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石田明生

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西の果ての県都、カンペール 2
 町の中心はなんと言っても、凛とした美しい姿をどこにいても見せてくれる「サン・コランタン大聖堂」です。

サン・コランタン大聖堂
横から見たサン・コランタン大聖堂

 サン・コランタン Saint Corentin は、400年頃、この地の初代司教だったそうです。大聖堂は12世紀に建設が始まり、完成まで300年近くかかったとか、おもしろいのは、ゴチック建築にもかかわらず、また時代の流行にもかかわらず、聖堂にノートル・ダムの名が冠せられていないことです。カンペールの人たちがそれほど地元の聖者にこだわったと言うことでしょうか。聖堂の中に一歩足を踏み入れると、まずは等身大の彫像群からなる「十字架降下」に驚かされます。なんと言う驚くべきリアリスムなのでしょう。

十字架降下

イエスを囲む人たちは、左からアリマタヤのヨゼフ、聖ヨハネ、聖母マリア、マグダラのマリア、マリア・サロメ、ヨハネの母マリア、降下を手伝ったニコデモです。

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2011年フランス旅行 | 11:11:16 | Trackback(0) | Comments(0)
西の果ての県都、カンペール
 カンペールは「フィニステール Finistère」の県都です。「フィニステール」とは文字通り、「地の果て」という意味で、まさにブルターニュ半島最西端の地です。ですから、中世の時代はフランスに属しておらず、ブルターニュ公国として独自の文化、習俗を維持していました。ブルターニュがフランス王国に正式に組み込まれるのは女王アンヌ・ド・ブルターニュがフランス王と結婚してからです。
 アンヌ・ド・ブルターニュは、フランス王と二度結婚します。最初ルイXI世の息子シャルルVIII世と結婚しましたが、王は彼女との間に世継ぎを残さず、28歳の若さで他界しました。

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2011年フランス旅行 | 11:17:36 | Trackback(0) | Comments(2)