[Google Labs からリリースされた新しいベータ製品について、Google Labs プロダクトマネージャーの井上陸から寄稿してもらいました。この記事は Official Google Blog とのクロスポストです。-山崎]

本日は、Google Labs からリリースされた新製品をご紹介します。Google Labs は、Google の開発している実験的な製品を、新しい技術をいち早く試したいユーザーのみなさんにお届けしてフィードバックをいただく、実験室のような場所です。Google では、さらに多くのイノベーションをみなさんにお届けするべく、日夜開発を続けています。そして今月は、6 つの新製品が Google Labs からリリースされました。

App Inventor for Android

App Inventor for Android は、個人用の Android アプリの開発が誰でも簡単にできるツールです。これまでは、このツールはクローズドベータの参加ユーザーのみ利用可能でしたが、先週、App Inventor (beta) として Google アカウントをお持ちのすべてのユーザーに使っていただけるように公開しました。App Inventor ホームページにアクセスして、自分のアプリを作ってみてください。そして、自分のアプリにまつわるストーリーを App Inventor ユーザーフォーラムでシェアしてみてはいかがでしょうか。




Body Browser

Body Browser は、人体の複雑な 3D モデルをブラウザ上で見ることのできるデモアプリで、最新版の Google Chrome beta でご利用いただけます。このアプリは新しい 3D グラフィックの標準規格、WebGL を使うことによって、ブラウザ上でプラグイン無しに 3D グラフィックを体験することを可能にしています。WebGL をサポートしているブラウザで Body Browser の URL にアクセスすると、スライダーを動かして骨格、筋肉、神経など様々な人体の構造を見たり、モデルをズームしたり回転させて特定の部分を詳しく見ることができます。もちろん、検索ボックスを使ってどこにあるかわからない部分を調べることもできます。URL をコピーして送ることで、自分が調べた内容を他の人と共有することもできます。



DataWiki

DataWiki は、構造化されたデータ(複数の項目を持った表、例えば氏名とコメントの載っているゲストブックがいい例えかもしれません)のためのウィキです。この製品は、通常のウィキを拡張して、構造化データを簡単に作成、編集、共有、可視化そして相互リンク可能にしています。このプロジェクトの元々の着想は、災害救助の際に必要になる様々なデータにあります。例えば、地震の後、行方がわからなくなった家族や知人を探すのに使われた person-finder アプリや、災害地域でのインターネットや携帯電話の接続状況をリアルタイムに記録する connectivity maps を実現するためには、カスタマイズされたデータフォーマットをその場で作る必要があります。DataWiki は REST アーキテクチャに基づいており、AppEngine を使用しています。また、このプロジェクトはオープンソースになっています。



Google Books Ngram Viewer

Google Books Ngram Viewer は、単語や文句がどれくらいの頻度で書籍の中で使われてきたか、その歴史的な推移をグラフにできるツールです。このツールに単語または複数単語でできた文句を入力すると、520 万冊の書籍をベースにした 5000 億単語からなるデータを元に、それらの年度ごとの使用頻度がグラフとして表示されます。先週、Google はこの可視化ツールとそのベースとなっているデータを、人文科学研究を助けることを目的として公開しました。リリース時にポストしたブログに様々な面白いグラフの例(例えば、tofu vs. hot dog)が載っているので、ぜひ試してみてください。



Google Earth Engine

Google Earth Engine は、地球環境の変化の大規模な観測と計量を可能にする新しいプラットフォームで、今月初めに U.N. Climate Change Conference Cancun で発表されました。この製品は、過去に例の無い大量の衛星画像データをオンラインで使用可能にし、また分析のための強力なコンピュータインフラ — いわゆる Google クラウド — を提供します。Google Earth Engine は既に地球規模での森林破壊を食い止めるためのプロジェクトに使われ始めており、また他の様々な用途、例えば水資源のマッピングなどにも利用可能です。このプロジェクトは Google の進めている持続可能な未来を作る努力の一環です。





