トラックバックされた記事というのがこれ↓
■[南京事件]抜刀隊について
この記事の中で次のエピソードが紹介されている。
また西南戦争の際、薬丸自顕流の打ち込みを小銃で受けた兵士が小銃ごと頭蓋骨を叩き割られたと云う記録も残っている。薬丸自顕流がいかに実戦的な剣術であるかを証明するエピソードである。
このエピソードに対するApeman先生の考えがこれ↓
>南京事件を離れれば日本刀についてのこういう記述は異を唱えられていない、ということは注目に値する。
Apeman先生のあまりに都合の良すぎる「この解釈」には思わず笑ってしまった。
異は唱えられていないって、そんなの当たり前でしょ。
与太話・ホラ話の類と受け止められてるだけに過ぎないことを、「異は唱えられていない」って判断するところなど、あまりに自分に都合良すぎ~。
このエピソードが与太話でスルーされているのは、このエピソードを以って、「謝罪せよ」とか、「日本人は残虐だ」とか叫ぶApeman先生のような”人種”がいないからに過ぎない、ということぐらいわからないのかね。
こういう思考様式を見るたびに、「人は自分の見たい現実しか見ない」というカエサルの格言が思い浮かぶけど、よくよく考えてみれば、Apeman先生の場合「現実」ですらないんだよな。
なにせ「与太話」が現実になっちゃうくらいだから。
そもそも、小銃だって鉄で出来ているわけですよ。
それが日本刀で頭蓋骨もろとも叩き割られたなんて物理的に有り得ない。
人力で鉄を以って、鉄を切断することなど出来るわけが無い。
それを「有り得る」と信じちゃうところが、Apemanクオリティ。
人間というのは、判断が規制されてしまうと、悲しいかな、1+1=2ということすらわからなくなるようです。
Apeman先生は、自らそれを見事に体現しているわけですね。
こういう人間に、「事実の認定」が出来るわけが無いんだよな。
「百人斬りがあった」と強弁する人間は、そろいも揃ってこういう人間ばかりなんですよね。
また、潜水艦さんに教えてもらった、Apeman先生の「七平メソッドとは」という記事もなんだかな~。
よくわからん記事ですね。
結局のところ、Apeman先生は、「山本七平の主張がデマゴガリー(民衆扇動)なんだ」ということが言いたい…ってのはわかるんだけどね。
ただ、Apeman先生の批判では、到底デマガゴリーと決め付けることはちょっと難しい気がする。
何しろ決定的な反証というものを提示できていないし、重箱の隅をつつくような難癖程度の批判ばかりだからね。
一応、そんな批判にも軽く突っ込み入れておきますか。
>自分で勝手に類型を一つに絞り込んでおいて、「それにはあてはまらないから動物的な要素のみだ」というお手盛り論理。
おいおい、お手盛り論理なら、Apeman先生の十八番ではなかったっけか?
上記の日本刀の与太話の件なんか、超お手盛り論理そのものでしょうが!
>七平センセイは「御母堂」の「思い出話」ならぬ推測の妥当性について一切の吟味を放棄する。
>ここには社会科学的な検証に耐えるものはなに一つない。
そんなことを言い切ったら、Apeman先生の主張する「百人斬りの根拠となる」手記とか笠原センセの本とか、みんなそれに当てはまるじゃないか。
以上の批判を考えると、どうもApeman先生が呼称している「七平メソッド」とは、実は「Apemanメソッド」と言い換えても差し支えないのではないかと思えて仕方がないですねぇ。
あと、Apaman先生は、「関東大震災時の朝鮮人虐殺に政府が関与しているのでは…」ということも言いたいみたい。
>日本という国家を虐殺の責任から解放したいという欲望に媚びる印象づけがあるだけだ。
そもそも、山本七平が日本政府免罪論を唱えていると「邪推」している処からして、おかしいんだよな。
普通に読めば、そんなことを山本七平は主張したいが為に書いているわけじゃないのに…。
虐殺の原因を探るのがこの記述の主題であって、日本政府免罪を唱えているわけではない。
これって、単にApeman先生が、「日本政府が裏で虐殺の糸を引いている」と思い込んでいることの裏返しでしょ。
何でもかんでも「日本が悪い」という前提で物事を考えるから、こうなるんだよな。
そして、自説に都合の悪い山本七平を目の敵にする。
で、この記事のように、いろいろと難癖をつけて、「七平メソッド」なるレッテルを張ろうとするわけだ。
まぁ、難癖付けるのはApeman先生のご自由なのだが、先生の卑怯なところは、その難癖を自分の主張には一切適用しないんだよな。
そこら辺も、Apemanクオリティというべきか。
もう一つ、Apeman先生がよく愛用するワードに、「山本”事実であろうと、なかろうと”七平」というのがあるが、これも一部だけを切り抜いて誤解させる手法そのものだよね。
元の記述を読んでみればそのことはすぐにばれる。
朝鮮人は口を開けば、日本人は朝鮮戦争で今日の繁栄をきずいたという。この言葉が事実であろうと、なかろうと、安易に聞き流してはいけない。
【引用元:日本人とユダヤ人/しのびよる日本人への迫害/P195より】
要は、山本七平は、”事実であろうと、なかろうと”日本人として「言うべき主張は言わねばならない」ということを言っているに過ぎないんですね。
これのどこが不適当なのか?批難されねばならないことなのか?
私にはさっぱりわからない。
国際社会では、こんなこと当たり前のことではないですか。
「事実だったら、何も抗議せずに黙って罪を償え、刑に服せ」ということを言いたいのかも知れないが、当のApeman先生の言動を見ても、とてもそうした殊勝な態度をとる人間にはとても思えない。
むしろ、厳然たる事実をいくら指摘しようが、頑として認めずに、却って詭弁を弄しまくる人間に思えてならないんだよね。
そうした人間が、山本「事実であろうと、なかろうと」七平とレッテルを張るのは、まさに笑止千万。
こういうレッテルを張って、如何にも山本七平がいい加減な人間であるかを印象付けようとするApeman先生。
相変わらず、やり口が非常に”せこい”ですね。
結局のところ、レッテル張ることでしか議論できないApeman先生なんだなぁ…と改めて認識した次第。
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