新しい Mobile Vision API がいよいよリリースされました。Mobile Vision には 2 つのコンポーネントがあります。
Face API は、開発者が画像やビデオから人間の顔を検出することを可能にします。この API は Android FaceDetector.Face API よりも高速かつ精度が高く、より多くの情報を提供します。あらゆる方向で顔を検出でき、開発者が目、鼻、口などの目標物を検出して、笑っている顔や目が開いている顔を識別することができます。アプリケーションには写真、ゲーム、ハンズフリーのユーザー インターフェースが含まれています。
Barcode API を使うと、アプリが、デバイス上のバーコードをあらゆる方向からリアルタイムに認識できるようになります。幅広いバーコードがサポートされ、複数のバーコードを同時に検出できます。詳細については、Mobile Vision のドキュメントを参照してください。
現在、映画のエンティティに対するレビューが公開されていますが、今年中にこの機能を TV 番組や書籍などにも展開する予定です。これらの媒体について長めのフォーマットでレビューを提供するパブリッシャーは、レビューからスニペットを選択し、schema.org マークアップを Web ページに追加することによって、レビューを提供開始することができます。このプロセスは、 レビュー マークアップの指示で詳しく説明されていますが、パブリッシャーが示したいスニペット、レビューに関連付けられた URL、レビューしたアイテムに関するその他のメタデータを Google に報告できるようにして、Google が適切なエンティティとレビューの組み合わせを表示できるようにします。
Google は、JSON+LD データ形式などさまざまなマークアップ形式を理解することができ、レビューに関する構造化されたデータをこれまで以上に簡単に Web ページに組み込むことができます。さあ、 ここから始めましょう。
以上は、Apps Script とFirebase を使用して実現可能な機能のほんの数例に過ぎません。お気軽に自分で試したり、Yet Another Mail Merge をインストールして、実際の例を確認してください。また、FirebaseApp と呼ばれる公開 Apps Script ライブラリがあり、これらは Firebase の使用を開始する際に役立ちます。その他の標準 Apps Script ライブラリと同様に使用してください。
たとえば、次の特定のパラメータを使用して、Firebase からデータを簡単にフェッチできます。
function getFrenchContacts() {
var firebaseUrl = "https://script-examples.firebaseio.com/";
var base = FirebaseApp.getDatabaseByUrl(firebaseUrl);
var queryParameters = {orderBy:"country", equalTo: "France"};
var data = base.getData("", queryParameters);
for(var i in data) {
Logger.log(data[i].firstName + ' ' + data[i].lastName
+ ' - ' + data[i].country);
}
}
Google Apps Script を使用して独自のアドオンを構築してみてください。さらに詳しく知りたい場合は、ドキュメント(developers.google.com/apps-script)を参照、またQuickstart プロジェクトをお試しください。皆さまのアドオンのお役に立てれば幸いです。
先日発表されたオープン Bluetooth Low Energy ビーコン フォーマットである Eddystone を使用した Physical Web により、コンテンツを検索可能にすることが容易になりました。Eddystone では、各種のユースケースのために複数のフレーム タイプがサポートされます。Physical Web は、圧縮された URL を表示するために設計されたビーコン フレーム タイプの Eddystone-URL を使用し、ブロードキャストされるコンテンツを表示します。コンテンツを Physical Web に追加するには、Eddystone-URL をサポートするビーコンを設定して、選択した URL を送信するだけです。
Physical Web を有効にしているユーザーが Today ビューを開くと、Chrome ウィジェットがブロードキャストされた URL をスキャンしてその結果を表示し、ビーコンとの距離を推測してコンテンツをランク付けします。Physical Web によって実現されるユーザー エクスペリエンスをより詳しく知りたい場合は、Google の Cookbook にアクセスし、GitHub のオープン ソース コミュニティに参加してください。
新しい Chrome for iOS は、ユーザーの日々のモバイル エクスペリンスに、Physical Web へのアクセスを追加するための最初の試みといえます。エコシステムの拡充に伴い、 Google は Physical Web を ユーザーの手元に届ける新しい方法を模索し続けます。みなさんの開発した新しいコンテクスチュアル エクスペリエンスに出会える日を楽しみにしています。
BLE ビーコン業界のパートナーと密な協力関係を結び、既存のビーコン テクノロジーに関するニーズや制約について多くを学びました。そしてそれを基に、現実のユースケース、クロスプラットフォームのサポート、およびセキュリティに対応する新しいクラスのビーコンの作成に着手しました。
BLE ビーコンであることの中核はフレーム フォーマットです。つまり、ビーコンが世界に発信する言語です。現在、誰でも使用できる BLE ビーコンの新しいオープンなフォーマットである Eddystone を公開することによって、ビーコン テクノロジーのユースケースの範囲を広げています。Eddystoneは堅牢で拡張可能です。 各種のユースケースのために複数のフレーム タイプをサポートし、新しい機能を簡単に導入できるようにバージョニングをサポートしています。またクロスプラットフォームであり、Android、iOS、または BLE ビーコンをサポートする任意のプラットフォームをサポートできます。さらに、誰もが使用し改善に貢献できるように、オープンソースの Apache v2.0 ライセンスで GitHub から入手できます。