Google Shared Spaces

Google Shared Spaces を使うと、友人や同僚と一緒にガジェットをオンラインで共有し、その上で旅行のスケジュールなどの共同作業やゲームをすることができます。使い方は簡単。自分が Shared Spaces 上で使っているガジェットの URL を他の人に送るだけでガジェットの共有を始めることができます。共有を始めたら、後はその上でリアルタイムに友達と一緒にガジェットを使い、さらに画面の下でチャットをすることができます。この製品は、Google Wave の技術の一部を使って開発されました。



ここで紹介した実験的な製品達は、Google の中の様々なチームによって開発されました。いくつかは 20% タイムのプロジェクトで生まれ、いくつかは社内スタートアップのようなチームによって作られています。これらの製品はすべて、製品に情熱を持った、小さなチームによって開発されたものです。

Google のリリースする実験的な製品に興味を持たれた方は、ぜひ googlelabs.com(日本語)にアクセスして、他の製品も試してみてください。そして、今後のリリースにもご期待ください。










@timothyjordan) による「新 SocialWeb: 全てはオープンスタンダードの元に」です。本セッションでは、Social Web 実現に欠かせないオープンスタンダードのテクノロジーを紹介します。



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そして、Android 2.3 を搭載したスマートフォン「Nexus S」もお披露目となりました。Nexus S は「Nexus One」に続くGoogle ブランドの端末です。サムスン電子と Google が協力して開発したものです。Nexus S に関する詳しい情報は、Introducing Nexus S with Gingerbread (英語)をご覧ください。


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携帯電話の予測入力や、Google 検索でのサジェスト機能など、数文字入力するだけで目的の文章が入力できる機能は、いろいろな場面で使われています。Google 日本語入力は、このサジェスト入力機能を最大限活用できるように作られています。例えば、「よろしくお願いします」を何度か入力すると、最初の「よ」を入力するだけで、「よろしくお願いします」が入力できるようになります。

このサジェスト入力機能は、リリース当時からサポートされていましたが、みなさんのフィードバックをもとに、変換精度も使い勝手も大きく向上しています。


さまざまな特殊変換機能

Google 日本語入力には、顔文字や郵便番号など、さまざまな特殊変換機能を搭載しています。どれも「かゆいところに手が届く」機能だと思いますので、ぜひ活用してください。

顔文字 & 記号入力
「かおもじ」や「にこにこ」、「きごう」や「はーと」などの読みで、顔文字や記号を入力できます。
例: (^^) m(_ _)m (`・ω・´)シャキーン Σ(゚д゚lll)ガーン ♡ (はーと) ☃ (ゆきだるま) ↺ ♞ ♬ ㊷

郵便番号
郵便番号を入力すると、該当する住所が入力できます。
例: 106-0032 → 東京都港区六本木

英単語変換
日本語のよみから、英単語を入力できます。
例: よっと → yacht あんどろいど → Android

日付・年号
「きょう」「あした」「げつようび」などで「2010年12月10日」「2010/12/13」といった日付が、「いま」「じこく」で「17:46」「午後5時46分」といった時間が、「らいねん」「645ねん」で「2011年」「大化元年」といった年号が入力できます。

もしかして?
Google 検索の「もしかして?」のように、単語の修正をします。
例: あぼがど → アボカド しゅみれーしょん → シミュレーション

計算機
Google 日本語入力は計算機にもなります :)
例: (10+4)*3= → 42

2 進数・ 16 進数変換
ちょっとエンジニア向けの機能ですが、コンピュータ上でよく使われる、特殊な数字の表現方法にも変換できます。
例: 42 → 0b101010, 256 → 0x100

z コマンド
「ka」で「か」とローマ字入力する要領で、「zl」で「→」、「z.」で「…」など、「 z+一文字」で、よく使う記号を入力できます。以下の 10 種類コマンドがあります。

(zh zj zk zl) → (← ↓ ↑ →)
(z[ z]) → (『 』)
(z, z. z/ z-) → (‥ … ・ 〜)


