「海上封鎖」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 海上封鎖とは

2025-12-08

anond:20251208221528

読んだけどさあ、前後発言も踏まえて、どう読んだとしても以下の解釈は「明らかではない」だろ。

好意的解釈すれば、そういう解釈もあり得る」程度のもんで。

と答弁しており、高市早苗首相はのアタマの中では、次のようなフローが浮かんでいたことは明らかである

1. 中国北京政府が、戦艦をもちいて台湾海上封鎖する

2. 海上封鎖を解くために、米軍艦艇が来援する

3. 中国人民軍が、米軍が近づくことを阻止するために、武力攻撃を行う

4. 米軍に損害が発生する

5. 日本政府直ちに事態認定を行う、その際には「存立危機事態」と認める可能性がある

ここ以外の部分はすごく真っ当な話の運びなのに、なんで急にここだけエクストリーム擁護が挟まるんだ?

友好国や私ら日本人増田のように解釈してくれるかもしれないけどさ。

相手は仲良しこよしとはお世辞にも言い難い、戦略的互恵関係を築いていきましょうね、ウフフと言ってお茶を濁しあっている中共よ。

大学受験向けの日本史塾講師ユーチューバーへのコメントが消された

日本史塾講師動画 https://www.youtube.com/watch?v=RRIWLygFPhE

論旨・主張について、問題はない。その通りだと思う。

  1. 高市首相が「台湾海上封鎖存立危機事態になりうる」と具体例を挙げたことは、安全保障上の手の内を晒すものであり、歴代内閣の答弁方針を逸脱した極めて不用意な発言である
  2. 大手新聞社説を含め多くの人が日中共同声明誤読しており、日本中国の「台湾自国領」という立場を「理解尊重」しただけであり、「承認」はしていないという微妙外交的立場を正しく理解する必要がある。
  3. 中国側の反発(渡航留学自粛等)により日本経済や将来の人材獲得に深刻な影響が出る恐れがあるが、政権維持観点から首相発言撤回することはなく、日中関係悪化は避けられない。

ビミョーだが大事な点で異なるのは、高市首相岡田克也議員の質疑に対する答弁を議事から引用再現している箇所である

塾講師:

台湾統一であの完全に、ま、中国北京政府支配に置くようなことのためにどのような手段を使うか、ま、それは単なる、ま、シーレーンの封鎖であるかもしれないし、実力行使であるかもしれないし、それから情報サイバープロパガンダであるかもしれないし、それは、あの、いろんなケースが考えられると思いますよ。」とでま、こういう風に高一さんは言ってるわけですね、でその後ですね、「だけれども、あの、それがやはり、戦艦を使ってですね、そして武力行使も伴うものであれば、ま、これはあのどう考えても存立危機事態になり得うるケースであると私は考えます

これは、2025年11月7日(金)の岡田克也議員との以下のやり取りの箇所である

高市早苗(首相)の会議録は次の箇所 https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121905261X00220251107/188

「例えば、台湾を完全に中国北京政府支配下に置くようなことのためにどういう手段を使うか。それは単なるシーレーンの封鎖であるかもしれないし、武力行使であるかもしれないし、それから情報サイバープロパガンダであるかもしれないし、それはいろいろなケースが考えられると思いますよ。だけれども、それが戦艦を使って、そして武力行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になり得るケースであると私は考えます

この答弁を指して、塾講師は次のように主張している。

中国台湾攻撃すれば、日本自衛隊は出撃しますよ」と取られても仕方のない、そういう発言高市総理国会答弁でしました。

切り取りをすれば、この塾講師の主張するように解釈されても仕方がないのは、その通りである。だが、日本史塾講師で偉そうに講釈するならば、この直前での高市早苗首相の答弁も参照しなければフェアではない。

高市早苗(首相)の会議録は次の箇所 https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121905261X00220251107/186

例えば、その海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかのほかの武力行使が行われる、こういった事態も想定されることでございます

と答弁しており、高市早苗首相はのアタマの中では、次のようなフローが浮かんでいたことは明らかである

  1. 中国北京政府が、戦艦をもちいて台湾海上封鎖する
  2. 海上封鎖を解くために、米軍艦艇が来援する
  3. 中国人民軍が、米軍が近づくことを阻止するために、武力攻撃を行う
  4. 米軍に損害が発生する
  5. 日本政府直ちに事態認定を行う、その際には「存立危機事態」と認める可能性がある

上記は、これまでの日本政府2015年平和安全法の整備から日本政府の変わらない姿勢である

塾講師は、高市早苗首相発言について、問題なのは個別具体的な事例に踏み込んだ発言をした」ことだと言っている。確かに高市早苗首相個別具体的なことを述べているのだが、ポイントは「台湾有事=>存立危機事態」というそこではなく「台湾への武力侵攻 => 米軍支援」とたか台湾侵攻があれば自動的米軍支援すると言っているかのような状況を想定している点である

存立危機事態の想定とは集団的自衛権の発動条件のことだが、それは友好国が武力攻撃を受けた時に自衛権行使として戦闘につながることである日本政府のこれまでの立論では、友好国=米国という説で国会質疑を乗り切ってきていた。高市早苗首相のアタマの中にはそうした前提があっただろうと考えられる。

したがって、本当ならば、高市早苗首相は今回の迂闊な答弁について弁解することも可能ではあったのだ。「台湾有事が即ち存立危機事態」になるわけではない「来援した米軍攻撃を受ければ、事態認定判断を取り得る」と言い直すことも出来た。だがしかし、それでは「台湾有事の際には米軍が介入する」と言っているに等しくなってしまう。ここがあるため引き返せないのである

高市発言問題とは、「台湾への武力侵攻」を端緒とした具体例で米国武力支援を引き合いに出した点にあると思う。米国政府台湾に介入することを公式には認めていない。米国政府は常に「東アジア台湾海峡の平和を支持する」と表明するに過ぎない。米国姿勢中国台湾それぞれへの配慮であり、それぞれへの牽制である

現在の日米政府共通認識は、台湾有事があれば世界にとっての危機的状況になり得るということである。ならば、それぞれ自国判断危機的状況に対する積極的アクションを起こす必要があるということも、日米供に認識していることである

したがって、本来であれば「日本の近隣である台湾有事があれば、事態認定判断を取り得る」と言うべきなのだしかし、それはこれまでの日本政府立場を変えることになる。本来であれば、しっかりと閣議を通じて決めなければイケないことであった。

