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村元・高橋組ガ~!&吉田陽菜選手




いよいよ、フィギュアスケートのシーズンの始まりです。

既に、国内外の小さな大会で日本の有力選手や新進気鋭の若手選手達が活躍しています。

●村元・高橋組:リズムダンス「ソーラン節」
こちらです

素晴らしい!!

評判通り、これは素敵なプログラムです。

振り付けはズエワコーチでしょうか。グッドジョブ!

良い演技は短く感じるものですね。

二人のコンビネーションも前期までと比べ、遥に自然でギクシャクした感じが無くなりましたね。

エレメンツによってはレベルを取りこぼしているのもあります。しかし、これは伸びしろと考えれば、まだまだ、レベルアップが期待出来るということになります。

連続ツイヅルやスピン、担ぎ技のような素人目にも分かりやすいエレメンツを見ればネ!

全日本では小松原組との「対決」だ.。


●高校1年になった吉田陽菜選手は進化中。

フリースケーティング→こちらです

冒頭のトリプルアクセル、よ、余裕がある( ゚Д゚)

全日本選手権で、この子、ひょっとしたら。。。。

北京五輪。女子シングルは3枠あります。

有力選手は…敬称略…坂本、紀平、宮原、樋口、三原、といったベテラン・中堅に、

若手では昨年4位の松生理乃、6位の河辺愛菜、そして、吉田陽菜の3選手が有力でしょうか。

いや、山下真湖、川畑和愛、白岩優奈の3選手もいます。

私個人は、3人のうち1人は誰か若手が入ったらと希望しています。

中堅では、樋口選手に頑張って欲しいです。カギは、トリプルアクセルが決まるか否か。

ただ、女子の場合、男子と異なり、体調・体型の面で予想は難しいんですよね。。。



2021.09.11 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 日本人選手達



菅総理、総裁選出馬を諦める&野党の野暮コメント




菅総理、最後に「自民党にとって良い仕事」をしましたね。

「ホッと胸をなでおろした」が、自民党衆議院議員の本音ではないでしょうか。

これで次の総裁(つまりは総理)が誰に決まろうが、「ご祝儀支持率」が期待出来ます。その後の衆議院選挙での自民党の大敗は何とか防ぎ、中敗~小敗、くらいに収まる可能性が出てきました。


菅総理と安倍元総理のコロナ対策の最大の違いは何か?

それは、安倍元総理は「アベノマスク」というレガシーを残したこと。菅総理にはそれが無い。


●それにつけても、このニュースを受けての野党の党首達の愚劣なコメントには耳を塞ぎたくなります。

「コロナ対策をせず無責任だ!」「政治空白だ!」「もはや、政権運営の資格無し!」

等と、声高にヒステリックに非難しています。

ばっかだなあ。こんな言い方をすれば、国民の支持が得られるとでも思っているのか?

野暮で幼稚なコメントだ。

「野党ではありますが、菅総理にはお疲れ様でした。同じ政治家として、お心、お察しいたします」

くらいを最初に述べた上で、批判をすれば、随分と違った印象になります。

さらには、

「総理の顔が変わったからと言って、表紙が変わったからと言って、それで国民の納得、支持が得られるほど甘くない」などと批判しています。

ばっかだなあ。

「菅総理を批判したからと言って、それで野党が国民から納得され、支持が得らえるほど甘くない」

と、私は言いたいよ。

私は枝野さん、嫌いじゃないけど、この人、どうも、リーダーには不向きなんじゃないかしら?

これは…立憲民主党も、前途多難だなあ。。。


●自民党総裁候補は誰が良いか

岸田さんではありません。ましてや、河野さんでも高市さんでもありません。

あの、「野党は恥を知りなさい!」と啖呵を切った、ズン子さん、こと、三原じゅん子議員ですよ。

今度はズン子議員が返す刀のように、「自民党は恥を知りなさい!」と啖呵を切り、

「私が自民党を変えます!私以外に誰が出来ますか!」と大見得を切って立候補すれば、

これだけでもう、自民党政権の支持率はV字回復することでしょうヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪


あ、ズン子議員は参議院議員か。残念!



2021.09.04 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 政治・社会



ワクチン接種を完了して:愚見を少々

●ワクチン接種完了しました!
先日の日曜日に2回目を打ちました。ワクチンはファイザーです。

その3週間前に1回目を打った時は特に副反応は無かったのですが、今回は打った翌日とその次の日まで37.5度の微熱が続きました。これが普通の副反応のようです。

ホッとしました。激しい副反応が出たら嫌だなあと少し不安でしたから。

微熱とはいえ、私の平熱は36度を少し下回るくらいなので食欲減退や身体の一部に変な痛みがありました。解熱剤は飲まずに我慢しました。

接種場所は区の施設。特に混んではいませんでした。少し並んだ程度。誰もが喋らずいたって静か。整理係の方や看護師の方の声が聞こえるくらいでしたね。

打ち終わると最低15分間は椅子に座って待機、様子を見ることになりますね。

私の場合、不安を忘れる為に、好きな本を読んで時間を稼ぐのが一番。

●今回は、朝井まかてさんの「恋歌」を読む。この女性小説家の本はなかなか読ませます。「残り者」「眩(くらら)」と2冊続けて楽しみ、「恋歌」はさらに読み応えがあり、けっこう、ジーンと感動しちゃったなあ。

近々、感想を書くつもりです。最近、女性小説家の本を立て続けに読んでいます。


●私と同世代かそれ以下の女性でワクチンを回避する例がチラホラと。

「兄がワクチンは危険だからよした方がいいと言ってるし」…この人に対し、私が「それって、デマに踊らされているんじゃないの?※」「どの国でもみんなドンドン打っているわよ。お兄さんじゃなくて医者と相談したら?」と言ったら、相手がむくれ、「うるさいわね!兄のこと悪く言わないでよ!」と怒る。

なんなのよ、いい歳こいて。。。ダメだこりゃ。。。😞

私は私でストレートに言ってしまい、地雷を踏む。

でもね。これくらいで絶交になるなら、その程度の人間関係でしかなかったのだと、私は割と平気で「おさらば」してしまう方なんですよね。私の欠点なんでしょう。

私は「空気を読まない女」、「地雷を踏む女」でありんす。


ワクチンに関しては効果や副反応についてのデータが出ているし、専門家の見解もほぼ一致しています。ところが不思議なことに、これらを信用せず、ネットか何かで出回っている、

①ワクチンを打つと妊娠出来なくなる
②将来、遺伝子に異常が起きる
③ワクチン接種で日本人の30万人が死ぬ。しかし政府当局は隠ぺいしている
等、

こちらを信じている人が少なくないらしい。

こうした日本人の一部の拒絶反応は、フランス人やアメリカ人の一部の人達のように、「国の言い成りにはならないぞ!」「ワクチン打とうが拒否しようが、個人の自由だ!」といった主張とは異なるようですね。

もちろん、「副反応が恐ろしいから」というのはよく分かります。

突き詰めて行くと、
①コロナで死んだら、それが自分の寿命、運命と諦める
②ワクチンで死んだら、それが自分の寿命、運命と諦める

のどちらを選択しますか?ということか🤔






2021.08.25 | | コメント(7) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



今シーズンの大谷翔平選手の活躍が嬉しい!!




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暗いニュースばかりが目立つ中、大谷翔平選手の活躍には心が躍ります。

●松井秀喜さんがメジャーで残した年間本塁打31本という記録。
これを超える日本人打者は今後、二度と現れないだろうと私は思っていました。

それを大谷翔平選手はあっさりと超えてしまった。8月22日現在、本塁打は40本。彼が投手と打者の両方※を続けている限り、あの大振りのスウィングを続けている限り、40本はおろか、30本到達も難しいだろうと思っていました。

歴史&未来を予見することは難しい。

今や、本塁打王、打点王も夢ではなくなっています。

凄いですね。ちょっと、今期の活躍は予想以上です。彼ほどの才能であれば、怪我や故障さえ無ければ活躍の期待は大きいのですが、それを遥に上回っています。

打者としての活躍に比べると投手としての活躍は少し地味ですが、それでも8勝して防御率が3点台を下回っているのは素晴らしいです。

だって、ダルビッシュ、菊池、前田の3選手よりも勝利数も防御率も上なのですから。

私の希望は、本塁打50本、打点120点、盗塁20回。投手として10勝。

これなればMVPは100%確実でしょう。

なお、打点120点の意味は、松井秀喜さんの打点記録116点を超えることです。


●欲を言えば、不満と心配もあります。

やはり、三振が多すぎます。
もちろん、これだけ大活躍していれば三振の多さなど帳消しになるのも分かります。

日本のプロ野球では、「ヒットの延長線上にホームランがある」と言われます。

アメリカのメジャーでは通用しないのかな?

たとえ凡フライでもボテボテのゴロでも、打ちさえすればドラマが起こる可能性があります。球が飛んだ場所によってはヒットになることがあります。また、相手のエラーもあります。捕球ミスや送球ミス、フィルダースチョイス等で試合がひっくり返ることがあります。 

三振ではドラマが起きません。

「三振が多く、打率が2割7分程度」というのは、どうしても一流の打者というイメージに合いません。

松井秀喜さんはメジャーでも3割の打率を残したシーズンがありました。

せめて、何とか、2割9分くらいは打って欲しいのですが。。。

あの大振り…良く言えば、豪快なスウィング…は。。。

怪我も怖いです。


それと、気になることが一つ。

オールスター前日のホームラン競争で、大谷選手はバテバテになっていました。他の選手と比べてもそれが顕著でした。また、投手の場合、6回くらいから疲れているのが素人目にも分かります。

パワーがあり、試合に出続けでも平気なスタミナもあるのに、これはどうしたことでしょう?

