ダメだこりゃ:日本学術会議も菅首相も
●力が抜けるお話。
「膳場貴子アナ 学術会議梶田会長に『拍子抜け』…当事者のトップが説明すら求めず」
…膳場貴子アナウンサーが17日、TBS系「報道特集」に出演し、日本学術会議の梶田会長が菅義偉首相と面会したものの、同会議が推薦した6人を拒否した理由の説明を求めなかったことに「拍子抜けしてしまいました」と述べた…。
デイリーニュース(10月17日)より
どうせ、そんなことになるだろうと思ったよ!
ほんの少しばかり期待した私が愚かだった。
これだから学者などという手合はダメなんだ。小説家も同様。
戦前の学者や小説家が、政治権力に対しどんな態度をとっていたか?少しばかり歴史を勉強すれば誰でも分かることだ。戦後、学者や小説家に対する尊敬の念がどんどん低下して来た理由はいくつかあるが、今回の梶田会長の不甲斐なさを見た国民の多くが更に学者への尊敬の念を下げたことであろう。
もちろん、尊敬出来る学者もいるが、それは少数に過ぎない。
まさに、マルクス・ガブリエル氏が懸念している事態だ。
まさしく、腰抜け学者の腰砕けに拍子抜け。
反骨精神という言葉は死語になるのか。
反骨のジャーナリスト、宮武外骨さんや、反権力の創作舞踊家、花柳幻舟さんが生きていたら。。。
●菅首相の姑息さ、陰湿さこそ、まさしく、「安倍政権の継承」である。
公文書管理の重要性、記述を削除 菅首相、著書改訂版で
共同通信10/20
…菅義偉首相が野党時代の2012年に刊行した単行本「政治家の覚悟」(文芸春秋)を改訂した新書が20日、発売された。「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」などと公文書管理の重要性を訴える記述があった章が削除され、官房長官時代のインタビューが追加収録された。
菅氏が官房長官を務めた安倍政権では、森友、加計学園や「桜を見る会」の問題を巡り、公文書のずさんな管理が批判されていた。加藤勝信官房長官は20日の記者会見で、改訂版で公文書管理の重要性を削除したことに関し「政治家として出版された著書で、政府の立場でコメントするのは差し控えたい」と述べるにとどめた…。
下記のコメントに激しく同意。
「過去の正論と現在の不正が整合性とれなくなったら、
不正を改めるのではなく正論のほうを削除。さすが改竄の菅。」
dogdogfactory 2020/10/19
国の公文書の改竄だけでは飽き足らず、自分の著作も「改竄」する徹底ぶり。
この件といい、「6人を拒否」といい、コソコソ、コソコソと。。。
●嗚呼、小国日本
①「我が国の有り様、神明の助けならずば、いかにか人民も安く、国土も穏やかならむ。日本は小国辺鄙の堺なれば、国の力弱く、人の心も愚かなるべし」
②「この日本国は小国で、人の心の働きが愚かであることにより、もろもろのことを昔と違わないようにしようとするのです」
これらは「方丈紀」の著者として有名な鴨長明の言葉だ。
「まあ、なんて自虐的な言葉を」「鴨長明は反日だったのか」と、一部の保守家や右翼が怒りそうなセリフだ。しかし、今から800年以上も前にも、日本の欠点を言い当てていた人がいたのだ。
やはり、鴨長明はただものではなかった。
彼の残した言葉は、今も日本国、日本政府の有り様にぴったりと思う。
☆暗い話ばかりだ。次回は明るい話題にしよう(-_-;)
- 関連記事
2020.10.21 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 政治・社会