投稿日:2016-09-21 Wed
さいたま市では、フランス映画祭と称して、9月17日から9月24日まで大宮市民会館でフランス映画を10本ほど紹介している。一昨日、昨日と雨中にもかかわらず足を運んだ。一昨日見た映画は『Une Éstonienne(邦題『クロワッサンで朝食を』)』(原題の意味は「エストニアの女」)と『Jappeloup(仮の邦題『ピエールとジャプルー』)』(原題は障害飛競技の馬の名前)、どちらも見ごたえのある良質な作品だった。前者では意地悪な老婆の役をかのジャンヌ・モローがあの顔つきだから当たり前だが、好演していた。また、後者は馬と騎手、ブリーダーたちのハラハラの連続もので、最後はオリンピックで終わる。実話を映画にした。
昨日の作品は、『Attila Marcel(監督Sylvain Chomet)』というタイトルだったが、邦題は『ぼくを探しに』となっていた。原題は主人公ポールが2歳の時に亡くなっている(母親も同時に)父親の名前で、作中に出ることが少ない。両親の突然死が原因で主人公は言葉をしゃべることができないまま30代となり、自分探しをするので、この邦題となったと思う。
Attilaはこの父親の型破りな性格を、Marcelは『失われた時を求めて』の作者Marcel Proustを思わせる。というのも、ポールは、マダム・プルーストという風変わりな女性と出会い、マドレーヌ菓子とハーブティーで、過去の記憶を呼び覚ますからだ。
このように書くとひどく深刻な映画かと思われるが、全く正反対の喜劇だ。監督は、複数監督の合作『Paris, jet'aime』のエッフェル塔の箇所を担当したシルヴァン・ショメ、彼が僕にとって身近なのはストロマエの『カルメン』という曲のPVを作った監督でありイラストレーターであったということだ。以下に紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=UKftOH54iNU
残念ながら、今日は仕事の日、フランス映画祭に行くことができない。残念だ。さいたま市の文化度、今急上昇中。 やっちゃえ! さいたま。
投稿日:2016-09-08 Thu
サン=ジャン・ピエ・ド・ポール村は、サンチャゴへの巡礼中継地の村としてはフランス最南端、バスク地方にある。フランスの美しい村のひとつであり、巡礼地として世界遺産の門を有する。その門の名前は、サン=ジャック門、サン=ジャックとはスペイン語のサンチャゴを意味する。フランスの各地からやってくる巡礼者たちはさまざまなルートを辿ってサンチャゴを目指すが、スペインに入るとき必ずくぐるのがこの門だ。


サン=ジャック門(この門を抜けてシタデル通りを行く)とシタデルcitadelle通り
そしてこの門が、はるか北パリのサン=ジャックの塔、そこから続くサン=ジャック通りとつながる。
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投稿日:2016-09-05 Mon
岩手でグループホーム「楽ん楽ん」が台風の豪雨で川が氾濫し、浸水した。9人もの人が亡くなった。映像を見ると、施設があまりに川の近くにあるのに驚いた。だが、よく考えてみると、我が浦和でも、その手の施設が荒川の土手の向こう側にある。その地域には一般の住居を建てることができない。ちなみにその土手の手前には小学校がある。先のない老人たちと前途洋々たる子供たち、扱いが異なるのは当然か(?)。
投稿日:2016-09-02 Fri
一昨日、8月31日に帰国しました。今回の旅は、前半がフランス南西部、後半はいつものヌヴェールとパリ近郊が中心でした。前半の旅程は、まずはバイヨンヌに3泊して、次にボルドー2泊。どれもかなり充実した旅でしたが、まだ写真の整理も済んでいません。ここに写真を掲載するには、メモリー制限があるので、いちいち写真を縮小しなければなりませんので、まだまだ時間がかかりそうです。ですからとりあえず、ヌヴェールのマルタン氏の家での晩餐だけ報告しましょう。
毎年、僕が日本料理を披露することが恒例になっていて、昨年はすき焼き、今年は天ぷらとお好み焼きです。2泊したので、第1日目が、ヌヴェールの町内にあるマンションのテラスで天ぷらを作りました。

手前がマルタン夫妻、右の二人が娘のロランスとその夫、
僕はマルタンさんが貸してくれたエプロンをつけています。
手前は、パン代わりの、ツナマヨを乗せたおにぎり。
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