Google I/O アプリの 2014 年版のソースコードが公開されました。I/O が開催される数週間前に Google Playリリースされて以来、何十万人ものユーザーにダウンロードされています。このアプリは I/O 参加者にとって役立つのはもちろん、Android アプリ開発のベスト プラクティスを示す実用的な例として参照していただくことも意図して設計されています。

I/O アプリでは多くの Android アプリで利用する様々な機能も利用しています。Fragment、Loader、Service、BroadcastReceiver、アラーム、通知機能、SQLite データベース、ContentProvider、ActionBar、NavigationDrawer などです。また、Google Drive APIGoogle Cloud Messaging といった、各種 Google 製品やサービスを統合する方法もご覧いただけます。マテリアル デザインAndroid L Preview の API、Android Wear のウェアラブル アプリからセッションのフィードバックを送信する機能なども実装されています。

皆さんがソース コードを簡単に再利用・カスタマイズして他のカンファレンス向けに活用していただけるように、カンファレンスのデータ同期処理は特定のバックエンドに依存しないようになっています。特別なサーバー側の API は必要ありません。今回の I/O アプリは JSON ファイルからカンファレンスのデータ (セッション、スピーカー、部屋など) を読み込むようになっています。ファイルはどんなウェブ サーバーでも開発者の皆さんがやりやすい形でホストしていただけます。フォーマットに関してはこちらにドキュメントがあります。

ユーザー データ (ユーザーが追加したセッションのスケジュール) の保存・同期はこのアプリの肝となる部分です。ソースコードをご覧いただくと、ユーザー データがそれぞれのユーザー自身の Google Drive のアプリケーション データ フォルダーに保存され、複数の端末で同期を取るようになっていることがお分かりいただけるかと思います。また、Google Cloud Messaging を適切なタイミングで利用することで各端末のデータを常に最新に保つ方法などもご参照ください。

App Engine 上で実装された GCM サーバーのコードも再利用可能な形で含まれています。データ同期を開始するメッセージを端末に送信するだけでなく、他のバックエンドからカンファレンスのデータを読み込んで、アプリから取得する JSON ファイルを生成するためのモジュール (Updater) もご覧いただけます。

このソース コードを開発者コミュニティーと共有できることを大変嬉しく思っています。学習ツールとして、再利用可能なコード スニペットとして、また、Android 開発一般についての実例として、存分に活用されることを願っています。これから数週間にわたって IOSched のソース コードに関する詳細な技術情報を投稿していきます。アプリの開発プロセスについてもご紹介する予定です。今後もアプリの更新を続けていきます。いつも通り、開発者の皆様からのプル リクエストも歓迎です。



Noto Sans CJK は、繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、韓国語を完全にカバーするグリフのバリエーションを備えています。また、それぞれの言語圏における文字の好みや特徴をとらえながら、伝統とモダンの両方のスタイルをバランスよくデザインに反映しています。

クセがなく大きさが揃ったひらがな・カタカナは、ラップトップ、スマートフォン、タブレットなどの様々なデバイスのユーザーインターフェースとしても使いやすく、また伝統的な文字の優美さを受け継いだ形はウェブコンテンツや電子書籍などの長文を読むのにも適しています。他、どのような用途でも使える汎用性を考慮した書体となっています。

Noto Sans CJK は Thin, Light, DemiLight, Regular, Medium, Bold, Black の7種類のウェイト(太さ)を用意しています。これらのウェイトは従来の Noto ファミリーのフォントや Android の標準フォントである Roboto と組み合わせて使用でき、日本語フォントには珍しい非常に細いウェイトからダイナミックな太字まで、注意深く設定されています。


繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、韓国語をすべてサポートするには、数万種類もの文字をデザインする必要があります。中には同じ文字でありながら、各国でそれぞれ微妙に違った字形のバリエーションが必要になるものもあります。

ご存知のように、漢字は日本独自の文字ではありません。元々は古代中国で生まれた一つの文字であるにもかかわらず、様々な地域の言語文化の中で独自の進化を果たし、現在では、繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、韓国語の中で使われています。そのため、例えば同じ「骨」という文字でも、下に示すように各言語でそれぞれ違ったデザインになってます。Noto Sans CJK はこのような各言語における漢字のバリエーションもサポートしています。


(左から) 簡体字中国語、繁体字中国語、日本語、韓国語、それぞれの言語における「骨」の字

さらに、日本では人名や土地の名称に異体字が使われることがありますが、Noto Sans CJK は Adobe-Japan1-6 グリフ集合に含まれる漢字をカバーしているため、珍しい表記の苗字なども本来の文字で表示できます。



