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一知半解なれども一筆言上

山本七平マンセーブログ。不定期更新。

日本は穢土/自国を貶める人間は、自分が「きれい」であることを証明したいだけ。

日本って、元々舶来物が好きなお国柄のせいか、「出羽の守」な人たちが多いですよね。
そしてそういう人ほど、自国を貶めたり軽蔑したりしがちです。
どうしてそうなってしまうのかなぁ…と昔から不思議に思っていたのですが、山本七平岸田秀の対談を読むと、その理由の一端がわかるような気になりました。

今日は、その対談の一部(前回の記事『内なる「悪」に無自覚な日本人/性善説がもたらす影響とは?』で引用した対談の続きになります。)を、以下ご紹介していきます。

日本人と「日本病」について (文春文庫)日本人と「日本病」について (文春文庫)
(1996/05)
岸田 秀山本 七平

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前回の続き)

岸田 そこで、この悪い社会をぶっつぶせばよい、と。
革命もまた性善説を前提にしているんですな。


◆日本は穢土

山本 と同時に、どこかの国でそれが成就しているという錯覚を絶えず抱きます
だから、成就していないことが証明されてくると、深く幻滅する。

中越戦争などは好例ですね。

岸田 幻滅しても懲りずに恋愛する惚れっぽい女にかぎって、惚れられたほうが迷惑している事実に気づかない。

だから、この幻滅の構図は、片思いの女がふられたときと似ていますね。
あんなに自殺をするほど愛していたのに、なぜ受け容れてやらなかったのか、と、振ったほうが非難される。

振れば自殺するほど惚れられるなんて、惚れられるほうにすれば、えらい迷惑なんですが、相手にしてやらないとなぜか薄情だときめつけられる。


山本 そうだ、この間ニューヨークで、日本人留学生が、アメリカの女性を殺した事件。
相手の女性はきっと、日本人研究かなんかしていたに過ぎないんでしょう。(笑)

岸田 日本の男性は一途に、純粋に思い詰めた。
日本では同情が集まるかもしれないがアメリカでは無理ですね。

しかし、日本人はどうして惚れっぽいのかなあ。ドイツに惚れたり、アメリカに惚れたり、北京に惚れたり、ベトナムに惚れたり、忙しいことです。

どこかほかの国に次々と惚れるというのは、つねに日本の現実を汚いと感じているからでしょうか。


山本 そうですね。やはり浄土希求。日本は穢土で、向こうが浄土

そういえば東の方にはあまり浄土がないですねえ。
西方浄土でなくてはいけないんでしょう。

そして汚れた日本に居ても、自分は浄土を希求し、穢土である日本を批判するがゆえに純粋であると考える

岸田 自分の純粋さを裏付けるために、どこかの浄土に惚れこむんですな。

山本 だから、あの国は浄土でないなどと、かりそめにも指摘してはいけないんだ。

岸田 惚れている女の悪口は禁句です。アバタをアバタと指摘してはいけない。(笑)

山本 しかし、幻滅さえしなければ「振られてもなお」という心情はあります。

ベトナムを懲罰したように、かつて毛沢東は日本にも懲罰を下すべぎだと発言したという話がもし伝わったとしたら、心酔者はベトナム人と違ってひたすら反省したんじゃないですか。

総理大臣以下、全員が悪いくらいのことを言いかねない。

岸田 東京裁判を盲目的に認めた心理と同じですね。

東条英機らが靖国神社に祀られていたことが問題になりましたけど、戦犯というのはつまりアメリカの裁判で有罪になったんですよ。

彼ら指導者の誤りによって、多くの日本人が悲惨な目にあったという罪で日本人が彼らを裁いたのならば、たしかに靖国神社に祀るのは問題があります

しかし、日本の基準ではまだ犯罪者であるかどうか決まっていないんです。

自分では裁判をせず、アメリカの裁判で犯罪者とされたその基準を盲目的に受け容れているわけですね。

彼らを犯罪者と見なすというのなら、日本の裁判でやるべきです。

実際、彼らは裁判にかけられてしかるべきほどの過ちを犯しています。

しかし、日本の裁判にかけていない以上、日本人が彼らを犯罪者扱いするのはおかしい

別に、彼らを弁護する気はありませんがね。

しかし、どんな国家でも、その国民一般の平均水準以上の指導者を持つことはできないんですよ。

たまたまその水準を抜きん出た賢明な指導者がいて、国が間違った道にはまり込もうとしているのに気づいて押しとどめようとしたら、暗殺されるか、暗殺されないまでも失脚させられます。

そして国民は、国民の気に喰わぬことをしようとした者が暗殺されたことを拍手喝采して喜ぶでしょう。

みんなの拍手喝采が得られることなら、どんなことでもやるという連中には、いつだって事欠きませんから、暗殺者はいくらでもいます。

もし、当時、東条が勇断をふるい、アメリカと妥協して、大陸撤兵を決意したりしていたら、確実にテロで殺されていたでしょうね。

東条なんて、気の小さい平凡な男で、救国の英雄といった柄でも、極悪人といった柄でもなかったと思いますが、評価をガラリと変えたのは国民の方でね。


山本 そのことに誰も疑問を感じないところがおもしろいな。

岸田 簡単に百八十度転換できるわけです。

戦争中は非国民という諸悪の根源をつくり、戦後は、かつて最高の善人、純粋人間であった軍人を、一握りの軍国主義者という名の悪人にする

しかも、その転換の奇妙さ不思議さに誰も気づいていない。


山本 「だまされた」という前提をつくるからでしょう。

一億全員が詐欺にかかった。
善人はだまされやすいんです。(笑)

善意を百パーセント通すには神にならざるを得ないのに、現実は、善意の通らない社会は悪いという考え方が支配的ですからね。

岸田 一度、問題をひっくり返して考えるといいんですよ。
なぜ、社会に通らない考えを善意と考えるのか、と。

通らないのは、「善意」の側にそれだけの理由があるのではないか、と。


山本 そう、そう。それこそが真に問うことの第一歩になるはずです。

(次回に続く)

【引用元:日本人と「日本病」について/純粋信仰/日本は穢土/P137~】

この対談の中には、いくつも参考になる事柄がありますね。

まず、なぜ惚れっぽいのか?ということですが、これは、「責任転嫁しても自覚がない」という”症状”とどこかつながっているような気がします。
「自分は善い、しかし、社会が悪い」との単純な視点で他者を責めれば万事解決というような「安易な思考」であるからこそ、惚れっぽくなるのではないでしょうか。

