2015ジュニアグランプリシリーズ第四戦:三原舞、樋口新葉、アリエフ選手等
ジュニアグランプリシリーズ第四戦の動画集
→動画はここです
女子SP結果
1 Mai MIHARA JPN 63.55
2 Maria SOTSKOVA RUS 62.97
3 Diana PERVUSHKINA RUS 58.26
4 Da Bin CHOI KOR 57.27
…………………
8 Wakaba HIGUCHI JPN 46.55
女子総合結果
1 Maria SOTSKOVA RUS 185.44
2 Mai MIHARA JPN 182.05
3 Da Bin CHOI KOR 172.38
4 Diana PERVUSHKINA RUS 159.61
5 Wakaba HIGUCHI JPN 156.79
●一度見ただけで忘れられない個性的な顔立ちをしているソツコワ選手。
これまた手足の長い長身ロシア娘です。演技の方はお顔程には個性的とは思えませんが、とにかく、ロシア娘達はミスが無いのが強みですね。これは、才能もあるのでしょうけども、練習量の多さが半端では無いのかと推測します。もちろん、練習環境も良いのでしょう。そうでなくて、これだけノーミスというのは不可能ではないでしょうか。
ソツコワ選手は必ずしも一流中の一流と言えるほどに天才的なジャンプの資質があるようには見えないのですが、それがこれほど見事にジャンプを決められるのは、練習につぐ練習の賜物かと。
●三原舞選手は好調を持続している模様。
飛躍のシーズンになりつつあるようです(^^)。トータル180点越えは素晴らしいですね。第一戦目より今回の方が出来も良かったようです。ショートプログラムではソツコワ選手と演技構成はほぼ同じでエレメンツの基礎点も同じです。それが、ほんのわずかではあってもGOEとPCSで上回っての首位スタートは素晴らしことですね。フリースケーティングで3Loが2Loになったミスが無ければ優勝していたかもしれません。
私が前の記事で述べた「日本女子がロシア女子と同じ構成で戦っている限りは勝てない」との持論?は早くも崩壊か^^:
☆繋ぎのターンのお勉強
三原選手のショートプログラム。2Aの直前に行ったターンの種類は何でしょう?右足フォアアウトサイド※からバックアウトサイドのようですから、これは、ロッカーターンですね。エッジがアウトサイドからインサイドに変わった場合はスリーターンになります。ターンする時の上半身の使い方に注目。両腕をバンザイするように振り上げていますね。これは身体を大きく使い、ダイナミックにターンする時に良く見られる動きですね。ステップシークエンスでもしばしば見られる動作です。
※訂正。ファントム大家からご指摘あり。
右足フォアアウトサイド→右フォアインサイド、が正しい(^_^;)。私の不注意でした。コメント欄の動画を参照下さい。
よって、右フォアインサイドから右アウトサイドのターンです。つまり、ロッカーターンではありません。
で、この場合は、スリーターンとは異なり、カーブとは逆方向に身体を回転させていますので、ブラケットターンです。
●樋口新葉選手は不調。怪我による練習不足の影響もあったのでしょうか。
それでも、フリースケーティングでは冒頭に3Lz-3Loを、後半に3Lz-3Tを鮮やかに決める等、樋口選手らしさものぞかせていました。ただし、3Fに「e」が付いたのは問題です。エッジに不安のある3Fで3-2-2にするよりも、2Aでコンボにした方が良いと思うのですが、どうなんでしょうね。あるいは、3Fに自信があって、あえてここにコンボを持って来たのでしょうか。コンボにしながら3Fを成功させたい、との戦略であれば分かります。
ショート、フリー共、振り付けや演技構成についてファンの間ではアレコレと意見や批判もあるようです。樋口選手は14才ですからね。今は、色々と試して良い時期です。ショートプログラムで冒頭にステップシークエンスを入れ、ジャンプを全て後半に持って来る方法はかつて村上佳菜子選手がやって、あまり成功しなかった事を思い起こさせますが、まあ、いいんじゃないですか。
☆繋ぎのターンのお勉強。
樋口選手のフリースケーティング。前半二つ目のジャンプの3Sの直前に行った複雑な連続ターンの種類は何でしょう?
ロッカーターン→カウンターターン→スリーターンですね。これらの難しいターンの連続から鮮やかに3Sを決めるところも、樋口選手の優れた才能を示しているのではないでしょうか。
(例によって、誤りがあればご指摘ください。ターン分析の大家、ファントム様)
●注目!!ロシアのドミトリー・アリエフ選手のフリースケーティング
→動画はここです
現在、シニアで活躍しているロシアの男子選手達は…あえて乱暴な言い方をすれば…パワーでグイグイ押す演技。つまり、良くも悪くも「プルシェンコ派」でしょう。そこに、「ヤグディン派」と言いたくなるような若手が現れました!
アリエフ選手はスケーティングが滑らかで、16才という年齢の割には上半身の動かし方が堂に入り、洗練されているように見えるのですが、如何でしょう?どことなく、羽生選手の16才の頃を思わせるような雰囲気もあります。後半がややバテ気味な点も含めて^^;。あるいは、アメリカのジョシュア・ファリス選手のようなタイプにも見えます。
演技後半で片膝を付きながら回転し、立ち上がるとすぐそのまま3Fを跳ぶ個所にはシビレました(@_@;)。これって、凄い難しい繋ぎ技に見えました。
- 関連記事
2015.09.13 | | コメント(6) | トラックバック(0) | フィギュアスケート・大会