この記事は Solutions Engineer, Google Maps Platform の Sarthak Ganguly と Solutions Engineer, Google Maps Platform の Ken Nevarez による Google Cloud Blog の記事 "Introducing the Google Maps Platform Architecture Center" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

このたび Google は、Google Maps Platform のアーキテクチャ センターのサービスを開始いたしました。アーキテクチャ センターは、位置情報ベースのアプリケーションの設計や、Google Maps Platform の自社のプロダクトやインフラストラクチャへの統合を推進するプロダクト マネージャー、アーキテクト、テクニカル リード向けにリソースを一元管理するものです。

Google には、Google Maps Platform と他の技術を組み合わせて、目的とするものを説明し、表現するコンテンツのニーズが高まっている、というお客様の声が寄せられていました。これは、複数の Google Maps Platform の技術を組み合わせることで、ビジネスのユースケースの要件を満たすこと、あるいは、Google Cloud およびサードパーティの技術とフレームワークを統合することを意味しています。

アーキテクチャ センターのコンテンツは、Google Maps Platform を使用して実際のビジネスの課題を解決することにより、お客様に価値を提供することを目的としています。特にビジネス ユースケースと、それらのユースケースをさまざまな技術や技法を使用して迅速かつ効率的に実現する方法に重点を置いています。アーキテクチャ センターの活用によって次のことが可能になります。

  • 革新的なアプリケーションの構築において Google Maps Platform がどのように使用されているか実例を知る。
  • 位置情報ベースの一般的なアプリケーション パターンのリファレンス アーキテクチャを確認する。
  • 位置情報ベースのアプリケーションの設計と開発のベストプラクティスについて学ぶ。
  • 位置情報ベースのアプリケーションの計画、実装、テストのサポートを得る。

今回リリースするリファレンス アーキテクチャの好例を「データドリブンのスタイル設定で、リアルタイムでデータを表示」で見ることができます。

データドリブンのスタイル設定を使用して、ニューヨーク市のタクシー数を郵便番号区域別(シミュレーション、時間経過)に可視化


このユースケースのガイドでは、Google 境界線の動的なデータドリブンのスタイル設定Maps JavaScript API を使用して実装する理由と方法について説明しています。この API はさまざまな業界や分野のさまざまなユースケースで役立ちます。

新しいアーキテクチャ センターは、位置情報ベースのアプリケーションを構築しようと考えている人にとって価値のあるリソースです。詳細については、アーキテクチャ センターをご覧ください。

リリースにあたり、次のコンテンツを公開します。

航空写真で顧客を引きつける

高度なマーカーと Firebase を使用してリアルタイムで顧客にアプローチ

A/B テストを使用して住所確認の影響を測定する

e コマース購入手続きでの住所確認

航空写真での住所入力の精度を向上させる

アーキテクチャ センターがお客様のお役に立てば幸いです。フィードバックなどがございましたら、アーキテクチャ センターのフィードバック ボタンからお気軽にお寄せください。

Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。 


Reviewed by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer 


この記事は Software Engineer, Maps JavaScript API の Aleh Medzviadziuk による Google Cloud Blog の記事 "2023 Accessibility updates in the Maps JavaScript API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

5 月 18 日のグローバル アクセシビリティ アウェアネス デーにちなみ、Maps JavaScript API のユーザー補助機能の改善に向けた この 1 年間の取り組みについてお知らせいたします。

この 1 年間は、ストリートビュー レンダリング サービスの根本的な改善に絞り、「タブ」の順序、キーボードとスクリーン リーダーのインタラクティブな機能、ユーザー補助ラベルの追加、ストリートビューの各種コントロールのカラー コントラストの強調といった部分に取り組んできました。これらの改善により、目の不自由な方に加え、スクリーン リーダーやキーボード ナビゲーションを使うすべての方に、よりインクルーシブなマップをご利用いただけるようになっています。この記事では、今回実現した改善点の詳細をいくつかご紹介します。

