デベロッパーの皆さまは、Google Play のパートナーです。デベロッパーの創造性と革新性を Google が提供するプラットフォームやツールと組み合わせることで、世界中の数十億人の人々に素晴らしい体験を提供しています。そのようなデベロッパーの皆さまからのフィードバックに注意深く耳を傾けることは、Google がリリースごとに Android を進化させ、モバイルアプリストアの改善を続けるうえで、重要な役割を果たしています。例えば 2019 年 4 月のブログ記事では、デベロッパーからのフィードバックをもとに Android API や Google Play ポリシー をアップデートしました。そして本日は、これまでいただいたフィードバックに対する追加の見解と、そのフィードバックに基づき Google Play と Android を改善する取り組みを以下に紹介します。
どのような場合に Google Play の課金システムを使用する必要があり、どのような場合にはその必要がないのかといったポリシーの明確化
Google Play のプラットフォームにおける全てのアプリ ( ファーストパーティおよびサードパーティ アプリを含む ) の平等な取り扱い
デベロッパーが顧客と直接つながり、対話できるようにする取り組み。Google Play のポリシーがイノベーションを可能にし、消費者の体験をより良いものにするために役立つ新しい技術を考慮したものとなるようにすること
これらの点について、Google Play の考えを共有します。
アプリストアの選択肢
Google は、デベロッパーがアプリの配信方法に関して選択肢を持つべきだと考えています。複数の選択肢があることで、消費者とデベロッパーのビジネスを巡り、ストア間に競争が生じます。Android において選択肢を提供することは、常にそのコアとなる考え方であり、キーボード、メッセージアプリ、ダイヤルアプリ、アプリストアなど、( Google 提供か他の開発者による提供かに関わらず)常に消費者が使いたいアプリを選べるようにしているのもこれが理由です。
Android はこれまでも、アプリを複数のアプリストアからインストールできるようにしてきました。実際に、ほとんどの Android 端末は 2 つ以上のアプリストアがプリインストールされた状態で出荷され、さらに消費者は追加でアプリストアをインストールすることもできます。また各ストアは、独自のビジネスモデルと消費者向け機能を決定できます。このオープン性は、デベロッパーと Google がビジネス上の条件で合意できなかった場合でも、Android のプラットフォーム上でアプリを配信する手段が残されていることを意味します。そのため、例えばフォートナイトは Epic のストアから直接配信されているほか、Samsung の Galaxy Store を含む他のアプリストアからも配信されています。
先にお伝えしたように、Android 上のアプリストアはそれぞれが独自のビジネスモデルや消費者向けの機能を決めることができます。Google Play に対して、ユーザーは安心、安全でシームレスな体験を期待しており、デベロッパーはビジネスの構築と成長に役立つ強力なツールやサービスを求めています。Google Play のデベロッパーポリシーは、これらの期待に答えるために設けられており、Google Play の課金システムはその継続的な取り組みの基礎となっています。消費者は、信頼できるシステムを利用し、安全に、確実に、そしてシームレスに世界中のデベロッパーから購入できるというメリットを受けることができます。Google は、世界でもトップレベルの高度なセキュリティ インフラストラクチャにより、消費者の支払い情報を複数のセキュリティ レイヤーで保護しています。デベロッパーは、Google Play の課金システムにより、現地の任意の支払い方法を使って数十億の Android ユーザーと簡単に取引することができます。
これまでも、Play ストアでアプリを配信するデベロッパーは、デジタル商品のアプリ内購入を提供する場合、Google Play の課金システムを使用し、購入金額の一部を手数料として支払う必要がありました。明確にしておきたいのは、このポリシーは、Google Play 上の 3% 未満のアプリデベロッパーしか該当しないということです。Google Play が手数料をいただくのは、デベロッパーがユーザーに有料アプリをダウンロードしてもらうか、アプリ内でデジタル商品を販売する場合のみ該当し、それは公平なことだと考えています。また、このアプローチにより、プラットフォームへの継続的な再投資が可能になるだけでなく、このビジネスモデルが、私たちの成功とデベロッパーの成功を直接結び付けるのです。
ただし、Google Play の課金を使用する必要がある決済の種類に関して、ポリシーの文言がわかりづらい、より明確にする余地がある、という意見が寄せられていました。Google Play としても、すべてのデベロッパーに一貫して公平に適用されるようポリシーをわかりやすく、かつ最新のものにしたいと考えています。そこで今回は、支払いポリシーの文言をアップデートし、アプリでデジタル商品を販売するすべてのデベロッパーが Google Play の課金システムを使用する必要があることをより明確にしました。
