さて、本日、Android 版 Google 日本語入力をアップデートしたことをお知らせします。既に Google 日本語入力をお使いの場合は通知バーに通知が出ますので、指示に従いアップデートしていただくようお願いします。Google Play にて Google 日本語入力の自動更新を有効にしている場合は、自動で更新されます。

 主な変更点は以下のようになります。

  • 辞書を更新しました。 
  • よみがなの一番最後の濁点を省略したり小文字にしていなくても、変換候補が表示されるようになりました (ケータイ配列のみ) 。 
    • 例: “とうきよ" → “東京" 
  • 画面が狭い場合に全画面表示するようにしました。 
    • この動作は設定で変更可能です。 
  • 絵文字入力画面にて、各キャリア特有の絵文字を入力できるようになりました。 



  • 絵文字が使えない入力欄では、絵文字タブに注意が表示されるようになりました。 
  • 入力欄の種類に応じて、キーボードを切り替えるようにしました。 
    • 例: パスワード入力欄では英字入力に切り替わります。 
  • キーボードの文字やアイコンがさらに綺麗に表示されるようになりました。 

これからも、Google 日本語入力をよりよくしようと、チーム一同で開発を進めていきます。お気づきの点がありましたら、ぜひプロダクトフォーラムか、設定画面のフィードバックの項目からお知らせください。みなさんのご意見、ご感想がなによりの励みになります。



また、サポートしている API も追加しました。 現在、Explorer は 28 種類の API をサポートしており、増え続けています。さらに、認証が必要なメソッドを識別するためのインジケーターを追加しました。

以下は、API Explorer で試すことができるサンプルリクエストの 例です。

API Explorer を使えば、Google API を簡単に使い始めることができます。API Explorer に関する詳細はこの資料をご覧ください。皆さまからのフィードバックは、こちらのフォーラムにお願いします。

  • 漢数字変換の大字変換を変更し、「壱」を省略しないようにしました。例えば 1111 を変換すると「阡百拾壱」ではなく「壱阡壱百壱拾壱」になります。
  • 全角カタカナモードや半角英数モードで、「スペースの入力」設定が反映されないことがある問題を修正しました。
  • キー設定やローマ字テーブルを編集するときに、候補の並べ替えを行ってから「新しいエントリー」を選択すると、設定ツールがクラッシュすることがある問題を修正しました。
  • 文字を一文字だけで再変換すると、Unicode 表記に変換できるようになりました。 (例: 『♪』を再変換 → 『U+266A』)
  • デフォルトキーマップを変更し、Chrome OS 用に追加されていた、Ctrl+1、Ctrl+2 などの特殊なショートカットを各キーマップから削除しました。

  • Windows 版の変更点
    • 辞書ツールを起動している状態で再度辞書ツールを起動したときに、既に起動しているウィンドウが前面に出てこないことがある問題を修正しました。

    これからも、Google 日本語入力をよりよくしようと、チーム一同で開発を進めていきます。お気づきの点がありましたら、ぜひプロダクトフォーラムからお知らせください。みなさんのフィードバックがなによりの励みになります。

    【 2012 年 6 月 11 日追記】

    細かいバグを修正したバージョン(1.5.1111.10x)にアップデートしました。

    Mac OS X 10.5 Leopard をお使いで、Google 日本語入力を新たにインストールしてご利用する場合、Google 日本語入力をインストール後、システム環境設定の言語環境の入力メニューより、「Google 日本語入力」を選択してください。

    【 2012 年 6 月 14 日追記】

    Windows 8 Release Preview 環境での安定性を改善したバージョン(1.5.1113.100)をリリースしました。


    測定方法と結果に関する詳細は、こちらの記事をご覧ください。



    Google I/O Extended @Google 東京オフィス

    東京では、Google の東京オフィスで Google I/O Extended を開催します。

    ライブストリームは英語のみですが、東京の Extended 会場ではセッションの同時通訳を行いますので、日本語でご覧頂くことができます。また、Google 社員や他の日本人開発者の皆さんと一緒に講演をお楽しみ頂くことができます。