ひょっとして、持久力に少し難点があるということでしょうか?


インタビューで大谷選手は、「自分は二刀流という言葉は使いません」と語っている模様。

いいですネ。

私の大谷選手に対する好感度はますます高まりました。






★ご無沙汰していました。
例により、過去のコメントへのレスは拝読しましたがレスは省略させて頂きますm(__)m

ぱぴらき様、まるさん様、プクプク様、しっぽがない様、ファントム様。
お久しぶりの壮大なるカン違い様。

ありがとうございました。

「聖徳太子と法隆寺展」は行きたいけど、予約制ということで諦めました😞



2021.08.23 | | コメント(13) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



看護師の年収を今の5倍に!!




・プロスポーツの選手達の年収って、あまりに貰い過ぎじゃないか?

本塁打や安打をたくさん打ったからと言って、メジャータイトルを獲ったからと言って、世界一になったからと言って、それで人間の命が救われるわけではありません。あなたの病気が治るわけではありません。

片や、看護師は人間の命を救う仕事をしています。

世の中、人命救助の仕事に携わる人達に対する待遇が冷たくないか?

極論かもしれませんが、特に、看護師の年収は今の5倍にしても良いと思っています。

三十代の看護師の年収が三千万あったとしても、いいじゃないですか。

しかし、プロスポーツの選手が年収数十億あると、それって、どうなの?と思ってしまいます。

趣味の延長線でやっていること、好きでやっていることでしょ?

その代り、資格試験を今より厳しくするとか、一級看護師、二級看護師、三級看護師、といった能力別やユーティリティ別による年収の序列化をする等、これらも良い意味で看護師のモチベーションを高めるシステムにする方法をとれないだろうか?

看護師だけでなく、救急救命士、消防士も同様に今より年収を大幅アップした方が良いと思います。

彼等・彼女等は、趣味ではなく、使命として仕事に携わっていると思いますし。


では、警察官や自衛官はどうなの?

こちらも、人命救助もするし、使命感で仕事しているのでは?

うーむ。。。こちらは微妙です。。。

何故かって。。。皆まで言うまい。。。



2021.05.01 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 政治・社会



人を狂気に駆り立てる五輪の魔力




・産経コラム:【主張】五輪選手の接種 安全開催に国民は理解を
こちらです

要するに、五輪成功の為に、高齢者は犠牲になって下さいね、と新聞が堂々と主張しているとしか思えない。さすが、産経新聞は政府の御用メディアと揶揄されるだけのことはあります。

ワクチン接種において、五輪選手が高齢者より優先されるのは当然、という考え方は、ある種の優生思想に通じる感じがし、実に恐ろしいと思います。

しかも、これで選手達に対し、「胸を張れ」とまで言っている。

正気か?


・リテラ記事:「正気か? 東京都が東京五輪の観戦に小中学生ら81万人を動員計画! 感染拡大最中に各学校に通達、観戦拒否すると「欠席扱い」
こちらです

記事が事実とすれば、正気か?ではなく、もはや、狂気。

戦時中の学徒動員じゃあるまいし。

少なからぬ政治家や役人やメディアをここまで狂わせる、「五輪の魔力」は相当なものですね。


恐ろしい。。。


4月28日に開催された東京五輪・パラリンピックの5者協議で、バッハ会長は、「日本の社会は連帯感をもってしなやかに対応している。大きな称賛をもっている。精神的な粘り強さ。へこたれない精神をもっている。それは歴史が証明している。逆境を乗り越えてきている。五輪も乗り越えることが可能だ。献身的な努力で未曽有のチャレンジをしている」

と述べたそうです。

こういう精神論で誉めれば日本人は喜ぶだろうと考えるの甘い!

私は逆に、バカにされた感じを受け、不愉快です。

日本人を舐めくさっている。



2021.04.30 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



日本に今も根強く残る「言霊信仰」




・「言霊」とは。
言葉には現実を動かす力がある、口に出した言葉は現実化する、という日本古来の信仰。又は思想。日本人がよく言うセリフ、「縁起でもないことを言わないでくれ」や、祝典での「忌み言葉」の存在は言霊信仰の例。

日本政府や関係者が絶対に口にしない言葉。最近の例。

①新型コロナ感染の第3波、第4波。
野党やメディアが「今は第4波に入った」と述べても、菅首相をはじめとして政府関係者は決して認めようとしない。何故か「第〇波」という言い方を厭うのです。どうしてか?

②医療崩壊。
これも同様。田村厚労相にいたっては、「医療崩壊の定義ってどうなんでしょう?」などと、寝惚けたことを言っています。政府だけなく当事者の大阪の吉村知事も言いませんね。「医療がひっ迫している」という弱い言葉を用い、「医療崩壊が起きている」という言葉は避けています。今、大阪では明らかに医療崩壊が起きているにもかかわらず、日本政府も大阪府知事も、「口が裂けても医療崩壊とは言うまい」と決めているかのようです。

③東京五輪の中止・延期
これはもう、関係者に催眠術をかけるか、拷問にかけるかしない限り、絶対に「口を割らない」でしょう。「最悪の場合、中止も視野に入れて」(極めて当たり前のこと)と、言った瞬間、その人間は五輪の世界から村八分にされ、絶縁・永久追放されるでしょう。

言霊信仰で日本史を語る井沢元彦氏が何かの著書で、「戦争を事変、敗戦を終戦、と言い換える日本。これこそ言霊信仰の典型」と述べていましたが、同感です。

映画「男はつらいよ」で、こんなシーンがありましたね。すなわち、吉永小百合が演じる歌子は病気で夫を亡くした。その歌子が来るというので寅さんが家族に、「夫とか旦那とかダーリンなんて言葉は使わないこと。そうだ!(妹さくらの夫)博!お前は死んだことにしよう!即刻死ね!」と言う。

これを見て笑えるのは日本人だけじゃないでしょうか?

・不吉なことは口に出さない。ネガティブなことは口に出さない。
万が一、不吉なことが起きたら、それは「さだめ」として、「運命」として受け入れよう。あきらめよう。人を責めるな。誰が悪いとか犯人さがしをするな。済んでしまったことを掘り返すな。。。


日本が危機管理能力に著しく劣る原因の一つは、言霊信仰にあるのかもしれません。



ただし、日本以外にも言霊信仰かそれに近い風土を持つ国や民族がいるかもしれません。他の国を調べないで、ただちに「これは日本の特徴だ」と断じるのは問題がありますね。



2021.04.29 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 歴史・文化



羽生選手が採点制度にモノ申す




羽生選手が(主に)ジャンプに関する判定・採点法にモノ申した卒業論文を書いたとか。
こちらからどうぞ

これが正確な事実とすれば、コアなフィギュアファンにとっては、ちょっとしたニュースですね。

これまでの羽生選手の言動を鑑みると、少し意外な感じがしました。

内容としては、過去に元スケーターやテレビ解説者や一部ファンの間でも問題視されて来たものですね。

①ジャンプに関する評価規定基準(特に離氷時)が曖昧でジャッジにより評価の差がある。

記事より引用…《ループジャンプは右足で遠心力を利用しながらジャンプするが、飛び上がるまでに遅い、つまり、離氷せずに回転数を稼いでから離氷するようなジャンプを行うスケーターらがいる。これは正しい技術ではなく、稚拙なジャンプであるが、これを現ジャッジングシステムでは減点対象であると明記してあるのにもかかわらず、離氷を判定する基準がないため、これの適用がうまくできずにいた》…引用終わり。

②ジャンプの難度がどんどん増す中で、わずか1秒以内で完了するジャンプについて、もはや、目視では正確な判定は難しく、AIなどの自動採点を導入する方向で進めるべきだ。



五輪2連覇の羽生選手の意見だけに、説得力がありますよね。


私個人は、AIのような機械による自動判定には後ろ向きです。

単に、アウトかセーフ、アウトかインか、のような判定であれば分かります。

しかし、フィギュアスケートは「演技」なんですよね。

演技を自動判定って、どうなんでしょう?

例えば、クラシックバレエのコンクールで仮にAIによる自動判定が導入されたら、凄い違和感を覚えます。バレエにも一つひとつ技術が要求されますが、個別の技についてAIによる判定は不可能ではないでしょう。しかし、バレエというのは「全体の演技の流れの中で総合的に判定するもの」ではないでしょうか?

また、バレエにせよフィギュアスケートにせよ、同じ技でも、選手毎の体型・個性による違いがあり、同じアクセルジャンプであっても、選手毎に個性といいますか、癖といいいますか、違いがあります。こういうものも考慮に入れる必要があるのではないでしょうか。そして、こうした個性の違いは人間の目でしか判定出来ないものでしょう。

また、野球の場合、ピッチャーが投げた球の「ストライクかボール」の判定についてAIによる自動判定は不可能ではないでしょう。しかし、ピッチャーが非常にキレのある球を投げている場合に、少しストライクゾーンから外れても「ストライク」と審判が判定することがあります。

また、バッターの身長により、上下のストライクゾーンは変わるようですが、これもバッター一人ひとりに違いがあるから当然でしょう。これを無視するわけには行きません。

それゆえ、「ストライク・ボール」の判定は機械ではなく目視がベターと思うのです。


賛否両論あるにせよ、羽生選手が大きな一石を投じたことは間違いありません。


「時代の流れ」として、機械による自動判定・自動採点はいずれ導入されるでしょうね。




2021.04.22 | | コメント(3) | トラックバック(0) | ルール・採点・技術関連



世界フィギュアスケート国別対抗戦2021:完




・強過ぎるアスリートは得てして不人気になる場合がある。それはライバルに人気アスリートがいる場合だ。世界フィギュアスケート選手権で3連覇していた時のパトリック・チャン選手がそうだった。不幸?なことに、ライバルが人気絶大の高橋大輔選手だった。2010年の世界選手権を最後に高橋選手はチャン選手に勝てなくなってしまった。表現技術・スケート技術を評価する演技構成点でもチャン選手が上回るようになり、一部のファンから嫌われた。

不思議なことに強いアスリートは「ふてぶてしく」「傲岸」に思われることが珍しくない。大相撲ではかつて、横綱北の湖がそう見られていたそうだ。不幸?なことは、当時、絶大な人気を博していた大関貴ノ花がいたことだ。判官びいきもあって、貴乃花ファンからは嫌われたらしい。


・世界選手権で3連覇を成し遂げたネイサン・チェン選手はどうなのだろうか?ライバルは羽生選手だ。しかし、チャンvs大輔のような感じは無いように見える。ファンの質も変わったからか?

