投稿日:2007-03-31 Sat
この度のパリ滞在の目的の一つは、パリの「キャデ(カデ)通り」(9区)にある「グラン・トリアン Grand Orient(大東社)」に行くこと、もちろん可能なら中を見学することでした。幸いなことに両方が実現しました。
フリーメーソンのシンボル、「自由・平等・友愛」と「フリジア帽」(赤い色をしています)
グラン・ラル-ス百科事典によると、「グラン・トリアン」は1848年の「二月革命」の標語「自由・平等・友愛」を自分達の標語とした、としています。
確かに「二月革命」はグラン・トリアンにとって重要な転機だったようです。
グラン・トリアン(大東社)の象徴であり、自由と共和国の象徴「マリアンヌ」像、フリジア帽をかぶっています。
フリーメーソンというと、日本ではなんとなくおどろおどろしく感じる人が多いようですが(先般大ヒットした小説もそんなふうに扱っていました)、どちらかと言うとお金持ちの友愛と互助精神の団体、という感じです。日本人では、西周が最初のメーソンだったそうです。
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投稿日:2007-03-25 Sun
ラ・トゥールについては説明の用もないだろう。もっとも人気の画家だ。とくに、か細い光に浮かび上がる人物の描写は他に類を見ない。ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1593-1652)【聖アンヌの聖母マリアへの教育】
聖アンヌはマリアを処女懐胎した、というのがカトリックの教えらしい。ということは、マリアもイエスを処女懐胎したから、処女懐胎はニ代続いたことになる。
アンヌは穏やかに、静かに娘のマリヤに教育を施す。おもしろいことに聖書の時代にはなかったはずの書物を、しかもまだ絶対にあり得ない聖書(絵画の世界ではいつもゆるされるアナクロニスム・・・もっとも「旧約聖書」なら別だが)を用いていることだ。もちろん衣装等、まわりの環境も17世紀になっている。
【聖アンヌの聖母マリアへの教育・部分】
リュミエール(光)は知性を意味する。ロウソクの炎の光を透かす手は、そのままマリアの知性を象徴しているのだろうか。
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投稿日:2007-03-24 Sat
この度、またルーヴルを見学しました。入館料8.5ユーロを支払ったのは、ずいぶんと久しぶりのような気がします。さすがに今回は短い滞在でしたので、第一日曜日(ル-ヴル無料の日)はありません。その分、見るものはしっかり見なければ、そんな思いの美術館巡り、行きつ戻りつし、細部に気をつけて写真を撮ってみました。
I. クェンティン・マセイス(1465/66-1530)
クェンティン・マセイス(フランス語読みはカンタン・マシス)作『両替商とその妻』
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投稿日:2007-03-21 Wed
昨日、フランスから帰って来ました。十日ばかりの短期間の滞在でしたが、徹底的にパリにこだわり続けて、フランス語表現を用いれば、LECHER LA VITRINE(「ウィンドー・ガラスをなめる」→「ウィンド-・ショッピングをする」)ならぬ、LECHER LE PARIS というところでしょうか、街角、美術館、博物館、店、人、などなど約千枚ほど写真におさめて来ました。まとまりましたら、いずれ紹介させていただくつもりです。また、もちろんCD、DVDも経済の許す限り、買い求めて来ました。歌手たちもいずれ・・・ちなみに、この瞬間は、以前『もしも僕が大統領だったら』という曲を紹介したことのある、ルノルマンのその後の曲(?)を聞いています。これはどちらかというと、この前お惜しくも亡くなってしまったピエ-ル・ドラノエへの追悼の気持ちでもあります。というのは、ルノルマンはドラノエとのコラボがとても多かったからです。
LA SOIREE DES ENFOIRES 「LA CARAVANE DES ENFOIRES(2007)」『愚か者たちのキャラバン』も買って来ました。これまたいずれ・・・
さあ、いよいよ新学期に向かって出発です。
投稿日:2007-03-07 Wed
明日、3月8日(木)、つまり僕の結婚25周年の日の次の日にパリに向けて出発します。ですから、今日は「赤飯」で、銀婚式を祝いました。というわけで、明日から、10日間ばかり、ブログを休ませていただきます。戻ったあかつきには、また、新しい(古い)パリを紹介させていただきます。音楽?もちろん、CDとDVDをあさり歩きます。
A BIENTOT!
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