指摘していることだが、揚陸艦についての、名誉ロシア人の事情通話のシフトにはなかなか興味深い。
当初は「情弱が騒いでいますが契約は絶対で予定通り揚陸艦は引き渡されます、ロシアの勝ち」(大意)と言っていた。
その後に「違約金が支払われるならロシアの得で、ロシアの勝ち」(大意)と言い換えた。
引渡しもなく、支払いもない場合には、なんというものかね。
「契約は生きているので、いつかは引き渡されます、ロシアの勝ち」(大意)といい続けるのだろうか。
まあ「情弱」という言葉もねえ。ごく一部のカテゴリーに含まれる人々しか使わない言葉であり、当節では使っても脱構築された感じでしか聞こえない。具体的には、それを振り回すほうに気の毒な雰囲気を感じるものであるよ。
これはフランスにはメリットとなる。まず、国際協調体制に留まれること。そしてウクライナ情勢を理由に、金を払わずに済むことである。
ロシアへの揚陸艦引渡しは、武器輸出であるため、実施は難しい。ウクライナ情勢により、欧米は対露強硬策で結束している。その中で、フランスが揚陸艦を引き渡すことは、ロシアへのいわば利敵行為となり、欧米の非難を浴びる。揚陸艦は戦力としては取るに足らないものであるが、欧州の対露強硬策をなし崩しにするものである。内心では売り渡したいが、世間体から実施は難しい
だが、契約解除により、違約金を支払うことは、フランスにとって損となるだけである。こちらはそれほどの非難はうけないだろう。だが、フランスからすれば、ふんだり蹴ったりである。建造費は回収できず、その上、追い銭を払うことになる。何のメリットもない。
しかし、ウクライナ情勢を口実にすれば、引渡しもせず、違約金も支払わないこともできる。これはフランスにとって都合がいい。対露強硬策で結束する欧米も、フランスの不払いを擁護し、むしろ評価する。それを非難しないどころか、対露強硬策の一つであると、成果の宣伝もするだろう。
この場合、フランスは独自外交路線だから云々は、ない。フランス外交は実質的に欧米協調路線である。それを失ってまでロシアと仲良くしようとは思わない。いわゆるフランスの独自外交も、平時に名声獲得やナショナリズム慰撫、商売大事で大統領主導で行われるものである。対ロシアでも、それで冷戦期に旧式プラントやSECAMを売った。だが、有事には外務省主導の欧米協調外交に復帰している。そもそも、オランド大統領は独自外交を打ち出していない。
この点からすれば、外交巧者のフランスは言を左右にして引き渡さず、支払わない可能性もある。「引き渡さない」とか「支払わない」と宣言する必要もない。のらりくらりと引き伸ばすだけでもよい。契約は契約として生きているとかいいながら、引き渡せる状態ではないといって誤魔化せばよい。なんせ、現物と現金を持っているのはフランスである。実際にいまもそうしている真っ最中かもしれない。
対して、ロシアはなにもできない。フランスの背後には欧米がつく。引渡し拒否、違約金拒否に対して、フランス系資産や投資を接収した場合、欧米側はさらに強硬策を採る。ここで天然ガス戦略云々は成り立たない。やったら最後、ロシアは欧米からのガス販売による外貨収入を失うだろう。
まあ、そうなった場合には、ロシア通の話がどう変化するかが気になるものだ。とある高名な軍事研究家が指摘していることだが、揚陸艦についての、名誉ロシア人の事情通話のシフトにはなかなか興味深い。
当初は「情弱が騒いでいますが契約は絶対で予定通り揚陸艦は引き渡されます、ロシアの勝ち」(大意)と言っていた。
その後に「違約金が支払われるならロシアの得で、ロシアの勝ち」(大意)と言い換えた。
引渡しもなく、支払いもない場合には、なんというものかね。
「契約は生きているので、いつかは引き渡されます、ロシアの勝ち」(大意)といい続けるのだろうか。
まあ「情弱」という言葉もねえ。ごく一部のカテゴリーに含まれる人々しか使わない言葉であり、当節では使っても脱構築された感じでしか聞こえない。具体的には、それを振り回すほうに気の毒な雰囲気を感じるものであるよ。
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宮嶋茂樹さんが本当に主張したいのは「自分が如何に右派であるか」ではないかね。ZAKZAKの宮嶋さんの記事だが、内容は全くない。その割に、右派としての強硬な表現をなぞろうと努力している。そこから導き出せるのは、「ボクはサヨクと戦うガチンコの右派なんだよ」という宣伝臭だけである。この点、豪胆を気取ろうとして、愚連隊の真似をして、内面も取り込まれて零落した番長清原に似ている。
今回の「サンゴ密漁、指くわえて見とる場合か 何で実績ある自衛隊を派遣せんのや」もそうだが、単に浅薄な右派的な言動をしているだけの話で、なぜそうしなければならないかがどこにもない。
やっているのは、罵倒表現の強度を上げているだけである。「相手は武器こそ見せてないが、ソマリアの海賊より凶暴な中国人偽装漁民や。」(宮嶋)、「けっさくや…。「モラル」「理性」「適切」…って中国大陸じゃとっくに死語になっとるもんばっかやないか。ヘソが茶沸かすで。」(宮嶋)というものだ。
だが、罵倒としての洗練もない。おそらく、ZAKZAKの読者や、本体の夕刊フジの読者でも、宮嶋さんの言動の単調さに気づいているだろう。
実際に、文章も、あまりこなれていない。語彙もそれほど豊かではないし、方言を元にした口語文にしている割に、文語文の構造でやっているから、違和感がある。「何でアデン沖で海賊対処で実績のある海上自衛隊水上航空部隊を派遣せん。」(宮嶋)は、完全に書き言葉のそれを非正書表現に改めただけのものだ。
内容も、中国の密漁を非難するものとしては弱いし、知識面でもも弱い。文中に「小笠原はれっきとした東京都である。この帝都が無法中国人強盗団に跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)され、手も足も出んままか。」(宮嶋)という。中国の密漁について、対処への重要性を出す上で、これはあまり意味は無いし、内容的にも間違えている。中国の密漁での深刻な問題は、漁場を回復不能まで荒らす点※※ である。内容的にも、帝都は東京市、首都は東京であって、東京都ではない。