漢字のほか、日本語のひらがな・カタカナ、韓国語のハングルもサポートし、すべてスタイルを合わせてあるため、同時に使用しても統一感を損なうことはありません。

Google とアドビは共同でこの高品質な CJK フォントの開発に取り組みました。Google はこのフォントを Noto Sans CJK として新たに Noto ファミリーに加え、アドビは Source Han Sans として Adobe Source ファミリーに加えます。アドビはタイプフェイスデザインの著作権を保持しますが、フォントは Apache License, version 2.0 のもとにリリースされますので、どなたでも自由にお使いいただけます。

このパートナーシップにあたり、Google は全体のディレクション、要求仕様の策定、各国でのテストリソースや専門家によるアドバイスの提供などを行いました。アドビは、デザインおよびフォント関連の技術、各国用書体を含む定評ある書体デザインの経験、そして大規模な工程の管理とオートメーション技術をもってプロジェクトを推進しました。さらに、プロジェクトの規模によるリソースと各国の書体の専門知識の必要性から、Changzhou SinoType Technology、イワタ、そして Sandoll Communication の 3 社のトップ書体メーカーの協力を得ています。

Noto ファミリーの目的は世界中のすべての言語をサポートすることです。新たに Noto Sans CJK が加わったことで、様々なデバイスを利用するすべての方に美しいタイポグラフィをお届けするというミッションを、さらに一歩、大きく進めることができました。Noto フォントのウェブサイトからダウンロードしてぜひご利用ください。

関連リンク
Google Developers Blog




Android Wear

多くの人は携帯を 1 日に 150 回以上チェックします。それは、メッセージを読んだり、通知を見たり、ちょっとした情報の確認であることがほとんどですが、ロックの解除やスワイプ動作、パスワード入力に多くの時間が費やされています。

これからは、Android Wear とそこで動くアプリによって、腕時計を見る感覚で、必要な情報をひと目で素早く確認できるようになります。語りかけて何かを調べる、次の予定を確認する、メッセージを送る、といった作業が、手元で気軽に行えます。基調講演では、LG G Watch と Samsung Gear Live という 2 つの製品を発表しました。どちらも Google Play で注文できます。数カ月のうちには、モトローラの Moto 360 も発売されます。(※日本での発売は未定)

また、Android Wear の SDK の最新版も発表に会わせて公開され、Android Wear と Android Phone の間でのデータのやり取りが可能になりました。最新の SDK はこちらからダウンロードできます。

Android Auto

車を運転している時、道順や交通情報などの確認のためにインターネットを利用したい人は多いと思います。

基調講演で発表した Android Auto では、自分のスマートフォンを車に接続するだけで、Google マップのナビ機能や、シンプルな操作の音声検索、Google Now での予定確認などを便利に利用できます。操作は車の操作パネルで行うため、携帯をいじるよりもはるかに安全です。


Chromecast

日本でも先日販売開始した Chromecast の使い勝手をさらに向上させ、新しい機能やアップデートの予定を公表しました。主な新機能として、同じ Wi-Fi ネットワークにつながっていなくても自分の TV に他の人がキャストできる機能や、写真やアート作品などでホーム画面をカスタマイズできる機能、Android 搭載の携帯やタブレットの画面上のコンテンツをそのまま直接 TV にキャストできる機能などがあります。

Android TV

同じく基調講演で発表した Android TV は、お気に入りの Android アプリやゲームを大画面で楽しむことができる製品です。セットトップボックス経由、あるいは TV の一部として、TV の中に Android がダイレクトに組み込まれます。放送中の TV 番組をはじめ、Google Play 上の映画や、YouTube の音楽ビデオを音声で検索することができます。また、ゲームパッドを使ってゲームをプレイすることも可能です。

Cloud Dataflow

Cloud 関連の発表もいくつか行いました。Cloud Dataflow がそのひとつです。Cloud Dataflow はバッチ、もしくはストリーミングでデータを取得、変換、分析するためのサービスで、MapReduce の後継となるものです。これにより、データ解析の管理やスケールの手間を軽減し、コスト削減を可能にします。

Cloud Debugger, Trace, Monitoring

Cloud Monitoring はあなたのアプリケーションの問題を発見し、修正するのに役立ちます。リッチなメトリクス、ダッシュボード、アラート機能を Cloud Platform を含め、様々なオープンソースプロジェクト (Apache, Nginx, MongoDB, MySQL, Tomcat, IIS, Redis, Elasticsearch, etc) に提供します。Cloud Trace はアプリケーションの処理にかかった時間を可視化し、理解を助けます。Cloud Debugger はプロダクション環境でのデバッグをオーバーヘッドなしに実現します。スタックトレースに加え、コードに設定したウォッチポイントのローカル変数のスナップショットを取ることもできます。

