皆様、明けましておめでとう御座います。 本年もよろしくお願いしますm(_ _)m ヘボ句を一つ ドロドロのお餅スープの雑煮かな 正月と言えばお雑煮です。2年前のことですが最寄りのスーパーで買った切り餅を電子レンジでチンしてから雑煮汁に入れたら、何と!お餅がドロドロ、粉々に溶けてしまったのです!ふざけんじゃねーぞ! 嗚呼、やっぱり安物のインチキ餅はダメですね。で、通販で上等のお餅を買い求めました。ビヨーンと伸びる粘りと、おコゲから香る餅米の感触に舌鼓を打ちました(´▽`)。 我が家の雑煮は何でもぶっ込む主食です。醤油味に、流し玉子、銀杏、椎茸、ネギ、かまぼこ、菜葉、人参等、これあれば他には無くともオッケーよ(・∀・)。 以前、京都のホテルの朝食に出た雑煮にはたまげました。ドロドロの甘めの白味噌?に大きいお餅が一個。これだけでした。ちっとも美味しくなかった。まあ、オヤツみたいなものか。 上等のお餅の味わいはそのままキムヨナ選手の演技に繋がります。 ショートプログラムの「Send in the clowns」は、浅田選手の「ノクターン」と鈴木選手の「愛の讃歌」と並ぶ今季のベストスリーです。 (本当はラジオノワ選手の「アンナ・カレーニナ」も入れたいところですが、彼女がお姉さん達のような高い表現技術を身に付けて再び演じたらベストプログラムになります。とにかく不思議な魅力に満ちたプログラムと思う) しかし、フリーの「アディオス・ノニーノ」は…、韓国選手権の演技を見た限りでは、ゴールデン・スピンの演技を見た時の感想とあまり変わりはありません。 →動画はここです 「ガーシュインのピアノ協奏曲」と趣きが似ているプログラムと思います。技術的には素晴らしいにせよ、プログラムはヨナ選手にしては淡白です。特にステップシークエンスにそれを感じます。 ヨナ選手は腕や肩や首で表情を作るのが実に上手いのですが、「アディオス」にはそうした特長があまり顕著には発揮されていないように見えます。ぶっちゃけ、単調なのです。「ガーシュイン」は淡白なように見えて、実は細やかな彩りに飾られた振付になっていましたし、緩急のメリハリもありました。 もちろん、3ルッツも3フリップも3サルコウも大きく鮮やかであり、女子選手では一頭地を抜ける優れた出来映えと思いますし、ステップシークエンスでは(分析に自信は無いが…)難しいロッカー→ブランケット→カウンターを左右に等しく回る、内容の濃いものだと思います。得意のループもツイズルも滑らかでリズミカル。音楽と調和しています。 それでもなお…最盛期や昨季のヨナ選手と比べ、どこかオーラが乏しいように感じるのは何故かなあ。。。 少し痩せましたか?あの圧倒的なスピード感とパワーに比べると少し物足りない。もちろん、ピーキングが上手く、勝負強さに秀でた選手ですので、ソチでの「完成版」を恐れつつも楽しみに待つとしようか。 ヨナ選手の強さには色々な要素がありますが、やはり、大舞台でのジャンプミスが無いか少ないのが最大の強味。浅田選手やコストナー選手や他の有力選手達はどうしてもミスがいくつも出ますから。 しかし、月子の怪しい月占いによればソチでは「浅田選手が…欠けることの無き満月に輝く」と出ています(^O^) それにしても、「浅田ファン」は相変わらずヨナ選手の演技をボロカスに叩いている模様。過去の実績?から鑑みれば、「浅田ファン」が叩けば叩くほど、皮肉なことに…自分の応援している浅田選手はミスを連発し、憎きヨナ選手はほぼノーミスで圧勝するんですよね。 アホやね。ライバル選手を叩きまくるファンが喜ぶような結果はお天道様が許しませんよ。むしろ、褒めて褒めまくれば幸運の女神は微笑むもの。ただし、褒め殺しはイケマセンよ。 ヘボ短歌を2首。 年酒してヨナの演技に悪酔いしオダを上げたり溜飲下げたり 月子 初春や恨み重なるキムヨナに破魔矢放てば真央に吉兆? 月子 追記。 ヨナ選手は例の「たくわん衣装」は断固、変えませんでしたね。 ヨロシイ!アスリートはこうでなくちゃ(^_^)ノ その代わり、フリーの衣装を変えました。黒に紫をあしらった貴婦人のようなデザイン、いいんじゃない? 「浅田ファン」にボコボコに叩かれるヨナ選手に惻隠の情抑えがたく、ヘボ句を進呈す。 初空に銀河点見て発狂す (正月早々からご苦労なことで) やれ打つなヨナが手をすり腰をふる (あたしゃ、ハエじゃないわよ!) 叩くほど頭を上げるおヨナかな (つええよ。実際)