宮嶋さんの記事に見えるのは、右派として右派的な言動を取ろうとする背伸びである。右派誌で仕事を貰い、自衛隊の写真で衣食しているうちに、そこで認められようと、必死になって右派を気取ろうとしているのだろう。ただ、右派的言動の表面しか理解できず、それを真似ることしかできない。このあたりをZAKZAKの記事から伺えるものである。
似ているものとしては、番長清原だろうか。野球しか取り柄のない少年が、プロに入り中堅以降、自分を変えようとし、豪胆を気取りだした。ただし、「強い自分のモデル」を愚連隊のそれにしか見つけられず、外見だけを似せているうちに、もがり者となった。現時点での桑田との差は御存知の通り。
この点で、宮嶋さんの振る舞いは、番長清原に酷似している。右派を気どりながらも、発言は右派の外見を模倣するだけ。内実も、理論や知識面を鍛えずスカスカなのではないか、というあたりが伺えるものである。
※ 宮嶋茂樹「サンゴ密漁、指くわえて見とる場合か 何で実績ある自衛隊を派遣せんのや」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.11.13)http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141113/dms1411130830009-n1.htm
※※ かつて日本がソ連地先でやった北洋漁業もそうだけどね。タラ漁でオッターを海底ギリギリまで這わせて、実際は地引網のようなことをやり、タラ以外を捨てていた。
今回の「サンゴ密漁、指くわえて見とる場合か 何で実績ある自衛隊を派遣せんのや」もそうだが、単に浅薄な右派的な言動をしているだけの話で、なぜそうしなければならないかがどこにもない。
やっているのは、罵倒表現の強度を上げているだけである。「相手は武器こそ見せてないが、ソマリアの海賊より凶暴な中国人偽装漁民や。」(宮嶋)、「けっさくや…。「モラル」「理性」「適切」…って中国大陸じゃとっくに死語になっとるもんばっかやないか。ヘソが茶沸かすで。」(宮嶋)というものだ。
だが、罵倒としての洗練もない。おそらく、ZAKZAKの読者や、本体の夕刊フジの読者でも、宮嶋さんの言動の単調さに気づいているだろう。
実際に、文章も、あまりこなれていない。語彙もそれほど豊かではないし、方言を元にした口語文にしている割に、文語文の構造でやっているから、違和感がある。「何でアデン沖で海賊対処で実績のある海上自衛隊水上航空部隊を派遣せん。」(宮嶋)は、完全に書き言葉のそれを非正書表現に改めただけのものだ。
内容も、中国の密漁を非難するものとしては弱いし、知識面でもも弱い。文中に「小笠原はれっきとした東京都である。この帝都が無法中国人強盗団に跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)され、手も足も出んままか。」(宮嶋)という。中国の密漁について、対処への重要性を出す上で、これはあまり意味は無いし、内容的にも間違えている。中国の密漁での深刻な問題は、漁場を回復不能まで荒らす点※※ である。内容的にも、帝都は東京市、首都は東京であって、東京都ではない。
宮嶋さんの記事に見えるのは、右派として右派的な言動を取ろうとする背伸びである。右派誌で仕事を貰い、自衛隊の写真で衣食しているうちに、そこで認められようと、必死になって右派を気取ろうとしているのだろう。ただ、右派的言動の表面しか理解できず、それを真似ることしかできない。このあたりをZAKZAKの記事から伺えるものである。
似ているものとしては、番長清原だろうか。野球しか取り柄のない少年が、プロに入り中堅以降、自分を変えようとし、豪胆を気取りだした。ただし、「強い自分のモデル」を愚連隊のそれにしか見つけられず、外見だけを似せているうちに、もがり者となった。現時点での桑田との差は御存知の通り。
この点で、宮嶋さんの振る舞いは、番長清原に酷似している。右派を気どりながらも、発言は右派の外見を模倣するだけ。内実も、理論や知識面を鍛えずスカスカなのではないか、というあたりが伺えるものである。
※ 宮嶋茂樹「サンゴ密漁、指くわえて見とる場合か 何で実績ある自衛隊を派遣せんのや」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.11.13)http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141113/dms1411130830009-n1.htm
※※ かつて日本がソ連地先でやった北洋漁業もそうだけどね。タラ漁でオッターを海底ギリギリまで這わせて、実際は地引網のようなことをやり、タラ以外を捨てていた。
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技本の展覧会に行ってきたのだが、発表が発表になっていないのには驚いた。
将来戦闘機云々の話は、すべて原稿の棒読み、視線は常に原稿。酷い例となると、自分の名前のところまで原稿を読むのは、まあ徹底している。完全なフィード・フォワード。
その内容も、展覧会の発表ではない。役人が自分の仕事を内容別に列挙しているだけ。博士課程の中間報告でも、もっと「自分が発見したことはコレ」を前に出すものだけれどもね。
まずは、端的に言えない。DMUでのシミュレーションの結果で、
・ ステルス化しているほうがステルス化しないほうより強いです
・ ネットワーク化しているほうがネットワーク化しないほうより強いです
という説明はナンだ。来場する聴衆は、ステルス化もネットワーク化の利点も承知している。その観客に向かってそれはない。
本来なら
・ ステルス化とネットワーク化に、全リソース突っ込まないと負ける
と、「私は発見した」を前に出すべきだよ。そのあとに、「何故なら~」、「シミュレーションによると~」、「速度はあまり意味は無い~」、「航続距離が生残性を~」というべきじゃないのかね。
とにかく「コレ出来るとスゲーから、作らせろ」を前に出さないのもアレ。身内と支持者向けだから、些細な事をゴニョゴニョいっても許されるけど、他省庁の事業なら「コレができるとこんなに便利になる」を前に押し出すものだよ。