・ところが、強過ぎるアスリートが世界のトップから少し下がり、年齢を重ねベテランと言われるようになると、何故か急に人気が上がって来る。ソチ五輪で金メダルを逃した頃からチャン選手の人気が上がった。ライバルの高橋選手が引退したことだけが人気上昇の理由ではなかった。

・女子のトゥクタミシェワ選手の人気が上昇している。彼女はソチ五輪で金メダルを獲ったソトニコワ選手と同期だ。浅田真央さんのファンだと公言していたソトニコワ選手の日本での人気は高かったが、トゥクタミシェワ選手の方はあまり人気はなかった。特に愛嬌を振りまくタイプではなく、クールな印象もあいまって不人気だった。

2014~2015年度はグランプリファイナルや世界選手権で優勝し、非常に強かった。トリプルアクセルも跳べるようになった。で、人気は高く無かった。よせばいいのに、コーチのミーシンさんが、「浅田真央のジャンプは回転不足」と言ったものだから、もう、ダメでした。

それが、同じロシアの若手の後塵を拝するようになり勝てなくなると、あら不思議、彼女の人気が上がり始めた。十代の選手達が世界を席巻する時代、20歳を過ぎたスケーターにはファンは暖かい目を向ける。

そこへ、トゥクタミシェワ選手が「日本が好き」と言ったものだから人気は急上昇。海外の選手達の中には、「日本で演技するのが好きだ。日本のファンは暖かい」と、異口同音に語る例が少なくない。

その点、必ずしも愛想が良いとは見えないトゥタミシェワ選手からはそれまでそうした発言はあまり聞かなかった。それが最近、何故か言うようになった。

日本人特有の、判官びいきの変形なんだろうか?

私ももちろん、トゥクタミシェワ選手びいきである。

彼女のトリプルアクセルの特長は、力みが無く軽くスッと跳ぶんですよね。女子は脚力で劣るので、トリプルアクセルを跳ぶには、「ヨイショッ」ってな感じになる所、彼女にはそれが無い。紀平選手のトリプルアクセルのような大きさや流れは無いけど、自然体でスッと跳ぶので評価は高いでしょう。


シェルバコワ選手。やはり、滑りや演技がメドベージェワ選手に似ている。

それにしても、女子では欧米の選手達と比べて日本人選手のスピン技術がイマイチということが明瞭だ。同じノーミスでも坂本選手のスピンはシェルバコワ選手やアメリカのテネル選手等と比べると落ちる。しかし、坂本選手だって日本人選手のレベルではスピンは上手い方なんですよね。

やはり、スピン技術というのは手足が長い方が得だね。見栄えが違う。


・紀平選手、腰痛がヒドイみたい。無理しないでフリーは棄権するのもありかな。


・羽生選手。ウウ。。。最初の二つの4回転ジャンプは素晴らしく決まったのに、まさか、得意のトリプルアクセルでバランスを崩すとは。。。しかし、それ以外は素晴らしかった。

・フランスのエイモズ君とアメリカのブラウン君。もう、表現力が素晴らし過ぎて、スポーツをやっているんだか、踊っているのか、分からなくなって来たぞ(^o^)

この二人の男子選手の表現で、上半身や腕の使い方、顔の表情を見ると、日本人選手には無いものなんだよね。やはり、文化の違い、民族の違いのようなものを感じる。


・解説の荒川静香さん。

つまらん。年々、退屈な解説をする傾向にある。こういう「無難」な解説者が関係者の間では重宝がられるんでしょうかね。特に、日本人女子選手の場合、「誉める」ことだけ言って、「ミスや課題の指摘」は言わない。この見え透いたやり方、私は嫌いだな。まあ、彼女の立場からすれば、下手に「指摘」をして、該当選手かコーチからクレームが入ったり、一部のファンからクレームが入るのを避けたい、との防衛策の意味もあるかもしれませんが。

いかにも「日本的」で、退屈だ。

安藤美姫さんなら聞き応えのある解説をすると思うが。本人も言っていたようですが、「お呼びがかからない」そうだ。安藤さん自身は解説したい気持ちはあるようですね。

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・三浦璃来/木原龍一ペアは素敵だ!!

今回、テレビでじっくり見ることが出来ました。良かった!

木原選手はシングルからペアに転じて8年ですか。高橋成美選手と組んでいた頃と比べ、何という逞しい前進!技術の進歩!表現力の向上!

一人の選手の成長を見ることもスポーツを見る醍醐味の一つですね。

演技冒頭のトリプルツイストの高さ!リフトにおける難度の高さとスムーズさ!ステップシークエンスでのターンのエグさ!どれを取っても8年前とは別人のよう。

時折見せる木原選手の笑顔が素敵です。

三浦選手ですが、なかなか「気の強そう?」な風貌。スケート技術の方はなかなかのレベルなんではないでしょうか?ステップを見ているとそう思いました。

二人の相性もきっと良いのでしょう。このまま二人で長く続けて欲しいです。

世界選手権や五輪で入賞圏内に入る力が十分にありそうです。

これから先が楽しみです。

ショート・フリーの合計点が196点台!

国別対抗戦は概して点数が高めに出る傾向があるにせよ、ミスが複数あっての点数であれば、200点越えは射程圏内ですね。世界選手権では200点越えしたペアは5組でしたので、世界のトップクラスの仲間入りは近いぞ。

点数が上がれば、二人のモチベーションもどんどん上がる。私の血圧も上がる。


・坂本選手の素晴らしい演技を再び見る事が出来て嬉しかった!

トリプルアクセルや4回転ジャンプの練習をしているそうですが、どうでしょうか?北京五輪にはちょっと間に合わないのではないでしょうか。実戦で試す機会も少ないでしょうし。

それよりも、ノーミスを目指す、フリーではコンビネーションジャンプは全て演技後半に入れる等の作戦が良いのではないでしょうか。もちろん、本人とコーチが考え決めるることですが。


・宇野選手。
うーん。。。以前にも書きましたが、悪戦苦闘していますね。この数年ずっと。ジャンプがなかなか揃わない。高さが足りないのか、あの変な癖?のあるランディングが問題なのか分かりませんが。

五輪ではやらないであろう3A-4Tなんか跳んでる場合ですか?案の定、失敗しました。

フリーで4回転ジャンプを4本入れてどうせ2本はミスるんなら、3本にして確実性をアップさせる方がベターじゃないかなあ。宇野選手ならこれでも表彰台に上がれるだけの地力があると思うのですが。。。


☆ところで、北京五輪ですが…日本はボイコットするのかな?

ま、全てはご主君のアメリカ様のご意向次第ってところでしょうか。




2021.04.16 | | コメント(22) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・大会



汚い奴等




・4月から税込価格表示が義務化された。

私もよく利用するスーパーや雑貨屋などでは税抜き価格を大きく表示し、横に極小サイズの括弧書きで税込み価格を書くという、規制に違反しないギリギリのゾーンでセコイやり方をしていましたね。

この5年くらいか、通販もうじゃうじゃ湧いてダイレクトメールやチラシ等、煩くて仕方ないけど、こちらも同様の手口だ。しかも、商品の写真については、本物を写したものかと思いきや、チラシの隅っこに虫眼鏡で見なければ身落とすサイズで「写真はイメージです」と表示している。これで老人を食い物にしている商人がいます。

こうした商人にインタビューするテレビや記事を見ていると、
「税込み表示で高くなったと誤認されそう」と心配する声が少なくないとか。

今まで税抜き表示でイカサマもどきに安く誤認させていた癖に、よく言うよ!まったく。
しかも、消費税アップにかこつけて、便乗値上げもして来た癖に。

セコク、ズルク、小悪党的商人ばかりが生き残る世だ。

だから私は言うのだ。

「商人というのは汚い奴等が多い」と。

もちろん、例外はいますよ。


・京都市街では、コロナ禍で外国人観光客が激減し、日本人観光客も思うように増えず、廃業したり、休業する店や宿泊業が少なくないとか。

しかし、私は大して同情する気になれませんね。

インバウンド、インバウンド、言って、頭に血が上り、調子に乗るからそうなる。

私の場合、京都のブランド名をよいことに、高くて不味いものを食べさせられたり、買わされた恨みもある。騙される私もバカだったと思う。

もともと、お高くとまっている感のある京都市の観光名所や観光客目当ての店など、私はもう行く気が無くなった。どうせ行くなら滋賀や奈良・飛鳥の方が良い。



2021.04.14 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



常識が改革・改善を妨げる時




世界経済フォーラム(WEF)が2021年3月31日公表した「ジェンダーギャップ(男女格差)リポート」で、日本は156カ国中120位だった。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言で「大騒ぎ」になり、海外からも批判が相次いだこともあり「ジェンダーギャップ」に関心が強まっている。特に、政治や経済における日本人女性の進出が著しく遅れている。企業で主要ポストについている女性は極めて少ない。

