★スケートが上手いって事とは何か?★
『そんな事、簡単だよ!オリンピックや世界選手権で優勝した人に決まってる!』
『メジャー国際競技会で常に上位に食い込んで、安定した成績を収めているTOPスケーターだよ!』
『過去に遡って、歴史に名を刻んだ有名TOPスケーターだよ!』
様々な意見があると思います。
中には、『誰も跳べないジャンプを何種類も跳んだ選手に決まってる!』
と、言うような、意見もあるかもしれません。
判断基準をどこに持ってくるかで、印象も変わるからルールによって判断基準を作っているスポーツなんですよね。
競技としての判断基準は、全てのバランスを考慮したルールを元に判断しているので、所謂、総合力の高さや完成度の高さが上位に入る印象になっているかと思います。
フィギュアスケートの競技は、体操競技のような種目別競技がありません。
ジャンプのみやスピンのみなど、個別の技術だけを競う競技が無い。
ジャンプNo1 スピンNo1 ステップNo1 など決められないんですよね。
ここで、コンペティション関係なく、スケートが上手いってどんな事? も、様々な判断基準を作れば可能ですが、スケート経験者が感じる上手さと、ファンの方々が見て感じる上手さには、多少違いがあるのかも知れません。
例えば、過去の名選手の技術は、現代の技術と比べたら、ジャンプなら1回転少ないし、スピンなどもバリエーションも少ない。
●●が出来たから、上手い。 って事では、正確な判断は出来ない。
高難度技術は進化してきたものですから、今と昔を比べる事はナンセンスなんです。
ジャンプに限っていえば、1回転時代も2回転時代も、その時代の最高技術をこなしていた選手は一流の評価を受けていた。
3回転や4回転ジャンプが跳べないから、劣っていた。 と、いう訳ではない。
1回転や2回転時代のジャンプメカニズムの進化があるから、今の3回転や4回転の土台になった。
高度な技術を支える、道具の進化もあったから可能になったんです。
ここまで書いて、閲覧者の方には気づかれているかと思いますが…
フィギュアスケートで変わらないものって何? なんです。。。 そう、スケーティング技術。
スケーティング技術の大半は100年前から、少しずつ小技などが増えてバリエーションも豊富になりましたが基本的なターンやステップ技術は、ほぼ不変の技術です。
誰も成しえなかった超高難度ジャンプを跳んだ&降りた選手は単純に凄い! と思います。
柔軟性が高く、非常に難しいポジションで高速に回転するスピン技術を見ても凄い! と思います。
でも、この技術は、さらに進化して、いつか普通の技術(成功者増)になる可能性がある。
100年前から不変の技術であるターンやステップは、単体では、基本的な技術ですが、集合体になる事によって、難易度が変わり、その組み合わせ次第では、物凄く難しくなります。
スケート経験者などがスケーティングを見て、『上手いなぁ!』と、感じる部分は、スケーティング技術で感じるんです。
高難度ジャンプや高難度スピンなどの技術を見たときは、『凄いなぁ!』って、感じることが多いかな。
では、『上手いなぁ!』と、感じる部分は、どこなのか? となると、エレメンツ毎に違います。
ジャンプやスピンならば、基礎点の高さではなく、GoE評価項目を多く獲得するような部分です。
スピンやステップではレベル評価がありますが、Lv4が上手い。って事ではなく、レベル要件を獲得しただけで、必ずしもLv4=上手い って訳じゃない。
Lv3やLv4は下手だと、簡単に取れる訳ではないですが、上手いから取れる。という訳でもないんです。
あくまで、レベルを上げる要件を獲得できた。という事です。
その要素のGoEが低く評価されていたケースならば、レベルは獲得したが、中身は良くなかった事になります。
TVの解説者やコーチ・現役選手などの、競技経験者が、特定のスケータの技術などについて、賞賛するケースがありますよね。
こういった事の大半は、ジャンプやスピンなどの単体の技術ではなく、主にスケーティングを中心とした、滑走技術を指して賞賛しているケースが多い。
ジャンプやスピンが凄くても、スケーティングが素晴らしくないレベルだったら、あまり褒める事が無いんです。
スケーティング技術の見極めは、凄く難しい。 どちらかといえば感じる部分。
TV映像などを通じて見ても、なかなか、明らかに感じる部分は少ない。
現代の新採点システムでも、旧採点システムでも、不変の技術への評価は最も重要視されていて、特に新採点システムの評価項目にはスケーティング技術を評価する部分はあらゆる項目に入っている。
具体的に数値化出来ない様な技術なので、経験するか、数多くのサンプル・数多くのレベルを見て、見極める能力が必要なんです。
高いスケーティング技術・能力に関しては、ジャンプやスピンなどの体力を必要とする技術に比べ、加齢による劣化は少ない。
30代、40代になったプロスケーターやコーチなどでも、スケーティング技術そのものは、非常に高いレベルを維持している。
スケーティング力はスケーターの全ての源です。
基礎能力の僅かな違いは、レベルが上がるにつれて、大きな差となって現れる。
