GDSC とは

Google Developer Student Clubs(GDSC)プログラムは、Google のテクノロジーに関心のある学生向けのコミュニティです。本プログラムでは、学生の皆さんが日々直面している身近なコミュニティ(部活・サークル・研究室)における問題を、テクノロジーの力で解決することを目指しています。

GDSC は、IT 業界に関心のあるすべての学生(18歳以上)なら参加可能です。 世界中の学生達や現役エンジニアとの交流に加え、限定イベントへの参加など、さまざまな活動やワークショップを通じて、学生の開発能力とリーダーシップ力の向上を支援します。

米国を始め、ヨーロッパ、オーストラリア、東南アジア、アフリカ、インド、中東・北アフリカ、ラテンアメリカ地域などなど、合わせて 111 カ国以上、1900 拠点から世界中の学生たちが活動しているグローバルなプログラムです。

GDSC プログラムが日本に展開されて早くも 4 年目となる今年は、さらに日本中で学生エンジニアが増えるよう、応援していきたいと考えています。

先輩 Lead 達に加え、Google 社員や現役エンジニアから学びながら、あなたのキャンパスでも GDSC サークルのリーダーとして活躍してみませんか?


このような方の参加をお待ちしています :

  • 世界を変えていく・社会的インパクトを作ることに情熱がある方
  • テクノロジーを使って、身近な人たちが直面している課題を解決したいと想う方
  • コンピュータ プログラミングやソフトウェア エンジニアリングに(ある程度)技術的な理解をお持ちの方
  • チームを引っ張ってみた経験・リーダーシップのある方

  • ※ 必須条件 : 卒業まで 2 学期(1 å¹´)以上残っている現役高専・大学生・大学院生(休学中の学生含む)の方が応募可能なプログラムです。


GDSC を通してできること

  • Google のトレーニング コンテンツを使用して、デベロッパーとしてのスキルを高める
  • IT 領域に対して苦手意識を持っている人にも、開発の楽しさを教える
  • 自分の「作りたい」を実現するために、
    • チームメンバーを率いることができる、リーダーシップスキルを身につける
    • 「こんな技術系のコミュニティがあったらいいな」を形にする、コミュニティ構築スキルを学ぶ
    • 身近なコミュニティにおいての問題解決に向けたソリューション(アプリやサービス)のプロトタイプ・構築方法を学ぶ
    • Google 社員や現役エンジニア、エキスパートからのメンタリングを受ける
  • Google の一部イベントや会議への優先招待
  • 共通の趣味・IT 業界への関心を持つ世界中の学生と繋がる
  • Solution Challenge コンテストへの参加 : Google テクノロジーを使って、国連の 17 の持続可能な開発目標のどれかに対するソリューションを構築してみる🌍
    (Top 100 に採択されたチームには素敵な賞品や機会が盛りだくさん!)


現役 Lead からの一言

あなたにとって GDSC とは何ですか?

自分にとってGDSCはエンジニアとしての視点を広げてくれた場です。うちの大学では競プロやKaggleなどのコードを書いて点数やレートを稼ぐタイプのコーディングは流行っていますが, 個人開発を行う人間は少ないように思います。GDSCでは個人開発をしている人が多数派で, 自分があまり触れてこなかったけど, 個人開発では必要となる分野を学ぶきっかけになったり, 何がユーザーにとって嬉しいかということを考えてプログラムを書くきっかけになりました。 

 GDSC プログラムを通じてあなたが影響を受けたことはありましたか?

他のソフトウェアエンジニアとの交流を通じてソフトウェアエンジニアリングに対する思考の枠組みが大きく広がったことです。卒業後もこの楽しさや喜びを広めるために自分のチャプターや外部のコミュニティに貢献していきたいと思います。
- Junichiro Takahashi, GDSC The University of Tokyo Lead

 

あなたにとって GDSC とは何ですか?

