Android 脆弱性報奨金プログラムの強化
Google は、このプログラムの強化策を常に検討しており、2016 年 6 月 1 日以降に提出されるすべての脆弱性レポートにはいくつかの変更が適用されます。
これによって、報奨金の額が増加することになります。
概念実証が示されている高品質な脆弱性レポートの場合、33% 以上増額します。たとえば、概念実証が示されている Critical な脆弱性レポートの報奨金を 3,000 ドルから 4,000 ドルに増額します。
概念実証が示されており、CTS テストまたはパッチが付属している高品質な脆弱性レポートの場合、50% 以上増額します。
リモートまたはカーネル近傍の脆弱性に対する報奨金を 20,000 ドルから 30,000 ドルに増額します。
TrustZone または Verified Boot の安全性が脅かされるリモート脆弱性チェーンまたは脆弱性に対する報奨金を 30,000 ドルから 50,000 ドルに増額します。
以上のすべての変更や追加プログラム規約を、
プログラム ルール で詳しく説明しています。セキュリティ脆弱性の発見に興味がある方は、
Bug Hunter University で高品質な脆弱性レポートを送信する方法をご確認ください。質の高いレポートには報奨金が増額されることをお忘れなく。なお、
重大度評価基準 も最近更新されていますので、こちらも忘れずにご確認ください。
Android の安全性向上に貢献してくださっている皆様、どうもありがとうございます。私たちは、皆様とともに Android をさらに強固にするセキュリティ リサーチに大きな投資を行っています。これはまだ始まったばかりですが、これからもさらにこの取り組みが進んでいくことを楽しみにしています。
Posted by
Yuichi Araki - Developer Relations Team
[この記事は Quan To、Android セキュリティ担当プログラム マネージャーによる Android Developers Blog の記事 "One Year of Android Security Rewards " を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
一年前 、長年にわたって継続されている Google Vulnerability Reward Program に Android Security Rewards を追加しました。脆弱性の修正や Android ユーザーの保護につながったレポート 1 件につき、最大 38,000 ドルを進呈してきました。
プログラムが開始されてから、調査員の方々から寄せられて Google に認定された脆弱性レポートは 250 件を超え、Android やモバイル セキュリティの強化に役立てられています。このうち 3 分の 1 以上が Media Server に関するレポートでした。Media Server は Android N でさらに脆弱性に強い安全なものとなっています。
このプログラムは Nexus デバイスに主眼を置いたもので、主な目的は Android のセキュリティを向上させることですが、寄せられる問題の 4 分の 1 以上は Android Open Source Project の外で開発されたり、使用されているコードに関するレポートでした。このようなカーネルやデバイス ドライバのバグを修正することは、さまざまなモバイル業界のセキュリティ向上に役立ちます(モバイル以外のプラットフォームにも役立ちます)。
数字で見る実績
Android Security Rewards の 1 年目の実績は次のとおりです。
82 名に対して 550,000 ドル以上を支払いました。平均金額は、1 件あたり 2,200 ドル、調査員 1 人あたり 6,700 ドルでした。
トップ 調査員の @heisecode には、脆弱性レポート 26 件に対して 75,750 ドルを支払いました。
15 名の調査員に 10,000 ドル以上を支払いました。
褒賞額が最大となる TrustZone または Verified Boot の安全性が脅かされる完全なリモート脆弱性チェーンに対する支払いはありませんでした。
Android 脆弱性報奨金プログラムの強化
Google は、このプログラムの強化策を常に検討しており、2016 年 6 月 1 日以降に提出されるすべての脆弱性レポートにはいくつかの変更が適用されます。
これによって、報奨金の額が増加することになります。
概念実証が示されている高品質な脆弱性レポートの場合、33% 以上増額します。たとえば、概念実証が示されている Critical な脆弱性レポートの報奨金を 3,000 ドルから 4,000 ドルに増額します。
概念実証が示されており、CTS テストまたはパッチが付属している高品質な脆弱性レポートの場合、50% 以上増額します。
リモートまたはカーネル近傍の脆弱性に対する報奨金を 20,000 ドルから 30,000 ドルに増額します。
TrustZone または Verified Boot の安全性が脅かされるリモート脆弱性チェーンまたは脆弱性に対する報奨金を 30,000 ドルから 50,000 ドルに増額します。
以上のすべての変更や追加プログラム規約を、
プログラム ルール で詳しく説明しています。セキュリティ脆弱性の発見に興味がある方は、
Bug Hunter University で高品質な脆弱性レポートを送信する方法をご確認ください。質の高いレポートには報奨金が増額されることをお忘れなく。なお、
重大度評価基準 も最近更新されていますので、こちらも忘れずにご確認ください。
Android の安全性向上に貢献してくださっている皆様、どうもありがとうございます。私たちは、皆様とともに Android をさらに強固にするセキュリティ リサーチに大きな投資を行っています。これはまだ始まったばかりですが、これからもさらにこの取り組みが進んでいくことを楽しみにしています。
Posted by
Yuichi Araki - Developer Relations Team