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石田明生

Author:石田明生
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夏の思い出
 毎年のことながら、友人宅での二日目の晩は街中のマンションではなく、車で30分ほどの田舎屋で食事をします。ご近所がないこの食事は毎回大宴会になってしまいます。歌といったら我らがスター、ロランス(次女)の独壇場、今年はクロード・フランソワの歌を連発(昨年はバルバラでした)。彼女はニューヨーク在住ですが、毎夏ヴァカンスでフランスに来て、僕たちと会います。ダンサーでもある彼女は、歌もなかなかのものですし、何と言っても美人です。手前の男性は彼女の旦那さん、彼女にメロメロです。アメリカ人のこの方は本当に楽しい人です。
 食事は、まず前菜のタブーレ(クスクスのパスタで作られたサラダ)、次の料理はオムレツです。取り分けておられるマダムが奥様です。次がデザート、黒い実はmûreといい、黒苺とか桑の実とか訳されています。この家の庭で採ったものです。

スター・ロランス

前菜タブーレ     オムレツ
    デザート・mure


 写真の整理をしていたら、2011年に撮った写真が出てきた。

みんな揃って2011年


2017年フランス旅行 | 16:31:57 | Trackback(0) | Comments(0)
8月16日(水)グルノーブル(3)
 グルノーブルに降り立って、否応なく目に入ってしまうのは、町からイゼール川の上空を進む、ガラスの球でできた5つのゴンドラだろう。この町のどこかにどれほど関心を持っている人でも、まずはこのおしゃれな、可愛いゴンドラに乗って見たくなるのが人情だ。35年前にここに来た時がそうだったし、今回もそうだ。川の対岸に行くためにも、まずは乗り場へと向かった。乗り場には、何十人か待ち客がいたが、恋人同士を除き(恋は時には利己的になるので二人だけで乗りたがる)、だいたい4・5人ずつ乗れるので、2巡目ほどで乗ることができた。この5つのゴンドラは全くの同距離に二組あって、スキーのリフトと同様止まることなく動き続けているのだが、乗る瞬間に極めてゆっくりとなる。対岸の終点でも当然同じだ。時間は意外と短くて、10分くらいだろうか。ちなみに普通料金は片道5.6ユーロ、往復8.2ユーロだった。帰りは下り坂を下りきったところに重要なmuséeがあるので、片道料金を支払った。

ロープウェイ         展望台から町を写す
ゴンドラと上から見下ろしたグルノーブルの町


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2017年フランス旅行 | 17:08:38 | Trackback(0) | Comments(0)
8月16日(水)グルノーブル(2)
 グルノーブルの旅は、ノスタルジーの旅だ。今から35年ほど前、新婚旅行で行った町だからだ。行った目的は昔も今も変わらない。この町は、思春期以来ずっと愛読してきたスタンダールことアンリ・ベールの生まれ育った町だ。当然作家がどんな環境の町で育ったか興味を抱くのだが、ことスタンダールに関しては以前もそうだったが今回もスカのような気持ちになってしまった。作家像と町の環境がしっくりいかないのだ。『アンリ・ブリュラールの生涯』という、手書きの地図入りの伝記まで書いているにもかかわらずだ。
 いや、この伝記があるゆえに、この町と作家が乖離してしまうのかもしれない。確かに彼は18世紀末の町の出来事と様子を細かく描いている。描いているが、現代のグルノーブルに彼を置くことにはひどく無理を感じてしまう。例えば、彼が盛んに書いている子供の頃の遊び場でもあった町の中心地グルネット広場に行ってみると、伝記に描かれた広場とあまりにも違いすぎる。彼が描いた図面のような地図のせいで、文章から浮かび上がる筈の風景のイメージが限定されてしまうのだ。細いくにゃくにゃの線で四角く囲み、事細かく事件を思い出して描写しているが、現在の広場に立つとその貧弱な線は跡形もなく消えてしまう。やはり『アンリ・ブリュラールの生涯』は、作家個人の宝物入れの小箱なのだ。

手書きの地図           グルネット広場
スタンダールは『アンリ・ブリュラールの生涯』の中で、手書きの地図を多用している。
この地図は、少年時代に仲間とともに、グルネット広場の中央に建てられた
「友愛の木」に対する陰謀を企てた時のもの。つまり、仲間の一人が発砲したのだ。
アルファベットは彼ら悪ガキ達が警備隊から逃げた道順を示している(Fに沿って)。
Gは祖父のアパートだった。
右は現在のグルネット広場



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2017年フランス旅行 | 15:35:45 | Trackback(0) | Comments(0)
8月16日(水) グルノーブル
8月16日(水)グルノーブル <性善説と性悪説>

 パリ・リヨン駅発9時 41分のTGVに乗り、グルノーブルに時間通り12時 42分に着いた。3時間の快適な高速鉄道の旅だった。ちなみに、ネット予約でEチケット32ユーロ(東京から大阪までを新幹線約4千円程ということになる)。実は予約した1週間前に値段表を見たとき、25ユーロだったのだが、まだ大丈夫だろうと思っていたら、7ユーロ上がってしまった。フランス鉄道の乗車料金はどうなっているのかさっぱりわからない。多分、駅で普通に買うと70ユーロくらいするのだろう。そのせいか、周りの乗客たちもEチケットの人が多い。日本のように駅に改札口がないので、車掌が車内を回って検札するのだが、機械でQRコードに光を当てるだけなので極めて便利だ。従来の、ホームなどに立っている機械で有効にするいわゆるコンポステをする必要もない。僕はスマホを持っていないのでプリントした紙を用意しているが、スマホの人も多い。

グルノーブル駅        自転車置き場
近代的なグルノーブル駅 駅の東側と西側には立派な自転車置き場があった。



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2017年フランス旅行 | 00:35:25 | Trackback(0) | Comments(2)
8月15日(火) パリ第一日目
8月15日(火) パリ第一日目

 シャルル・ド・ゴール空港に午後5時頃到着し、そこからいわゆるロワシー・バスでオペラ座横に6時頃到着。
 今回はパリで一泊だけなので、共和国広場の近くに宿を取った。翌日の朝、パリ・リヨン駅からグルノーブルまでTGVに乗るので、オペラ座 --- 共和国広場 --- リヨン駅のつながりが幸便だからだ。20番のバスが通っている。
 と言うわけで、オペラ座からバスに乗り、共和国広場で降りる。そこから徒歩で5・6分のところに予約しておいた「エダ・マレAida Marais」ホテルがある。一泊62.4€と場所の割に安いのであまり期待していなかったが、バスタブ、冷蔵庫付きで思ったよりもよかった。この共和国広場の近くに宿を取ったもう一つの理由は、一昨年無差別テロにあったレストランを見てみようという思いもあったからだ。

翌朝の共和国広場               A la bonne bière
翌朝撮った共和国広場のマリアンヌ像         カフェ「A la bonne bière」



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2017年フランス旅行 | 12:02:04 | Trackback(0) | Comments(2)
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