ちなみに、2006年は日本は80位だった。そこから日本が退化したのではなく、日本より下位だった国々が改善して行った結果、日本が取り残されてしまった、というのが真相らしい。


・森会長が辞任した後、新たな会長は女性にすべきだ、との意見が出た。これに対し、「常識派」からは、「女性とか男性とかではなく、あくまで会長職に相応しい人材を選ぶべきだ」との意見が出た。

女性の国会議員を増やす為に、フランスや韓国等のように「クオータ制度」を取り入れ、一定数の女性を議員にするよう改革すべきだ、との意見に対しても「常識派」は同様に、無理に女性議員を増やせば議員の質が低下する。あくまで議員に相応しい人がなるべきだ、と言う。

さらには、女性の側がもっと勉強し、意識を高めるように努力しなければだめだ、とも言う。

一見、ごもっともな意見だ。

しかし、この常識派の「ごもっともな意見」こそが、日本のジェンダーギャップの改善を妨げる主要因と思う。そんなことを言っている限り物事は進まないのだ。

思い切った改善をする為には大胆さも必要だ。意識改善よりもシステム&環境を変える方が先だ。唯物論ではないが、まさしく、存在が意識を変えるのだ。


・オリンピックの開会式のアイデアを出す段階で、ある肥満女性タレントをブタにたとえるアイデアを出したのはケシカランとて、企画の責任者が辞任した。※

これも、常識派は「(採用されなかった)アイデアぐらいで叩かれ、辞任に追い込まれるなんて行き過ぎだ。これでは萎縮して自由なアイデアが出なくなる」と言う。

しかし、こういうことを「許している限り」、ジェンダーギャップは改善されない。

なんせ、セクハラ問題についてすら、一部の男性や女性から、「セクハラ罪という犯罪は無い」「ハニートラップという可能性もある」「油断した女性にも問題がある」等、居直った主張がまかり通る現実がある。


・JRの通勤電車に「女性専用車両」を設けると、一部の保守的な男性から、「これは男性に対する逆差別だ。だったら男性専用車両もあってしかるべきだ」と言う。

これは、アメリカで黒人を保護するような法律・ルールを設置すると、一部の白人から「白人への逆差別だ」と言うのと同じだ。しかし、これらの主張には、長い歴史の重みへの眼差しが欠けている。

長い間、ずっと男性や白人は「美味しい思い」をして来たのである。それが、黒人や女性が少しばかり「美味しい思い?」をしたからといって、それが何だというのだ。

過去の歴史を紐解けば、そこには女性たちの悲鳴が聞こえて来る。今、男性が少しばかり悲鳴を上げたからといって、それが何だというのだ。


・思えば、明治維新も戦後の民主化大改革も、主に欧米からの「外圧」「強制」「恐怖」があったからこそなされた。日本自らの意思だけでは出来なかった。

日本のジェンダーギャップも欧米からの批判を受けている。

しかし、ジェンダーギャップくらい日本だけの力で改善しないと情けない。

選択的夫婦別姓ですら反対が強く、なかなか実現出来ない日本は情けない。


・「常識」「文化・伝統」を尊重するのは当然だ。が、しばしばそれらは「権威化」する。権威化した常識や文化は時として障害物になり得る。

人に迷惑をかけることは悪いことだ、これは常識だ、と言う。

しかし、人に一切迷惑をかけないで何かを成し得ることってあるのだろうか?



後日、かの女性タレントは、「私自身はこの体型で幸せです。」と言ったそうだ。

本当だろうか?もしかして、営業用に「言わされた」のではないか。

特異体質・病気・中高年等の理由で肥満しているのはやむを得ない。

が、若くて健康的な人が肥満になってしまって幸せなハズが無い。

身体に良くないことは明らか。

世界の企業では肥満な人は採用しない、とする例もあるとか。何故なら、肥満は自己管理能力の欠如を示すものだし、健康上の理由で問題を起こす可能性が高いと見るからだ。

つまり、仕事の能力が低いと言うのだろう。

幸い、かの女性タレントは「肥満」も「売り」にして人気を博しているようだから、

ある意味、恵まれているのかもしれない。





2021.04.14 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 政治・社会



世界フィギュアスケート選手権2021(完)




●女子シングル

・順位予想(敬称略)
1位:シェルバコワ
2位:紀平
3位:トゥルソワ
4位:トゥクタミシェワ
5位:テネル
6位:宮原

このところ、私は日本人選手に勝って欲しい、という気持ちよりも、良い演技が見たい、という気持ちの方が強くなっているのを感じます。カップル競技については以前からそうでした。

私の好きな樋口選手がいないのと、以前ほど、やれ安藤美姫選手だ、浅田真央選手だ、という熱烈ファンになるような選手がいない為でもあると思います。

そして、私なりのフィギュアスケートというある意味特殊なスポーツに対する観賞の仕方が変化したこともあると思います。点数やら判定やらの細かいことにこだわらず、じっくりと演技を楽しみたいです。選手毎のそれぞれ個性ある演技を楽しみたいです。ハッとさせられるような技も楽しみたいです。

もちろん、ルールや技術への関心は今もあります。

日本人選手が素晴らしい演技をして優勝し、表彰台に上ってくれる方が嬉しいことに変わりはありませんが。これは男子についても同様です。

女子ショート結果
1 Anna SHCHERBAKOVA(ロシア)81.00
2 Rika KIHIRA(日本)79.08
3 Elizaveta TUKTAMYSHEVA(ロシア)78.86
4 Karen CHEN(アメリカ)74.40
5 Yelim KIM(韓国)73.63 PB
6 Kaori SAKAMOTO(日本)70.38
7 Bradie TENNELL(アメリカ)69.87
8 Haein LEE(韓国)68.94
9 Madeline SCHIZAS(カナダ)68.77
10 Loena HENDRICKX(ベルギー)67.28
11 Olga MIKUTINA(オーストリア)67.18
12 Alexandra TRUSOVA(ロシア)64.82
13 Ekaterina RYABOVA(アゼルバイジャン)64.11
14 Jenni SAARINEN(フィンランド)63.54
15 Josefin TALJEGARD(スウェーデン)61.58
16 Satoko MIYAHARA(日本)59.99


3人の日本女子選手については、私が密かに懸念していたことが全て出てしまったという感じです。まず、紀平選手ですが、彼女のジャンプは3Aを別としてそれほど高さが無いんですね。よって、着氷で時々回転不足を取られています。今回は3Aと3F-3Tの3Tに、四分の一回転不足の「q」マークがつき、本来なら+2点以上加点されるところ、わずかの加点に終わりました。ノーミスであれば83~84点は出ていたでしょう。

しかしながら、演技全体としては素晴らしいものだったと思います。特に、ステップシークエンスの出来は秀逸。レベル4をしっかりゲット。加点も+1.60。かなりの練習を積み重ねて来た成果が出ていると思います。

坂本選手は元々不安要素であるルッツのエッジエラーと、しばしば見受けする緊張によるものか気負いからか、3F-3Tでミスが出てしまいました。彼女の良い時のノリノリの演技ではなく、少し萎縮していた印象です。残念です。技術的なことよりも、メンタルの影響が大きかったように見えました。

宮原選手はジャンプが(/_;)。壊滅的なミスでしたが、ステップ・スピン・音楽表現で頑張りました。やはり、彼女の音楽表現は一流ですよね。彼女以上の存在は今のところ考えられません。

シェルバコワ選手。ロシア選手権3連覇はダテではありませんでした。16才とは思えない表現技術。ジャンプばかり目が行きがちですが、彼女の演技はメドベージェワ選手を思わせます。繋ぎの濃い振り付け。何となく滑っている箇所が無い!休みが無い。ジャンプが音楽表現の中に自然に組み込まれている。凄いです。

トゥルソワ選手。ジャンプが不安定との前評判の通りでした。彼女は4回転ジャンプに入れ込み過ぎているのでしょうか、音楽表現や他の技術がややお留守になっているように見えます。とは言っても、あくまで世界選手権レベルでのお話ですが。フリーでは男子並の鬼構成で大逆転を狙うでしょう。ある意味、開き直れる位置なのでフリーでは凄い演技を見せるかもしれません。期待しましょう。

韓国女子もクオリティーが高いですね。以前はキム・ヨナさん一人だったのが、ハイレベルの選手が次々と登場するようになりました。しかも、ルックスの方も上クラス!

5位のYelim KIM(キム・イェリム)選手は手足が長く、この美点を生かしたプログラム「愛の夢」。時分の花だ。8位のHaein LEE(イ・ヘイン)選手もそうですが、お二人とも膝を上手く使った伸びやかな滑りが印象的です。

トゥクタミシェワ選手、24才。若年化の著しい女子フィギュアにあって、年齢と共に静かに着実に進化して行くスケーターの姿は、単に演技の出来以上の感銘を人に与えるものですね。 アスリートにしては 肉付きの良い体型なのに、このようなジャンプが跳べるということは、よほど脚力や柔らかな膝のバネに恵まれているのでしょう。


●男子シングル

・順位予想(敬称略)
1位:チェン
2位:羽生
3位:宇野

4位からは混沌。が、メッシング君やエイモズ君をはじめとした個性派ぞろいの男子。ワクワクします。近年、壁にぶつかっている感のあるボーヤン君の進化も見たいですね。ジェイソン・ブラウン君の名演も楽しみ。


男子ショート結果
1 Yuzuru HANYU(日本)106.98
2 Yuma KAGIYAMA(日本)100.96
3 Nathan CHEN(アメリカ)98.85
4 Mikhail KOLYADA(ロシア)93.52
5 Keegan MESSING(カナダ)93.51
6 Shoma UNO(日本)92.62
7 Jason BROWN(アメリカ)91.25
8 Junhwan CHA(韓国)91.15
9 Kevin AYMOZ(フランス)88.24


羽生選手はさすが、と言ったところでしょうか。4Sのランディングが少し乱れ、私は思わず「アッ!」と声がでましたが、上手いこと持ちこたえました。それと、ステップシークエンスでレベル4を取り損ねた分だけ、110点台に届かなかったということでしょうか。さりとて、4Sと4Tの構成で110点を超えるのは羽生選手とて、ちょっと難しいように思えます。ショートから4Loを持って来ること、出来ませんでしょうか?

