6 月の Google I/O で Google は
L Developer Preview として、Nexus 5、Nexus 7、Android TV で動作する開発者用の早期バージョンの Android 5.0 を公開しました。この L Developer Preview を通じて、これまで開発者コミュニティの多くの人たちから素晴らしいフィードバックをいただきました。ご協力に感謝いたします。
先週 Google は
Android 5.0 Lollipop を発表 いたしました。現在、リリースされたばかりの
Android 5.0 SDK がダウンロードできるようになっています。あわせて、Nexus 5、Nexus 7(2013 年モデル)、ADT-1、Android エミュレータの開発者用システム イメージも入手できます。
この新しいバージョンの Android が搭載される最初のデバイス(Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player)は、11 月上旬より順次提供開始いたします。また時期をあわせて、全世界の Nexus 4、Nexus 5、Nexus 7(2012 年モデル、2013 年モデル)、Nexus 10、各種の Google Play エディション端末に対して、Android 5.0 アップデートの提供を順次開始していきます。
今がまさに、あなたのアプリを この新しいプラットフォームで動作検証していただきたいタイミングです。準備万端ととのえるまで、あと 2 週間です。
Lollipop が提供する新しい機能
Android 5.0 Lollipop には、多くの新しい API や機能が追加されています。以下はその一部です:
他にも多くの機能があります。全体の概要については、
Android 5.0 platform highlights をご参照ください。
Android 5.0 SDK が提供する内容
Android 5.0 SDK には、最新のツール群と、動作検証のための新しい開発者用システム イメージが含まれています。最新の Android プラットフォームに向けて開発していただくために、API Level 21 を活用し、最新の Support Library を使って Material Design 対応を行い、テレビ向けアプリでは Leanback ユーザー インターフェースを活用することができます。
以下のようなコンポーネントを、
Android SDK Manager からダウンロードし、
Android Studio で利用できます:
Android 5.0 SDK Platform と Tools
Android 5.0 エミュレータのシステム イメージ、32-bit 版と 64-bit(x86)版
Android 5.0 エミュレータの Android TV 版システム イメージ(32-bit)
Android v7 appcompat Support Library 、Material Design テーマの下位互換機能
Android v17 Leanback Library (Android TV 対応用)
C/C++ による開発に Android NDK を利用している開発者のために:
Android TV 環境に対応している開発者のために:
前回のプレビュー版リリースと同様に、Nexus 5、Nexus 7(2013 年モデル)での動作検証に利用できる更新版
システム イメージのダウンロード を提供いたします。これらのシステム イメージは Android 5.0 SDK に対応しており、開発者による動作検証を可能にするための最小限のアプリのみがプリ インストールされています:
Nexus 5(GSM/LTE)「hammerhead」端末用システム イメージ
Nexus 7(2013 年 Wi-fi モデル)「razor」端末用システム イメージ
開発者用プレビュー版には、OTA(Over-The-Air)形式でのアップデートの配信は予定しておりません。最新の開発者用プレビュー版を利用するには、端末を再度
フラッシュ する必要があります。11 月の一般向け OTA アップデートや その他の公式 OTA アップデートを受信するには、Nexus 端末に
工場出荷時のイメージ を再度フラッシュする必要がありますのでご了承ください。
あなたのアプリを Android 5.0 SDK に対応してください
近日中に予定されている Android 5.0 の一般ユーザーへの提供開始と、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player の提供開始に向けて、いくつかの準備をお願いいたします:
Android SDK Manager から最新のエミュレータ イメージを取得、または最新の Nexus 端末用システム イメージをダウンロードしてください。
アプリを Android 5.0 SDK を使って再ビルドしてください(もしプレビュー版 API を利用している場合は特に重要です)。プレビュー版 SDK と最終版 SDK の間で、API の一部が変更 されています。