その他のリリース時からの変更点

上記のような特徴的な機能だけでなく、変換精度や動作速度や安定性という、日本語入力ソフトウェアにとってもっとも重要な点についても、しっかりと取り組んできました。最初のリリースからの変更点をご紹介します。

変換精度の向上

変換アルゴリズムや辞書の自動生成アルゴリズム、サジェスト入力の精度などを向上など、あらゆる点での変換精度を向上させました。具体的には以下のようなものがあります。

口語表現への対応
例: 「行ってきまーす」「知りたーい」など変換できるようになりました。

誤用の抑制
例: 「的を得る」「危機一発」などがサジェストされないようになりました。

辞書の自動生成アルゴリズムの向上
例: 「読み」の推定間違いの削減(「ないか → 奈良県」などの読み間違い)
例: 当て字読みへの対応(「とも→強敵」など)

サジェスト入力の変換精度
例: 「東京」を確定後、「た」と入力すると「タワー」がサジェストされる
例: 「よろしく」と「お願いします」と続けて確定すると、「よろしくお願いします」がまとめてサジェストされる。



動作速度の向上

動作速度も、リリース以来、着実に改善を重ねていきました。特に Windows 版では、辞書をメモリ上に置く、実装方法を変更するなどの手法によって、劇的に向上しました。(実装方法は TSF から IMM32 へ変更しました。)

また、単語辞書の圧縮方法も向上しており、リリース時とファイルサイズは大きく変わっていないにも関わらず、収録語彙数はさらに増加しています。


対応アプリケーションの増加

リリース当初には、Google 日本語入力 と相性のよくないアプリケーションがいくつかありました。ヘルプフォーラムでのみなさんのフィードバックを元に、着実に問題の分析と解決を進めていきました。また、Windows 版では、前述のとおり実装方法を変更することによって、相性問題に対して大きく前進することができました。リリース当初と比べて、ゲームや日本語入力の機能を活用するアプリケーションとの相性が大きく改善されました。


Google 日本語入力 を正式版としてリリースできることを、非常にうれしく思います。しかし一方で、またまだ足りていない機能は残っていますし、まだお見せできていない新しいコンセプトの機能を早く紹介したいとも考えています。これまで以上に、Google 日本語入力 は「思いどおりの日本語入力」を実現するべく開発を続けていきますので、今後ともどうぞ応援をよろしくお願いします。
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@manomarks) による「Android や iPhone で活用する Maps API のモバイル端末向け新機能」です。本セッションでは、モバイル端末上で地図アプリケーションを作る上でのヒントを得ることができます。豊富なデモンストレーションも交えた解説をご覧ください。


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Google Developer Day 2010 のブレイクアウトセッションのご紹介、今回は Google の developer advocate のフレッド ソオーによる Google App Engine のセッション「Part 1: Google App Engine for Business の概要 Part 2: 新しい Google Cloud サービスの概要: Google Storage for Developers, Prediction API and BigQuery」です。ちなみにフレッドはブラウザ上でのドラッグ&ドロップを実現する gwt-dnd、高度なロギングフレームワークである gwt-log、ブラウザ非依存の音声サポートを実現する gwt-voices などを開発した人で、 Twitter アカウントは @fredsa です。



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[最近 Google Chrome 関連のアップデートが多かったため、developer advocate の北村英志に Chrome についての最新情報を寄稿して頂きました。-山崎]

今回は最近アップデートの多かったブラウザ Google Chrome の最新情報について、まとめてお知らせします。

ユーザー数が 1 億 2 千万人を突破

Google Chrome の全世界におけるアクティブユーザー数が 1 億 2 千万人に達しました。今年初頭の 4 千万人からは、3 倍に増加したことになります。

Chrome8 がリリース

Google Chrome の Stable バージョンが 8 になりました。このアップデートでは 800 のバグ修正と安定性の向上、ビルトイン PDF ビューワーの機能が追加されました。修正されたセキュリティ問題の一覧はこちらで御覧頂けます。何かバグを発見された場合は Issue Tracker までご報告ください。