チェン選手、緊張していましたか?世界選手権3連覇の期待がかかっているという重圧でしょうか。チェン選手がジャンプでコケるの、久し振りに見ました。

チェン選手が8点差で羽生選手を追う展開の方がワクワクします。優勝の行方はまだ分かりません。

鍵山選手17才。スゲエ!昔風の無表情でただ滑っているだけの日本男子選手って感じを残しつつも、そんなことは大した問題じゃない、と言わせるだけの美しいスケーティングに美しいジャンプに美しいスピンでございました。音楽といい振り付けといい、亡くなったデニス・テン選手の演技を彷彿とさせるものがありました。

宇野選手。動きは良かったと思うんだけどね。ステップシークエンスのダイナミックな演技は素晴らしかったです。宇野選手の3Aは中国のハン・ヤン選手のように飛距離が出る方なので、その分だけタイミングを取るのが難しそうです。決まれば加点はがっぽり稼げるのですが。。。

ブラウン選手。彼も26才になったのか。。。私もトシをとるワケだ(・・;)。彼のステップやどこまでも流れるイーグルやバレエジャンプも好きだけど、特に、足変えのキャメルスピンは何度見ても惚れ惚れとします。


エイモズ選手。芸風はブラウン選手と似ています。ブラウン選手のスケーティング美に対し、こちらは器用で工夫に満ちていて楽しませてくれますね。役者やのう。

メッシング選手。29才!若い。衰えを感じません。かれのヌメヌメとした滑りは魅力的です。表情もヌメヌメとしています。見ていて何となく幸せな気分になる演技。


●終わってみれば。。。

まずは、男女シングルそれぞれ、五輪出場枠3を獲得したことは良かったですよね。まさしく選手達の奮闘の賜物です。2枠と3枠とではエライ違いですからね。ありがとうございました。

女子ではロシアの圧倒的な強さ、男子ではチェン選手の圧倒的な強さが際立った大会でした。

「安倍1強」じゃないけど、この先10年くらいは「ロシア女子1強」の時代が続くと思います。次のトップスケーターの予備軍としてのジュニアにも有力選手が目白押しです。

これよりレベルが落ちて、日本とアメリカ、そして韓国が続くといったところでしょうか。

残念ながら紀平選手は調整に失敗したとのことですが、それも含めて実力の内なのでしょう。ピーキングや調整の難しさは誰でも同じと思うからです。

日本女子3選手とも、それぞれの課題が明確になったことは収穫ではないでしょうか。

男子はパトリック・チャンさんの3連覇時代の強さとチェン選手の3連覇が重なります。パトリックの時は高橋大輔選手が、チェン選手の今は羽生選手がいて。

パトリック時代の時、「大輔さんよりPCR、じゃなかったPCSが高いのはおかしい!」「盛られ過ぎ」「大輔選手の良さが正当に評価されていない」とか言われたことが、そのまんまチェン選手と羽生選手のスコアに対しても言われています。ああ、また始まったな、という感じです。

いずれにせよ、一部のファンによる「贔屓の引き倒し」が繰り返されるのは、スポーツに限らず、どのジャンルでも付きもののようです。

そうした中で鍵山選手の銀メダルは快挙ですね。タイプとしてはかつての小塚選手やデニス・テン選手に近い方でしょうか。教科書になるような技にエネルギッシュな動きで魅了する。いや、もう既に2人の先輩を凌駕しているかもしれません。羽生選手の次は「鍵山時代」となるのでしょうか。


エイモズ君やブラウン君の表現力豊かな演技も素敵だったけど、メッシング君の演技は特に痛快だったなあ。彼がアメリカ国籍で出ていた時からその「特異性」に注目していたけど、実に小気味の良い滑りをしてくれます。4回転ジャンプがトゥループ1種ではなかなか表彰台に立てない時代ですが、得点とか順位とか関係無くフィギュアスケートの醍醐味に酔わせてくれるスケーターと思います。

トゥクタミシェワ選手の銀メダル、おめでとうございます!
ジュにニアの頃からずっと見て来たベテラン選手の活躍は感動的です。おまけに日本贔屓と来ているから日本のファンはたまりませんね。

北米の男子選手には日本贔屓の方が何人もいますが、ロシアの女子シングル選手には日本贔屓が多いですね。ソトニコワさんもそうだったし、メドベージェワ選手もザギトワ選手もそうです。引退したポゴリラヤ選手も日本で滑るのが楽しい、と言っていました。日本のファンは国に関係無く平等に応援するからか?しかも、日本で開催される大会はどれも満員御礼だから選手達には張り合いもあるのかもしれませんね。


ペアでは久し振りに三浦・木原組のフリー演技を見ましたが、驚きました。木原選手が非常に上手くなっていると思いました!リフト、スピン、ツイスト等、ひつつ一つの技から技への移行がスムーズに流れて行くようになっていませんか?ジャンプで2つのミスがあっての10位はなかなかのもの。お二人の相性は良さそうですね。


☆ジャンプの回転不足判定については、回転不足の多い順に、

①180度以上の不足:ダウングレード(DG)
②90度以上180度未満:回転不足(UR:アンダーローテーション)

とあって、ジャンプの基礎点が減ぜられ、加点もマイナス評価となります。

これに新ルールとして②の下の、
③90度の回転不足:「q」マークがつき、基礎点はそのままだけど加点は減ぜられる

が設けられました。

つまり、②ほどではないが90度回転が足りないのもチェックされるということです。

これについてはファンの間では賛否両論があります。

「細か過ぎて分かりずらい」「技術役員はちゃんと判定出来るの?」という批判や、「前向きに考えれば選手救済のシステムだよ。基礎点が減ることがない。これまでだったら「アンダーローテ」で減らされたのだから」とか。

どうなんでしょうね。

選手やコーチにとってはどうなのか、知りたいところです。




2021.03.24 | | コメント(10) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・大会



映画「チャイナ・シンドローム」と「Fukushima 50」




先日、テレビ放映された映画「Fukushima 50」を見た。福島第一原発事故発生後の、所長と所員達の「命がけの戦い」、そして、政府首脳や電力会社重役達の対応の愚劣さを描いたものだ。

で、この映画に対する評価は…駄作と思った。何故そうなるのか?

いや、俗な意味での「映画作り」「面白さ」という点では「良く出来ている」と思う。

「しょせん、映画は娯楽だ」、と割り切って見れば、それなりに「楽しめる」作品ではある。

しかし、「Fukushima 50」を見ていて、私はある種の既視感(デジャブ)を覚えた。そう、これまで多く作られた「神風特攻」をテーマとした映画だ。「永遠の0」とか、「俺は、君のためにこそ死ににいく」とかの。

「純真な心で国の為に死にに行く特攻隊の隊長と若者達」がいて、それとは対照的に、「身勝手で愚かな軍上層部達」がいるという図式だ。これが「Fukushima 50」では、「放射線まみれのベント作業に行く決死隊と所長の英雄的行為」と、「間抜けな総理大臣と電力会社の愚かな重役達」という図式が、特攻映画にピタリ当てはまるのだ。

もう一つは、「現場を知らない本部の指示に苦労させられる現場の人間」という図式だ。つまり、テレビドラマでも良くある、「現場=善」「本部=悪」という勧善懲悪のパターンである。

実際、映画を見終わってから印象に残るのは、「自らの命を顧みずに戦った英雄」「上からの理不尽な要求や指示に翻弄された現場の良心的な職員達」という、感情的で情緒的でジメジメとした光景だ。


●しかし、原発事故に如何に対処するか、よりもっと重要なのは、原発事故を如何に起こさないか、である。

例えば、山で遭難したらどう対処するかを学ぶことは重要だろう。しかし、それより重要なのは、そもそも山で遭難しないことである。遭難しない術を学ぶことだと思う。悪天候では山に登らない、自分の実力以上の難しい山には登らない、過不足の無い装備をそろえる、引き返す勇気など。

もちろん、これではドラマになりにくい。地道な事柄だから。派手に遭難した方がドラマになるのは事実であろう。実際、山の映画ではたいてい遭難がテーマになっている。原発も同様かもしれない。

が、原発の場合は山の遭難より遥かに複雑な問題を提起している。


●原発問題を扱った名作映画、「チャイナ・シンドローム」がそれだ。

この映画では事故発生前の問題を扱っている。

すなわち、「企業組織の論理」と「資本の論理」によって、原発の安全性を最初から損ねているのではないか?という疑問を強く打ち出しているのだ。そもそも、原発そのものが危険極まりないシステムなのだ。

「組織と資本の論理」は、「人の命よりも企業の利益が優先」に行き着く。※1

良心的な原発職員が事故の危険性を察知し、調べ、上司に訴えても「組織と資本の論理」によって潰されてしまう。そういう恐ろしさを、「チャイナ・シンドローム」は描いていた。