    ■名称: Google I/O Extended @Google 東京オフィス
    ■主催: Google
    ■会場: Google 東京オフィス、東京都港区六本木 6 丁目 10 番 1 号、六本木ヒルズ森タワー
    ■日時: 2012 年 6 月 28 日(木)午前 00:00~8:00 (6/27 深夜 24:00 開始予定)
    ■会費: 無料
    ■参加資格: Google I/O 2012 に興味のある開発者の方
    ■定員: 60 名
    ■中継: 英語 / 同時通訳: 日本語
    ※未成年者のご参加は保護者同伴であってもご遠慮願います。

    Update: 東京会場は、定員に達しました。たくさんのお申し込み、ありがとうございました。
    ご興味のある方は、こちらのフォームよりお申し込みください。


     I/O Live とは

    Google I/O にも I/O Extended にも参加できない方や、自宅でお酒を飲みながらセッションを見たい方向けに、基調講演と、ほとんどのセッションを 6 月 27 日 と 28 日にライブストリームする予定です。今後、 developers.google.com/io にスケジュールとビデオフィードに関する情報を掲載する予定ですので、是非ご覧ください。

    今年はライブストリーム対象のセッションを倍増し、プログラミングのチャンネルもあります。また、ライブストリームされない物も含め、全てのセッションを録画し、48 時間以内に公開する予定です。

    詳細は Google I/O サイトGoogle Developers ブログGoogle Developers の +ページに投稿します。是非これらのサイトもご覧ください。


    さらに、今回、OpenGL ES 2.0 をサポートしました。これによって、OpenGL で実装したゲームをエミュレーターの中で動かすことができます。

    ただし、現在、数多くの GPU が存在し、ベータ版の段階ですべての GPU でテストは行なっていません。もしフィードバックや問題がある場合は、お知らせください

    ハードウェア機能をエミュレータに

    モバイル機器においては、さまざまなハードウェア機能の存在が、その開発プラットフォームとしてのユニークな特徴です。そこで、昨年のカメラ機能のサポートに加えて、今回、テザリングにより接続された Android 端末から、センサやマルチタッチの入力を行うことができるようになりました。

    また、Bluetooth や NFC といったハードウェア機能のエミュレータ上でのサポートの提供にも取り組んでいます。

    CPU のパフォーマンスを改善

    さらに、今回、Android エミュレーターの CPU 性能も向上させました。 ハードウェア浮動小数点演算は Ice Cream Sandwich(Android 4.0)以降のシステムイメージで利用でき、CPU による演算を従来の約 2 倍の速度でエミュレータ上で実行することを可能にしています。

    SDK r17 版の開発者向けツールには、x86 システムイメージとホストドライバ(SDK Manager を通して入手できます)が含まれています。エミュレータは、ホスト CPU を直接利用することにより、大幅に高速化することが可能です。

    次のビデオは、CPU に高負荷をかけるアプリケーションを仮想化した場合とそうでない場合で比較したものです。


    モダンなエミュレータを作る

    Android プラットフォームではアプリケーション間、システムコンポーネントとの緊密な連携が可能なため、全体的なシステムイメージをもったエミュレータを提供することが必要です。今回のエミュレータは端末全体を仮想化しています。すなわち、ハードウェア、カーネル、低レベルのシステムライブラリ、そしてアプリケーションフレームワークです。

    もちろん、エミュレートされる典型的なシステムは ARM CPU を搭載しています。これまでも、ARM命令をソフトウェアでエミュレート実行してきましたし、Android 3.0 でアニメーション機能などタブレットのサポートが行われるまでは問題ありませんでした。

    足りなかったのは、Android x86 の完全なサポートと、最近のリリースされた SDK Tools r17 での GPU サポートでした。これは、OpenGL ES 2.0 インストラクションをホスト OS からエミュレータに流し込み、標準の OpenGL 2.0 に変換して、ホスト GPU 上でネイティブ実行するという方法で実現しています。