これが、岡田克也議員の「軽々しく言うべきではない」という警告がそのまま現実になってしまった今なのだった。

中華人民共和国台湾(中華民国から台湾」へ)のこれまでと現状について

歴史経緯の解説は、TBSラジオでの劉彦甫さん、前原志保さんの解説が分かり易い。

国際関係国際政治からみる台湾についての解説

日米政府特に政府台湾海峡認識については、神保謙さんの解説が分かり易い。

2025-12-03

anond:20251203131130

中国は「軍艦で訓練してるだけだが?」と言い訳しつつ海上封鎖すると言われてるな。

その時点で日本自衛隊を動かすのか

近くに動かせはするよね

はい論破

anond:20251203125308

中国は「軍艦で訓練してるだけだが?」と言い訳しつつ海上封鎖すると言われてるな。

その時点で日本自衛隊を動かすのか

米軍が動いたらなのか

米軍が動いて、中国軍艦米軍軍艦に向けて発砲したらなのか

中国が、日本国内の米軍基地に向けて攻撃したらなのか

そういう話をしている

anond:20251203123751

んっふっふ

ずれてますねえ

そもそもその話ではないんですよお

岡田

どういう場合存立危機事態になるのかって言ういうことをお聞きしたいのです


高市総理

これはやはり他国に、….台湾でしたら他の地域と申し上げた方がいいかもしれませんが、あのときは確か、台湾有事に関する議論であったと思います

その台湾に対してですね、武力攻撃が発生する、まあ、海上封鎖っていうのも、これ、戦艦で行い、そしてまた他の手段も合わせて、まあ、対応した場合には、武力行使が生じ得る話でございます

あの、例えば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかの他の武力行使が行われる。

まあ、こういった事態も想定されることでございますので、まあ、そのときに生じた事態いかなる事態が生じたかっていうことの情報総合的に判断しなければならないと思っております



この話なんですよお

2025-11-30

anond:20251129220506

海上封鎖なんて実現性のまったくない可能性を意見されたのに「それはあり得ない」って即時に答えられなかった総理無知馬鹿って話?

 

台湾有事存立危機事態になると判断するならできる手段をすべて考慮したうえでほかに手段はない場合でなきゃ困るんだけど

迂回ルートを考えないのと考えて分析した結果却下するのは別の話でさ

2025-11-27

anond:20251127142106

いやトランプ曰く「台湾攻撃したら北京爆撃」だから

台湾海上封鎖への介入くらいは能動的にしてもいいかもしれんぞ

2025-11-26

台湾海峡の安定をめぐる論戦:封鎖の影響と日本外交戦略

anond:20251125151208 の続編書いてみました(書いたのはGeminiだけど)

【まとめ】

1. 台湾海峡の封鎖や有事は、迂回コストの増加に加え、海上保険の免責とP&I保険停止リスクにより、島国日本経済に壊滅的な物価高騰を引き起こす。

2. この問題への対応は、「国際法重視」論と「集団的自衛権」論に分かれるが、どちらも力による現状変更に反対する点では一致する。

3. 特に国際法重視」論は、フィリピンオーストラリアなど地域の国々の国益整合性が高く、国際的な支持を得る上で最も賢明戦略となる。

台湾海峡封鎖は「影響なし」という意見は本当か?

台湾海峡が封鎖されても、船が迂回すれば済む話なので、日本シーレーンにはさほど影響がない」という意見を耳にすることがありますしかし、専門家の間では、この主張は経済的にも物理的にも現実無視していると見られています

世界物流の大動脈

台湾海峡は、製造大国である日本中国韓国原材料を運び込む航路の中心です。2022年時点で、世界コンテナ船約5400隻のほぼ半分がこの海峡を通ったというデータがあります。このルート遮断されれば、東アジア全体のサプライチェーンに甚大な打撃を与えます

迂回によるコスト増は「存立危機」の根拠

もし台湾海峡が封鎖される事態になれば、日本タンカー商船は、台湾島南側にあるバシー海峡を通る航路も使えなくなる可能性が高く、フィリピン東側を大きく迂回し、インドネシアロンボク海峡を経由するルートを選ぶことになります

この迂回ルートは、通常の航路に比べて約1000海里(約1850km)、距離にして15%程度長くなります

たかが15%の距離増と軽視されがちですが、外航海運ではこの距離の増加は、そのまま航行時間燃料費人件費の増加に直結します。さらに、紛争海域の周辺を航行することになるため、保険料(ウォークライ保険など)が急騰し、輸送コスト全体を劇的に押し上げます

最終的に、この輸送コストの上昇はすべて日本国内物価に跳ね返り、エネルギー原材料供給不安と相まって、日本経済全体に大きな打撃を与えます。これが、首相が「存立危機事態」の可能性に言及する最大の裏付けとなっています

海上保険から見る「致命的なリスク」:戦時免責とP&I停止

(このあたりは https://anond.hatelabo.jp/20251125192817 も参照、類似した議論だけど削るのもダルいので残す)

この海運物流議論において、避けて通れないのが損害保険特に海上保険存在です。一般に「海上火災保険」の一部とされる海上保険は、船舶に関する「船舶保険」、貨物に関する「貨物海上保険」、そして積荷が所定の港へ届かなかった損害や油濁流出死亡事故などを保障する「P&I保険(船主責任保険)」の三つに大別されます

戦時下の免責構造コスト転嫁

海上保険の基本構造は、戦時海賊による被害場合保険金の支払いが免責されるという点にあります。この免責を解除し、戦争海賊リスクカバーするためには、保険料を大幅に増額した特約を付けなければなりません。

台湾海峡有事が発生した場合中国台湾補給妨害するため周辺海域を必ず管理下へ置こうとします。これは尖閣諸島を含む先島諸島南沙諸島周辺だけでなく、米国作戦を公開しているように、日本先島諸島フィリピン周辺も戦時下に陥る可能性が高いことを意味します。

そうなると、一部で迂回路と目されているロンボク・マカッサル海峡戦時下となり、結果的日本西方海路全体で海上保険が効かなくなる可能性が著しく高くなります

当然、戦時海賊特約を付けた場合コストは、最終的に小売価格転嫁されます。ただでさえ物資不足による物価高騰が予想される中で、この保険コストの急騰は、日本大都市圏を中心に目が回るほどの物価高騰を記録する原因となります

P&I保険の「国際法上の壁」と制裁リスク

さらに深刻な問題は、P&I保険です。P&I保険は、大型船の場合国際的な取り決めや日本国内法により、加入していなければ外国の港に入港できないという義務けがあります

この保険自体が、紛争リスクによって機能しなくなる事態が最も恐ろしいのです。

国際的な船主責任相互保険組合は、既にロシアとの取引を停止するという厳しい措置を取っており、中国による台湾侵攻の際にも、同様の厳格な規制が行われる可能性が極めて高いと見られています