GDSCは私にとって、互いの理解が新しい創造を生むことを、思う存分試行錯誤させてくれたコミュニティです。Leadとしては自分の主体的な言動がコミュニティメンバーにとっての環境であり、それがいかに緻密で重要であるかを経験したことがとても印象的でした!Leadを卒業後は学士を取得し大学院でテクノロジーを生かした人々の相互作用を研究する認知科学を学ぼうと考えています。
- Yujiro Kisu, GDSC Tokyo Metropolitan University Lead

2024~2025 学年度のオンライン申請が開始しました

オンライン申請期間 : 2024 å¹´ 4 月 1 日(月)~ 6 月 15 日(土)

インタビュー : 2024 å¹´ 6 月 3 日(月)~ 7 月 26 日(金)

最終 DSC Lead 発表 : 2024 å¹´ 7 月 31 日(æ°´)

※各ステップの結果は、個別通知し、上記の日程は変更になる場合がございます。


詳しくはこちら






GDSC とは

Google Developer Student Clubs(GDSC)プログラムは、Google のテクノロジーに関心のある学生向けのコミュニティです。本プログラムでは、学生の皆さんが日々直面している身近なコミュニティ(部活・サークル・研究室)における問題を、テクノロジーの力で解決することを目指しています。

GDSC は、IT 業界に関心のあるすべての学生(18歳以上)なら参加可能です。 世界中の学生達や現役エンジニアとの交流に加え、限定イベントへの参加など、さまざまな活動やワークショップを通じて、学生の開発能力とリーダーシップ力の向上を支援します。

米国を始め、ヨーロッパ、オーストラリア、東南アジア、アフリカ、インド、中東・北アフリカ、ラテンアメリカ地域などなど、合わせて 111 カ国以上、1900 拠点から世界中の学生たちが活動しているグローバルなプログラムです。

GDSC プログラムが日本に展開されて早くも 3 年目となる今年は、さらに日本中で学生エンジニアが増えるよう、応援していきたいと考えています。

先輩 Lead 達に加え、Google 社員や現役エンジニアから学びながら、あなたのキャンパスでも GDSC サークルのリーダーとして活躍してみませんか?


このような方の参加をお待ちしています :

  • 世界を変えていく・社会的インパクトを作ることに情熱がある方
  • テクノロジーを使って、身近な人たちが直面している課題を解決したいと想う方
  • コンピュータ プログラミングやソフトウェア エンジニアリングに(ある程度)技術的な理解をお持ちの方
  • チームを引っ張ってみた経験・リーダーシップのある方

  • ※ 必須条件 : 卒業まで 2 学期(1 å¹´)以上残っている現役高専・大学生・大学院生(休学中の学生含む)の方が応募可能なプログラムです。


GDSC を通してできること

  • Google のトレーニング コンテンツを使用して、デベロッパーとしてのスキルを高める
  • IT 領域に対して苦手意識を持っている人にも、開発の楽しさを教える
  • 自分の「作りたい」を実現するために、
    • チームメンバーを率いることができる、リーダーシップスキルを身につける
    • 「こんな技術系のコミュニティがあったらいいな」を形にする、コミュニティ構築スキルを学ぶ
    • 身近なコミュニティにおいての問題解決に向けたソリューション(アプリやサービス)のプロトタイプ・構築方法を学ぶ
    • Google 社員や現役エンジニア、エキスパートからのメンタリングを受ける
  • Google の一部イベントや会議への優先招待
  • 共通の趣味・IT 業界への関心を持つ世界中の学生と繋がる
  • Solution Challenge コンテストへの参加 : Google テクノロジーを使って、国連の 17 の持続可能な開発目標のどれかに対するソリューションを構築してみる🌍
    (Top 100 に採択されたチームには素敵な賞品や機会が盛りだくさん!)


現役 Lead からの一言

Lead を卒業後のご予定は?

ソフトウェア エンジニアとしてのキャリアを構築しながら、引き続き GDSC Tsuda に貢献する予定です。私は GDSC Tsuda で、エンジニアになろうとする主に初心者の女子学生へ向け、イベントを開催してきました。中でも印象的だったのは、エンジニア就活のための説明会を開いたときです。この説明会は、エンジニアとして就活をしたくても、学部が文系など技術的なバックグラウンドでないことが要因となり正確な情報が入りづらいという問題を、解決するものでした。こうした活動の中で私は、参加者やチャプターメンバーと sisterhood のようなつながりが築け、今後も学んだことをこのコミュニティに還元したいと思うようになりました。  
- Kurumi, GDSC Tsuda University Lead


Lead として一番印象的だったことは?