また、「惚れるというのは、つねに日本の現実を汚いと感じているから」とか、「自分の純粋さを裏付けるために、どこかの浄土に惚れこむ」という岸田秀の指摘も頷けるものがありますね。

日本の現実を汚いと感じることは大事なのでしょうけど、自国を貶める人たちというのは、その汚さを現実的に受け止めて、日本の条件や前提を把握した上で、どうしたらよいか考えるという「プロセス」を省いてしまっているのではないでしょうか。

日本の立ち位置や状況を把握していないまま、ただ”感情的に”汚さを拒否する。
どうも、自国を貶める人たちには、そういう悪い意味での「純粋さ」というのを感じてしまいます。

次に、靖国神社A級戦犯合祀問題について、実に明快な岸田秀の論理が示されていますね。

岸田秀の論理で考えて見ると、アメリカの裁判で裁かれた事を以って、靖国神社合祀を反対することの「馬鹿らしさ」がよくわかりますよね。
この問題は現在でも問題になっておりますが、いまだに東京裁判史観に捉われ、判断を規制されている日本人が多いことを痛感します。

普段、アメリカのことを嫌いな人たちのはずなのに、そうしたアメリカ様の判断を盲目的に信じて、同胞を糾弾するのは、ある意味滑稽ですね。
自国を貶める人たちというのは、精神的にアメリカの奴隷も同然と言えるのではないでしょうか。
(共産党なんかよい例です。この件に関しては、アメリカ様の判断にべったりで、「靖国派」なるレッテル張りを行なうなど支離滅裂。結局は、自分がええカッコしたいだけなんでしょう。)

次に、「どんな国家でも、その国民一般の平均水準以上の指導者を持つことはできないんですよ」という岸田秀の”諦観”気味の指摘も、私には印象的でした。

自国の指導者の質を嘆く前に、われわれ国民一般のレベルをUPする必要がありそうですね。
とりあえずは、情報リテラシーを高めたり、メディア脳にならないようにすることでしょうか。

思いつくまま書いてみましたが、今日はこの辺で止めておきます。

次回は、この対談でも触れられていた『「だまされた」という前提をつくる』ことについて考えてみたいと思っています。反省を考える上で非常に重要だと思うので。
ではまた。


【関連記事】
・内なる「悪」に無自覚な日本人/性善説がもたらす影響とは?
・メディア脳に侵されるな!
・自己欺瞞と偽りの謝罪論【その1】


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テーマ:日本人論 - ジャンル:政治・経済

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コメント

ついでにもういっちょ。

村野瀬女史の名前が出たついでに、彼女の最新エントリー。

http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1555.html

こういう、「日本=ドイツ」という、イエスかノーかの単純な思考しかできないところも、この人の特徴ですね。

  • 2009/12/19(土) 13:25:19 |
  • URL |
  • 南溟 #-
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>KY さん

はじめまして。私もKYさん同様、「サヨクはなぜあのような思想にとりつかれたんだろう」と疑問に思っていましたが、おそらく彼らはやはり精神的に何らかの不満やストレスを抱えていたのだろうと思います。もちろん、人間である以上どのような境遇におかれ、またどのような生き方をしたところで何らかの形で不満もストレスもついて回るものです。しかしサヨクの場合はその不満やストレスに対して有効なはけ口を見つけられないまま、「今の日本の社会が悪いんだ」という思考になってしまったように感じます。
もちろん、その不満やストレスの内容は人によって皆違うものであり、サヨク思想に走った人の中には本当に不幸な人もいるでしょう。しかしサヨクの多くを見てみると、親に反抗する一方でその親に依存する十代の若者のように見えますね。以前このことをある人に話したら、「恵まれた家の坊ちゃん嬢ちゃんほど親に対して不満や贅沢を言うものだ」と言われました。
まあ、以下の秋原葉月さんのエントリーには「あんたにだけは言われたくない」と言いたいですが。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-422.html

あと、日本で特に顕著なのが、以下のような視点ですね。
○中国・韓国/朝鮮=弱者・被害者=善
○日本・アメリカ=強者・加害者=悪
あるいは、「日本は豊かな国だから、貧しい中国や韓国に少しくらい譲歩しても何ともない」という考えも根本にあるのでしょうね。要するに、「うちは金持ちだから何か問題が起きてもパパがお金で解決してくれる」とでも思っている、お人よしのお坊ちゃんのようなものでしょうか。しかしこうやって、中国や韓国/朝鮮を弱者扱いするのも、これらの国に対する差別や優越意識の裏返しなのですが。
さらに、これらの国にペコペコする日本人は、「日本はこれらの国に嫌われたら本当に世界の中で孤立してしまう」という恐怖感があるように思います。子どものいじめでも、「いじめられっ子の方こそあんないじめっ子など相手にしなければいいのに」と思いたくなるケースが多々ありますが、これは「みんなから孤立するのはいやだ」「自分に悪いところがあるからいじめられるんだ」という「共依存」の関係があるからですね。日本と近隣諸国の関係もそれと似ています。

  • 2009/12/19(土) 13:14:30 |
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  • 南溟 #-
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KYさんへ

KYさん、初めまして、と言っても、よくコメントを拝見してましたから、初めてな気がしませんね。
村野瀬女史のブログでのご投稿、よく頷きながら拝見しておりました。あなたのコメントに対し、彼らのレスはどうも的外れなものが多かったですね。最近は、あまり見かけませんが、投稿されないのですか?

それはさておき、岸田秀や山本七平の意見が参考になったとしたら幸いです。紹介した甲斐がありました。

「便所の落書き史観」とは、なかなか彼らにふさわしいネーミングだと思います。
そもそも、どの民族の歴史でも、恥ずかしい過去はあるはずなのですから、それについては、きちんと伝えていけばいいだけの話ではないでしょうか(無論、捏造した過去は論外ですけど)。

伝えるのは構いませんが、それをネタに反省を迫る彼らの姿勢はいただけません。

彼らを見るたびに、私は次の山本七平の言葉を思い出します。引用して終わります。

いわゆる「残虐人間・日本軍」の記述は、「いまの状態」すなわちこの高度成長の余慶で暖衣飽食の状態にある自分というものを固定化し、その自分がジャングルや戦場でも全く同じ自分であるという虚構の妄想をもち、それが一種の妄想にすぎないと自覚する能力を喪失するほど、どっぷりとそれにつかって、見下すような傲慢な態度で、最も悲惨な状態に陥った人間のことを記しているからである。