これは、「戦時特約を付けるから加入させてほしい」と中国から打診されても、組合側がそれを拒否することを意味します。しかも、船舶国籍船籍)が中国でなくとも、中国が関わっていると判明した時点で海上保険が解約されるという非常に厳しい措置が取られる可能性があり、これは事実上海上封鎖に近い効果を生みます

これらの複合的なコスト増と保険機能麻痺は、島国である日本豪州米国からモノを輸入しようとしても、輸送距離の長さによるコスト増と相まって、台湾有事による日本物価暴騰を不可避のものにするのです。

日本企業が抱える「手詰まり」のリスク

物流ルートの途絶だけでなく、日本企業中国生産拠点を集中させていること自体が、台湾有事の最大のリスク源となっています

サプライチェーンの命取り

中国大陸で製造された部品や最終製品日本国内で組み立てるサプライチェーンは非常に複雑です。台湾有事による中国沿岸部港湾閉鎖や、輸出入規制の強化、さら中国国内での生産停止は、日本製造業全体に即座に打撃を与えます

撤退の難しさというジレンマ

リスク回避するために中国から生産拠点移転デリスキング)を検討している企業は多いですが、その実行は極めて困難です。専門家による試算では、主要な製造業が中国から日本第三国拠点を移す場合、初年度だけで約13兆7000億円という巨額のコストが発生すると見られています

この巨額のコスト代替地の確保の難しさゆえに、多くの企業リスク認識しながらも、身動きが取れない「手詰まり」の状態に陥っており、これが日本経済的な脆弱性を高める要因となっています

台湾海峡問題をめぐる二つの議論国際法か、集団的自衛権

台湾海峡の安定を確保しようという議論は、大きく分けて二つの主要な論調に分かれます。一つは「国際法規の遵守」を最優先する論(A)、もう一つは「集団的自衛権行使」を安全保障の核に据える論(B) です。

どちらを重視するかで戦略が変わる

この二つの議論は、「中国の行動をどう非難し、どう対応するか」という点で根本的に異なります

項目国際法UNCLOS)優先論 (A)集団的自衛権平和安保法)論 (B)
戦略的な目的外交的正統性を確保し、国際的包囲網を作る。物理的な抑止力を確保し、日米同盟の一体性を高める。
中国への非難国際法違反(航行自由侵害)だと強く訴える。日本存立危機事態を引き起こす脅威だとして非難する。
政治的な影響一つの中国」論争から距離を置けるため、中国国内問題化を避けやすい。集団的自衛権の「発動要件」がクローズアップされ、国内政治論争を再燃させやすい。
どちらの論調共通して譲れない点

アプローチは違っても、以下の重要な点では一致しています

台湾海峡の安定は「日本命綱」: 紛争が起きれば日本安全保障上、最も深刻な脅威になるという認識共通しています

法的な準備の必要性: どちらの論調も、台湾海峡での事態が「存立危機事態」に該当する可能性を否定しておらず、必要であれば平和安全法制に基づいて行動する枠組みは必要だと考えています

力による現状変更絶対反対: 中国軍事的威圧や「内水」化の主張は、国際秩序への一方的な挑戦であり、断固として阻止すべきだという点では意見が一致しています

なぜ日本の「国際法重視論」は地域で支持されるのか?

日本が「国際法規の遵守」に軸足を置くことは、単に外交的な建前ではなく、フィリピンインドネシアオーストラリアといったアジア太平洋地域の主要な国々から最も強い支持と連携を引き出すための、極めて現実的で賢明ロジックです。

1. フィリピン主権を守るための「命綱

フィリピン南シナ海中国との領有権紛争を抱えており、国際法自国主権を守るための**唯一の「盾」**としています

メリット: 日本が「国際水域での航行自由」と「UNCLOS国連海洋法条約)の普遍性」を主張することは、フィリピン自身中国に対抗するための根拠を強くすることに直結します。

地域安心感: 「集団的自衛権」ばかりを強調すると日米同盟の都合と見なされがちですが、「国際法」を核にすることで、「日本地域の秩序を守るために行動している」という大義が生まれ地域の国々の安心感につながります

2. インドネシア地域の安定を保つための「中立的な支柱」

ASEAN東南アジア諸国連合)のリーダーであるインドネシアは、米中間対立に巻き込まれないよう「中立性」を最も重視しています

歓迎する点: 日本が「平和解決」と「国際法尊重」を前面に出す限り、インドネシア日本立場地域平和と秩序を守る「安定志向の柱」として歓迎します。

警戒する点: 集団的自衛権の発動のように軍事的な介入の色が濃くなる論陣は、ASEANの結束や中立性を乱すものとして警戒される傾向があります

3. オーストラリア同盟戦略の「共通言語

オーストラリアは、日米豪印のQuadやAUKUSを通じて、地域秩序維持に積極的に関与しており、日本立場を最も強く支持します。

整合性: 日本の「国際法重視」論は、オーストラリアが掲げる**「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」のビジョン完全に一致**します。

共通メッセージ: オーストラリアは、台湾海峡議論が「日米同盟vs中国」という二項対立ではなく、「国際秩序擁護者vs 力による現状変更を試みる勢力」という構図になることを望んでおり、日本国際法論は、このための共通言語提供します。

まとめ:国際法論は「日本のために」だけでなく「地域のために」

これらの周辺国視点を踏まえると、日本台湾海峡の安定確保について論陣を張る際、「国際法規を無視して封鎖するなら許さんぞ」というロジックは、以下の点で優れています

普遍的大義の確保: 「日本国益」だけでなく、「国際社会全体の普遍的価値航行自由)」を守るという大義名分を得られる。

外交的立場強化: 中国政治論争(一つの中国原則から距離を置き、対中非難における国際的連携正当性を最大化できる。

地域安心感: 武力行使議論集団的自衛権論)に偏るよりも、「法の支配」を強調することで、地域諸国安心感外交的な支持を得やすくなる。

日本が取るべき安全保障上の姿勢は、「国際法という盾を構え、法の支配尊重しないいかなる力による威圧にも、日米同盟と国際連携をもって対抗する」という複合的なものであるべきなのです。

最終論点戦略的ゴールは「勝つこと」ではなく「現状変更コスト高にすること」

結局のところ、台湾海峡をめぐる議論は「日本中国に勝てるか負けるか」という勝ち負けの論争に終始すべきではありません。日本戦略的なゴールは、武力による「現状変更を極めてコストの高いものにする」ことに尽きます航行自由への国際法的な批判、P&I保険停止という経済制裁、そして迂回コストによる経済的打撃は、すべて中国台湾に手を出す際に支払わなければならない代償のリストを長くするものです。国際連携によってこの「現状変更コスト」を最大化することが、唯一、戦争という最悪のシナリオ回避し、地域の安定を保つための現実的な戦術的ゴールとなるでしょう。

anond:20251126181951

3ターンくらいでしょ?

