APK で内部 Android API が使われている場合、Test Lab がそれを検知して警告するようになりました。Android P 以降では、このような API を使うとアプリがクラッシュする場合があります。Robo がクロールを行っているときにそのような API へのアクセスが発生すると、端末ログにスタック トレースが記録されるので、アプリのコードのどの場所で違反が起こっているのかがピンポイントでわかります。
この点に関してお伝えしたいことはこれだけではありません。Worklet、Virtual Scroller、スケジューラなど、デベロッパーがスムーズなエクスペリエンスを簡単に構築できるようにするプラットフォーム API も近日中に登場する予定です。このような多くのツールやテクニックについては、2 日目の基調講演以降で紹介します。
統合機能の強化
PWA を使うと、容易にユーザーに満足してもらい、リピート率やコンバージョン率を高めることができます。ホスト OS との統合が強化され、読み込みや実行がさらに高速になった PWA は、実に優れています。しかし統合機能のほとんどは、モバイルファーストあるいはモバイル限定の機能に重点を置いていました。
この半年間で新たにリソースを投入し、すべての PC プラットフォームに同じ機能セットを提供できるようにしています。Chrome OS は、まさにウェブの限界を広げるすばらしいプラットフォームです。そこから得た教訓をもとに、Chrome 72 をターゲットに、PC での PWA サポートを Windows および Linux、Mac 向けの Chrome に拡大いたします。
モバイルと PC の両方に機能を追加するにあたっては、コミュニティにとって重要な機能を優先できるように、皆さんの意見を取り入れたいと考えています。そこで本日、ウェブに求められている機能を把握し、協力しながら皆さんの実際のニーズに対応する取り組みについて、今後の予定をお知らせします。
web.dev によるサポート
すべての最新の Web API のリファレンス情報を 1 か所に集めてほしいという要望は承知しています。そのため、MDN と協力してウェブのコア リファレンス ドキュメントの改善を続けています。
さらに、データを節約する新しい方法も模索しています。Chrome for Android を対象に、接続速度が遅いユーザーのために、ページをスマートに最適化して重要なコンテンツが最初に表示されるようにする機能の開発を進めています。このようなページ変換によって、完全なページよりもはるかに早く読み込めるようになります。この機能については、再現性、網羅性、パフォーマンスをさらに向上させる作業を続けています。
(左から、友岡さん、成田さん、金山さん。聞き手は小島 英揮さん(Still Day One 合同会社 代表社員 パラレルマーケター・エバンジェリスト))
「クラウドとモバイルを組み合わせることがまずは重要だが、日本の製造業の多くはまだそのレベルには達していない。先進的な取り組みを社内でどのように説得し、導入を促進するか」(友岡さん)「ビジネスの現場の方が IT に詳しい企業において情シスが果たす役割の一つがチームワークを活性化する”ビジネスコラボレーションハブ”を実現すること」(成田さん)「ビジネス変革のために IT をどう活用し、”コーポレートエンジニアリング”を実現するか」(金山さん)と、それぞれの立場から情シスの現状と将来への期待を語っていただきました。