タブの順序は左から右、上から下であり、スペースバーと Enter キーでボタンをアクティブにして選択できるうえ、色のコントラストが上がって視認性が増しています。


ストリートビューの改善点

デフォルトのストリートビュー パノラマの動作に新たに改良を加えました。ストリートビュー パノラマを開いたときに、フォーカスが自動的にセットされるようになりました。パノラマを閉じるには、単に Esc キーを押すだけです。デベロッパーは、ストリートビューが表示されたときのフォーカスをプログラムで設定できます。

const streetView = new google.maps.StreetViewPanorama(container, {position});

streetView.addListener('visible_changed', () => {

 if (streetView.getVisible()) {

   streetView.focus();

 }

});

デフォルトのストリートビュー パノラマを開くと、そこにフォーカスが自動的にセットされます。パノラマは、Esc キーを押すと閉じます。


ドラッグ&ドロップのユーザー補助機能

さらに、マップで最もよく使われる UI コンポーネントの 1 つであるマーカーも、引き続き改良を重ねています。たとえば、ドラッグ可能な設定を有効にすると、キーボードまたはマウスを使用してマーカーをドラッグすることができます(この機能は高度なマーカーでのみ利用可能です)。また、単一ポインタ操作では、ドラッグ可能なマーカーを長押しして(これでドラッグ操作が有効になる)マップ上の任意の場所をクリックすると、マーカーをドロップできます。ドラッグ操作は、Esc キーを押すか、単にタブでフォーカスを移動することで、いつでも解除できます。さらに、マーカーのドラッグ時にマップを継続的にズームして、マーカーのドロップ位置を正確に指定できるようになりました。この場合のズームは、マウスホイールか、キーボードの + キーと - キーを使用して操作できます。

const marker = new google.maps.marker.AdvancedMarkerElement({

 map,

 position,

 gmpDraggable: true,

 title: 'Draggable marker'

});

キーボードの矢印キーを使用してドラッグ、+ キーと - キーを使用してズーム操作、Esc キーを使用してドラッグ解除、Enter キーを使用してマーカーのドロップができます。


キーボード ショートカットについて

最後に紹介するのは、キーボード ショートカット ダイアログに表示される追加ヘルプ機能です。傾斜と回転の操作をベクターマップに対して有効にすると、それに対応するキーボード ショートカットがダイアログに表示されます。また、スクリーン リーダー用にキーボード ショートカットの説明が追加されたため、マップやストリートビュー上でフォーカスがセットされているときに、スクリーン リーダーによる説明の読み上げが可能になりました。

傾斜と回転のキーボード ショートカットがキーボード ショートカット ダイアログに表示されます。マップ上でフォーカスがセットされると、該当するキーボード ショートカットがスクリーン リーダーによって読み上げられます。


ユーザー補助機能の改善にご協力ください

新たに改善した機能をお試しいただき、今回の変更に関するフィードバックの提供新しいバグの報告にご協力いただけますと幸いです。それらを参考にして、最も影響が大きい領域に優先して対応してまいります。皆様のウェブサイトに影響する既存のバグに [+1] で投票するか、新しいバグレポートを提出してください。

ユーザー補助機能は、さまざまなユーザーやコミュニティに多様な影響を与える複雑なトピックです。お客様のフィードバックは、Google Maps Platform の機能を誰でも利用できるようにする取り組みの指針として活用されます。Maps JavaScript API と Maps Embed API のユーザー補助機能や改善点の最新情報もご確認ください

次のステップ

ウェブでは毎日、世界中の何百万人ものユーザーが Maps JavaScript API によって提供される Google マップを利用しています。Google の目標は、誰にとっても役立つマップを作成するために必要なツールをデベロッパーに提供することです。

Google Maps Platform チームは、Maps JavaScript API のユーザー補助機能を引き続き向上させていく方針で、まだまだできることがあると認識しております。Maps JavaScript API の更新状況は、リリースノート ページでご確認いただけます。

Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。

Reviewed by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer 


この記事は Product Manager, Google Maps Platform の Danbi Lee による Google Cloud Blog の記事 "Create immersive 3D map experiences with Photorealistic 3D Tiles" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