そこは、フカしてもいい。「世界一の戦闘機ができる」は言い過ぎだが「世界に追いつく」とか、「条件次第ではF-22やF-35にも勝てる見込みがある」、「F-15は凌駕できる」でいいし、さらに「独自戦闘機が作れないと足許を見られる」と足してから、「だからステルス機作らせろ」って持って行かないといけない。
日本人は航空戦力の重要性を理解しているから、戦車と違って、そうすりゃキチンと金を出す話になる。もちろん己はアラ探しするけどね。「1800度とかディスク一体型とか、高く付く上に寿命短くね」とか、「ハイパワー・スリムは無理だし、しかもダクト曲げるとかすりゃ、スリム・アンダーパワーじゃね」とかね。
でも、開発サイドが「コレができればスゲー」を信じて、力強く主張できないのはひ弱ではないかね。パソコンでピコピコやっているだけじゃダメ。横滑りの事務官自衛官ではなく、技術者が開発行政で金ぶんどってくるようなシステムにしないといけないんじゃないのかね。
とまあ、こんな印象。
あとは、貰ったパンフにこういうのがあった。※
実際にUEP対策って本当に要るかは相当疑問なものだ。知られている限りは、UEP感応は、ソ連が氷海での潜水艦用のみを作っただけである。シグネチュアとしても、水圧以上にあまり機雷に向くわけではなさそうだし、深い海での確実性はありそうにない。将来の可能性つぶしならいいかもしれないと言った程度か。
ただし、この図は電気防食を知らなかったり、プロペラが銅合金なのをご存じない自称アルファ・ブロガーさんには良い資料だと思うので、一度ご覧になったほうが良い。お仲間も相当行っているので、教えてあげればいいのにと思うよ。
以上が、商売方面の話。
ただ、この日の個人的な驚きとしては、そのあとの「台東区の伝統工芸職人展」かな。資料館で空気銃関係でも漁ろうかと思って行ったら「日中韓国立博物館合同企画特別展『東アジアの華 陶磁名品展』」で眼の正月。さらに表慶館で工芸職人展がやっていたのだが。
スダレ職人が、伊達巻作るときの鬼簾や、海苔巻作るときの巻簾を作っているのには衝撃だった。材料や工法からすれば、当たり前といえば当たり前なのだけれども。どう考えても違う問屋で違う職人が作っていると思い込んでいたよ。
あとはヤスリ職人や銀器職人の作業や道具が見れて満足々々。
※ 「艦艇UEP低減対策の研究」『艦艇装備研究所』(防衛省技術研究本部,2014?)p.12
将来戦闘機云々の話は、すべて原稿の棒読み、視線は常に原稿。酷い例となると、自分の名前のところまで原稿を読むのは、まあ徹底している。完全なフィード・フォワード。
その内容も、展覧会の発表ではない。役人が自分の仕事を内容別に列挙しているだけ。博士課程の中間報告でも、もっと「自分が発見したことはコレ」を前に出すものだけれどもね。
まずは、端的に言えない。DMUでのシミュレーションの結果で、
・ ステルス化しているほうがステルス化しないほうより強いです
・ ネットワーク化しているほうがネットワーク化しないほうより強いです
という説明はナンだ。来場する聴衆は、ステルス化もネットワーク化の利点も承知している。その観客に向かってそれはない。
本来なら
・ ステルス化とネットワーク化に、全リソース突っ込まないと負ける
と、「私は発見した」を前に出すべきだよ。そのあとに、「何故なら~」、「シミュレーションによると~」、「速度はあまり意味は無い~」、「航続距離が生残性を~」というべきじゃないのかね。
とにかく「コレ出来るとスゲーから、作らせろ」を前に出さないのもアレ。身内と支持者向けだから、些細な事をゴニョゴニョいっても許されるけど、他省庁の事業なら「コレができるとこんなに便利になる」を前に押し出すものだよ。
そこは、フカしてもいい。「世界一の戦闘機ができる」は言い過ぎだが「世界に追いつく」とか、「条件次第ではF-22やF-35にも勝てる見込みがある」、「F-15は凌駕できる」でいいし、さらに「独自戦闘機が作れないと足許を見られる」と足してから、「だからステルス機作らせろ」って持って行かないといけない。
日本人は航空戦力の重要性を理解しているから、戦車と違って、そうすりゃキチンと金を出す話になる。もちろん己はアラ探しするけどね。「1800度とかディスク一体型とか、高く付く上に寿命短くね」とか、「ハイパワー・スリムは無理だし、しかもダクト曲げるとかすりゃ、スリム・アンダーパワーじゃね」とかね。
でも、開発サイドが「コレができればスゲー」を信じて、力強く主張できないのはひ弱ではないかね。パソコンでピコピコやっているだけじゃダメ。横滑りの事務官自衛官ではなく、技術者が開発行政で金ぶんどってくるようなシステムにしないといけないんじゃないのかね。
とまあ、こんな印象。
あとは、貰ったパンフにこういうのがあった。※
実際にUEP対策って本当に要るかは相当疑問なものだ。知られている限りは、UEP感応は、ソ連が氷海での潜水艦用のみを作っただけである。シグネチュアとしても、水圧以上にあまり機雷に向くわけではなさそうだし、深い海での確実性はありそうにない。将来の可能性つぶしならいいかもしれないと言った程度か。
ただし、この図は電気防食を知らなかったり、プロペラが銅合金なのをご存じない自称アルファ・ブロガーさんには良い資料だと思うので、一度ご覧になったほうが良い。お仲間も相当行っているので、教えてあげればいいのにと思うよ。
以上が、商売方面の話。
ただ、この日の個人的な驚きとしては、そのあとの「台東区の伝統工芸職人展」かな。資料館で空気銃関係でも漁ろうかと思って行ったら「日中韓国立博物館合同企画特別展『東アジアの華 陶磁名品展』」で眼の正月。さらに表慶館で工芸職人展がやっていたのだが。
スダレ職人が、伊達巻作るときの鬼簾や、海苔巻作るときの巻簾を作っているのには衝撃だった。材料や工法からすれば、当たり前といえば当たり前なのだけれども。どう考えても違う問屋で違う職人が作っていると思い込んでいたよ。
あとはヤスリ職人や銀器職人の作業や道具が見れて満足々々。
※ 「艦艇UEP低減対策の研究」『艦艇装備研究所』(防衛省技術研究本部,2014?)p.12
