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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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 軍事ライターの文谷です
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2012.03
31
CM:1
TB:0
12:59
Category : つれづれに
 20年ほど前のこと。

 広島県の離島にある某収容所に収容されていた。収容所離島では、行儀作法にことのほかうるさい。そこでは湯殿でもマナーがある。その指導に辟易していた己は「屋上シャワー」愛好家となった。

 学部を卒業した翌日、3月末に収容。最初は湯殿を使っていた。だが、5月連休あけてからは、収容所の屋上シャワーで暮らした。最初のうちは仲間も居たが、11月を越える頃には己だけに。

 こうなると、件のワルノリの虫が疼きだす。国内研修から戻った、2・3月の広島で、冷水シャワーだけで暮らしてた。広島は結構寒い、雪も降る。雪の降るなかでの冷水シャワーは修行以外のなにものでもない。

 まず、40人の大部屋で素っ裸になり、サンダル履きで屋上に出る。屋上シャワーには全周さえぎるもののない。ヘッドの下に立ち、バルブを開き、体を一回転。5秒?でバルブを閉める。体をナイロンたわしで磨く、これは結構ノンビリ。そのアト、再びバルブ開放。20秒?位で石鹸を完全に洗い流す。これが冷たい。終わるときには、寒さで足の爪が紫色になる。寒さはそれほどでもないのだが、冷たさは痛覚に触る。

 しかし、体を拭きあげると、存外に寒くない。また振珍で屋上ペントハウスから大部屋に戻る。◯分隊の大部屋、その外側にある◯分隊の大部屋のヤツは既に慣れっこ。驚かない。 しかし、反対舷にある分隊の連中が驚いてくれるのには欣快だった。

 B(陸で言うIね)やC(SLOだっけ?)の方と(屋上は、物干しや喫煙所でもあった)偶に遭うと、眼を背けられるほどのインパクトを与えていた。3階に収容されるAとは違い、BCは2階なので屋上シャワーの存在そのものを知らない人も多い。その上、真冬だからねえ。

 しかし、あの建物は今では棲家ではないという。居住区が新館に遷ってから、屋上シャワーは廃されたと聞く。 すでに屋上シャワー族も絶えてしまったのだろう。