■ 今年からチーム名が変更になった。J2の栃木SCは宇都宮市を中心に活動をしているクラブになる。宇都宮市が栃木県の県庁所在地になるが県名と全く同じ名前の栃木市も県内には存在する。栃木市は栃木県の南部に位置するが栃木市を中心に活動をしているクラブが関東1部リーグに所属する栃木シティフットボールクラブになる。宇都宮市の人口は約52万人で、栃木市の人口は約15万5,000人。街の規模としては宇都宮市の方がはるかに大きい。
栃木シティフットボールクラブはもともとは日立栃木サッカー部という名前だったが2006年に日立栃木ウーヴァSCという名前になった。2010年からJFLが主戦場になったがこの年に栃木ウーヴァFCという名前に変更になった。以後、ずっとJFLで戦ってきたが2017年のJFLで16位になって降格が決定。2018年からは関東1部リーグでプレーしているが今シーズンから栃木シティフットボールクラブという名前に変わった。
2018年は関東1部リーグを制して全国地域サッカーチャンピオンズリーグに進出したがGLは3試合で0勝1敗2分け。未勝利に終わって「1年でのJFL復帰」を逃した。Jリーグ入りを目指すクラブにとって「地域リーグからJFLに昇格すること」が一番難しいと言われているがずっとJFLで戦ってきた栃木シティフットボールクラブも厚い壁に阻まれた。ここで足踏みをしてクラブ存続の危機に陥ったクラブはたくさんある。
■ 鳥栖時代は「赤帽」の愛称で親しまれた岸野監督ライセンスの問題はまだクリアになっていないので現実的な目標とは言えないが栃木シティフットボールクラブも「Jリーグ加盟を目指すクラブの1つ」である。1年でも早くJFLに復帰したいが名前の知られている人がたくさんチームに関わっている。監督を務めているのは「赤帽」の愛称で愛された元・鳥栖の岸野監督になる。名古屋や横浜FCなどでプレーした鄭容臺監督に代わって今年の5月に監督に就任している。
鳥栖を離れた後は指導者としてかなり苦労している岸野監督であるが「モチベーター型の監督」として知られている。情熱的な指導で選手を鍛え上げるタイプの指導者なのでどちらかというと昭和型の指導者である。現代的な監督ではないのかもしれないが少なくとも鳥栖時代にはたくさんの若手を鍛え上げた実績がある。岸野監督は合わせて「戦略統括責任者(CSO)」も任されているので岸野監督にかかる期待は大きい。
連覇が期待された今シーズンだったが栃木シティフットボールクラブは苦しんでいる。1勝1敗3分けと出遅れた時点で鄭容臺監督が退任。岸野監督がバトンを受けたが7勝4敗3分けで3位。首位のVONDS市原との差は「10」、2位の東京ユナイテッドFCとの差も「6」と広がっている。残りは4節なので2位もかなり難しくなっているが、全国地域サッカーチャンピオンズリーグに出場するチャンスは残っているようだ。
11月に行われる全国地域サッカーチャンピオンズリーグの参加チームは以下のように決められる。複雑すぎるのでよく分からないがこのタイミングでFWジョン・ガブリエル(SC相模原)の獲得に成功した。2018年はJ3で30試合に出場して17ゴール。FWレオナルド(当時:鳥取)に次いでJ3の得点ランキングで2位になった選手が2つカテゴリーを落として関東1部リーグのクラブに移籍をするというのは驚きだった。
(1) 参加チームは次の通り、12チームで行う。
①9地域サッカーリーグより各1チーム (9チーム)
②9地域サッカーリーグ(最上位リーグ)2位、3位チームの中から、全国社会人サッカー選手権大会のベスト4以上の上位3チームで、JFLへ入会を希望するチーム (最大3チーム)
③上記で12チームに満たない場合には、Jリーグ百年構想クラブが所属する地域サッカーリーグ(最上位リーグ)2位チームで有れば、優先的に出場を認める。但し複数のJリーグ百年構想クラブが該当する場合には、Jリーグ百年構想クラブに認められた順番とする。優先的な出場は1回を限度とする。
④なお上記の①・②・③で12チームに満たない場合は、9地域サッカーリーグ(最上位リーグ)2位チームの中で、JFLへ入会を希望するチームを下記の優先順位で出場チームを決定する。
(関東・関西・九州・東海・北海道・中国・北信越・東北・四国)で巡回し輪番とする。
2019年は(東北・四国・関東)の順で決定する。2020年は2019年に出場した地域の次からとする。
(2010年関東、2011年関西、2012年はナシ、2013年九州、2014/2015/2016年ナシ、2017年東海、2018年は北海道・中国の希望チームが無かったので、北信越地域に決定した。)
※②については全国社会人サッカー選手権大会決勝戦終了時決定する。
(2) 参加チームの決定方法:9地域リーグは原則として、2019年10月13日(日)までに出場チームを決定する。
参加チームは、各地域リーグの上位チームとする。ただし上位チームが参加出来ない場合は次順位チーム(1チーム参加の地域は2位、2チーム参加の地域は3位)の参加を認める。
地域より出場チームが無い場合は、一般財団法人全国社会人サッカー連盟で裁定し配分する。
■ JFL復帰に向けて最高の補強今シーズンは新しいサッカーに馴染めずにここまで16試合で4ゴール。ここ最近はスタメンから外れるケースがほとんどだった。今夏、SC相模原は関東2部のtonan前橋でプレーしていた188センチのFWギリェルミ(tonan前橋)を獲得している。高さと強さを持ったフォワードを獲得しているので「今夏にFWジョン・ガブリエルが移籍することはあり得る。」という状況だったが個人降格というのは予想できなかった。
FWジョン・ガブリエルは193センチと圧倒的な高さを誇る選手である。2018年はJ3でゴールを量産したストライカーなので多くのJ2のクラブが注目をしていたと思うのでこのタイミングでの2段階降格というのは驚きである。「関東1部の栃木シティフットボールクラブが獲得できるのであればウチのクラブがアタックしていたら獲得できたのでは?」と残念に思っているJリーグのクラブのサポーターは多いだろう。
FWジョン・ガブリエルの移籍は驚きのニュースだったが昨シーズンは「J3でもスペシャルな選手」だったので関東1部リーグであればとてつもない活躍を見せる可能性がある。栃木シティフットボールクラブは「これ以上ないほど最高の補強が出来た。」と言える。クラブの戦略統括責任者(CSO)も兼任している岸野監督の人脈なのか、JFL復帰に向けて栃木シティフットボールクラブは大型補強に成功したと言える。
SC相模原でもプレーしたFWレオジーニョはスピードのある選手なのでホットラインを築く可能性がある。また、MF高地とFW藤田祥という鳥栖時代に岸野監督が育てた選手もクラブには在籍しており、MF松下裕、FW山村佑、MF中村祐、DF金聖基、MF鈴木隆などJリーグで実績のある選手は他にもたくさんいる。今回、地域リーグのクラブとしてはありないほどの補強に成功したがJFL昇格を達成できるだろうか?
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