編集者注 : この投稿は、Google の年次デベロッパー カンファレンスでの Google Maps Platform に関する最新ニュースをお伝えする、Google I/O 2023 シリーズの一部です。臨場感あふれるエクスペリエンスを提供する Google の新しいプロダクトの詳細は、I/O セッションをご覧ください。

このたび、Map Tiles API 経由でご利用いただける Photorealistic 3D Tiles の試験運用版をリリースしました。この新しい地理データ プロダクトには Google Earth と同じ 3D 地図ソースが使われており、Google の高解像度 RGB 光学画像をテクスチャに使った、実際の街並みさながらのシームレスな 3D メッシュモデルを実現します。Photorealistic 3D Tiles は街区から街全体までを可視化できるよう特別に設計されており、49 か国、2,500 以上の都市を立体的に表現して、アプリ内に直接 3D 可視化エクスペリエンスを作り出すことができます

Photorealistic 3D Tiles で建物、ランドマーク、地形を表現


3D エクスペリエンスの設計がより簡単に

実世界の 3D モデルを構築するためには多大な労力とリソースが必要です。まず画像を大量にキャプチャし、数週間から数か月かけて画像処理とテクスチャ付き 3D モデルへの結合を行ったうえで、それをホストして可視化エクスペリエンスを実現するというプロセスを辿る必要があります。世の中にある 3D 地理データセットの中でも最も包括的な Photorealistic 3D Tiles を使うことで、もっと簡単に、お好みのレンダラを使って独自のデータをオーバーレイすることができます。3D タイルと 2D 地図の位置を合致させているため、独自のデータや Google Maps Platform のデータを正確に重ねて、可視化したデータをカスタマイズすることが可能です。また、Photorealistic 3D Tiles では、広く導入されている Open Geospatial Consortium(OGC)の 3D タイル規格(Cesium 社作成)を採用しています。このことにより、独自のレンダラや他の互換性のあるレンダラ、可視化用ライブラリ(CesiumJS や deck.gl など)を使って、Google の 3D 地図タイルをレンダリングできるようになっています。


グランドキャニオンを 3D で可視化(CesiumJS のレンダラを使用)

3D コンテキストを利用した大規模なデータセットの可視化

3D タイルの上に他の地理空間データセット(交通量、可視域モデル、陸地の温度など)を表示して、よりリアルにわかりやすく表現することもできます。CARTO 社から提供されているこちらの例をご覧いただくとわかるように、BigQuery の大規模なデータセットを、世界中のより豊富な 3D コンテキストを使用して可視化できるようになっています。

「Google Maps Platform に加わった Photorealistic 3D Tiles は実に刺激的な機能です。優れた 3D データを利用して、ブラウザ上で臨場感あふれる 3D 可視化データを作成できるようになりました。OGC の 3D タイル仕様に準拠しているので、deck.gl や CARTO のエコシステムとの連携もとても簡単です。これで弊社のお客様は、都市や地形を忠実に表現し、LOS やデジタルツインなどのユースケースに対応できるようになります。」

CARTO 創業者・最高戦略責任者、Javier de la Torre 氏

CARTO の 3D タイルのデモの動画


さまざまなユースケースに対応した次世代のエクスペリエンスを作り出す

Photorealistic 3D Tiles を使うことで、世界を 3D 地図でよりリアルに可視化できます。旅行者は、初めて訪れる街でも、2D 地図ではわからない建物の配置やランドマークを確認しながら自信を持って移動できます。また、都市計画を担当する機関は、土地利用の変更案を有権者により効果的に伝えられます。建設会社はカスタマイズ可能な 3D 地図を通じて、開発のステージング計画をより的確に評価できます。そして報道機関は、過去や未来の出来事についての臨場感のある 3D ストーリーテリングで視聴者を再び引き込み、状況を空間的により詳しく理解してもらうことができます。

ゲーム会社は 3D Tiles を使って、ブランドやテーマにふさわしい AR エクスペリエンスを提供するための現実世界のモデルを開発できます。あるいは、Geospatial Creator のようなツールを使って、現実世界の AR エクスペリエンスのアイデアに取り組むことも可能です。Geospatial Creator は ARCore と Google Maps Platform から構築されたツールで、Unity と Adobe Aero Geospatial Pre-release に組み込まれています。好きな場所に Photorealistic 3D Tiles を読み込んで、現実世界に AR オブジェクトを固定することができます。