この事が、新採点システムでの点数の差となって現れる事が多いんです。
世界選手権でも国内選手権でも、グループ毎のスケーティング全般を見れば、書いてある事が理解出来ると思います。
第1、第2グループと最終グループでは、まったく違うという事が。。。
旧採点時代は順位が主に注目されていたのに対し、新採点では競技会の順位だけでなく、そのスコアも比較されるので、世界TOPクラスとの点差で、力量差を過大に感じてしまう人が増えていると思います。
スポーツ性を上げた新採点システムは点数差が出来やすいシステムなんです。
例えば、100点の選手と200点の選手の得点を比べて2倍技量・力量差がある。と感じてしまうのは早計です。
そんな単純な構図で選手同士を比較しても意味がありません。
世界の中心で戦うTOPスケーター同士の力量差は、それほど大きくはありません。
でも、その力量差を見極めていく基準を作り、僅かな差でも、点数として蓄積していった結果、それなりの点数差として表れるだけなのです。
その評価の多くを占めるのがスケーティング能力の評価であり、なかなか見極めが難しい部分であるから、一般的に理解されにくい部分なのだと思います。
GoEの高さや、PCSの各項目で高い評価を受けるのは、その多くがスケーティング力の高さによる評価部分の比率が大きい。
その僅かの違いを感じ取る能力を養っていけば、スケーターの技術進化も見えてくると思います。
個人的な思いとしては、世界中の競技関係者達が高い評価をした選手達の評価を認めてもらえない選手がファンの方々の間で批判されたりする事に心を痛めています。
新採点システムも旧採点システムも、スケーティング技術が高かった選手の中から、さらに高度なエレメンツ実施能力と、高い滑走表現能力を擁した選手が高い評価を受けてきたのですから。
あまり、本音を吐露すると、大変な事になるので、この辺で。。。
【オマケ】
素晴らしいスケーティング力を魅せてくれる映像を…
Kurt Browning - Triptico
http://youtu.be/dPD2I5vD9F4
基本的なコンパルソリー動作やムーブ・ターン・ステップ動作をふんだんに取り入れながら、スケーティングとはこうなんだ!
という、技術を魅せてくれます。 もはや、ジャンプやスピンはスケーティング動作中の飾りでしかない。
しかし、その飾りでさえ、非常に良質な技術を魅せ、お手本とも言える質の高さです。
スケーティング動作の中で評価されるスケーティングスキルの高さ・その質の良さを理解してもらうには、非常に良い映像だと思います。
注目して欲しい部分がもうひとつ…それはトレース痕。
氷上に描かれるトレースが照明に映えますが、正確なスケーティング技術で行われた様々な動作は綺麗なカーブとターンなどを刻んでます。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。
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★+Comboをスローモーションで観察★
ハーフループを含むジャンプ・コンビネーションやジャンプ・シークエンスを
スローモーション映像で観察してみましょう。
★ジャンプ・シークエンスに…もっと光をっ!★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-191.html
★表外ジャンプと表内ジャンプ★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-192.html
圧巻のジャンプ・シークエンスはエフゲニー・プルシェンコ選手。
エフゲニー・プルシェンコ選手(3A+1Lo+3F)
3A+1Lo+3Fは3番目(1;15~) プルシェンコらしく少し強引ですが流石です。
2002 Olympics Evgeni Plushenko LP - Carmen.3A+1Lo+3F Slow Motion
http://youtu.be/_9SFsKB6MGU
2002年当時はジャンプ・シークエンスになりますが…
もし現行ルールで行った場合は、3連続コンビネーションとして扱われます。
8.5+0.5+5.3=14.3点 後半だと15.73点
Shawn Sawyer Canadian Figure Skating 2011
http://youtu.be/Dv2hBOJALYM
こちらはカナダ選手権 ショーン・ソーヤ選手の3F+1Lo+3Lo(3:12~)
上記映像のジャンプ構成に注目して滑走を観てください。
Shawn Sawyer Canadian Figure Skating 2011 3F+1Lo+3Lo Slow Motion
http://youtu.be/JCLa2S8ncIE
カナダ選手権 【リザルト】
http://www.skatecanada.ca/tabid/12857/language/en-US/Default.aspx
【プロトコル】 PDF注意
