投稿日:2009-05-31 Sun
5月29日(金)朝刊の社会面下方にある何気ない小さな記事が気になった。見出しと記事は次のとおり・・・
《「種飛ばし大会」が唾液感染恐れ中止 山梨・南アルプス市
山梨県南アルプス市は、6月7日に市内で開催予定だった「さくらんぼ種飛ばし大会」の中止を決めた。唾液の飛沫を介して新型インフルエンザの感染が広がる可能性が指摘されている中、「つばを飛ばすイベントは世間に逆行する」(観光商工課)というのが理由。【春増翔太】》
ここに何が見えるだろうか。
南アルプス市の観光商工課の慎重さ? 賢明さ? 先見性? それとも、怯懦? 愚昧さ? 滑稽さ?
あるいは、「ふむふむ」と頷いておられる方がいるだろうか。それよりもなによりも,他市の行政も、さまざまなイベントの開催見直しを検討し始めているのだろうか。
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投稿日:2009-05-24 Sun
昨日(2009. 5.23)、『天使と悪魔』という映画を見た。いつもの通り,新聞代集金のおじさんに映画の券をいただいたからだ。以前書いたかもしれないが,ぼくは、30年来毎日新聞をとり続けている。理由はさまざまだが,そのうちの一つは,読み慣れた新聞を替えるのが億劫だったり、新聞配達人や集金の人にもう止めると言えない気の弱さのせいだったり,ようするに根本は「コンサヴァ」なのだ。「配達される新聞をしょっちゅう替える人が、洗剤やら何やらもらって得をするのに,何十年も同じ所から義理堅く(?)、同じ新聞をとっていて損をするのはおかしいのではないか」と、集金の人に文句を言ったのはもう20年も前になるだろうか。すると,集金係のおじさんは「まったくそのとおりです。次にはサービスを・・・」とおっしゃって、考え始めたので,ぼくは、「洗剤やかごはどうでもいいのです。サービスしていただきたいのは,毎日新聞が主催したり後援したりしている美術館、展覧会等の切符です。配達所に何枚も来るんでしょ? それどうしているんですか?」
この会話は、バブル時代のことだったせいか、おじさんの答えには仰天してしまった。「野球の切符とは違いますので(「読売さん」はそれで有利なんです)、そんなの誰も関心がないので、処分してしまいます」
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投稿日:2009-05-16 Sat
今,民主党の総裁選で,世間はかまびすしい。だから新聞に目をやると,自然とその関連ニュースが飛び込んでくる。そこで瞠目したのが鳩山氏の政策上のモットーだ。「友愛」とある。
「友愛」といえば、「自由・平等・友愛」の友愛ではないか。まるで,フランス革命の標語のようだ。だから,僕はすぐにピンと来た。この「友愛」という標語は、鳩山由紀夫氏のではなく、祖父の一郎氏から来ているのではないだろうか。すると、テレビでそのことをレポートしていたので,まさに我が意を得たりの思い・・・つまり,「友愛」とは、鳩山一郎以来、鳩山家に代々引き継がれて来た一種の家訓のようなものだというのだ。
この「友愛」が、フランス語の fraternité の訳であることは確かだ。そして,この fraternité が、先に挙げた liberté・égalité・fraternité (自由・平等・友愛)の一部であることは間違いない。というのは、このliberté・égalité・fraternité (自由・平等・友愛)は、フランス二月革命以降、フランス・フリーメースンのバリのグランド・ロッジ「大東社 Grand Orient」が採用している標語だからだ。故鳩山一郎氏がフリーメースンだったことはつとに知られている(1955年に入会)。
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投稿日:2009-05-03 Sun
4月30日(木)初夏のさわやかな、というよりも暑いくらいの一日、フランスからやって来た四人の柔道家たちと東京の「旧市街」を散歩した。「旧市街」とは、両国から浅草のことだ。
まずは彼らの宿泊先の「講道館」に赴いた。午前10時に待ち合わせだったが,一日を有効に使おうと早めに到着した。けれども、彼らの姿はない。講道館の新館3階が宿泊施設なので,部屋の番号がわからないまま,適当に部屋をノックした。顔を出した日本人の柔道家とスペイン人のオバさん(柔道家とは思えない)に「フランス人の柔道家」の消息を聞くと,確かに前夜はいたそうな・・・スペインのオバさんは彼らの部屋まで教えてくれたが,数回のノックに返事なし。館内には朝食をとる施設がないので、外に食べに行ったのだろう?
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