アプリのデベロッパーは、広告や購入、サブスクリプションを通じて収益を獲得できる必要があります。収益化を成功させる第一歩は、アプリを見つけてもらうことです。

現在、Progressive Web App(PWA)を Google Play に掲載できるようになっていますが、加えて、Chromebook と Android デバイスの PWA で Google Play Payments が使えるようになったことをお知らせします。これにより、今までになく簡単に Google Play に登録し、PWA を多くのユーザーに提示してシンプルで安全な支払いを受けられるようになります。

Chromebook ユーザーとつながる新しい方法

Chromebook と Chrome OS は、リリースされたときから、ウェブを中心として構築されたデバイスがコンピューティングを簡単、高速、安全にできることを証明してきました。昨年には、Chrome OS に PWA のサポートが追加され、高品質なアプリ体験がモバイル以外にも拡大しました。これは明らかにユーザーの反響を呼び、昨年、Chromebook の販売台数は前年比(YOY)で 85% 増加し1、PWA のインストール数は 2 倍以上に増加しました2。

ローカル ファイル システムへの保存やデバイス通信など、ウェブアプリに追加されたさまざまな新機能によって、Chromebook ユーザーに最高の体験を提供できるチャンスが生まれました。

今後も、検索は新しいウェブアプリをすばやく簡単に探す方法であり続けます。しかし、多くの人は、1 か所でデバイスに最適なソフトウェアを見つけるためにアプリストアを訪れています。そこで、Chrome OS 版の Google Play で、Trusted Web Activity を使っている PWA を一覧表示できるようにしました。そのため、ユーザーは Play ストアでコレクションやおすすめを参照してウェブアプリを探すことができます。また、インストールすると、Chrome の機能を使って、おなじみの全画面アプリとして楽しむこともできます。

オンラインのイメージ、動画、GIF 編集プラットフォームである Kapwing などのブランドは、PWA のリリースによって大きな成果をあげています。

「PWA 化したウェブサイトをリリースしたあとの最初の 5 週間で、PWA を使って動画を作成したユーザーの数は 36% 増加しました。この利用数の増加はウェブサイト全体の利用数の増加を超えており、PWA をインストールしたクリエイターは維持率が高いことを示しています」

- Kapwing の CEO、Julia Enthoven 氏

効率的で安全な支払い

アプリで支払いを受け取る場合、Google Play と Digital Goods API を使って簡単に処理できます。この機能は、Chrome OS 88 でフラグを設定することでテストでき、2021 年 3 月の Chrome OS 89 でリリースされる予定です。

この API を使うと、アプリ内で 1 クリックで支払いやサブスクリプションを提供でき、ユーザーにはおなじみの Google Play の課金フローが表示されます。クレジット情報や支払い情報を保存することもできます。

Chrome OS に登場する数々のすばらしいアプリ

Chromebook の PWA には大きな反響が寄せられています。ユーザーは、Adobe Spark や Corel の Gravit Designer の高度なグラフィック、Clipchamp の使いやすい動画編集、YouTube TV のパワフルな視聴体験を楽しんでいます。このようなアプリは、Chrome OS 89 で Digital Goods API が利用できるようになり次第、Play ストアに登場します。皆さんと共有できるのが楽しみです。

デベロッパーの皆さんが大画面向けウェブアプリを生み出す道のりを見るのはすばらしいことです。このようなすばらしいウェブアプリを Google Play で公開できることが待ち遠しくてたまりません。ぜひ皆さんのアプリも公開してください!

出典:
1 The NPD Group, Inc.、U.S. Retail Tracking Service、2020 年 1-8 月のノートブック コンピュータ販売台数に基づく
2 2019 年 12 月から 2020 年 12 月の Chrome 利用状況指標

Reviewed by
Eiji Kitamura - Developer Relations Team

アプリのデベロッパーは、広告や購入、サブスクリプションを通じて収益を獲得できる必要があります。収益化を成功させる第一歩は、アプリを見つけてもらうことです。

現在、Progressive Web App(PWA)を Google Play に掲載できるようになっていますが、加えて、Chromebook と Android デバイスの PWA で Google Play Payments が使えるようになったことをお知らせします。これにより、今までになく簡単に Google Play に登録し、PWA を多くのユーザーに提示してシンプルで安全な支払いを受けられるようになります。

Chromebook ユーザーとつながる新しい方法

Chromebook と Chrome OS は、リリースされたときから、ウェブを中心として構築されたデバイスがコンピューティングを簡単、高速、安全にできることを証明してきました。昨年には、Chrome OS に PWA のサポートが追加され、高品質なアプリ体験がモバイル以外にも拡大しました。これは明らかにユーザーの反響を呼び、昨年、Chromebook の販売台数は前年比(YOY)で 85% 増加し1、PWA のインストール数は 2 倍以上に増加しました2