http://results.skatecanada.ca/2010-2011/2011CDNS/dc2.pdf
3F<+3Lo+S と、表記されています。
+Cはコンビネーション +Sはシークエンス
3F+1Lo+3Sはコンビネーションになるのに…
何故3F+1Lo+3Loはジャンプ・シークエンス扱いなんでしょうか? 不思議ですよね。
第1ジャンプの着氷足が、第2ジャンプの踏み切り足となる。
3F+1Lo+3Loはハーフループの着氷足から、RBOの踏みかえが入っているので
ジャンプ・コンビネーションの定義を満たさず、シークエンス扱いになります。
+サルコウや+フリップならば、直接、着氷足の踏み切りとなるので
このハーフループを含むケースはジャンプ・コンビネーション扱いになります。
ノーマル速度だったら、見分けがつかないかもしれないですね。
さて、基礎点を稼ぐのであれば+3Sがお得なんですが・・・
何故、0.8掛けとなってしまう+3Loの+SEQにしたんでしょう…?
3F+1Lo+3Sの3連コンボにしてしまうと
最後の3連続コンボがキックアウトされます。(2連続ならOK)
踏みかえが入る事によって、安定した踏み切りが出来るメリットを考えて
確実な、踏み替え+3Loを選んだのかもしれません。
TOの判定に関して…
このケースの場合はハーフループを表内ジャンプとして扱えないケース
(+Combo定義から外れた)なので、ハーフループは表外ジャンプとして3F<3Lo+Sとなるんですね。
あ~ややこしいっ!
ルール対応と得点UPをしっかり考えた要素構成だと理解して頂けたでしょうか。
クリックで拡大
ISU GP Skate Canada -- Adam RIPPON - LP
http://youtu.be/eTQ5HZlsRdg
4Lz<< 3Lz+1Lo+3S(3:36~)
http://figure2.me/slfs/scores/view/2379
ジャンプ構成を見て頂くとわかりますが…
もし最初の4Lzが3Lzを試みたケースとみなされるような形のジャンプになると
後の単独3Lzを変更しなければなりません。(3回転ジャンプの同一種類は2回まで)
尚、今回4LzはDG判定され基礎点は3Lz分に引き下げられますが
技術審判は4Lzを試みた。と、判定しているので関係ありません。
パンクさせ3Lzになったケースが注意しなくてはならないんです。
ISU GP Skate Canada -Adam RIPPON 4Lz
http://youtu.be/K7rU4Hblu9M
【オマケ】 コンビネーションではありませんが…4Lz映像を。
残念ながらDG判定ですが…いつかISU公式戦で成功させて欲しいですよね。
ISU GP Skate Canada - Adam RIPPON 3Lz+1Lo+3S Slow Motion
http://youtu.be/JNQmrQkYS5U
高さも飛距離もある綺麗な3連続コンビネーションになっています。
Alena Leonova (RUS) Free Cup of China 2010
http://youtu.be/jC_3eGUz5Oo
3T+1Lo+3S(1:17)
http://figure2.me/slfs/scores/view/2775
Alena Leonova FS Cup of China 2010 3T+1Lo+3S Slow Motion
http://youtu.be/SzP3EZforeQ
凄く綺麗に3連Comboを跳んでますね。
しかし現役女子選手の3回転を2度含むコンビネーション例が少ない。
映像集で回転不足の見方も再確認してね。
★回転不足の見方★ 審判はこう見ている・・・
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-170.html
最後まで、読んで頂きありがとうございました。
私のスケートを見る視点はみなさんと少し違う部分がありますのでご了承下さい。
FS関係者でも立場の違いで見るポイントはみんな違います。
コーチはコーチならではの視点・コリオはプログラムを、ジャッジはジャッジングポイントを
選手は何か参考になる事はないか?って感じで経験者でも違うのです。
Skater_Sakura Twitter
https://twitter.com/#!/Skater_Sakura
2010年よりTwitter上でつぶやいたフィギュアスケート関連のツイート集をまとめています。
FSルールの説明や技術考察など、FS観戦に役立てば幸いです。
Skater_Sakura フィギュアスケート関連ツイートまとめ
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★高橋大輔…ルールへの挑戦状!? ロッカーターンからのルッツ★
フィギュアスケート・グランプリシリーズも最終戦を待つのみになりましたね。
日本人選手達がたくさんファイナル進出で応援するのも困る状態に。
全日本選手権も男女シングルは大変な激戦になりそうな予感です。
そして…今シーズンの世界選手権も、物凄く楽しみに。
