田母神俊雄氏のゼノフォビアと確証バイアスに見るネットウヨとマオタ
田母神俊雄氏のツイッターから。
@toshio_tamogami 16:46 - 2015年1月28日
「(引用開始)…イスラム国に拉致されている後藤健二さんと、その母親の石堂順子さんは姓が違いますが、どうなっているのでしょうか。ネットでは在日の方で通名を使っているからだという情報が流れていますが、真偽のほどは分かりません。マスコミにも後藤健二さんの経歴なども調べて流して欲しいと思います…(引用終わり)。」
さすが、田母神氏はネットウヨから「閣下!」と奉られるアイドルだけあって、さもありなんと思える「つぶやき」です。
このレベルの人物が都知事選や衆議院選でそれなりの票数を得ていることに、私は恐ろしさを覚えます。
しかし、田母神俊雄氏が石原慎太郎氏と繋がるように、首相の安倍晋三氏とも繋がるのです。
基本的な政治見解や歴史観等、3人の間にそれほどの差が無いからです。
それは彼らの日頃の言動や著作を読めば、分かることです。
後藤健二さんが無事に日本に戻れることを祈るばかりですが、その場合、今の日本の風潮から推測するに、後藤氏は各方面からかなり非難を浴びる可能性があります。もちろん、ネットウヨ系からはボロクソ言われるでしょう。
私は「良かったですね」と、暖かく迎えたい気持ちでいます。
話は少し別の方向になります。
田母神氏の「つぶやき」を見た時、私はある種のデジャブ感を覚えました。
それは、「ああ、田母神氏やネットウヨはマオタのゼノフォビア的心性及び確証バイアスと同質だな」という感慨です。
マオタに人気な猫宮氏の著書「フィギュアスケート:疑惑の高得点」も、確証バイアスの宝庫でした。
つまり、浅田真央選手の演技や言動にちょっとでも批判的なコメントをしたり、キム・ヨナ選手の演技を誉めたり、その言動を庇ったりすると、田母神氏のようなコメントを吐く手合いです。
浅田ファンの半分くらいはネットウヨと被るようです。※
そう言えば、3年前でしたか、フジテレに抗議デモをした連中がいましたが、ここでも「浅田真央を貶め、キムヨナを持ち上げるフジテレ」とのコールもありました。また、このデモに田母神俊雄氏も参加していました。
安倍首相の「テロに屈しない」について、ちょっとでも批判をすると、「お前はテロ集団に味方するのか!?」と返す手合いがいますが、マオタもこうした偏差値30程度の脳内ガラガラ、スッカラカン、ガランドー系が多いようです。
ネット時代の特色と言えましょうか。
※
昔、「巨人、大鵬、玉子焼」、という語呂合わせ的な文言が流行したそうですね。
ネットウヨは論外としても、巨人のようなメジャーな存在の熱烈ファンになるタイプには、その良し悪しはともかく、保守的な人間が多いようです。アンチは、阪神や広島の熱烈ファンに多いようです。相撲の場合は柏戸でしょうか?
浅田選手もメジャーですし、保守的な人間に熱烈ファンが多いでしょう。
保守層で安藤美姫さんやキムヨナさんの熱烈ファンは、少数派のように思えます。
これはあくまでネット上のコメントからの想像に過ぎませんが。
私は保守的な一面とアンチ保守的な一面が混在(つまりは、矛盾した気まぐれ系か)しておりますゆえ、浅田選手も好きだし、安藤さんも好きです。
歴史上の人物であれば、聖徳太子が好きですし、冒険的革命家のチェ・ゲバラは魅力的だなあと思う。
古事記や万葉集も愛読すれば、エンゲルスの「空想から科学へ」や幸徳秋水の「帝国主義」も愛読するぞ。
右翼の三島由紀夫も愛読すれば、プロレタリア小説の小林多喜二も愛読するぞ。
2015.01.31 | | コメント(12) | トラックバック(0) | 政治・社会