Polymer: HTML だけで Google Service と連携する

Google では Polymer を使って Google API を利用する要素を数多く制作しています。その中から <google-map><google-sheets> の紹介を通じて、Polymer と Web Components の便利さをご紹介します。


Polymer: レスポンシブ UI の作り方

レスポンシブ ウェブ デザインにおいて小さなメニュー バーにツールバーを集約する UI はよく利用されます。このビデオでは、Polymer の <core-media-query> を使ってどのようにしてこれを実現するかを解説します。


Polymer: Web Components をアクセシブルにする

アクセシビリティはウェブ デザインにおいて、障害を持った人たちに情報を正確に伝達する上で、なくてはならないものです。このビデオでは、Polymer を使ったキーボードによるナビゲーション、WAI-ARIA を使ったアシスト、色彩を意識せず使えるデザインなどについてご紹介します。



みなさんが Polymer を使った素晴らしいアプリケーションを制作されるのを楽しみにしています。

Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

6 月の Google I/O で Google は L Developer Preview として、Nexus 5、Nexus 7、Android TV で動作する開発者用の早期バージョンの Android 5.0 を公開しました。この L Developer Preview を通じて、これまで開発者コミュニティの多くの人たちから素晴らしいフィードバックをいただきました。ご協力に感謝いたします。

先週 Google は Android 5.0 Lollipop を発表いたしました。現在、リリースされたばかりの Android 5.0 SDK がダウンロードできるようになっています。あわせて、Nexus 5、Nexus 7(2013 年モデル)、ADT-1、Android エミュレータの開発者用システム イメージも入手できます。

この新しいバージョンの Android が搭載される最初のデバイス(Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player)は、11 月上旬より順次提供開始いたします。また時期をあわせて、全世界の Nexus 4、Nexus 5、Nexus 7(2012 年モデル、2013 年モデル)、Nexus 10、各種の Google Play エディション端末に対して、Android 5.0 アップデートの提供を順次開始していきます。

今がまさに、あなたのアプリを この新しいプラットフォームで動作検証していただきたいタイミングです。準備万端ととのえるまで、あと 2 週間です。

Lollipop が提供する新しい機能

Android 5.0 Lollipop には、多くの新しい API や機能が追加されています。以下はその一部です:
他にも多くの機能があります。全体の概要については、Android 5.0 platform highlights をご参照ください。

Android 5.0 SDK が提供する内容

Android 5.0 SDK には、最新のツール群と、動作検証のための新しい開発者用システム イメージが含まれています。最新の Android プラットフォームに向けて開発していただくために、API Level 21 を活用し、最新の Support Library を使って Material Design 対応を行い、テレビ向けアプリでは Leanback ユーザー インターフェースを活用することができます。

以下のようなコンポーネントを、Android SDK Manager からダウンロードし、Android Studio で利用できます:
  • Android 5.0 SDK Platform と Tools
  • Android 5.0 エミュレータのシステム イメージ、32-bit 版と 64-bit(x86)版
  • Android 5.0 エミュレータの Android TV 版システム イメージ(32-bit)
  • Android v7 appcompat Support Library、Material Design テーマの下位互換機能
  • Android v17 Leanback Library(Android TV 対応用)
C/C++ による開発に Android NDK を利用している開発者のために:
  • NDK r10c による API Level 21 サポート
Android TV 環境に対応している開発者のために:
  • ADT-1 Developer Kit を対象とした Android 5.0 システム イメージの Over-The-Air(OTA)アップデート。数日以内に配信開始予定です。
前回のプレビュー版リリースと同様に、Nexus 5、Nexus 7(2013 年モデル)での動作検証に利用できる更新版システム イメージのダウンロードを提供いたします。これらのシステム イメージは Android 5.0 SDK に対応しており、開発者による動作検証を可能にするための最小限のアプリのみがプリ インストールされています:
  • Nexus 5(GSM/LTE)「hammerhead」端末用システム イメージ
  • Nexus 7(2013 年 Wi-fi モデル)「razor」端末用システム イメージ
開発者用プレビュー版には、OTA(Over-The-Air)形式でのアップデートの配信は予定しておりません。最新の開発者用プレビュー版を利用するには、端末を再度フラッシュする必要があります。11 月の一般向け OTA アップデートや その他の公式 OTA アップデートを受信するには、Nexus 端末に工場出荷時のイメージを再度フラッシュする必要がありますのでご了承ください。

