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石田明生

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アヌーク・アイアタの魅力
 最近、Anouk Aïataアヌーク・アイアタ(1983年生)という、不思議な歌手を知った。歌は2013年に発表されたのだから、だいぶ時が経って知ったと言うことだ。彼女はいわゆるメジャー路線を歩んでいないので、多分知る機会がなかったのだろう。
 ところが、何気なく聴いたこの曲『Pourquoi regardes-tu la lune 君はなぜ月を見るの』は今までにない、それでいて古い楽曲のようなメロディーと高らかに歌う心地よい声、そしてなによりもポエチックな歌詞が美しく、魅了された。歌に伴う、イメージ映像も地味だが印象的だ。
 歌詞は、第一連だけ A B A’ B’ の脚韻を踏み、後は全て A A’ B B’ の単純な韻だ。その単純さが、詩の内容と相俟って耳にすんなり入ってくる。

https://www.youtube.com/watch?v=YizCN_VRWcw


歌詞と訳は次のページにあります(訳は拙訳です。あしからず)。

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ポップ・フランセ | 15:17:06 | Trackback(0) | Comments(0)
戦車と火炎瓶・・・一瞬夢見たこと
 まだロシアの侵攻が本格的になる前、テレビのニュースに、連日に渡るロシア軍の演習風景を流した後、ゼレンスキー大統領の徹底抗戦を叫ぶ勇ましい姿が画面に現れました。次にウクライナ側の現状をレポートするナレーターの報告に合わせて、ある町の男たちがライフル銃などの武器を集めたり、手製と思われる火炎瓶を次々と箱詰めしている映像が流れました。
 横暴な大国ロシアに立ち向かうけなげな小国ウクライナという図式(戦車対火炎瓶)が頭に浮んだ瞬間、そう思わせようとするニュース製作者の意図が透けて見えると同時に、そこになんとなく危ういものを感じました。
 21世紀の節度ある国家が大国の侵略に怯えた時に、前世紀と同じような反応をして、同じような態度をとることに強い違和感を持ったのです。心のどこかで、ウクライナが極めて理性的で近代的な国家だと思い込もうとしていたのかもしれません。ところが、ゼレンスキー大統領の演説と行動から読み取れる危機に対する対応は前世紀に同様の危機を前にした小国のそれから一歩も出ていないのではないかと感じました(「玉砕覚悟、断固最後の最後まで戦うぞ!」と叫ぶ指導者)

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雑感 | 17:15:28 | Trackback(0) | Comments(2)