投稿日:2011-11-17 Thu
一昨日だったと思う。例のごとく朝食をとりながら「朝ズバ」というニュース番組を見ていたら、ビックリする一報が届いた。なんと、北海道のJR線の車掌が勤務中に読書をしていたというのだ。もちろん職務怠慢というわけだ。そのニュースを紹介していた若い司会者は車掌が読んでいた(のと同様の)文庫本をわざわざ視聴者に見せてくれる念の入り用だった。ちなみにその本は宮本輝著『ドナウの旅人』上下だった。『朝ズバ』という番組は全国放送と思われる。そんな番組で、あたかもJR職員が車内で強姦でもおかしたかのような、あるいは運転手が居眠りをしていたかのような、きわめてニュース性の濃いニュースが来るのならわかるが、なんとそのニュースとは田舎の列車の車掌が勤務中に読書をしていたという職務怠慢のニュースだったのだ。この国はよほど平和な国なのだろうか。他にニュースはなかったのだろうか。
もちろん、勤務中に読書をするという車掌の職務怠慢は咎められるべきことだ。しっかり仕事に専念して欲しい。けれども、それは全国版の人気番組で流すほどの「咎」だろうか。
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投稿日:2011-11-17 Thu
先日、JRの回数券について書いたが、今回は東京メトロの回数券について一言・・・昨日、東京メトロの駅の改札口にいる若い職員に、回数券について質問した。ご存知かもしれないが、東京メトロの回数券は駅名が印刷されておらず、金額表示だけなので、どの駅でも使用可能という点ですでにJRのそれよりも数段便利だということは評価できるだろう。そこで、乗り越しについてだが、東京メトロの場合、回数券もメトロの線区内においては普通の切符同様に使えるということだった。つまり、この点でもJRよりもずっとサービスされていることになる。次にこう訊いてみた。
(キッブの有効期限の部分を示しながら)「これは有効期限ですね。三ヶ月ですか?」
「そうです」
「どうして三ヶ月なんですか? 3という数字に意味があるのですか?」
(面食らった様子で)「???」
「では、慣習ですか、以前のままになっている?」と、僕は助け舟を出す。
「ええ、そうです。ずっと前からです」
「では、3には意味がないのですね。では、4でも6でもいいことになる。この切符が、普通の乗車券のように使えるのでしたら、期限が長くなっても、メトロさん側も利用者側もリスクはありませんよね」
(突然明るい顔になって)「そうですね。そうですよね。期限って意味ないですね」
「では、そのことを上のほうに進言してください」
「はいっ! そうします。そうですよね。期限付きはおかしいですよね」
「お願いします。僕は大学の講師をしているもので、夏休みなどが入るとこれ使えないのです」
「わかります。わかります」
というわけで、その職員さんとすっかり意気投合して別れた。ようするに、彼の目の「うろこ」をとったわけだが、なにも疑問を持たないことの恐ろしさがこの会話に含まれている。
多分、彼は上司に一括されて、改善されることはないだろう。あまり期待はしていない。どうしたらよいか。
投稿日:2011-11-13 Sun
昨日の夕刊の第一面に頼もしいニュースが載っていた。「カラス農業被害深刻
「長野でフランス料理に」
「処分せず有効活用」「野性味 砂肝のよう」
そして、一番の見出しで「美味で役立つカァ」
思えば、以前秋田県か新潟県か山形県、要するに日本海側のあの辺りで、害鳥のカラスを食して一挙両得を狙おうとしたことがあった。そのときもカラスの肉は意外とおいしいものだと宣伝していたが、残念ながら数年前に需要がなくてカラス食をやめるに至ったという。
今度は、フランス料理にして食そうというのだから、俄然期待も高まるというものだ。そのシェフは茅野市のレストラン『エスポワール』(「希望」という意味)を経営している。昨年から「信州産ハシボソカラスのロティ」をメニューに載せて提供しているがなかなかの評判だという。そういえば、パリでは東京のようにカラスがのさばっていないな。奴ら、食べられるのを恐れているのかな。などとつい勘ぐってしまう。
