山本七平bot(@yamamoto7hei)がつぶやくツイートを日毎にまとめてお届け。一知半解のツイートまとめブログ「別館・一知半解なれども一筆言上~半可通のひとり言~」は→ http://yamamoto8heitweets.blog.fc2.com/ へ引越ししました。
■山本七平botまとめ/~「同一の言葉で、その意味内容が逆転しているかもしれない」と気付くことの難しさ~https://t.co/8GpXOkwWNN
04-02 08:00
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04-02 08:05
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04-02 08:10
㉔勿論ないよりあった方がましであろう。しかしこれは大本営が「先二撃沈セリト発表セシ巡洋艦一ハ、ソノ後ノ調査ノ結果、駆逐艦ナルコト判明セリ」と訂正発表をしたところで、これも、しないよりましであろうが、虚報か否かという問題には関係がないのと同じである。
04-02 08:12
㉕むしろ逆であって、虚報ほど、発表された部分の一部は正確か、あるいは正確だという印象を与えるように構成されているのが普通である。この関係は非常に面白いもので、「虚報ではないか」と疑われだすと、虚報の発表者は必ず証人をつれてくるのである。
04-02 08:42
㉖「どうも大本営発表は少しおかしい」と内心で人々が感じだすと、必ず敵艦を撃沈した人間や敵機を撃墜した人間を登場させるのである。虚報は、原則として発表された部分と事実との誤差ではないから、発表された部分の一部分の証人はいるのは当然である。
04-02 09:12
㉗そういう判りきった事をわざわざやるのは、むしろそれが虚報である事の証拠と考えた方がいい。従って「百人斬り」も、鈴木明氏の調べられた通り、発表部分の一部分は非常に正確である。そして消した部分は永久に判らない。否、判らないであろうと、本多氏も浅海氏もたかをくくっている。
04-02 09:42
㉘これが落し穴であり、皆ここへ落ち込むから、関係者一同「大本営は国民をだましたのではない」とか、「何か真実かは、大衆と歴史が審判してくれますよ」とか、「二人の少尉自身に、直接証言してもらうよりほかありませんね」とかいってうそぶいていられるわけである。
04-02 10:12
■山本七平botまとめ/【虚報とは何か③】/情報の総量を掴まない限り、バレない「虚報」/~”虚報発表者”浅海特派員や本多勝一がうそぶいていられる理由~https://t.co/N4WP7L82cS
04-02 10:42
①なぜ私がこれをくどく言うのかといえば、日本を破滅させたのは虚報だからである。といっても、私はこれを、いわゆる「国民をだました」という点で問題にしているのではない。<『私の中の日本軍』
04-02 11:12
■山本七平botまとめ/なぜ情報氾濫社会にあって盲目同然となってしまうのか?/~情報が氾濫すればするほど、耳目を閉じる”感覚”絶対主義者たち~https://t.co/gvDwdkg9hQ
04-01 08:00
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04-01 08:05
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04-01 08:10
㉕そういうものが、すなわち「虚報」なのである。従って「虚報」とは「入手した情報の一部、特に最も重要かつ不可欠の部分を故意に欠落させて発表し、その部分を、情報の受け手が無意識のうちに創作して捕うよう誘導する報告もしくは報道をいう」と定義してよいと思う。
04-01 08:12
㉖従ってもう一度いうが、発表された部分と事実との誤差は、いくら調べても、虚報の実態は掴めない。それはただその機関が人手した情報の「総量」と「発表した部分」と「隠した部分」を対比した時、初めて掴めるのである。しかし後で述べるが、現実問題としてこれは不可能に近い。
04-01 08:42
㉗従って「虚報」の発表者は、その責任を追及されることは、まず、絶対ないと言ってよい。そのよい例が「大本営発表」である。多くの人は「大本営発表」というとすぐ海軍を連想し、報道部長の平出大佐はまるで虚報の象徴のように言われるが、では一体、陸軍は虚報を出さなかったのか。
04-01 09:12
㉘私は両者の性格から陸軍の方がはるかにひどかったと想像しているし、後述する「南京攻略戦の敵の遺棄死体八万」などはその一例だが、しかし、個々の戦闘における「わが方の損害」となると、その時点時点で明確にしないですむ。従って確たる証拠を捕えにくい。