岡田高市さんは「海上封鎖存立危機事態」みたいなこと言ってましたよね?

高市:状況に応じて考えます

岡田海上封鎖されても存立危機事態にならないパターンは考えられますよね?

高市:状況に応じて考えます

岡田麻生さんや安倍さんも「中国台湾に侵攻=存立危機事態」って言ってたけどもちろん違いますよね?

高市中国台湾に侵攻すると存立危機事態になります

岡田!?

という流れ。

このくらいじゃ食い下がってるとまでは言えない。

2025-11-24

anond:20251124112120

はてサはなんでこういうこと言ったりスターつけちゃう???

shinonomen 高市発言のどこにも米軍攻撃されたらという留保がついていないので、日本単独では相手にならないという現実的な話をしている。左翼武装解除しろと言っているなどというのは藁人形論法だ。



答弁の詳細自分確認してないか確認した上で誇張かデマ流してるの確定ですよね?

米軍が来援し」と高市は答弁の中で明確に発言してますよね?

その前提が次の質問でも生きたうえで答弁を続けているかという解釈確認問題は発生したとしても

高市発言のどこにも米軍攻撃されたらという留保がついていないので

これは誤りもしくはデマですよね?

認知が歪んで言葉が聞こえなくなったり文字が読めなくなるはてサ諸氏のために親切にも該当部分を引用してやるよ。

例えば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかの他の武力行使が行われる。まあ、こういった事態も想定されることでございますので

左翼の駄目な所が煮詰まった記事

anond:20251124000433

大体の国民にとって「アメリカ台湾有事攻撃を受けた時に日本はどう立ち振舞うのかを明言する必要があったか」については議論余地があれど、同盟国が攻撃されたら日本防衛に周るというのは失言とは見做されてないのですよ。

それを左翼が「撤回必要」だとか「これは宣戦布告中国戦争を仕掛けてる」とか頓珍漢なことを言ってるから、令和では左翼が周りから白い目で見られているの。

中国関係悪化したこと経済影響は多少はある。一般人もそれは問題視してる。

一方で、脅して言うことを聞かせようという国に依存するのも間違いだからマーケット規模がデカくても依存しすぎないようにしていこうという転換期にしていくという言い分もわかるから「ならしゃーない」くらいに国民も多少納得してるっていう話だよ。

お前ら、自分たちの主張がファンタジー世界にあることを自覚してよ。日本中で誰も彼も戦争しようなんて言ってない。(もしかしたら一部の極右は言ってるかも知らんが、それはアホなんで無視していい)

しろ戦争を起こさせないための抑止力の話をしている。どうにかして中国による台湾への武力行使を止めたいんだ。

オールドメディア支持率を下げる報道に踊らされてる場合じゃないよ。現実をみよう。


追記

アホ左翼左翼の中でも考えがない人のこと・左翼全般を指さない)が返信つけたから補足しておくけど、「高市政権支持率65%」「台湾有事答弁 問題ない50%」これが日本現実である

最低でも左翼思想は少数であることを認識すべきなのよね。

https://mainichi.jp/articles/20251123/k00/00m/010/107000c

https://news.yahoo.co.jp/articles/399c57ce95533e7a04157079c92fb804dc464a6f

俺は「なぜ普通の日本人高市政権を支持しているのか」、「台湾有事への回答が一般人の中で問題視されていないか」を文章化しただけだよ。

別にこの記事に対して左翼が何を喚こうとも俺は一向に構わないが、お花畑なのは国民じゃなくてあんたらだと自覚ないのが滑稽極まりないよ。

支持率を下げてやる記事を真に受けて、キャッキャしながらコメントしてるのが噴飯ものなんだと自覚できてないのがおもしろおかしいのよ。

国民が何も考えてないと嘆く前に自らの不明を恥じてバイアスを取り除いて世界パワーバランスなどを真剣に考えるべき。

追記2:

id:duckt "やっぱり「普通の日本人」って言うんだな"

これは自分右寄りから真ん中の人を指して言ったのだが、カテゴライズとしては微妙なのやも。この記事右寄りの人が真ん中の人たちの意見観測範囲で起こしたものなので。

そもそもだが、そういう論を出せる人は「アホ左翼」とは見なしていない。本記事はどこにもいない「戦争を望んでいる大多数の日本国民」を幻視しているアホ左翼に向けたものであることを理解いただきたい。

一方の意見しかない国家の方が遥かに危ういので、色々な意見を持つ国というのは良い。右に偏らないようするためにも、左側の貴重な見解発言されてしかるべき。

ただ元増田のように「それにしてもアホだな」っていうのが目についたので思わず書いた。

他にも高市氏の発言も知らず「アメリカ」と書いてるのに台湾のことを指してるがごとく書いたり、「オールドメディアの出す支持率信じちゃうの?」とか統計操作も辞さないならもっと悪い数値にするだろ常識考えろなどのように色々ダメ発言散見されるけれども、考えて発言してる人も多々見かけるのでまだまだ左翼も全体では捨てたもんじゃないだろうな。

再度書くが"それを左翼が「撤回必要」だとか「これは宣戦布告中国戦争を仕掛けてる」とか頓珍漢なことを言ってるから、令和では左翼が周りから白い目で見られているの"で、ちゃんと考えている人は、むしろそういう愚かな味方を諭して育てて欲しい。

はてブでも高市人気に比例するように愚かなコメントがとても目立つようになった。中には鋭い意見もあるのに、アホみたいなコメントにばかりスターが並んで埋もれている。とても勿体ない話だよ。

追記3:

そもそも高市発言を「戦争奨励」のごとく語るコメントがあるので温度感が違い過ぎて話にならんので補足する。以下の全文書き起こし記事から一部引用する。

https://note.com/osamu_iga/n/n9c15ef0c28f4

質問:「存立危機事態所謂まあ、限定した集団的自衛権行使ですね。これ以外の集団的自衛権行使、つまり限定の無い集団的自衛権行使違憲である、これは従来の政府の考え方だと思いますが、そういう考え方を維持されてますか?」