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珠海の航空ショーでJ-31が飛行したとのことだが。中国空軍は新鋭機の数を揃えられるのかね。
中国は海軍と第二砲兵を再優先している。陸軍ほどではないにせよ、空軍も冷や飯を食わされている。
このため、空軍は装備更新が遅い。Su-27系やJ-10による旧式機の更新速度は遅いし、更新する機体も西側にやや遅れている。Su-27系自体、遅れてきたF-15程度のもので新鋭機ではないし、J-10にしても、そのSu-27よりも劣るだろう。扱いをみてもSu-27系のほうが偉い。中国国防当局はSu-35の輸入を渇望している。
その上での次世代機となると、数が揃えられるのか、わからない。
まず、いつできるかわからない問題がある。J-20やJ-31は飛んだが、即時に生産できるわけでもない。
そして、値段が高くなる問題もある。ステルス機はそのものが高くつく。中国機もコーティングその他をキッチリやっているなら、整備も高くなる。そもそも
ほかにも、周辺機材も充実させなければならない問題もある。ステルス機は景気良くレーダ輻射できない。したら見つかってしまう。IRやES探知をつかうにせよ不確実にすぎる。このため、AWACSの類についても、今の実用試験型を超えるものをそれなりに揃えなければならない。
このあたりを勘案すると、中国空軍はどれくらいの機体数を揃えられるのだろうか。機材や人件費が安いと言っても、日本の倍程度のGDPでは、まあ、戦闘機の数で、西側からみて型落ち気味の高性能機を1000機揃えられるかどうかは怪しいのではないかね。
※ 「珠海航空ショー開幕=中国ステルス機を披露」『時事ドットコム』(時事通信,2014.11.11)http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411/2014111100669&rel=j&g=int
中国は海軍と第二砲兵を再優先している。陸軍ほどではないにせよ、空軍も冷や飯を食わされている。
このため、空軍は装備更新が遅い。Su-27系やJ-10による旧式機の更新速度は遅いし、更新する機体も西側にやや遅れている。Su-27系自体、遅れてきたF-15程度のもので新鋭機ではないし、J-10にしても、そのSu-27よりも劣るだろう。扱いをみてもSu-27系のほうが偉い。中国国防当局はSu-35の輸入を渇望している。
その上での次世代機となると、数が揃えられるのか、わからない。
まず、いつできるかわからない問題がある。J-20やJ-31は飛んだが、即時に生産できるわけでもない。
そして、値段が高くなる問題もある。ステルス機はそのものが高くつく。中国機もコーティングその他をキッチリやっているなら、整備も高くなる。そもそも
ほかにも、周辺機材も充実させなければならない問題もある。ステルス機は景気良くレーダ輻射できない。したら見つかってしまう。IRやES探知をつかうにせよ不確実にすぎる。このため、AWACSの類についても、今の実用試験型を超えるものをそれなりに揃えなければならない。
このあたりを勘案すると、中国空軍はどれくらいの機体数を揃えられるのだろうか。機材や人件費が安いと言っても、日本の倍程度のGDPでは、まあ、戦闘機の数で、西側からみて型落ち気味の高性能機を1000機揃えられるかどうかは怪しいのではないかね。
※ 「珠海航空ショー開幕=中国ステルス機を披露」『時事ドットコム』(時事通信,2014.11.11)http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411/2014111100669&rel=j&g=int
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dragonerさんは、排水量と重量を違うものだと考えているようだ。排水量は艦船を秤に掛けて重さであることを理解していないのだろう。
先にdragonerさんの主張の過ちを指摘した所、そこに反論があった。
前に「NS110に変えても水中排水量は変わらない」で「海自潜水艦がNS110を使う理由は、軽く作るためであるらしい。高張力鋼を使うことにより、水中排水量を減らす効果を狙った」(Dragonar)に対して 「これは奇妙な主張である。基本的に鋼材の質で潜水艦の排水量、とくにDragonarさんが提示する水中排水量は変わることはない」(文谷)とその主張の誤りを示した。
それに対してdragonerさんは、構造材を変えると水中排水量は変化すると反論している。
しかし、鋼材を軽くしても、水中排水量は変わらない。潜水艦は中性浮力にする必要がある。このため、船殻を軽くしてもその分海水を注入するだけだからだ。容積2000立米、つまり水中排水量2000t(実際は海水はちょっと重い)の例について図で簡単に示すと、次のとおりになる。
Dragonerさん理論(下のとおり)は根本から間違えているということだ。
「高張力鋼」を採用して「軽量化」したとしても、「水中排水量4,200トン」は減らないし、「艦の運動性や燃費」も変化しないのである。
もっと不思議なのは、「排水量と重量を別けて書いている」(dragonar)というのは、どのような意味なのかね? おそらくは、Dragonerさんは、排水量と重量は同じものであることを理解していないということだ。NS110についても、現物と理屈が合わない時に、理屈を優先するとかんがえるあたり、ユニークな発想をする方であること推測できる。
オマケ
これも、見てきた講演会の文字起こしをして、勝手に公開する人の言い分じゃないよね。
Dragonerさんが自身のブログで上げている「マーチン・ファン・クレフェルト講演会要旨。クレフェルト、イスラエルの戦略を語る」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html)と「マーチン・ファン・クレフェルト講演会要旨。質疑応答編」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/2014/07/blog-post_12.html)も同じものでしょ。他人のモノを勝手に公開している意味で、「違法アップなの」は同じだよね。