それはそういう人間が、自分がその状態に陥ったらどうなるか、そのときの自分の心理状態は一体どういうものか、といった内省をする能力すらもっていないことを、自ら証明しているにすぎない。これは「反省力なき事」の証拠の一つであり、これがまた日本軍のもっていた致命的な欠陥であった。

【引用元:日本はなぜ敗れるのか/生物としての人間/P226~】

  • 2009/12/17(木) 21:59:12 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
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サヨクの歴史観は「穢れ史観」

 初めまして。
 よく反日サヨクの日本に対する歴史観が、狂信者の如く自国の歴史を異常なまでに貶める根拠は何なのか、と疑問に思ってきましたが、ようやく納得しました。
 サヨクは冷戦時代に共産主義諸国を理想郷と信じ(どこまで本気だったかは疑問ですが)その反動で自国を、日本を劣った穢れた国だと思い込むようになった。それが冷戦崩壊後も継続して自国の歴史を(史実を曲げても)貶める行為を未だに続けているのでしょうね。彼らにとって日本の現体制のみならず、国家・国民・歴史に至るまで穢れきった「不浄の存在」とみなし、自分達はそれらと隔絶した特別な存在と信じ込んでいるようですね。自分達は穢れた日本を糾弾する立場だから何をしても許される、と。だから「百人斬り」だの「南京大虐殺」だの所謂「日本軍最強伝説」を内外に撒き散らし、それで傷つく被害者がいても平気でいられるのでしょう。
 例えとしては下品ですが、私はこのような物の見方を「便所の落書き史観」と呼んでいます。サヨクにとって、「穢れた日本」を断罪するためには史実の捏造や歪曲、曲解など平気の平左でしょうから。

  • 2009/12/16(水) 22:47:36 |
  • URL |
  • KY #mQop/nM.
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南溟さんへ

南溟さん、コメントありがとうございます。

確かに仰るように教育分野でも、そうした傾向がありますね。
そちらの方へは考えが及びませんでした。
教育問題については、私の考えは古いかも知れませんが、やはり「守・破・離」という順番を踏むべきだと思います。
まず型に嵌める。それを壊すようなゆとり教育では、受ける子ども達が不憫です。

「作為を嫌う」ということについては、過去記事↓で紹介していました。
まだご覧いただいてなければ、ご一読ください。

・日本で個人主義が嫌われる理由とは?~神の歯止めを持たない日本人~
http://yamamoto8hei.blog37.fc2.com/blog-entry-171.html

・日本人の組織とは?
http://yamamoto8hei.blog37.fc2.com/blog-entry-172.html

  • 2009/12/06(日) 00:16:41 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
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ついでにもういっちょ。

http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-407.html


>自分の頭で考え主張し、同時に真摯に相手の意見も聞いて議論するのが民主主義社会の基本的な姿です。


秋原葉月さん、そのセリフをぜひ自分の都合の悪い意見には耳を貸そうとしない、あなたのお友達の村野瀬玲奈さんに言ってやって下さい。
まあこの人たちの考えでは、左翼の教科書通りのことを言う人間は「自分の頭で考え主張」する人間で、それに反対する者は「悪しき右翼思想に洗脳されたんだ」ということになるんだろうけど。

  • 2009/12/05(土) 00:12:29 |
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  • 南溟 #-
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教育の自殺

>山本七平も指摘しているのですが、どうもある種の日本人には、破壊願望があるのかも。
>とにかく、壊せばよい、そうすればおのずと道は開ける、といったような。
>2・26事件の将校もそうでしたし、日本赤軍のテロリストもそうでしたねぇ。

>作為を嫌うというかなんというか。壊して後は自然に任せればおのずと良いものが出来るはずだという一種の自然崇拝的思い込みがあるのかも知れません。

「ゆとり教育」「ジェンダーフリー」なるものもそうですね。どちらも「詰め込み教育や押し付け教育で子どもを枠にはめて個性を縛るのはよくない。子どもにゆとりを与えれば、のびのび成長していい個性や無限の可能性を伸ばすことができる」という発想は共通しています。
 しかし基礎的な学力や、「男・女」としての生き方や考え方のモデルすらないところに、個性も可能性もくそもないわけで、これらは教育の自己否定以外の何物でもなかったわけですね。まさしく一知半解さんのおっしゃる「壊せばよい、そうすればおのずと道は開ける」という考え方ですが、そういう思想が行政や教育で大手を振ってまかり通るようになったのは、戦後50年余りを過ぎて、いわゆる全共闘世代があらゆる分野で指導的地位につくようになった時期であることに注目すべきでしょう。

私が以前に上げたエントリーで秋原葉月さんは「算数ができることよりも、自分の意見が持てる人を育てる」というスウェーデンの教育理念を持ち上げますが、算数すらできない人間に自分の意見など持てるわけがないですよね。
そもそも秋原葉月さんは

>日本では出る杭は打たれますし、個性を表すおしゃれやファッションも横並び

なんて書いてるけど、個性的なファッションを楽しみたければ渋谷や原宿にでも行けばいいだけの話でしょ。このような日本の若者のファッションは世界でも注目を集めていて、「kawaii」はもはや世界共通語だとか。秋原葉月さんは自分自身にろくな個性がないのを日本の社会のせいにしているだけとしか思えませんね。

  • 2009/12/05(土) 00:05:19 |
  • URL |
  • 南溟 #-
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南溟さんへ

南溟さん、コメントありがとうございます。

>そういう人たちこそ「天皇制をなくせば真に国民のことを考える人が日本国の代表になって日本がいい国になる」と思い込んでいるような節がありますが、そういう安易な発想こそがファシズムの呼び水だと言っておきましょう。

ほんと仰るとおりです。
山本七平も指摘しているのですが、どうもある種の日本人には、破壊願望があるのかも。
とにかく、壊せばよい、そうすればおのずと道は開ける、といったような。
2・26事件の将校もそうでしたし、日本赤軍のテロリストもそうでしたねぇ。

作為を嫌うというかなんというか。壊して後は自然に任せればおのずと良いものが出来るはずだという一種の自然崇拝的思い込みがあるのかも知れません。

>自分を排除する(と彼らは思い込んでいる)社会に反抗することに意義を見出していますからね。

なるほど、確かにそのような点がありますね。
考えてみれば、彼らの政策って、彼らの不平不満を晴らすというような、ネガティブな動機に基づいているような気がします。
ネガティブな動機によって、世の中は良くなるわけがないと私は思うのですが。