04-01 09:42
㉙だが海軍の場合は、その時点時点でその時どれだけの情報があったかほぼ明らかである。戦艦が撃沈されたのを大本営は知りませんでしたとはいえない。従って…海軍はその時もっていた情報の量と、発表した部分と隠した部分とが、誰の目にも一目瞭然になるから、虚報の実体が出てくる。
04-01 10:12
㉚しかしたとえ組織を解体しても、これが陸軍となると…この三つの関係が明確に出てこないから掴めない。従って「確たる証拠は捕えにくい」と言ったわけだが、虚報の実体は実はこの「捕えにくい」ところにあるので、海軍は「情報の総量が明らかになる」という位置…にいただけなのである。
04-01 10:42
㉛従って海軍は虚報の象徴のように言われながら、陸軍は何となく追及されず「百人斬り」という新聞記事は、追及されるどころか、今でも「事実」で通ってしまうのである。このことは虚報が事実で通ることと、言論弾圧とは別の問題であることを示している。
04-01 11:12
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03-31 08:00
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03-31 08:05
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03-31 08:10
⑬続>まず浅海特派員の場合を見ると、その証人、佐藤カメラマンは実に立派な証人である。氏が語る情景、二少尉がしゃべり、浅海特派員が筆記し、疑問を感じた佐藤カメラマンが質問しているその情景、これこそまさに「見たまま聞いたまま」を記憶している通りに話している事を如実に物語っている。
03-31 08:12
⑭勿論人間には記憶違いがあり、報告書と事実との間には誤差があるが、その事と「虚報」とは、実は関係がないのである。従って佐藤カメラマンの言葉は「誤差」はあっても「虚報」ではなく事実である。従って二人がしゃべったという事は、前線から報告があったのと同様、あくまでも事実である。
03-31 08:42
⑮では二少尉が「なぜ」「何のため」にこんなことをしゃべったかという問題は「戦場心理学」乃至は「軍隊心理学」とても言うべき一種の「異常心理学」の問題で、私もそういう心理状態になった者を見たことがあるので、実を言うと興味の焦点はむしろそちらにあるのだが、(続
03-31 09:12
⑯続>それを解明するには、まず「虚報」を完全にはぎとらねば無理だから最後にまわし、ここではただ次の事だけを言っておこう。内臓から出血するといわれる程のひどいストレスから、一瞬不意に解放されると、その瞬間、人間は一種酔っぱらったと同様の状態になるという事である。
03-31 09:42
⑰「百人斬り競争」の末尾の向井少尉の長広舌をもう一度読んでほしい。ロレツの廻りかねる酔っ払い同様だという事に気づかれるであろう。それだけではない。彼はとんでもない事を口走っているのである。それは前に「文藝春秋」で指摘したが、絶対に口にできない事、「赤筒」即ち毒ガスである。
03-31 10:12
⑱とてもとても正常な心理状態でない。(註:戦闘による怪我が癒え、また戦闘が終了した事によって)強度のストレスが不意に除かれると、人間はこうなるのが当たり前なのである。この部分は鈴木特派員が向井少尉が喋るままに筆記されたと証言しておられるが、誤差はあってもその通りであろう。
03-31 10:42
⑲そして氏はそれが、紫金山の”激戦(これは事実でないが全体的に戦闘状態終了の意味なら事実に近い)”が終った直後だと言っておられる。それならば赤筒も含めて、この長広舌は理解できる。それを「飛来する敵弾の中…」だとは!それをするから何もかもわからなくなるのだ。
03-31 11:12
■山本七平botまとめ/便器ナメ・汚水ノマシ・人体実験などを強要する「悪魔の論理」/~「自己絶対化」とそれに基づく「反省の強要」を行なう商業軍国主義者たち~https://t.co/jXktgkBPiI
03-30 08:00
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03-30 08:05
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03-30 08:10
㉑というのは、ここにヨブという完全に正しい人間、『箴言』の徳目のすべてを守っている富裕な人が登場する。すべての人が、彼のような正しい人は、そのように報われるのが当然だと考えている。ところがその彼を、あらゆる天災と人災が襲う。
03-30 08:12