アプリが API Level 21 の ART 環境 で問題なく実行できることをご確認ください。NDK で C/C++ 開発をされている場合は、64-bit エミュレータ上でも ご確認ください。API Level 21 の Android 5.0 端末では、ART がデフォルトの実行環境です。
アプリの動作が問題ないことが確認できましたら、Android 5.0 の
新しい API や機能 の活用をご検討ください。
あなたの既存アプリを Material Design に移行しましょう
Android 5.0 Lollipop は、
Material Design 体験を提供するよう設計されています。あなたのアプリにおいて、さまざまな画面サイズやマルチデバイス環境における適切なユーザー インタラクションを導くための少数の重要な原則に配慮しつつ、先進的で柔軟なデザインを提供していただくことができます。
あなたの現在のアプリが Android 5.0 で動作することが確認できましたら、ぜひ
AppCompat Support Library を使って、Material テーマに対応してください。Material Design でアプリの価値を高めるための推奨事項については、
Material Design ガイドライン や
タブレット最適化ガイドライン をご参照ください。Material Design について初めてプログラミングされる方は、
Getting Started ガイド をご参照ください。
Google Play での準備をすすめましょう
いますぐに、Android 5.0 Lollipop をターゲットとするアプリを Google Play で公開していただけます。アプリのマニフェスト(AndroidManifet.xml)の中で、
android:targetSdkVersion を "21" に更新し、動作検証して
Google Play デベロッパーコンソール にアップロードしてください。
11 月 3 日(米国時間)から、Nexus 9 の提供開始が予定されており、これが一般ユーザーが利用可能な最初の Android 5.0 搭載端末となります。アプリを改修して動作検証が できましたら、お早めに Google Play に更新版を公開することをお勧めします。あなたのアプリが 以前のバージョンの Android をターゲットとしている場合にも、Android 5.0 システム イメージを使って動作確認を実施し、一般ユーザー向けの Android 5.0 提供が始まる前に必要に応じてアプリを更新することをお勧めします。
Nexus 6、Nexus 9 についてのより詳しい情報と、これらの端末上で あなたのアプリを最も美しく表現するための さまざまな手法について、追って順次情報を提供してまいります。
次は、Android TV です
Google は、最初の一般ユーザー向け Android TV 端末である Nexus Player を発表しました。これは、映画や音楽、ビデオ映像のストリーム再生を行うことのできるメディアプレイヤー端末であり、これまでなかった種類の Android ゲーム機でもあります。ユーザーは、ゲームパッドを使って高解像度テレビでゲームを楽しみ、外出時にはスマートフォン上で同じゲーム作品を引き続き楽しむことができます。また、この端末は Google Cast 機能も搭載しており、ユーザーは手元のスマートフォンやタブレット上で実行されている あなたのアプリのコンテンツをテレビ画面にキャストすることができます。
もし Android TV 対応アプリを開発されている場合には、Google Play デベロッパーコンソールを使って Android TV ユーザーにアプリを配信する方法についての追加情報を 11 月 3 日(米国時間)頃に公開予定ですのでご参照ください。あなたのアプリが
TV Quality Guideline に準拠するように配慮することで、テレビ対応アプリの準備をすすめていただくことができます。
Android 5.0 Lollipop プラットフォームに対応した開発を、さあ始めましょう
もしまだこの新しいバージョンの Android をご覧になったことがない場合には、
SDK をダウンロード して、すぐに
開発を始め ましょう。新機能の概要を
Android 5.0 platform highlights でご確認ください。新しい API や挙動の変更点については
API Overview をご参照ください。最新の
DevBytes ビデオ番組 をご覧になって Android 5.0 の新機能について理解を深めていただくこともできます。
この新しい Android リリースを、どうぞよろしくおねがいいたします。
[本記事は Android のプロダクト マネージャー Jamal Eason が 10 月 17 日(米国時間)に Android Developers blog に投稿した "
Android 5.0 Lollipop SDK and Nexus Preview Images " という記事を元に、翻訳・作成しています。 -
松内 ]
あと 2 週間!