全員入賞よりも、さらに凄い事になりそうな予感が一杯です。
もうね…出場枠3つは少な過ぎる時代に突入してます。
かつての全米選手権を制するよりも…
全日本選手権を制する方が困難な時代に。。。
今回のエントリーはNHK杯 男子SP 高橋大輔選手の出来事…
興味深い事がありましたので、記事にしておきます。
尚、拙Blogのリンク欄にもありますように
パンダ師匠さんも同様の記事にされています。
まだ、ご覧になっていない方は、ご一読を。。。
TVでは教えてくれないフィギュアスケート観戦術
http://pandamaster.blog114.fc2.com/
それ以外のBlogでは、恐らく当Blogエントリー記事及び
上記パンダ師匠さんのBlog記事を参考にされている可能性があります。
参考だけなら大歓迎なのですが…どうも違う方向も多いようですので。。。
まぁなんというか…
巧妙というか、バレたら書き換えるとか…厚顔無恥とはこの事かと。
ルール説明を勝手に自分の都合のいい解釈に持っていくことは競技への冒涜だよ。
後追い記事?みたいに思われるかもしれませんが…
NHK杯での様子はTwitterでつぶやいていたのです…
地上波の録画放送を視聴しながらのツイートです。
エントリーにするほどの事かな?って思っていましたが
ルール批判記事のネタにされているようですので、残しておきます。
Sakura(@Skater_Sakura)/2010年10月23日 - Twilog
http://twilog.org/Skater_Sakura/date-101023
高橋大輔…3F+3Tはランディングまでいい感じですが。
エッジが…どう判定されるかな? 3Aはタッチダウン。
3Lz? エラーもらわないか? ステップが楽しい。
テクニックより魅せるって意味で凄い。
ちょっと危ない箇所があったけど感じさせない。
ジャンプのエッジ判定両エラーかな?
posted at 17:50:26
メディアの報道で中間点導入が日本人選手に追い風?
みたいな風潮がありますが、あんなのは勝手に言ってるだけ。
これまでジュニアやこのNHK杯を見るかぎり、UR基準は厳格です。
1/4の回転不足気味はOKかな?って感じでもしっかり取る印象だよ。
全員同一基準は守られるのは当然だけど。
posted at 17:58:41
そっかそっか…高橋大輔選手の3F+3Tはフラット気味ということで軽微なe判定。
3Lzはスリーターンではなく、ロッカーターンからの珍しい入りとしてLzを跳んでます。
これってFのe判定と取られる可能性があるので危ない跳び方だとは思うんですが。
Blogスケーターズフェイバー?
posted at 18:11:23
2010年10月25日 10:40 ※ ニコニコ動画に投稿された動画
高橋大輔 NHK杯2010 SP【Universal Sports】ロングver. ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12542952
Universal Sportsの解説者も言及していますね。
NHK杯 2010 動画クリップ
http://www9r.nhk.or.jp/figure2/r/single_viewer.html?x=1_0007&gp=1
高橋選手のe判定に関連して…過去にこんなやり取りをした経験があります。
ロッカーからのルッツはエッジ判定で物議を醸す可能性があるかもしれないって話。
FS資料室 質問用掲示板
http://tac3g.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=2747633
http://tac3g.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=2739909
posted at 19:11:51
現世界チャンピオンがロッカーターンからのルッツ(難しい入り方)
【逆にスリーターンからの誤ったエッジからの踏み切りと判定される危険性】
を行う事で、今後影響があるかもしれません。
★スケーターズ・フェイバー?★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-117.html
posted at 19:19:29
高橋大輔選手のロッカーターンからの3Lz映像でじっくり観察してください。
スロー再生があるのでハッキリわかるはず。
尚Wrong edge判定は通常スピードで判定する性質のものです。
NHK杯 2010 動画クリップ
http://www9r.nhk.or.jp/figure2/r/single_viewer.html?x=1_0007&gp=1
posted at 19:27:25
Sakura(@Skater_Sakura)/2010年10月24日 - Twilog
http://twilog.org/Skater_Sakura/date-101024
(._・)ノ コケ…デ~スケのデ~じな話なんだケロ…反応薄い。
3Lzにe判定が付く事があった時に反応する?