2014.01.06 |
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キム・ヨナ選手SP「Send In the Clowns」 ネットで調べたところ、この歌はミュージカル「リトル・ナイト・ミュージカル」の一曲だとか。ミュージカルの題名はモーッアルトの「Eine Kleine Nacht Musik」の英訳そのまんまですね。モーツァルトの喜劇の世界を取り入れたのでしょうか。 旅芸人の看板女優が、元夫で初老の弁護士と14年ぶりに再開したことをきっかけに、様々な障害を乗り越えてついによりを戻すまでを描いたコメディ風のミュージカルのようです。 「Send In The Clowns」の歌詞の冒頭は、 Isn't it rich? are we a pair? Me here at last on the ground, You in mid-air, Send in the clowns, send in the clowns, …………… こんな英詩を日本語に訳しても何の役にもたちませんね。日本の詩歌だって何が言いたいのか意味不明なものが少なくないですし。ましてや、それを英訳するのは野暮というもの。 しかし、単なる純愛でもロマンティックな恋愛でもなく、心の屈折が歌の底に漂っていると分かります。「The Clowns」という言葉からして只事ではありません。そう、これは「愛の讃歌」でも「愛の夢」でも「ノクターン」でもない。明るく愛を歌いつつも、求めても得られぬものを求め、放浪する女の嘆きと自己冷笑をも微かに奏でている。14年もの年月を経た女のうつろう気持ちもある。 このような音楽に、どうして赤だのピンクの衣装が合うであろうか?明るさや幸せの裏には、妬みや嫉みに苛まれる女の姿があり、さらには、自分の人生を定め直そうとの強い意志も隠されている。これが「黄色」衣装でなければならぬ理由と考えるのは、穿ち過ぎであろうか? 演技冒頭に、ヨナ選手が顔を左に向けて、脚を前後に屈伸する振付からはそんな女主人公の揺れる気持ちが表れているかのようだ。 ただ、自ら出来は80%と語っているように、ヨナ選手はまだこの歌の世界を十分には引き出してはいないと思う。表情もまだ固いし、表現もサラッとしていて物足りない。ヨナ選手らしい迫真さにやや乏しい。自然に流れるような動きは素敵だが、これけでは歌の心とは少しマッチしない。今後どこまで表現を彫琢するか楽しみに待つとしよう。 2Aで珍しくミスしましたが、冒頭の3Lzー3Tは相変わらず素晴らしい。ステップからの3Fも女子選手としては最高級に大きなジャンプであり、鮮やかで端正だ。ヨナ選手は伊藤みどりに次ぐ最高のジャンパーと思う。 ステップシークエンスでは得意のループターンはもとより(両腕を背中で組んでのループはカッコイイ・見せ方も上手い)、難しいターンを左右にまんべんなく散りばめている。難しいことを簡単そうにやってしまう…これがトップスケーターの凄さだと改めて思う。 スピンではキャッチフットのキャメルスピンやヘアーカット系のスピン等、回転も早く、軸も綺麗だ。ビールマンスピンが無いのがちょっと寂しい。 ☆FSのタンゴですが、今のことろ期待外れ、というのが私の率直な感想。過剰期待かな?それと、昨シーズンのFS「レ・ミゼラブル」が余りに素晴らしかったこともある。もちろん、まだまだこれから磨き上げて行くものと思っているが。
2013.12.16 |
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VIDEO 私はどちらかと言えば、アップテンポの曲でノリノリ演技をするキム・ヨナよりも、「イマジン」や「タイース」を優しく静かに演じるキム・ヨナの方が好きです。 「イマジン」では、最初の2Aのランディングで広げた両手をクルッと返し、胸元に寄せる仕草が素敵です。一見すると何でも無い動きかもしれませんが、ヨナ選手が演じると実に良く「決まる」のです。 そして、その後に素早くハミルトンターンを見せる緩急も心憎い。ここも良く「決まって」います。このプログラムでは、ターンが随所に散りばめられているのが印象的ですね。時にはダイナミックに、時には細やかに使い分けています。 後半のスパイラルの入りで、両腕を伸びやかに優しく動かすところも素敵ですね。