• Next Big Sound は YouTube をはじめ、さまざまなソーシャル サービスの指標をトラッキングして、音楽業界向けに独自の分析と洞察を提供しています。Next Big Sound が提供する情報のおかげで、レコード レーベル、アーティスト、バンドのプロモーション戦略からツアー先の決定まで、あらゆる面でより的確な意思決定が可能になりました。
  • vidIQ は、世界的なブランドが再生回数やチャンネル登録者を着実に増やすための視聴者獲得アプリケーション スイートです。クロスプラットフォームのソーシャル解析、高度なコメント管理、SEO ツール、ソーシャル シンジケーション、影響力の大きいユーザーの特定といった機能を備えています。

Wizdeo

Vidyard

  • Wizdeo’s WizTracker は、開設したばかりの YouTube チャンネル向けに、クロスプロモーションと動画の比較に役立つ詳細な分析を提供しています。再生回数、チャンネル登録者のエンゲージメント、トラフィック ソース、ユーザー層などに関する詳細な分析データを利用できます。
  • Vidyard は動画マーケティング プラットフォームです。高度な分析機能、組み込みのマーケティング ツール、主要なマーケティング自動化プラットフォームとの統合により、動画コンテンツのマーケティングを強力に支援します。

FullScreen

  • Fullscreen は、コンテンツ クリエイターやブランドと協力し、YouTube チャンネルのグローバル ネットワークを構築しています。YouTube Analytics API を内部のビジネス インテリジェンス ツールとして使用し、エンドツーエンドの YouTube のツールを提供しています。
さらに詳しい情報
YouTube Analytics API のドキュメントに加え、初めての方に有益な動画を再生リストにまとめてあります。ぜひご覧ください。



たくさんのチャンネルの統計情報を、定期的にエクスポートしてデータ ウェアハウスにするというニーズもあるでしょう。このようなニーズに対応するため、今年後半には YouTube Analytics API のスケジュール レポート機能をリリースする予定です。どうぞご期待ください。

YouTube API の最新情報は、YouTube for Developers チャンネルと Google+ の YouTubeDev で提供しています。ぜひチャンネル登録やフォローをしてみてください。

今後とも YouTube をよろしくお願いいたします。
-- Ted HamiltonChristoph Schwab-Ganser とYouTube Analytics API チーム



Mobile Backend Starter は、Google が提供する PaaS(Platform as a Service)である Google App Engine 上で動作するモバイル アプリ用バックエンドを、クリックひとつでアップロードできます。手間をかけてサーバー環境をセットアップしたりサーバー側プログラムをコーディングしたりといった作業は一切不要。以下の豊富なバックエンド機能を Android 向けアプリから直接利用できます。


  • Datastore によるデータ保存と検索
    • Google の他の主要サービスと同じレベルのきわめて高いスケーラビリティと可用性を備えるデータ ストア、App Engine Datastore に対して、Android 向けアプリから直接データの保存や検索が可能です。もしあなたのアプリが大ヒットして膨大な量のデータやアクセスが集中したとしても難なくさばけます。また、すべてのデータは常に複数のデータ センターにコピーされ、もしもの障害時にもサービスが停止したりデータが失われる可能性はわずかです。
  • Android 向けアプリへのプッシュ通知と Pub/Sub メッセージング
    • Google Cloud Messaging を利用したプッシュ通知をサポートしており、Android デバイス間での 1:1 や 1:n のメッセージングやブロードキャスト配信を簡単に実装できます。ソーシャル アプリや掲示板、チャット、ゲーム、グループ コラボレーション等のアプリを容易に実現できます。
  • Continuous Query によるリアクティブなユーザー エクスペリエンス
    • Continuous Query、すなわちデータの更新を常時監視して変化を検知し、クエリを自動再実行するメカニズムをサポートします。例えば、掲示板アプリにおいて書き込み内容を取得するクエリを実行すると、掲示板に誰かが書き込むたびに同じクエリが自動的に再実行され、数秒のうちにユーザー インタフェースが更新されます。もうユーザーに「リロード」ボタンを何度も押させたりポーリングを行う必要はありません。この機能の実装には App Engine の Prospective Search API が利用されています。
  • Google アカウント認証とアクセス制御
    • Android デバイスで使用されている Google アカウント情報が自動的にバックエンド側に渡され、個々のデータにアクセスしたユーザー ID の取得やアクセス制御などのセキュリティ機能がごく簡単に利用できます。
  • 無償で始められて運用管理も楽ちん
  • オープン ソースで公開、バックエンドの機能拡張も容易
    • すべてのソース コードがオープン ソースとして GitHub リポジトリで公開されており、必要に応じてバックエンド側のコードやロジックを追加・変更して App Engine 上にアップロードして運用できます。