その対極にいるのが、例えばカムイロケットを開発している植松社長のような人だと思うのです。このような人こそ、日本の希望ではないかと私は常々思っているのですが。

植松社長のことを紹介した過去記事↓がありますのでよかったらご覧ください。

・だまされないためにも、「自立心」と「想像力」が必要だ
http://yamamoto8hei.blog37.fc2.com/blog-entry-125.html

  • 2009/11/30(月) 21:11:54 |
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  • 一知半解 #f2BEFQoE
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長文レス失礼。

>以前から思っているのですが、左翼はろくに日本の歴史を知らないんじゃないかと。

 同感ですね。しかも村野瀬さんといい秋原葉月さんといい、その視野の狭さ、あるいは社会や歴史、人間に対する理解や認識の薄っぺらさを見ていると、彼らは人権や政治、社会問題についてはそれなりに勉強したのかもしれませんが、それ以外には歴史に限らず、ろくに教養など身につけていないのではないかと思えますね。
 それだからこそ、何かの拍子に「平和」「民主主義」「人権」といった語を吹き込まれると、ひな鳥の「刷り込み」と同じようにそれが全てと思い込んでしまったのでしょう。カルトはまず地獄絵図を見せて、人が不安や恐怖心にかられたすきをついて洗脳するものですが、彼らにとっては「日本はこんなに悪い国だった」という話がその「地獄絵図」に該当するものですね。
 でもそれでブログを開設したところで、教条主義化した左翼のスローガンを連呼するしかないわけですね。はっきり言わせてもらえば、「○○の一つ覚え」とはまさにこのことです。

>左翼にとっては、北欧は極楽浄土ですからねぇ。
>しかし、スウェーデンだって、国民皆兵の重武装中立国家ですし、世界に冠たる兵器輸出国で軍需国家。そうしたマイナス面については、都合よく無視しますからね。彼らは。

 ついでに言わせてもらえば、北欧のスウェーデン・ノルウェー・デンマークはみな立憲君主国ですが。
 「天皇制廃止」を主張する左翼で、それに代わる日本の体制はどのようなものがいいか、そのような体制をどのようにしてつくるのか、建設的な意見など寡聞にして聞いたことがないですね。むしろ、そういう人たちこそ「天皇制をなくせば真に国民のことを考える人が日本国の代表になって日本がいい国になる」と思い込んでいるような節がありますが、そういう安易な発想こそがファシズムの呼び水だと言っておきましょう。(「政権交代すると日本がいい国になる」というのに似てますね。)

>「青い鳥」願望から脱却して、日本の条件を把握した上で、現実的にどう改善すべきか試行錯誤しない限り、左翼の主張が共感を得ることは出来ないんじゃないか、と思っております。

 もしかしたら彼らは、本心では多くの人から「共感」を得ようなどとは思っていないかもしれません。なぜなら彼らは、自分たちを社会の枠からはみ出したアウトサイダー、マイノリティと位置づけ、自分を排除する(と彼らは思い込んでいる)社会に反抗することに意義を見出していますからね。しかし彼ら自身、下手に権力など握ればこのような自分たちの運動のスタイルが通用しなくなることなど百も承知でしょう。
 むしろ彼らは、日本はいまだに多くの国民が死刑制度を支持し、侵略戦争を反省しない野蛮国だけど、自分たちはこのような愚か者とは違うんだとでも思っているのかもしれませんね。

  • 2009/11/29(日) 21:20:45 |
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  • 南溟 #-
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ユートピア願望

南溟さん、コメントどうもです。

ちょっと前に、秋原葉月さんの処で投稿したコメントした奴ですね。
あれは、以前から左翼の天皇に対する認識というものに異議があったのでコメントしたものです。

以前から思っているのですが、左翼はろくに日本の歴史を知らないんじゃないかと。
日本史に於いて天皇がいかなる役割を果たしてきたか殆ど知らない。
三権分立を理想にしているくせに、日本の政治が鎌倉幕府以来、ニ権分立でやってきたことすらきちんと把握できていない。

余りにも見かねたので、コメントしちゃったわけですが、まぁ、表に出してくれたことについては、秋原葉月さんを素直に評価したいですね。村野瀬女史に比べれば扱いが雲泥の差です。

しかし、左翼の面々は、西洋由来の薄っぺらい「国民主権」なるものを有難がって、天皇を「ゴク潰しの厄介者」程度にしか思っていないですよね。
そんな程度の理解力しかないから、西欧の基準をホイホイ受け入れて、自国のことをののしれるのではないでしょうか。典型的な「出羽の守」ですね。

>ここまでスウェーデンをべた褒めするのも、正直に言って歯が浮くような思いがしますが、この記事の内容がどこまで真実なのか、私には判断できる材料がありません。

左翼にとっては、北欧は極楽浄土ですからねぇ。
しかし、スウェーデンだって、国民皆兵の重武装中立国家ですし、世界に冠たる兵器輸出国で軍需国家。そうしたマイナス面については、都合よく無視しますからね。彼らは。

コメントいただいて、ちょっとググッてみたらスウェーデンの現実について書かれたブログ記事を見つけましたのでリンク↓貼っておきます。

・スウェーデンについて
http://artsandscience-mathew.blogspot.com/2009/02/blog-post_11.html

このブログ主によれば、どうやら、「マスコミを通じて喧伝されている北欧諸国の理想国家的イメージは、かつてのソ連のそれに対して朝日新聞が行ったプロパガンダと同じ」らしいですよ。高福祉国家が果たして理想なのか?と疑問に思っていましたが、スウェーデンの現実を見る限り、とても理想とは思えないですねぇ。

「青い鳥」願望から脱却して、日本の条件を把握した上で、現実的にどう改善すべきか試行錯誤しない限り、左翼の主張が共感を得ることは出来ないんじゃないか、と思っております。

  • 2009/11/24(火) 22:31:47 |
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  • 一知半解 #f2BEFQoE
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お久しぶりです。

お久しぶりです。

ネットを逍遥していて、「秋原葉月」さんの主催するブログ「Afternoon Cafe」でも、一知半解さんのお名前を拝見しました。

http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-388.html#comment

しかしここも、左翼の常套手段の詭弁とすりかえに満ちてますね。最後に「憲法は天皇をそのようなものとはしていません」という言葉でトンズラしたのには呆れました。こうやって「憲法」という言葉を絶対視し思考停止しているような人が「日の丸君が代の強制は自分の頭で考えない人間を育てる」なんて言ってるんだからねえ。