この仕草があるからスパイラルが美しく映えて見えます。ヨナ選手のスパイラルそのものは、さほど美しいとは思わないのですが、その前後に装飾的な動きがある為に、新鮮に「決まる」のでしょう。 私は故意に「決まる」という言葉を何度か使いました。ひょっとして、ヨナ選手は「歌舞伎」の才能もあるのではないかと思ったからです。ここぞ、という所で「決まる」仕草というのは、鍛錬プラス才能or個性かと。 ただ、最後の「祈り」の箇所は、何か、取って付けたような不自然さを感じます。この辺は好みの問題かもしれませんが、まだこれから改善の余地はいくらでもあるでしょうね。 ヨナ選手がEXで3回もジャンプを入れている事に驚きました。二つ目のジャンプはトリプルサルコウですね。大きくて、しかも良くコントロールされたジャンプと思います。 今の時期で既にこれだけ跳べるということは…ウーム。恐ろしい(^_^;) ヨナ嫌いの浅田ファンの中には、「『好戦的』『傲慢』でアチコチに喧嘩を売っているような韓国の人間であるヨナが『イマジン』を演じても感動しない」といった類のコメントを寄せている例もあります。 このようなコメントの方が「イマジン」の精神と真反対なのですが(笑) たかだか一人のスケーターの演技に、国やら国民性をやたらと持ち出しては非難の材料とする「貧困なる精神」に、私は嫌悪感を覚えます。 浅田ファンは韓国やキム・ヨナのことをアレコレ言うより、政治的に利用され、愛国の象徴として利用される浅田真央の心配をした方が良いかもしれません。 こんな「つぶや」きがあります。 ツイッターはここです >「浅田真央ちゃんは被害者です!」とか意味のわならないことを言ってて… ハハハ(^O^)。yataragenki様、良くぞ言ってくれました。 しかし、この愛国レイシスト集団のメンタリティーは一部の浅田ファンと良く似ていると思います。こうした「ファン」に祭り上げられる浅田選手は、反戦や反国家を歌う「イマジン」を演じるには余りに気の毒な立場?に置かれているようです。 「反戦」と言えば、リレハンメル五輪・カタリナ・ヴィット選手のフリープログラム「花はどこへ行った」は忘れられない演技です。 動画はここです ヴィットさんは東ドイツの厳格な監視体制~ドイツ統一という激変に晒され、そして、ボスニア戦争の最中にあるサラエボの地…ヴィットさんが金メダルに輝いた…に思いを馳せて、「花はどこへ行った」を演じました。 カタリーナ・ヴィットの演技はキム・ヨナを初めとする今のトップスケーターと比べ、素人目にも技術的にはおそらく下回ると思いますが、切実な気持ちや悲壮感は実に良く伝わって来ました。 キム・ヨナの「イマジン」にはそのような「切実な気持ちや悲壮感」はありません。しかし、これで良いのです。むしろ、明朗な雰囲気が相応しい。 何故なら、「花はどこへ行った」は明らかに反戦を強く打ち出した歌詞ですが、「イマジン」は高らかに人類の理想を歌い上げたものだからです。
2013.06.25 |
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VIDEO キム・ヨナ選手のフリープログラム「レ・ミゼラブル」技術点:74.73点 演技構成点:73.61点 合計:148.34点 7つのジャンプのGOEの計:+10.23点 3つのスピン・ステップ・コレオのGOEの計:+6.28点 GOE合計:+16.51点 ちなみに、浅田選手が得たGOE合計は+3.66点 フリープログラム「レ・ミゼラブル」を見て思い出すことがあります。バンクーバー五輪のショートプログラム「ボンドガール」について、ジャッジ経験豊富な藤森美恵子氏が語った内容です。 ①「前半は質の高い3回転+3回転を含め、スピード感のある滑りと迫力は際立っていました。彼女のジャンプはスケールが大きく、その分助走のスピードも必要になるため、トランジッションに複雑な動きは入っていません。」 ②「でも、映画に出てくるボンドガールが、時には敵と戦うアクションも強さとスビードを感じさせます。そんな表現になっていたと思います。こういう選曲の場合、きれいに走るというのもアクションの一つに見えますよね。」 ①は「レ・ミゼラブル」についてもそのまま当て嵌るのではないでしょうか? しかし、②は後付けの理屈といいますか、いささか牽強付会な感じを受けます。