また、ウェブのナビゲーションをさらに高速にする Google Instant が、Google の検索ページからだけでなく、Chrome の OmniBox からも利用可能になっています。ウェブページや検索結果の候補を一文字タイプするごとに表示することができるようになりました。

Chrome の JavaScript エンジン V8 がさらに高速に

Google Chrome の JavaScript エンジン V8 が、Crankshaft と呼ばれる新しいコンパイルインフラを搭載し、さらに高速になります。Crankshaft では、これまでよりもさらにアグレッシブなオプティマイゼーションを行うことで、計算処理を中心とした JavaScript のスピードを劇的に改善しました。



Crankshaft は、頻繁に利用されるコードには徹底的なオプティマイズを適用し、そうでないコードには適用しないことで、起動の高速化とピークの高速化を同時に実現しています。SunSpider のような短い処理で結果の出るベンチマークでは効果が現れにくいですが、処理の重いコードでは、顕著に違いが現れることでしょう。

Crankshaft を搭載した V8 は、32 ビットインテルアーキテクチャのシステムから Chromium に適用されていきますが、ARM や 64 ビットについては今後対応の予定です。

Chrome Web Store がローンチ

ウェブは HTML5 を中心とした新しいテクノロジー群の登場により、アプリケーションプラットフォームとしての色を増してきています。Chrome Web Store はそれらのテクノロジーを使ったウェブアプリケーションのためのマーケットプレイスとして、米国時間で 12 月 7 日に公開されました。




Chrome Web Store の登場により、一般ユーザーの皆さんにとっては、新たなウェブアプリケーションの発見や、購入が可能になります。デベロッパーの皆さんにとっては、開発したウェブアプリケーションを流通させるだけでなく、直接的なマネタイズの手段を手に入れることができるようになるでしょう。

Chrome Web Store で提供されるウェブアプリケーションは、HTML や JavaScript、CSS といった標準的なテクノロジーで開発することができるので、通常のウェブサイトとして、他のブラウザから利用することも可能です。もちろん、Chrome および Web Store 向けに、HTML5 の最新機能を活用した、エッジの効いたアプリケーションを開発して頂くことも歓迎します。

アプリケーションの出品はどなたでも行うことができます。ただし、今回オープンした Web Store は米国向けのため、米国の住所をお持ちでない方は課金をご利用頂くことはできません。日本でのローンチは 2011 年前半を予定しています。Google Code に詳細な仕様を掲載していますので、ぜひローンチに向けて、魅力的なアプリケーションをご準備ください。

Chrome Web Apps
http://code.google.com/chrome/apps/
Chrome Web Store
http://code.google.com/chrome/webstore/
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Google Docs からアクセスできるようにするというのは私にとっては新しい情報でした。来年も Wave にはいろいろと面白い動きがありそうですね。
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セッション内容:
プログラミング言語 Go は Google が 2009 年秋にオープンソースで公開した新しいプログラミング言語です。C や C++ のようなコンパイル言語の良さをもちつつ、Python のような動的言語でのプログラムの書き易さを兼ねそなえた特徴をもっています。クラスを使わないオブジェクト指向の言語で、コンカレントに実行するための仕組みも備えています。 プログラミングをより速く、より生産的に、そしてより楽しくしてくれる新しいプログラミング言語 Go について説明します。
以下、動画とスライドです。



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セッション内容は以下のとおり:

このセッションでは最近登場した HTML5 の新しい機能や関連仕様について概要を解説します。各ブラウザによるここ半年のサポート状況や、どのブラウザにもサポートされていない HTML5 の新機能についてもご紹介します。

ちなみに英語の原文はこんな感じでした。

This presentation provides Web-application programmers with a high-level overview of some of the new Web-application features in HTML5 and related specifications, and takes a look at the current level of browser support for some of the new features—in particular, features for which support has been implemented during the last six months, and some HTML5 features for which no browser support has been implemented yet.