あなたのアプリを Android 5.0 SDK に対応してください

近日中に予定されている Android 5.0 の一般ユーザーへの提供開始と、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player の提供開始に向けて、いくつかの準備をお願いいたします:
  • Android SDK Manager から最新のエミュレータ イメージを取得、または最新の Nexus 端末用システム イメージをダウンロードしてください。
  • アプリを Android 5.0 SDK を使って再ビルドしてください(もしプレビュー版 API を利用している場合は特に重要です)。プレビュー版 SDK と最終版 SDK の間で、API の一部が変更されています。
  • アプリが API Level 21 の ART 環境で問題なく実行できることをご確認ください。NDK で C/C++ 開発をされている場合は、64-bit エミュレータ上でも ご確認ください。API Level 21 の Android 5.0 端末では、ART がデフォルトの実行環境です。
アプリの動作が問題ないことが確認できましたら、Android 5.0 の新しい API や機能の活用をご検討ください。

あなたの既存アプリを Material Design に移行しましょう

Android 5.0 Lollipop は、Material Design 体験を提供するよう設計されています。あなたのアプリにおいて、さまざまな画面サイズやマルチデバイス環境における適切なユーザー インタラクションを導くための少数の重要な原則に配慮しつつ、先進的で柔軟なデザインを提供していただくことができます。

あなたの現在のアプリが Android 5.0 で動作することが確認できましたら、ぜひ AppCompat Support Library を使って、Material テーマに対応してください。Material Design でアプリの価値を高めるための推奨事項については、 Material Design ガイドラインタブレット最適化ガイドラインをご参照ください。Material Design について初めてプログラミングされる方は、Getting Started ガイドをご参照ください。

Google Play での準備をすすめましょう

いますぐに、Android 5.0 Lollipop をターゲットとするアプリを Google Play で公開していただけます。アプリのマニフェスト(AndroidManifet.xml)の中で、android:targetSdkVersion を "21" に更新し、動作検証して Google Play デベロッパーコンソールにアップロードしてください。

11 月 3 日(米国時間)から、Nexus 9 の提供開始が予定されており、これが一般ユーザーが利用可能な最初の Android 5.0 搭載端末となります。アプリを改修して動作検証が できましたら、お早めに Google Play に更新版を公開することをお勧めします。あなたのアプリが 以前のバージョンの Android をターゲットとしている場合にも、Android 5.0 システム イメージを使って動作確認を実施し、一般ユーザー向けの Android 5.0 提供が始まる前に必要に応じてアプリを更新することをお勧めします。

Nexus 6、Nexus 9 についてのより詳しい情報と、これらの端末上で あなたのアプリを最も美しく表現するための さまざまな手法について、追って順次情報を提供してまいります。

次は、Android TV です

Google は、最初の一般ユーザー向け Android TV 端末である Nexus Player を発表しました。これは、映画や音楽、ビデオ映像のストリーム再生を行うことのできるメディアプレイヤー端末であり、これまでなかった種類の Android ゲーム機でもあります。ユーザーは、ゲームパッドを使って高解像度テレビでゲームを楽しみ、外出時にはスマートフォン上で同じゲーム作品を引き続き楽しむことができます。また、この端末は Google Cast 機能も搭載しており、ユーザーは手元のスマートフォンやタブレット上で実行されている あなたのアプリのコンテンツをテレビ画面にキャストすることができます。

もし Android TV 対応アプリを開発されている場合には、Google Play デベロッパーコンソールを使って Android TV ユーザーにアプリを配信する方法についての追加情報を 11 月 3 日(米国時間)頃に公開予定ですのでご参照ください。あなたのアプリが TV Quality Guideline に準拠するように配慮することで、テレビ対応アプリの準備をすすめていただくことができます。

Android 5.0 Lollipop プラットフォームに対応した開発を、さあ始めましょう

もしまだこの新しいバージョンの Android をご覧になったことがない場合には、SDK をダウンロードして、すぐに開発を始めましょう。新機能の概要を Android 5.0 platform highlights でご確認ください。新しい API や挙動の変更点については API Overview をご参照ください。最新の DevBytes ビデオ番組をご覧になって Android 5.0 の新機能について理解を深めていただくこともできます。

この新しい Android リリースを、どうぞよろしくおねがいいたします。




[本記事は Android のプロダクト マネージャー Jamal Eason が 10 月 17 日(米国時間)に Android Developers blog に投稿した "Android 5.0 Lollipop SDK and Nexus Preview Images" という記事を元に、翻訳・作成しています。 - 松内]