藤森さんは「レ・ミゼラブル」という選曲の場合はどのように説明するのでしょう? 私だったら、「でも、運命に翻弄され、苦しみながらも懸命に戦うコゼットの力強さと生命力を感じさせます。」くらいに解釈しようか。 ヨナ選手の高い演技構成点に懐疑的・批判的な人が盛んに指摘するのは、まさに、クロスカットやフォアの漕ぎ回数の多さ(浅田選手よりずっと多いとかで)であり、それと比べてトランジッション評価が高過ぎるという事ですね。 「フィギュアスケート資料室」よりトランジッションの基準の和訳を引用。 定義: すべての技術要素をつないでいる、多様で複雑なフットワーク、ポジション、動作、ホールド。シングル、ペアでは技術要素の出入りも含む。 基準: ・多様さ ・難しさ ・複雑さ ・質(ペア、アイスダンスではユニゾンを含む) ・(ペア、アイスダンスで)両者の仕事量のバランス ・(アイスダンスで)ダンスホールドの多様さ サイドバイサイドやハンドインハンドに偏らないこと。 要素のつなぎは音楽に合わせて長くなったり短くなったりするが、ブレード、体、頭、腕、足を充分に使い、クロスカットは最小限に止めるべきである。」(引用終わり) つまり、藤森氏も指摘する「複雑な動きは入っていない」は基準の「複雑さ」に該当するし、漕ぎ回数の多さは「クロスカットは最小限に止めるべきである」に該当しているではないか、それにも拘らず、何故にヨナ選手のトランジッションは非常に高い評価がされるのか?となります。 2013ワールドのフリー演技でも、SSは9.21点、TRは8.89点と最高評価を受けています。 参考までに、 SS TR コストナー選手:8.96点 8.46点 浅田真央選手:8.61点 8.21点 確か、ISU国際技術審判を勤める岡部由起子氏がJスポの解説の中で、「TRはSSから約マイナス0.5されるのが普通です」と、「相場」を語っていたと思います。 つまり、単純に言えばヨナ選手のトランジッション評価が高いのは、SS評価の高さと連動していると解釈すれば、当たらずとも遠からず、でしょうか。「クロスカットの数」や具体的な「繋ぎの数」を調べても仕方ないと。 どちらかと言えば「浅田・安藤ファン」であり、特に「ヨナファン」でもなく、ジャッジでもない私が「アンチヨナファン」に何とかして演技構成点の高さを説明しようとする…「工作員」「在日」「浅田ファンに成りすましたヨナファン」との誹謗を受けながら、…滑稽ですね。。天邪鬼。 しかし、「レ・ミゼラブル」は感動的でした。ジャンプのスケールの大きさと滑りのスピード感、それと表現性の優美さとが渾然一体となった名演技と思いました。 まず、演技冒頭、リンクに立つヨナ選手の姿勢の美しさ!両手を交差して組む位置の的確さ、緻密に計算されたかのような右足と左足の前後の立ち位置、綺麗に伸びた脚線、背中からヒップに至る曲線の美しさ。まるで彫像のようだ。これはあまり言及するファンがいないようですが、彼女の演技前の立姿はどれも実に美しい。 不思議だ。ヨナ選手がリンクに立ち、スピード感溢れる滑りが始まると、リンク全体が重力場となる。ヨナ選手という「質量」に向かって、周囲の全てが引き寄せられて行くベクトル場になる。 「質量」はジャンプを跳ぶ時やステップを踏む時に最も大きくなり、周囲を強く引き寄せる力が作用します。 高性能スペックのジャンプも圧巻ですが、中間部のステップシークエンスはとりわけ素晴らしいと思います。3つ目のジャンプ、3Sを着氷してそのまま力強い音楽のままステップシークエンスに移行し、途中で音楽のテンポが緩やかになり、優しい曲想に変わると、ヨナ選手の動きもそれに連動してまろやかで優美に変移します。 特に、動画の2:30で、一度まっすぐに伸ばした右手を「柔らかく」握り締めながら胸元に引戻します。それと連動してい右足も「柔らかく」上げながら顔も少し上を向きます。ここでの表現、表情の何という優しさ、柔和さ、そして繊細さ!こんな仕草の出来るスケーターが他にいるだろうか? ここは時間にして、ほんの2秒程度の動きですが、いつまでも目に焼き付いて離れない。まさに、ヨナ選手のベクトル場に引き寄せられた私です。 私がヨナ選手の試合用プログラムで好きなのは「ロクサーヌ」「あげひばり」「こうもり」「ガーシュインのピアノ協奏曲」、そして「レ・ミゼラブル」です。 「ロクサーヌ」では「弱冠16才にしてこの妖艶さ!」と、度肝を抜かれました。「こうもり」では一転してキュートな舞に魅了されました。 「死の舞踏」や「吸血鬼」は凄い!とは思うけど、あまり好きになれません。これは私の趣味でもあるし、また、この手のプログラムは安藤美姫選手にこそ最も相応しいと思っているからかもしれません。