    まとめ

    Android のエコシステムには、さまざまなフォームファクターを有する数多くのデバイスがあります。開発者はこうしたすべてのデバイスを持たなくても、アプリをテストすることができる良い方法を必要とします。そして、速くてリッチな Android エミュレーターは非常に役に立ちます。

    今回の改良は、開発やテストという作業の中で、エミュレータをさらに便利なツールとしてくれるでしょう。そして、皆さんのためにさらにそれを改善していきたいと思います。
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    まずは自己紹介をお願いします。

    加藤: 現在は東京大学の修士 2 年です。現在の研究はヒューマンインタラクションシステムのデザインとしており、特に擬音語擬態語であるオノマトペを、食品検索に応用するシステムを構築しています。
    三澤: 4 月からは社会人になりましたが、3 月までは東京大学の大学院に所属し、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)の研究室で遠隔コミュニケーションを支援するシステムの研究を行っていました。

    アニタ ボルグ記念奨学金に応募した理由は何ですか?

    加藤: 私は女性技術者の先輩からアニタ ボルグ奨学金について聞き、「自分のさらなる視野拡大につながるのでは?」と思い、すぐに応募しました。
    三澤: 私は受賞者が交流会に招待されると知り、いろいろな国や大学から集まった、同じコンピューサイエンス(CS)分野の同世代の女性と交流できるのが大きな魅力で応募しました。また、昨年の開催場所だった中国には前々から行きたいと思っていたので、場所も魅力的でした。

    交流会ではどのようなことが行われましたか?

    三澤: 授賞式、グループワーク、Google の北京オフィスの社内見学から観光まで目白押しでした。参加するまでは意気込みが必要かと思っていましたが、実際行ってみると和やかな雰囲気でした。
    加藤: 初日には簡単なゲームが行われ、英語で話すのをとまどっているとゆっくり話してくれたり、日本語が話せる参加者と日本語で話したりました。おかげで緊張はほどけ、不安は初日でなくなりました。グループワークでは、いくつかの課題の中から「5 年後の SNS はどうなるか?」というものを選びましたが、国による意見の違いが見えてすごく勉強になりました。

    交流会を振り返ってみて印象に残っていることは何ですか?

    三澤: 私は交流会に参加していた「人」です。例えば、技術講演会やパネルディスカッションに登壇した Google の女性ソフトウェアエンジニアです。正直で率直な発言や、飾らない考え方、仕事に対する情熱的な姿勢に感銘を受けました。また、昨年は Google Excellence Scholarship という別の奨学金の受賞者が中国全土から集まっていましたが、彼らの積極性や並々ならぬ向上心の高さを感じました。
    加藤: 私は交流会を通して得られたつながりですね。交流会で連絡先を交換し、今ではアジア各国の参加者とつながっています。交流会は 3 泊 4 日の短期間でしたが、交流会後も SNS を通してお互いの近況や考えがわかります。たまにコメントを残してもらえるのがすごく嬉しいです。

    応募を考えている皆様に一言お願いします。

    加藤: 交流会を通して得られるものは、今後の人生においてかけがえのないものになりますよ。お会いできる日を楽しみにしています。
    三澤: CS の女子学生の方であれば、悩まずにまずは応募してみてください。そこで得られる経験やネットワークは今後の糧になります。皆さんが受賞者仲間になる日を待っています!
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    2012 年の Google Summer of Code プログラムには、1,212 名の学生の皆さんが参加することになりました。学生の皆さんの、コミュニティでの活動が始まります。まずは、メンターと知り合いになり、ドキュメントを読み、IRC チャネル(ハッシュタグは #gsoc)でハングアウトを行い、5 月末に実際にコーディングを行う前に、コミュニティに慣れ親しみましょう。

    今年の Google Summer of Code では 180 もの組織が参加しています。これらの組織やスケジュールについてもっと知りたい場合には、Google Summer of Code のプログラムサイトをご覧ください。

    今回、参加される学生の皆さん、おめでとうございます。刺激的で実りの多いプログラムとなることを楽しみにしています。
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