詳しくは「講演会の中身を勝手に公表するのはいかがなものか」に書いたけどね。
先にdragonerさんの主張の過ちを指摘した所、そこに反論があった。
前に「NS110に変えても水中排水量は変わらない」で「海自潜水艦がNS110を使う理由は、軽く作るためであるらしい。高張力鋼を使うことにより、水中排水量を減らす効果を狙った」(Dragonar)に対して 「これは奇妙な主張である。基本的に鋼材の質で潜水艦の排水量、とくにDragonarさんが提示する水中排水量は変わることはない」(文谷)とその主張の誤りを示した。
それに対してdragonerさんは、構造材を変えると水中排水量は変化すると反論している。
NS110について調べようとしたら、隅金さんのページで「dragonar(※誰それ?)はNS鋼で重量削減と言っているが、構造材を変えても潜水艦の水中排水量は変化しない」と仰ってるの見かけたんですが、自分の文では排水量と重量を別けて書いてるし、これ大塚先生の論なんですがね…
https://twitter.com/dragoner_JP/status/531804058353295361
しかし、鋼材を軽くしても、水中排水量は変わらない。潜水艦は中性浮力にする必要がある。このため、船殻を軽くしてもその分海水を注入するだけだからだ。容積2000立米、つまり水中排水量2000t(実際は海水はちょっと重い)の例について図で簡単に示すと、次のとおりになる。
Dragonerさん理論(下のとおり)は根本から間違えているということだ。
なんでこんなに耐力求めるのか?
自衛隊の潜水艦では、なぜ高張力鋼の性能向上に力を入れているのでしょうか。
その理由は軽量化にあると考えられます。
自衛隊の潜水艦は通常動力潜水艦の中でも、かなり大型の部類に入るものです。最新の”そうりゅう”型では、現用の通常動力潜水艦で世界最大となる、水中排水量4,200トンにまでなっており、艦の運動性や燃費などを考えれば、重量を少しでも減らしたいのだと考えられます。
dragoner「潜水艦用高張力鋼 NS鋼について(後編) 」『dragoner.ねっと』(2013.5.10)http://dragoner-jp.blogspot.jp/2013/05/ns_10.html着色部は文谷による
「高張力鋼」を採用して「軽量化」したとしても、「水中排水量4,200トン」は減らないし、「艦の運動性や燃費」も変化しないのである。
もっと不思議なのは、「排水量と重量を別けて書いている」(dragonar)というのは、どのような意味なのかね? おそらくは、Dragonerさんは、排水量と重量は同じものであることを理解していないということだ。NS110についても、現物と理屈が合わない時に、理屈を優先するとかんがえるあたり、ユニークな発想をする方であること推測できる。
オマケ
これも、見てきた講演会の文字起こしをして、勝手に公開する人の言い分じゃないよね。
dragoner@dragoner_JP ためしてガッテンであった特集を公式サイトで確認したいのでググったら、ほぼテレビ番組の解説とキャプチャによる記事で構成された「健康情報サイト」を見つけたんだけど、運営の住所まで堂々と書いてあって驚いた。違法アップなのに、「広告掲載・取材はこちらまで」ってまで書いてあるの。1:42 - 2014年11月10日
https://twitter.com/dragoner_JP/status/531743631976054784
Dragonerさんが自身のブログで上げている「マーチン・ファン・クレフェルト講演会要旨。クレフェルト、イスラエルの戦略を語る」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html)と「マーチン・ファン・クレフェルト講演会要旨。質疑応答編」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/2014/07/blog-post_12.html)も同じものでしょ。他人のモノを勝手に公開している意味で、「違法アップなの」は同じだよね。
詳しくは「講演会の中身を勝手に公表するのはいかがなものか」に書いたけどね。
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読売「沖縄知事選、翁長氏が先行…追う現職・仲井真氏」だけど、汪兆銘化して県民感情に背いた以上、仲井真さんは勝てないだろうよ。
もちろん、仲井真さんも考えあって辺野古の埋立免許を出した。県知事の立場から見て、できることからすればそれが一番いいと考えたのだろう。
だけど、前にも書いたけど
市長選で負けた上、県知事選で負けて、アレ宰相もそろそろ終わりとなると辺野古ではゴリ押しはできない。無理な工事をやった沖縄局もクビのスゲカエがいるのではないかね。
なんにせよ新知事も、そのまま海兵隊を追い出すことまで持って行くべきだろう。、日沖にとって、あるいは日米沖にとって一番いい結果になる。
日米安保の維持を考えれば、まずは海兵隊を追い出すことだ。最大のガンは「ここはウチのショバ」だと思っていて、印象も一番悪い海兵隊である。それを追い出せば、当座の問題はなくなる。
最大の刺である普天間と辺野古を除去すれば、県民感情はそれなりに好転する。ほかにも北部演習場とかいろいろあるが、とりあえず沖縄問題は暫く持つ。
抑止力には全く影響しない。日米同盟と中国とのゲームは、海空戦力の積み増しで行われている。陸兵は何の価値も持たない。戦争になっても、沖縄海兵隊は中国本土に上陸できる時代でもない。それ以外は、嫌がらせで南沙に行くくらいしかない。
なんにせよ、今の状態を続けると、日本への反感からの沖縄独立論が強くなる。今の情勢での独立運動となると、安全保障での協力は見込み難い。そうなると、日本は中国とのゲームが難しくなる。
右派、特にアタマの悪いボンクラの軍クラあたりは、独立なんか出きっこないと決めてかかっている。だが、言語や文化の復興といった琉球ナショナリズムの勃興を、独立の前触れを見ない意見である。