動画はこちら:



スライドはこちら:

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セッション内容は以下のとおり:

Google は、AJAX Search API、翻訳 API、Visualization API など様々なウェブアプリを強化するための API を提供しています。しかし、多くの開発者の方の使い方は Custom Search ボックス、翻訳ボタン、チャートなどをウェブ上に置く程度です。本セッションでは、Google が提供する 様々な JavaScript API を組み合わせてどのような革新的な使い方ができるのかを紹介します。クールなデモや新しいアイディアをお楽しみに!

ちなみに英語の原文はこんな感じでした。

Google offers a plethora of APIs to enhance your web apps, like the AJAX Search API, the Translate API, and the Visualization API. Most developers just stick a custom search box, a translate button, or a chart on their site and call it a day. In this talk, we'll show you how you can combine our JS APIs together in new and innovative ways, and stretch them to their full potential. Be prepared to see cool demos and get new ideas in your head.

動画はこちら:



スライドはこちら:

※講演前にスピーカーの皆さんにお願いしてスライドを頂いていたのですが、他の皆さんからはパワーポイントや keynote などで頂く中、Pamela からは「この spreadsheet だから」と URL を教えられました。インターフェースは HTML5 で書かれていて、コンテンツは spreadsheet から全部ひっぱってきて表示しているのです。面白いですね。

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[App Engine 1.4.0 の SDK がリリースされたため、developer advocate の松尾に英語ブログでのアナウンスを日本語訳してもらいました。今後はこうして英語ブログの翻訳記事も掲載していきたいと思いますのでよろしくお願いします。-山崎]


App Engine チームから少し早めのクリスマスプレゼント! 1.4.0 SDK リリースのお知らせ

App Engine のバージョン 1.4.0 が出ました。このバージョンは待望されていた、たくさんの大きな機能を含んでおり、今年最大のリリースと言えるでしょう。

まずは新機能から見ていきましょう。

  • Channel API - サーバー側からクライアントで動作している javascript へ直接情報を送ることで、サーバーとブラウザーの間で直接コミュニケーションを取るための双方向チャンネルです。もうポーリングする必要はありません。Google Talk と同じインフラストラクチャーを使用して、マルチプレーヤーゲームやチャットルーム、その他のコラボレーション用のリアルタイムアプリケーションを手軽に作れるようになるサービスです。
    ドキュメントはこちら
    Python: http://code.google.com/intl/en/appengine/docs/python/channel/
    Java: http://code.google.com/intl/en/appengine/docs/java/channel/
  • Always On - アクセス数が少ないか、アクセス数の変化が激しいアプリケーションで、いつでも素早く反応して欲しいようなアプリケーションにとって役に立つ機能です。Always On は有料で、月額 $9 で 3 つのアプリケーションインスタンスを確保できます。これらのインスタンスは、アプリケーションへのアクセスがまったく無い時でも落とされることなく動き続けます。これにより、アクセス数が少ないか、アクセス数の変化が激しいアプリケーションにおいて、初回リクエストに時間がかかってしまう問題を大部分解決できます。


    Always On を有効にした場合の、管理コンソール内 Instances ページのスクリーンショット
  • Warm Up Requests - この機能は、新しいインスタンスが必要になることを事前に予測して、ユーザーのトラフィックが新しいインスタンスに届く前に、あらかじめインスタンスを読み込んでおける機能です。この機能は app.yaml か appengine-web.xml で設定することで有効にできます。また Always On を有効にしたアプリケーションでは自動的に有効になります。有効にすると、可能な限り warm up のためのリクエストが送られて、ユーザーのトラフィックを捌く前にインスタンスを読み込んでおくことができます。

新機能の他にも、相当の時間をかけ、既存の App Engine API における制限を撤廃または緩和しました。

  • バックグラウンドのリクエストにおける 30 秒制限の撤廃 - Cron と TaskQueue により呼び出されたバックグラウンドリクエストは、10 分まで中断されずに実行し続けることができるようになりました。
  • API 呼び出しのサイズを増加 - API の新アーキテクチャにより、幾つかの API について、1MB の制限を緩和することができるようになりました。手始めに、今回のリリースでは下記の変更があります。
    • URLFetch のレスポンスサイズ制限が 1MB から 32MB に増えました
    • Memcache のバッチ get/put 呼び出しも同様に 32MB に増えました
    • Image API はリクエスト、レスポンス共に 1MB から 32MB に増えました
    • Mail API の送信添付ファイルのサイズ制限が 1MB から 10MB に増えました