Unity で Geospatial Creator を使用して、カリフォルニア州マウンテン ビューにある Googleplex に AR の虎を固定


Photorealistic 3D Tiles を使ってみる

Map Tiles API 経由での Photorealistic 3D Tiles のご利用は、試験運用フェーズの間は無料です。詳しくは、ドキュメントデモをご覧ください。また、Map Tiles API をご利用のデベロッパーの皆様に Google Maps Platform の 2D Roadmap、Satellite and Terrain Map Tiles、Street View Tiles を限定でお試しいただけます(JavaScript 以外のアプリケーション向け)。

臨場感あふれる 3D 可視化エクスペリエンスを低レイテンシでより簡単に実現したいデベロッパーの皆様には、Google の新しい Aerial View API を使って映画のような空撮映像をご利用いただけるようになりました。

Photorealistic 3D Tiles と Aerial View を使って臨場感あふれる地図エクスペリエンスを作り出す方法についての詳細は、I/O セッションでご確認いただけます。ぜひこれらの新しい 3D 機能をご活用ください。

Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。


Reviewed by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer 
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この記事は Software Engineer, Google Maps Platform の Andrew Mackowski と Tech Lead, Maps JavaScript API の Chris J. Shull による Google Cloud Blog の記事 "Build maps faster with Web Components" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


このたび、開発者が Google Maps Platform を利用するための新しい方法として、Web Components のプレビュー版を提供いたします。まずは、Google マップの機能と高度なマーカーの機能の Web Components にアクセスいただけるようになりますが、今後より多くの機能を追加していく予定です。さらに、オープンソースの Extended Component Library を立ち上げ、そこでプレイスデータの視覚的な表現など、より高度なコンポーネントを提供します。このライブラリでは、Maps JavaScript API がそのまま提供するものをさらに上回るベスト プラクティス、共通 UI / UX パターン、応答性、ユーザー補助機能がカプセル化されます。

Web Components はよく利用されている W3C 標準であり、開発者が HTML、CSS、JS を再利用可能なカスタムの HTML 要素にカプセル化できます。この再利用可能コンポーネントには、ある場所の評価を表示するような個々の機能から、より複雑なビジネス ロジックまで、さまざまなものがあります。Web Components は、あらゆる JS フレームワークと簡単に相互運用できるため、従来より習得時間が短く、コードがシンプルで、可読性が向上しており、開発者がより迅速に作業しやすくなっています。

Maps JavaScript API の Web Components

開発者は、Maps JavaScript API から直接 Google マップと高度なマーカーの Web Components にアクセスできるので、JavaScript をほとんど、またはまったく使用せずこれらの UI 機能を簡単、迅速に統合できます。Google Maps Platform API キーを取得し(高度なマーカーを使用するには、マップ ID を持つマップも必要です)、ドキュメントをご確認ください

Map コンポーネントは、ウェブページ上に地図を表示し、HTML で Map コンポーネントの内部にマップ関連の追加要素(高度なマーカーなど)を表示できます。また、マップ ID を適用することで、Cloud ベースのマップのスタイル設定を使用してマップのデザインを変更できます。

カリフォルニア州マウンテンビューに赤いマーカーを表示している Google マップ


Maps JavaScript API の Web Components はプレビュー版ですが、Beta チャンネルからお試しいただけます。

<html>

<body>

 <script async

         src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=YOUR_API_KEY&libraries=maps&v=beta&callback=initMap"></script>

 <gmp-map style="height: 500px;"

          center="41.081736,29.009206"

          zoom="10">

 </gmp-map>

 <script>

   function initMap() { console.log('Maps JavaScript API loaded.'); }

 </script>

</body>

</html>

HTML のコードサンプル

高度なマーカーのコンポーネントを使用すると、マップ上にマーカーを表示できます。マーカー ライブラリをスクリプト ローダーに、マップ ID をマップ要素にそれぞれ追加すると、高度なマーカーを使用できるようになります。