㉒彼は財産を失い、家族を失い、癩病のような皮膚病にかかり、そのため町を追われ、ごみ捨て場に座って、陶片で体中のかさぶたを掻くような状態になる。すべてが失われた。そのとき、三人の友が見舞いに来る。
03-30 08:42
㉓しかし余りの悲惨さに誰も口がきけず、慰めの言葉も出せず「七日七夜、彼と共に地に座していて一言も彼に話しかける者がなかった」といった状態であった。だがついに一人が口を切る。それは慰めの言葉のようであり、彼には親切な忠告をしているつもりなのだが、これが実に恐ろしい言葉になっている。
03-30 09:12
㉔一言でいえば、「正しい者は必ず報われるのだから、こうなったからには、お前には隠している罪悪があるに違いない。この状態から脱れるには、まず素直にそれを認めることが先決だ」という言葉である。…ヨブがこれに対して抗弁をする。すると次の一人がいう。(~引用文省略~)
03-30 09:42
㉕…こういった問答がつづくわけだが、この堂々巡りのように見える問答に出てくるものは、一つの命題が絶対化された場合の恐ろしさである。そうなってしまうと、ヨブのような運命に陥れば、慰めに来たはずの者の助言まで、結局、「お前には隠している罪悪かあやまちがあるのだろう。」
03-30 10:12
㉖「なければこんな運命にならないはずだ。それを告白すれば、この運命から逃れられるはずだ」といった意味の、拷問に等しい糾弾になってくるという事実である。この絶対化のもつ恐ろしさは、いわば「言葉の天皇制」がもつ恐ろしさである。
03-30 10:42
㉗そして、これと非常によく似た問答が最初に引用した自動車魔女裁判に出てくるし、お定まりの「自己批判」の要求にもでてくる。この『ヨブ記』の結末がどうなるかは、いまは述べない。
03-30 11:12
■山本七平botまとめ/【鳥屋籠(とりやかご)】/鷹にも人間にも必要な教育(鳥屋籠)とは/~徹底した「鳥屋籠」がない現代教育の不幸~https://t.co/Cer92v1kg3
03-29 08:00
■山本七平botまとめ/【高齢化社会を生きる道】/社会の”精神的”老齢化を防ぐには/~西欧の模倣ではなく「ロボット化」で高齢化社会に対応せよ~https://t.co/ZLwst7DCT2
03-29 08:05
■山本七平botまとめ/【秘密の原則】/「国家秘密の取り扱い」に関する山本七平私案/~「公然の原則」・「期間と範囲の明示の原則」~https://t.co/2fC4mtNbli
03-29 08:10
⑤私はときどき思うのだが、日本における多数決は「議場・飲み屋・二重方式」とでもいうべき「二空気支配方法」をとり、議場の多数決と飲み屋の多数決を合計し、決議人員を二倍ということにして、その多数で決定すればおそらく最も正しい多数決ができるのではないかと思う。
03-29 08:12
⑦続>という形になっているからだと考える以外にないからである。従ってそれを総計すれば本当の多数決になるわけだが、元来は、これを一議場内でやってしまうことが多数決のはずである。日本ではそれをしない。
03-29 09:12
⑧言うまでもないが、会議内と会議外の異なった議決の発生は、前にのべた「空気の支配下におけるジグザグ型相対化」の一種である。そしてこのことは、人間は、自らのうちに対立を含む矛盾した存在であることが、「空気の変化」という形で、時間別に表われていることを示すにすぎない。
03-29 09:42
⑨決断をだらだらと引きのばしても、別に大したことにはならない状態にあった日本では、これでも支障はなかったのであろう。徳川時代を見ていくと、幕府の成立からその終末までに、真に大きな運命的な決断を必要としたという事件は皆無に等しいからである。
03-29 10:12
⑩そのため、一時的な例外期はありえても、日本は常に、この状態へと回帰していく。確かにこれまでは、それでも間にあった――戦争といった身のほど知らずのことをやらない限りは。
03-29 10:42
⑪また、先進国模倣の時代は、先進国を臨在感的に把握し、その把握によって先進国に「空気」的に支配され、満場一致でその空気支配に従っていれば、それで大過はなかった。否、その方がむしろ安全であったとさえいえる。
03-29 11:12
⑫そのためか、空気の支配は、逆に、最も安全な決定方法であるかのように錯覚されるか、少なくとも、この決定方式を大して問題と感じず、そのために平気で責任を空気へ転嫁することができた。明治以降、この傾向が年とともに強まってきたことは否定できない。
03-29 11:42
Author:山本七平bot
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