GDSC 早稲田大学の Lead として一番大事にしていたことは、バックグラウンドの異なる学生たち(技術系の学生とそうでない学生)のギャップを埋め、橋渡しをする、という点です。 
今年の活動の中で、最も印象的だったイベントは、さまざまなバックグラウンドやスキルレベルの学生たちを集め、国連の 17 の持続可能な開発目標(SDGs)の課題に対して、チームでソリューションを構築してみるハッカソンでした。 å­¦ç”ŸãŸã¡ãŒãƒãƒ¼ãƒ ã§å”力し、現実的な社会問題に対する解決策を提案する姿には、感銘を受けました。この経験は、学生たちにとっても、彼らが考えていたこれまでの自分の限界を超え、さらに押し広げることに役だったはずです。 
GDSC Lead を務めたことは、自分のキャンパスの学生たちの生活に良い影響を与える機会となり、私にとっても非常にやりがいのある経験となりました。 ç§ãŸã¡ã®å–り組みが、学生の皆さんが自分の能力に自信を持つ助けとなり、テクノロジーへの情熱を追求するきっかけの一つになれたことを願っています。 
- Advaith, GDSC Waseda University Lead

2023~2024 学年度のオンライン申請が開始しました

オンライン申請期間 : 2023 å¹´ 4 月 1 日(土)~ 6 月 15 日(木)

インタビュー : 2023 å¹´ 6 月 2 日(金)~ 7 月 28 日(金)

最終 GDSC Lead 発表 : 2023 å¹´ 7 月 31 日(月)

※各ステップの結果は、個別通知し、上記の日程は変更になる場合がございます。



詳しくはこちら


Rose Niousha さんは、学生がさまざまな新しい技術を追求できるコミュニティを作りたいと考えました。そして、多様性への情熱から、Google Developer Student Clubs ã®æ”¯éƒ¨ã‚’立ち上げる中で、Women Techmakers(WTM)プログラムの存在を知りました。

早稲田大学で情報理工学を専攻する Rose さんは、学校で学んだことを実際の企業の開発現場やインターンシップですぐに適用するのが難しいと感じている学生が多いことに気づきました。学業で学ぶことと、企業の開発で求められるスキルのギャップを埋めようと考えた Rose さんは、早稲田大学のキャンパスに Google Developer Student Club(GDSC)支部 ã‚’設立し、このギャップを埋める活動に取り組み始めました。彼女のリーダーシップは実を結び、GDSC Waseda はわずか 1 年で 170 名以上の現役メンバーが参加する日本最大の支部になりました。本投稿では、Rose さんがどのようにコミュニティで大きな成果をあげ、WTM アンバサダーになったのかを紹介します。

コミュニティでインクルージョンを重視する GDSC Waseda

Rose さんがこのコミュニティで最も重視したのが、ダイバーシティとインクルージョンです。 コアチームのメンバーを選ぶにあたって考えたのは、多様な視点を持てるようにすることと、さまざまな学歴を持つ人に参加してもらうことでした。また、他の専攻の学生も積極的に募集することで、コミュニティで疎外感を感じる人がいないようにしました。その結果、技術系を専攻する人も、そうでない人も参加するようになりました。技術 コミュニティでは珍しく、メンバーの内 47.8% が女性という男女同等の比率が実現しました。

2021-2022 GDSC Waseda コアチーム(日本、東京)

コアチーム結成後、Rose さんは、言語の壁を破ることでさらにインクルーシブなコミュニティを目指すことにしました。そこで、あらゆる背景を持つ学生たちがコミュニケーションを取り合えるようにするために、GDSC Waseda の主言語を英語にしました。早稲田大学は国際色豊かなので、学生が自信を持って英語で専門分野について議論できないという課題にも挑むことができました。また、学生同士の交流も活発になり、語学力の向上にもつながっています。

学生の教育、活性化、つながりに貢献するプログラムを開催

GDSC Waseda では、講演やハンズオン形式のプログラミング ワークショップなど、年間 30 イベントを超える活動が行われ、学生たちはそれを通して Flutter、Google Cloud Platform、Firebase などのツールを実践的に学んでいます。