事実、「「チャイナ・シンドローム」の直後に、あのスリーマイル島の原発事故が起きた。


原発事故を予見した「チャイナ・シンドローム」と、事故を起こしてしまってからの「Fukushima 50」。

単なる娯楽の範囲内に納めず、原発の問題を強く提起する映画こそ価値が高いと思う。


●「Fukushima 50」で二人の登場人物に違和感を覚えた。

一人目は、総理大臣。明らかに戯画化されている。作者の悪意すら感じた。そこでこの映画の原作者を調べたら…はは~ん、この作者であれば、さもありなん、と思った。

次は、吉田所長。現場のトップがやたら喚き声をあげ、怒鳴る。冷静さとは遠い。現場のトップがこんなにパニックになったら配下の職員もパニックになるのは明らか。

もちろん、パニックにもなりたくなる凄い現場だ。事実がそうだったのであれば仕方ないが。


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●添田孝史著「東電原発事故・10年で明らかになったこと」(平凡社新書)

これはお勧めの本だ。

2020年9月30日、仙台高等裁判所は、福島第一原発の事後を国と東京電力は防ぐことが出来たとして、その責任を求めた最初の判決を下した。画期的な判決だ。

事故の10年も前から津波等の対策を国も東電も先送りして来た事実も明らかになった。

十分に予測出来た事故について、事故発生時、東電トップが「想定外」※2と言い、メディアもそれを垂れ流していたことは私も良く覚えている。

先送りと隠蔽、東電側を擁護する「御用学者」など。。。

著者はジャーナリストなので淡々と事実を述べているが、それだけに国や東電に対し、強い怒りを覚えた。そして、恐ろしくなった。やはり、原発は廃止しなければダメだと強く感じた。


※1
もっと身近な所で言えば、マスクが品薄の時、普段の相場の5倍も10倍も高い値段でマスクを売る商人や、インチキな除菌・ウィルス除去をうたった商品を売る企業の悪辣さに貴方は怒りを覚えないか?

※2
これ以降、災害や大事故やパンデミックに際し、企業トップや政治家から、「想定外」と語るのが「流行」になった。もちろん、これは責任逃れの為の文言である。しかし、「想定外」という文言をそのまま無批判に垂れ流すメディアの方が罪は重いと思う。




久し振りに更新しました。過去の投稿へのレスは省略させて頂きますm(__)m




2021.03.22 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 政治・社会



毎日が新型コロナ狂想曲

●ドイツのメルケル首相の、「感情たっぷりのスピーチ」を誉める不思議な人々。

報道によると、ドイツは新型コロナの新規陽性者数が一日2万~3万人、死者数が500~900人。

これって、メルケル首相は新型コロナ対策を完全に失敗させたわけですよね?

一方、我らが日本は新規陽性者数は一日3000人前後、死者数は50人前後です。

ドイツの10分の1程度の数字です。

日本とドイツの人口比を見れば、もっと差が開きますね。

ところが、これで菅首相は火達磨になっています。

もしも日本がドイツ並の数字だったら、菅首相は「絞首刑もの」になるんでしょうな。

日本の数字で逆上して騒ぐメディアは、ドイツ並みの数字になれば、半狂乱になり、憤死するのか。


政治って、「結果が全て」ですよね?

すると、誰がどう見ても、メルケル首相より菅首相の方が10倍ベターなわけです(゚∀゚≡゚∀゚)

ねえ、あなた、仮に日本で一日の死者数が500人以上になって、菅首相が「感情たっぷりのスピーチ」をしたら、それは誉められることなのでしょうか?

コロナ対策を失敗させたメルケル首相のスピーチを持ちあげる人々の神経を疑います。

別に私は菅首相を擁護するものではありませんが、誰か他の政治家が首相をやっても、五十歩百歩じゃないのかなあと思っています。

仮に、枝野さんや志位さんが首相だとしても、菅首相以上の絵図が浮かんで来ません。

台湾やニュージーランドを成功例として挙げる人がいますが、どうなんでしょうね?

中国は…発表そのものが信用出来ませんので論外。


●「日本人は命令でなくても、『お上の要望には従う』という特性がある」はデタラメ。

メディアや一部の「識者」が、したり顔で上のようなことをのたまう。

が、これは、「日本人は欧米人に比べ、集団的行動を好む」というデタラメと同じ類です。

今風に言えば、「エビデンスが無い」のよ。

見たまえ!

いくら政府や知事が、手を変え品を変え、「フリップ芸」を駆使しても、多くの国民は従わないじゃないの。むしろ、人出は増えているではありませんか。

東京都では時短要請に応じる飲食店は20%とのこと。

ザマ~ミロ。

春の頃は新型コロナが何か全く分からず、中国の武漢で毎日多数の死者が発表されるのを見て、日本人の多くが恐怖にかられ、それで、「お上の要望に従った」に過ぎません。

そもそも、日本政府や都知事から、「こうして欲しい」と言われただけで、ほとんどの日本人が従うなんて構図は気持ち悪くてゾッとします。

日本人だってアメリカ人と同様、断固、従わない人も少なからずいると分かり、私はむしろホッとしています。


それでなくとも、東京都の緑のタヌキ婆さんが何を言っても説得力が無いし、

ベトナム買春疑惑&女体盛り疑惑のコロナ担当大臣が何を言ってもさらに説得力は無し。

内容スカスカのガースーこと、スガーリンに至っては論外です。


法律を変えて、強制力と罰則のある「ロックダウン」をするしか無いのでしょうか?


●欧米に比べれば10倍も100倍も感染者が少ない日本の医療がひっ迫するのは何故?

「日本の病院は欧米と比べ、日頃から医師や特に看護師の人的余裕が無いから」と答えた医師の例がありましたが、これもちょっと理解出来ないですね。

この言説だと、すると、日頃、ドイツやイギリスの病院では日本の病院の10倍も看護師を余裕で抱えているの?…という疑問を抱かざるを得ません。

ドイツの病院の多くが公立で、日本は私立が多いので、国や地方自治体の鶴の一声でどうにかなる、というワケには行かない、との説もあるようですね。


●特効薬とワクチンが行き渡るまでは、何と言いましょうか、なるようにしかならない、と思っています。インフルエンザと同じ感覚で受け止めるしか無いかなあと。

新型コロナに感染するのは嫌だけど、コロナ不振で会社を解雇される方が社員には、「死刑宣告」を受けるようなもので、こちらの方がよほど怖いのですよ。

少なくとも、私にとっては(*`皿´*)ノ


この際、割り切って、経済をどんどん回せ、と思うんですけど、

この考え方は、間違っているのかな。



2020.12.28 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



2020年度・全日本フィギュアスケート選手権




リザルトは→こちらです

羽生選手のフリーの演技→こちらです

●羽生選手。格の違いを見せつけるような名演。

羽生選手が、「ゾーンに入る」と、こういう演技になります。

稀に見る名演技に、わたしはただただ幸せ(●^o^●)

2017年の世界選手権でのフリー、「ホープ&レガシー」でも同様の凄いジャンプ構成で完璧な演技をしましたが、今回の方がもっと表現力が増していて私はいっぺんに好きになってしまいました。

石坂浩二が上杉謙信役を演じた大河ドラマ「天と地と」(1969年)のオープニング曲を使用しているそうですが、ステップシークエンスを含む演技の中間の部分は仲代達矢が平清盛役を演じた「新平家物語」(1972年)のオープニング曲です。これらは動画で聴くことが出来ますので、興味のある方はセルフサービスでどうぞ。※



なぜか、羽生選手はこうした和風の音楽が良く似合います。

☆私は大河ドラマの「天と地と」は観たことがありませんが、「新平家物語」の方はビデオによる総集編を観たことがあります。これは素晴らしいドラマだったのでしょうね。フルに全編が観たかったなあ。


※私の観た「総集編」のタイトルバックを使ったオープニングの動画ありました。

こちらです

キャストもスタッフも錚々たるメンバー。あ、脚本は平岩弓枝じゃないか!


もちろん、宇野選手や若手のホープである鍵山選手の演技も素敵で感動しました。

それにしても…今季で引退して行く選手達の見るにつけ、同じようにフィギュアスケートに打ち込んで努力しても、実力差というものが大きく出てしまうのはどうしてなんだろう…と思う。

やはり、才能の差なのでしょうか?

スポーツの世界もビジネスの世界も、「競争原理」で動いていて、これは人間の潜在能力を引き出す最も有力な方法と分かってはいても、やはり、神様は不公平であり、残酷だなあ、と思ってしまいます。


●女子シングル
紀平選手の美しい4回転サルコウはどんなに称賛しても足りることはありません。4回転サルコウとトリプルアクセル、という2つの武器を持った紀平選手の近未来が楽しみです。が、フィギュアスケートファンであれば誰でも分かるように、坂本選手の方が…やはり…今のところですが…演技全体のクオリティは少し上でしょう。

スピードが違う。高さが違う。エネルギー量が違う。

ただし、坂本選手のルッツにエッジエラー判定が出て減点されている点はマイナス要素。

坂本選手がトリプルアクセルか4回転ジャンプを一つ身につけたら、凄いことになります。


しかし、今回、私が最も感銘を受けたのは宮原知子選手の「トスカ」の表現力です。

ステップシークエンスでは加点がオール5の満点評価でした。

これが初戦の演技であれば、試合を重ねたらどれだけ素晴らしい演技になることか!