ローカル ファイル システムへの保存やデバイス通信など、ウェブアプリに追加されたさまざまな新機能によって、Chromebook ユーザーに最高の体験を提供できるチャンスが生まれました。

今後も、検索は新しいウェブアプリをすばやく簡単に探す方法であり続けます。しかし、多くの人は、1 か所でデバイスに最適なソフトウェアを見つけるためにアプリストアを訪れています。そこで、Chrome OS 版の Google Play で、Trusted Web Activity を使っている PWA を一覧表示できるようにしました。そのため、ユーザーは Play ストアでコレクションやおすすめを参照してウェブアプリを探すことができます。また、インストールすると、Chrome の機能を使って、おなじみの全画面アプリとして楽しむこともできます。

オンラインのイメージ、動画、GIF 編集プラットフォームである Kapwing などのブランドは、PWA のリリースによって大きな成果をあげています。

「PWA 化したウェブサイトをリリースしたあとの最初の 5 週間で、PWA を使って動画を作成したユーザーの数は 36% 増加しました。この利用数の増加はウェブサイト全体の利用数の増加を超えており、PWA をインストールしたクリエイターは維持率が高いことを示しています」

- Kapwing の CEO、Julia Enthoven

効率的で安全な支払い

アプリで支払いを受け取る場合、Google Play と Digital Goods API を使って簡単に処理できます。この機能は、Chrome OS 88 でフラグを設定することでテストでき、2021 年 3 月の Chrome OS 89 でリリースされる予定です。

この API を使うと、アプリ内で 1 クリックで支払いやサブスクリプションを提供でき、ユーザーにはおなじみの Google Play の課金フローが表示されます。クレジット情報や支払い情報を保存することもできます。

Chrome OS に登場する数々のすばらしいアプリ

Chromebook の PWA には大きな反響が寄せられています。ユーザーは、Adobe SparkCorel の Gravit Designer の高度なグラフィック、Clipchamp の使いやすい動画編集、YouTube TV のパワフルな視聴体験を楽しんでいます。このようなアプリは、Chrome OS 89 で Digital Goods API が利用できるようになり次第、Play ストアに登場します。皆さんと共有できるのが楽しみです。

デベロッパーの皆さんが大画面向けウェブアプリを生み出す道のりを見るのはすばらしいことです。このようなすばらしいウェブアプリを Google Play で公開できることが待ち遠しくてたまりません。ぜひ皆さんのアプリも公開してください!

出典:
1 The NPD Group, Inc.、U.S. Retail Tracking Service、2020 年 1-8 月のノートブック コンピュータ販売台数に基づく
2 2019 年 12 月から 2020 年 12 月の Chrome 利用状況指標


Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team


多くのユーザーが、お気に入りのウェブサイトで使う支払い情報やパスワードを Google アカウントに保存して、簡単にアクセスできるようにしています。しかし最近まで、Chrome でこういった情報にアクセスするのは必ずしも簡単とは限りませんでした。たとえば、(ようやく)ぴったりのホリデーギフトを見つけて購入手続きを始めても、そのデバイスで Chrome の同期をオンにしていない限り、Password Manager に保存したログイン認証情報や、アカウントに追加した支払い方法を使うことはできませんでした。 

昨年この点を変更し、Google アカウントの支払い方法に簡単にアクセスできるようにしました。その後も、Chrome から Google アカウントの情報に簡単かつ直感的にアクセスできるようにし、他の機能やユーザーに同じようなログイン体験を提供するための作業を懸命に進めています。そしてうれしいことに、今後の数週間から数か月間で、同期しているかどうかにかかわらず、ログインしているすべてのユーザーが支払いとパスワード管理をシームレスに利用できるようになることをお知らせします。

Android でのログインがさらに便利に

Google アカウントを最大限に活用してもらえるように、まもなく Android 版 Chrome でタップ 1 回でログインできるようになります。この機能は、同期を行っていない場合でも利用できます。Gmail などの Google のサービスにログインする場合は、1 回のタップで認証情報を再入力することなく、デバイスのいずれかの Google アカウントで Chrome にログインできるようになります。デバイスにアカウントを追加せずにログインしたい場合は、単純にダイアログを閉じることもできます。一時的なセッションでブラウジングしたい場合は、メニューからすばやくシークレット モードを開くことができます。



