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石田明生

Author:石田明生
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文学雑感、旅行記、翻訳などを載せています。

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スキピオの旅行記(写真付き)もごらんください。

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近事片々
 今日、中国からパンダが到着したそうな。とはいえ、正直言って、パンダに対する思いはまったくない。確かにかわいいかもしれないが、なんの感慨も湧かないのだ。そのせいだろうか、さっきもテレビのニュースで、今「パンダ」接近中の報に、うんざりげんなりしてスイッチを切ったばかりだ。

 などと、パンダ話をひとつ書こうとキーを打ち始めたまま放っておいたら、なんとリビア情勢の緊迫度アップ、だけならまだしも、ニュージーランドで大地震が起こってしまった。ニュース映像を見ると、酷いことに日本人を始め多くの外国人の通う語学学校のビルだけ極端にぺしゃんこになっている。毎日、毎朝、無事の報(「生存者確認!」)を期待して過ごしているが、残念なことに明るいニュースに出会わない。事故に遭われた方はもちろんだが、ご家族の方のお気持ちを思うと胸のつぶれる思いだ。今朝(26日)になると、絶望的かもしれないが、だからこそ奇跡が起こって欲しい。

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雑感 | 07:24:53 | Trackback(0) | Comments(0)
メジロ君夫妻と再会
 今年も、我が家の庭にメジロ君夫妻がやってきた。ありがたいことだ。こうして毎年、冬枯れて貧相な庭になにがしかの彩りを与えてくれる。ヒヨドリはもちろん雀や四十雀もやってくるが、メジロのように長時間夫婦で戯れて、目を楽しませてはくれない。毎年のことながら、この度も三脚を据えてシャッターを押しまくった。

メジロ1    メジロ2    メジロ3
ミカンをついばむメジロ君

 
 結果、このような写真が撮れた。本当はピピ・カカ夫婦(僕が勝手に名付けた)のツーショットをと思ったが、チャンスなしに終わった。どちらがピピで、どちらがカカかわからないが、このとき写真の連れ合いは地面を走り回って遊んでいた。

日常スケッチ | 10:41:22 | Trackback(0) | Comments(2)
会食の楽しみ convivialité の効果
 昨日は、高田馬場のフランス料理店で、同僚の先生方と食事をした。レストランの名前は『L’AMITIE ラミティエ』という。馬場の駅から歩いて5・6分という好位置にあって、値段はランチならフルコース(前菜、主菜、デザート、コーヒー)で1750円、味はパリを歩いていてよくあるレストランに比肩し(それ以上かな?)、ボリュームはたっぷり(パンは食べ放題だが、食べると料理が食べきれないかも)だから、当然のことながらいつも満席だ。ひとりで行っても、予約していないと滅多に入れない。
 12時半から3時まで、我々7人はテーブルに並べられた料理に目を見張り、ゆっくりと味わい、おしゃべりをして、フランス語で言う convivialité を楽しんだ。この convivialité をロワイヤル仏和辞典で引くと「懇親性」と訳されていた。これではさっぱり意味が分からない。そこでロベール大仏和辞典を見ると、「宴会好き、会食趣味」とあった。これもだめだ。どうもうまい訳がないらしい。例文に、「ともに飲み食いする楽しみ」と訳されていたが、これが一番だろう。ランチであれ、ディナーであれ、レストランであれ、個人宅であれ、はたまた高級料理であれ、持ち寄りであれ、仲間とともに飲み食いし、楽しむ。フランスの伝統的な食事の形態だ。適切な訳語がないのは、日本にはそういう習慣がなかったせいだろうか。宴会好きの日本人なのに・・・


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プロムナード | 15:59:20 | Trackback(0) | Comments(0)
大相撲の八百長事件のニュースを見てほろりとする。
 今朝もテレビのニュース(朝ズバ)を見ると、相撲の八百長事件が報じられていた。一週間前から連日連夜、もう食傷気味になっているほどだ。そのためいよいよ八百長をした力士の側を取材するようになってきたのだろうか。今朝はそのひとりの親族を取り上げていた。その中に、ほっとするような、ほろりとするような、心の琴線に触れるインタビューがあった。
 この事件の渦中にあり、毎日のように八百長という字幕とともに歩き姿の映像が流される竹縄親方(元幕内・春日錦)の郷里が画面に現れた。彼は、両親がどうしたのか知らないが(僕がテレビのスイッチを入れる前に説明があったのかも)、叔父・叔母に育てられたそうだ。その、お二人へのインタビュー、あの残酷なインタビューで、叔母さんはおっしゃった。
「・・・にはご苦労さん、って言ってやりたい。ほんとうによくがんばたなって・・・」(実際はどう言ったか忘れたがこんな内容だったと思う)
 きっと彼だって、悪い人間になろうなどと思ったことなどこれっぽちもなかったことだろう。頑張って、出世して、叔父・叔母孝行をしようと思っていたに違いない。映像の中でぼつぼつとことばをつむぐ叔母さんの表情には観音様のようなあたたかみと美しさがあった。そんな叔母さんのいる彼の第二の人生は穏やかなものになるだろう。そう願わずにはいられない。

雑感 | 08:36:40 | Trackback(0) | Comments(0)
新宿サザンシアターにて、喜劇『ファッションショー』を見る。
 金曜日(1/28)の夜、新宿の紀伊国屋サザンシアターに劇を見に行った。出し物は木場久美子作、渾大坊一枝演出の『ファッションショー』。この劇、喜劇と銘打っているだけあって、観客席は時にくすくす笑いのさざ波に、時に爆笑の大波に包まれた。かくいう僕も例外でいられるわけもなく、ひとりクスリとしたり、げらげら笑ったり、久々愉快な二時間強を過ごした。

ファッション 表紙
パンフレット「民藝の仲間368」の表紙


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劇評 | 11:30:06 | Trackback(0) | Comments(0)