<script async

       src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=YOUR_API_KEY&libraries=maps,marker&v=beta&callback=initMap"></script>

<gmp-map style="height: 500px;"

        center="41.081736,29.009206"

        zoom="10"

        map-id="DEMO_MAP_ID">

 <gmp-advanced-marker position="41.081736,29.009206"

                      title="Istanbul"></gmp-advanced-marker>

</gmp-map>

HTML のコードサンプル

オープンソースの Extended Component Library

Google Maps Platform では、優れた地理空間データを提供していますが、そのデータをさまざまなスタイルが適用された UI 要素で表示するには、何行もの複雑なコードが必要になることがあります。Google は、Maps JavaScript API 用の Extended Component Library により、数行の HTML を記述するだけでアクセス、カスタマイズ、作成が可能な Google レベルの構成要素を各開発者に提供することを目指しています。このオープンソース ライブラリは、Maps JavaScript API から利用可能な Web Components を基に構築されたもので、定型文を減らし、ベスト プラクティスと共通 UI / UX パターンをカプセル化し、すぐにモバイルにも対応できます。また、各コンポーネントを簡単にカスタマイズして、自社ブランドのように見せられるグローバル スタイル設定トークンを備えています。スタイル設定、場所の詳細、オートコンプリートなどのためのさまざまコンポーネントも別途用意されています。

Web Components を使用すると、プレイスの美しい視覚表現を素早く作成できます


場所の概要の表示方法

以下の 3 行のコードで、特定の場所に関する詳細を表示できます。

<!-- unpkg.com は Google と提携していません-->

<script async type="module"

       src="https://unpkg.com/@googlemaps/extended-component-library@~0.1">

</script>

<gmpx-api-loader key="YOUR_API_KEY"></gmpx-api-loader>

<gmpx-place-overview place="ChIJVVVVnvlHDW0Rwyod-_ddhAw"></gmpx-place-overview>

HTML のコードサンプル

場所の ID を見つけるには、Place ID Finder デモまたは Places API の Find Place 検索を使用します。

これらのコンポーネントには、優れたカスタマイズ機能と拡張機能が組み込まれています。たとえば、以下のように Place Overview コンポーネントでルートボタンを指定すると、その場所へのルート案内を開始するボタンが生成されます。

<gmpx-place-overview place="ChIJVVVVnvlHDW0Rwyod-_ddhAw"

                    size="medium">

 <gmpx-place-directions-button slot="action">

   ルート

 </gmpx-place-directions-button>

</gmpx-place-overview>

HTML のコードサンプル

使ってみる

Extended Component Library の使用を開始するには、GitHub npm をご確認ください。

今後も、HTML だけで地理空間ウェブ エクスペリエンスを作成するための新しい Web Components をお届けしていきます。Maps JavaScript API の Web Components を使用するための最新情報とその他のサンプルについては、こちらのドキュメントをご覧ください。皆様が Web Components を使用して何を作成されるかを楽しみにしております。

Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。



Reviewed by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer 
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この記事は Engineering Lead, Google Maps Platform の Travis McPhail と Product Manager, Google Maps Platform の Alicia Sullivan による Google Cloud Blog の記事 "The latest on maps customization" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

編集者注 : この投稿は、Google が毎年開催しているデベロッパー カンファレンスでの Google Maps Platform に関する最新のニュースをお伝えする、Google I/O 2023 シリーズの一部です。マップのカスタマイズに関する プロダクトの詳細については、 I/O セッションをご覧ください。

コミュニティから寄せられる要望で多かった機能の 1 つが、より高度なマーカーとスタイル設定の機能です。このたび、Maps JavaScript API 向けに、地理空間データセットのデータドリブンなスタイル設定機能のプレビュー リリースを開始します。この機能により、Google Cloud コンソールにおける地理空間情報データのインポート、保存、管理をサーバーサイドで行えるようになるほか、地理空間情報データをマップ上のポイント、ライン、ポリゴンとして可視化し、スタイル設定することもできます。また、Cloud ベースのマップのスタイル設定に新しく追加された 2 つの機能、行政界情報などの境界線のデータドリブンなスタイル設定高度なマーカーが、Maps JavaScript API で一般提供になりました。