Android 版 Chrome による支払いが簡単に

近いうちに、新しいシングルタップ オプションを使って Android スマートフォンで Chrome にログインした場合に、Google アカウントに保存した支払い方法を自動入力できるようになります。これにより、ショッピング体験がさらに快適になります。Chrome は、カードの CVC の確認や生体認証を求め、その後に処理を継続できます。アカウントに新しいクレジット カードを保存し、すべてのデバイスで利用することもできます。アカウントにカードを保存すると、そのたびに確認メールが送信されます。カード情報は、アカウントの支払い方法のページからいつでも管理したり削除したりできます。



PC 版 Chrome によるパスワード管理が簡単に

Google アカウントに保存したパスワードにもっと柔軟にアクセスしたいというフィードバックが寄せられています。そこで、今後数か月間で、デバイスを問わず、安全かつ簡単にパスワードにアクセスして管理できるようにします。これは、同期を有効にしているかどうかにかかわらず、Google アカウントにログインするだけで可能になります。アカウントにパスワードを保存してあるサイトでは、そのパスワードを自動入力できます。また、新しくパスワードを保存する場合、Chrome はデバイスと Google アカウントのどちらに保存するかを確認します。アカウントを選択すると、すべてのデバイスからアクセスできるようになります。

この変更により、さらに多くのユーザーに Chrome のパスワード生成機能を使ってもらえるようになります。そのため、ユーザーが Chrome で管理している多くのオンライン アカウントで、強固な専用パスワードを作成できます。



以上の機能は今後数か月間で導入される予定ですので、ぜひご注目ください。いつものように、今後のアップデートについてのブログもお見逃しなく。

Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

デジタル ウォレット vs 通常のカード決済

企業がデジタル ウォレットを採用すると、実際に具体的なメリットが得られます。たとえば、以下のようなものです。
  • 企業がデジタル ウォレット決済を利用すると、通常のカード決済と比べて、承認率は大幅に高く、拒否率は大幅に低くなります2
  • ほとんどのマーケットでは、デジタル ウォレットの決済総額はカードよりも低くなっていますが、2019 年の米国のデジタル ウォレット決済の価値は、通常のカード決済よりも平均 25% 高くなっています2

企業で Google Pay を導入する方法

デジタル ウォレットを採用し、お客様にシームレスな決済体験を提供する準備はできているでしょうか。導入はたった 4 段階の簡単なステップで完了します。こちらの Business Console でサインアップし、デベロッパー サイトにアクセスして詳しい情報を確認してください。こちらから、ホワイトペーパーの全編もご覧いただけます。他の企業が Google Pay を使ってどのように持続的な効果を実現したかを示す、これまでのケーススタディも掲載されています。
Business Console プロセスの図
ホワイトペーパーが気になった方は、以下の連絡先に直接ご連絡ください。

Google:

Steve Klebe

Google Pay、PSP パートナーシップ責任者

[email protected]

Worldpay:

Rami Josef

Worldpay、シニア プロダクト マネージャー

[email protected]

[1] - Worldpay by FIS Global Payments Report
[2] - 出典は、2018 年第 4 四半期から 2020 年第 1 四半期のデータを使用した Worldpay の Worldwide Payments Gateway(WPG)

ご意見をお寄せください

質問がある方は、以下のコメント欄か、#AskGooglePayDev を使ってツイートしてお知らせください。

Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

支払いアプリを開発しているデベロッパーの方は、Android でネイティブ支払いハンドラとして連携させる方法Payment Handler API を通してウェブベースの支払いハンドラとして連携させる方法に記載されているチュートリアルをご覧ください。


Chrome のウェブ支払いの実装についてフィードバックがある方は、[email protected] からご連絡ください。ウェブ支払い API の仕様に関するフィードバックがある方は、W3C Web Payments Working Group までご連絡ください。


Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team


Web Share API  

ユーザーがソーシャル ネットワークで簡単にコンテンツを共有できるようにするには、各ソーシャル サービス用の共有ボタンを手動でサイトに組み込む必要があります。そのため、ユーザーが実際に使っているサービスで共有できないことも多く、ページサイズの肥大化やサードパーティ製コードを含めることによるセキュリティ リスクも発生しています。  
Chrome for Android では、新しく navigator.share API が利用できるようになっています。これは、Android ネイティブの共有ダイアログを呼び出すことにより、インストールされている任意のネイティブ アプリで簡単にテキストやリンクを共有できるようにするものです。今後のリリースでは、インストールされているウェブアプリとの共有もできるようになる予定です。  
navigator.share API を使うと、Android ネイティブの共有ダイアログ経由でさまざまなネイティブ アプリとコンテンツの共有が可能

