スマホは学力を破壊する?:愚見を少々
「スマホが学力を破壊する"これだけの根拠:3時間触ると2時間の勉強がムダに」
→記事はこちら
う~ん。。。それはどうかなあ。。。
例えば、電車の中で多くの人が、老若男女を問わず、じっとスマホをやっているのを見ると、何やら異様な感じを受けることはあります。依存症になっている人もいるでしょうね。スマホに使われている状態。
では、携帯電話の時はどうだったの?と聞きたくなります。携帯に3時間触ると2時間の勉強がムダになる、との科学的データがあり、通説となっているのでしょうか?
●学力の低下といえば、依存症になりがちな項目として、
①テレビを見ていると学力が低下する。(ラジオもあった?)
②漫画を読むと学力が低下する。
③ファミコン(テレビゲーム)に夢中になると学力が低下する。
等々、
過去にも同じような「学力低下の犯人」を槍玉にあげて来た歴史があります。
しかし、
これらのいずれについても、学力低下との「因果関係」が立証されたとの「学説」を寡聞にして知りません。
●そういえば、テレビゲーム流行の時代には、「ゲーム脳」になると学力が低下するとの「学説?」があったように記憶していますが、あれはその後、どうなりましたっけ?
私の学生時代にもテレビゲームに夢中になっているクラスメートはいましたが、それが原因で学力の低下があったとは限りませんでしたね。人によってマチマチだったと思います。
●音楽好きや文学好きは学力低下をもたらすのでは?
ロック・ポップス・クラシック等の音楽に夢中になり、学力が低下した例は見たように思うなあ。レコードやラジオで聴いているとあっという間に時間が経ってしまいます。
私も音楽は良く聴くし、なおかつ、中学校時代には早くも活字中毒の傾向が現れ、赤川次郎や「赤毛のアンシリーズ」とか読みだすと止まらず、確かに成績が落ちた記憶があります(^_^;)
もう一つ、スマホも携帯も無かった時代に、女の子特有の「友達との長電話」がありました。私もありましたが、1時間~2時間も延々とおしゃべりをするのです。「電話依存症」か(^o^)
これも、学力低下の原因になっていたのでしょうか?
●結論:つまりは、学力低下との因果関係は証明できない。
①勉強時間がどれくらいあるのか。
②学校・家庭における学習環境がどうなのか。
③そもそも、勉強嫌いなのか、勉強が好きか。
④頭の良い人はテレビゲームやスマホに夢中になろうが、学力は低下しないのか。
⑤睡眠時間はどうなのか。
学生の学力といっても、こうした様々な要因が絡み合っているものですから、これが原因だ!と決められるものは無いのではないでしょうか?
それに、学力とは、そもそも偏差値だけで全て測定出来るものでしょうか?
平凡な結論ですが、
自宅(学習塾も含む)での勉強時間が極めて少なくなってしまえば、そりゃあ、成績は落ちる可能性が高くなるでしょう。言えることはこれくらいではないでしょうか。
スマホでもテレビでも音楽でも、要は、「依存症」の程度にもよるでしょう。
極端な例を以て、「学力低下の原因」とみなしても、社会的価値があるのか疑問です。
2019.04.24 | | コメント(6) | トラックバック(0) | 戯けたライフ