その独立論を一時的に後退させるには、海兵隊の撤退しかないだろう。
おそらく、将来的には独立する可能性は相当たかいけどね。
別に独立そのものは、日本にとって極端なソンでもない。日沖関係が安定する限りは、独立してもらってもいい。このまま堪忍袋の緒が切れて、独立して安全保障で日本と一切協力しないよりも、早期に妥協的に独立してもらって、安保での協力関係を維持したほうが良いだろう。
沖縄の独立が、英帝国の解体みたいになる分には、よろしんじゃないですかね。
もちろん、仲井真さんも考えあって辺野古の埋立免許を出した。県知事の立場から見て、できることからすればそれが一番いいと考えたのだろう。
だけど、前にも書いたけど
沖縄の仲井真知事は辺野古の埋立はもう少し穏健にやってくれといっているが、日本政府はそれを聞かずに、力で取り締まる気マンマンで、成田の二の舞になりそうな雰囲気がある。特に今の政権だと、何を言ってもダメで、トラブルが起きれば、辺野古移転の協力者として自分が一番の板挟みになる。てあたりじゃないの。
「『日支が強力して東亜の建設に当る』=タダで資源よこせ」http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-1094.html
市長選で負けた上、県知事選で負けて、アレ宰相もそろそろ終わりとなると辺野古ではゴリ押しはできない。無理な工事をやった沖縄局もクビのスゲカエがいるのではないかね。
なんにせよ新知事も、そのまま海兵隊を追い出すことまで持って行くべきだろう。、日沖にとって、あるいは日米沖にとって一番いい結果になる。
日米安保の維持を考えれば、まずは海兵隊を追い出すことだ。最大のガンは「ここはウチのショバ」だと思っていて、印象も一番悪い海兵隊である。それを追い出せば、当座の問題はなくなる。
最大の刺である普天間と辺野古を除去すれば、県民感情はそれなりに好転する。ほかにも北部演習場とかいろいろあるが、とりあえず沖縄問題は暫く持つ。
抑止力には全く影響しない。日米同盟と中国とのゲームは、海空戦力の積み増しで行われている。陸兵は何の価値も持たない。戦争になっても、沖縄海兵隊は中国本土に上陸できる時代でもない。それ以外は、嫌がらせで南沙に行くくらいしかない。
なんにせよ、今の状態を続けると、日本への反感からの沖縄独立論が強くなる。今の情勢での独立運動となると、安全保障での協力は見込み難い。そうなると、日本は中国とのゲームが難しくなる。
右派、特にアタマの悪いボンクラの軍クラあたりは、独立なんか出きっこないと決めてかかっている。だが、言語や文化の復興といった琉球ナショナリズムの勃興を、独立の前触れを見ない意見である。
その独立論を一時的に後退させるには、海兵隊の撤退しかないだろう。
おそらく、将来的には独立する可能性は相当たかいけどね。
別に独立そのものは、日本にとって極端なソンでもない。日沖関係が安定する限りは、独立してもらってもいい。このまま堪忍袋の緒が切れて、独立して安全保障で日本と一切協力しないよりも、早期に妥協的に独立してもらって、安保での協力関係を維持したほうが良いだろう。
沖縄の独立が、英帝国の解体みたいになる分には、よろしんじゃないですかね。
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今号も書かせてもらいました。よろしかったらお買い上げください
「極東ロシア軍の対日侵攻は可能か!?」(いや、できない)って内容です。
「軍事研究 2014年12月号」http://gunken.jp/blog/archives/2014/11/10_0000.php
タイトルは編集部におまかせで、仮題は「ロシアは極東では何にもできないから無視して良い」だから、まあそのままは記事名にできないでしょうねえ。
「極東ロシア軍の対日侵攻は可能か!?」(いや、できない)って内容です。
「軍事研究 2014年12月号」http://gunken.jp/blog/archives/2014/11/10_0000.php
タイトルは編集部におまかせで、仮題は「ロシアは極東では何にもできないから無視して良い」だから、まあそのままは記事名にできないでしょうねえ。
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JSFさんは、文書を批判的に読めないだけではなく、文字面も追えないのだろう。
JSFさんが、輸送艦上でMLRSがランチャーを振り回すのを見て
と書いている。
だが、当該文書に書いてあるのは「射撃準備訓練」であり、射撃訓練ではない。
MLRSを用いた、艦上からの射撃訓練とはどこにも書いていない。「精密攻撃」について「自衛隊が実際に訓練を試みている」(JSF)と判断するのは、突飛なものだ。
素直に見れば、文字どおり射撃準備訓練だろう。陸兵は航海中やることはない。その間に、射撃のお稽古ができればそれに越したことはない。
あるいは、機械動作の点検を兼ねているのかもしれない。軍艦の類は、毎日点検して動作確認をする。砲塔をぐるぐる回したり、砲を俯仰させたりする。昔のランチャーだと模擬弾を出したり入れたりする。毎日やるかはともかく、それをやっとかないで、本番に動かせないとことである。
いずれにせよ、この点でまともに字面も追えないことが明らかである。
また、JSFさんは、なぜ発表をしたのかも考えない。この点でも批判的に読み込む力がないことが現れている。
例えば、JSFさんは武器しか見ないので、特科の状況とリンクして考えられていない。実際に、陸の戦車と大砲は、冷戦終結からこのかた削減圧力にさらされている。その圧力に耐えるには、新しい仕事を見つけるしかない。その観点があれば、MLRSについて、上陸戦での火力支援で生き残る可能性を模索したように見える。だが、盆が暗いJSFさんにはそれが見えていない。
JSFさんには、システムとしてまともに使い物になるかの視点もない。甲板に自走ロケット砲を搭載すれば、射撃はできるだろう。GPS誘導を使えば長距離でも命中精度は確保できるかもしれない。だが、それ以外の要素が全く見えていない。
・ 艦艇とシステム連結していない、MLRSは使いやすいだろうか?
