iOS 向け Firebase 3.6 のお知らせ
2016年9月29日木曜日
Todd Kerpelman
Developer AdvocateiOS デベロッパーの皆さん、こんにちは!
iOS で Firebase バージョン 3.6 が利用できるようになったことをお知らせします。バージョン 3.6 には、重要なバグの修正や iOS 10 サポートに必要な機能が含まれています。そのため、できるだけ早く
pod update
を実行(またはフレームワークを手動アップデート)してプロジェクトを再コンパイルすることをお勧めします。
修正内容や機能強化の完全なリストはリリースノートでご覧いただけますが、ここでは新機能について簡単に紹介しましょう。
新しい通知のサポート
Firebase Cloud Messaging は、iOS 10 の新しいユーザー通知をサポートするようになります。iOS 10 で動作するアプリの場合、userNotificationCenter:willPresentNotification: withCompletionHandler
メソッドで着信する通知を処理することができます。アプリが古い application:didReceiveRemoteNotification: completionHandler
メソッドしかサポートしていなくても、新しいメソッドが存在しなければ APN は古いメソッドを呼び出しますので、心配はいりません。詳しくは、アップデートされた FCM のドキュメントをご覧ください。
アプリのレビュー ガイドラインに関する注意事項
iOS 10 のアップデートに伴い、Apple は App Store のレビュー ガイドラインに多くの変更を加えました。最新版の Firebase では、新しいガイドラインに対応するように多くの変更が行われています。最も重要なのは、NSCalendarsUsageDescription
や
NSBluetoothPeripheralUsageDescription
などに対してテキストを提供するよう促す iTunes Connect エラーが表示されないようにする必要があることです。
このガイドラインに従った結果、Safari で iOS 検索のアプリ インストール広告を測定していた機能が削除されています。
Firebase Invites を利用している方は、
plist
ファイルで NSContactsUsageDescription
を提供する必要があります。Firebase Invites はこの連絡先情報を使ってユーザーが招待状を送る可能性がある友だちのリストを作成しています。
もちろん、このプロセスは現在も継続されています。私たちは、このような変更に細心の注意を払っていますので、必要な場合にはさらにアップデートを公開します。
ログインの回避策
Xcode 8 でシミュレータのキーチェーンに値を書き込めないため Firebase Auth がエラーとなるという最近の ブログ投稿を覚えている方もいるかもしれません。この問題はまだ存在しているため、端末ではキーチェーンを利用しつつ、シミュレータではNSUserDefaults
を利用する回避策を実装しています。これによって、シミュレータで Firebase Auth の開発やテストができるようになり、全機能が利用できるようになります。
バグの修正
皆様が見つけたバグは私たちが修正します。今後も、オンライン フォームから問題や機能リクエストをお寄せください。お寄せいただいた内容は適切に対応いたします。質問は、Firebase タグを付けて Stack Overflow でお尋ねください。または、Google グループに送信していただいても構いません。
Firebase デベロッパーの皆様、いつもありがとうございます。ぜひ、アプリのアップデートをお願いいたします!
Posted by Khanh LeViet - Developer Relations Team