しかし極め付きはこちらでしょう。

http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-384.html

>>それよりも、現在においてあなたの仰る残虐行為を行っている中国に目を向け、非難すべきです。
>やれやれ、既にアムネスティはじめ様々な人権団体が中国の少数民族や国内の人権活動家への弾圧に抗議してることを全く知らない、いわゆる‘情報弱者’と思われます。
>なんとかの一つ覚えでどこでもチベットの弾圧を持ち出す一方、このエントリーで書いてあるイラクでのアメリカ兵の残虐行為には決して言及しないのがこういう人達の特徴です。

「アムネスティはじめ様々な人権団体」のことなんか誰も聞いてないでしょ。あなた自身はどうなんですか。
このエントリーにはほかにも「ドイツ人は~」というお決まりの文句がありますが、こうやってよその話を持ち出さなきゃ自分の主張を正当化できないとは、結局この人は「虎の威を借るキツネ」なんでしょうね。

この「秋原葉月」さんの思考の根っこはどこにあるか、それを解くためのカギが以下のエントリーの中にあります。

http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-407.html

ここまでスウェーデンをべた褒めするのも、正直に言って歯が浮くような思いがしますが、この記事の内容がどこまで真実なのか、私には判断できる材料がありません。
しかし私がここで問題にしたいのはこのフレーズです。

>日本とは正反対ですね。
>日本では出る杭は打たれますし、個性を表すおしゃれやファッションも横並び、問答無用の不要としか思えない厳しい校則にも疑問を持たずおとなしく従う子が教師にかわいがられます。

秋原葉月さんにとって、自分の受けてきた教育は個性を抑圧する管理教育だったという思いが、思考やネット上での活動の原点になっているのでしょう。しかし秋原葉月さんはこのような反抗期の若者のメンタリティをひきずったまま、体だけ大人になってしまったように感じますね。
そもそも学校が面白くないと感じたり、学校や教師、大人に反撥心を抱いたりすることなど誰でもあることですが、学校が面白くないなら面白くないで、友達と遊ぶなり趣味を持つなりできなかったのでしょうかね。秋原葉月さんは根がまじめなだけに、そのようなストレスを心のうちに溜めこんだまま暴発させてしまったように感じます。

  • 2009/11/23(月) 22:21:05 |
  • URL |
  • 南溟 #-
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(^o^)風顛老人爺さん、デルタさんへ

>(^o^)風顛老人爺さん

コメントありがとうございます。リンク先のご紹介、ありがとうございました。拝読させていただきました。


>デルタさん

>自分の醜さを、日本全体へ投影して、全部終わってしまえ、的な暴走をはじめる、、

そういわれるとそんな気もしてきますね。
しかし、それで責められる同胞としてはたまったもんじゃないですよ。
しかも、事実に基づかないのであれば、尚更です。

それはさておき、「羊のうた」のご紹介、ありがとうございました。
アマゾンでの書評を見てみましたが、読むとはまりそうですね。
非常にそそられますが、私もどっぷり余韻に浸ると他に手が付かなくなる性質なので読むのは危険かも…。TBありがとうございました。

  • 2009/11/21(土) 01:55:57 |
  • URL |
  • 一知半解 #-
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お久しぶりです。
「日本の醜さを背負って、自分たちが滅んでいけばいいんだ。破滅へGo!」的な考え方も、根強くあると思います。自分の醜さを、日本全体へ投影して、全部終わってしまえ、的な暴走をはじめる、、
TBをお送りした記事の表題で述べている
「羊のうた」という漫画が、どこかそんな感じでした。
「日本」全体まで拡大させることなく、「家(高城家」)を終わらせる話だったですけど……
マニア受けな支持ながら、今でも中毒症状にある人が多い漫画です。
以上、私の青い時代の影の部分のお話でした(苦笑~)

  • 2009/11/19(木) 23:11:03 |
  • URL |
  • デルタ #JnoDGgPo
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叩け、叩き潰せ反日勢力であります!m(_ _)m

http://taiyou.bandoutadanobu.com/
拝啓 管理人様

在日外国人参政権付与 外国人住民基本法更に本命の二重国籍を札付きの民主党所属 円より子氏が提出予定と我等が日本は猖獗を極める反日勢力を迎え危機を迎えております。
反撃の一環として以前にも紹介させて頂いた坂東忠信氏の公式サイトのURLを表記致します。

此方のサイトは更新続行中にてランキングボタン設定されました閲覧及びボタンクリック宜しければお願い致します。

(_ _)僭越乍乱文にて 敬具

  • 2009/11/17(火) 23:36:35 |
  • URL |
  • (^o^)風顛老人爺 #-
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(^o^)風顛老人爺さんへ

(^o^)風顛老人爺さん、コメントありがとうございます。

民主党が、そのような政党であることは、誰でも少し観察すればわかりそうなものですがねぇ…。
それでも今回の選挙において、その勢いを止められそうになくて非常に残念です。

お勧めのサイト少しばかり覗かせていただきました。
移民の問題は、今後本当に大問題になってくると思います。

民主党・公明党などは論外ですが、自民党の一部や財界にも移民受け入れ論がはびこっているのは由々しきことだと思います。

移民に頼らず経済が縮小しようが、それに合わせてライフスタイルを変えていくことで切り抜く力を日本民族は持っていると私は信じているのですが…。

メリット・デメリットを考えれば、後者の方が遥かに大きいと思うのですが…。

  • 2009/08/23(日) 22:15:28 |
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  • 一知半解 #-
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民主党は国売ります全力で!