繰り返しになりますが、これは新しいものではありません。長く存在しているこのポリシーは、これまでも常に同じルールを意図していました。かつ、今回の明確化は Google Play 上にアプリを持つ大多数のデベロッパーには影響しません。 過去12ヶ月間に Google Play 上でデジタル商品を販売していたアプリデベロッパーは 3 % に満たず、この 3% のうち大多数( 97% 近く)はすでに Google Play の課金システムを利用しています。しかし、すでに Google Play でアプリを提供しており、課金システムを統合するために技術的な作業が必要なデベロッパーに対しては、各社のロードマップに混乱を起こすことは意図していませんので、必要なアップデートを完了するため 1 年間( 2021 年 9 月 30 日まで)の猶予期間を設けます。そしてもちろん Google 自身が配信しているアプリのうち、Google Playの課金システムを未だ利用していないアプリに対しても、同様に必要なアップデートを行います。
平等な対応
Google Play のポリシーは、Google 自身が配信しているアプリを含む、Google Play で配信されるすべてのアプリに等しく適用されます。また、Google Play 上で プロモーションするアプリの選定は、サードパーティのアプリ、自社のアプリに関わらず、同じ基準が適用されています。実際に、優れたユーザー エクスペリエンスを提供する Google の競合他社によるアプリをエディターのおすすめのアプリとして定期的に紹介しています。同様に、Google Play のアルゴリズムは、Google の自社アプリとサードパーティのアプリやゲームを同じ基準のもとにランク付けしています。
それでもデベロッパーからは、E メールやその他のチャネルを介して、価格設定やオファー、アプリ外の支払い方法について直接顧客とコミュニケーションをとることができるかという問い合わせをいただくことがあります。ここではっきりとお答えします。Google Play は、アプリの外である限りは、デベロッパーがこういったコミュニケーションをとることに対してまったく制限を設けていません。たとえば、別の Android アプリストアやウェブサイト上で、Google Play よりも低価格でアプリを提供していることを謳ったとしても全く問題はありません。
デベロッパーは、常に素晴らしいものを生み出しています。デベロッパーからのフィードバックに基づき、私たちは常にアプローチを調整し、新しい形のイノベーションを実現するためのサポートを継続しています。たとえば、マイクロソフトが Android のアプリ「 Xbox Game Pass 」で Xbox のクラウドゲームを提供開始したように、最近のゲーム ストリーミングのイノベーションは、Google Play で利用できる新しいゲーム エクスペリエンスを生み出しています。
A:はい。自由な方法でアプリを配信していただけます。オープンエコシステムとして、ほとんどの Android 端末には複数のストアがプリインストールされており、ユーザーはその他のストアをインストールすることもできます。Android は、Google Play の課金システムを使用せずに、ウェブサイトやデバイスのプリロードや、その他の Android のアプリストアを通じてアプリを配信する自由と柔軟性をデベロッパーに提供しています。
Q:どのアプリが Google Play の課金システムを使用する必要がありますか?
A:デジタル商品のアプリ内購入を提供するすべてのアプリは、 Google Play で配信する場合、Google Play の課金システムを使用する必要があります。Google Play の支払いポリシーは、これまでも常にこのことを求めてきました。過去 12 ヶ月間で Google Play 上でデジタル商品を販売しているアプリデベロッパーは 3 % に満たず、この 3% のうち大多数 ( 97% 近く) はすでに Google Play の課金システムを利用しています。アプリへの変更を要する、これら少数のデベロッパーの皆さまには、 2021 年 9 月 30 日までを変更を行う猶予期間として設けています。また新規のアプリに関しては、2021 年 1 月 20 日以降、このポリシーを遵守している必要があります。
Q:多くの企業が、これまでの物理的なサービスをオンラインに移行する必要に迫られています(デジタルライブイベントなど)。これらのアプリは Google Play の課金システムを使用する必要がありますか?
A:新型コロナウイルスにより、多くの企業が、対面で行っていた体験やレッスンなど物理的なビジネスをデジタルに移行し、顧客であるオーディエンスを新たな方法で引き付ける努力をされていることは認識しております。今後 12 か月間は、これらのビジネスは支払いポリシーに準拠する必要はなく、Googleとしても、状況に応じた再評価を今後 1 年間にわたって継続していく予定です。そうした変化に直面しているデベロッパーの皆さまは、ぜひ Google へご意見をお寄せください。私たちは、オンラインで一貫して安全なユーザーエクスペリエンスを実現しながら、新しいユーザーへリーチし、オンラインでビジネスを成長させられるよう、さまざまな支援を提供して参ります。
Q:Google のアプリもこのポリシーに従う必要がありますか?