■ 申し込み方法

申し込みフォームよりお申し込みください:
http://goo.gl/vG8RNT
※定員に達したため、受付を終了しました。

先着順による受付です。定員は 80 名です。定員になり次第、受付を締め切ります。
なお、参加証は10月28日(火)までに順次ご登録いただいたメールアドレス宛にお送りする予定です。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。



日本人の開発者にとってひとつの課題は「英語」です。アメリカを発祥とする IT 関連のテクノロジーは、ほぼすべてのドキュメントがまず英語で記述され、それが各国語へと翻訳され、みなさんに届けられます。しかし、Google から提供される技術ドキュメントはなかなか日本語化できていないのが現状です。

もちろん、私たちの努力が足りないことは把握しています。すべての技術ドキュメントを日本語に翻訳することが理想ですが、あまりにも速く変化し続ける仕様、そしてそれにキャッチアップできるだけの技術的知識を持った翻訳者の確保は簡単ではありません。

実際にやってみると分かるのですが、翻訳のプロではないいち技術者が一本の記事を翻訳するには、短めの記事でも数時間を要することすらあります。それに加えて、高い技術的知識が求められるのです。

それにも関わらず、日本の開発者のみなさんが世界的に見ても高い技術力を保ち続けているのはなぜか?考えてみると、そこには独自に翻訳を行い、それを公開し、他の開発者の役に立てていただいている方々の存在があります。

RFC などを検索してみると、日本語版の一覧 が公開されており、それらが実は様々な人の手によって草の根で翻訳されてきたものであることが分かります。他にも、ネット上を探せば、様々な技術ドキュメントの翻訳が公開されており、我々の今の技術力が、そういった方たちの努力に支えられてきたものであることに気付かされます。

私の観測範囲で最近では、CSSRadar こと Yuya Saito さんの立ち上げた enja-oss というコミュニティ で、フロントエンドに関わる技術ドキュメントが多く翻訳されています。また、日本最大の HTML5 コミュニティである html5j では、英語部という支部が立ち上がり、英語ドキュメントの翻訳イベントを開催されたりしていました。

翻訳された日本語ドキュメントは、多くの場合ネット上の口コミで広まり、検索で見つけやすくなって様々な人の目に触れる機会を得ますが、中には埋もれていってしまうものもあるでしょう。せっかく貴重な時間を使って作業をしたにも関わらずです。

そんなみなさんの努力を無駄にすべきではありません。できることなら皆さんの翻訳を公式なものとして取り込み、ドキュメント提供側、翻訳者、読者すべてがハッピーになれる状況が理想です。

そこで実験な取り組みとして我々が始めたのが、ドキュメント本体をオープンソース化して、翻訳をソースコードと同様にして Contribute (貢献) してもらうことです。開発者コミュニティの力で翻訳されたドキュメントを公式に取り込むことで、間違いなく発見もされますし、そこからさらに改善されていくことも期待できます。これを試してみない手はありません。

我々は手始めに、元々オープンソースとして始まった HTML5Rocks翻訳を募集しました。(翻訳方法についての公式ドキュメントはこちら)

※ HTML5Rocksは、近年めまぐるしく変化し続けるウェブ標準技術の最新情報を機能ごとに紹介し、チュートリアルという形で仕様やテクニックについて解説するサイトです。

HTML5Rocks の日本語記事一覧

蓋を開けてみれば、実に多くの Contribution を頂きました。そこでこの機会に、これまでに集まった日本語記事を、翻訳者のみなさんへの感謝と、読者のみなさんへの周知の意味を込めて、ここでご紹介したいと思います。分かる範囲でどなたの手による翻訳かをまとめたつもりですが、もし抜けや漏れがありましたら @googledevjp までお知らせ下さい。(一部 Google による翻訳も含まれますが、HTML5Rocks のすべての日本語記事を一覧できる機会ですので、ぜひ合わせてご覧下さい。)
なお、最近クレジットを記載するフォーマットを用意しましたので、もし過去に Contribute してクレジットが記載されていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ追記して Pull Request を送って下さい。
改めまして、Contribute くださったみなさま、ありがとうございました。また、古くなってしまった記事がありましたら、翻訳だけでなく内容についても Pull Request を受け付けておりますので、ぜひご検討下さい。