回答:「集団的自衛権一般行使を認めるものではなく、他国防衛すること自体目的とする集団的自衛権行使は認められないという政府見解に変更はございません。」

⇒単に台湾攻撃されただけでは日本は動かない(たとえ台湾国家承認したとしても他国である以上は集団自衛権行使はできない)

特にそのあとで「憲法我が国による武力行使が許容されるのは、所謂3要件を満たす場合自衛武力行使に限られます。そして、この3要件国際的に見ても他に例のない極めて厳しい基準でありまして、その時々の内閣恣意的解釈できるようなものではないと思っております。先程来、存立危機事態における武力行使についてお話がございましたが、これも限定されて集団的自衛権行使、即ちあくまでも我が国防衛するためのやむを得ない必要最小限度の自衛措置としての武力行使に限られていて、集団的自衛権一般行使を認めるものではなく、他国防衛すること自体目的とする集団的自衛権行使は認められないという政府見解に変更はございません。」と明言しており、戦争するぞなんて一言もいっていない。

じゃあなんで揉めてるのかといえば、集団的自衛権行使について、具体例を言及してしまたから。

質問:「どういう場合存立危機事態になるのか」

回答:「まあ、海上封鎖っていうのも、これ、戦艦で行い、そしてまた他の手段も合わせて、まあ、対応した場合には、武力行使が生じ得る話でございます。あの、例えば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかの他の武力行使が行われる。まあ、こういった事態も想定されることでございますので、まあ、そのときに生じた事態いかなる事態が生じたかっていうことの情報総合的に判断しなければならないと思っております。」

台湾米軍が行って攻撃を受けたりなど、特定の事案があれば防衛に向かう可能性がある。この辺は日米安保に絡む話。そもそも台湾有事が発生したとして、アメリカ支援に行くなら日本米軍基地から出る可能性が高い。日本国内の米軍基地への攻撃も受ける可能性はある。流石の中国台湾のためだけにそこまでやらないと信じたいが。

特に「主に攻撃国の意思能力事態の規模、対応などの要素を総合的に考慮して、我が国に戦禍が及ぶ蓋然性ですとか、それから国民が被ることになる犠牲の深刻性、そして重大性などから判断することを、ま、これは判断するべきものだと考えておりますので、政府としてその持ち得る全ての情報総合して判断する」と発言しており、これは日本へ戦禍が広がり国民被害が出るのであれば防衛に出るということ。尖閣諸島だけでなく、沖縄中国領土だと嘯いている以上は、そのような想定もしておかなくてはならない。

これを以て戦争をしたがっていると考えるのは流石に早計というところ。本当にそんな発言だったなら支持率は1ケタ台に急落したことだろう。

あと、本件では岡田氏が明確にせよと言っておきながらいざ総理が明確にしたら、同じ舌で「言うべきではなかった」とかいうので馬鹿馬鹿しいなとは思ってる。

本件で明確にしなくてもよかったという声は多いが、明確にしてほしいと希望を述べたのは岡田氏本人だよ。明言したことについて総理にの言及するのもおかしな話だ。

繰り返すが「明確にする必要があったのか」は左翼でよくあった指摘の中では正しい指摘だが、とはいえ内容に誤りはないか撤回する必要がないというのが一般的な日本意見であり、故に「撤回要求している左翼」をアホと断じている。

更に一足飛びに戦争が起きるとか言ってる人は幻想である妄想ではなく現実をしゃべって欲しい。そんだけ。

そして改めてだが、「大多数の日本人は戦争を望んでいない。そして日本だけでなく台湾平和も願っている」。故に「侵略されないための議論はせざるを得ない」とも。

その方法論で議論を戦わせるならいいが、単なるレッテル貼りに終始している人たちは、もう少し何とかなりませんかね。

この記事を見てもなお「高市シンパ戦争したがってる」とかコメントする人は本当に文書を読む力がないよ。

2025-11-23

anond:20251123091643

台湾関係法

AIにまとめさせたものだがざっと見、私の認識と一致してる。

要点まとめ:** 米国台湾政策は「一つの中国政策公式には維持しつつ、台湾関係法に基づき台湾防衛力強化を支援し、戦略的曖昧性を残しながら中国との衝突回避模索する姿勢が基本です。

## 🇺🇸 米国台湾政策の主要ポイント

### 1. 基本的枠組み

米国公式には「一つの中国政策を堅持しており、中国との外交関係を前提に台湾国家として承認していません。

台湾安全保障社会経済体制を脅かす武力行使抵抗できる能力を維持することを米国義務付けています

### 2. 防衛安全保障

台湾防衛に関して「必ず防衛する」とは明言せず、あえて不透明にすることで中国の侵攻を抑止しつつ、過度な挑発を避けています

武器供与防衛力強化を継続バイデン政権期には台湾防衛発言が増え、中国側の警戒を招きました。

  • **台湾有事への備え**

議会諮問機関は「遠い将来ではない」と警告し、グレーゾーン事態海上封鎖や演習など)への米軍対応能力検証提言しています

### 3. 経済技術協力

台湾TSMCなどは米国内に投資を行い、米国戦略産業活性化寄与しています

トランプ政権下では台湾製品への関税率20%が設定され、交渉次第で引き下げの可能性が残されています

### 4. 対中関係とのバランス

米国台湾支援を強化しつつも、中国との関係安定を完全に犠牲にはしていません。

トランプ政権は「ディール重視外交」で台湾支援の確実性に不透明感を残し、同盟国を不安にさせています

---

## 📌 まとめ

米国台湾政策は、**「一つの中国政策を維持しつつ台湾関係法に基づき防衛力支援する二重構造**です。安全保障では戦略的曖昧性を残し、中国との衝突を避けながら台湾民主主義技術価値を重視しています経済面では半導体協力が強化される一方、関税政策などで緊張も存在します。

2025-11-22

たぶん海上封鎖というもの理解してない人が多いと思われ

国際法上で海上封鎖領海外で行うことも可能

ただし無関係第三国への干渉は許されない

台湾有事が起きれば中国海上封鎖実施する

中国領海内のことな内政干渉かもしれんが

問題となってるのは領海外のことだよね

2025-11-21

高市VS岡田 議論超要約

岡田:「存立危機事態」以外の集団的自衛権行使違憲である、これは正しい?

高市:正しいです。

岡田:ならば「存立危機事態」の見極めが間違っていたら違憲になるので、条件を厳格に考えなきゃいけませんね?

高市:そのとおりです。

岡田存立危機事態武力攻撃事態はほぼ同じ、これも正しい?