音楽をスケートで表現することに無限の可能性がある…そんな演技と思いました。


若手では、NHK杯の時と同様、やはり、松生理乃選手と河辺愛菜選手ですね。

松生選手が「柔」であれば、河辺選手は「剛」でしょうか。

松生選手が宮原選手のようなタイプで、河辺選手は坂本選手や樋口選手のようなタイプか。

松生選手のヒラヒラと優雅に舞うような演技に、河辺選手はグイグイと力強く押して行く演技。

特に、河辺選手のダイナミックなイーグルやイナバウアーに加え、身体を大きく使った所作からは、「演技空間」の広さみたいなものを感じます。どちらかと言えば細やかで優雅な所作が目立つ日本の女子選手の中にあって、河辺選手は樋口選手と同様、希少価値?がありそうです。

ただ、男子と比べ女子の近未来の予想は難しいですね。ジュニア時代に期待されてシニアになったらサッパリ…という選手もいますし、ジュニア時代は「たた滑って、跳ぶだけ」と思った選手がシニアになってから凄いスケートスキルと表現力を身に付けることもあります。


☆「ジャッジの陰謀論」…一部の羽生ファンでしょうけど、まだこんなこと言っているのか。

羽生選手のショートプログラムでスピンの一つが「0点」になってことで、テクニカルコントローラー(技術役員の一人)前田真美さんが槍玉に挙がっているのに驚きました。

つまり、前田さんは高橋大輔選手のコーチをしていた長光歌子さんの弟子だったとて、こちら関係の選手には判定が甘く、羽生選手には「不当に厳しい」とか、許せない、とか。

呆れたなあ、もう。

以前に槍玉に挙げられた技術役員は天野真さん。こちらは浅田真央さんに「不当に厳しく」、キムヨナさんには甘かったとか何とかで、ヒドイことを言われていました。

もう、こんなこと、とっくに卒業して良さそうものを、まだまだいるんですね。

男子シングルでも女子シングルでも、技術役員は3人体制で、ジャンプの回転やスピンのレベル判定を一人で決めているのではないことくらい、もう、常識なんですけどね。




2020.12.27 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 日本人選手達



小室圭さんを批判する卑劣な連中




秋篠宮殿下が長女真子さんと小室圭さんの結婚を認めたとして、メディアが騒いでいる。

例によって、メディアは皇室批判をしない。タブーだからだ。

それで「弱者」の側である小室圭さんに対し注文をつけるか、批判を言う。

記者もコメンテイターも芸能人も小室さんにアレコレと言う。

「結婚は400万を返してからでしょ。小室さんにはそういう余裕を見せて欲しい」「小室さんには男を見せて欲しい」「きちんと説明を」とか、間抜けなコメントをする芸能人もいるようだ。


私は憤慨に堪えない。


なんて卑劣な連中だろうか!


本音は秋篠宮家を批判したいのだが、言ったらメディアから干される。秋篠宮家を批判する勇気は無いくせに、単なる一市民の小室さんには言いたい放題。

これこそ、大人による卑劣な集団イジメだ。

本当は、「国民の血税」から捻出する、1億5千万円の結婚一時金が出るのが面白くないのだろう。そのことには一切触れず、結婚を認めた秋篠宮家に対し、大いに不満があるのだろう。

それが言えない分だけ、小室さんアレコレ言ってうっぷん晴らしをしているだけなのだ。

一歩譲って、秋篠宮家を批判出来ないのは認めよう。それなら小室さんにアレコレ言うのも止めるべきだろう。これが人としての配慮というものではあるまいか?

ニヤけた顔で、したり顔で、小室さんにアレコレ言っている連中の下劣な顔を見よ!!



2020.12.01 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 政治・社会



2020年NHK杯フィギュア




NHK杯の特設サイトがあって、便利になりましたね。採点結果も演技構成も動画も見られます。
サイトはこちら

●女子
①坂本花織選手。

今や坂本選手は、完璧な演技をした時のキム・ヨナさん、メドベージェワ選手、ザギトワ選手のレベルに匹敵する境地に達したのではないでしょうか?

ジャンプ、スピン、ステップ、滑りの上手さ、パワー、音楽表現等、どれを取っても彼女等に勝るとも劣らぬ出来映え。4回転ジャンプやトリプルアクセルが無くてもここまでの高得点を叩きだせる日本人女子選手は彼女が初めてでしょう。

4人がそれぞれ完璧な演技を終えた時、私は、「ふう~ッ」とため息が出ました。あまりの見事さに、何かを語ろう、書こうとしても、意気阻喪して立ち向かえなくなる…そんな感じです。

私は正直、他は文句無くても、こと音楽表現という点では坂本選手はどうなんだろう?とずっと思っていました。彼女は優雅さ、妖艶さ、華やかさ…俗な言い方をすれば、「女性の色気」を表現して行くタイプにどうしても見えません。これって、フィギュアスケートでは不利に働くのかなあと。

しかし、今回の演技を見て私は完全に間違っていたと思いました。女性らしさとか関係無く、坂本選手は音楽を立派に表現していると思いました。明るく元気一杯な彼女に合った選曲にもなっている。

ここしばらくは、少なくとも北京五輪までこの調子は持続し、さらなる進歩も期待出来そうです。


②樋口新葉選手

フリーでやっとトリプルアクセルを降りましたね。少しだけ回転不足があったようですが回転には不安は無いようです。ランディングのコツさえ掴めれば大丈夫そうです。

私はやはり、高難度ジャンプに挑戦する選手が好きです。

ただ、前から気になっていたのですが樋口選手はジャンプ前の助走がちょっと長い感じがします。その分だけ「繋ぎ」の演技が薄くなるわけで、ここがもっと改善されればもっと高い演技構成点が出ると思うのに。ステップシークエンスでは最高の評価を得ているのに、演技全体としては少し表現面がお留守になっているように見えます。

それにしても、樋口選手のステップシークエンスは見応えがあります。これも私は正直、彼女のジュニア時代の演技からは今の表現力を予想出来ませんでした。樋口選手には日本人女子選手には珍しい「強さ」と「濃さ」があります。


③松生理乃選手。

全日本ジュニア選手権の演技で既に感じましたが、松生選手にはスケートのセンスの良さがあるように思います。滑りの柔らかさ、上半身の柔らかな使い方、そして、ジャンプもステップもスピンもバランス良く上手いですね。

今後に予想される体型変化を如何に乗り越えて進歩して行けるか。


④河辺愛菜選手

河辺選手もトリプルアクセルを跳べる選手。今回は上手く行きませんでしたが成功した時は綺麗に決まっているので心配はしていません。

私の当らない予想ですが…河辺選手は表現力豊かなタイプに育つように思います。彼女の意欲的なステップシークエンスを見て、ふと、そんな予感がしました。

河辺選手の顔立ち、若い頃の石田ひかりさんに少し似ている。


⑤三原舞衣選手。

あの細い脚を見て胸が痛みました。これでよく4分間のフリーをしっかりと素晴らしく演じられるものだと驚きました。どれだけ練習と努力を積み重ねたのでしょうか。人として尊敬します。


⑥本田真凜選手。

う~ん。。。

右肩脱臼であまり練習が出来なかったことは別としても、本田選手は一部で言われているように本当に練習嫌いなのでしょうか?良く言われることですが、スポーツはやたら練習すれば良いというものでもなさそうです。練習漬けになってむしろ調子を落としたり、故障の原因を作ったりする例もあるくらいです。

また、世には「練習嫌いの名選手」の例は少なくありません。

単に練習の量がどうかより、むしろ、計画的な練習が出来ているどうかにあるようです。

本田選手はどうなのでしょうか。


●アイスダンス

他の2組の選手には申し訳無いけど、やはり、村元哉中/髙橋大輔組に尽きます。

そりゃ、まだ、これからだ、くらい素人の私でも感じます。しかし、そんなことファンなら誰でも分かっていること。34才の高橋選手の熱意に私は感銘を受けるのです。

7つ年下の村元選手が、「カカア天下」、いや失礼、「姉さん女房」に見えます。


●男子シングル

出て来る選手がいずれもミスが多くて…。

逆に、女子の坂本花織選手の凄さを感じたりして。

もちろん、鍵山優真選手は異次元の滑りでしたね。

宇野昌磨選手のシニアデビュー当時と比較したくなります。

表現技術では宇野選手、ジャンプ技術では鍵山選手かしら。



2020.11.29 | | コメント(8) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・大会



トランプ大統領と福沢諭吉「瘠我慢の説」&「麒麟が来る」:追記あり




●負けを認めないトランプ大統領に対し、「悪あがき」「往生際が悪い」「負け惜しみ」などと批判されています。しかし、もしも福沢諭吉が生きていたら、彼は違った見方をしたかもしれません。

以前に少し触れたように、福沢諭吉は「瘠我慢の説」を記して、薩長軍に簡単に降伏してしまった徳川幕府、具体的には勝海舟を批判しました。
現代語訳はこちらのサイトを参照

政治の世界はスポーツの世界とは違うのですから、負けると分かっていても負けを認めない、という姿勢があっても私は良いと思っています。政治にスポーツマンシップを持ち出すのはナンセンスです。

批判は色々あるでしょうけど、トランプ大統領のこの粘り腰は政治家に必要な資質と思います。

政治家ではないけど、日本学術会議の皆様におかれましても、よろしくトランプ氏を見習うべしと。

私はどういうわけか、トランプ大統領を憎めません。むしろ、オバマ元大統領よりも好感を抱いています。

確かにトランプ大統領は「乱暴」「めちゃくちゃ」な面がありますが、不思議な行動力と人間味があります。

予測不能とは言われても、彼の心の底は知れています。割と単純だから。逆に、オバマ氏はインテリだけに、心の底は複雑で不気味でもあります。表面的には美しい言葉を並べますが、本心は知れません。

私はオバマ氏のように、口を開けば「綺麗事」「優等生的」な発言をする人間を信用出来ないのです。

バイデン次期大統領については良く知りませんが、もしも私がアメリカ人であったら、それも貧困な白人であったら、トランプ大統領に投票しましたね。

得票数ではバイデン氏に劣らず、7千万以上を獲得したトランプ大統領。この事実は重い。


●大河ドラマ「麒麟が来る」は、「駒が来る」に変えた方が良いのでは?

