ソフトウェアエンジニアを目指す女性のみなさん、Google でインターンと聞くとどんなことを思いますか?

わたしはこの夏、BOLD Internship という制度を利用して Google でインターンシップに参加しました。この BOLD Internship とは、昨年から始まったコンピュータサイエンス分野でのマイノリティである女性を支援する制度で、現在までに日本国内では複数の学生が参加しています。仕事を始める前は 1 ヶ月という長さに少々戸惑い、最後までちゃんとできるのか?と不安でいっぱいでした。ですが、始まってしまったらとっても楽しい!今日でこの会社を去らなければならないことが、寂しくてしょうがありません。

さて、Google の BOLD Intern って実際にはどんなことをするか、多くの方は疑問に思うでしょう。

まず入社後 2 日目に私を待ち受けていたのは、Hackathon と呼ばれるプログラミング合宿でした。Hackathon とは (Google 検索によると)Hack と Marathon を合成した造語で、作りたいプログラムを 1 日 2 日ほどで集中的に書き上げるイベントです。私たちの場合は Intern Hackathon と銘打ち、熱海 (温泉付き!)に 1 泊 2 日で出向き、行いました。入社 2 日目で何をすればよいかもわからずあやふやなまま参加した私でしたが、内容はとても充実したものとなりました。私の上司にあたるメンターを含め計 3 名でチームを組み、ダイエットを手助けする chrome extension を企画、開発したのです。chrome extension の開発も使用される言語である JavaScript も初めてだった私ですが、他の 2 人の協力により 2 日(というよりほぼ 1 日!)で無事作成することができました。

この Hackathon が終わると、本格的な Project が開始されます。私には Hackathon での経験も踏まえ、Chrome で使用される API を使ったアプリケーションの開発を手助けする extension 作成のプロジェクトが与えられました。私には難しいところも多々ありましたが、Google の優秀なエンジニアの方々にレビューしてもらい、自分のコードが洗練されていく過程はとても充実したものでした。

BOLD の参加資格は学部生であることなので、通常のインターンの方や社員の方に比べ、やはり経験は必然的に少なくなります。ですが経験が少ないからといってその発言が軽視されることはありません。先に述べたプロジェクトの為に行われたミーティングでも、発言の機会は自由に与えられていました。技術的に未熟でも良いアイディアであれば採用してもらえ、実際の実現方法が自分ではわからなくてもきちんと教えてもらえるのです。このように、Google では自分より知識がある人に教わる文化が推奨されています。中には「調べる前に聞け」とおっしゃる方もいるほどで、知識のないインターン生でもどんどんと周りの人に聞くことができ、新しい知識をつけていくことができるのです。私の場合も、こんなに聞いてしまっていいのかな?と思うくらい聞きまわっていましたが、誰一人教えてくれない人はいませんでした。こうしてどんどんと知識が増えていくのでまたコーディングが楽しくなっていくのです。

そうした優秀な人々と関わることで、私の将来に対する考えも大きく変わっていきました。BOLD Internship に参加する前は卒業後すぐの就職を考えており、本当にソフトウェアエンジニアになりたいと思っていたわけではありませんでした。ですが他のインターン生や周りの社員の方々に触発されて、今ではもっと勉強して優秀なソフトウェアエンジニアになりたいと思うようになりました。特に私のホストの方が格好いい女性エンジニアでしたので、私も将来こんな女性になりたい!という思いを抱かせてもらいました。

また、Google では仕事以外にもたくさんの楽しみがあります。例えば、毎週金曜日には TGIF (Thank Goodness It’s Friday)と呼ばれる会が開かれます。そこではビールが振舞われ、夕食を食べながら自分のチームや他の部署の人とお酒を飲みつつ楽しくおしゃべりをすることが出来るのです。他にも Google にはたくさんのクラブ(まるで大学のサークルのよう!)があり、みんなでカラオケに行ったり、ポーカーを楽しんだりと内容は多岐に渡ります。こうしたクラブにはもちろんインターン生も参加でき、私自身もそれまで接点のなかった方々と趣味を通じて仲良くなることができました。