データセットのデータドリブンなスタイル設定で地理空間情報データをインポート、可視化、スタイル設定

これまで、地理空間情報データを可視化するには、クライアント サイドで大規模なデータセットを管理、保存する必要がありました。このため、インフラストラクチャの費用が高くなり、また、データを表示するにあたっては前処理が必要でした。また、カスタム オーバーレイを介して地理空間データセットを追加すると、マップのパフォーマンスが低下し、ユーザーがマップ上で移動やズームをするときにデータの読み込みに遅延が生じます。

データドリブンなスタイル設定をデータセットに使用すると、GeoJSON、CSV、KML 形式の地理空間データを、地図上のポイント、ライン、ポリゴンとして簡単にスタイル設定して可視化できるようになります。この機能により、インタラクティブで情報豊かな視覚的エクスペリエンスの構築が容易になり、より多くのコンテキストをユーザーに提供できます。新しい Maps Datasets API を使用すると、Google Cloud コンソール経由で地理空間データをサーバーサイドにインポート、保存、管理でき、インフラストラクチャ費用の削減に効果的です。加えて、データアクセスの管理や、地理空間データの更新を常時どこからでも行えるようになります。データセットのデータドリブンなスタイル設定について詳しくは、ドキュメントまたはデモをご覧ください。


シアトルの緑地がスタイル設定によってマップ上にポイントとして表示されている


「当社のクライアントはたいてい、大量の地理空間データを管理しなければなりません。その取り扱いは難しく、特別な技術的知識を要します。データセットのデータドリブンなスタイル設定と Maps Datasets API により、このプロセスが簡単になります。クライアントは費用がかさむインフラストラクチャやカスタムコードを使用せずに、複雑な地理空間データを管理、表示、スタイル設定できるようになり、その結果、費用の削減とより良いユーザー エクスペリエンスを実現できます。」

Google Maps Platform パートナー、Ubilabs 共同創設者、Martin Kleppe 氏

 

少ない労力で分析情報を可視化

行政界情報などの境界線のデータドリブンなスタイル設定では、Google マップで使用されているのと同じ行政界情報とポリゴンを使用して地図を作成できます。行政界情報のデータドリブンなスタイル設定のプレビュー リリース以来、この機能を使用して、不動産、旅行、行政機関、医療、教育など、さまざまな業界の幅広いユースケースを実現してきました。行政界情報のデータドリブンなスタイル設定について詳しくは、ドキュメントまたはデモをご覧ください。

不動産業者向けに構築された米国を拠点とするデータ プラットフォームの Realtors Property Resource(RPR)は、データドリブンなスタイル設定を使用して、不動産業者が市場動向を地図上で簡単に可視化できるようにすることで、住宅購入者へのサービス向上を後押ししています。

RPR はデータドリブンなスタイル設定を使用して市場動向をわかりやすく可視化


「REALTORS® は、住宅購入者のために適切な物件を見つけることに尽力しており、市場動向を地図上で明確に把握できることは有益です。データドリブンなスタイル設定により、市場動向の検索と地図上での可視化が容易になり、顧客へより良いサービスを提供できるようになりました。データドリブンなスタイル設定で強化された当社の全国規模の不動産データベースは、最小限の労力で有用な分析情報を生成できます。今後もデータドリブンなスタイル設定の活用を拡大し、地図のさらなる充実を図っていく予定です。」

Realtors Property Resource、プロダクト担当シニア バイス プレジデント、Janine Sieja 氏

 

カスタマイズされたマーカーを簡単に作成

高度なマーカーを使用すると、カスタマイズされた高性能なマーカーを簡単に作成できます。プレビュー版のリリース以来、さまざまな業界のお客様が高度なマーカーを使用して、ブランドの紹介や重要な物流情報の表示など、カスタマイズされたエクスペリエンスを創出しています。高度なマーカーについて詳しくは、ドキュメントデモをご覧ください。


Rocket Entertainment

Rocket Entertainment は、エルトン ジョンの最後の北米ツアーを記念し、臨場感あふれる L.A. のマップ エクスペリエンスを作成しました。これに、高度なマーカーと新しい Aerial View API が使用されています。