Google I/O 2014 - Videos

Google I/O で行われたキーノートに加え、各セッションのビデオはすでに公開され、視聴することができます。また、Google I/O に向けて Developer Relations チームのメンバーで撮影した 130 本を超える I/O Bytes (5 分程度のビデオ) も同時に公開されていますので、ぜひ隙間時間を使ってお楽しみください。なお、現在は英語の字幕のみ利用可能ですが、順次日本語字幕も追加していく予定です。今しばらくお待ちください。

Google I/O 2014 - Videos



皆さんが素晴らしいアプリケーションを開発されるのを楽しみにしています。


今年の Google I/O に参加した Google Developers Expert や GDG Organizer をはじめ、多くの開発者の皆さんが日本各地に集まり、Andorid Wear, Material Design, Google Cloud Platform などのセッションの解説やイベントの様子、そこで得られたさまざまな情報をまとめて報告するというイベントになります。

会場は以下の 7 ヶ所です。各会場は常時 Google+ ハングアウトオンエアで繋がっており、会場間の交流を行い、全会場の様子をネット中継で配信する予定です。

参加を希望される方は、会場ごとに参加お申し込みフォームが用意されていますので、ご登録をお願いします。詳しくはイベントサイトをご覧ください。

■イベント概要
●Google I/O 報告会 東京会場

日時: 2014 年 7 月 19 日(土)、13:00 - 18:00 (受付 12:30 -) 18:00-21:00 懇親会
場所: Google 東京オフィス、六本木ヒルズ森タワー
参加費: 無料
定員: 100 名(先着順)
主催: GDG 東京
協力: Google

●Google I/O 報告会 信州会場


日時: 2014 年 7 月 19 日(土)、13:00 - 18:00 (受付 12:30 -) 18:00-1930 懇親会
場所: 塩尻インキュベーションプラザ(SIP)http://sip.shiojiri.com/access/
参加費: 無料
定員: 40 名(先着順)
主催: GDG 信州
協力: Google


●Google I/O 報告会 名古屋会場

日時: 2014 年 7 月 19 日(土)、13:00 - 18:00 (受付 12:30 -) 18:30-20:30 懇親会
場所: 株式会社エイチーム http://www.a-tm.co.jp/
参加費: 無料
定員: 50 名(先着順)
主催: GDG 名古屋
協力: Google


●Google I/O 報告会 京都会場

日時: 2014 年 7 月 19 日(土)、13:00 - 18:00 (受付 12:30 -) 18:00-20:00 懇親会
場所: 京都リサーチパーク
参加費: 無料
定員: 50 名(先着順)
主催: GDG 京都
協力: Google


●Google I/O 報告会 中国会場

日時: 2014 年 7 月 19 日(土)、13:00 - 18:00 (受付 12:30 -) 19:00-21:00 懇親会
場所: 岡山県立大学 学部共通棟(南) 8206 室
参加費: 無料
定員: 50 名(先着順)
主催: GDG 中国
協力: Google


●Google I/O 報告会 四国会場

日時: 2014 年 7 月 19 日(土)、13:00 - 18:00 (受付 12:30 -) 19:00-21:00 懇親会
場所: JR 高松駅前 e-とぴあ・かがわ BB スクエア
参加費: 無料
定員: 50 名(先着順)
主催: GDG 四国
協力: Google


●Google I/O 報告会 九州会場

日時: 2014 年 7 月 19 日(土)、13:00 - 18:00 (受付 12:30 -) 18:00-21:00 懇親会
場所: 九州産業大学 情報科学部 http://goo.gl/EOTfV8
参加費: 無料
定員: 100 名(先着順)
主催: GDG 九州
協力: Google


<お申し込み方法>

会場毎にお申し込み方法が異なります。詳しくは以下をご覧ください。

東京(六本木):http://goo.gl/flAeq4 ※定員に達したため、受付を終了しました。
信州会場 :http://goo.gl/2qUeV9
名古屋会場 :http://goo.gl/AkXPoE
京都会場 :http://goo.gl/kmnJuK
中国会場 :http://goo.gl/042p7j
四国会場 :http://goo.gl/AfVb6Q
九州会場 :http://goo.gl/UvAahk

皆様のご参加を心よりお待ちしております。