2009年4月16日(木)
一昨日の14日、東宝シネマの1000円Day だったので、 映画 【ザ・バンク -堕ちた巨像-】 原題 【 The Iinternational 】 を午後9時半から見た。 (聴衆8人だけ)
国際的に華々しく活躍しているメガバンク(超巨大銀行)の“裏の姿”をリアルに描いた、『怖い映画』 である。 スリラー映画では無いが、何人もの人が銀行の裏側を隠蔽するために殺されると言う、現実の世界を描いているだけに、その意味では、絵空事のスリラー映画以上に怖いし、慄然とする。
映画の冒頭は、インターポール(国際警察)に情報を提供しようとした幹部が殺されるところから始まる。 司法解剖した監察医も“支配”されていて、「心筋梗塞」だと主張。 これを不審に思ったインターポールのエージェント(捜査官)・サリンジャーが孤軍奮闘の調査を始めるという所から話は展開して行く。 彼の上司も調査を止めようとするが、同僚の女性エージェント・エレノアの協力を得ながら、命がけの調査を進めて行くというストーリーである。
サリンジャー ↓ と エレノア ↓
このメガバンクの裏の顔は、アメリカ政府も、CIAも、ロシアのマフィアも、イギリスの情報組織も、ありとあらゆるものを支配している闇の組織である。 従って、誰も手出しできないし、手出ししようとしたものや、少しでも情報を提供しようとしたものは消される。
(殺された人々のフリップボードの前で捜査の必要性を訴えるサリンジャー)
このグローバル銀行=IBBC銀行は最新鋭の兵器を自ら所有しようとしているのか? それともひたすらボロ儲けをするために仲介しているのか? ある国に武器を輸出する資金を融通する反面、その国と対抗する国に、その武器を防衛する武器を購入する資金を融通するという、当に「死の商人」である。 反政府運動の指導者が援助を乞いにやってくる。 武器を買う資金は無いと平然と言う。 銀行は、武器で儲けるのが主要な目的では無く、融資先を借金漬け(いわば中毒症状)に追い込んで「全てを支配する」のだという。 銀行の本質を鋭く突いた映画である。
映画の中では、この銀行の動きに疑問を持った人々が次々に、いとも簡単に殺されてゆく。
暗殺者(スナイパー)と、この証拠(となる人間=暗殺者)を消そうとする暗殺集団との銃撃戦も映画の重要部分だ。(あまりにも派手な銃撃戦なので、有り得ない感じだが・・・)
この映画を制作したスタッフたちは、脅迫されなかったのだろうか?
あとは、ネタばれになるので、ここまでとする。
とにかく、これが世界『経済』の本質かと思うと戦慄を覚える内容であった! ************************************ ランキングの応援をよろしく ⇒ ************************************
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インターポール捜査官のサリンジャーは、ニューヨーク検事局のエレノアと共に、国際メガバンクのIBBC銀行の捜査を続けていた。内部告発をしようとした銀行幹部との接触のためにベルリンを訪れたサリンジャーだが、検事局員を目の前で殺され、また告発者も事故死に見せかけて殺されてしまう。証言を得るためミラノを訪れたサリンジャーとエレノアは、軍事メーカーの社長から銀行が武器取引に関与していることを聞きだすが…。
原題が「The International」というように、今、世界を動かしているのは国家や宗教ではなく、多国籍企業かもしれない。そんな不安を映画化した本作だが、シリアスな社会派ドラマというより、サスペンス・アクションに近い。実際にこんな派手な暗殺をしていては、目立って仕方がないのだが、そこはエンタテインメント。ニューヨークのグッゲンハイム美術館を舞台にした派手な銃撃戦は、この映画の最大の見所で、一見の価値がある。舞台はベルリン、ミラノ、リヨン、ニューヨークと世界各地に飛び、スケール感は十分。監督は『ラン・ローラ・ラン』や『パフュームある人殺しの物語』など、国際的に活躍しているトム・ティクヴァ。 【監督】 トム・ティクヴァ
【キャスト】 クライヴ・オーウェン ナオミ・ワッツ アーミン・ミューラー=スタール ブライアン・F・オバーン
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