テクニカル・解説者どちらか?もしくは両方?が間違う可能性もゼロではないケースだと思うのだが。
一応、頭の片隅に置いておいてね。
posted at 01:03:22
物凄くややこしい事なんですが、世界チャンプが
この入り方のルッツに挑戦するのは、ある意味”挑戦”と受け止めてます。
とても興味深い事なのでヨロシクね。
posted at 01:40:37
高橋選手についてのツイートの件補足します。
SPでは明らかにFのコンボを試みてますので、次はLzだと判断できるのですが
もしFがLzっぽい試み方をする選手が現れると、話はとたんにややこしくなるって事も念頭においてました。
FSでは余計に。字数が少ないと誤解を招きますね、すみません。
posted at 02:39:28
挑発?(笑) いやそこまではないでしょうが。
Wrong edge判定には入りの定義が無いので個人的にはなんで?って思うルールでもあります。
posted at 03:14:35
Twitterをされている方は #Fisk8 ← のハッシュタグを検索して下さい。
効率的にSkater_Sakuraのフィギュアスケート関連のツイートが見つかります。
https://twitter.com/#!/Skater_Sakura
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いったい何故? このようなメリットの少ない
むしろ、e判定を受ける可能性のある、入り方で跳ぶのか?
高橋選手のルッツはFSの疲れが出た後半で
時折e判定を受ける事がありました。
この事が影響しているのかはわかりませんが、思うところがあるのでしょう。
歌子先生と、Wrong Edgeの話の中から出てきたのかもしれません。
ある意味、男前な性格の先生…『じゃあ やったら?』の一言だったのかも?
本田コーチも『おもしれ~じゃん!』 あっいや関西風か?
『それ おもろいやん!』って同調したかもね。
フルッツ判定受けた選手の中で流行ったらルール改正!?
今回の考察はSPですので、先に明確なフリップを試みていますので
同じジャンプを試みたとして、キックアウトされる事はないと思います。
Fは軽度のe判定ですが、普通のフリップの入りで跳んでますから。
(個人的には軽度とはいえe判定を受けるほどエッジが不明確とは思えないのですが)
※ ルールや判定の批判ではありません。 全員、同じ基準で判定しますから。
Wrong Edgeを判定するのに、今までは一般的(ポピュラー)なパターンでの
暗黙の了解?的な、反時計回り方向からの踏み切りはフリップ
時計回り方向からの踏み切りはルッツというような
ある意味、アバウトなスケート界の常識(所謂暗黙の了解)でテクニカルも判定しているのだと思います。
単に私がWrong Edgeの入り方に関する定義を見つけられなかっただけかもしれません。
※ もし、このような定義があるよって場合はお知らせ下さい。
テクニカルの判定は、事前に提出されているプログラム・コンポーネンツ・シートの事もありますが
基本的に、試みたエレメンツを見たままコールして、レビューを要請した場合は
ビデオでの判定も行う仕組みだったはず。
ターンなどからの最終的なエッジがLBOならばルッツ
LBIならばフリップでは片手落ちではないか? と、感じるのです。
プレパレーションのパターンなども定義化しておくべきではないのか?
と、思っています。
理論上ではLFI~LBOのブラケットからルッツを跳ぶ選手が出るかもしれませんし
LFO~LBIのブラケットからのフリップを跳ぶかもしれません。
もしくはLFI~LBIのカウンターからのフリップや
LFO~LBOのカウンターからのルッツだって(笑)
チョクトーからも可能といえば可能ですよね。
難しい入りからのジャンプにはGoEの加点要因があることから
今までの常識的な跳び方以外のプレパレーションからのジャンプへ
挑戦していく事も、可能性があるのです。
まぁ現実的には、難しいでしょうから
遊びで挑戦するならいざ知らず、競技会で跳ぶにはリスクが高すぎますね。
メリットが少なすぎます。
特別なボーナス加点制度が適用されればやるかな?