6 月の Google I/O で Google は
L Developer Preview として、Nexus 5、Nexus 7、Android TV で動作する開発者用の早期バージョンの Android 5.0 を公開しました。この L Developer Preview を通じて、これまで開発者コミュニティの多くの人たちから素晴らしいフィードバックをいただきました。ご協力に感謝いたします。
先週 Google は Android 5.0 Lollipop を発表 いたしました。現在、リリースされたばかりの Android 5.0 SDK がダウンロードできるようになっています。あわせて、Nexus 5、Nexus 7(2013 年モデル)、ADT-1、Android エミュレータの開発者用システム イメージも入手できます。
この新しいバージョンの Android が搭載される最初のデバイス(Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player)は、11 月上旬より順次提供開始いたします。また時期をあわせて、全世界の Nexus 4、Nexus 5、Nexus 7(2012 年モデル、2013 年モデル)、Nexus 10、各種の Google Play エディション端末に対して、Android 5.0 アップデートの提供を順次開始していきます。
今がまさに、あなたのアプリを この新しいプラットフォームで動作検証していただきたいタイミングです。準備万端ととのえるまで、あと 2 週間です。
Lollipop が提供する新しい機能
Android 5.0 Lollipop には、多くの新しい API や機能が追加されています。以下はその一部です:
他にも多くの機能があります。全体の概要については、Android 5.0 platform highlights をご参照ください。
Android 5.0 SDK が提供する内容
Android 5.0 SDK には、最新のツール群と、動作検証のための新しい開発者用システム イメージが含まれています。最新の Android プラットフォームに向けて開発していただくために、API Level 21 を活用し、最新の Support Library を使って Material Design 対応を行い、テレビ向けアプリでは Leanback ユーザー インターフェースを活用することができます。
以下のようなコンポーネントを、Android SDK Manager からダウンロードし、Android Studio で利用できます:
Android 5.0 SDK Platform と Tools
Android 5.0 エミュレータのシステム イメージ、32-bit 版と 64-bit(x86)版
Android 5.0 エミュレータの Android TV 版システム イメージ(32-bit)
Android v7 appcompat Support Library 、Material Design テーマの下位互換機能
Android v17 Leanback Library (Android TV 対応用)
C/C++ による開発に Android NDK を利用している開発者のために:
Android TV 環境に対応している開発者のために:
前回のプレビュー版リリースと同様に、Nexus 5、Nexus 7(2013 年モデル)での動作検証に利用できる更新版システム イメージのダウンロード を提供いたします。これらのシステム イメージは Android 5.0 SDK に対応しており、開発者による動作検証を可能にするための最小限のアプリのみがプリ インストールされています:
Nexus 5(GSM/LTE)「hammerhead」端末用システム イメージ
Nexus 7(2013 年 Wi-fi モデル)「razor」端末用システム イメージ
開発者用プレビュー版には、OTA(Over-The-Air)形式でのアップデートの配信は予定しておりません。最新の開発者用プレビュー版を利用するには、端末を再度フラッシュ する必要があります。11 月の一般向け OTA アップデートや その他の公式 OTA アップデートを受信するには、Nexus 端末に工場出荷時のイメージ を再度フラッシュする必要がありますのでご了承ください。
あなたのアプリを Android 5.0 SDK に対応してください
近日中に予定されている Android 5.0 の一般ユーザーへの提供開始と、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player の提供開始に向けて、いくつかの準備をお願いいたします:
Android SDK Manager から最新のエミュレータ イメージを取得、または最新の Nexus 端末用システム イメージをダウンロードしてください。
アプリを Android 5.0 SDK を使って再ビルドしてください(もしプレビュー版 API を利用している場合は特に重要です)。プレビュー版 SDK と最終版 SDK の間で、API の一部が変更 されています。
