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石田明生

Author:石田明生
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省エネ対策
 明日は衆院選の投票日だ。我が選挙区も大勢の立候補者が乱立して,その政策や党の基本方針を表明している。その中で,たいていの党は,というかすべての党がと言っても過言ではないと思うが,原発からの段階的脱却もしくは即時脱却を謳っている。要するに,エネルギー縮小に向かわざるを得ないことを誰しもが認めているわけだ。
 それならば,僕にとってひどく不満なのは,どの党も具体的な省エネ対策を打ち出していないことだ。原発をやめるということは、これからのエネルギー問題と即直結することだ。この夏に原発稼働なしに何とかなった,と言う問題ではない。もっと安定的に長期的に、原発なしのエネルギー政策をとらなくてはならない。そのためには、日本の国が陥っているエネルギーの過剰消費のことを取り上げなくてならないはずなのに・・・
 この夏、フランス旅行で田舎をドライブしたが,驚いたのは,どんな交差点も信号機がないことだった。「ロン・ポワン方式」と通常呼ばれている、一方通行で徐行しながら交差点を通過する方式に、たぶんすべてなっているのだ。あの大凱旋門のあるエトワール広場の12の交差点ですら,信号機なしで可能なのだから,他も推して知るべしだ。

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雑感 | 04:45:23 | Trackback(0) | Comments(0)
楽しい「キビキ」
 先日、ある授業でおもしろいことがありました。
 一番前に座っている女子学生がうれしそうな顔をして,「先生、来週キビキで休みます」と言うではありませんか。
 「えっ、今からどなたか亡くなるのがわかっているのですか?」法事でもあるのかと思って,冗談半分に言ってみました。
 「いえ、キビキと言っても,うれしいキビキなんです」女子学生はなんの屈託もなく、涼しい顔をして言いました。
 「えっ、忌引きにうれしいのがあるんですか?」こうなると、僕の驚きは本気です。
 「結婚式に出るのです。(僕のたまげた顔を見て)えっ、結婚式って、キビキですよね」少々自信無げに・・・
 僕がにやにやし出すと,
 「だって,冠婚葬祭って言うでしょ。それキビキですよね」
 「忌引きの忌って、いまわしいという意味ですよ。祝い事には使いませんよ」ここは真面目に取り合わねば・・・
 「それじゃあ、来週の欠席,キビキ扱いにならないんだ」彼女,残念そうな様子です。
 「残念でした。では授業はじめましょうか」

 大学の授業には、こんな楽しいこともあります。

日常スケッチ | 21:46:00 | Trackback(0) | Comments(1)
アルベール・カミュ 不条理の世界
 明日は,文学の講義でアルベール・カミュをする予定だ。そのために,ここ一週間の間、カミュ漬けになっている。特に,読み直しているのは『シジフォスの神話』(最近は『シーシュポスの神話』と訳されているらしい)だ。翻訳書は新潮文庫の昭和40年の18刷、矢内原伊作訳のものだ。僕が18、9歳の時買い求めて読んだ懐かしい本だ。乱暴に扱うとぼろぼろになってしまうのではないかと思えるほど、天や地は茶色に近い黄土色になっている。ちなみに,定価は100円。
 しかし,一番感慨深いのは書物の様態ではない。中身のことだ。

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雑感 | 19:25:33 | Trackback(0) | Comments(0)