Google I/O アプリの 2014 年版のソースコードが公開されました。I/O が開催される数週間前に Google Play にリリースされて以来、何十万人ものユーザーにダウンロードされています。このアプリは I/O 参加者にとって役立つのはもちろん、Android アプリ開発のベスト プラクティスを示す実用的な例として参照していただくことも意図して設計されています。
I/O アプリでは多くの Android アプリで利用する様々な機能も利用しています。Fragment、Loader、Service、BroadcastReceiver、アラーム、通知機能、SQLite データベース、ContentProvider、ActionBar、NavigationDrawer などです。また、Google Drive API や Google Cloud Messaging といった、各種 Google 製品やサービスを統合する方法もご覧いただけます。マテリアル デザインや Android L Preview の API、Android Wear のウェアラブル アプリからセッションのフィードバックを送信する機能なども実装されています。
Noto Sans CJK は Thin, Light, DemiLight, Regular, Medium, Bold, Black の7種類のウェイト(太さ)を用意しています。これらのウェイトは従来の Noto ファミリーのフォントや Android の標準フォントである Roboto と組み合わせて使用でき、日本語フォントには珍しい非常に細いウェイトからダイナミックな太字まで、注意深く設定されています。
ご存知のように、漢字は日本独自の文字ではありません。元々は古代中国で生まれた一つの文字であるにもかかわらず、様々な地域の言語文化の中で独自の進化を果たし、現在では、繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、韓国語の中で使われています。そのため、例えば同じ「骨」という文字でも、下に示すように各言語でそれぞれ違ったデザインになってます。Noto Sans CJK はこのような各言語における漢字のバリエーションもサポートしています。
(左から) 簡体字中国語、繁体字中国語、日本語、韓国語、それぞれの言語における「骨」の字
さらに、日本では人名や土地の名称に異体字が使われることがありますが、Noto Sans CJK は Adobe-Japan1-6 グリフ集合に含まれる漢字をカバーしているため、珍しい表記の苗字なども本来の文字で表示できます。
このパートナーシップにあたり、Google は全体のディレクション、要求仕様の策定、各国でのテストリソースや専門家によるアドバイスの提供などを行いました。アドビは、デザインおよびフォント関連の技術、各国用書体を含む定評ある書体デザインの経験、そして大規模な工程の管理とオートメーション技術をもってプロジェクトを推進しました。さらに、プロジェクトの規模によるリソースと各国の書体の専門知識の必要性から、Changzhou SinoType Technology、イワタ、そして Sandoll Communication の 3 社のトップ書体メーカーの協力を得ています。
Noto ファミリーの目的は世界中のすべての言語をサポートすることです。新たに Noto Sans CJK が加わったことで、様々なデバイスを利用するすべての方に美しいタイポグラフィをお届けするというミッションを、さらに一歩、大きく進めることができました。Noto フォントのウェブサイトからダウンロードしてぜひご利用ください。
これからは、Android Wear とそこで動くアプリによって、腕時計を見る感覚で、必要な情報をひと目で素早く確認できるようになります。語りかけて何かを調べる、次の予定を確認する、メッセージを送る、といった作業が、手元で気軽に行えます。基調講演では、LG G Watch と Samsung Gear Live という 2 つの製品を発表しました。どちらも Google Play で注文できます。数カ月のうちには、モトローラの Moto 360 も発売されます。(※日本での発売は未定)
基調講演で発表した Android Auto では、自分のスマートフォンを車に接続するだけで、Google マップのナビ機能や、シンプルな操作の音声検索、Google Now での予定確認などを便利に利用できます。操作は車の操作パネルで行うため、携帯をいじるよりもはるかに安全です。
Chromecast
日本でも先日販売開始した Chromecast の使い勝手をさらに向上させ、新しい機能やアップデートの予定を公表しました。主な新機能として、同じ Wi-Fi ネットワークにつながっていなくても自分の TV に他の人がキャストできる機能や、写真やアート作品などでホーム画面をカスタマイズできる機能、Android 搭載の携帯やタブレットの画面上のコンテンツをそのまま直接 TV にキャストできる機能などがあります。
Android TV
同じく基調講演で発表した Android TV は、お気に入りの Android アプリやゲームを大画面で楽しむことができる製品です。セットトップボックス経由、あるいは TV の一部として、TV の中に Android がダイレクトに組み込まれます。放送中の TV 番組をはじめ、Google Play 上の映画や、YouTube の音楽ビデオを音声で検索することができます。また、ゲームパッドを使ってゲームをプレイすることも可能です。
今年の Google I/O に参加した Google Developers Expert や GDG Organizer をはじめ、多くの開発者の皆さんが日本各地に集まり、Andorid Wear, Material Design, Google Cloud Platform などのセッションの解説やイベントの様子、そこで得られたさまざまな情報をまとめて報告するというイベントになります。