日本でもカラスがのさばらない日が来るといいな、などとぼんやり思っていたら、このニュースと遭遇したわけだ。でも値段を見て、がっかりと言うか、げんなりと言うか、こりゃ駄目だと言うか、とにかくカラスへの逆襲は望めそうにない。「ランチのコースとして前菜などを含め6300円」なりらしい。いくら「赤ワインとよく合う」「一度味わうとやみつきになる」と言われても、ランチでこの値段では、庶民には到底手が出ない。
カラス肉がこんな高いとは・・・奴らがのさばるのもわかるような気がする。
注: もしかしたら、そのレストラン『デゼスポワール』いや失礼『エスポワール』が格調高く、高いのかもしれない。それなら、カラスのせいではないが。
投稿日:2011-11-13 Sun
先日(11月11日)、以前からJR職員に尋ねたいと思っていたことをついに尋ねた。回数券のことだ。僕は商売柄、ある大學に一週に一度だけ通勤するということが常態になっている。週に一度や二度の通勤では定期券では元が取れず損なのでどうしても回数券に頼ることになる。その場合、問題になるのが三ヶ月という有効期間だ。夏休みなど長期間の休みが入ると必ず有効期限を過ぎてしまう。そんなことから、ふと疑問に思ったのが「なぜ有効期間は三ヶ月か?」だ。なぜ「3」なのだ。なぜ「1」でも「6」でもなく、「3」なのだ。
当該の職員の答えから読み取れたものは、「3」という数字には根拠がないということだ。つまり、こんな返事が返ってきたからだ(窓口にいたその職員は僕の質問をきいて、相談するためだろう、席を立って奥のほうに一度行った)。
「三ヶ月というのは、回数券が使い切れる期間ということからです」
「では、六ヶ月でもいいのではありませんか」(僕)
「ええ、まあそうですが・・・」(歯切れの悪そうな表情)
「要するに、その間の料金値上がりを恐れてということではないのですか。現在の回数券は料金値上がりの後もそのまま使えるのでは?」
「ええ、ええ、使えますよ」(なぜだか突然自信満々で)
「ですから、値上がりをした時のリスクを恐れて、長い有効期間をやめて、三ヶ月にしているのですね」
「いえ、あくまで使い切れるということで・・・」(か細い返事)
「私鉄のように、この駅からいくらという、たとえば230円なら230円という回数券は出していないのですね。それならば期限を付けなくて済むし、どの方面に行ってもいいという便利さがありますが」
「ええ、JRでは出していません」(今度は語気を強めて)
こんな会話だった。東京メトロの回数券は金額だけのものだ。これまた驚いたことに、三ヶ月という期限付きなのだ。これこそ、乗り越しにすればいいのだから期限は必要ないのではないかと思われるのに。
こんなことを考えたのも、パリのメトロの回数券(カルネという10枚綴り)には期限がないことを知ったからだ。この回数券こそ、もしも値上がりした場合、リスクがあると思われるのだが・・・
JRや東京メトロがどんな思いで三ヶ月という期限を設けているかわからないが、公共交通というものは、何よりも利用者のためを思って存在してほしいものだ。
投稿日:2011-11-06 Sun
カンペールからロクロナン村までバスで30分ほどでしょうか。相変わらず、乗客が僕ら夫婦とプラスαという、貸し切りバスの気分で、豪華なバスはブルターニュの田舎をひた走りました。日本なら考えられないことですが、このような田舎のバスの運転手は運転席のラジオに耳を傾けながら嬉しそうに運転しています。バスを下車する時に確認しやすいように、僕たちはいつも運転席の近くに席を取りますので、否が応でも、フランスのポップスを聴いてしまいます。僕には嬉しいことですが、音楽がいやなら後方の席に座らなくてはならないでしょう。広大な畑の風景と軽快なポップ・ミュージックをこれでもかこれでもかと堪能した頃、広い駐車場の入り口にあたる道路脇にバスは止まりました。人口わずか800人ほどのロクロナン村です。


駐車場の十字架 村に至る道

みやげ物屋
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