2013.03.26 |
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VIDEO NRWトロフィー・フリー演技「レ・ミゼラブル」 技術点 60.82 演技構成点 69.52 減点 -1点 合計点 129.34点 1 3Lz-3T 10.10 1.40 2 3F 5.30 1.40 3 FCCoSp4 3.50 0.88 4 3S 4.20 0.35 5 StSq4 3.90 1.40 6 3Lz 6.60 x 1.40 7 1A+1T+1Lo 2.20 x 0.00 8 3S+2T 6.05 x -2.10 9 LSp3 2.40 0.88 10 ChSq1 2.00 1.58 11 2A 3.63 x 1.00 12 CCoSp1 2.00 0.75 いやあ~。この演技に演技構成点69.52点とは盛ったね。NRWのジャッジさん達。ウェルカム・バック採点でしょうか。もっとも、10月のジャパンオープンで真央選手のフリー演技も68点台がいきなり出たから、お互い様でしょうか(-^〇^-) ヨナ選手の最大の得点源はジャンプの加点の高さですね。復帰初戦でこれだけ跳べたら凄いです。やはり、ジャンプの高さは素晴らしいですね。 しかし、70%くらいの調整具合な為か、後半ややバテ気味でスローダウンしている印象です。ヨナ選手がコンビネーションジャンプのセカンド2Tで転倒するのは珍しいです。 従いましてヨナ選手のレベルから見てショートプログラム程のインパクトは感じません。音楽は変化に富むドラマティックな楽想ですが、演技との融和はまだまだという感じがします。 ところでフリーでのヨナ選手のジャンプの基礎点は42.92点(3連続を2Aー2Tー2Loとして)です。これに対し、真央選手のは45.38点と2.46点上回っているのです。 ちょっと意外に思いますが、ヨナ選手は2Aを2本入れているので3回転ジャンプが真央選手より1つ少ないんですね。それと、真央選手はセカンドジャンプが全て2Loなので2Tが2つ入っているヨナ選手より上回ります。 さらに、ジャンプの加点ではヨナ選手が上ですが、スピンの構成+加点、及びステップ&コレオシークエンスの加点は真央選手が上回っています。 つまり、真央選手は今のジャンプ構成で十分に戦えるわけです。差が出るのはショートプログラムですね。演技構成点は二人が同じ大会での評価を見るまでは何とも言えませんが、五分五分か真央選手が少し上回ると思います。しかし、何とも言えません。 それと言うのも、高橋大輔選手の演技構成点を見ていますと、評価が乱高下傾向です。真央選手も68点~64点~66点と揺らぎ幅が大きいです。データを詳しく取った訳ではないのですが、今期の採点傾向かしらね。 追記。 ステップのお勉強。 以下は「女子シングルスケートスピン解説」より趣味スケーター様の解説を一部転載いたします。詳細とリンク先は当ブログのリンク欄から御覧下さい。 レベル4獲得に必須のディフィカルトターンのみ。 赤字は右回転のターン。 …引用 ☆RFIロッカー☆RBIカウンター ☆RFIツイズルRBIロッカー RFIカウンター☆LFIツイズル ☆LBOカウンター☆LFOループ RBIループ RBOツイズル ブラケット以外の5種類を両方向に行うレベル4構成です。 こちらは二回目の3連続が綺麗に入ったので、 レベル4を獲得できました。 …引用終わり。 上記の分析と動画のヨナ選手のステップシークエンスを照らし合わせると、新しい発見があると思います。趣味スケーター様によると、レベル4獲得の為にヨナ選手は一つひとつゆっくりとステップを丁寧に踏んでいるそうです。ここにヨナ選手の進化が見て取れると。以前のレベル3とまりの時のステップは難しいステップが少なかった分だけ余裕があったので、スピードが出せたのだろうとおっしゃっています。 なるほど、と思います。
2012.12.10 |
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