高市:正しいです。

岡田高市さんは以前「台湾海上封鎖が発生すれば存立危機事態になるかもしれない」と言っています海上封鎖存立危機事態なんですか?

高市:状況に応じていろいろあります

岡田海上封鎖されているが存立危機事態ではない、という状況もありえますよね。具体的に考えてますか?

高市台湾に対する海上封鎖米軍が出動してそれに対して武力行使がある、という事態などが考えられますが、いろいろあるので総合的に判断します。

岡田麻生さんや安倍さんも「台湾有事=存立危機事態」と直結した発言をしていますが、条件をつけずに言うのは軽率では?

高市:たとえば中国政府台湾武力支配下に置こうとすると存立危機事態になります

岡田:どういう意味ですか? 米軍への攻撃とか関係なく「中国政府台湾侵攻するだけで存立危機事態になる」と言ってる?

高市:条文どおりです。

anond:20251120235657

> 要件は「密接な関係のある他国に対する武力攻撃」+「日本の存立への明白な危険

> 実際の法制度はもっと多層的・条件付きになっています

ここを詳しくお願いしま

いちばん大事なところなので、「集団的自衛権存立危機事態)」が動くまでの条件を、かなりちゃんと分解して説明しますね。

1. 大枠:どの「箱」で自衛隊が動くか

2015年安保法制で、日本自衛隊を動かす主な「状況の箱」はざっくり次の3つです(法的にはもっとかいですが、ここでは重要な3つだけ):

武力攻撃事態個別的自衛権

日本のもの攻撃されたとき

存立危機事態限定的集団的自衛権

→ 「密接な関係にある他国」への攻撃が、日本の存立を脅かすとき

重要影響事態武力行使しない支援

放置すると日本への攻撃につながりかねない事態(でもまだ武力行使はしない)

あなたが聞いている部分は、この②の 存立危機事態集団的自衛権 のところです。

2. 存立危機事態の「3つの要件

2014年7月閣議決定と、それを受けた平和安全法制2015年)で、

限定的集団的自衛権」を行使できる条件は、次の3要件全部を満たすときだけとされています

要件① 「密接な関係にある他国に対する武力攻撃

日本と「密接な関係にある他国」が武力攻撃を受けること。

代表例として政府が想定しているのは、アメリカ

台湾のもの」をここにストレートに当てはめるかは、かなり解釈デリケートな話ですが、基本線としては「日米同盟相手」が前提と考えられています

ポイント

攻撃されるのが日本かどうか」は問われていない。あくまで「相手他国)が攻撃されている」状態が出発点

要件② 「日本の存立が脅かされ、国民権利根底から覆される明白な危険

ここが一番キモで、かつ政治的判断が入りまくる部分です。

条文・政府解釈イメージを噛み砕くと:

という、かなりハードルの高い条件です。

ここで重要ニュアンス

要件③ 「他に適当手段がない(必要最小限度の武力行使)」

これは、従来から自衛権一般要件と同じ系統で、

という2つの軸で判断されます

ここもまた、

「どこまでが必要最小限度なのか」は、かなり政治的軍事的判断が絡むため、

から「行き過ぎだった」と評価される余地を残しつつも、法律はフワッとした言葉で枠だけ決めている、という構図です。

3. なぜ「もっと多層的・条件付き」と言ったか

あなた引用してくれた僕の前回の説明は:

要件は「密接な関係のある他国に対する武力攻撃」+「日本の存立への明白な危険

と超ざっくりまとめたものでした。

でも実際には、そこにさらにいくつかの「レイヤー(層)」が乗っています

レイヤー①:まず「どういう箱に入る事態なのか」の仕分け

台湾周辺で何か起きたとき、いきなり「はい存立危機です」とはならず、

まずはこんな感じで段階的に見られます

どの箱に入ると認定するかで、できること(後方支援までか、武力行使までいくか)が変わるので、

最初仕分け自体がかなり重要政治判断になります

レイヤー②:集団的自衛権は「何でも助けられる権利」ではない

よく誤解されるのが、

集団的自衛権同盟国が攻撃されたら自動的に助けられる(助けねばならない)権利

というイメージですが、日本バージョンはかなり限定されています

なので、米軍がどこかで軽度に攻撃を受けても、「それで日本の存立が危うくなるか?」がYESにならない限り、

条文上は集団的自衛権武力行使はできない(という建前)になっています

レイヤー③:同じ台湾有事でもシナリオでかなり違う

たとえば台湾有事だけをとっても、ケースはいろいろあり得ます

同じ「台湾有事」と言っても、どの程度のエスカレーションか、どの範囲攻撃が行われているか、によって、どの箱が使えるか・どこまで武力を使えるかが変わるため、「多層的」と表現しました。

4. まとめ(この部分だけ再掲+補足)

要件は「密接な関係のある他国に対する武力攻撃」+「日本の存立への明白な危険

これは、存立危機事態限定的集団的自衛権)のコア要件を2行に潰したもので、

厳密に言うと次のようになります

さらにその前提として、

最終的には、内閣国会政治判断として「存立危機事態だ」と認定するプロセス

があるので、「実際の運用は紙の上の2行よりずっと多層的・条件付きになるよ」という意味であの表現を使いました。

2025-11-20

anond:20251120233335

賢い俺がチャッピー使うとこうなるんだぜ😊

下記文章を読み、法的な視点から正しい部分・誤っている部分で整理してください

ざっくり言うと、この文章は「日本台湾を“直接助けに行く”わけではなく、法的にはあくま日米同盟集団的自衛権文脈で語るべき」という大枠の方向性は近いのですが、日本安保法制の中身については重要なところで言い過ぎ・勘違いが混ざっている、という感じです。

以下、法的な観点だけに絞って整理します。

1. 前提としての日本法制度(超ざっくり)

2015年安保法制以降、日本自衛隊を動かせる主な「箱」はだいたいこの3つです:

武力攻撃事態

日本のもの武力攻撃を受けた場合

個別的自衛権武力行使可能

存立危機事態(=限定的集団的自衛権の箱)

