個人や小規模グループでゲームを開発するデベロッパーの情熱やイノベーションを称えるため、今年 3 年目となる Google Play | Indie Games Festival 2020 を開催しました。例年のようにファイナルイベントを公開対面形式で実施できないため、オンラインでの最終選考会をデベロッパーや、株式会社 Sisilala 安藤様を始めとする業界のさまざまな方からのご協力のもと開催することができました。
多くの取り組みが変更を余儀なくされる中でも、従来のイベントでは実現できなかった Top 20 全作品のプレゼンテーション枠の確保など、オンラインだからこそ実現できることに取り組みました。動画内では、Top 3 に入賞した合同会社リビルドゲームスの「METBOY!」様からイベントに対する感想も頂戴しています。
Google Play | Indie Gaes Festival 2020 の詳細をまとめた動画をご覧ください。
Posted by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems
Google は最新の技術情報やツールを、ウェブサイトやブログ、メール、各種動画、オンラインや対面のイベントで広くデベロッパーの皆さまに提供しています。2020 年はオンラインでの情報発信を強化し、Android 11 Android Developers Japan Blog の開設や、Android 11 Meetups をはじめ、さまざまなイベントをオンライン開催に切り替えました。以前より、サービスの改善と技術力、スキルの向上に Google の最新技術を積極的にご活用頂いている株式会社 LIFULL は、昨年から本年にかけてマテリアル デザインを使ってアプリの UI/UX を刷新しました。大規模な改修の後にも関わらず、ユーザー レビューで高い評価を得るなど、ビジネス面でも良い結果を残すことができました。
株式会社 LIFULL の取り組みをまとめた動画をご覧ください。
Posted by Tamao Imura - Developer Marketing Manager, Platforms and Ecosystems
多くのユーザーが、お気に入りのウェブサイトで使う支払い情報やパスワードを Google アカウントに保存して、簡単にアクセスできるようにしています。しかし最近まで、Chrome でこういった情報にアクセスするのは必ずしも簡単とは限りませんでした。たとえば、(ようやく)ぴったりのホリデーギフトを見つけて購入手続きを始めても、そのデバイスで Chrome の同期をオンにしていない限り、Password Manager に保存したログイン認証情報や、アカウントに追加した支払い方法を使うことはできませんでした。
昨年この点を変更し、Google アカウントの支払い方法に簡単にアクセスできるようにしました。その後も、Chrome から Google アカウントの情報に簡単かつ直感的にアクセスできるようにし、他の機能やユーザーに同じようなログイン体験を提供するための作業を懸命に進めています。そしてうれしいことに、今後の数週間から数か月間で、同期しているかどうかにかかわらず、ログインしているすべてのユーザーが支払いとパスワード管理をシームレスに利用できるようになることをお知らせします。
Android でのログインがさらに便利に
Google アカウントを最大限に活用してもらえるように、まもなく Android 版 Chrome でタップ 1 回でログインできるようになります。この機能は、同期を行っていない場合でも利用できます。Gmail などの Google のサービスにログインする場合は、1 回のタップで認証情報を再入力することなく、デバイスのいずれかの Google アカウントで Chrome にログインできるようになります。デバイスにアカウントを追加せずにログインしたい場合は、単純にダイアログを閉じることもできます。一時的なセッションでブラウジングしたい場合は、メニューからすばやくシークレット モードを開くことができます。
Google アカウントに保存したパスワードにもっと柔軟にアクセスしたいというフィードバックが寄せられています。そこで、今後数か月間で、デバイスを問わず、安全かつ簡単にパスワードにアクセスして管理できるようにします。これは、同期を有効にしているかどうかにかかわらず、Google アカウントにログインするだけで可能になります。アカウントにパスワードを保存してあるサイトでは、そのパスワードを自動入力できます。また、新しくパスワードを保存する場合、Chrome はデバイスと Google アカウントのどちらに保存するかを確認します。アカウントを選択すると、すべてのデバイスからアクセスできるようになります。
この問題は、10 年以上にわたって解決が試みられてきました。しかし、Android に 3D マッピングを活用した補正が搭載されるまでは、大規模な解決策は存在しませんでした。
3D マッピングを活用した補正の仕組み
Google Play サービスの 3D マッピングを活用した補正モジュールには、Google が保持している世界中の 3,850 以上の都市の 3D 建造物モデルのタイルが含まれています。現在、Google Play サービスの 3D マッピングを活用した補正は、歩行者による利用のみをサポートしています。歩きながらデバイスの GPS を使うと、Android の Activity Recognition API が今歩行していることを認識します。さらに、3,850 以上の都市のいずれかにいる場合、その都市の 3D モデルのタイルがダウンロードされ、スマートフォンにキャッシュされます。キャッシュのサイズは約 20 MB で、写真 6 枚程度の大きさです。
Android の 3D マッピングを活用した補正は、米国の Global Positioning System(GPS)に加え、その他の Global Navigation Satellite System(GNSS)の信号にも対応しています。具体的には、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS の信号です。