WebUSB  

高レベルのウェブ プラットフォーム API は、キーボード、マウス、プリンター、ゲームパッドなど、ほとんどのハードウェア機器をサポートしています。しかし、特殊な教育、科学、産業用の USB 機器を使う場合は、安全ではない可能性があるドライバやソフトウェアを検索してシステムレベルの権限を使ってインストールする必要があります。  
今回、Chrome で WebUSB API がサポートされました。これにより、ユーザーの同意を得た上で、ウェブアプリが機器と通信できるようになります。各デバイスが提供するすべての機能を利用できますが、ウェブのセキュリティが保証される点は変わりません。  

今回のリリースに追加されたその他の機能  

  • Android に加えて、PC でも Network Information API が利用できるようになりました。これを使うと、サイトから基盤となる端末の接続情報にアクセスできます。 
  • 既存の Scroll API の新しいオプション パラメータ、または scroll-behavior CSS プロパティを使って、スムーズなスクロールを指定できるようになりました。 
  • プラットフォームで、CSSOM View Smooth Scroll API を使ってスムーズなネイティブ スクロールを実現できます。これには、scroll-behavior: smooth CSS プロパティまたは window.scrollTo() DOM スクロール メソッドを利用します。JavaScript でこの動作を実装する必要はなくなります。 
  • CSS の色の値は、8 桁および 4 桁 の 16 進数を使って #RRGGBBAA および #RGBA という形式で指定するようになります。 
  • Visual Viewport API によって、サイトから相対位置で画面の内容にアクセスできるようになりました。これを使うと、ピンチしてズームなどの複雑な機能を直接的な方法で実現できます。 
  • Device RAM API を利用できるようになりました。サイトからユーザーの端末の RAM の量を参照できるようになるため、ウェブ アプリケーションの全体的なパフォーマンスを最適化できます。 
  • インストールされたウェブアプリを操作して最初のウェブアプリのスコープ外のサイトに移動する場合、新しいサイトが自動的にカスタム Chrome タブで読み込まれるようになりました。 
  • ネイティブ コントロールを利用している動画の再生中に、ユーザーが動画と一致する向きに端末を回転すると、Chrome が自動的に動画を全画面に拡大するようになりました。 
  • nextHopProtocolResource Timing および Navigation Timing で利用できるようになりました。これにより、リソースの取得に利用するネットワーク プロトコルにアクセスできるようになります。 
  • サイトでサードパーティ製埋め込みコンテンツにコンテンツ セキュリティ ポリシーを強制できるようになりました。これには、<iframe> 要素に新しく追加された csp 属性を使用します。 
  • DOMTokenList インターフェースで replace() がサポートされました。これにより、すべての同じトークンを簡単に新しいものに変更できます。たとえば、有効期限が切れた際に、activeinactive に変更できます。 
  • 要素の attribute 名のリストにアクセスする getAttributeNames() がサポートされました。これにより、attributes コレクションに対して反復処理を行うよりも直接的な仕組みが提供されます。 
  • セキュリティ強化のため、JavaScript ダイアログが開いた際に自動的に全画面を終了するようになります。 
  • サイトから、指定されたオリジンや quota で使用されるディスク スペースの大まかなバイト数にアクセスできるようになりました。これには、Storage API に新しく追加された navigator.storage.estimate() 関数を使用します。 
  • ブラウザのキャッシュ ヒット率を上げるために、URLSearchParamssort() がサポートされました。これは、格納されているすべての名前と値のペアを並び替えて出力します。 
  • URLSearchParams のコンストラクタが更新され、他の URLSearchParams インスタンスだけではなく、任意のオブジェクトをパラメータとして渡せるようになりました。 
  • 誤って発行された証明書を気づかずに使ってしまうことがないように、サイトで新しい Expect-CT HTTP ヘッダー が使われるようになりました。これによって、レポートの自動化や Certificate Transparency 要件の強制が可能になります。 
  • Chrome のバックグラウンド タブで、Media Source による動画フレームのデコードが行われなくなりました。 
  • ImageCapture.getPhotoSettings() で、写真の解像度、赤目軽減、フラッシュ モードなどの「ライブでない」カメラ設定を取得できるようになります。
  • サイトは Clear-Site-Data ヘッダーを使って cookie や service worker、キャッシュエントリなどのクライアントサイドデータを削除できるようになります。