A:はい。Google Play デベロッパー ポリシー(デジタル商品のアプリ内購入に Google Playの課金システムを使用すべきという要件を含む)は、Google の自社アプリを含む Google Play 上のすべてのアプリに適用されます。
ベースとなるハードウェアがサポートしている場合、macOS Big Surで VP9 動画コーデックを利用できます。デベロッパーが Media Capabilities API を使って再生のスムーズさや電力効率を検出すると、デベロッパーが何もしなくても、プレーヤーのロジックが高解像度帯で自動的に VP9 を優先するはずです。デベロッパーがこの機能をフル活用するには、複数解像度で VP9 ファイルをエンコードし、ユーザーや接続の帯域幅の変動に対応する必要があります。
Google 社員 および外部によるメンター制度 : Google Cloud、Google Ads チームをはじめとする、さまざまなチームのエキスパートからのアドバイスや Google のテクノロジーや製品、サービス、さらに人的ネットワークを活用する機会を提供します。ベスト プラクティスの共有に加え、企業や製品に関する大枠の戦略策定サポートも提供しています。
バブルを使って会話を表示したままにできるので、端末でマルチタスク作業を行っていても会話にアクセスできます。Android 11 のメッセージ アプリやチャットアプリでこの機能を有効化するには、通知で Bubbles API を使う必要があります。
統合キーボード サジェスチョンを利用すると、自動入力アプリやインプット メソッド エディタ(IME)から、状況に特有なエンティティや文字列を IME のサジェスチョン ストリップ(このような内容を表示するには最も便利な場所です)に直接かつ安全に表示できます。
バブルと会話通知
管理
Android 11 では、ユーザーが端末につながっているすべてのスマート デバイスにすばやくアクセスして、1 か所からコントロールできます。デベロッパーは新しい API を使い、ユーザーによるスマート デバイスの表示やメディアの制御を実現できます。
デバイス コントロールを使うと、ネットワークに接続されたスマート端末に今までになく迅速かつ簡単にアクセスして制御できます。電源ボタンを長押しするだけで、すべてのデバイスが即座にデバイス コントロールに表示されるようになりました。新しい API を使うと、アプリを「コントロール」に表示できます。詳しくはこちらをご覧ください。
Google Play システム アップデート - 昨年リリースされた Google Play システム アップデートは、Android エコシステムの端末に対するコア OS コンポーネントのアップデートを促進する仕組みです。Android 11 では、アップデート可能なモジュールの数が倍以上になっています。この 12 の新しいモジュールは、ユーザーやデベロッパーのプライバシーやセキュリティ、整合性の改善に役立ちます。
BiometricPrompt API - BiometricPrompt API を使うと、アプリがロック解除や機密部分へのアクセスを行う際に必要とするバイオメトリック認証強度を指定できます。下位互換性を確保するため、この機能は Jetpack Biometric ライブラリにも追加されています。この件については、作業の進捗に応じて最新情報をお知らせします。
Identity Credential API - これにより、モバイル運転免許証、国民識別番号、デジタル ID などの新しいユースケースが実現します。Android 11 でデジタルファーストな身分証明を提供できるように、さまざまな政府機関や業界パートナーと連携して作業を進めています。
OS の耐障害性 - Android 11 では、RSS HWM しきい値に基づいてユーザーが気づかないようにプロセスの再起動を強制するなど、メモリ再利用プロセスを微調整することで、OS 全体のダイナミックさと耐障害性を向上させています。 さらに、パフォーマンスとメモリを改善するために、Android 11 に Binder のキャッシュを追加しています。これにより、静的に近いデータを取得する際にキャッシュが活用されるようになり、利用頻度の高いシステム サービス IPC コールが最適化されます。Binder のキャッシュは、電池寿命の向上や CPU 時間の削減にも効果があります。
同期的な IME の切り替え - 新しい API を使うと、アプリのコンテンツと、アニメーションしながら画面に出入りする IME(インプット メソッド エディタ、すなわち画面キーボード)やシステムバーを同期させることができます。これにより、自然で直感的でスムーズな IME の切り替えを簡単に実現できるようになります。新しいWindowInsetsAnimation.Callback API を使うと、フレーム単位の完璧な切り替えが行えます。この API を使うとシステムバーや IME がアニメーションしている間、アプリはインセットに対するフレーム単位の変化について通知を受けることができます。さらに、新しい WindowInsetsAnimationController API を使うと、システムバー、IME、没入モードなどのシステム UI タイプを制御することもできます。詳しくはこちらをご覧ください。
先月、9 つの新しいマーケットで Google Play Pass がリリースされました。Google Play Pass と Google Play の直接課金の両方を使っているデベロッパーは、米国での平均で Google Play Pass から 2.5 倍の収入を得ています。さらに、Google Play ストアの収益が減ることはありません。こちらから詳細を確認し、お申し込みください。