拝啓、管理人様

お題ズレになります、民主党は国売ります全力でです!
日の丸切り貼り事件が何よりの動かぬ証拠であります。

話題転じ、民主党推進する多文化共生 東アジア共同体構想の一環である安易な移民受入の著しい危険について
元警視庁通訳捜査官である坂東忠信氏のサイト
『外国人犯罪の増加から分かること』がございます昨日更新されました。

著書『通訳捜査官』があります。

よろしかったらご一読下さい。
m(_ _)m 僭越乍乱文にて 敬具

  • 2009/08/20(木) 16:55:27 |
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  • (^o^)風顛老人爺 #-
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面倒な議論に丁重に御答え下さってありがとうございます。
先ず
>民衆の平均水準を下げているのは国家其の物なのです。------------ですが、
小学校から大学まで嘘を教えられると大人になっての視点や態度がもう既に固定していますので其れを変えるのは非常に難しい事です。ナチスドイツの社会化の教科書はアメリカとドイツの大きさを地図で同じ大きさに表現したりするとか、ドイツが素晴らしい国だと言うプロパガンダばかり学校で教えていたので、多くの子供達は其れを信じて育ちアメリカに対する戦争を不可能な戦争とは思わなかった若者が多かったそうです。
 日本の戦前教育も同様で神国日本等と子供達は洗脳されて育ち朝鮮半島合併中国進出等も同等の人間の住む国を侵略すると言う考えをなるべくさせない様な教育がなされていたと思います。(神を持ち出すのは歴史的に支配や戦争の時の権力の使う常套手段で、神と国家は常に持ちつ持たれつの関係で世界中の歴史で証明されていますね。一番新しい例がジョージブッシュのキリスト教(アヴェンジャリカルと言われる宗派の一つで、カルヴィン派をもっと資本家の為の支配の道具に使える様に改悪した物で、キリストが蘇って彼等の言っている事を知ったら本当に激怒する事でしょう。聖書によれば、キリストはお寺で当時の金貸しや両替商と口論し彼等を暴力でお寺から蹴り出したテロリスト(?)だったのですから。)
 この様な教育は効果的なプロパガンダで、普段我々の税金を使って義務教育で行われる所が恐ろしい所なのです。義務教育ですから不信感を持つ人が非常に少なくなるのです。特に歴史家の本(普通、非常に分厚く退屈の物が多い)や教育の実態についての本を読む人は果たしてどれだけいるのでしょうか------------?殆どの庶民は仕事が終わると家庭で家族とテレビを見ながら団欒を楽しむと言うのが普通で『どれどれ今日はトインビーについて子供と議論してみよう!』なんて変わった両親も少ないのでは?若し、いたとしても子供達は殆ど興味が無いのが普通なのです。(------信じて下さい我が家で何度も試してみました。20歳を過ぎてから私の言っている事が理解出来る様になってきたみたいですが、若し私がシツコク色々な退屈な話題を夕食時に話していなかったら彼等は唯の消費者として育っていたと思います。今でも消費者過ぎるのですが------------)
と言う事で貴方の意見には同調しかねます。まず政府が如何して嘘を教えないといけないのか?疑問ですしその様な行為は将来の国民を現実的理解力の欠ける人間にする事であり非常に危険です。現在のアメリカ人の多くが嘘で育った人々で一寸政府が『テロだー!』と言っただけで侵略戦争に同調する様な単純にコントロール出来る様な状態になっています。彼等はアメリカが世界で最高の国家でアメリカ人が最も素晴らしい国民だと教えられ続けてきたのです。日本の戦前と同様です。唯、ブッシュ8年間で財政は破綻し、ホームレスは以上に増大し、公共交通網も欧州や日本の様な進んだ技術は無く、ロスの様な大都会でも道路は穴だらけ、学校には教科書も十分無く、医療は発展途上国並の水準と言う状態にやっと気が付き始めた国民が出てき始めたので何とか国民の為の政治が出来る素地が出来上がってはいると思うのですが---------------------。
 日本の靖国神社も含めた敗戦に絡んだ問題は戦争の後は常に“戦勝国に従わなければならない。”のは常識で、其れが厭なら戦争はしない方が良いのです。戦争は暴力で勝ち負けを決める物ですから其れに冷静で平等な判断を期待する所が私には理解出来ないのです。ベトナム戦争時代のマクナマラ元国防長官の回想で日本の都市を焼夷弾爆撃した事について責任者の空軍将軍は『若しアメリカが敗戦国になると我々は戦争犯罪人だぞ!』(だから絶対勝たなければいけない。)と言う部分が在ったほどで、戦争は何処でも勝たなければいけないのです。国民をプロパガンダで教育しコントロールしておき、負ける確率の高い戦争をする政府は何百万もの国民の命をギャンブルしている訳ですから国内的に判断しても当然A級戦犯です。そうして負ける確率が高い戦争中に敵国兵を戦後の交渉の為、念の為に丁重に扱う命令を出さないのも国際事情に鈍感な馬鹿者が支配していた証拠なのです。幾等論理的な議論を展開してみても現在までの所欧米主導の国際社会ですからもっと賢く現実的な対処が必要です。欧米諸国は世界各国を植民地とし奴隷制度を最近まで問題の無い物とし、現在でも資源獲得、利益追求の為には有色人種の人権など(特に国家を持たない俗に現住民族とか土着民とか言われる集団に対しては)全く重視していないでしょう?その様な環境ですからパブリックリレイションをもっと巧みに操る必要があるのです。そうしないと近い将来現在まで発展途上国と言われていた国々が資源的経済的により有力な立場に立ったとき日本はその様な新興国からも嫌われると言う悲劇を味わう事になると思うのです。今までの処、個々の日本人はエチケットを守り人生観も欧米人とは違い、然も韓国人や中国人とも違う道家の影響を受けた禅仏教のお蔭で一寸ヒッピーがかった“詫び寂び“等と言う面白い事を言う国民だと言う定評があり、評判も知識人達の内には高いようですから、なるべく国際的にパブリックリレーションでヘマをしない方が賢いと思います。
 現在、私が心配している事は自衛隊の軍隊化です。例えば貴方が高性能のポルシャやランボルギーニ等の車を持っているとしましょう。貴方は常に運転する時に交通規則の最高時速を守りますか?当然車の性能を試すのに交通規則を破りフリーウエーで飛ばしますよね!私だったら其の誘惑に勝てませんね。詰まり自衛隊も同じで自衛だけではなく攻撃も出来る様な軍隊になると何時か其の軍隊を使ってみたい政治家が現れるのです。断言します!(日本の政治家の質の悪さは本当に呆れてしまいます。全員では無いと思いますが)
 若し如何しても自衛隊を普通の軍隊化するのなら徴兵制を敷かなければなりません。アメリカでも徴兵制のお蔭でベトナム戦争反対運動が大規模になり、其の後、アメリカ政府は2度と徴兵制を実施する事が無いのです。国民全員が最前線に行く可能性があると突然戦争肯定派も反戦派に早代わりするのです。徴兵制を実施しない事は資本主義国家にはもっと重要で複雑な問題が在るのですが話が本題から離れてきましたので、今日はこの辺で失礼します。
何時も長いコメントで申し訳なく思っています。

  • 2009/08/19(水) 09:01:54 |
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  • ejnews #-
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ejnewsさんへ

ejnewsさん、ご丁寧なコメントありがとうございます。

>“自国を貶めたり軽蔑したりする”と表現するのは少し喧嘩を売っている様にとられるのでは?