・ そもそも、長距離目標のデータをどう習得するのだろうか?
・ 貴重な輸送力であるが、同時に脆弱で低速の輸送艦を敵の近くまで持っていけるのだろうか?
・ 有効な火力となっても、227ミリのロケットと、木製程度の簡易発射機のほうが手軽で安く上がるのではないか?
普通なら、そのような疑問が湧く。だが、JSFさんにはそれがない。やはり、武器のスペックだけしか見えていないのだろう。
他のオブイエクトの記事を見ても、批判的に読めないことは伺える。結局は公式発表をオウム返しか、横文字を縦に表面をなぞっただけのものにすぎない。「じんりゅう」進水の記事をみても、進水しました、動画です、WIKIPEDIAから同型艦名を拾って来ましたにすぎない。あとは横文字を縦にしただけだけのものだ。
まあ、今後もそれを繰り返すしかないのだろうけどね。
JSFさんが、輸送艦上でMLRSがランチャーを振り回すのを見て
[MLRSによる]防御力の弱い輸送艦からでも水平線の向こうから精密攻撃が実施可能ですが、自衛隊が実際に訓練を試みているとは驚きでした。
http://obiekt.seesaa.net/article/408459268.html
と書いている。
だが、当該文書に書いてあるのは「射撃準備訓練」であり、射撃訓練ではない。
MLRSを用いた、艦上からの射撃訓練とはどこにも書いていない。「精密攻撃」について「自衛隊が実際に訓練を試みている」(JSF)と判断するのは、突飛なものだ。
素直に見れば、文字どおり射撃準備訓練だろう。陸兵は航海中やることはない。その間に、射撃のお稽古ができればそれに越したことはない。
あるいは、機械動作の点検を兼ねているのかもしれない。軍艦の類は、毎日点検して動作確認をする。砲塔をぐるぐる回したり、砲を俯仰させたりする。昔のランチャーだと模擬弾を出したり入れたりする。毎日やるかはともかく、それをやっとかないで、本番に動かせないとことである。
いずれにせよ、この点でまともに字面も追えないことが明らかである。
また、JSFさんは、なぜ発表をしたのかも考えない。この点でも批判的に読み込む力がないことが現れている。
例えば、JSFさんは武器しか見ないので、特科の状況とリンクして考えられていない。実際に、陸の戦車と大砲は、冷戦終結からこのかた削減圧力にさらされている。その圧力に耐えるには、新しい仕事を見つけるしかない。その観点があれば、MLRSについて、上陸戦での火力支援で生き残る可能性を模索したように見える。だが、盆が暗いJSFさんにはそれが見えていない。
JSFさんには、システムとしてまともに使い物になるかの視点もない。甲板に自走ロケット砲を搭載すれば、射撃はできるだろう。GPS誘導を使えば長距離でも命中精度は確保できるかもしれない。だが、それ以外の要素が全く見えていない。
・ 艦艇とシステム連結していない、MLRSは使いやすいだろうか?
・ そもそも、長距離目標のデータをどう習得するのだろうか?
・ 貴重な輸送力であるが、同時に脆弱で低速の輸送艦を敵の近くまで持っていけるのだろうか?
・ 有効な火力となっても、227ミリのロケットと、木製程度の簡易発射機のほうが手軽で安く上がるのではないか?