Mobile Backend Starter を使ってみよう

Mobile Backend Starter の使い方は簡単です。以下では、Mobile Backend Starter を使いはじめるまでのステップを簡単に紹介します。なお、手順の詳細については Getting Started ドキュメントを参照してください。

まずは http://cloud.google.com/console を開き、CREATE PROJECT ボタンをクリックして 新しいプロジェクトを作成します。つづいて、画面上に表示されるサンプルコードから Mobile Backend App を選択して Deploy ボタンをクリックすると、Mobile Backend が App Engine にアップロードされます。





次に Setting ボタンをクリックし、認証設定を Open にセットして保存します。



これでバックエンドが Android 向けアプリからアクセス可能になりました。最後に、ひな形となる Android クライアントをダウンロードし、Eclipse で開きます。Consts.java というファイル上の PROJECT_ID に作成したプロジェクト ID を記入します。



この Android クライアントに含まれるサンプルである Guestbook アプリを起動すると、バックエンドとアクセスできていることを確認できます。



Mobile Backend Starter のドキュメント ページでは、さらに Google Cloud Messaging を利用した Continuous Query や、Google アカウントによる認証処理やユーザー情報取得をテストする手順が記載されていますので合わせてご覧ください。

Mobile Backend Starter のプログラミング

Eclipse 上で Guestbook アプリのソース コードを眺めれば、Mobile Backend Starter のプログラミングがいかに簡単か解るはずです。例えば Guestbook アプリでは、以下のような数行のコードでゲストブックに新しいメッセージを追加しています。サーバー側コードの記述や事前のテーブル定義が不要なだけでなく、Android 開発につきものの AsyncTask の記述(非同期ネットワーク通信)、AccountPicker(Google アカウントの選択)まわりの記述、サーバー側のユーザー認証まわりのコーディングなどをすべて省略できます。
CloudEntity newPost = new CloudEntity("Guestbook");
newPost.put("message", <...the entered text...>);
getCloudBackend().insert(newPost, null);

また以下のコードでは、Guestbook テーブルに対して Continuous Query を実行しています。Continuous Query とは、サーバー側に保存されたデータの変化を捉えてクエリを継続的に実行する新しいメカニズムです。
CloudQuery cq = new CloudQuery("Guestbook");
cq.setScope(Scope.FUTURE_AND_PAST);
List<CloudEntity> results = cloudBackendAsync.list(cq, handler);

ここで、Scope.FUTURE_AND_PAST とは過去と未来の両方のデータに対して検索を行うという意味の指定です。具体的には、ゲストブックの過去の書き込み内容を検索するだけでなく、新しい書き込みがあるたびに瞬時に検索が再実行され、イベント ハンドラが呼び出されてユーザー インタフェースが更新されます。ユーザーにリロードボタンを何度も押させたりポーリングしたりしなくてもつねに最新の情報を表示でき、かつネットワークアクセスの回数を大幅に減らしてバッテリー消費を低く抑えられます。本来、こうしたサーバー プッシュ機能を利用するには Google Cloud Messaging のプログラミングが必要となりますが、Continuous Query を使えば一行の Scope 指定だけでサーバー プッシュ機能を利用できます。

いかがでしょうか。Mobile Backend Starter ではほんのわずかな作業でモバイル アプリ用のバックエンド環境を準備でき、かつ簡単な Android プログラミングだけでインタラクティブ性の高い豊富なバックエンド機能をすぐに利用できることが理解いただけたかと思います。なお、近日中には詳細なプログラミング マニュアルも公開される予定です。Mobile Backend Starter についてのご質問や、こう使ったよ、といったレポートなどありましたら、Stack Overflow の Cloud Endpoints フォーラムにぜひご投稿ください(ただし残念ながら英語のみとなります)。


【分科会より】
各技術分野で行われている分科会では、Google I/O での公開された技術や情報の交換が行われました。詳細は Google I/O 報告会のスライドにまとめられています。以下のスライドをご参照ください。

- Android 関連の情報 [http://goo.gl/8b6Rj]
- Chrome/HTML5 関連の情報 [http://goo.gl/7rHM6]
- Cloud 関連の情報 [http://goo.gl/zmMKg]
- Geo/Google+/Go 言語/YouTube 関連の情報 [http://goo.gl/yF9hF]

次回の API Expert ミーティングは 2013 年 6 月後半に開催を予定しています。