確かに挑発的であることは否定できません。

なるべくそうしないよう心掛けてはいるのですが、どうも村野瀬氏やApeman先生らのような主張を見かけると、そう言わずにはおれない心境なのです。

そもそも、反省するのに自国を貶めたり軽蔑したりする必要を感じないのです。
自国の欠点を素直に把握すれば済む話ではないでしょうか?

ましてや、貶めたり軽蔑することに同調しない人間に対して、反省がなってない!と批難することには、物凄く抵抗があります。

それに加え、彼らの主張のどこに「反省」があるのでしょう?

そこには反省と言う言葉はあっても、反省力が皆無ではありませんか!
反省しているという態度を示すことが、「反省」ならば猿でもできます。

反省とは、過去の過ちを再び起こさないようにすればいいのであって、他人に強制するものではありません。

勿論、ejnewsさんの仰りたいことも、わからなくもありませんけどね。

>民衆の平均水準を下げているのは国家其の物なのです。

そうでしょうか?
それこそ、山本七平の指摘する「だまされたという前提を作っている」のではありませんか。

国家を悪者にして、自らを免責する。
だから、いつまでたっても騙され続けるのではないでしょうか?

確かに現在でも、政府は情報をコントロールしようとします。
ただ、今はネットなど調べようとすれば幾らでも調べる機会があります。

情報が昔と違って、権力者が握りにくくなっている今後は、そうした言い訳をするべきではないと私は考えます。

>唯、だからと言って大日本帝国の戦争犯罪が犯罪で無かった事にはならないのです。

勿論です。私も日本軍に戦争犯罪がなかったといいたいわけではありません。

そして、日本の場合、その犯した罪は、決してA級戦犯だけの犯罪ではありません。

当時の政治家・軍人だけでなく、マスコミ、いや国民自身すら同罪と言えなくも無いと私は考えます。

それをA級戦犯合祀の問題に矮小化することこそ、反省から程遠い行為なのではないですか?

靖国神社に祀ることを反対するのは自由です。
しかし、アメリカの裁判を理由にするのは反対です。

ましてや、東京裁判を盾に「お前は反省していない!」とか「右翼扱い」するのはやめるべきです。

そのような者こそ、何ら反省していないとしか私には思えません。

>靖国神社問題も米南北戦争時の敗戦したアメリカ南部の奴隷殺しの犯罪人を英雄として祭上げる行為と同じで対外的には非常に頭の悪い行動です。

これには異論があります。
A級戦犯らが、奴隷殺しと同等の犯罪を犯した事実がどこにありますか?

例えば「バターンの死の行進」などが理由に挙げられるのかも知れませんが、あれなどは日本軍の基準では普通の扱いに過ぎません。これについては、下記の過去記事↓を参照してください。

・「同一の言葉で、その意味内容が逆転しているかもしれない」と気付くことの難しさ
http://yamamoto8hei.blog37.fc2.com/blog-entry-229.html

A級戦犯だって、当時誠心誠意その職務をこなしていただけです。彼らはそれが日本の為になると信じていた。

しかしながら、いくら誠心誠意やろうが、その方針が全く間違っていたわけですが。

誤解されるかもしれませんので断っておきますが、「彼らが誠心誠意こなしたから許せ」といっているわけではありません。
(例えてみれば、正式な裁判も経ていない犯罪者が、外国の判例では犯罪だから犯罪者扱いされるといったような形でしょうか。)

問題にすべきは、「なぜそういう方針をとったのか」ということであるはずです。

そうした問題を考える際、靖国神社問題というのは妨げにしかならないと私は考えています。

>その辺の事情を理解してスマートな立ち振る舞いが現在の日本人には必要だと思います。そうしないと不必要な摩擦を外国と繰り返す事になります。

仰るとおりです。
私も、摩擦を起こせとは主張していません。

ただ、降りかかる火の粉は払いのけるべきですし、事実ではない事柄についてまで認めて謝る必要はありません。

ましてや、国外の反日勢力と連動して日本を貶める村野瀬氏のような輩の行動を許すつもりは全くありません。

事実認定で争う姿勢は必要です。
過去記事でそのことについて書いておりますので、参考にどうぞ。

・いい加減「日本は悪くない」論をぶつのはやめましょう。事実の認定のみで争うべし!
http://yamamoto8hei.blog37.fc2.com/blog-entry-144.html

>明治維新以降庶民が(悪い意味の)侍精神(有名な太平洋戦争時の“万歳突撃”の精神です。今でもそんな日本の極右翼と呼ばれる人々の意見を見ているとその様に感じられます)とやらを教えられ短絡的になってしまったのが日本の対外プロパガンダが成長していない原因の一つ

確かに、そのような原因もあるかもしれません。
しかし、日本ほど、国外勢力と連動して、自国を貶める輩がたくさん存在している国は稀でしょう。

このような「出羽の守」の存在も、日本のプロパガンダが成功しない理由ではないかと私は思っています。

いささか言葉が荒くなってしまったかもしれません。

ただ、外国の虎の威を借りて同胞を責め、善人ぶっている連中を見ると、嫌悪感を感じずにはいられないが為ということで、ご容赦ください。

  • 2009/08/18(火) 22:56:44 |
  • URL |
  • 一知半解 #f2BEFQoE
  • [編集]

下記は、貴方の私宛のコメントに対するレスです。一応お知らせします。
この記事とコメント欄を読んで、貴方はここにコメントをしていると私は察しているのですが・・・自分で何を言っているのか解っていますか?これは意地悪キャラの葵には、とても美味しいブログネタなんだけど・・・もし貴方がご希望ならば、貴方のこのコメントをネタにして、ブログUPしますが、宜しいかしら?