普通なら、そのような疑問が湧く。だが、JSFさんにはそれがない。やはり、武器のスペックだけしか見えていないのだろう。
他のオブイエクトの記事を見ても、批判的に読めないことは伺える。結局は公式発表をオウム返しか、横文字を縦に表面をなぞっただけのものにすぎない。「じんりゅう」進水の記事をみても、進水しました、動画です、WIKIPEDIAから同型艦名を拾って来ましたにすぎない。あとは横文字を縦にしただけだけのものだ。
まあ、今後もそれを繰り返すしかないのだろうけどね。
Category : 未分類
「再生エネルギーで日々300億円が消える」で、櫻井よしこさんが再生可能エネルギーを憎悪している。
櫻井さんは、再生可能エネルギー買い取りで、電気価格が値上がりして、国が滅びるという。実際は、櫻井さんが憎んでやまない菅首相が決めたので、亡国の政策のように言っているだけかもしれないが、要約すればそんなものだ。
だが、櫻井さんの主張の中身をみると、全部、櫻井さんが愛してやまない原発へのブーメランになっている。
曰く、再生可能エネルギーは「巨大な金食い虫」(櫻井)、「無駄が経済成長を阻害」(櫻井)であり、「私たちは原発停止で日々、100億円余分に燃料費を払っている」(櫻井)とのこと。だが、これもことごとく原発にブーメランで戻ってくる。
実際に、櫻井さんが憎む再生エネルギー買い取りより、原発のほうが「巨大な金食い虫」(櫻井)である。
「経済成長を阻害」(櫻井)した実績としても、再生エネルギーよりも福島第一原発の爆発のほうが「経済成長を阻害」していることは間違いない。
「私たちは原発停止で日々、100億円余分に燃料費を払っている」(櫻井)というが、その原発からの除染や、補償で「日々、100億円余分に」「払っている」(櫻井)わけだ。
返矢、恐るべし。
ま、身内向けの発言なのだろう。櫻井さんも、支持者が喜ぶ発言をする機械のようなものだ、山谷さんや高市さんのように、支持者の希望する方向にしか動けない。所詮は一種のイタコ芸と、それを信じる頭の悪い信者連とみれば、それほど腹も立たないけれどもね。まあ、バナナの皮で転んだりしないかねえ。
…フラゲした明日発売の『世界』12月号に、高橋洋さんの「再生可能エネルギーがもう入らない?」があるが、それに櫻井さんを比すると面白い。
例えば「そのそも再[生]エネ[ルギー]を原発など比べて評価せず、入れるべきではないとの立場だから、買取制度を全面否定しようとする」(高橋,p.167)とあるけど。これ、櫻井さんにしか見えないんだよね。
実際、原発と再生エネルギーそのものを比較すると、原発が動かせなくなる。だから、櫻井さんはそこから逃げまわる。
で、叩きやすい買取制度とか天然ガス輸入額増加しか言及しないのだろう。計算高いことだよ
※ 櫻井よしこ「再生エネルギーで日々300億円が消える」『櫻井よしこオフィシャルサイト』(2014.11.6)http://yoshiko-sakurai.jp/2014/11/06/5594
※※ 高橋洋「再生可能エネルギーがもう入らない?」『世界』(岩波書店,2014.11.8)pp.162-166.
80-90年代の『世界』は政治的にアレだったけど、05年辺りから問題提起が身近に変わりだしているので、肯定的に読むにせよ、批判的に読むにせよ結構面白いものだよ。著者が変わっても、主張もロジックも根拠も金太郎飴の『正論』や『WILL』や『VOICE』の512倍マシfだと思うよ。
櫻井さんは、再生可能エネルギー買い取りで、電気価格が値上がりして、国が滅びるという。実際は、櫻井さんが憎んでやまない菅首相が決めたので、亡国の政策のように言っているだけかもしれないが、要約すればそんなものだ。
だが、櫻井さんの主張の中身をみると、全部、櫻井さんが愛してやまない原発へのブーメランになっている。
曰く、再生可能エネルギーは「巨大な金食い虫」(櫻井)、「無駄が経済成長を阻害」(櫻井)であり、「私たちは原発停止で日々、100億円余分に燃料費を払っている」(櫻井)とのこと。だが、これもことごとく原発にブーメランで戻ってくる。
実際に、櫻井さんが憎む再生エネルギー買い取りより、原発のほうが「巨大な金食い虫」(櫻井)である。
「経済成長を阻害」(櫻井)した実績としても、再生エネルギーよりも福島第一原発の爆発のほうが「経済成長を阻害」していることは間違いない。
「私たちは原発停止で日々、100億円余分に燃料費を払っている」(櫻井)というが、その原発からの除染や、補償で「日々、100億円余分に」「払っている」(櫻井)わけだ。
返矢、恐るべし。
ま、身内向けの発言なのだろう。櫻井さんも、支持者が喜ぶ発言をする機械のようなものだ、山谷さんや高市さんのように、支持者の希望する方向にしか動けない。所詮は一種のイタコ芸と、それを信じる頭の悪い信者連とみれば、それほど腹も立たないけれどもね。まあ、バナナの皮で転んだりしないかねえ。
…フラゲした明日発売の『世界』12月号に、高橋洋さんの「再生可能エネルギーがもう入らない?」があるが、それに櫻井さんを比すると面白い。
例えば「そのそも再[生]エネ[ルギー]を原発など比べて評価せず、入れるべきではないとの立場だから、買取制度を全面否定しようとする」(高橋,p.167)とあるけど。これ、櫻井さんにしか見えないんだよね。
実際、原発と再生エネルギーそのものを比較すると、原発が動かせなくなる。だから、櫻井さんはそこから逃げまわる。
で、叩きやすい買取制度とか天然ガス輸入額増加しか言及しないのだろう。計算高いことだよ
※ 櫻井よしこ「再生エネルギーで日々300億円が消える」『櫻井よしこオフィシャルサイト』(2014.11.6)http://yoshiko-sakurai.jp/2014/11/06/5594
※※ 高橋洋「再生可能エネルギーがもう入らない?」『世界』(岩波書店,2014.11.8)pp.162-166.
80-90年代の『世界』は政治的にアレだったけど、05年辺りから問題提起が身近に変わりだしているので、肯定的に読むにせよ、批判的に読むにせよ結構面白いものだよ。著者が変わっても、主張もロジックも根拠も金太郎飴の『正論』や『WILL』や『VOICE』の512倍マシfだと思うよ。