「ユーザーは、モバイル スマートフォンの位置情報やナビゲーション機能の精度に依存しています。位置情報テクノロジーは、お気に入りのレストランを見つけたり、タイミングよくライドシェア サービスを利用したりする際に非常に重要ですQualcomm Technologies は、Google の 3D マッピングを活用した補正を組み込んだ最新のQualcomm® Location Suite テクノロジーによるユーザー エクスペリエンスの改善で、主導的な役割を果たしています。今回の Google との共同作業は、歩道レベルの精度の位置情報実現に向けた重要なマイルストーンです」
―― Qualcomm Technologies, Inc. プロダクト管理担当副社長、Francesco Grilli 氏
「Broadcom は、BCM47765 二周波 GNSS チップのナビゲーション エンジンに Google の 3D マッピングを活用した補正を組み込みました。二周波の L1 および L5 信号と 3D マッピングを活用した補正を組み合わせることで、アーバン キャニオンでこれまでにない精度を実現できます。L5 と Google の補正を組み合わせれば、都市部での GNSS の活用に革命を起こすことができます」
――Broadcom Inc. エンジニアリング担当シニア ディレクター、Charles Abraham 氏
私たちは 3D マッピングを活用した補正の他にも、位置情報の精度と利便性を向上させる努力を懸命に続けています。Fused Location Provider API(FLP)の最新の改善項目は、以下のとおりです。
デベロッパーは、現在の位置情報を取得する簡単な方法を求めていました。新しい getCurrentLocation() API を使えば、1 回のリクエストで現在の位置情報を取得できます。位置情報の変化を継続的に取りにいくする必要はありません。この新しい API は、必要なときだけ位置情報をリクエストできるようにすることで(また、自動的にタイムアウトしてオープンな位置情報リクエストをクローズすることで)、電池の寿命も改善します。最新の Kotlin サンプルもご覧ください。
"Migrate entirely to HTTPS to continue having cookies sent on same-site requests"—将来のバージョンの Chrome で Cookie がブロックされる予定であることを示す警告。
"Migrate entirely to HTTPS to have cookies sent on same-site requests"—Cookie がブロックされたことを示す警告。
サブリソースの読み込みに関する問題:
"Migrate entirely to HTTPS to continue having cookies sent to same-site subresources" または "Migrate entirely to HTTPS to continue allowing cookies to be set by same-site subresources"—将来のバージョンの Chrome で Cookie がブロックされる予定であることを示す警告。
"Migrate entirely to HTTPS to have cookies sent to same-site subresources" または "Migrate entirely to HTTPS to allow cookies to be set by same-site subresources"—Cookie がブロックされたことを示す警告。後者の警告は、フォームを POST した場合にも表示される可能性があります。
Android 開発の最新ニュースやトピックをご紹介する Now in Android。今回は App Bundle、マテリアル デザイン コンポーネント、新しいターゲット API 要件、新しい Fragment とフローのドキュメント、最近公開されたブログ記事・動画・関連ドキュメント、ポッドキャスト エピソードなどをご紹介します。
Fragment は、UI デベロッパーに重要なアーキテクチャ要素を提供し、アプリの UI の小さな塊を自己完結的な形で管理できるようにします。Fragment と Navigation を組み合わせている方も、単独で Fragment を使っている方も、アプリで最も効果的に Fragment を使う方法を確認することをおすすめします。ツールや API の使い方を理解するために、最新の綿密なドキュメントを公開することが重要であると考えています。サポートが終了した API の利用は避けるべきですが、関連ドキュメントでは、正しい方向性を示したり、ベスト プラクティスを説明しています。
Manuel Vivo が Kotlin Vocabulary シリーズに新しい動画を投稿しました。Kotlin フローを使ってデータのストリームを発行する方法について説明しています。これは、以前公開した動画、コルーチンの ABC が元になっているので、先にそちらを見てからフローを学ぶのもよいでしょう。
さらに、互換性のない変更が行われる場合は、1 年ほど前から削除される API に @Deprecated を付け、それと同時期に削除される機能に代わる方法を提供することを保証します。これによりデベロッパーには約 1 年の猶予が与えられ、古い API が削除される前に新しい API を使ってプラグインのテストと移行を行えるようになります。
今回の AGP のリリースでは、いくつかの API が変更されます。なお、AGP 4.1 で導入されたたくさんの API はインキュベーション状態としてマークされ、変更の可能性がありました。そして実際、AGP 4.2 で一部の API が変更されました。現在インキュベーション状態になっている API は、先ほど説明したサポート終了サイクルには従いません。
これらの API は、AGP 7.0.0 で安定版になる予定です。また、すべてのプラグイン作成者は、新しい androidComponents に移行する必要があります。このような変更に対処するのを避けたい方は、プラグインで安定版の API のみ使用し、インキュベーション状態の API は使わないでください。