トランプ大統領と福沢諭吉「瘠我慢の説」&「麒麟が来る」:追記あり
●負けを認めないトランプ大統領に対し、「悪あがき」「往生際が悪い」「負け惜しみ」などと批判されています。しかし、もしも福沢諭吉が生きていたら、彼は違った見方をしたかもしれません。
以前に少し触れたように、福沢諭吉は「瘠我慢の説」を記して、薩長軍に簡単に降伏してしまった徳川幕府、具体的には勝海舟を批判しました。
→現代語訳はこちらのサイトを参照
政治の世界はスポーツの世界とは違うのですから、負けると分かっていても負けを認めない、という姿勢があっても私は良いと思っています。政治にスポーツマンシップを持ち出すのはナンセンスです。
批判は色々あるでしょうけど、トランプ大統領のこの粘り腰は政治家に必要な資質と思います。
政治家ではないけど、日本学術会議の皆様におかれましても、よろしくトランプ氏を見習うべしと。
私はどういうわけか、トランプ大統領を憎めません。むしろ、オバマ元大統領よりも好感を抱いています。
確かにトランプ大統領は「乱暴」「めちゃくちゃ」な面がありますが、不思議な行動力と人間味があります。
予測不能とは言われても、彼の心の底は知れています。割と単純だから。逆に、オバマ氏はインテリだけに、心の底は複雑で不気味でもあります。表面的には美しい言葉を並べますが、本心は知れません。
私はオバマ氏のように、口を開けば「綺麗事」「優等生的」な発言をする人間を信用出来ないのです。
バイデン次期大統領については良く知りませんが、もしも私がアメリカ人であったら、それも貧困な白人であったら、トランプ大統領に投票しましたね。
得票数ではバイデン氏に劣らず、7千万以上を獲得したトランプ大統領。この事実は重い。
●大河ドラマ「麒麟が来る」は、「駒が来る」に変えた方が良いのでは?
新宿コマ劇場ならぬ、戦国駒劇場だよ。
駒を演じている女優さんを私は嫌いではありません。むしろ、好感を持っています。が、それにしても準主役的な扱いはどうなんだろう、と疑問に思います。
それより、川口春奈さんの帰蝶をもっと登場させれば視聴率も人気も上がるのにね。
あるいは、木村文乃さん演じる光秀の妻をもっと登場させるとか。
●「ナレ死」から「ナレ合戦」へ。
登場人物の死を実演ではなく、ナレーションによる解説で簡単に済ますのを「ナレ死」と言うのだそうだ。斉藤義龍の死がそうでした。そもそも、「ナレ死」は「真田丸」の時から流行ったネット上の造語だとか。
ところが、「麒麟が来る」では、合戦シーンがナレーションで済まされる「ナレ合戦」や、ごく簡単で短い合戦シーンで済まされる「超高速合戦」が目につき、ガッカリです。
あのなあ、仮にも戦国武将を主人公にしたドラマで合戦シーンがほんの少ししか無いドラマが、戦国大河ドラマと言えるかよ?ふざけんじゃねえぞ。
で、血のめぐりの悪い私がやっと気づいたのは、コロナ禍だから3密になる大人数を動員しての合戦シーンを演じることが出来ない、という現実でした。うううむむ。。。
しかし、比叡山焼き討ちでは光秀が積極的に戦った事実があるようですし、ここはもう少し合戦シーンをしっかりと演じて欲しいですね。ほら、場所が平地ではなく山だから、大人数を動員しなくても絵になると思いますし。
※
比叡山焼き討ちについては、実際は大規模な焼き討ちや虐殺は無かったのではないか、との説も出ているようです。私はこの説に賛成です。
山を登った経験のある人なら、比叡山に行った人なら分かると思いますが、比叡山は標高が800メートル以上ありますので、麓から登るとなればかなりのアルバイトになります。優に2時間はかかるでしょう。しかも、戦用の重い装備をしていればもっと時間がかかるでしょう。ようやく登り切った頃にはバテていて、とても戦えないでしょう。
しかも、戦いの場所が上側と下側とでは上の方が有利なのは素人でも分かります。
また、登山道も細かったでしょうから、せいぜい2列縦隊がやっとでしょう。そうすると、上で待ち構えている方は少人数でも有利に戦えます。
それでも信長軍が簡単に勝てたとするのであれば…兵力の上で圧倒的な差があったにせよ、
私は比叡山の僧兵も僧侶も、戦いの前に風を食らって逃げていたのではないかと想像します。運悪く少数の逃げ遅れたか隠れていた者だけが血祭りに上げられたのではないかと思います。
ところで、現代の比叡山や天台宗の僧侶たちですが、戦国ドラマでよく登場する「比叡山焼き討ち」のシーンは見たくないようです。「参ったなあ。もういいよ」と。私が比叡山の僧侶の法話を拝聴した時に言ってましたから(^o^)
☆追記
「アンという名の少女」
最終回だけど、なんだよ、あの終わり方は!ヒドイよ。
楽しくテレビを見ているところに、いきなり、電源をブチっと切られたような気分。
(子供の頃、父にこれを何度かやられたことがある)
続編としてパート2、パート3もあるそうですね。
NHKは何で続けて放映してくれないの?
ところで、少女向けの物語といえば、
「赤毛のアン」「若草物語」「あしながおじさん」あたりが、御三家でしょうか。
「小公子」「小公女」「秘密の花園」の三部作も良かった記憶があります。
しかし、私にとっては、「アルプスの少女ハイジ」が一番かな。
映画やドラマもアニメも素敵です。
ただし、少女向けにアレンジされた本ではなく、ヨハンナ・シュピリの原作そのままを読んだことがありません。
岩波文庫(上下巻:けっこう長編だ)があったそうですが、現在は絶版のようです。残念。
アルプスの自然の美しさ、ハイジとアルムじいさんの魅力だけでなく、子供の教育を巡る対立や階級・階層の差の問題など、社会性もあり、読み応えがあるからです。
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2020.11.15 | | コメント(10) | トラックバック(0) | 戯けたライフ