Flutter ã‚»ãƒƒã‚·ãƒ§ãƒ³ã§ã¯、ネイティブにコンパイルできるモバイルアプリの作り方を学ぶだけでなく、毎年開催されている GDSC Solution Challenge ã¸æå‡ºã§ãã‚‹ã‚¢ãƒ—リ開発にも挑戦しました。Firebase ã‚»ãƒƒã‚·ãƒ§ãƒ³ã§ã¯、ユーザー データベースを扱うバックエンド チームをサポートする方法や、NoSQL データベースの基本を学びました。新しく学んだ技術を導入することで、プロジェクトのスケーラビリティやデータ セキュリティを向上することができました。

GDSC Waseda は他の企業とも連携し、学生たちがコーディングやプログラミング、チーム マネジメント、デザイン思考といったさまざまな領域を体験できるようにしています。こういった体験は、学生がインターンシップ先を見つける際に役立っています。また、IT 業界の実践的な側面について知見を得られるため、文系を専攻している学生が IT 企業で UX/UI デザインや PM といった役割のインターンシップを確保する機会にも繋がっています。

GDSC Waseda のイベント参加者(日本、東京)


リーダーシップの発揮 : 日本から GDSC Solution Challenge に初挑戦

Rose さんは、GDSC リードとして、メンバーが GDSC Solution Challenge に参加することを積極的に促しました。彼女は Solution Challenge への提出を最終目標ではなく、出発点として見ていました。この積極的な姿勢が功を奏し、GDSC Waseda から 4 チームがプロジェクトを提出しました。そして、機械学習を使ったモバイル安全アプリ mimi4me ãƒãƒ¼ãƒ ãŒ、日本で初めて世界トップ 50 å…¥ã‚Šã‚’果たすことになりました。受賞後、mimi4me チームはこのソリューションをさらに拡大し続け、アプリを Google Play で近日公開する予定です。


Mini Solution Challenge の受賞チームに証書を手渡す Rose Niousha さん(日本、東京)

また、GDSC Waseda は Solution Challenge 後に Mini Solution Challenge ã¨ã„うイベントを開催しました。すべてのチームが提出したソリューションについてプレゼンし、イベント参加者が気に入ったプロジェクトに投票しました。

そして、GDSC Waseda の別の学生チームは、GDSC の経験を活かし、GDSC Keio(慶應義塾大学)の学生と合同で e コマースのスタートアップ企業を設立しました。

これまでの成果を振り返る

Rose さんは、Google 関係のネットワークや LinkedIn などのツールを通して IT 業界で活躍しているたくさんの女性たちと交流するようになりました。国際女性デー(IWD)月間には、何週間も前からイベントの企画をし、何度も講演者と打ち合わせをしながら準備を進めました。IT 業界で活躍している現役女性エンジニアによる有益なセッションを通して、GDSC Waseda に参加し、IT 分野に興味を持つ女子学生が増加しました。現在、GDSC Waseda は、メンバーの男女比が同等の多様なコミュニティを持つことを誇りに思っています。

Rose さんは次のように語っています。「GDSC リードという役割に就くことで、信じられないようなチャンスが生まれました。私の活動の大きな目標の 1 つは、この GDSC コミュニティを通して IT 業界でのジェンダーの壁を打ち破ることでした。そこで、国際女性デー(IWD)月間に積極的にイベントを開催しました」


Rose Niousha さんと、Google デベロッパー コミュニティ プログラムのグローバル責任者を務める Erica Hanson(米国、ニューヨーク州ニューヨーク シティ)

WTM アンバサダーとしてインクルーシブな未来を築く

Rose さんは、Google ジャパンでコミュニティ マネージャーを務める Reisa Matsuda と協力し、多様で包括的なコミュニティを構築するという彼女の情熱を育みました。その過程で、Women Techmakers(WTM)プログラムについての話を聞き、このプログラムが提供するさまざまなメリットを活用することを勧められました。助言や指導を受けた Rose さんは、GDSC リードになって間もなく、アンバサダーとして Women Techmakers(WTM)にも参加しました。


GDSC リード卒業式での Reisa Matsuda と Rose さん

技術勉強会やイベントで活躍する女性スピーカーを育成するためのプログラム、Women Developer Academy(WDA)を修了した Rose さんは、WTM Tokyo が開催した今年の国際女性デーイベントでパネリストとして登壇することになりました。講演では、WDA プログラムでの体験や、WTM の IWD 2022「Progress, not Perfection」キャンペーンに関連する Rose さんのエピソードが共有されました。