高度なマーカーを使用したエルトン ジョンの L.A. マップ エクスペリエンス

 

「私たちは、エルトンがロサンゼルスとのつながりをファンと分かち合えるような、没入感のあるエクスペリエンスを構築したいと考えました。Google Maps Platform を使用することで、ベースマップのスタイル設定、高度なマーカーの追加、WebGL を利用した地図機能などを実現し、L.A. に用意しているさまざまなエクスペリエンスのビジュアル デザインと地図を完全に一致させることができました。エルトンのファンに気に入ってもらえると確信しています。」

Rocket Entertainment、デジタル責任者、Rory Newton Dunn 氏

 

Fr8app

Fr8app は、国際陸路輸送を簡素化するクラウドベースのマーケットプレイスで、トラック輸送パートナーに関する重要な情報を表示するために高度なマーカーを使用しています。

Fr8app は高度なマーカーを使用してトラック輸送パートナーに関する重要な情報を表示

 

「Google Maps Platform は、その使いやすさと信頼性から、Fr8app の地理空間プロバイダとして群を抜いた存在でした。当社では、トラック輸送パートナーに関する重要な情報を表示するために高度なマーカーを、大量のデータを管理するためにマーカー クラスタリングを使用しています。これまでのマッピング ソリューションでは、カスタマイズやデータ マネジメントが課題でした。高度なマーカーの導入によってユーザー エクスペリエンスを改善し、ワークフローを合理化することができ、結果としてエンゲージメントを高めることに成功しました。」

Fr8Tech、IT 担当ディレクター、Alvaro Garrido 氏

 

データドリブンなスタイル設定と高度なマーカーを使ってみる

データドリブンなスタイル設定と高度なマーカーは、Maps JavaScript API 向けの Dynamic Maps に含まれる Cloud ベースのマップのスタイル設定に追加された新機能です。これらの新機能を使用してカスタマイズされた地図可視化エクスペリエンスを作成する方法について、詳しくは I/O セッションをご視聴ください。

外出先でのユースケースに対応するため、高度なマーカーとデータドリブンなスタイル設定を Android と iOS のネイティブ アプリに拡張する予定ですので、引き続きご注目ください。この機能により開かれるマップスタイル設定の新たな可能性に期待したいと思います。


Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。


Reviewed by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer 
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この記事は Product Manager, Google Maps Platform の Matt Brightman による Google Cloud Blog の記事 "Create immersive cinematic video experiences with Aerial View API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

編集者注 : この投稿は、Google が毎年開催しているデベロッパー カンファレンスでの Google Maps Platform に関する最新のニュースをお伝えする、Google I/O 2023 シリーズの一部です。臨場感あふれるエクスペリエンスを提供する Google の新しいサービスについて詳しくは、I/O セッションをご覧ください。

この記事では、Aerial View API のプレビュー リリースについてお知らせします。この API を使用すると、地図上の特定の場所を捉えた、Google Earth で使用されているのと同じ 3D 地図ソースで構築された映画のような動画にプログラム経由でアクセスできます。Aerial View を使用すると、デベロッパーはホテル、観光スポット、ショップなどの場所を簡単に目立たせることができるので、人々が場所に関する十分な情報に基づいてバーチャルに意思決定をするのに役立ちます。


ロサンゼルスのドジャー スタジアムからシカゴのアドラー プラネタリウムまで、全米各地の構造物を俯瞰で表現

臨場感のあるユーザー エクスペリエンスを作成

Aerial View の動画では、近隣地域レベルで上から見下ろした様子が Google の衛星画像を使い 3 次元的に提供されるので、ユーザーは実際にそこを訪れているような感覚で周辺地域を把握できます。Aerial View の動画を使用した新しい魅力的な方法で場所を表示することにより、ユーザーの興味を引き、好奇心を刺激することができます。空からの圧巻の景色を捉えることで、スケール感や遠近感を演出できます。また、その場所についてもっと知りたい、その地域について調べたい、世界をもっと探検したいなど、ユーザーの行動を喚起することにも繋がります。