「密接な関係にある他国」(典型的には米国)への武力攻撃により

日本の存立が脅かされ、国民権利根底から覆される明白な危険があると政府認定した場合

そのときに限って集団的自衛権としての武力行使可能

重要影響事態

そのまま放置すると日本への武力攻撃につながる恐れがある事態

ここでは「武力行使」はできないが、米軍などへの後方支援補給などは可能

2. 法的に見て「概ね妥当」なポイント

① 「日本は『台湾国家として防衛する』ために自衛隊を出すわけではない」

あくま日本政府根拠台湾の援護ではなくアメリカの援護だから

厳密には言い方は雑ですが、趣旨としては近い面があります

日本1972年日中共同声明で「台湾中国領土の不可分の一部という中国政府立場理解尊重する」としており、台湾主権国家として承認していません。

そのため、日本国際法上の「台湾防衛するための集団的自衛権」を公然と掲げる枠組みは非常に取りにくい。

現行法制で想定されているのは、

という形で、「日本自身の存立防衛」として集団的自衛権を使うものです。

したがって、「日本国内法上のロジックは『台湾を助ける』ではなく、『日本を守る/そのために米軍を助ける』という形で組まれている」点の指摘は、方向性としては大きく外れてはいません。

② 「台湾国家承認しているかどうかは、日本安保法制の“直接の”前提ではない」

今回の高市発言に対して台湾国家として認めてる認めてないとかいう話をする人はちょっとズレてる

これも、「自衛隊が動く国内法上のトリガーは “日本の存立” であって “台湾国際法上の地位” ではない」という意味で言っているのであれば、筋としてはそれほどおかしくありません。

存立危機事態かどうかの判断基準は、「密接な関係にある他国に対する武力攻撃日本の存立への明白な危険」であって、その対象国家承認されているかどうかは条文上の要件ではないからです。

もっとも、

台湾のものを「密接な関係にある他国」と位置付けて防衛する、という整理は現状の政府解釈整合させにくく、

現実シナリオとしては米軍が介入し、その米軍への攻撃日本存立危機評価されるかがメインの論点になります

この意味で、「承認議論だけにこだわるのはズレている」という主張は、国内法の観点では一定説得力があります

3. 法的に見ると「誤り」または「かなり不正確」な部分

① 「台湾有事に対して日本が直接武力的介入できる法的根拠は何もない」

台湾有事に対して日本が直接武力的介入できる法的根拠は何もなく…

法的根拠が何もない」という表現現行法無視しており不正確です。

台湾防衛を“目的のもの”として武力行使する根拠はない」と言いたいのなら、そのように限定して書く必要があります

2015年安保法制で、日本限定的ながら集団的自衛権行使を認める解釈に転換しています

台湾有事が、

日本に対する武力攻撃

または「存立危機事態」(=米軍等への攻撃を通じて日本の存立が脅かされる)

に当たると政府認定すれば、法的には自衛隊による武力行使のもの可能という枠組みがすでに存在します。

実際、高市首相は「中国台湾海上封鎖武力行使を伴う場合日本存立危機事態になり得る」と国会で答弁しており、これはまさに台湾有事を存立危機事態の想定例として挙げたものです。

もちろん、

どんな台湾有事でも自動的武力行使ができるわけではなく、

日本の存立が根底から覆される明白な危険」があるかという政治的・法的判断必要ですが、

② 「1.台湾有事 → 2.米国介入 → 3.米中軍事衝突 が起きて初めて根拠が生まれる」

ここまで起きてはじめて集団的自衛権により日本が介入する根拠が生まれるわけだ

これも法的にはかなり乱暴な整理です。

したがって、

「この3ステップが全部起こって“初めて”法的根拠が生じる」という説明は誤りで、

実際の法制度はもっと多層的・条件付きになっています

③ 「日本政府根拠台湾の援護ではなくアメリカの援護」

あくま日本政府根拠台湾の援護ではなくアメリカの援護

これは半分当たりで半分外れている表現です。


なので、厳密に言い直すと:

✅ 正確な言い方:

日本の存立を守るために、結果として米軍武力行使で援護し得る」

であって、

❌ 誤解を招く言い方:

アメリカを守るために日本が戦う」

です。

元文のままだと後者ニュアンスが強く、「法的根拠」の説明としては不正確と言えます

4. 法的評価対象外(ほぼ政治戦略分析)の部分

以下のようなくだりは、国内法の条文解釈というよりは、外交戦略上の分析領域です:

これらは「妥当かどうか」は政治学・国際政治議論であって、

『正しい/誤り』を法律だけでジャッジする対象ではありません。

anond:20251120221242

島を制圧する必要なんてないだろ。例えば、経済上の取り締まり等を理由海上封鎖して人道目的の水と食料以外通さないようにして経済的悪化させる。そして、台湾政治意思決定中国大陸政府が送り込んだ人員を組み入れることを認めさせることを封鎖解除の条件にする…ぐらいはやるんじゃないか日本米国台湾中国の一部であることを否定はしていないのだから、人道上問題がなければ非難はすれど軍事介入する理由積極的にはないだろう。

で、それで、また数十年かけて中国大陸政府が送り込んだ人員選挙で勝って多数派にするようにじわじわ工作すれば、形の上では「平和解決したことに出来る。

anond:20251120172535

から基本的には米軍への武力攻撃に対する集団的自衛権発動が想定されている

「その海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかのほかの武力行使が行われる、こういった事態も想定される」って言ってるのはそういうことでしょ

高市VS岡田 議論要約

岡田

存立危機事態」について議論したいと思います。これは安倍さんが出してきた考えで、「他国攻撃されたとき、それにより日本の存立が脅かされた場合日本集団的自衛権行使できる」というものです。我々はこの概念がかなり曖昧だと思い、当時はこの法案に反対しました。あれから10年が経ち、いまさら白紙に戻せなどとは言いませんが、「違憲かどうか」「運用はどうなるか」については議論していきたい。まず総理確認したいのは、この「存立危機事態」以外の集団的自衛権行使違憲である、これは従来の政府の考え方だと思いますが、その考え方を維持されてますか?

高市

憲法上、日本武力行使を許容されるのは、いわゆる3要件を満たす場合自衛に限られます。この3要件は極めて厳しい基準なので、恣意的解釈できるようなものではないと思っています。「存立危機事態」における武力行使についてお話がございましたが、これも「やむを得ない必要最小限度の自衛」としての武力行使に限られていて、集団的自衛権全般行使を認めるものではありません。他国防衛すること自体目的とする集団的自衛権行使は認められない、という政府見解に変更はありません。

岡田

ということは、「存立危機事態だ」と言ってそうでなかった場合には、単に法令違反ではなくて憲法違反になる。この存立危機事態運用というのは、やはり厳格に、限定的に考えなきゃいけませんよね。

高市

その政府見解踏襲しています

岡田

次にですね、2015年当時の法制局長官発言があります。読み上げますと「存立危機事態に該当するが武力攻撃事態等に該当しないということはまず無いのではないか」、つまりこれは存立危機事態武力攻撃事態がほぼ重なるということです。現在法制局長官にお聞きしますが、現在でもこの答弁を維持されてますか?