サポートの終了と相互運用性の改善  

  • セキュリティ強化のため、URL に \n< の両方の文字が含まれるリソースはブロックされるようになります。 
  • セキュリティ強化のため、安全でないコンテキストで Presentation APIstart 関数がサポートされなくなり、削除されました。 
  • on<event> 属性間の一貫性を向上させるため、onwheel 属性が Element から WindowDocumentHTMLElementSVGElement に移動します。 
  • 仕様に準拠し、さらに細かい参照コンテンツのフロー制御を実現するため、Chrome で 3 つの新しい Referrer Policy 値である same-originstrict-originstrict-origin-when-cross-origin がサポートされました。 
  • 仕様の変更に従い、colSpan の最大値が 8190 から 1000 に下がりました。

 
Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team


Forbes がモバイルサイトを PWA として再構築するとき、スマートフォンの操作環境に似たサイトになるように考え直すことから始めました。Forbes は、基盤となるサイトのアップデートを最小限に抑える代わりに、PWA テクノロジーを統合し、没入型のアプリ風操作環境を実現しました。改善はすぐに数字となって現れ、リリース以降のエンゲージメント率が 2 倍以上になりました。


インドの代表的な配車アプリである Ola は、PWA を構築し、この PWA で予約したユーザーの 20% が、以前このアプリをアンインストールしたことがあることに気付きました。必要なストレージ スペースの量を減らすことで、PWA によってユーザーのリピート率を効率的に高めることに成功しました。

次の成功事例として、Twitter Lite の例を見てみましょう。データ使用量をできるだけ押さえた PWA によって、信頼性の低いモバイル ネットワークにも柔軟に対応し、端末上のスペースは 1MB 未満で十分になりました。Twitter の新しいモバイル操作環境はスピード面についても最適化されており、サイト中のナビゲーションが高速になっただけでなく、起動時間も最大 30% 短縮されました。ユーザーがサイトに滞在する時間が 2.7 倍に増加し、その結果、新しい PWA では、以前のモバイルサイトよりもツイート数が 76% も多くなりました。Android のホーム画面に設置されたアイコンから開始されるセッションが 1 日で 100 万にものぼり、驚くべきリピート率を達成しています。  
 
磨き上げられた操作性
ユーザーはモバイル端末にたくさんのことを期待しています。この 1 年、その要望に応えるべく多くの API を追加してきました。モバイルウェブはより多くのユースケースに対応し、今まで以上に多くのことができるようになりました。代表的な例を示します。  
  • ホーム画面に追加の改善:今年の前半に、ホーム画面に追加の改善を行ったことを発表しました。これで、PWA が Android オペレーティング システムにより深く統合されました。PWA は、ホーム画面に表示されるだけでなく、ネイティブ アプリと一緒にアプリ ランチャーや Android 設定にも表示されるようになりました。さらに、Chrome や他のアプリでもリンクをクリックすれば起動します。
  • 支払い:支払いを行う処理は複雑なものになる可能性があります。ウェブ上の支払いフローを改善するため、Payment Request と呼ばれるワンタップの支払い API を公開しました。この API を利用すると、ウェブアプリがクレジット カードや Android Pay などの Google の支払い方式に対応できるようになります。この API を追加可能な支払いアプリと統合できるようになったこともお知らせします。
  • メディア消費量:インターネット トラフィックの 70% 以上を占めるのは動画です。優れたモバイルウェブ メディア エクスペリエンスを実現するため、ユーザーが Media Session API による再生を詳細にコントロールできるようにし、Screen Orientation API でフルスクリーンでの再生を改善しました。さらに、Background Fetch を利用したオフライン機能を追加しています。詳細については、モバイルウェブ メディアのベスト プラクティスをご覧ください。また、PWA for Media デモで、API のどのように提供されるかをご確認ください。

ツール

私たちは、ウェブで魅力的なエクスペリエンスを構築する一連のツールの改善と拡張にも取り組んできました。

Lighthouse は、ウェブ エクスペリエンスの品質を測定できる新しい自動化ツールです。ウェブアプリに対して、およそ 100 個の監査を実行し、ページ パフォーマンスからバイト効率、アクセシビリティに至るまですべてを検査し、集計したスコアを提供します。Chrome の DevTools との新たな統合により、ブラウザを離れずに Lighthouse 監査を実行できるようになります。

Polymer 2.0 は、基礎から再構築された、Polymer ライブラリの次期メジャー リリースで、最新のウェブ プラットフォームの新機能を最大限に活用できます。このリリースでは、Chrome と Safari で利用できるようになった、新しい Web Components の API を使用します。完全なモジュール型で、スピードが 10% アップし、80% 軽量化されています。

Chrome は、デベロッパーの皆様が開発を容易に進め、ユーザーと交流し、ウェブで成功し続けるビジネスを構築できるよう、サポートいたします。最新のニュースについては、YouTube チャンネルに登録して、Twitter @ChromiumDev をフォローしてください。
 
Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team