Rose Niousha さんと、Google Women Techmakers の責任者 Caitlin Morrissey(米国、カリフォルニア州マウンテン ビュー)

Rose さんは、WTM プログラムの一環として、2022 å¹´ 5 月 11 日にショアラインから Google I/O にオフラインで現地参加しました。コロナ禍に活動していた Rose さんにとって、これが初めて参加した対面式 Google デベロッパー イベントでした。


「あまりの規模に驚きました。イベントの最初には、Google の CEO、Sundar Pichai のインスピレーションあふれるトークがありました。さまざまな講演を聞いたり、ネットワーキングし、充実した時間を過ごすことができました。カリフォルニアで多くのすばらしい学生や業界のプロと出会い、ユニークなアイデアを自分の GDSC 支部に持ち帰ることができました」と Rose さんは述べています。

 

お近くの Google Developer Student Club にご参加ください

Google Developer Student Club(GDSC)は、Rose さんのように Google のテクノロジーに関心のある学生向けのコミュニティです。GDSC は 112 か国に 1,800 以上の支部を持ち、技術ソリューションの構築を通じてコミュニティを支える Rose さんのような学生エンジニアをサポートすることを目的としています。Google Developer Student Club コミュニティに参加希望の学生の方は、こちらからお近くの支部をお探しください。または、プログラムのページにアクセスして、ご自分の地域に支部を作る方法をご覧ください

GDSC Japan 公式ウェブサイトはこちらからご覧いただけます

Women Techmakers の詳細

Google の Women Techmakers ãƒ—ログラムは、テクノロジー業界の女性たちに就業サポートやコミュニティ、学習資金を提供しています。Women Techmakers アンバサダーは、コミュニティに影響を与え、すべての女性がテック業界で活躍できる世界を作ることに情熱を燃やすグローバル リーダーです。


Posted by Reisa Matsuda and Takuo Suzuki - Developer Relations Team

私たちが直面している身近な課題の 1 つ 1 つは、新しいソリューションを見つけるチャンスでもあります。Google が毎年開催している Solution Challenge ã‚³ãƒ³ãƒ†ã‚¹ãƒˆã§ã¯、世界の Google Developer Student Clubs(GDSC)コミュニティが Google のテクノロジーを使って実社会の問題を解決することに挑戦しています。

今年の Solution Challenge の参加者は、人の雇用、経済成長、気候変動対策を推進することを目指す国連の 17 の持続可能な開発目標を実現することに取り組みました。

2022 ソリューション チャレンジ受賞者

Global Top 50 の準決勝進出者と、Top 10 の決勝進出者がこちらに発表されました。Demo Day では、決勝進出者が Google と世界中のデベロッパーに向けてプレゼンテーションを行い、その様子が YouTube でライブ中継されました。

Demo Day では、審査員によるプロジェクトの審査や質問を経て、3 組のグランプリ受賞者が選ばれました。こちらから Demo Day イベントのアーカイブ動画をご覧いただけます。

ここでは、10 組の決勝進出者とそのすばらしいソリューションを紹介します。

トップ 10 プロジェクト

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BloodCall - ギリシャ、ヘロコピポ大学(アテネ)

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進

BloodCall は誰でも簡単に献血を行えるようにするソリューションで、Android、Firebase、Google Maps SDK を活用しています。この仕組みを構築したのは、Athanasios Bimpas さん、Georgios Kitsakis さん、Stefanos Togias さんです。

「このアイデアは、2 つの気づきに基づいています。1 つ目は、特にギリシャにおいて、献血したい人は非常に多いにもかかわらず、情報が不十分なことです。2 つ目は、多くの人が SNS で自分や家族が献血を必要としていることを発信していることです。そこから、大きなニーズが存在すると考えました」


Blossom - カナダ、ウォータールー大学

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進、#4: 公正な教育、#5: ジェンダー平等と女性の能力強化、#10: 不平等の是正