ご想像どおり、この変更で App Engine で簡単に構築できるアプリケーションの幅が大きく広がりました。お早めに新しい SDK をダウンロードしてください。

実はまたすぐ、High Replication Datastore と呼ばれるものなど、新機能をリリースする予定です。どんな機能が出るかはプロダクトロードマップ も参考にしてください。新機能を楽しみに待っていてくださいね。

英語ブログの原文はこちらから:
Happy Holidays from the App Engine team - 1.4.0 SDK released
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[ Google 日本語入力チームから Google 日本語入力のベータ版のアップデートについて寄稿を頂きました。-山崎]

12 月に入り、街のあちこちでイルミネーションやデコレーションを見かけるようになりました。Google 日本語入力チームも今年最後の追い込みをかけて、開発に勤しんでいます。

さて、本日 Google 日本語入力ベータ版をアップデートしましたのでお知らせします。今回の更新は、変換機能の向上、語彙の追加、Windows 版での安定性と互換性の改善が行われています。主な変更点は以下のとおりです。

共通の変更点
  • 計算機機能が追加されました。1+1= を変換すると 2 が表示されます(本機能は前ベータ版で追加された機能ですが、前回ご報告できなかったため改めてご報告させていただいております)。
  • 顔文字変換が拡張されました。

    • 「かお」「かおもじ」で変換したときに、類似した顔文字が近く配置されるようにランキングを調整しました。視認性が向上しています。
    • 各顔文字の代表的な読みを候補に表示するようにしました。
Windows 版の変更点
  • 「設定ダイアログ」→「その他」に、「ホットキー(Ctrl-Shift)による IME の切り替えを無効化する」という項目を追加しました。今回の『 Windows 版の既知の問題』の対策を行ったにもかかわらず、IME がいつのまにか切り替わっているという問題にお困りの方は、このチェックを有効にしてみてください。
  • 一部のアプリケーションで入力中の文字列が表示されなくなる問題を修正しました。
  • Google 日本語入力が原因で、一部のアプリケーションがクラッシュしてしまう問題を修正しました。
Windows 版の既知の問題
  • 以下の条件に当てはまる場合、Google 日本語入力を「既定の言語」(デフォルト IME) に設定しているにもかかわらず、一部のアプリケーションで MS-IME など別の IME に切り替わってしまうことがあります。

    • Windows XP を使用している
    • 「コントロールパネル」-「テキスト サービスと入力言語」-「詳細設定」に表示される、[詳細なテキスト サービスのサポートをプログラムのすべてに拡張する] が有効になっている。
    • バージョン 0.12 以前から Google 日本語入力を「既定の言語」(デフォルト IME) に設定していた。

    この問題は、次回アップデートで修正予定です。次の A または B いずれかの作業を行っていただくことで、次回アップデートを待つことなく問題を修正することができます。

  1. [詳細なテキスト サービスのサポートをプログラムのすべてに拡張する] をオフにする(再起動が必要になりますが、OS 全体の安定性向上のためにこちらの方法をお勧めします)。
  2. いったん [Microsoft IME] を「既定の言語」に設定し、[適用] ボタンをクリックしたあと、改めて Google 日本語入力を「既定の言語」に変更する(設定変更後に起動したアプリケーションから有効になります。またこの設定はユーザーごとに行っていただく必要があります)。