ビーコンはパブリックな信号である識別子を介して近くの Bluetooth Smart デバイスが検出できるように設計されています。つまり、プライバシーとセキュリティの確保が非常に重要であり、このためEphemeral Identifier(EID)と呼ばれる機能が組み込まれました。これは、頻繁に変更されて、認証されたクライアントのみがデコード可能です。EID を使用すると、飛行機を降りた後に手荷物を見つけたり、紛失した鍵を見つけたりということが安全にできるようになります。この設計の技術仕様はまもなく公開予定です。
開発者のための Eddystone: アプリにより適したコンテキスト
Eddystone は開発者に 2 つの重要な利点を提供します。より意味のあるコンテキストと正確な場所です。これらをサポートするために 2 つの新しい API が導入されています。Android と iOS 用の Nearby API を使用すると、アプリが近くにあるデバイスやビーコン(特定のバス停、美術館の特定の展示など)を容易に特定、通信を開始でき、より適切なコンテキストを提供します。Proximity Beacon API を使用すると、開発者は意味を持つ場所(つまり、緯度/経度に関連付けられている場所)とクラウドに格納されている関連するデータをビーコンに関連付けることができます。この API は既存の位置情報 API(次のバージョンの Places API など)で使用することもできます。
ビジネスが、ビーコンを利用したアプリの検証段階からスタジアムやターミナル駅などへのビーコンの配備に移行すると、ハードウェアの設置およびメンテナンスは容易ではなくなります。正常動作中、故障、紛失、交換などベーコンの状態を管理する必要があります。Eddystone のテレメトリー フレーム(Eddystone-TLM)と Proximity Beacon API の診断エンドポイントの組み合わせで実装されたビーコンを使用すれば、設置者はビーコンのバッテリーの状態および交換の必要性(一般的なロジスティクスの課題)を低コストのビーコン ハードウェアで監視できます。
Google 製品のための Eddystone: 新しく、より優れたユーザー エクスペリエンス
Google 自体の製品およびサービスもビーコンによる機能向上が図られています。Google マップは、今年初めにポートランドでビーコンベースの交通情報通知を導入しました。これにより、利用者は特定の駅のリアルタイムの時刻表により速くアクセスできるようになりました。まもなく、Google Now でもこのコンテキスト情報を使用して、もっとも関連のあるカードを優先させる(レストランにいるときにメニューの内容を表示するなど)こともできるようになります。
モバイル端末アプリを使用できない場合でもビーコンが機能を発揮できるよう、Physical Web プロジェクトでは URL をブロードキャストするEddystone ビーコンを使用します。これにより、ユーザーは周辺のものとやり取りができるようになります。
独自の製品やサービスで使用するために Eddystone を選択した場合でも、Places API、Nearby API などの広範な Google ソリューションの一部として使用するために Eddystone を選択した場合でも、ビーコンはアプリのユーザー エクスペリエンスを向上するための重要な方法です。アプリの開発者とビーコンのメーカーのエコシステムは、これらのテクノロジーを推進するために重要であり、最高のアイデアは 1 つの会社のみからは生まれません。ぜひ我々のパートナーから Eddystone 対応のビーコンを購入し、構築を始めてみてください。
アプリで既に Place Picker を使用している場合、この統合は無料です! また、Place Picker を実行するために ACCESS_FINE_LOCATION が既に要求されているため、ユーザーがさらにパーミッションを要求されることはありません。Place Picker ではビーコンをリッスンするために BLE テクノロジーが使用されます。この変更によって影響を受けるのは、デバイスの Bluetooth を既にオンにしているユーザーに対する場所の推測だけです。これによって Bluetooth がオンになったり、Bluetooth をオフにしているユーザーに、オンにするよう指示することはありません。
ゲームおよび 3D グラフィック アプリケーションの開発者がぶつかる大きな壁。それは、1 秒にも満たないごく短い時間に、どれだけ複雑なシーンを描画できるかということです。グラフィック開発では、レンダリングにおける GPU の効率的なデータ利用を実現するため、ほとんどの作業をデータの編成に費やします。一部のグラフィック プロセッサーのドライバーは実際に処理する前にそのすべてのデータを再編成することがあるため、どんなに慎重な開発者でも予期しえないボトルネックに直面することがあります。これらのドライバーを制御するために使用される API もマルチスレッドで使用するために設計されておらず、並列であればより効率的に実行できる呼び出しについて、ロックを同期する必要がでてきます。これらのすべてが CPU のオーバーヘッドとなり、本来ならばシーンの描画に費やしたい時間と能力がここで消費されてしまいます。
オーバーヘッド削減と、開発者の制御強化
CPU オーバーヘッドのいくつかの原因に対処して、開発者がレンダリングをより直接的に制御できるようにするために、新しい 3D レンダリング API である Vulkan™ を Android に導入するための作業が行われてきました。OpenGL™ ES と同様に、Vulkan は Khronos によって管理されている 3D グラフィックおよびレンダリングのオープン スタンダードです。Vulkan は、ドライバーの CPU オーバーヘッドを最小化するため、およびアプリケーションが GPU の動作をより直接的に制御できるように、設計されています。また、Vulkan は、複数のスレッドが作業を実行できるようにする(コマンド バッファーの作成を同時に行うなど)ことによって、より優れた並列処理が可能です。
Vulkan を作成、テスト、および出荷するために鋭意作業中ですが、それと同時に OpenGL ES にも貢献してサポートする予定です。これにより開発者は、簡潔な OpenGL ES か、直接的な制御の Vulkan か、用途に応じて適切な API を選択できるようになります。どちらの API を選択した場合でも、開発者が快適に使用できることをお約束します。
Vulkan はまだ開発中ですが、仕様、テスト、およびツールは、準備ができ次第http://www.khronos.org/vulkan にリリースされる予定です。