法制局長官

お答えいたします。これらの答弁のときに述べらました見解に変わりはございません。

岡田

今、法制局長官は答弁維持してると仰ったわけですが、総理も同じですね?

高市

見解について変わりはございません。

岡田

そういった答弁があるにもかかわらず、一部の政治家は非常に不用意な発言をしています。例えば失礼ですが、高市総理、1年前の総裁選挙でこう述べています中国における台湾海上封鎖が発生した場合を問われて、「存立危機事態になるかもしれない」と発言されました。私も絶対無いと言うつもりはありません。しかし、どういう場合存立危機事態になると考えているのか、お聞かせください。

高市

台湾を巡る問題というのは、対話により平和的に解決することを期待するというのが、従来からの一貫した立場です。その上で一般論として申し上げますけれども、岡田さんも「絶対無いとは言えない」と仰っているとおり、どんな事態存立危機事態に該当するかは、個別具体的な状況に即して全ての情報総合して判断しなければならないと考えています

岡田

海上封鎖だけで存立危機事態になるかもしれない、と発言されたわけですよね。例えば台湾フィリピンの間のバシー海峡、これを封鎖されても、日本エネルギーや食料輸入が途絶えるということは基本的にありませんから、「日本存立の危機」に該当するとは思えません。どういう場合存立危機事態になるのかということをお聞きしたい。

高市

これはやはり他国に、台湾に対する戦艦での海上封鎖などに対応した場合武力行使が生じ得ます。たとえば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、米軍を防ぐために何らかの武力行使が行われる。こういった事態も想定されます。単に民間の船を並べて海峡を通り難くするだけであれば、存立危機事態には当たらないが、実際に戦争という状況のなかでの海上封鎖であれば、また別の見方ができると考えます

岡田

今の答弁では、非常に幅広い解釈余地政府に与えてしまうことになります。もちろん日本艦船攻撃を受ければ、日本武力行使するということになりますしか日本艦船攻撃を受けていないとき存立危機事態になるとは、なかなか想定しがたい。たとえば麻生さんは昨年1月ワシントンで「中国台湾に侵攻した場合には存立危機事態日本政府判断する可能性が極めて高い」という言い方をされています安倍さん自身も「台湾有事日本有事」と言っている。さまざまな条件を無視しすぎているのではないかと思うのですが、いかがですか?

高市

あらゆる事態を想定しておくということは、非常に重要だと思います。先ほど有事という言葉がありましたが、それには色んな形があるでしょう。例えば台湾を完全に中国北京政府支配下に置くために、戦艦を使って、武力行使も伴うのであれば、これはどう考えても存立危機事態になり得るケースであると私は考えます政府が全ての情報総合して判断するということです。武力攻撃が発生したら、これは存立危機事態にあたる可能性が高いです。法律の条文通りです。

岡田

え、「武力攻撃が発生したら存立危機事態に当たる」? 誰に対して武力行使が発生したらですか?

高市

武力攻撃が発生して、我が国の存立が脅かされる場合、という条文通りでございます

anond:20251120104221

「(米軍がどうとか関係なく)中国武力を使って台湾支配下に置こうとする」だけで「存立危機事態」になると回答した


ほーん

まあ、海上封鎖っていうのも、これ、戦艦で行い、そしてまた他の手段も合わせて、まあ、対応した場合には、武力行使が生じ得る話でございます

あの、例えば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかの他の武力行使が行われる。

まあ、こういった事態も想定されることでございますので、まあ、そのときに生じた事態いかなる事態が生じたかっていうことの情報総合的に判断しなければならないと思っております

単にですね、民間の船を並べてそこを通り難くすると、まあそういったこと、ま、それはあの、存立危機事態には当たらないんだと思いますけれども、実際にこれが所謂戦争という状況のなかでの海上封鎖であり、また、ドローンも飛び、色んな状況が起きた場合、これはまた別の見方ができると考えます

ほーん

岡田インタビューがウケルw

首相としてさらっと遺憾外交をやるだろうとの踏み絵として、みたいに国会質問したら

中国台湾武力行使海峡封鎖米軍が来援し武力行使ならば戦争だ」という話がでて大慌て

しかし待って欲しい

質疑で米軍攻撃される想定をしたのは、お・か・だ・だ

例えばもう既に米軍が戦っているときに、米軍自衛隊が共同で対処している

こうした事態に対する概念あいまいだとぶつけた

かなりしつこめにねっとりと

そこで出た言葉

例えば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために何らかの他の武力行使が行われる。

という個別具体的な設定であり、ならば有事だと

で、これを切り抜いて、世間ばーんと流したのはマスゴミ

これで高市を蹴落とせると思ったのかもしれんが

国内の反応は、ほーん、そりゃまそうだわなって感じ

で、中国様が激おこプンプンな状況で

岡田は、おれはそんな回答を期待していなかったと逃げ腰

いや、なら聞くなよ

2025-11-19

anond:20251119095445

軍艦」だと軍用艦船ってことになっちゃうね

軍用艦船たっていろいろあるよね

中国台湾海上封鎖をどのようにやるのかが課題

戦艦使用すると日米韓などを刺激するから

漁船」を使う可能性もあるんで、戦艦ではないって口実を使用することはありえる

ただ「漁船」といっても、装備によっては「ほぼ戦艦」ってことも有りえる

何をもって「戦艦」とするかは曖昧にしてるんでしょ

逆に「軍艦」とは言ってないので、逆に軍艦であっても装備によっては

存立危機事態に当らないという理解中国に与えてしまった可能性はある

米軍攻撃されたら日本が参戦する?

台湾攻撃されたら日本は参戦するなんて言ってるやつはどうしようもない

だがアメリカ攻撃されたら日本は参戦すると言ってるのも五十歩百歩

アメリカ軍事介入したら米軍中国攻撃対象になるの当たり前やろ

だったら米軍介入した時点で自動的日本も参戦じゃないか

そうじゃなくて中国海上封鎖のために中国領海外に軍艦を出す

米軍がそれをけん制するために海軍を出す

それを中国軍が攻撃する

みたいな状況のことだろ

anond:20251119082502

高市

『これはやはり他国に、台湾でしたら他の地域と申し上げた方がいいかもしれませんが、あのときはたしか台湾有事に関する議論であったと思います台湾に対して武力攻撃が発生する。海上封鎖というのも、戦艦で行い、そしてまた他の手段も合わせて対応した場合には武力行使が生じ得る話でございます。』

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん