Android Studio 2.0 は、正式な Android IDE の最新リリースです。ビルドのパフォーマンスとエミュレータのスピードに重点を置き、アプリの開発環境を改善します。今回のアップグレードの注目点は、コードの変更を速やかに編集し、表示できる Instant Run や、さらに高速になった Android エミュレータなどの新機能を備えた Android Studio 2.0 です。最終リリースの準備期間中は、ベータ リリース チャンネルで Android Studio 2.0 ベータ版をダウンロードできます。Android Studio 2.0 リリースには、次のような多くの新機能が実装されています。
*ベータ版でアップデート* Instant Run - 速やかなコード編集とアプリ開発サイクルを実現します。
下の Android Studio Tool Time ビデオの最新の回をご確認ください。主要な機能について説明しています。
Android Studio 2.0 ベータ版の新機能
Instant Run
11 月に最初の Instant Run プレビューが発表されました。今回の最新のベータ リリースでは、コールド スワップと呼ばれる新機能が導入されています。
Android Studio 2.0 の Instant Run を使用すると、アプリを Android 端末または Android エミュレータで実行しながら、素早くアプリのコードを変更できます。Android Studio 2.0 では、コードを変更するたびにアプリ全体の再ビルドと再デプロイを待つ必要がなく、コードの増分やリソースの変更のみの増分的なビルドとプッシュを試行します。行ったコードの変更によっては、変更の結果を 1 秒以内に確認することも可能です。最新の Gradle プラグイン('com.android.tools.build:gradle:2.0.0-beta2’)を使用するようにアプリをアップデートするだけでこの機能を利用でき、時間を節約できます。他にコードを変更する必要はありません。プロジェクトが Instant Run を使うよう正しく設定されている場合、ツールバーの [Run] ボタンの横に稲妻のマークが表示されます。
Instant Run ボタン
Android Studio 2.0 は、アプリを初めてコンパイルしてデバイスにデプロイする際に、バックグラウンドでコードを監視しており、それに基づいてどのようにコードやリソースを入れ替えるかを決定しています。Instant Run 機能は、次のスワップ方法のいずれかを使用して、ベスト エフォート ベースでアプリをアップデートします。
Instant Run は Android Studio 2.0 のファースト プレビューから大きく変更されており、より多くの種類のコードやリソースの変更に対応しました。さらに多くのコードの変更に対応できるよう、Android Studio の将来のリリースに向けて継続して改善される予定です。ご提案がある場合は、お気軽に機能リクエストをお送りください。また、Instant Run の詳細はこちらでご確認ください。
App Indexing
Android Studio 2.0 では、App Indexing のサポートがさらに簡単になりました。App Indexing を設定すると、Google 検索ユーザーはアプリを表示できます。これは、アプリのマニフェストで指定した URL パターンをインデックス化し、アプリからの API コールを使用して、アプリのコンテンツを既存ユーザーおよび新規ユーザーの両方に表示する仕組みです。特に、アプリ コンテンツの URL をサポートすると、ユーザーは自分のデバイスの Google 検索結果からこれらのリンクを直接開くことができます。
Android Studio 2.0 は重要なリリースであり、ベータ リリースをチェックして新機能をワークフローに取り入れる絶好のチャンスです。ベータ リリースは品質の安定度にはほとんど問題がなく、バグはほとんど無いと思われます。しかし、一般的なベータ リリースと同様に、まだバグが存在している可能性があります。何らかの問題が見つかった場合はお知らせください。修正に取りかかります。Android Studio を既にご使用中の方は、ナビゲーション メニューからベータ チャンネルのアップデートを確認できます(Windows/Linux の場合は [Help] → [Check for Update]、OS X の場合は [Android Studio] → [Check for Updates])。ベータ版にアップデートすると、新しいバージョンの Android Studio と Android エミュレータにアクセスできるようになります。