このような素晴らしい体験をさせてくれた Google に感謝しつつ、私の当面の目標は来年またインターン生として Google に戻ってくること。そしてゆくゆくは Google で働けたらどんなにいいだろうかと、野望にも似た思いを抱いています。

ソフトウェアエンジニアを目指す女性のみなさん、Google でのインターンは楽しく、充実感があり、達成感に満ち溢れています。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

本日、3 周年を記念して、これまでに誕生したおもなウェブ技術とブラウザの進化について説明する、インフォグラフィックを公開しました。HTML5 を活用したインタラクティブで楽しい仕掛けとともに、過去 20 年ほどのあいだにウェブにもたらされた、さまざまなイノベーションを振り返ることができます。


過去 12 ヶ月だけでも、Chrome プラットフォームでは多くの変化がありました。主なアップデートを以下にまとめています。

より速く
  • JavaScript エンジン V8 と、Crankshaft (英語)と呼ばれる新しいコンパイルインフラを搭載し、パフォーマンスを最大 66% 向上。
  • 新しい設定インターフェースで、これまで独立したダイアログボックスから行っていた作業がタブの上で行えるように。
  • オムニボックスの改良により、ウェブページやURL の検索候補をより効率的に表示。
  • ウェブページや検索結果の候補を一文字タイプするごとに表示する Chrome インスタント検索をオプションで設定することが可能に。
  • インスタントページ機能で、Google 検索結果のトップにあるウェブサイトが、クリック後瞬時に表示されるように。
よりシンプルで、よりアクセシブルに
  • 目の不自由な方々にウェブでの体験を楽しんでいただくために、JAWSNVDAVoiceOver(いずれも英語)などのスクリーンリーダー(音声読み上げ機能)に対応。
  • 皆さまから多くいただいていた「Chrome に印刷プレビュー機能が欲しい」というリクエストを、快速な PDF viewer と Print to PDF オプションを使用することで実現
  • ウェブ体験をより速く、より軽快に、よりシンプルにする、というChrome の精神を踏襲するべく、アイコンをよりシンプルに改良(英語)。
より安全に
  • PDF ビューワにより、追加ソフトをインストールすることなく PDF ファイルをウェブで閲覧することが可能に。さらに、PDF ビューワをサンドボックスで保護し、PDF ファイルを狙った攻撃を防ぎます。
  • Adobe Flash Player を Windows でサンドボックス化し、ウェブ上のFlash コンテンツを狙ったサイバー攻撃からユーザーを保護。
  • セーフブラウジングの技術が強化され、悪質なファイルがダウンロードされる際に警告を表示。ユーザーのクリックした URL や、ダウンロードするファイルの内容を Chrome や Google が把握することなく、悪質なコンテンツのみを見つけられるように慎重に設計しています。
  • ウェブサイトからコンピュータに保存されるデータが、ユーザー側でもっとコントロールできるように。
近代的なウェブへ
  • Chrome ウェブストアを日本語化し、日本向けアプリを追加。開発者向けに、ストア内課金のデベロッパープレビューを開始。一律 5% の手数料で導入できるアプリ内課金(英語)については、日本でも準備を進めています。
  • プラグインなしで3D グラフィックを描画する規格である WebGL に対応。お試しは、3D で音楽の世界を体感できる、3 Dreams of Black で。
  • HTML 音声入力API に対応。Google 翻訳で試せます。
  • ハードウェアアクセラレーション 3D CSS で、3D 効果を使用したスタイリッシュなウェブ体験が可能に。
新しくシンプルなコンピューティングモデル
  • MSI インストーラと運用グループポリシーのサポートのもと、組織全体へ Chrome の導入ができます。
  • 今年 7 月の時点で、Chromebook は世界 8 カ国(米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、韓国)で販売されています。
Chrome はこれからも6 週間毎に安定版をリリースしていきます。また、今まで通り、新規バージョンが発表された際には、すぐにユーザへのアップデートが自動的に行われます。

3 歳になった Chrome の今後の進化に、ぜひご期待ください。