  • 2009/08/17(月) 09:06:23 |
  • URL |
  • 葵 #cwJ6o44Q
  • [編集]

又失礼します。(日本に数年後に暫く住む可能性が出てきましたので現在種種のブログを読み現在の日本人が何を考えているのか理解しようとしている所ですが-------若し失礼な表現があればお許し下さい。なにせ20数年日本を離れていると浦島太郎の様になり政治的に右も左も解からない状態になっていますので)此の舶来好みと言うのは大日本帝国を造った侍達や彼等の次世代が其の典型な訳で、それ故現在の日本の文化、政治、科学、etc,が存在するであって、一概に良い物でも悪い物でも無いと私は感じています。
 色々な意見がありお互いに学びあう事が出来るのですから“自国を貶めたり軽蔑したりする”自虐的行為と一知半解さんの呼ばれている方々が本当に自虐的か其れとも他の文化の利点を見ているのか実際は心の中までは覗けないので“自国を貶めたり軽蔑したりする”と表現するのは少し喧嘩を売っている様にとられるのでは?
 現在でも重要な歴史化の一人でアーノルド.J.トインビーと言う英国人の著書(『歴史の研究』と言う邦訳だと思います。)の中でMimesisミメシスと言う表現でトインビーは力強く成長している文明はMimesisミメシス(模倣をさせる魅力、力、勢いの様な物)があり、他の民族や国家、文明に模倣をさせる。若しくは他の文明、民族が自ら模倣すると言う説明があり、日本の歴史を見てみると大陸文化、朝鮮半島文化そして欧米の文化の模倣の連続だったのではないでしょうか?
 其の過程で我々の日本列島と言う地理的制約の中で日本的と言われる文化が育っている訳で“自国を貶めたり軽蔑したりする”と言うよりも自己反省的なことではないでしょうか?
 私は良く日本の政治や日本人一般について批判的な意見をアメリカ人と話す時にしますが、此れは日本に良い面と悪い面(言葉の選択は良くないと思いますが議論を進める上で良い悪いの言葉の意味の分析は差し控えさせて頂きます。)があると言う事を認めているだけなのです。

 ヨーロッパの歴史を見てみると“自国を貶めたり軽蔑したりする”何処ろではなく現在のフランス人やドイツ人の祖先は(フランク族等だから今フランクが国名となりフランスとなっている訳ですよね)ローマ帝国の北上を戦いに勝ち食い止めたにも拘らず完全に自分自身をローマ化し伝統的な宗教を捨てキリスト教に改宗し“ロマネスク文化”(意味は“ローマ様式”)と言う文化を打ち立て(MerovingianメロヴィンジアンCarolingianカロリンジアン日本ではメロビング時代カロリング時代と呼ばれています。)後のヨーロッパのみならず現在の欧米文化の原型を構築したのです。彼等フランク族の子孫達の欧州人は自分達の過去のシャーマニスティックな歴史を捨て去り、自分自身をローマの後継者と見なすようになり神聖ローマ帝国やナチスドイツの第三帝国(3番目のローマ帝国)と伝統が受け継がれていった訳です。

『どんな国家でも、その国民一般の平均水準以上の指導者を持つことはできないんですよ』
---------と言う問題についてですが--------御存知の様に、歴史上どの国家でも宗教や特に最近は教育によって国家の正当性を巧妙に子供達にプロパガンダイズしているのは否定できないと思うのですが、日本ではかつて教育勅語と言う物があり、アメリカの歴史の教科書を見ると今でもアメリカ中心主義とでも言う様な教科書で、時には全くの嘘も教えてる例があります。
 アメリカは特にアイゼンハウアー大統領時代イランのモハメッド モザデック首相を中央情報局のオペレーション エイジャックス作戦で失脚させシャー パーレヴィを傀儡政権の皇帝に戻した頃から若し米国民が米政府が外国で何をしているか知ると反政府運動が起こる可能性を恐れ教科書のコントロールを強めて行ったそうです。詰まり国民をなるべく無知の状態に留めて置くと民衆コントロールが簡単になると言う有名な理論です。
 此れはどの国家もしている事で、有名なアメリカのジャーナリストI.F.Stone(I.F.ストーン1907~1989)の言葉で『全ての政府は嘘をつく。』と言うのが有名ですが----------(此の言葉は政府のメディアに対する嘘の事を言った物ですが、教科書製作でも同様の事が言えるのです)
  兎に角、民衆の平均水準を下げているのは国家其の物なのです。だから平均水準以上の人間が政治家になった場合一般大衆には理解されないのです。例えば西欧の王家の歴史は歴史家によって殆ど研究され尽くしているのですが(遺跡、墳墓発掘研究を含めて)日本はどんなに重要な古墳だと理解されていても発掘研究されていない古墳が多いでしょう?此れも外国から情報操作の一部と考えられても仕方のない事なのです。
 東京裁判についてはアメリカでもハワードジンやノムチョムスキー等に代表される知識層は不公平だったと言う事で意見が一致しています。唯、だからと言って大日本帝国の戦争犯罪が犯罪で無かった事にはならないのです。戦争は暴力で相手を支配する行為ですからヤクザと同じで負けると文句が言えないのは当然なのです。負けた後で不公平だと言うのは男として潔くない良くないのでは?靖国神社問題も米南北戦争時の敗戦したアメリカ南部の奴隷殺しの犯罪人を英雄として祭上げる行為と同じで対外的には非常に頭の悪い行動です。
 日本は欧米以外の国家、詰まり有色人種国家で始めて白人国家に歯向かい(ハイチがフランスと戦い独立したのが歴史的には有色人国家の白人国家に対する最初の成功例だと思うのですが)然も成功し、僅か30年程の間にGNP世界第5位程の経済大国に成り上がり欧米諸国から目の敵にされて来た歴史があり、又、東洋の国家からは西洋かぶれの帝国主義者として記憶されていますのでその辺の事情を理解してスマートな立ち振る舞いが現在の日本人には必要だと思います。そうしないと不必要な摩擦を外国と繰り返す事になります。日本人は昔から器用ですから好い加減にパブリックリレイションを上手く操る様にしないと何時まで経っても中国や韓国と欧米の間で苦しむ様な馬鹿な事になると思いますよ。
 日本人は欧米政府と比較するとプロパガンダが非常に稚拙ですが、明治維新以降庶民が(悪い意味の)侍精神(有名な太平洋戦争時の“万歳突撃”の精神です。今でもそんな日本の極右翼と呼ばれる人々の意見を見ているとその様に感じられます)とやらを教えられ短絡的になってしまったのが日本の対外プロパガンダが成長していない原因の一つだと私は考えています。

  • 2009/08/16(日) 15:40:39 |
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一知半解なるがゆえに、自らの言葉で恥を晒すのを控え、主に山本七平の言葉を借用しつつ書き綴ってゆきたいと思ふのでアリマス。宜しくメカドック!!
日々のツイートを集めた別館「一知半解なれども一筆言上」~半可通のひとり言~↓もよろしゅう。

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