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石田明生

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「義」の不思議
 今日は朝一番で歯医者さんに行った。悲しいことに、歯周病とやらが原因なのだろう、昨日、弱った歯を抜いたが、そこに義歯を入れるための準備をしたのだ。義歯は来週出来上がるらしい。
 ついでながら,弱った他の部分も洗浄消毒してもらったが、口を開けて、何やらガーガーされているときに、ふと疑問が湧いた。「義歯」というけれど、どうして入れ歯のことを「義歯」というのだろうか。さっそくその疑問を担当の歯医者さんにしてみた。
「どうして、義歯の義は正義の義なんですかね。入れ歯の意味とあまり関係なさそうですね」
すると先生は、
「はい、義足とか義眼とかと同じ字を書きます。でも確かに,どうしてなんでしょう」
そこで僕の思いつきを披露してみた。
「義足や義歯の義は、本当はにせもの・本物でないを意味する《偽》だったのではないでしょうか。《偽歯》では、何となく具合が悪いので,音が同じでしかも良い意味の《義》の字を当てたとか」
「そんなこと考えたことありません。やっぱり語学の先生は・・・」

 と,こんな会話をして、家に帰り,さっそく広辞苑を開いてみた。

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雑感 | 11:22:37 | Trackback(0) | Comments(0)
テトラポッドの怪
 この度、三保の松原が同時に世界遺産として登録されることになった。日本の大切な風景を保存するにこれほど確かな足かせはないと思う。喜ばしいことだ。
 と同時に、砂浜にあるテトラポッドらしき波消しブロック、何とかならないものか。
 この三保の松原に限らず,日本の海岸はあまりに多くの波消しブロックに覆われすぎている。その感を強くしたのは、二・三年前ニースやその近くのマントンに旅をしたときだ。「テトラポッド」という語は、たぶんフランス語からきているのだろうと思っていたので(実際ウィキによるとそうだった。髪を刈る「バリカン」と同様、フランスの会社の登録商標らしい)、当然フランスの海岸にたくさんあるのだろうと思っていたら、まったくないではないか。防波堤は確かにあるが,日本の防波堤のように、あの四つ足の化け物(tétraは4、podは足を意味する)がまとわりついていないのだ。もちろんコンクリートの堤も。自然と昔からあるかのように、岩がゴロゴロしているだけだ。結局、結論めいて言えば、テトラポッドは本国よりもはるばる東洋の端で流行したらしい。何とも不思議な現象だ。これから、それを除去して、自然らしい岩石に替えることは不可能に近いことだ。でもせめて、世界遺産の風景ぐらいなんとかして欲しいものだ。

image.jpg
砂浜中央の塊は、テトラポッドか?(三保の松原画像から転載)


雑感 | 06:25:53 | Trackback(0) | Comments(0)