何かご不明な点がございましたら、ヘルプフォーラムの該当スレッドをご参照ください。

  • Microsoft Outlook 2010 のプレビューモードや、保護モードが有効になった Adobe Reader X など、一部の API の動作を制限しているアプリケーションで、Google 日本語入力が動作しなかったり、アプリケーションが動作しなくなったりすることがあります。
  • 既にベータ版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。バージョン番号は次のように更新されます。
    • Windows 版: 0.13.521.0 → 0.14.541.0
    • Mac 版: 0.13.537.1 → 0.14.541.1
    Windows 版の新規インストールでは、現在バージョン 0.13.521.0 がインストールされますが、自動的に 0.14.541.0 に更新されます。

    開発版の最新版は、以下のとおりです。
    • Windows 版: 0.14.543.100
    • Mac 版: 0.14.543.101
    今後とも、みなさんと共に Google 日本語入力を、より使いやすい製品に育てていきたいと思っています。お気づきの点がありましたら、ぜひヘルプフォーラムからお知らせください。みなさんからの貴重なフィードバック、お待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。
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    セッション内容は、Google App Engine で最近リリースされた下記機能についての紹介です。
    1) Task Queue の強化
    2) Multitenancy
    3) 高速イメージ配信
    4)カスタムエラーページ


    スライドはこちら:



    動画はこちら:



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    Android や Google App Engine、YouTube API や Google Calendar API など、Google では開発者の皆さん向けに様々なテクノロジーや API を提供しています。 どのようなテクノロジーがあるのか知りたい方は こちらをご覧ください。

    GTUG とは、上記のようなテクノロジー/ API に関心のある開発者の皆さんによって構成された、コミュニティです。

    GTUG の活動は多岐に渡ります。数人で集まって Google のテクノロジーについての動画を見る会を開く人、勉強会やハッカソンを開催する人、外部のイベントに参加する人などがいます。




    現在、世界中で 175 個の GTUG が活動をしています。








    日本で活動している GTUG は以下の 6つです。

    東京 GTUG
    京都 GTUG
    東海 GTUG
    四国 GTUG

    中国 GTUG

    九州 GTUG (new!)
    神戸 GTUG(new!)
    GTUG Girls(new!)

    今年の Google Developer Day Japan 2010 (GDD) では、東京 GTUG と京都 GTUG 主催で bootcamp が開催され、初心者向けのセミナーやコードラボが行われました。また、GDD 当日も多くの GTUG メンバーがボランティアで運営を手伝ってくださいました。Google の developer relations の活動は、こうしたコミュニティの皆さんの協力に支えられて成り立っています。改めてコミュニティの皆さんに御礼申し上げます。


    GTUG の活動にご興味のある方は、もし近所に GTUG があれば、ぜひ参加してみてください。また、近くにない場合は新しい GTUG を作ってみるのはいかがでしょうか?



    Update:
    新たに九州 GTUG が開設されました!九州の皆さん、是非参加してみてください。

    新たに神戸 GTUG が開設されました!神戸の皆さん、是非参加してみてください。
    世界初、日本発。GTUG Girlsが開設されました!女性の皆さん、是非参加してみてください。
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    まず最初にご紹介するのは、Google の Android のデベロッパー アドボケイトであるティム ブレイによるセッション「高性能な Android アプリを作るには」。

    ティムは Open Text Corporation の共同設立者で、世界で初めての web サーチエンジンの作者で、XML の共同発明者でもあります。

    ブログはこちら。Twitter アカウントは @timbray です。



    ティムからの本セッションの紹介コメントはこちら:

    Come hear tips & war stories on making fast, responsive Android apps. No more ANRs! Eliminate event loop stalls! Fast start-ups! Optimized database queries with minimal I/O! Also, learn about the tools and techniques we use to find performance problems across the system and hear what's coming in the future.

    翻訳版:

    速くて応答性の高い Android アプリケーションの作り方を聞きにきてください。さようなら ANR!イベントループの停止におさらば! 高速起動のコツを学び、最低限の I/O でデータベースクエリを最適化しましょう。 パフォーマンスの問題について調べるのに使用するツールやテクニックについて学んでください。 また Android の今後の予定についてもお話しします。


    スライドはこちらです。



    それでは動画をどうぞ!


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