Blossom は月経に関する正確な情報を若い女性に提供する統合ソリューションで、Android、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform を活用しています。この仕組みを構築したのは、Aditi Sandhu さん、Het Patel さん、Mehak Dhaliwal さん、Jinal Rajawat さんです。

「女性生殖器系について家族と話しづらいのは理解しています。そのため、早い時期からそのような会話を始めることができるように、若者向けのアプリを開発したいと思いました。Blossom なら、自分のデバイスで安心して学ぶことができます。自分の体についての知識が増えれば、それだけで自分に自信がもてるようになり、目標 5 のジェンダー平等と女性や女児の能力強化を図ることができるのです」


Gateway - ベトナム、ホア・セン大学

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進、#11: 持続可能な都市、#17: パートナーシップ

Gateway は、オープンな COVID-19 デジタル チェックイン システムです。モバイル アプリと連携し、Bluetooth 接続プロトコルで組み込みシステムと通信するオープンソースの IoT ソリューションを通過してチェックインを行います。Angular、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow、プログレッシブ ウェブアプリを使ってユーザーと COVID-19 デジタル チェックイン システムをつないでいます。この仕組みを構築したのは、Cao Nguyen Vo Dang さん、Duy Truong Hoang さん、Khuong Nguyen Dang さん、Nguyễn Mạnh Hùng さんです。

「私たちのコミュニティでは、COVID 関連の技術サポートが十分でなく、未だに問題が起き続けています。ワクチン接種結果の登録は手動(紙)で行わなければなりません。企業やコミュニティにとって、最大の課題は『オフラインに戻る』ことです。混雑している場所では、接触者追跡ソリューションは完全に過負荷状態になっています。オープンソースの自動チェックイン ゲートウェイを作り、より直感的にシステムを使えるようにすることで、混雑を改善したいと考えています」


GetWage - インド、G.H. ライゾニ工科大学(ナーグプル)

国連の対応する持続可能な目標 : #1: 貧困の撲滅、#4: 公正な教育、#8: 人間らしい雇用と経済成長

GetWage は、地方経済で失業や欠員に悩む人々を助けるため、日雇いの仕事を簡単に検索・募集できるツールです。この仕組みは、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow を活用しており、Aaliya Ali さん、Aniket Singh さん、Neenad Sahasrabuddhe さん、Shivam さんが構築しました。

「コロナ禍において、一番大きな打撃を受けたのが日雇い労働者です。ラクナウ(インド北部の都市)のデータから、コロナ前はほとんどの労働者が月に平均約 21 日働いていましたが、ロックダウン後はそれが 9 日に落ち込んだことがわかりました。プネーの町では、月の平均労働日数は 12 日から 2 日まで落ち込みました。このような状況から、雇用者と労働者を繋げたり、労働者の教育を通じて、困っている人々を助けたいと思いました」


Isak - 韓国、順天郷大学校

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進、#12: 責任ある消費と生産

Isak は、ジョギングとゴミ拾いを組み合わせることで、ゴミ拾いの効果を高めることを目指すアプリです。この仕組みは、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow を活用しており、Choo Chang Woo さん、Jang Hyeon Wook さん、Jeong Hyeong Lee さん、JeongWoo Han さんが構築しました。

「コロナ禍により家にいる時間が増えたことで、宅配注文が増え、使い捨てのゴミが指数関数的に増加しました。私たちのチームは、ゴミの削減と運動の両方の問題に取り組むことにしました。ジョギングをしながらゴミ拾いをすれば、健康と環境の両方に貢献でき、機能を追加すれば、ユーザーの興味を引いて参加を促すことができると考えました」


SaveONE life - ケニア、タイタ タヴェタ大学

国連の対応する持続可能な目標 : #1: 貧困の撲滅、#2: 飢餓の撲滅、#4: 公正な教育、#10: 不平等の是正

SaveONE life は、生活必需品、食品、衣類、教育関係の品物などを必要としているケニアの孤児院を探し、そこに寄付できるようにする仕組みです。Android、アシスタント / Actions on Google、Firebase、Google Cloud Platform、Google マップを利用しており、David Kinyanjui さん、Nasubo Imelda さん、Wycliff Njenga さんが構築しました。