簡単にスケールし、市場投入までの時間を短縮

カメラ搭載のドローンで撮影した空撮映像を手動で作成、管理するには、時間も費用もかかります。Aerial View では、高解像度の映画のような動画をプログラムにより API ベースで作成することができるので、企業は YouTube 動画を埋め込むのと同じように、それらの動画を自社のウェブサイトやアプリケーションに簡単に埋め込むことができます。処理、保存、配信といった面倒な作業はすべて API が行います。

Rent. は Aerial View を使用してユーザー エクスペリエンスを簡素化

新しいマンション探しは楽しい反面、困難で負担のかかるプロセスでもあります。賃貸の場合、入居日までに実際にその場所に行くことができず、近隣の様子をイメージできない方も多いでしょう。Rent. では、Aerial View の動画で物件を紹介することで、周辺の環境や近隣の状況をよりわかりやすく伝えています。また、空撮映像を含めることで、不動産のエージェントやオーナーが独自に費用のかかるドローン撮影を実施して物件を紹介する必要性も低減します。

「Rent. が新しく追加した俯瞰機能により、借りる側は候補となる物件をまったく新しい視点からはっきりと確認できるようになりました。このような臨場感のあるツールは大きな効果を発揮します。借りる側は優れたエクスペリエンスを通して、十分な情報を得たうえで自信をもって次の住まいを選ぶことができるようになります。」

Rent.、最高製品責任者 Nishant Phadnis 氏


Rent. は Aerial View を使用して物件の詳細な周辺情報を消費者に提供

Aerial View を使ってみる

Cloud コンソールにアクセスして、Aerial View の使用を開始し、映画のような 3D 動画をアプリケーションに組み込みましょう。現時点では米国の住所に対応しており、今後さらに多くの国に対応する予定です。

よりカスタマイズ性の高いインタラクティブで臨場感のあるエクスペリエンスを求める場合や、より広い地域をカバーしたい場合は、Photorealistic 3D Tiles をご覧ください。Photorealistic 3D Tiles と Aerial View を使用して臨場感のある地図可視化エクスペリエンスを作成する方法について詳しくは、I/O セッションをご覧ください。ぜひこれらの新しい 3D 機能をご活用ください。

Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。


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この記事は Product Management の Mohit Moondra による Google Cloud Blog の記事 "Routes API is now generally available" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

昨年 9 月、Google は Routes API のプレビュー リリースを発表いたしました。Routes API は、Directions API と Distance Matrix API の拡張 API で、より有益で柔軟なルートをユーザーに提供することができます。

このたび、Routes API の一般提供を開始しました。Routes API は、Directions API と Distance Matrix API の基本機能に基づいて構築され、たとえば、リアルタイムの交通量を包括的に反映する最新のルート選択や、複数の出発地と目的地を組み合わせた距離行列から計算される到着予定時刻の提供など、ビジネスにおいて重要な役割を果たしています。さらに、従来より有益で柔軟なルートを提供し、到着予想時刻の精度を向上させるために、次のような高度な新機能も備えています。 

二輪車(オートバイ)用ートと通行料金データの表示例

 

「当社では、ルート検索や距離および移動時間の計算機能を使って、お客様の多様なニーズに応えています。Routes API によって、お客様の要望にきめ細かく応えられるようになっただけでなく、実装もさらに簡単になりました。たとえば、ポリライン機能の改善により、ズームレベルを高くしたときでも高解像度のポリラインを維持したいと考えるお客様のニーズに応えられるようになりました。また、Compute Route Matrix で返される要素の総数が増えたことにより、幅広いユースケースに対応することが可能になっています。」

Google Cloud パートナー、株式会社ゴーガ 代表取締役 今関 雄人氏


Routes API の一般提供の開始後も、既存の Directions APIDistance Matrix API にも引き続きアクセスできますが、Routes API には Compute Routes や Compute Route Matrix をはじめとする新機能が追加されており、パフォーマンスも強化されています。

まずは、ウェブページドキュメント移行ガイドをご覧ください。実際にお試しいただく場合や、詳細を確認したい場合は、ライブデモをご覧ください。

Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。


Posted by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer 

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