アプリが API Level 21 の ART 環境 で問題なく実行できることをご確認ください。NDK で C/C++ 開発をされている場合は、64-bit エミュレータ上でも ご確認ください。API Level 21 の Android 5.0 端末では、ART がデフォルトの実行環境です。
アプリの動作が問題ないことが確認できましたら、Android 5.0 の新しい API や機能 の活用をご検討ください。
あなたの既存アプリを Material Design に移行しましょう
Android 5.0 Lollipop は、Material Design 体験を提供するよう設計されています。あなたのアプリにおいて、さまざまな画面サイズやマルチデバイス環境における適切なユーザー インタラクションを導くための少数の重要な原則に配慮しつつ、先進的で柔軟なデザインを提供していただくことができます。
あなたの現在のアプリが Android 5.0 で動作することが確認できましたら、ぜひ AppCompat Support Library を使って、Material テーマに対応してください。Material Design でアプリの価値を高めるための推奨事項については、 Material Design ガイドライン やタブレット最適化ガイドライン をご参照ください。Material Design について初めてプログラミングされる方は、Getting Started ガイド をご参照ください。
Google Play での準備をすすめましょう
いますぐに、Android 5.0 Lollipop をターゲットとするアプリを Google Play で公開していただけます。アプリのマニフェスト(AndroidManifet.xml)の中で、android:targetSdkVersion を "21" に更新し、動作検証して Google Play デベロッパーコンソール にアップロードしてください。
11 月 3 日(米国時間)から、Nexus 9 の提供開始が予定されており、これが一般ユーザーが利用可能な最初の Android 5.0 搭載端末となります。アプリを改修して動作検証が できましたら、お早めに Google Play に更新版を公開することをお勧めします。あなたのアプリが 以前のバージョンの Android をターゲットとしている場合にも、Android 5.0 システム イメージを使って動作確認を実施し、一般ユーザー向けの Android 5.0 提供が始まる前に必要に応じてアプリを更新することをお勧めします。
Nexus 6、Nexus 9 についてのより詳しい情報と、これらの端末上で あなたのアプリを最も美しく表現するための さまざまな手法について、追って順次情報を提供してまいります。
次は、Android TV です
Google は、最初の一般ユーザー向け Android TV 端末である Nexus Player を発表しました。これは、映画や音楽、ビデオ映像のストリーム再生を行うことのできるメディアプレイヤー端末であり、これまでなかった種類の Android ゲーム機でもあります。ユーザーは、ゲームパッドを使って高解像度テレビでゲームを楽しみ、外出時にはスマートフォン上で同じゲーム作品を引き続き楽しむことができます。また、この端末は Google Cast 機能も搭載しており、ユーザーは手元のスマートフォンやタブレット上で実行されている あなたのアプリのコンテンツをテレビ画面にキャストすることができます。
もし Android TV 対応アプリを開発されている場合には、Google Play デベロッパーコンソールを使って Android TV ユーザーにアプリを配信する方法についての追加情報を 11 月 3 日(米国時間)頃に公開予定ですのでご参照ください。あなたのアプリが TV Quality Guideline に準拠するように配慮することで、テレビ対応アプリの準備をすすめていただくことができます。
Android 5.0 Lollipop プラットフォームに対応した開発を、さあ始めましょう
もしまだこの新しいバージョンの Android をご覧になったことがない場合には、SDK をダウンロード して、すぐに開発を始め ましょう。新機能の概要を Android 5.0 platform highlights でご確認ください。新しい API や挙動の変更点については API Overview をご参照ください。最新の DevBytes ビデオ番組 をご覧になって Android 5.0 の新機能について理解を深めていただくこともできます。
この新しい Android リリースを、どうぞよろしくおねがいいたします。
[本記事は Android のプロダクト マネージャー Jamal Eason が 10 月 17 日(米国時間)に Android Developers blog に投稿した "Android 5.0 Lollipop SDK and Nexus Preview Images " という記事を元に、翻訳・作成しています。 - 松内 ]