「キャンパスのそばにある孤児院に行って院長の話を聞いたとき、食品に困っていることを知りました。子どもの学費を含め、十分な食品や水、衣類、教材がなく、栄養失調になっている子どももいます。主な利用目的として考えたのは、キャンパスの周辺にいる人々に、孤児院の場所や寄付の方法とタイミングについてよく知ってもらうことです」


SIGNify - カナダ、トロント大学(ミシサガ)

国連の対応する持続可能な目標 : #10: 不平等の是正、#4: 公正な教育

SIGNify は、すべての人が視覚的に手話を簡単に理解できるようにするインターフェースを提供します。Android、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow を利用しており、Kavya Mehta さん、Milind Vishnoi さん、Mitesh Ghimire さん、Wentao Zhou さんが構築しました。

「世界中の約 7,000 万人の耳が不自由な人が、手話を使ったコミュニケーションを行っています。しかし、手話を理解できる人がいなければ、コミュニケーションに支障をきたします。そのため、耳の不自由な人の 4 人に 1 人が差別を理由に職を離れるという事態になっています。手話を理解できなければ、耳の不自由な人が持つ知識や能力を学ぶ機会を失ってしまいます。手話を学び、職場で耳の不自由な人を雇うことで、権利の平等を推進し、障がいのある人の雇用機会を増やすことができます」


Starvelp - トルコ、イズミル経済大学

国連の対応する持続可能な目標 : #2: 飢餓の撲滅

Starvelp は、食品廃棄と飢餓の問題に取り組みます。Firebase、Flutter、Google Cloud Platform を利用しており、Akash Srivastava さんと Selin Doğa Orhan さんが構築しました。

「現在、非常に多くの人々が栄養不良に陥っています。自分や家族の食料が得られずに苦しんでいる人が多いのは、厳しい経済状況に関係しています。多くの国にたくさんのスラム地域があり、農業に従事するたくさんの人が十分な食料を得ることができずにいます。人々が毎年その影響を受けており、栄養不良により、さまざまな病気にかかっているというニュースを見るのは、大変衝撃的なことです。」


Xtrinsic - ドイツ、アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク工学部

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進

Xtrinsic は、メンタルヘルスの研究と治療のためのアプリで、個人の習慣やニーズに合わせて周囲の環境を調整します。このアプリで目指したのは、ウェアラブル デバイスと TensorFlow を活用して日中や夜中のストレスを検出し、乗り切れるように行動を提案することです。Android、アシスタント / Actions on Google、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow、WearOS、DialogFlow、Google Health Services を利用しており、Alexander Monneret さん、Chikordili Fabian Okeke さん、Emma Rein さん、Vandysh Kateryna さんが構築しました。

「これを思いついたのは、私たち自身がメンタルヘルスの問題を経験したからです。チームのメンバーのうち 2 人が、最近起こったシリアとウクライナの戦争によって直接的な影響を受けました。そして、私たち全員がパンデミックの際にメンタル ヘルス不調を経験し、その困難を通じて難しい状況を克服し、前向きであり続ける方法を学びました。そのノウハウと Google のテクノロジーがあれば、状況を変え、世界をより良くできると信じています」


Zero-zone - 韓国、淑明女子大学校

国連の対応する持続可能な目標 : #4: 公正な教育、#10: 不平等の是正

Zero-zone は、耳が不自由な人々の積極的なコミュニケーションや、読唇術を練習するサポートを行います。活用しているツールは、Android、アシスタント / Actions on Google、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow です。この仕組みを構築したのは、DoEun Kim さん、Hwi Min さん、Hyemin Song さん、Hyomin Kim さんです。

「韓国では、耳が不自由な人の約 39% が、特別な学校に通っても読唇術を学ぶのは難しいと感じています。このプロジェクトは、耳の不自由な人がいつでもどこでも読唇術を学び、積極的なコミュニケーションが取れるように、読唇術を上達させることを目指しています。このツールは、会話を実践したい耳の不自由なユーザーに平等な教育の機会を与えます。さらに、耳の不自由な人が積極的なコミュニケーションを取ることで、自信を持てます。」


Solution Challenge に参加したい方や、Google Developer Student Clubs (GDSC)についてもっと知りたいと思った方は、ぜひ下記リンクをご覧ください。



Posted by Reisa Matsuda and Takuo Suzuki - Developer Relations Team