上記パターンのプレパレーションを試して、実際に跳ぶ選手が現れてから
現場のテクニカルが確認するよりも、事前にルールの明確化に織り込まないの?
って、素朴な疑問が、ずっとモヤモヤと残っているのです。
高橋選手とコーチ陣は…この入り方をルールへの挑戦?として
敢えて入れてきたのでは?って感じるのです。
この時の解説には本田武史さんが入っていたので、その理由を知ってると思うのですが
残念ながら、この件には言及しませんでした。
長光歌子先生にお目にかかれる機会でもあれば、お聞きしてみたい。
選手やコーチならば、一度でもe判定もらったら
即座に疑問として思い浮かべますからね。
個人的な感想でまとめるなら・・・
そこに高橋大輔というフィギュアスケーターとしての
意思を表明するためではなかろうかと…
彼なりの表現のひとつとして意味を持つステップからの3Lzなのだと。。。
時間がかかりましたが、映像を連続キャプチャーしました。
LFO~ LBIならスリーターン もし、これだとフリップの普通の入り方
LBOならロッカーターン
今まで、無意識にLBOになってフリップのe判定をもらった選手は数知れず。
フリーレッグの位置は? スリーターン方向ならば、こちらに残りません。
微妙にロッカーターンをアピールしたように見えます。
『コレはルッツだぞっ!』 って…。 ターン直後に微妙な間があるんですよ。
明確にLBOに乗っていますね。踏み切り動作に入ります。
Wrong Edgeはスローや静止画では判定しません。
左肩が残り肩のラインも平行…重心バランスが取れたフォームです。
この辺りまでで既にWrong Edgeの判定は終わってます。
離氷の瞬間まで見てしまえば右足イン側トウを衝くのだから最後は誰でも当然インエッジに見える。ですので、流れの中で、通常速度で判定するのです。
こういった切り取った瞬間の映像は恣意的操作に繋がりやすい。信用しないように。
※ フルブレードとかプレローテーションとか(笑)
トップスケーターでは、滅多に起こらない、稚拙な技術ですので。
と、このように説明しましたが、LFO~LBIで普通に踏み切ればフリップとなります。
高橋選手の3F+3TはRFI~LBIのモホークから踏み切っています。(今回は軽度のe判定)
スリーターンから跳ぶ選手で、LBOに変化したらフリップのe判定を受けるのです。
彼の場合は、明らかにLFO~LBOへのロッカーターンを丁寧に見せてから踏み切っています。
でも、このプレパレーションのパターンでルッツを試みた選手は、非常に少ないと思います。
というか、個人的には記憶にありません。 結果的にフルッツになってしまう選手ぐらいです。
さて、みなさんは高橋選手のこの3Lzをどう感じますか?
ルールへの挑戦?なのか…挑発?なのか…(笑)
★スケーターズ・フェイバー?★
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-117.html
上記エントリーでも詳しく記載していますので、ご覧になって頂ければ…
Tugba KARADEMIR選手のケースと高橋大輔選手のケース
この違いで問題が起こるケースは早急に改善した方がいいと思っています。
【オマケ】 高橋選手のフォームは理想形に近い。
踏み切り動作に入る瞬間を切り取ってますが、それぞれのライン
手足の位置など、理にかなった位置から始動しています。
細かい部分はコーチのメシのタネですのですが
プレパレーションから踏み切りへの理想形へと移っていく過程が
選手それぞれの個性があり違っても、上手い選手は概ねこのポイントに近づいていきます。
スケーターのみなさんには、そのポイントへの意識を
無意識に出来ていくように練習するのが大切です。
★自主練習の方法論★【スケーター向け】
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-82.html
★Figure Skating Guideline★ エントリー 一覧
http://openaxel.blog14.fc2.com/blog-entry-109.html
私のスケートを見る視点はみなさんと少し違う部分がありますのでご了承下さい。
FS関係者でも立場の違いで見るポイントはみんな違います。
コーチはコーチならではの視点・コリオはプログラムを、ジャッジはジャッジングポイントを
選手は何か参考になる事はないか?って感じで経験者でも違うのです。
Skater_Sakura Twitter
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2010年よりTwitter上でつぶやいたフィギュアスケート関連のツイート集をまとめています。
FSルールの説明や技術考察など、FS観戦に役立てば幸いです。
Skater_Sakura フィギュアスケート関連ツイートまとめ
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