新宿コマ劇場ならぬ、戦国駒劇場だよ。

駒を演じている女優さんを私は嫌いではありません。むしろ、好感を持っています。が、それにしても準主役的な扱いはどうなんだろう、と疑問に思います。

それより、川口春奈さんの帰蝶をもっと登場させれば視聴率も人気も上がるのにね。

あるいは、木村文乃さん演じる光秀の妻をもっと登場させるとか。


●「ナレ死」から「ナレ合戦」へ。

登場人物の死を実演ではなく、ナレーションによる解説で簡単に済ますのを「ナレ死」と言うのだそうだ。斉藤義龍の死がそうでした。そもそも、「ナレ死」は「真田丸」の時から流行ったネット上の造語だとか。

ところが、「麒麟が来る」では、合戦シーンがナレーションで済まされる「ナレ合戦」や、ごく簡単で短い合戦シーンで済まされる「超高速合戦」が目につき、ガッカリです。

あのなあ、仮にも戦国武将を主人公にしたドラマで合戦シーンがほんの少ししか無いドラマが、戦国大河ドラマと言えるかよ?ふざけんじゃねえぞ。

で、血のめぐりの悪い私がやっと気づいたのは、コロナ禍だから3密になる大人数を動員しての合戦シーンを演じることが出来ない、という現実でした。うううむむ。。。

しかし、比叡山焼き討ちでは光秀が積極的に戦った事実があるようですし、ここはもう少し合戦シーンをしっかりと演じて欲しいですね。ほら、場所が平地ではなく山だから、大人数を動員しなくても絵になると思いますし。



比叡山焼き討ちについては、実際は大規模な焼き討ちや虐殺は無かったのではないか、との説も出ているようです。私はこの説に賛成です。

山を登った経験のある人なら、比叡山に行った人なら分かると思いますが、比叡山は標高が800メートル以上ありますので、麓から登るとなればかなりのアルバイトになります。優に2時間はかかるでしょう。しかも、戦用の重い装備をしていればもっと時間がかかるでしょう。ようやく登り切った頃にはバテていて、とても戦えないでしょう。

しかも、戦いの場所が上側と下側とでは上の方が有利なのは素人でも分かります。

また、登山道も細かったでしょうから、せいぜい2列縦隊がやっとでしょう。そうすると、上で待ち構えている方は少人数でも有利に戦えます。

それでも信長軍が簡単に勝てたとするのであれば…兵力の上で圧倒的な差があったにせよ、

私は比叡山の僧兵も僧侶も、戦いの前に風を食らって逃げていたのではないかと想像します。運悪く少数の逃げ遅れたか隠れていた者だけが血祭りに上げられたのではないかと思います。

ところで、現代の比叡山や天台宗の僧侶たちですが、戦国ドラマでよく登場する「比叡山焼き討ち」のシーンは見たくないようです。「参ったなあ。もういいよ」と。私が比叡山の僧侶の法話を拝聴した時に言ってましたから(^o^)


☆追記
「アンという名の少女」

最終回だけど、なんだよ、あの終わり方は!ヒドイよ。

楽しくテレビを見ているところに、いきなり、電源をブチっと切られたような気分。
(子供の頃、父にこれを何度かやられたことがある)

続編としてパート2、パート3もあるそうですね。

NHKは何で続けて放映してくれないの?

ところで、少女向けの物語といえば、

「赤毛のアン」「若草物語」「あしながおじさん」あたりが、御三家でしょうか。

「小公子」「小公女」「秘密の花園」の三部作も良かった記憶があります。

しかし、私にとっては、「アルプスの少女ハイジ」が一番かな。

映画やドラマもアニメも素敵です。

ただし、少女向けにアレンジされた本ではなく、ヨハンナ・シュピリの原作そのままを読んだことがありません。

岩波文庫(上下巻:けっこう長編だ)があったそうですが、現在は絶版のようです。残念。

アルプスの自然の美しさ、ハイジとアルムじいさんの魅力だけでなく、子供の教育を巡る対立や階級・階層の差の問題など、社会性もあり、読み応えがあるからです。


2020.11.15 | | コメント(10) | トラックバック(0) | 戯けたライフ



筒美京平さん作曲の「たそがれマイ・ラブ」が好きです







以前に取り上げた「木綿のハンカチーフ」も筒美京平さんの作曲でしたね。こちらはまさしく青春歌謡という感じですが、今回取り上げる
「たそがれマイ・ラブ」は、それとはうってかわって大人の女性の歌謡曲です。

最初はけだるく、しんみりと、物憂い感じで始まり、サビになると感情が徐々に高ぶって行く構成でなかなか味わい深い曲になっていると思います。マイナーコードで半音階も使われ、音痴の私にはとても手が出ない歌です。

大橋純子さんの歌唱力・声質を生かした歌ですよね。歌詞もオシャレです。

ワインやカクテルで少し酔って、グラスを見つめながら聴くのによい。


私は大橋純子さんの歌は好きです。以前に勤めていた会社で、カラオケでこの歌を素晴らしく上手に歌った女子社員がいましてね、それで私も興味を持ったのです。

この曲以外では、「サファリ・ナイト」が好きです。これは筒美さんの作曲ではありませんが。


歌い手の歌唱力・声質、風貌、キャラクター、年齢等に合わせて最良の曲を作る…これこそ一流のプロの職人技なのでしょう。しかも、多くの曲をヒットさせるというのは凄いです。

欧米のポップスを巧みに日本の歌謡界に取り入れた筒美さんの功績は大きいですね。


筒美京平さん。合掌。


アレッ?あんまり明るい話題じゃなかったかな?

大橋純子さんの素敵な歌に免じて、ここは。。。(^_^;)



2020.10.23 | | コメント(10) | トラックバック(0) | 音楽



ダメだこりゃ:日本学術会議も菅首相も




●力が抜けるお話。

「膳場貴子アナ 学術会議梶田会長に『拍子抜け』…当事者のトップが説明すら求めず」

…膳場貴子アナウンサーが17日、TBS系「報道特集」に出演し、日本学術会議の梶田会長が菅義偉首相と面会したものの、同会議が推薦した6人を拒否した理由の説明を求めなかったことに「拍子抜けしてしまいました」と述べた…。
デイリーニュース(10月17日)より

どうせ、そんなことになるだろうと思ったよ!

ほんの少しばかり期待した私が愚かだった。

これだから学者などという手合はダメなんだ。小説家も同様。

戦前の学者や小説家が、政治権力に対しどんな態度をとっていたか?少しばかり歴史を勉強すれば誰でも分かることだ。戦後、学者や小説家に対する尊敬の念がどんどん低下して来た理由はいくつかあるが、今回の梶田会長の不甲斐なさを見た国民の多くが更に学者への尊敬の念を下げたことであろう。

もちろん、尊敬出来る学者もいるが、それは少数に過ぎない。

まさに、マルクス・ガブリエル氏が懸念している事態だ。

まさしく、腰抜け学者の腰砕けに拍子抜け。

反骨精神という言葉は死語になるのか。

反骨のジャーナリスト、宮武外骨さんや、反権力の創作舞踊家、花柳幻舟さんが生きていたら。。。



●菅首相の姑息さ、陰湿さこそ、まさしく、「安倍政権の継承」である。

公文書管理の重要性、記述を削除 菅首相、著書改訂版で
共同通信10/20

…菅義偉首相が野党時代の2012年に刊行した単行本「政治家の覚悟」(文芸春秋)を改訂した新書が20日、発売された。「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」などと公文書管理の重要性を訴える記述があった章が削除され、官房長官時代のインタビューが追加収録された。

 菅氏が官房長官を務めた安倍政権では、森友、加計学園や「桜を見る会」の問題を巡り、公文書のずさんな管理が批判されていた。加藤勝信官房長官は20日の記者会見で、改訂版で公文書管理の重要性を削除したことに関し「政治家として出版された著書で、政府の立場でコメントするのは差し控えたい」と述べるにとどめた…。

下記のコメントに激しく同意。

「過去の正論と現在の不正が整合性とれなくなったら、
不正を改めるのではなく正論のほうを削除。さすが改竄の菅。」
dogdogfactory 2020/10/19

国の公文書の改竄だけでは飽き足らず、自分の著作も「改竄」する徹底ぶり。

この件といい、「6人を拒否」といい、コソコソ、コソコソと。。。


●嗚呼、小国日本

①「我が国の有り様、神明の助けならずば、いかにか人民も安く、国土も穏やかならむ。日本は小国辺鄙の堺なれば、国の力弱く、人の心も愚かなるべし」

②「この日本国は小国で、人の心の働きが愚かであることにより、もろもろのことを昔と違わないようにしようとするのです」

これらは「方丈紀」の著者として有名な鴨長明の言葉だ。

「まあ、なんて自虐的な言葉を」「鴨長明は反日だったのか」と、一部の保守家や右翼が怒りそうなセリフだ。しかし、今から800年以上も前にも、日本の欠点を言い当てていた人がいたのだ。

やはり、鴨長明はただものではなかった。

彼の残した言葉は、今も日本国、日本政府の有り様にぴったりと思う。


☆暗い話ばかりだ。次回は明るい話題にしよう(-_-;)




2020.10.21 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 政治・社会



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プロフィール

片割月

Author:片割月
和歌を愛し、音楽を愛し、花を愛し、神仏を尊び、フィギュアスケートが大好きで、歴史・社会・文学が大好きで、ジョン・レノン、八代亜紀、ちあきなおみが大好きで、クリント・イーストウッドと映画も好きで、皮肉とユーモアも好きな変わり者熟女(四十路半ばを過ぎた)ですが、よろしくお願いします。

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